JP2002024880A - 料金収受システム、icカード、料金収受方法 - Google Patents

料金収受システム、icカード、料金収受方法

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JP2002024880A
JP2002024880A JP2000205401A JP2000205401A JP2002024880A JP 2002024880 A JP2002024880 A JP 2002024880A JP 2000205401 A JP2000205401 A JP 2000205401A JP 2000205401 A JP2000205401 A JP 2000205401A JP 2002024880 A JP2002024880 A JP 2002024880A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一枚のICカードでさまざまな料金体系の料
金決済を行えるようにする。 【解決手段】 このETCシステムは、有料道路の出入
口に進入してきた車両に搭載された車載器20と無線通
信を行い、車載器20から得られたICカード80の情
報を基に車両に対して料金収受処理を行う料金収受シス
テムであり、周遊割引を利用するための特殊申請をIC
カード80のユーザから受け付ける情報受付端末30
と、情報受付端末30により受け付けられた特殊申請の
情報を有料道路の各出入口の料金所制御装置50へ配信
するデータ処理装置50と、有料道路の各出入口に設置
され、各出入口に進入する車両の車載器20から得られ
たICカードの情報と特殊申請の情報とを基に料金収受
処理を行う車線制御装置67とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば有料道路に
導入される料金収受システム、ICカード、料金収受方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有料道路等の有料施設には、ノン
ストップ自動料金収受システム(以下ETCシステムと
称す)が導入されつつある。ETCシステムの導入にあ
たっては、従来の磁気通行券を用いた運用形態との互換
性を保持することが重要である。
【0003】従来の磁気通行券を用いた料金収受システ
ムでは、利用者の拡大およびユーザの割安感をねらい周
遊券等の特殊な通行券を発行し通常の通行券とは異なる
特殊な料金体系で運用することがあった。この周遊券を
利用する場合の料金所の処理は、周遊券を収受員が目視
して通行券とは別のものと判断した上で特殊な処理を行
う方法がとられてきた。
【0004】現在の有料道路に導入されているETCシ
ステムでは、特殊な料金体系を利用した運用を行う場
合、以下の3つの方法が考えられる。
【0005】第1の方法は、使用用途に応じた専用IC
カード(期間エリア限定周遊券一定期券、回数券、フリ
ー券等)を発行する。
【0006】第2の方法は、後納ICカードに対する特
殊情報をETCセンタで一元管理し、ETC処理実行す
る方法である。この第2の方法の場合、通常使用してい
る後納ICカードのデータ書き替えは行わず、ユーザの
申請に基づいて、ICカード番号に対応する特殊情報を
ETCセンタで一元管理する。しかし、この場合、全て
のICカードに関するデータを扱うためにデータ量が膨
大になる。また、ICカードを利用するたびにETCセ
ンタヘの照会(検索)処理が必要であり、照会(検索)
処理、伝送速度の高速化が必要である。
【0007】第3の方法は、後納ICカードヘ特殊情報
を書き込み、ICカードの特殊情報を基にETC処理を
実行する方法である。このように通常使用している後納
ICカードヘの情報の追加で特殊データを書き込む場
合、利用毎にETCセンタヘの照会(検索)が不要であ
り、複数の専用ICカードを持つ煩わしさがなく、一番
現実的な方法と言える。
【0008】ICカードのデータは、セキュリティ確保
のために通常暗号化が実施されており、市販されている
ICカードライタではデータ書き込みおよび書き換え等
を行うことができない。従って、ユーザは、ETC管理
事務所等の特定場所に設置される専用端末で、ICカー
ドヘ特殊データを書き込むこととなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなETCシ
ステムにおいて特殊な料金体系でシステムの運用を行う
場合には、以下のような問題がある。まず、第1に、使
用用途に応じた専用ICカードを発行する場合、一人の
ユーザが複数のICカードを所有することになりICカ
ードの利便性が低下する。また、データ書き込みおよび
書き換えのたびにETC管理事務所等の特定場所にユー
ザが一々出向くのではICカードにデータを記録できる
という特徴を有効に活用できなくなる。
【0010】第2に、通常使用している後納ICカード
に特殊情報を記憶せずに(後納ICカードの機能をその
ままにして)、ETCセンタで特殊情報を一元管理する
と、ICカードの照会を行うごとに(アクセスごとに)
ETCセンタヘの照会処理時間がかかり、サービスタイ
ムの増加をまねくことになるため、料金所の交通量およ
びデータ量を考えると、ETCセンタ側で特殊情報を管
理することは現実的に難しい。
【0011】第3に、通常使用している後納ICカード
ヘ特殊情報として特殊コードを書き込む場合、市販され
ているICカードライタで行うことはできないため、ユ
ーザは特定場所(ETC管理事務所等)に設置される専
用端末まで出向いて、ICカードヘ特殊データを書き込
まなければならず、これでは、ユーザの利便性が損なわ
れる。また、特定場所に専用端末を設ける上ではそのメ
ンテナンスの問題(いつ誰がやるか)や、専用端末の不
正使用によるカード偽造等の問題も発生することが予想
される。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、一枚のICカードをユーザの利便性を
損なうことなくさまざまな料金体系で利用可能にする料
金収受システム、ICカード、料金収受方法を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の料金収受システムは、有
料道路の出入口に進入してきた車両に搭載された車載器
と無線通信を行い、前記車載器から得られた前記車載器
に装着されているICカードの情報を基に前記車両に対
して料金収受処理を行う料金収受システムにおいて、前
記有料道路を特殊な料金体系で利用するための特殊申請
を前記ICカードの所有者から受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた特殊申請の情報を前
記有料道路の各出入口に配信する配信手段と、前記有料
道路の各出入口に設置され、各出入口に進入する車両に
搭載された車載器から得られたICカードの情報と前記
配信手段により配信された特殊申請の情報とを基に料金
収受処理を行う料金収受処理手段とを具備したことを特
徴としている。
【0014】請求項2記載の発明の料金収受システム
は、有料道路の出入口に進入してきた車両に搭載された
車載器と無線通信を行い、前記車載器から得られた前記
車載器に装着されているICカードの情報を基に前記車
両に対して第1の料金体系で料金収受処理を行う料金収
受システムにおいて、前記有料道路の所定の出入口を利
用した場合に第2の料金体系で通行料金を決済するため
の特殊申請を前記ICカードの所有者から受け付ける受
付手段と、前記受付手段により受け付けられた特殊申請
の情報を前記有料道路の所定の出入口に配信する配信手
段と、が配信されたか否かに応じて前記第1あるいは第
2の料金体系のいずれかで料金収受処理を行う料金収受
処理手段とを具備したことを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明の料金収受システム
は、請求項1、2いずれか記載の料金収受システムにお
いて、前記受付手段は、前記ICカードの所有者からの
特殊申請を電話回線あるいはインターネットを通じて受
け付ける手段を具備したことを特徴としている。
【0016】請求項4記載の発明の料金収受システム
は、請求項2記載の料金収受システムにおいて、前記料
金収受処理手段は、前記所定の出入口を所定期間内に利
用して前記有料道路の入退出を繰り返した場合、課金処
理することなく利用明細情報を前記車載器へ送信する手
段を具備したことを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明のICカードは、有料
道路を利用する車両に搭載された車載器に装着されるI
Cカードにおいて、前記有料道路を特殊な料金体系で利
用するための特殊申請を行った際に通知された特殊情報
を記憶したことを特徴としている。
【0018】請求項6記載の発明の料金収受方法は、有
料道路の出入口に進入してきた車両に搭載された車載器
と無線通信を行い、前記車載器から得られた前記車載器
に装着されているICカードの情報を基に前記車両に対
して料金収受処理を行う料金収受システムにおいて、前
記有料道路を特殊な料金体系で利用するための特殊申請
を前記ICカードの所有者から受け付ける段階と、受け
付けた特殊申請の情報を前記有料道路の各出入口に配信
する段階と、前記有料道路の各出入口に配信された前記
特殊申請の情報と、各出入口に進入する車両に搭載され
た車載器から得られたICカードの情報とを基に料金収
受処理を行う段階とを有することを特徴としている。
【0019】請求項7記載の発明の料金収受方法は、有
料道路の出入口に進入してきた車両に搭載された車載器
と無線通信を行い、前記車載器から得られた前記車載器
に装着されているICカードの情報を基に前記車両に対
して第1の料金体系で料金収受処理を行う料金収受方法
において、前記有料道路の所定の出入口を利用した場合
に第2の料金体系で通行料金を決済するための特殊申請
を前記ICカードの所有者から受け付ける段階と、受け
付けた特殊申請の情報を前記有料道路の所定の出入口に
配信する段階と、前記有料道路の各出入口に進入する車
両に搭載された車載器から得られたICカードの情報
と、前記特殊申請の情報が配信されたか否かに応じて前
記第1あるいは第2の料金体系のいずれかで料金収受処
理を行う段階とを有することを特徴としている。
【0020】請求項8記載の発明の料金収受方法は、請
求項6、7いずれか記載の料金収受方法において、前記
ICカードの所有者からの特殊申請を電話回線あるいは
インターネットを通じて受け付ける段階を有することを
特徴としている。
【0021】請求項9記載の発明の料金収受方法は、請
求項7記載の料金収受方法において、前記所定の出入口
を所定期間内に利用して前記有料道路の入退出を繰り返
した場合、課金処理することなく利用明細情報を前記車
載器へ送信する段階をさらに有することを特徴としてい
る。
【0022】従来の有料道路料金収受システムでは、利
用者の拡大/ ユーザの割安感をねらい周遊券等の特殊な
料金体系で運用することがあった。この利用にあたって
は、通行券と別に周遊券を発行し、それを収受員が判
断、処理を行う方法が取られてきた。
【0023】現在のETCシステムでも、ICカ一ドを
利用して同様な運用による、特殊な料金体系(周遊割引
等の他に、定期、回数割引等のさまざまな料金体系)
が実施されることが想定されている。このように異なる
料金体系でシステムを運用する上では、磁気通行券の代
わりのICカードにさまざまな特殊情報を書き込むこと
必要がある。
【0024】しかし、ICカードにさまざまな特殊情報
を書き込むためにはユーザがICカードを所定の場所へ
持ってゆき、専用の端末で特殊情報を書き込む必要があ
るため、ICカードの利便性が損なわれるという問題が
あった。
【0025】そこで、請求項1,6記載の発明の場合、
有料道路を特殊な料金体系で利用するための特殊申請を
ICカードの所有者から受け付け、受け付けた特殊申請
の情報を有料道路の各出入口に事前に配信しておく。そ
して、有料道路の各出入口に車載器を搭載した車両が進
入し、その車両に搭載された車載器からICカードの情
報が得られた場合、そのICカードの情報と配信された
特殊申請の情報とを基に料金収受処理を行うので、通常
とは異なる特殊な料金体系での処理が可能になる。
【0026】請求項2,7記載の発明の場合、有料道路
の所定の出入口を利用した場合に第2の料金体系で通行
料金を決済するための特殊申請をICカードの所有者か
ら受け付け、受け付けた特殊申請の情報を有料道路の各
出入口に事前に配信しておく。そして、有料道路の各出
入口に車載器を搭載した車両が進入し、その車両に搭載
された車載器からICカードの情報が得られた場合、そ
のICカードの情報と特殊申請の情報が配信されている
か否かに応じて第1あるいは第2の料金体系で料金収受
処理を行うので、異なる料金体系での料金収受処理が可
能になる。
【0027】また、特殊申請の情報を所定の出入口、つ
まり該当料金所のみに配信し、該当料金所では、ICカ
ードの情報と特殊情報が配信されているか否かに応じて
料金収受処理を行うので、一々ETCセンタまで照会を
依頼しなくて済むようになり、対象データの検索時間を
大幅に短縮でき、これにより、サービス時間の向上を図
ることができる。
【0028】請求項3,8記載の発明の場合、ICカー
ドの所有者からの特殊申請を電話回線あるいはインター
ネットを通じて受け付けるので、特殊申請をユーザが不
便に思うことがなくなる。
【0029】請求項4、9記載の発明の場合、所定の出
入口のみを所定期間内に利用して有料道路の入退出を繰
り返した場合、課金処理することなく利用明細情報を車
載器へ送信することで、ICカードでの周遊割引処理を
行うことができるようになる。
【0030】請求項5記載の発明の場合、有料道路を特
殊な料金体系で利用するための特殊申請を例えば電話や
インターネットなどで行った際に通知された特殊情報、
例えばICカード登録番号等を、車載器にICカードを
装着したときに暗証番号などと共にICカードに記憶し
ておくことで、ユーザが有料道路を特殊な料金体系で利
用する上で、そのICカード登録番号にて問い合わせや
確認などが可能になる。
【0031】この結果、一枚のICカードをユーザの利
便性を損なうことなくさまざまな料金体系で利用可能に
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0033】図1および図2は本発明に係る一つの実施
形態のETCシステムの全体構成を示す図、図2は料金
所側の機器構成を示す図、図3は車載器の構成を示す図
である。
【0034】図1,2に示すように、このETCシステ
ムは、携帯電話11等の電話器やパーソナルコンピュー
タ12(以下PC12と称す)、ユーザが所有する車両
に搭載された車載器20等のユーザ側の機器と、このユ
ーザ側の機器と電話回線13やインターネット14を介
して接続されたETCセンタの各機器と、このETCセ
ンタの各機器とオンライン通信回線15を介して接続さ
れた各地の料金所側の機器とから構成されている。車載
器20はアンテナ部21を通じて料金所側の機器と情報
の送受信を行う。車載器20にはICカード80が装着
されている。
【0035】ETCセンタの各機器は、電話回線13や
インターネット14に接続された情報受付端末30と、
この情報受付端末30にLAN等で接続されたデータ処
理装置40とからなる。情報受付端末30は、表示装置
31、印刷装置32、入力装置33、本体34などから
構成されている。表示装置31は処理状況の画面を表示
するものである。印刷装置32は事前登録処理や特殊情
報の書き込み処理を行った際に処理結果の情報を印刷
(出力)するものである。入力装置33は本体34に対
するさまざまな入力操作を行うものであり、例えばキー
ボード、マウス等である。本体34はCPU36、メモ
リ(記憶部)37、伝送制御部38、各種装置インタフ
ェース39とを有している。伝送制御部38は電話回線
13やインターネット14に接続されており、ユーザ側
の機器との情報の通信を制御する。CPU36はユーザ
側の機器にガイド画面を表示させてユーザからの情報入
力によって事前登録処理(受付処理)や周遊情報等の特
殊情報の書き込み処理等を実行する。メモリ(記憶部)
37はCPU36に処理を実行させる制御プログラムを
記憶するROM、CPU36の一時作業領域であるRA
M、および上記各種処理結果等を蓄積するハードディス
ク装置等の補助記憶装置を含むものである。
【0036】この情報受付端末30は、ユーザとのイン
タフェースを行うものであり、ユーザにガイド画面等で
データ入力を促すとともに、受け取ったデータをデータ
処理装置に転送する機能を有している。ユーザは、携帯
電話11などの電話器やPC12等から、電話回線13
やインターネット14を利用してETCセンタの情報受
付端末30にアクセスする。
【0037】料金所側の機器は、図2に示すように、各
地の料金所に配設された料金所制御装置50と、この料
金所制御装置50に接続され、料金所の料金収受用の各
車線の路側機器60とからなる。路側機器60は各車線
の路側に設置される路側アンテナ61a、路側無線装置
61、車両検知装置62、発進制御装置63、路側表示
器64、トールゲート表示板65および車高計66等
と、これらの機器を制御する車線制御装置67とからな
る。路側無線装置61は路側アンテナ61aを通じて車
両に搭載されている車載器20と無線交信する。車両検
知装置62は車線内での車両の位置を検知するものであ
る。発進制御装置63は阻止機(図示せず)を開閉制御
して車両に対して発進の許可を与えたり停止させたりす
る。路側表示器64は処理状況を案内表示する。トール
ゲート表示板65は各車線が稼働しているか否かを信号
灯(赤信号、青信号など)の点灯で通知する。車線制御
装置67は、セキュリティ処理部68、ETC処理部6
9を有している。セキュリティ処理部68は特殊コー
ド、特殊情報の抽出および書き込み(記録)に利用され
る。ETC処理部69は車載器20との無線通信による
料金収受処理を行う。
【0038】図3に示すように、車載器20は、アンテ
ナ部21による無線通信を制御する無線通信制御部2
2、ICカード80が挿脱自在に装着されるICカード
スロット等のICカードI/F23、CPU24、メモ
リ25、操作部26、表示部27、汎用インタフェース
28(以下汎用I/F28と称す)、セキュリティ処理
部29等から構成されている。汎用I/F28はこの車
載器20と車両に搭載されるカーナビゲーションシステ
ム16(以下カーナビ16と称す)、携帯電話11、P
C12等を接続するものである。セキュリティ処理部2
9は特殊コード、特殊情報の抽出および書き込み(記
録)に利用される。
【0039】このETCシステムを利用するための前提
条件としては、ユーザには、既にクレジット会社より料
金後納のICカード80が発行されており、ユーザは料
金後納によるETC処理が行えるユーザであるものとす
る。また、有料道路を利用する際には、車載器20を搭
載した車両で料金所を通過するものとする。後納のIC
カード80(以下ICカード80と称す)とは、予め申
請している金融機関の口座から有料道路内での各種サー
ビスの利用料金を引き落とすクレジットカード形式のカ
ードのことをいう。
【0040】以下、図4〜図8を参照してこのETCシ
ステムの動作を説明する。ここでは、図4に示す周遊割
引路線図のX料金所からZ料金所(X〜Y〜Z)までの
周遊割引を使用した例について、事前登録処理(図
6)、特殊情報書込処理(図7)、特殊情報書込後の処
理(図8)等に分けて説明する。また図5にこのETC
システムの全体的な処理の流れを示す。
【0041】まず、図4、図5、図6を参照してこのE
TCシステムにおけるユーザの事前登録処理について説
明する。ユーザはETCホームページまたは各種広報等
より周遊割引の情報を得る(S101)。
【0042】ユーザはインターネットか電話(携帯電話
11等)の好みの通信手段を利用して、ETCセンタヘ
連絡する。ここでは、携帯電話11を利用した場合につ
いて説明する。
【0043】ユーザが携帯電話11を操作してETCセ
ンタヘ電話をかけると(S102)、電話回線13を通
じて情報受付端末30に接続される。
【0044】情報受付端末30は、携帯電話11が接続
されると、受付を開始し(S103)、携帯電話11に
音声メッセージ等でICカード番号の入力を促す(S1
04)。
【0045】音声メッセージに対してユーザが携帯電話
11のテンキーを操作してICカード番号(クレジット
番号等)を入力(電話プッシュトーン信号等を利用)す
ると(S105)、携帯電話11から情報受付端末30
へクレジット番号のトーン信号が送信される。
【0046】情報受付端末30は、クレジット番号のト
ーン信号を受信すると、続いて音声メッセージ等で暗唱
番号の入力を促す(S106)。
【0047】ユーザが携帯電話11のテンキーを操作し
て暗唱番号を入力(電話プッシュトーン信号等を利用)
すると(S107)、携帯電話11から情報受付端末3
0へ暗唱番号のトーン信号が送信される。
【0048】情報受付端末30は、暗唱番号のトーン信
号を受信すると、既に受信されているICカード番号と
共に暗唱番号をデータ処理装置40に送信する。
【0049】データ処理装置40は、情報受付端末30
から受信されたICカード番号と暗唱番号を基に自身の
データベースを検索(照会処理)し(S108)、登録
要求を行ったユーザが正規ユーザであるか否かを確かめ
(S109)、情報受付端末30へ検索結果を返信す
る。
【0050】情報受付端末30は、データ処理装置40
より正規ユーザであるという検索結果を受けると(S1
09のY)、次に携帯電話11に音声メッセージ等で用
途の入力を促す(S110)。
【0051】この音声メッセージに従い、ユーザが用途
に応じた番号を入力(電話プッシュトーン信号など利
用)すると(S111)、携帯電話11から情報受付端
末30へ、用途に応じた番号のトーン信号が送信され
る。
【0052】情報受付端末30は、用途に応じた番号の
トーン信号から用途コードを割り出し(用途コードの有
無を照会し)(S112)、用途コートがあれば(S1
13のY)、データ処理装置40へ送信する。
【0053】データ処理装置40は、情報受付端末30
から用途コードを受け取ると、この用途コードおよびI
Cカード番号を受け付け、記録(保存)すると共に(S
114)、用途コードおよびICカード番号に対するカ
ード登録番号を発行し(S115)、このカード登録番
号は、情報受付端末30を介してユーザの携帯電話11
ヘ連絡(通知)される。用途コードとは、周遊割引に対
してユーザが申請用に用いるコードであり、ICカード
80ヘ書き込まれるコードとは異なる。これはセキュリ
ティを確保するための措置である。カード登録番号と
は、登録を行ったユーザが後日の変更・取消・問い合わ
せのために用いる番号であり、直接ETC処理(料金徴
収) に使用する番号ではない。
【0054】また、データ処理装置40は、ICカード
番号と用途コードから特殊コード、特殊情報を作成する
(S116)。特殊コードとは、周遊割引・定期・回数
割引等の種類を表すコードであり、実際にICカード8
0ヘ書き込むコードである。特殊情報とは、特殊コード
に関わるエリア情報・有効期間・経由情報・残回数等の
ETC処理(特殊な運用体系)に必要な情報であり、実
際にICカード80ヘ書き込む情報である。
【0055】データ処理装置40は、特殊コードから該
当する料金所を割り出す(S117)。この実施形態で
は、料金所X〜Zの各料金所制御装置50が該当する。
他の料金所は無関係なので該当しない。
【0056】データ処理装置40は、該当料金所の料金
所制御装置50ヘ、ICカード番号、カード登録番号、
特殊コード、特殊情報を送信する(S118)。
【0057】携帯電話11にカード登録番号の連絡(通
知)があると(S119)、ユーザはそのカード登録番
号を紙などにメモしておくか、後述するようにICカー
ド80に記憶しておくことで、問い合わせなどの処理
(S120)が迅速にできるようになる。
【0058】S120の処理としては、例えばユーザ
が、車両の車載器20にICカード80を挿入し(S1
21)、車載器20の操作部26または車載器20の汎
用I/F29に接続されているカーナビ16や携帯電話
11等) から、通知されたカード登録番号と暗唱番号を
入力すると(S122)、CPU24によってICカー
ド80にカード登録番号が記録される(S123)。但
し、カード登録番号がICカード80に記録された時点
では、ICカード80は周遊割引用ICカードとしては
まだ使用不可であり、周遊割引処理に必要な情報(特殊
コード、特殊情報等)を記録するのは、実際に出口料金
所を使用したときである。ICカード80にカード登録
番号を記録しておくのは、あくまで後日、照会するため
である。つまり本処理は、特殊情報の書込処理自体には
不要である。このS120の処理により、ユーザから収
受員等がICカード80を受け取るだけで、申請内容の
照会、変更、削除等の依頼に速やかに対応できるように
なる。
【0059】料金所制御装置50はETCセンタのデー
タ処理装置40からICカード番号、カード登録番号、
特殊コード、特殊情報を受信(取得)すると(S12
4)、これらのデータを各車線の車線制御装置67ヘ送
信する(S125)。
【0060】続いて、図4、図5、図7を参照して特殊
情報の書き込み処理について説明する。ここでは、ユー
ザが、周遊割引を申請したICカード80を車載器20
に装着し、図4に示した高速道路を走行した場合につい
て説明する。
【0061】ユーザが、周遊割引を申請したICカード
80を車載器20に装着すると(S201)、車載器2
0は、ICカード80から個人情報を読み込み(S20
2)、自身のメモリ25に記憶する。
【0062】そして、ユーザが有料道路を利用するため
に車両を運転してA料金所の入口に進入(流入)する
と、その車両に搭載された車載器20は、ICカード8
0からメモリ25に読み込んでおいた個人情報と予め自
身のメモリ25に記憶されている車種情報とをA料金所
の路側無線装置61へ送信する。
【0063】路側無線装置61は、車載器20との無線
通信で個人情報と車種情報を受信すると(S203)、
これらの情報を車線制御装置67ヘ送信する。
【0064】車線制御装置67は、個人情報と車種情報
を受け取ると、自身に設定されている入口情報を路側無
線装置61を通じて車載器20へ送信する(S20
4)。
【0065】車載器20は、路側無線装置61から入口
情報を受け取ると(S205)、ICカード80ヘ入口
情報を書き込む(S206)。なおここまでの処理は、
ETCシステムとしての通常の入口処理である。
【0066】そして、入口の料金所から有料道路に入っ
た車両が有料道路を走行し、図4に示した周遊エリア圏
内の初めの出口料金所であるX料金所で退出(流出)す
る場合、車両がX料金所に進入すると、車両の車載器2
0は、ICカード80から入口情報、個人情報、ICカ
ード番号(カード登録番号:削除可)を読み込む(S2
07)。
【0067】そして、車載器20は、入口情報、個人情
報、ICカード番号、(カード登録番号:削除可)を路
側無線装置61に送信する(S208)。
【0068】路側無線装置61は、車載器20からの入
口情報、個人情報、ICカード番号、(カード登録番
号:削除可)を受け取ると(S209)、車線制御装置
67ヘ送信する。
【0069】車線制御装置67は、受信データの中から
ICカード番号を抽出し、抽出したICカード番号が、
自身に記録されている特殊リストの中にあるか否かを照
会する(S210)。
【0070】ここでは、X料金所の車線制御装置67の
特殊リストの中に該当ICカード番号があり(S211
のY)、ICカード番号に対応して特殊情報が記録され
ているので、車線制御装置67は、特殊コード、特殊情
報を抽出し、抽出した特殊コード、特殊情報を路側無線
装置61を介して車載器20に送信する(S212)。
【0071】車載器20では、路側無線装置61から特
殊コード、特殊情報が受信されると、それをICカード
80に記憶する(S213)。
【0072】また、上記抽出結果(この例では抽出有
り)は、料金所制御装置50を通じてデータ処理装置4
0に送信される。
【0073】データ処理装置40は、抽出結果を受け
て、抽出有りか無しかをチェックし(S214)、抽出
有りの場合(S215のY)、該当料金所制御装置50
ヘ不要となった特殊リスト(ICカード番号特殊コー
ド、特殊情報等)の削除命令を送信する。
【0074】削除命令を受け取った料金所制御装置50
は、上記処理を行った車線制御装置67を含めて特殊リ
ストを削除する。
【0075】なお、路側無線装置61〜車載器20〜I
Cカード80のそれぞれの処理の中では高度なセキュリ
ティが確保される。
【0076】車線制御装置67は、入口情報、個人情報
から、A料金所からX料金所間での料金を算出する。ま
た、車線制御装置67は、周遊割引購入額を合わせた金
額を通行料として一括で引き去る(S216)。
【0077】そして、車線制御装置67は、料金引き去
り結果を、路側無線装置61を介して車載器20に送信
する(S217)。
【0078】車載器20は、料金引き去り結果を受信す
ると、受信した料金引き去り結果をICカード80ヘ書
き込む(S218)。なお、他の特殊ICカードについ
ても同様に、ユーザ申請後に始めて該当出口料金所を通
過する際、つまり特殊コード、特殊情報を書き込んだと
きに通行料金と併せて一括で引き去るものとする。
【0079】次に、図4、図5、図8を参照して特殊情
報書込後の処理について説明する。
【0080】ユーザが特殊コード、特殊情報を記録した
ICカード80を車両の車載器20に装着し、図4に示
した高速道路を走行したものとし、上記図7の処理を行
った後、周遊区間内、例えばX料金所からZ料金所まで
有料道路を利用する場合について説明する。
【0081】ユーザが特殊コード、特殊情報を記録した
ICカード80を車両の車載器20に装着すると(S3
01)、車載器20は、ICカード80から個人情報を
読み込み(S302)、読み込んだ個人情報と車種情報
とを路側無線装置61に送信する。
【0082】路側無線装置61は、車載器20から個人
情報および車種情報を受信すると(S303)、車線制
御装置67ヘ送信する。
【0083】車線制御装置67は個人情報および車種情
報を受け取ると、入口情報を路側無線装置61に送信し
(S304)、路側無線装置61が車載器20へ送信す
る。
【0084】車載器20は、路側無線装置61から入口
情報を受信すると(S306)、ICカード80ヘ入口
情報を書き込む。なお、上記一連の処理はETCシステ
ムの通常の入口処理である。
【0085】そして、X料金所から有料道路に入った車
両が有料道路を走行し、同じ周遊エリア内のZ料金所に
て退出(流出)する場合、車両がZ料金所を通過する
際、その車両の車載器20は、ICカード80から入口
情報、個人情報、ICカード番号、特殊カード、特殊情
報(カード登録番号:削除可)を読み込む(S30
7)。
【0086】そして、車載器20は、読み込んだ入口情
報、個人情報、ICカ一ド番号、特殊コード、特殊情報
(カード登録番号:削除可)を路側無線装置61に送信
する(S308)。
【0087】路側無線装置61は、車載器20からの入
口情報、個人情報、ICカード番号、特殊カード、特殊
情報(カード登録番号:削除可)を受信すると(S30
9)、車線制御装置67ヘ送信する。
【0088】車線制御装置67は、受信データの中から
ICカード番号を抽出し、抽出したICカード番号が、
自身に記録されている特殊情報中にあるか否かを照会す
る(S310)。
【0089】この場合、X料金所の車線制御装置67の
特殊リストには、該当する特殊情報が記録されていない
ため(S311のN)、車線制御装置67は、ICカー
ド80から読み取ったデータ(ICカードデータ)に特
殊コードおよび特殊情報があるか否かをチェックして
(S312)、ICカードデータに特殊コードおよび特
殊情報があれば(S313のY)、その特殊コードおよ
び特殊情報を基にETC処理を実行する(S314)。
【0090】この場合のETC処理は、ICカード80
から読み取った特殊情報(周遊割引の情報) から、既に
X料金所にて一括支払い済みであることが判るので、Z
料金所では、引き去り処理を行わない。従って、車線制
御装置67は、利用明細(通過情報) を記録する処理の
みを実行する。
【0091】X料金所は、該当料金所であるが、図7に
示した特殊情報の書き込み処理の際に、抽出データの削
除処理が実行されており該当データは存在しない。
【0092】万が一、削除処理よりも先にICカード番
号の照会処理が実行されている場合は、既にICカード
80に記録されている特殊コードと同じデータなので無
視する。
【0093】車線制御装置67は、利用明細のデータの
みを、路側無線装置61を通じて車載器20に送信する
(S315)。
【0094】車載器20は、受信した利用明細のデータ
をICカード80ヘ書き込む(S316)。
【0095】このように特殊コードおよび特殊情報を記
録されたICカード80を使用することにより、ETC
センタのデータ処理装置40まで問い合わせることな
く、各料金所にて周遊割引を含む各種ETC処理を完了
することができる。
【0096】このようにこの実施形態のETCシステム
によれば、後納のICカード80に特殊コード、特殊情
報として例えば周遊割引、定期、回数割引等のデータを
書き込むために、ユーザが事前に携帯電話11やPC1
2等から電話回線13やインターネット14を通じてE
TCセンタの情報受付端末30にアクセスし申請を行う
ことで、誰もが簡単に特殊処理の申請を行うことができ
る。また、この際、PC12等を利用することでパソコ
ン自体に既に備えられている高いセキュリティ処理機能
も利用できる。
【0097】また、ユーザから情報受付端末30に周遊
割引などの特殊申請がなされた場合、情報受付端末30
からデータ処理装置40を通じて特殊コードを周遊割引
対象の該当料金所のみに配信し、該当料金所では、配信
された特殊コードを各車線の車線制御装置67の特殊リ
ストに登録しておくことで、一々ETCセンタまで照会
を依頼しなくて済むようになり、対象データの検索時間
を大幅に短縮でき、これにより、サービス時間の向上を
図ることができる。
【0098】さらに、ICカード80にさまざまな特殊
情報を記憶しておくことで、ICカード1枚で、用途別
購入代金(周遊割引の購入代金等)を他の通行料金と併
せて精算でき、ETCのICカードとしての利便性を向
上することができる。
【0099】ICカード80に記録された特殊コード、
特殊情報を使用してETC処理することによって、ET
Cセンタのデータ処理装置40への問い合わせが不要に
なり、特殊な手続で処理速度が落ちることがなくなる。
【0100】一般に市販されない装置(ETCセンタの
装置、料金所路側機器等)を使用することで、ICカー
ド80に対する不正行為(偽造等)が行われなくなる。
また、カード処理装置自体が盗難に合うこともなくな
る。
【0101】ICカード80の書き換え可能な領域に特
殊情報を記憶することで、データの種類に関わらずデー
タを書き換えることが可能になる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように請求項1,6記載の
発明によれば、有料道路を特殊な料金体系で利用するた
めの特殊申請をICカードの所有者から受け付け、受け
付けた特殊申請の情報を有料道路の各出入口に事前に配
信しておき、有料道路の各出入口に車両が進入し、その
車両に搭載された車載器からICカードの情報が得られ
た場合、そのICカードの情報と配信された特殊申請の
情報とを基に料金収受処理を行うので、通常とは異なる
特殊な料金体系での処理が可能になる。
【0103】請求項2,7記載の発明によれば、有料道
路の所定の出入口を利用した場合に第2の料金体系で通
行料金を決済するための特殊申請をICカードの所有者
から受け付け、受け付けた特殊申請の情報を有料道路の
所定の出入口のみに事前に配信しておき、有料道路の各
出入口に車両が進入し、その車両に搭載された車載器か
らICカードの情報が得られた場合、そのICカードの
情報と特殊申請の情報が配信されているか否かに応じて
第1あるいは第2の料金体系で料金収受処理を行うの
で、異なる料金体系での料金収受処理が可能になる。ま
た、特殊申請の情報を所定の出入口のみに配信しておく
ことで、一々ETCセンタまで照会を依頼しなくて済む
ようになり、対象データの検索時間を大幅に短縮でき、
これにより、サービス時間の向上を図ることができる。
【0104】請求項3,8記載の発明によれば、ICカ
ードの所有者からの特殊申請を電話回線あるいはインタ
ーネットを通じて受け付けるので、特殊申請をユーザが
不便に思うことがなくなる。
【0105】請求項4、9記載の発明によれば、所定の
出入口のみを所定期間内に利用して有料道路の入退出を
繰り返した場合、課金処理することなく利用明細情報を
車載器へ送信することで、ICカードでの周遊割引処理
を行うことができる。
【0106】請求項5記載の発明によれば、有料道路を
特殊な料金体系で利用するための特殊申請の情報、例え
ばICカード登録番号等を、車載器にICカードを装着
したときに暗証番号などと共にICカードに記憶してお
くことで、ユーザが有料道路を特殊な料金体系で利用す
る上で、そのICカード登録番号にて問い合わせや確認
などが可能になる。
【0107】この結果、一枚のICカードをユーザの利
便性を損なうことなくさまざまな料金体系で利用可能に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態のETCシステムの構
成を示す図である。
【図2】このETCシステムにおいて、料金所側の機器
構成を示す図である。
【図3】このETCシステムにおいて、車載器の構成を
示す図である。
【図4】このETCシステムにおいて、周遊割引を行う
料金所の概念を示す図である。
【図5】このETCシステムにおいて、ユーザによる周
遊割引申請から実際に周遊割引が適用されるまでの流れ
を示す図である。
【図6】このETCシステムにおいて、事前登録処理を
示すフローチャートである。
【図7】車両が流入する入口料金所Aにおいて、ICカ
ードに特殊情報を書き込む処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】車両が退出する出口の料金所X〜Zにおいて、
ICカードの特殊情報に基づく処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
11…携帯電話、12…パーソナルコンピュータ(P
C)、13…電話回線、14…インターネット、15…
オンライン通信回線、20…車載器、30…情報受付端
末、40…データ処理装置、50…料金所制御装置、6
0…路側機器、61…路側無線装置、67…車線制御装
置、80…ICカード。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月18日(2000.7.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】データ処理装置40は、抽出結果を受け
て、車線制御装置67に、既に受信されているICカー
ドデータに特殊コード、特殊情報が有るか否かをチェッ
クさせる(S214)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】この場合、周遊割引を申請してからICカ
ードを初めて利用するので、ICカードデータに特殊コ
ード、特殊情報はなく(S215のN)、車線制御装置
67は、入口情報、個人情報から、A料金所からX料金
所間での料金を算出し、この算出結果と周遊割引購入額
を合わせた金額を通行料として一括で引き去る(S21
6)。また、データ処理装置40は、該当料金所制御装
置50ヘ不要となった特殊リスト(ICカード番号、特
殊コード、特殊情報等)の削除命令を送信する。削除命
令を受け取った料金所制御装置50は、上記処理を行っ
た車線制御装置67を含めて特殊リストを削除する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 510 G06F 17/60 510 G06K 19/00 G08G 1/017 G08G 1/017 G06K 19/00 Q

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路の出入口に進入してきた車両に
    搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から得
    られた前記車載器に装着されているICカードの情報を
    基に前記車両に対して料金収受処理を行う料金収受シス
    テムにおいて、 前記有料道路を特殊な料金体系で利用するための特殊申
    請を前記ICカードの所有者から受け付ける受付手段
    と、 前記受付手段により受け付けられた特殊申請の情報を前
    記有料道路の各出入口に配信する配信手段と、 前記有料道路の各出入口に設置され、各出入口に進入す
    る車両に搭載された車載器から得られたICカードの情
    報と前記配信手段により配信された特殊申請の情報とを
    基に料金収受処理を行う料金収受処理手段とを具備した
    ことを特徴とする料金収受システム。
  2. 【請求項2】 有料道路の出入口に進入してきた車両に
    搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から得
    られた前記車載器に装着されているICカードの情報を
    基に前記車両に対して第1の料金体系で料金収受処理を
    行う料金収受システムにおいて、 前記有料道路の所定の出入口を利用した場合に第2の料
    金体系で通行料金を決済するための特殊申請を前記IC
    カードの所有者から受け付ける受付手段と、 前記受付手段により受け付けられた特殊申請の情報を前
    記有料道路の所定の出入口に配信する配信手段と、 前記有料道路の各出入口に設置され、各出入口に進入す
    る車両に搭載された車載器から得られたICカードの情
    報と前記配信手段により特殊申請の情報が配信されたか
    否かに応じて前記第1あるいは第2の料金体系のいずれ
    かで料金収受処理を行う料金収受処理手段とを具備した
    ことを特徴とする料金収受システム。
  3. 【請求項3】 請求項1、2いずれか記載の料金収受シ
    ステムにおいて、 前記受付手段は、 前記ICカードの所有者からの特殊申請を電話回線ある
    いはインターネットを通じて受け付ける手段を具備する
    ことを特徴とする料金収受システム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の料金収受システムにおい
    て、 前記料金収受処理手段は、 前記所定の出入口を所定期間内に利用して前記有料道路
    の入退出を繰り返した場合、課金処理することなく利用
    明細情報を前記車載器へ送信する手段を具備したことを
    特徴とする料金収受システム。
  5. 【請求項5】 有料道路を利用する車両に搭載された車
    載器に装着されるICカードにおいて、 前記有料道路を特殊な料金体系で利用するための特殊申
    請を行った際に通知された特殊情報を記憶したことを特
    徴とするICカード。
  6. 【請求項6】 有料道路の出入口に進入してきた車両に
    搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から得
    られた前記車載器に装着されているICカードの情報を
    基に前記車両に対して料金収受処理を行う料金収受シス
    テムにおいて、 前記有料道路を特殊な料金体系で利用するための特殊申
    請を前記ICカードの所有者から受け付ける段階と、 受け付けた特殊申請の情報を前記有料道路の各出入口に
    配信する段階と、 前記有料道路の各出入口に配信された前記特殊申請の情
    報と、各出入口に進入する車両に搭載された車載器から
    得られたICカードの情報とを基に料金収受処理を行う
    段階とを有することを特徴とする料金収受方法。
  7. 【請求項7】 有料道路の出入口に進入してきた車両に
    搭載された車載器と無線通信を行い、前記車載器から得
    られた前記車載器に装着されているICカードの情報を
    基に前記車両に対して第1の料金体系で料金収受処理を
    行う料金収受方法において、 前記有料道路の所定の出入口を利用した場合に第2の料
    金体系で通行料金を決済するための特殊申請を前記IC
    カードの所有者から受け付ける段階と、 受け付けた特殊申請の情報を前記有料道路の所定の出入
    口に配信する段階と、 前記有料道路の各出入口に進入する車両に搭載された車
    載器から得られたICカードの情報と、前記特殊申請の
    情報が配信されたか否かに応じて前記第1あるいは第2
    の料金体系のいずれかで料金収受処理を行う段階とを有
    することを特徴とする料金収受方法。
  8. 【請求項8】 請求項6、7いずれか記載の料金収受方
    法において、 前記ICカードの所有者からの特殊申請を電話回線ある
    いはインターネットを通じて受け付ける段階を有するこ
    とを特徴とする料金収受方法。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の料金収受方法において、 前記所定の出入口を所定期間内に利用して前記有料道路
    の入退出を繰り返した場合、課金処理することなく利用
    明細情報を前記車載器へ送信する段階をさらに有するこ
    とを特徴とする料金収受方法。
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