JP2003091753A

JP2003091753A - 駐車場事前精算システム

Info

Publication number: JP2003091753A
Application number: JP2001282524A
Authority: JP
Inventors: Mikio Rouyama; 幹雄蝋山
Original assignee: IHI Corp
Current assignee: IHI Corp
Priority date: 2001-09-18
Filing date: 2001-09-18
Publication date: 2003-03-28

Abstract

(57)【要約】【課題】入場／出場を完全なノンストップで行うこと
ができ、かつ個人情報の開示なしに、現金決裁で料金の
精算ができ、更に従来の料金割引サービス等も適用でき
る駐車場事前精算システムを提供する。【解決手段】複数の移動車両にそれぞれ搭載された通
信可能な複数の通信機１０と、通信機に着脱可能に装着
され利用者特定情報ＩＤを記憶したＩＤカード１２と、
駐車場の入口及び出口にそれぞれ設置され各通信機と通
信可能なアンテナ１４と、アンテナを介して複数の通信
機と通信する管理制御装置１６と、ＩＤカードで出場前
に駐車料金を精算する事前精算機１８とを備え、入口で
ＩＤカードの利用者特定情報ＩＤを受信してノンストッ
プで入場させ、出口で利用者特定情報ＩＤを受信しその
事前精算を確認してノンストップで出場させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、時間貸し駐車場等
での入場／出場がノンストップでスムースにできる駐車
場事前精算システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】移動車両と非接触に情報交換をするシス
テムとして、有料道路における料金収受を目的とした種
々のシステムが提案されている（例えば特開平０５−２
１７０４１号、特開平０８−２８７３０８号）。

【０００３】図６は、特開平０５−２１７０４１号に開
示された配置図であり、２は車線、１は車線を進入して
くる車両、３は車両に搭載した車載機、４は車種判別装
置、５は路上機（アンテナ）、６は路上機（アンテナ）
と車載機との信号の送受を制御する制御装置、７は通行
券自動発行機、８は発進検知装置、６ｂは制御装置から
のデータを処理するデータ処理装置、６ｃはセンターコ
ンピュータである。

【０００４】この料金収受システムにおいて、車両１が
進入してくると、その車種が車種判別装置４で検知判別
され、路上機（アンテナ）５と車載機３間の無線通信に
より車載機３のメモリに記載されたＩＤ情報等を読み
取り、通行の自動発行等を行っている。

【０００５】一方、図示しない特開平０８−２８７３０
８号の「有料道路料金収受装置」では、車載側の機器と
して車載通信ユニット及びＩＣカード、料金所側の機器
として無線通信装置、無線通信アンテナ、画像処理装
置、カメラ、阻止機、路車間通信モニタ装置、料金所処
理装置、ＩＣカード精算機、車両検知装置等を備えて、
高速道路等の有料道路の料金所の収受を自動的に行って
いる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の有料道
路における自動料金収受システム（ＥＴＣ）では、有料
道路等の料金自動収受には適しているが、これを駐車場
の自動管理システムに適用しようとすると以下のような
問題点があった。

【０００７】（１）ＥＴＣでは、料金の精算は一般的に
は銀行口座からの自動引落による。しかし、有料駐車場
を利用する一般ユーザの場合には、銀行口座等を予め登
録する必要のある自動引落しをセキュリティの観点から
嫌う場合が多い。そのため、個人情報の開示なしにノン
ストップで利用できるシステムが望まれている。（２）また、プリペイドカードで料金を精算するシステ
ムでは、予めこれを購入する必要があることから、特に
現金決済を望むユーザからは敬遠される傾向があった。（３）また有料駐車場は、百貨店等の店鋪に付帯して設
けられる場合が多く、店鋪側では、顧客に対して有料駐
車場の料金割引サービス等を行う場合が多い。そのた
め、入場／出場をノンストップで行う駐車場でもこのサ
ービスの継続が望まれていた。

【０００８】一方、ＥＴＣを利用しない従来の有料駐車
場においても、駐車場の入出場をスムースに行うため
に、入場時に駐車券を発行し、出場前に予め精算（事前
精算）を行うようにしたシステムがある。

【０００９】しかし、このように駐車料金の事前精算を
行うシステムの場合でも、出口において一旦停止し、精
算済みの駐車券を手渡す等の必要があり、出場処理は車
両のノンストップとならなかった。そのため、入場／出
場を完全なノンストップで行うことができず、その分、
円滑性が損なわれる問題点があった。

【００１０】本発明は、上述した問題点を解決するため
に創案されたものである。すなわち本発明の目的は、入
場／出場を完全なノンストップで行うことができ、かつ
個人情報の開示なしに、現金決裁で料金の精算ができ、
更に従来の料金割引サービス等も適用できる駐車場事前
精算システムを提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
移動車両にそれぞれ搭載された通信可能な複数の通信機
（１０）と、該通信機に着脱可能に装着され利用者特定
情報ＩＤを記憶したＩＤカード（１２）と、駐車場の入
口及び出口にそれぞれ設置され各通信機と通信可能なア
ンテナ（１４）と、該アンテナを介して複数の通信機と
通信する管理制御装置（１６）と、前記ＩＤカードで出
場前に駐車料金を精算する事前精算機（１８）とを備
え、入口でＩＤカードの利用者特定情報ＩＤを受信して
ノンストップで入場させ、出口で利用者特定情報ＩＤを
受信しその事前精算を確認してノンストップで出場させ
る、ことを特徴とする駐車場事前精算システムが提供さ
れる。

【００１２】上記本発明の構成によれば、駐車場の入口
でＩＤカードの利用者特定情報ＩＤを受信してノンスト
ップで入場させ、事前精算機（１８）によりＩＤカード
で出場前に駐車料金を精算し、出口で利用者特定情報Ｉ
Ｄを受信しその事前精算を確認してノンストップで出場
させるので、入場／出場を完全なノンストップで行うこ
とができ、入出場のゲート前停止と駐車券挿入の手間が
省けるため、入出場処理全体の効率化が図れる。また、
ＩＤカード（１２）に利用者特定情報ＩＤを記憶し、こ
の情報のみで入場／出場を管理するので、利用者特定情
報ＩＤを単純な番号又は記号にすることで個人情報の開
示の必要性を無くすことができる。更に、事前精算機
（１８）によりＩＤカードで駐車料金を精算するので、
現金決裁で料金の精算ができ、更に従来の料金割引サー
ビス等も適用できる。

【００１３】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
通信機（１０）とアンテナ（１４）間の通信は、無線に
よる狭域通信である。かかる狭域通信により、他の通信
機との混信を回避し、各車両に対応した個別の情報サー
ビスを行うことができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略す
る。

【００１５】図１は、本発明による駐車場事前精算シス
テムの模式図であり、図２は、本発明の駐車場事前精算
システムの全体構成図である。図１及び図２に示すよう
に、本発明の駐車場事前精算システムは、通信機１０、
ＩＤカード１２、アンテナ１４、管理制御装置１６、及
び事前精算機１８を備え、入口で通信機１０に挿入した
ＩＤカード１２の利用者特定情報ＩＤをアンテナ１４で
受信してノンストップで入場させ、事前精算機によりＩ
Ｄカード１２で出場前に駐車料金を精算し、出口で利用
者特定情報ＩＤをアンテナ１４で受信しその事前精算を
管理制御装置で確認してノンストップで出場させるよう
になっている。

【００１６】通信機１０は、複数の移動車両（車）にそ
れぞれ搭載され、外部のアンテナ１４との間で通信可能
に構成されている。通信機１０とアンテナ１４間の通信
は、好ましくは無線による狭域通信であり、所定のエリ
ア内で最寄りのアンテナ１４を介して双方向の通信がで
きるようになっている。この狭域通信には、例えば、Ｅ
ＴＣで用いる５．８ギガヘルツのマイクロ波を用いる。
なお、本発明はかかる狭域通信に限定されず、周知の広
域通信やインターネット通信であってもよく、あるいは
これらを部分的に組合わせてもよい。

【００１７】ＩＤカード１２は、通信機１０に着脱可能
に装着され、利用者特定情報ＩＤを記憶する。また、Ｉ
Ｄカード１２は、利用者情報、契約情報、駐車場システ
ム情報、店鋪サービス情報、駐車情報、及び駐車場利用
明細情報を記憶する書込み可能なエリアを有しており、
利用者が抜き取り可能であり、店鋪での買い上げ等によ
るサービス情報を店鋪側の端末で書込むことができるよ
うになっている。なお、このＩＤカード１２として、自
動料金収受システム（ＥＴＣ）に適用するＩＣカードを
用いてもよく、その他の周知の個人認識カードを用いて
もよい。また、これとは相違し、必要最小限度の情報
（例えば登録番号又は登録記号）のみを記憶する特製カ
ードを店舗側や特定のグループで発行しこれを用いても
よい。

【００１８】アンテナ１４は、駐車場の入口及び出口に
それぞれ設置され、各通信機１０と通信する。アンテナ
１４は、この例では、入場アンテナ１４ａと出場アンテ
ナ１４ｂからなる。入場アンテナ１４ａは、駐車場の入
口部に設けられ通信機１０と通信を行い各通信機１０か
ら利用者特定情報ＩＤを受信する。なお、入口部には、
更に、通信機１０を搭載していない一般ユーザのために
入口ゲート２１ａ、表示器２２ａ、発券機２３ａが設け
られる。

【００１９】出場アンテナ１４ｂは、駐車場の出口部に
設けられ通信機１０と通信を行い、各通信機１０から利
用者特定情報ＩＤを受信する。出口部には、更に、通信
機１０を搭載していない一般ユーザのために出口ゲート
２１ｂ、表示器２２ｂ、精算機２３ｂが設けられる。

【００２０】管理制御装置１６は、アンテナ１４（１４
ａと１４ｂ）を介して複数の通信機１０と通信し、入口
で入場アンテナ１４ａから利用者特定情報ＩＤを受信し
てこれを記憶するとともに、ノンストップでの入場を許
可する指令を出し、出口で出場アンテナ１４ｂから利用
者特定情報ＩＤを受信し、事前精算機１８による事前精
算を確認してノンストップでの出場を許可する指令を出
す。

【００２１】事前精算機１８は、駐車場の別の場所、又
は駐車場外の店鋪内等に設置され、ＩＤカードで出場前
に駐車料金を精算するとともに、その情報を管理制御装
置１６に出力するようになっている。

【００２２】図３は、本発明のシステムのブロック図で
ある。この図に示すように、管理制御装置は、各制御機
器と通信によって接続される。通信は無線・有線のあら
ゆる方式が対象となる。

【００２３】車両の通信機１０と出入口のアンテナ１４
ａ，１４ｂとはＤＳＲＣで通信するようになっており、
入口でＩＤカード１２（駐車場カード）の利用者特定情
報ＩＤを受信し、その情報を管理制御装置１６で受信し
て入口表示器２２ａでノンストップ入場許可の表示をす
るともに入口カーゲート２１ａを開いてノンストップで
入場させる。また、この際、利用者特定情報ＩＤは管理
計算機１６ａに記憶する。

【００２４】この例では事前精算機１８は管理制御装置
１６に接続されている。なお、事前精算機１８と管理計
算機１６ａを直接接続してもよい。この構成において、
利用者が事前精算機１８によりＩＤカード１２で出場前
に駐車料金を精算すると、その情報は管理制御装置１６
を介し、管理計算機１６ａの利用者特定情報ＩＤと照合
し、出口表示器２２ｂでノンストップ出場許可の表示を
するともに出口カーゲート２１ｂを開いてノンストップ
で出場させるようになっている。

【００２５】図４は、本発明のシステムによる入場時の
フロー図であり、図５は出場時のフロー図である。図４
及び図５から明らかなように、本発明の駐車場事前精算
システムでは、通信機を備えていない一般利用車も同時
に同一の箇所から入出場できるようになっている。一般
利用車の場合には、入場口で発券ボタンを押し、駐車券
の発券を待ってゲートが開いて入場する。また、出場口
では駐車券で駐車料金を精算しゲートが開いて出場す
る。また、これと並行して、通信機１０を備えた車両で
は、ノンストップで入場し、ノンストップで出場するよ
うになっている。

【００２６】上述した本発明の駐車場事前精算システム
は、以下のように実施する。１．駐車場の出入口にアンテナ１４ａ，１４ｂを設置
し、車両には駐車場と通信を行う通信機１０を設置す
る。通信機１０は利用者を特定する情報（利用者特定情
報ＩＤ）を持ったカード１２を読み取る機能をもつ。駐
車場には入場車両情報を管理する管理制御装置１６を設
置する。利用者は通信機番号またはカード番号と個人の
ＩＤを関連つけたカード１２をもつ。２．通信機１０にカード１２を読み込ませたまま、駐車
場に入場するときに車両は駐車場と通信を行い、カード
１２の利用者特定情報ＩＤをノンストップで読み取り入
場処理を行う。通信機およびカードの情報は駐車場の管
理計算機１６ａにて管理する。３．カード１２を通信機１０より外し、事前精算機１８
に個人がもつカードを入れると料金表示と個人認証がで
き料金精算が行える。現金で決済する場合は精算済みの
情報が車載カードと関連づけて管理計算機１６ａに保存
される。４．料金精算の行ったカードを通信機に読み込ませたま
ま出場すると、無線機との通信により精算が済んだ車は
精算が確実に行われたことを認証し、ノンストップで出
場できる。

【００２７】

【発明の効果】上述したように、本発明により、出場処
理においてノンストップとなる。入場の際にもノンスト
ップとなり、入出場のゲート前停止と駐車券挿入の手間
が省けるため、入出場処理全体の効率化が図れる。従っ
て、本発明の駐車場事前精算システムは、入場／出場を
完全なノンストップで行うことができ、かつ現金決裁で
料金の精算ができ、更に従来の料金割引サービス等も適
用できる、等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による駐車場事前精算システムの模式図
である。

【図２】本発明の駐車場事前精算システムの全体構成図
である。

【図３】本発明のシステムのブロック図である。

【図４】本発明のシステムによる入場時のフロー図であ
る。

【図５】本発明のシステムによる出場時のフロー図であ
る。

【図６】有料道路における従来の自動料金収受システム
の模式図である。

【符号の説明】

１車両、２車線、３車載機、４車種判別装置、
５路上機（アンテナ）、６制御装置、６ｂ制御装
置、６ｃセンターコンピュータ、７通行券自動発行
機、８発進検知装置、１０通信機、１２ＩＤカー
ド、１４アンテナ、１４ａ入場アンテナ、１４ｂ
出場アンテナ、１６管理制御装置、１６ａ管理計算
機、１８事前精算機、２１ａ，２１ｂ入口ゲート、
２２ａ，２２ｂ表示器、２３ａ発券機、２３ｂ精
算機

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の移動車両にそれぞれ搭載された通
信可能な複数の通信機（１０）と、該通信機に着脱可能
に装着され利用者特定情報ＩＤを記憶したＩＤカード
（１２）と、駐車場の入口及び出口にそれぞれ設置され
各通信機と通信可能なアンテナ（１４）と、該アンテナ
を介して複数の通信機と通信する管理制御装置（１６）
と、前記ＩＤカードで出場前に駐車料金を精算する事前
精算機（１８）とを備え、入口でＩＤカードの利用者特
定情報ＩＤを受信してノンストップで入場させ、出口で
利用者特定情報ＩＤを受信しその事前精算を確認してノ
ンストップで出場させる、ことを特徴とする駐車場事前
精算システム。
【請求項２】前記通信機（１０）とアンテナ（１４）
間の通信は、無線による狭域通信である、ことを特徴と
する請求項１の駐車場事前精算システム。