JP2002023805A - 制御システム - Google Patents

制御システム

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JP2002023805A
JP2002023805A JP2000211559A JP2000211559A JP2002023805A JP 2002023805 A JP2002023805 A JP 2002023805A JP 2000211559 A JP2000211559 A JP 2000211559A JP 2000211559 A JP2000211559 A JP 2000211559A JP 2002023805 A JP2002023805 A JP 2002023805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の制御システムは、複数の制御ループを
独立して動作させつつ、所定の温度に到達するタイミン
グを同一にするようにランプ波形の出力を制御するもの
であり、目標定常温度到達後のオーバシュートやアンダ
ーシュートを抑制することはできなかった。 【解決手段】 1つの制御ループ(4,9,10,6,
7,2)を目標定常温度で制御しつつ、他の制御ループ
(4,14,15,6,7,2)は当該制御ループの検
出温度で制御するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば半導体プロ
セスなどにおいてウェハの温度を制御するときなどにお
いて利用されるPID制御(Proportiona
l,Integral and Derivative
control)やIMC(Internal Mo
del Control)制御などの制御システムに係
り、例えば、複数のヒータを用いて当該ウェハの温度を
その全体に渡って均一に制御する際などにおいて好適に
利用することができる制御システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の基本的なPID制御システ
ムの構成を示すシステム構成図である。図において、2
1は図示外の恒温室内に設置されたウェハ、22はウェ
ハ21の近傍の温度を検出するサーモカップル、23は
このサーモカップル22の検出温度と共に目標定常温度
が入力され、検出温度が目標定常温度に収束するように
操作量を出力するPID演算回路、24はこの操作量に
基づいて制御を行う操作手段、25はウェハ21の近傍
に設置されるヒータ、26は電源、27はヒータ25お
よび電源26を操作手段24に接続する制御ループであ
る。
【0003】次に動作について説明する。PID演算回
路23は、目標定常温度が設定されると、サーモカップ
ル22の検出温度のこの目標定常温度に対する温度差に
基づいてPID制御に基づく操作量を出力し、操作手段
24はこの操作量に基づいてヒータ25への通電時間を
制御する。
【0004】従って、このような従来の基本的なPID
制御システムでは、サーモカップル22の配設位置およ
びその近傍の温度が目標定常温度に安定するように制御
することができる。
【0005】しかしながら、制御対象となる上記ウェハ
21の面積が大きくなったりすると、当該ウェハ21の
温度をその全体に渡って均一に制御することができない
などの問題があった。
【0006】そこで、特開平7−96168号公報に
は、温度制御に係る空間をゾーン毎に分割して捉え、そ
のゾーン毎に別々にPID制御を行う技術が開示されて
いる。また、当該公報では、このように1つの制御対象
に対して別々にPID制御を行った場合には、同一の目
標定常温度を用いて制御を行ったとしても実際にはそれ
ぞれのゾーンの環境やゾーン相互の位置関係の違いに起
因して目標定常温度に到達するタイミングがゾーン毎に
異なってしまうので、それぞれのゾーンにおけるPID
制御の開始タイミングおよび終了タイミングを制御する
技術も開示されている。
【0007】図6はこの特開平7−96168号公報に
開示された従来の他のPID制御システムの構成を示す
システム構成図である。図において、28は所定のプロ
グラムに基づいて設定温度を出力するプロセスコントロ
ーラ、29はこの設定温度を最終温度とするランプ波形
を出力するランプ信号発生回路、30はこのランプ波形
が目標定常温度として入力されて操作量を演算して出力
するPIDコントローラ、31はこのPIDコントロー
ラ33により温度制御される炉、32は複数の炉内温度
センサ、33は比較基準温度が設定されるメモリ、34
は各炉内温度センサ32の検出温度が比較基準温度に一
致したタイミングを計測し、その時間差を出力する時間
差計測回路、35はこの時間差に基づいてランプ信号発
生回路29のランプ信号の発生タイミングを制御するデ
ータを記憶する時間差テーブルメモリである。
【0008】次に動作について説明する。メモリ33に
比較基準温度が設定された状態でプロセスコントローラ
28から設定温度が出力されると、ランプ信号発生回路
29はこの設定温度を最終温度とするランプ波形を出力
し、PIDコントローラ30はこのランプ波形が目標定
常温度として入力されて操作量を演算して出力する。そ
の結果、炉31の温度は設定温度に向かって変化する。
この温度変化の途中において、各炉内温度センサ32の
検出温度が上記比較基準温度に一致すると、時間差計測
回路34はそれれぞれの一致タイミングを計測し、その
時間差を時間差テーブルメモリ35へ出力する。時間差
テーブルメモリ35はこの時間を相殺するテーブルデー
タを選択し、これをランプ信号発生回路29へ出力す
る。
【0009】次にプロセスコントローラ28から設定温
度が出力されると、ランプ信号発生回路29は時間差テ
ーブルメモリ35により設定された時間だけランプ波形
の出力開始タイミングを調整する。そして、そのランプ
波形に基づいて炉31の温度が設定温度まで制御され
る。従って、1つの炉31に対して複数のPID制御を
行ってその温度を制御することができ、しかも、確かに
目標定常温度に到達するタイミングを揃えることが理論
的には可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の他のPID制御
システムは以上のように構成されているので、確かに目
標定常温度に到達するタイミングを揃えることが理論上
では可能ではあるが、単に各PID制御の開始タイミン
グ(終了タイミング)を変更しているだけなので、同図
に示すように別途目標定常温度自体を最終的な目標定常
温度となるまで連続的に変化させるランプ発生回路を追
加しなければ、当該タイミングを揃えることは難しく、
しかも、例え各PID制御における係数がオーバシュー
トやアンダーシュートが発生しないように設定されてい
たとしても、当該目標定常温度の温度に到達した後にお
けるオーバシュートやアンダーシュートが発生してしま
うなどの課題があった。そして、そのようなオーバシュ
ートやアンダーシュートが発生した場合、目的とする定
常温度において検出温度を安定させることができなくな
ってしまう場合がある。
【0011】つまり、上記従来の他のPID制御システ
ムでは、全てのPID制御に対して同じ目標定常温度を
設定した時の昇温期間における任意の比較基準温度に到
達するタイミングの時間差をデータとして保持し、その
時間差を相殺するように上記タイミングを変更してい
る。そして、これは、各PID制御が同じ昇温カーブに
て目標定常温度まで変化することを前提とするものであ
る(そのために上記ランプ信号発生回路が用いられてい
る)。しかしながら、各PID制御におけるヒータの熱
変換効率のばらつき、各ゾーンの環境毎に違う放熱特性
ばらつきなどがあるため、実際にはこの各PID制御の
昇温カーブはそれぞれに相違するのが一般的であり(つ
まり、各PID制御の時定数は相違するのが一般的であ
り)、最終的な目標定常温度を各PID制御に直接入力
した場合には、上記比較基準温度への到達タイミングを
一致させるように制御したとしても、昇温期間における
温度変化の仕方が各ゾーン毎に異なり、ゾーン間におい
て温度勾配による熱の行き来が発生してしまうので、そ
れだけ各ゾーンが所望の設定温度となるタイミングは異
なることになり、設定温度到達後においてオーバシュー
トやアンダーシュートが発生してしまうことになる。
【0012】なお、以上の説明においてはPID制御シ
ステムを例に上述した課題を説明したが、他にもIMC
制御システムなどにおいても同様の課題が生じる。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、制御対象を複数のゾーンに分
けてゾーン毎に制御をしつつも、ランプ信号発生回路な
どに頼ることなく本来の制御によって目標定常温度への
到達タイミングを揃え、しかも、目標定常温度に到達し
た後におけるオーバシュートやアンダーシュートの発生
を効果的に抑制することができ、例えばCCDセンサな
どの半導体素子を製造するプロセスにおいてウェハの温
度を好適に制御することができる制御システムを得るこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る制御シス
テムは、制御対象の状態を互いに独立に変化させる複数
の操作手段と、当該制御対象の状態を検出する検出手段
と、当該検出手段による制御対象の状態の検出値が目標
定常値に収束するように上記複数の操作手段へ操作量を
出力する制御手段とを備える制御システムにおいて、上
記検出手段は全ての操作手段の近傍の状態を検出し、上
記制御手段が各操作手段へ出力するそれぞれの操作量
は、ある1つの検出値に対する当該操作手段の近傍の検
出値の検出値偏差を用いて補正されているものである。
【0015】この発明に係る制御システムは、制御手段
は、目標定常値を記憶する目標定常値記憶回路と、各操
作手段それぞれに対応して設けられ、個別目標値に対す
るそれぞれの検出値の制御偏差を用いてそれぞれの操作
手段に対する操作量を演算して出力する演算回路とを備
え、基準となった検出値が近傍にて検出された操作手段
に対応する演算回路には上記目標定常値が個別目標値と
して与えられ、他の演算回路には当該基準の検出値が個
別目標値として与えられているものである。
【0016】この発明に係る制御システムは、各演算回
路は、個別目標値に対するそれぞれの検出値の制御偏差
に応じてPID制御あるいはIMC制御を行うものであ
るとともに、他の演算回路には当該基準の検出値そのも
のの替わりに、当該基準の検出値に検出値偏差を加算し
た値、あるいは、当該基準の検出値に当該検出値偏差を
フィルタリングした値を加算した値が入力されるもので
ある。
【0017】この発明に係る制御システムは、基準の検
出値に対応する演算回路は、全ての演算回路に対して同
一値の個別目標値を与えた場合に最も温度変化が遅かっ
た演算回路が選択されるとともに、他の演算回路には、
当該他の演算制御回路における微分制御係数と上記選択
された演算回路における微分制御係数との平均値を用い
て検出値偏差をフィルタリングした値を加算した値が入
力されるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるP
ID制御システムを示すシステム構成図である。図にお
いて、1は恒温室などの制御対象、2はそれぞれ制御対
象1内部に配設されたヒータ(操作手段)、3はそれぞ
れヒータ電源(操作手段)、4はそれぞれ各ヒータ2の
近傍に配設され、制御対象1の温度状態を検出するサー
モカップル(検出手段)、5はこの2つのサーモカップ
ル4の検出温度を用いて上記2つのヒータ2の通電を制
御するPID制御ユニットである。
【0019】PID制御ユニット5において、6はそれ
ぞれ上記ヒータ2およびヒータ電源3が直列に接続され
る操作回路(操作手段)、7はそれぞれヒータ2、ヒー
タ電源3および操作回路6を1つのループに接続する通
電制御ループ(操作手段)、8は目標定常温度を記憶す
る目標定常温度記憶回路(制御手段)である。以下にお
いて、同図上方に記載されるサーモカップル4からヒー
タ2までの制御経路(4,9,10,6,7,2)を第
一の制御ループ、同図下方に記載されるサーモカップル
4からヒータ2までの制御経路(4,14,15,6,
7,2)を第二の制御ループとよび、それぞれの制御ル
ープの構成要素を個別に指し示す場合には「第一の」あ
るいは「第二の」という修飾語をつけて呼称する。
【0020】9は第一の検出温度から目標定常温度を減
算し、これを第一の制御偏差として出力する第一の減算
器(制御手段)、10はこの第一の制御偏差に基づいて
PID制御演算を行い、その演算結果を第一の操作量と
して第一の操作回路6へ出力する第一のPID演算回路
(制御手段)である。また、11は第一の検出温度から
第二の検出温度を減算し、この値を検出温度偏差として
出力する検出温度減算器(制御手段)、12は検出温度
偏差に対してフィルタリング処理を行いフィルタ済み検
出温度偏差を出力するフィルタ回路(制御手段)、13
は第一の検出温度にこのフィルタ済み検出温度偏差を加
算する第二目標温度生成用加算器(制御手段)、14は
第二の検出温度からこの加算値を減算し、これを第二の
制御偏差として出力する第二の減算器(制御手段)、1
5はこの第二の制御偏差に基づいてPID制御演算を行
い、その演算結果を第二の操作量として第二の操作回路
6へ出力する第二のPID演算回路(制御手段)であ
る。
【0021】次に動作について説明する。例えば、2つ
のサーモカップル4,4の検出温度が安定した状態にお
いて目標定常温度記憶回路8に所望の制御対象の目標定
常温度が設定されると、第一の減算器9はこの安定した
第一の検出温度から目標定常温度を減算し、第一のPI
D演算回路10はその第一の制御偏差に基づいてPID
制御演算を行い、第一の操作回路6は第一の操作量に基
づいて第一の通電制御ループ7の通電制御を行う。他
方、2つのサーモカップル4,4の検出温度が安定した
状態では、第二の減算器14から出力される第二の制御
偏差は「0」であるので、第二の制御ループにおいては
通電制御はなされない。
【0022】そして、第一の制御ループによる通電制御
により第一のサーモカップル4の検出温度が上昇する
と、第一の減算器9はこの第一の検出温度から目標定常
温度を減算し、第一の制御ループはこの新たな第一の制
御偏差に基づいた通電制御を行う。他方、第二の制御ル
ープでは、第一のヒータ2のみが通電されたことにより
制御対象1内部では温度勾配が生じて第一の検出温度と
第二の検出温度とに差が生じるので、検出温度減算器1
1は第一の検出温度から第二の検出温度を減算し、フィ
ルタ回路12はこの検出温度偏差に対してフィルタリン
グ処理を行い、第二目標温度生成用加算器13は第一の
検出温度にこのフィルタ済み検出温度偏差を加算し、第
二の減算器14は第二の検出温度からこの加算値を減算
し、第二のPID演算回路15はこの第二の制御偏差に
基づいてPID制御演算を行い、操作回路6はこの第二
の操作量に基づいた通電制御を行う。
【0023】このような制御を連続的に行うことで、最
終的には、第一の制御ループの通電は第一の検出温度と
目標定常温度が一致した時点で終了し、しかも、第二の
制御ループの通電は第一の検出温度と第二の検出温度と
が一致した時点で終了するので、結果として、第一の検
出温度および第二の検出温度がともに目標定常温度にな
った時点で通電制御が終了する。
【0024】次に第一の制御ループと第二の制御ループ
とのどちらに目標定常温度を入力すればよいのか、その
決定方法を説明する。図2は図1に示すPID制御シス
テムにおいて第一の減算器9に入力する加算値および第
二の減算器14に入力する加算値をともに目標定常温度
とした場合における温度特性を示す説明図である。同図
(a)の横軸は時間、縦軸は目標定常温度、同図(b)
の横軸は時間、縦軸は検出温度、16は第一の制御ルー
プと第二の制御ループに共通に設定される目標定常温度
の温度曲線、17は第一の検出温度の温度曲線、18は
第二の検出温度の温度曲線である。
【0025】そして、同図(a)に示すように、時刻t
0において同一の目標定常温度をそれぞれの減算器9,
14に設定した結果、同図(b)に示すように第一の検
出温度と第二の検出温度が変化した場合、最も状態変化
が遅かった(曲線の平均的な傾きが小さい)第一の制御
ループ(時定数が最も大きい第一の制御ループ)に目標
定常温度を入力すると決定する。このように設定すれ
ば、第二の制御ループも第一の制御ループにおける温度
変化に追従することができるからである。
【0026】次にフィルタ回路12によるフィルタリン
グ処理について説明する。下記式1および式2はこのフ
ィルタ回路12のフィルタリング処理を示す演算式であ
る。同式において、G(s)はフィルタ回路12の出
力、sはラプラス演算子、αはパラメータ、D1は第一
のPID演算回路10の微分係数、D2は第二のPID
演算回路15の微分係数である。なお、このパラメータ
などは図示外の入力手段などで設定すればよい。
【0027】 G(s) = 1/(1+T・s) ・・・式1 T = α(D1+D2)/2 ・・・式2
【0028】ところで、PID制御における微分係数
は、図2(b)の温度曲線の時定数(設定値の約60%
までに検出値が上昇するまでの時間)がほぼ一致するこ
とが知られており、この実施の形態1のPID制御にお
いても時定数をそれぞれの微分係数として用いている。
【0029】そして、このように第一の検出温度に対す
る第二の検出温度の検出値偏差を代入した上記式1の値
を、第二の制御ループの個別目標値(第一の検出温度)
に加算することで、第一の検出温度に対する第二の検出
温度の温度変化遅れが生じたとしても、元来時定数D2
(<D1)で制御することが可能な第二の制御ループの
余力を用いてそれを解消することができる。特に、この
実施の形態1では、上記式1に示すように遅れ分が累積
するような状況であればあるほど上記式1の値は大きく
なるので、確実に上記温度変化遅れを解消することがで
きる。
【0030】また、上記式2に示すように、第一のPI
D演算回路10における微分係数D1と第二のPID演
算回路15における微分係数D2との平均値を用いてい
るので、例えば単に「T=αD1」とした場合に比べて
効果的に上記温度変化遅れを解消しつつ、単に「T=α
D2」とした場合のように過剰に上記温度変化遅れを解
消することもなくなり、第二の制御ループの温度変化曲
線が第一の制御ループの温度変化曲線よりも上側にきて
しまうことなく、好適に上記温度変化遅れを解消するこ
とができる効果がある。
【0031】図3はこの発明の実施の形態1によるPI
D制御システムの温度制御効果を示す説明図である。同
図(a)は第二の減算器14に目標定常温度を減算値と
して入力した場合の第一の検出温度の温度曲線と第二の
検出温度の温度曲線を示すものであり、同図(b)は第
二の減算器14に第一の検出温度を減算値として入力し
た場合の第一の検出温度の温度曲線と第二の検出温度の
温度曲線を示すものであり、同図(c)はこの実施の形
態1のとおり第二目標温度生成用加算器13の出力を第
二の減算器14に減算値として入力した場合の第一の検
出温度の温度曲線と第二の検出温度の温度曲線を示すも
のである。図において、19はこの第二目標温度生成用
加算器13の出力の温度曲線である。
【0032】そして、同図に示すように、単に第一の制
御ループおよび第二の制御ループにともに制御基準温度
として目標定常温度を入力して互いに独立して動作させ
た場合にはそれぞれのヒータの加熱効率などに起因した
時定数の差がそのまま温度曲線の差として現れてしま
い、予めヒータなどの特性を揃えて時定数を一致させる
工夫をしなければ均一な温度を維持したまま温度を上昇
あるいは降下させることはできない。これに対して、第
二の制御ループの制御基準温度として第一の検出温度を
利用した場合には温度曲線同士の温度差を一定の遅れ時
間に相当する温度差に抑えたまま温度を上昇あるいは降
下させることができる。特に、温度をゆっくりと変化さ
せる制御などの場合にはほぼ制御対象の温度を均一な温
度に維持したまま温度を上昇あるいは降下させることが
できる。更に、この実施の形態1のように、上記温度差
が生じた場合にはそれに応じて第二の制御ループの余力
を用いて少しだけ余計に加熱することで、一定の遅れ時
間に相当する温度差を解消しつつ温度を上昇あるいは降
下させることができるので、温度が急激に変化する制御
であったとしても、実際に発生する温度差を更に小さく
し、略一致させたまま温度を上昇あるいは降下させるこ
とができる。そして、このように温度が変化している間
における温度差を解消することにより、制御対象全体を
ほぼ同時に目標温度に到達させることができ、しかも、
第一のヒータ2と第二のヒータ2との間に生じる温度勾
配に起因する対流を発生させることも無いので、当該目
標温度に到達した後のオーバシュートやアンダーシュー
トをほとんど発生しないようにすることができ、その結
果早く制御対象1の全体を目標定常温度に安定させるこ
とができる。
【0033】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、ヒータ2および操作回路6からなり、制御対象1の
温度状態を互いに独立に変化させる2組の操作手段と、
当該制御対象1の温度状態を検出するサーモカップル4
と、当該サーモカップル4による制御対象1の検出温度
が目標定常温度に収束するように上記2つの操作回路6
へ操作量を出力するPID演算回路10,15とを備え
る制御システムにおいて、上記サーモカップル4は2つ
のヒータ2の近傍の状態を検出し、上記PID演算回路
10が各操作回路6へ出力するそれぞれの操作量は、第
一の検出温度に対する第二の検出温度の検出値偏差を用
いて補正されているので、第一の検出温度と第二の検出
温度との検出値偏差を解消することができる。従って、
2つの検出温度はほぼ同じ温度曲線にて目標定常温度ま
で変化することになり、例えヒータ2や担当ゾーンの違
いに起因して元来温度の変化特性にばらつきなどがあっ
たとしても全ての領域を最終的な目標定常値にほぼ同時
に到達させることができる。また、設定温度到達後のオ
ーバシュートやアンダーシュートの発生も抑制すること
ができる。
【0034】それゆえ、制御対象を複数のゾーンに分け
てゾーン毎に制御をしつつも、ランプ信号発生回路など
に頼ることなく本来の制御によって目標定常温度への到
達タイミングを揃え、しかも、目標定常温度に到達した
後におけるオーバシュートやアンダーシュートの発生を
効果的に抑制することができ、例えばCCDセンサなど
の半導体素子を製造するプロセスにおいてウェハの温度
を好適に制御することができる効果がある。
【0035】この実施の形態1によれば、目標定常温度
を記憶する目標定常記憶回路8と、各操作回路6それぞ
れに対応して設けられ、個別目標温度に対するそれぞれ
の検出温度の制御偏差を用いてそれぞれの操作回路6に
対する操作量を演算して出力する2つのPID演算回路
10,15とを備え、第一のPID演算回路10には上
記目標定常温度が個別目標値として与えられ、第二のP
ID演算回路15には当該基準の検出値が個別目標値と
して与えられているので、単に全てのPID演算回路1
0,15に目標定常値を個別に設定した場合よりも検出
値誤差の発生を抑制することができ、その分更に検出値
偏差の絶対値を小さくして状態の検出値の均一化を図る
ことができる。
【0036】この実施の形態1によれば、基準の検出値
に対応する第一のPID演算回路10は、全てのPID
演算回路10,15に対して同一値の個別目標値を与え
た場合に最も状態変化が遅かったPID演算回路10が
選択されるとともに、他の演算回路15には、当該他の
PID演算回路15における微分制御係数D2と上記選
択されたPID演算回路10における微分制御係数D1
との平均値を用いて検出値偏差をフィルタリングした値
を加算した値が入力されるので、上記最も状態変化が遅
かったPID演算回路10の制御特性に基づいて全ての
PID演算回路10,15における制御を行いつつも、
当該最も遅いPID演算回路10よりも制御特性がよい
他のPID演算回路15においては、検出値偏差が発生
した場合にはそれを解消するように制御を行うことがで
き、検出値のばらつきを効果的に抑制することができ
る。
【0037】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2によるPID制御システムを示すシステム構成図で
ある。図において、20は検出温度偏差とともに第一の
制御偏差が入力され、下記式3に基づいてフィルタリン
グ処理を行いフィルタ済み検出温度偏差を出力するフィ
ルタ回路(制御手段)である。但し、offsetはフ
ィルタ済み検出温度偏差、SP1は目標定常温度、PV
1は第一の検出温度、PV2は第二の検出温度、fsは
フィルタ回路の入力サンプリング周波数、filter
()は一次フィルタ関数である。
【0038】offset=0 (「SP1−PV1」が0.5%fs以内、且つ、「P
V1」が安定しているとき) offset=filter((PV1−PV2)(SP1−PV1)) (「SP1−PV1」が0.5%fsより大きい、あるいは、「PV1」が 整定していないとき) ・・・式3
【0039】これ以外の構成は実施の形態1と同様であ
り説明を省略する。
【0040】次に動作について説明する。制御対象1の
温度が例えば室温などのように特定の温度で安定した状
態では、「SP1−PV1」が0.5%fs以内とな
り、且つ、「PV1」が安定することになり、上記式2
に基づいてフィルタ回路20の出力は「0」となり、第
二目標温度生成用加算器13からは第一検出温度そのも
のが出力される。従って、第二の制御ループは、第二の
検出温度が第一の検出温度となるように温度制御を行
う。
【0041】このような状態において目標定常温度記憶
回路8に新たな目標定常温度が記憶されると、第一の減
算器9は第一の検出温度からこの目標定常温度を減算
し、これにより第一の制御ループは第一の検出温度と目
標定常温度との差がなくなるまで、つまり第一の検出温
度が目標定常温度となるように制御を行う。
【0042】そして、第二目標温度生成用加算器13か
らは変化した第一の検出温度が出力され、第二の制御ル
ープは第二の検出温度がこの第一の検出温度となるよう
に制御を開始する。また、「SP1−PV1」が0.5
%fsより大きくなったり、あるいは、「PV1」が整
定していないときには、フィルタ回路20は第一の検出
温度に対する第二の検出温度の温度差を用いて上記式3
に基づくフィルタ済み検出温度偏差を出力する。このフ
ィルタ済み検出温度偏差は、「PV1−PV2」が大き
ければ大きいほど大きくなり且つ「SP1−PV1」が
大きければ大きいほど大きくなるものであり、設定され
る目標定常温度の現在の温度に対する温度差が大きけれ
ば大きいほど大きくなる性質があるので、単に「PV1
−PV2」のみを変数とする実施の形態1と比べた場
合、広い温度勾配範囲において最適な補正を行うことが
できる効果がある。また、一次フィルタを用いているの
で、「offset = 0」の制御と「offset
= filter((PV1−PV2)(SP1−P
V1))」の制御との切替の際であってもこのoffs
etの値は連続的に変化することになる。
【0043】また、第一の検出温度および第二の検出温
度が目標定常温度付近の温度となり、「SP1−PV
1」が0.5%fs以内となり且つ「PV1」が安定す
ると、第二目標温度生成用加算器13からは再び第一検
出温度そのものが出力される。これ以外の動作は実施の
形態1と同様であり説明を省略する。
【0044】以上の実施の形態では、PID演算回路1
0,15を制御手段として用いた例について説明した
が、IMC演算回路を用いても同様の効果を得ることが
できる。また、この発明においては、第一の検出温度と
第二の検出温度との検出値偏差をフィルタリングし、そ
のフィルタ出力を基準となる第一の検出温度に加算して
いるが、第一の検出温度と第二の検出温度との差をその
まま第一の検出温度に加算しても略同様の効果を得るこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、制御
対象の状態を互いに独立に変化させる複数の操作手段
と、当該制御対象の状態を検出する検出手段と、当該検
出手段による制御対象の状態の検出値が目標定常値に収
束するように上記複数の操作手段へ操作量を出力する制
御手段とを備える制御システムにおいて、上記検出手段
は全ての操作手段の近傍の状態を検出し、上記制御手段
が各操作手段へ出力するそれぞれの操作量は、ある1つ
の検出値に対する当該操作手段の近傍の検出値の検出値
偏差を用いて補正されているので、各検出値の検出値偏
差を解消することができる。従って、複数の検出値はほ
ぼ同じカーブ(変化特性)にて目標定常値まで変化する
ことになり、例え操作手段や担当ゾーンの違いに起因し
て元来変化特性にばらつきなどがあったとしても全ての
領域を最終的な目標定常値にほぼ同時に到達させること
ができる。また、設定温度到達後のオーバシュートやア
ンダーシュートの発生も抑制することができる。
【0046】それゆえ、制御対象を複数のゾーンに分け
てゾーン毎に制御をしつつも、ランプ信号発生回路など
に頼ることなく本来の制御によって目標定常温度への到
達タイミングを揃え、しかも、目標定常温度に到達した
後におけるオーバシュートやアンダーシュートの発生を
効果的に抑制することができ、例えばCCDセンサなど
の半導体素子を製造するプロセスにおいてウェハの温度
を好適に制御することができる効果がある。
【0047】この発明によれば、制御手段は、目標定常
値を記憶する目標定常値記憶回路と、各操作手段それぞ
れに対応して設けられ、個別目標値に対するそれぞれの
検出値の制御偏差を用いてそれぞれの操作手段に対する
操作量を演算して出力する演算回路とを備え、基準とな
った検出値が近傍にて検出された操作手段に対応する演
算回路には上記目標定常値が個別目標値として与えら
れ、他の演算回路には当該基準の検出値が個別目標値と
して与えられているので、単に全ての制御回路に目標定
常値を個別に設定した場合よりも検出値誤差の発生を抑
制することができ、その分更に検出値偏差の絶対値を小
さくして状態の検出値の均一化を図ることができる。
【0048】例えば、各演算回路は、個別目標値に対す
るそれぞれの検出値の制御偏差に応じてPID制御ある
いはIMC制御を行うものであるとともに、他の演算回
路には当該基準の検出値そのものの替わりに、当該基準
の検出値に検出値偏差を加算した値、あるいは、当該基
準の検出値に当該検出値偏差をフィルタリングした値を
加算した値が入力されるものであればよい。
【0049】この発明によれば、基準の検出値に対応す
る演算回路は、全ての演算回路に対して同一値の個別目
標値を与えた場合に最も状態変化が遅かった演算回路が
選択されるとともに、他の演算回路には、当該他の演算
制御回路における微分制御係数と上記選択された演算回
路における微分制御係数との平均値を用いて検出値偏差
をフィルタリングした値を加算した値が入力されるの
で、上記最も状態変化が遅かった演算回路の制御特性に
基づいて全ての演算回路における制御を行いつつも、当
該最も遅い演算回路よりも制御特性がよい他の演算回路
においては、検出値偏差が発生した場合にはそれを解消
するように制御を行うことができ、検出値のばらつきを
効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるPID制御シス
テムを示すシステム構成図である。
【図2】図1に示すPID制御システムにおいて第一の
減算器に入力する加算値および第二の減算器に入力する
加算値をともに目標定常温度とした場合における温度特
性を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1によるPID制御シス
テムの温度制御効果を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるPID制御シス
テムを示すシステム構成図である。
【図5】従来の基本的なPID制御システムの構成を示
すシステム構成図である。
【図6】従来の他のPID制御システムの構成を示すシ
ステム構成図である。
【符号の説明】
1 制御対象 2 ヒータ(操作手段) 3 ヒータ電源(操作手段) 4 サーモカップル(検出手段) 5 PID制御ユニット 6 操作回路(操作手段) 7 通電制御ループ(操作手段) 8 目標定常温度記憶回路(制御手段) 9 第一の減算器(制御手段) 10 第一のPID演算回路(制御手段) 11 検出温度減算器(制御手段) 12 フィルタ回路(制御手段) 13 第二目標温度生成用加算器(制御手段) 14 第二の減算器(制御手段) 15 第二のPID演算回路(制御手段) 16 目標定常温度の温度曲線 17 第一の検出温度の温度曲線 18 第二の検出温度の温度曲線 19 第二目標温度生成用加算器の出力の温度曲線 20 フィルタ回路(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/00 310 H05B 3/00 310E 370 370 Fターム(参考) 3K058 AA86 BA19 CA69 CA92 5H004 GA03 GB01 HA01 HB01 JA01 JA13 JA22 JB08 KA71 KB02 KB04 KB06 KB16 KB22 LA01 LA15 LA18 LB05 MA12 5H323 AA40 BB08 CA06 CB42 DA01 EE01 EE04 EE11 FF01 GG02 KK05 KK10 LL01 LL02 LL04 LL07 MM06 NN15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の状態を互いに独立に変化させ
    る複数の操作手段と、 当該制御対象の状態を検出する検出手段と、 当該検出手段による制御対象の状態の検出値が目標定常
    値に収束するように上記複数の操作手段へ操作量を出力
    する制御手段とを備える制御システムにおいて、 上記検出手段は全ての操作手段の近傍の状態を検出し、 上記制御手段が各操作手段へ出力するそれぞれの操作量
    は、ある1つの検出値に対する当該操作手段の近傍の検
    出値の検出値偏差を用いて補正されている制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】 制御手段は、目標定常値を記憶する目標
    定常値記憶回路と、各操作手段それぞれに対応して設け
    られ、個別目標値に対するそれぞれの検出値の制御偏差
    を用いてそれぞれの操作手段に対する操作量を演算して
    出力する演算回路とを備え、基準となった検出値が近傍
    にて検出された操作手段に対応する演算回路には上記目
    標定常値が個別目標値として与えられ、他の演算回路に
    は当該基準の検出値が個別目標値として与えられている
    ことを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 【請求項3】 各演算回路は、個別目標値に対するそれ
    ぞれの検出値の制御偏差に応じてPID制御あるいはI
    MC制御を行うものであるとともに、 他の演算回路には当該基準の検出値そのものの替わり
    に、当該基準の検出値に検出値偏差を加算した値、ある
    いは、当該基準の検出値に当該検出値偏差をフィルタリ
    ングした値を加算した値が入力されることを特徴とする
    請求項2記載の制御システム。
  4. 【請求項4】 基準の検出値に対応する演算回路は、全
    ての演算回路に対して同一値の個別目標値を与えた場合
    に最も温度変化が遅かった演算回路が選択されるととも
    に、 他の演算回路には、当該他の演算制御回路における微分
    制御係数と上記選択された演算回路における微分制御係
    数との平均値を用いて検出値偏差をフィルタリングした
    値を加算した値が入力されることを特徴とする請求項3
    記載の制御システム。
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