JP4838222B2 - 半導体製造装置の制御方法、半導体製造装置 - Google Patents

半導体製造装置の制御方法、半導体製造装置 Download PDF

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本発明は、半導体製造装置の制御方法及び半導体製造装置に関し、特に制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、制御量を目標値へ維持若しくは追従させるようにした半導体製造装置の制御方法及び半導体製造装置に関するものである。
プロセス制御装置の一例として、例えば電気炉を有する半導体製造装置では、炉内の温度を適切な温度に維持し、又は炉内を指定した温度変化に追従させる必要があるため、予め設定した目標温度の温度変化パターンに基づいてヒータの制御が行われる。この温度制御は、ウェハに成膜処理等のプロセス処理を施す場合のみならず、電気炉内にウェハを投入する場合においても行われている。このような温度制御を行っている半導体製造装置は、例えば図10や図11のようなものが知られている。
図10に示した半導体製造装置は、底部にウェハ投入口1aを有する電気炉1と、ウェハを保持するボート2と、ボート2を電気炉1内へ投入あるいは引き出しをおこなうボートローダ3と、電気炉1内の温度を計測し出力する温度センサ4と、予め設定された目標温度の温度変化パターンを出力する目標温度設定器5と、温度センサ4からの出力と目標温度設定器5からの出力が入力され、双方の値から後述するヒータ7が出力すべきパワーを指示する制御装置6と、制御装置6の指示出力に従って電気炉1を加熱するヒータ7とで構成されている。
そして、ウェハ投入口1aよりウェハを保持したボート2をボートローダ3の駆動によって電気炉1内に投入し、あるいは電気炉1内より引き出す一方、電気炉1内の温度を目標温度設定器5に予め設定された目標温度に維持もしくは追従させるために、温度センサ4によって電気炉1内の温度を感知し、そのデータに基づいて制御装置6が所定の演算を行い、その演算結果に従ってヒータ7を駆動して電気炉1の加熱を加減する構成となっている。
また、図11に示した半導体製造装置は、図10に示した半導体製造装置と同様の部分として、電気炉1とボート2とボートローダ3と第1の温度センサ4と目標温度設定器5と第1の制御装置6とヒータ7とを備え、その他に電気炉1内の温度のうち、特に熱源であるヒータ7近傍の温度を計測し、出力する第2の温度センサ8と、第2の温度センサ8からの出力と第1の制御装置6からの出力を入力し、双方の値からヒータ7が出力すべきパワーを指示する第2の制御装置9を備えて構成されている。
そして、ウェハ投入口1aよりウェハを保持したボート2をボートローダ3の駆動によって電気炉1内に投入し、あるいは電気炉1内より引き出す一方、電気炉1内の温度を目標温度設定器5に予め設定された目標温度に維持もしくは追従させるために、第1の温度センサ4によって電気炉1内の温度を感知し、そのデータに基づいて第1の制御装置6がある特定の演算を行い、次に第2の温度センサ4によって熱源であるヒータ7近傍の温度を感知し、そのデータと第1の制御装置6の演算結果に基づいて第2の制御装置9がある特定の演算を行い、その演算結果にしたがってヒータ7を駆動して電気炉1の加熱を加減する構成となっている。
また、図10または図11に示した半導体製造装置の中の第1の制御装置6または第2の制御装置9は、従来から図12に示されるような構成を有するものがよく用いられている。
図12に示す制御装置について詳細に説明する。図12において、目標設定器10は、図10における目標温度設定器5に対応するものである。制御装置11は図10における制御装置6に対応するものである。制御対象12は、図10において電気炉1とボート2とボートローダ3と温度センサ4とヒータ7に対応するものである。この場合、図12における入出力Aは、図10における目標温度設定器5から出力され、制御装置6に入力される目標温度の温度変化パターンを表すものであり、図12における入出力Bは、図10における温度センサ4から出力され制御装置6に入力される、電気炉1内を計測した温度を表すものであり、図12における入出力Gは、図10における制御装置6から出力されてヒータ7に入力され、ヒータ7が出力すべきパワーを指示するものである。入出力Aをここでは目標値、入出力Bを制御量、入出力Gを操作量と呼ぶこととする。
また、制御装置11が図11における第1の制御装置6に対応するときは、目標設定器10は図11における目標温度設定器5に対応するものであり、制御対象12は、図11における電気炉1とボート2とボートローダ3と第1の温度センサ4とヒータ7と第2の温度センサ8と第2の制御装置9に対応するものである。
また、制御装置11が図11における第2の制御装置9に対応するときは、目標設定器10は図11における第1の温度センサ4と目標温度設定器5と第1の制御装置6に対応するものであり、制御対象12は、図11における電気炉1とボート2とボートローダ3とヒータ7と第2の温度センサ8に対応するものである。
そして、制御装置11は、減算器13と積分演算器(図中は単に積分演算と記す)14と比例演算器(図中は単に比例演算と記す)15と微分演算器(図中は単に微分演算と記す)16と加算器17とから構成されている。減算器13は、目標値Aと制御量Bを入力し、目標値Aから制御量Bを減算した値を偏差Cとして算出し、積分演算器14と比例演算器15と微分演算器16へ出力するものである。
積分演算器14は、偏差Cを入力し、偏差Cを時間積分演算(I演算)した結果に予め設定されているパラメータKiを乗じた値を積分値Dとして出力するものである。ある特定の時間tにおける偏差CをC(t)、そのときの積分値DをD(t)で表すと、積分値Dは(1)式に従って求められる。なお、積分範囲は0からtまでである。
[(1)式]
D(t)=Ki・∫C(u)du (1)
比例演算器15は、偏差Cが入力され、予め設定されているパラメータKpを乗じた(P演算)値を比例値Eとして出力するものである。ある特定の時間tにおける偏差CをC(t)、そのときの比例値EをE(t)で表すとすると、比例値Eは(2)式に従って求められる。
[(2)式]
E(t)=Kp・C(t) (2)
微分演算器16は、偏差Cが入力され、偏差Cを時間微分演算(D演算)した結果に予め設定されているパラメータKdを乗じた値を微分値Fとして出力するものである。ある特定の時間tにおける偏差CをC(t)、そのときの微分値FをF(t)で表すと、微分値Fは(3)式に従って求められる。
[(3)式]
F(t)=Kd・dC(t)/dt (3)
加算器17は、積分値Dと比例値Eと微分値Fとが入力され、それらの総和を算出し操作量Gを出力するものである。ある特定の時間tにおける偏差CをC(t)、そのときの操作量GをG(t)で表すとすると、前述した(1)〜(3)式から、操作量Gは(4)式に従って求められ、これをPID演算と呼ぶ。
[(4)式]
G(t)=Kp・C(t)+ Ki・∫C(u)du+Kd・dC(t)/dt (4)
また、(4)式に従って偏差Cから操作量Gを求める部分、すなわち積分演算器14と比例演算器15と微分演算器16と加算器17とを総称してPID調節器と呼ぶ。
つまり、図12に示すように、まず、目標設定器10から制御装置11へ目標値Aが入力され、加えて制御対象12からの制御量Bが制御装置11へ入力され、制御装置11内の減算器13で目標値Aから制御量Bを減算した偏差Cを出力する。積分演算器14および比例演算器15および微分演算器16および加算器17では、偏差Cを用いてPID演算を行い、制御装置11の出力として操作量Gを制御対象12に出力する。こうして、制御対象12から制御装置11に入力された制御量Bは、再び制御装置11へ帰還される。このように制御装置11から出力される操作量Gは、目標値Aと制御量Bとの偏差Cが零になるように、時々刻々変化する。
一方、図12で示したような構成を有する制御装置を用いた、図10で示した構成の半導体製造装置は、例えば、図13に示す温度制御手順でプロセス処理を行っている。ここで、図13を用いて、半導体製造装置で行われるプロセス処理の一例について説明する。図13(a)は半導体製造装置で行われるプロセス処理の一例のフローチャートを示し、図13(b)はそのときの電気炉内の温度の概略を示している。図13(b)における符号S1〜S6は図13(a)において同一の符号が付されている処理が行われている時刻を示す。
ステップS1は、電気炉1内の温度を比較的低い温度T0 (例えば300°C〜600°C)に維持および安定させる処理である。ステップS1では、ボート2は、まだ電気炉1内へ投入されていない。ステップS2は、ボートローダ3の駆動によってウェハを保持しているボート2を電気炉1内に投入する処理である。ウェハの温度は通常目標温度T0 より低いので、ボート2を電気炉1内に投入した結果、炉内の温度は一時的に目標温度T0 より低い温度になるが、制御装置6によるヒータ制御が目標温度設定器5から出力される目標温度T0 と温度センサ4から出力される炉内温度との偏差を零にするように働くために、電気炉1内の温度はいくらかの時間を経て再び目標温度T0 に安定する。なお、図13(b)で示す、ボート投入時刻t0 から再び目標温度T0 に回復する時刻t1 はおよそ30分程度である。
ステップS3は、上述の目標温度T0 からウェハに成膜処理等のプロセス処理を施すための目標温度T1 (例えば700°C〜1000°C)まで徐々に電気炉1内の温度を上昇させる処理である。ステップS4はウェハにプロセス処理を施すために電気炉1内の温度を目標温度T1 に維持および安定させる処理である。なお、このステップS4の処理時間は時刻t2 から時刻t3 までの数時間であるが、図13(b)では、その時間的長さを一部省略して示している。ステップS5は、ステップS3の処理とは逆に、目標温度T1 から再び比較的低い目標温度T0 まで徐々に電気炉1内の温度を下降させる処理である。
ステップS6は、プロセス処理が施されたウェハを保持しているボート2をボートローダ3の駆動によって電気炉1内から引き出す処理である。ステップS7は、半導体製造装置内のすべてのウェハにプロセス処理が施されたかを判断する処理であり、もし、すべてのウェハにプロセス処理が施されたと判断された場合は一連の温度制御処理を終了し、もし、すべてのウェハにプロセス処理が施されていないと判断された場合は、再びステップS1に戻り手順を繰り返すようになっている。
ステップS1からステップS6までの処理は、いずれも電気炉1内の温度が目標温度に対し予め定められた許容温度範囲内にあり、且つ予め定められた時間にわたってその状態が続くといった安定状態を得た後、次の処理へ進むようになっている。
しかしながら、図12に示すような構成を有する、従来の制御装置によるプロセス制御方法では、制御対象12内で比較的大きな外乱が生じた場合、あるいは目標値Aの大きな変動が生じた場合、制御量Bが目標値Aの値を維持できなくなるか、あるいは制御量Bが目標値Aに追従する際に遅れが生じ、その結果として制御量Bが目標値Aに対し所定の許容範囲内を維持する安定状態を得るまでに多くの時間を要してしまうという問題点がある。
例えば、図10に示した半導体製造装置において、図13に示した温度制御手順を行った場合、図12に示すような構成を有する従来の制御装置を用いて制御を行うと、特にボートを投入するステップS2において、大きな外乱が発生し、また、炉内の温度を上昇させるステップS3において、目標値を大きく変動させると、電気炉1内の温度が目標温度に対して安定状態(すなわち炉内温度が目標値に対して所定の温度許容範囲内にあり、且つ予め定められた時間にわたって、その状態が続くといった安定状態)を得るまでに多くの時間を必要とし、半導体製造装置全体のスループットに大きな悪影響を及ぼすこととなる。
ここで、ボートを投入するステップS2における炉内温度のふるまいの一例を図14に示す。この場合、図12に示した構成を有する制御装置では、偏差Cが大きくなったことを認識した後、操作量Gを変化させるという後追い制御を余儀なくされる一方、外乱が存続している間にわたり積分演算器14はその偏差を蓄積してしまうため、結果として、大きなオーバーシュートあるいはアンダーシュートが発生してしまい、その結果、安定状態を得るまで多くの時間を要してしまう。
しかし、これらボート投入や炉内温度の上昇処理等においては、その外乱、目標値の変動により、制御対象が受ける影響は経験的に把握されており、しかもその発生時刻は、運転スケジュールにより既知である。したがって、これらの対策においては、従来のようにクローズド(フィードバック)ループ制御によらず、オープンループ制御で行うことができ、このような制御において操作量を適当に形成すれば、オーバーシュートおよびアンダーシュートを軽減でき、フィードバック制御に比べ、安定状態を得るまでの時間の短縮化を図ることができる。
そこで、この発明の目的は、上述したように、制御対象内で比較的大きな所定の外乱が生じる場合、あるいは目標値が所定の変動をする場合に、安定状態を得るまでに多くの時間を要してしまうという従来の問題点を解決し、制御対象から出力される制御量を迅速、且つ正確に目標値へ追従させることができ、プロセスのスループットを向上させることができる半導体製造装置の制御方法および半導体製造装置の制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、この発明は、制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持若しくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置の制御方法であって、前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップと、ウェハを保持するボートを炉内に投入するステップと、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップと、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップと、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させるステップと、前記ボートを前記炉内より引き出すステップとを有し、前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップ及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップでは前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、前記ボートを炉内に投入するステップが開始されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施すより低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施すより低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で安定したら前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップが開示されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力した後、前記操作量を直線状に増加させ、その後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする。
また、本発明の半導体製造装置の制御方法において、前記制御装置は、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップが開始されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を急峻に立ち上げ、その後曲線状に下降する操作量を前記制御対象に入力した後、前記操作量を直線状に増加させ、その後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持もしくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置の制御方法であって、前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップと、ウェハを保持するボートを炉内に投入するステップと、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップと、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップと、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させるステップと、前記ボートを前記炉内より引き出すステップとを有し、一連のステップの処理が開始されるときに、運転スケジュールとして、予めプログラム的に設定されている時刻に沿って運転され、前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップ及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップでは前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、前記ボートを炉内に投入するステップが開始されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記出力パターンに基づく操作量の出力によって前記ボートの炉内への投入に起因する目標値と制御量との偏差が許容値まで軽減されると予定されている時刻に基づいて、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップでは、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度まで所定の時間かけて変動される場合、前記出力パターンに基づく操作量の出力によって前記温度の変動に起因する目標値と制御量との偏差が許容値まで軽減されると予定されている時刻に基づいて、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持もしくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置の制御方法であって、前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップと、ウェハを保持するボートを炉内に投入するステップと、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップと、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップと、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させるステップと、前記ボートを前記炉内より引き出すステップとを有し、前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップ及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップでは前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、前記ボートを炉内に投入するステップが開始されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記制御量が目標値に対する所定の許容範囲にあり、又は目標値と制御量の偏差が所定の許容範囲内にあり、かつ制御量、又は目標値と制御量との偏差の時間的変化率が所定の許容範囲内にある場合に、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップでは、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替し、前記制御量、又は前記目標値と制御量との偏差を検出し、前記制御量が目標値に対する所定の許容範囲内にあり、又は目標値と制御量の偏差が所定の許容範囲内にあり、かつ制御量、又は目標値と制御量との偏差の時間的変化率が所定の許容範囲内にある場合に、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持若しくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置であって、前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段と、ウェハを保持するボートを炉内に投入する手段と、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段と、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段と、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させる手段と、前記ボートを前記炉内より引き出す手段とを有し、前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段は前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、前記ボートを炉内に投入する手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施すより低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施すより低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で安定したら前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力した後、前記操作量を直線状に増加させ、その後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持もしくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置であって、前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段と、ウェハを保持するボートを炉内に投入する手段と、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段と、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段と、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させる手段と、前記ボートを前記炉内より引き出す手段とを有し、一連の手段の処理が開始されるときに、運転スケジュールとして、予めプログラム的に設定されている時刻に沿って運転され、前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段は前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、前記ボートを炉内に投入する手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記出力パターンに基づく操作量の出力によって前記ボートの炉内への投入に起因する目標値と制御量との偏差が許容値まで軽減されると予定されている時刻に基づいて、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度まで所定の時間かけて変動される場合、前記出力パターンに基づく操作量の出力によって前記温度の変動に起因する目標値と制御量との偏差が許容値まで軽減されると予定されている時刻に基づいて、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持もしくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置であって、前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段と、ウェハを保持するボートを炉内に投入する手段と、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段と、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段と、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させる手段と、前記ボートを前記炉内より引き出す手段とを有し、前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段は前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、前記ボートを炉内に投入する手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記制御量が目標値に対する所定の許容範囲にあり、又は目標値と制御量の偏差が所定の許容範囲内にあり、かつ制御量、又は目標値と制御量との偏差の時間的変化率が所定の許容範囲内にある場合に、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替し、前記制御量、又は前記目標値と制御量との偏差を検出し、前記制御量が目標値に対する所定の許容範囲内にあり、又は目標値と制御量の偏差が所定の許容範囲内にあり、かつ制御量、又は目標値と制御量との偏差の時間的変化率が所定の許容範囲内にある場合に、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする。
以上に詳述したように、この発明によれば、制御対象内で所定の外乱が生じた場合あるいは目標値が所定の変動をした場合、速やかに制御量を目標値へ復帰維持させるか、あるいは制御量を目標値に追従させることができる出力パターンを予め設定し、所定の外乱あるいは目標値の変動に対応する所定の時刻から、フィードバック制御出力の代わりに操作量として出力し、さらに外乱及び目標値の変動に起因する偏差のうちの大部分が消去したとき、再びフィードバック制御出力を操作量として出力するようにしたため、制御対象から出力される制御量を迅速且つ正確に目標値へ変化させることができ、速やかに制御量を目標値へ復帰維持させるか、あるいは制御量を目標値に追従させることができ、プロセスのスループットを向上させることができるという効果を奏する。
以下、この発明の実施の形態を半導体制御装置におけるプロセス制御方法に例をとり、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1におけるプロセス制御方法を用いた制御装置の構成について図1を使って説明する。図1は、実施の形態1の制御方法を実施する制御装置を示すブロック図である。図1において、図12と同様の部分については同一の記号を付して説明する。
図1に示す目標設定器10と制御対象12は、図12に示したものと同様であり、ここでの説明を省略する。制御装置11Aは、図12に示した従来の制御装置と同様な部分として、減算器13と積分演算器14と比例演算器15と微分演算器16と加算器17とを備え、更に特徴部分として、パターン発生器(図中はパターン発生と記す)18と切替制御器(図中は切替制御と記す)20とを備えている。
次に、図1に示した制御装置11Aの各部について具体的に説明する。図12に示した従来の制御装置と同様な部分は説明を省略する。パターン発生器18は、予め設定された出力パターンを予め設定された時刻に出力するものであり、出力パターンH2は、切替器19の一方の入力端に入力されるようになっている。
ここで、「予め設定される出力パターン」とは、制御対象12内で比較的大きな外乱が生じた場合、あるいは目標値Aが大きくに変化した場合において、もっとも速やかに制御量Bを目標値Aへ復帰維持させるか、あるいは制御量Bを目標値Aに追従させることができる出力パターンを予め選択し入力したものであり、この実施の形態においては、比較的大きな外乱として、図10や図11に示した電気炉1内にボート2を投入した場合に発生する外乱を対象としている。また、目標値Aが大きく変化する場合として、図13にステップS3で示したように、電気炉1内の温度を徐々に上昇(あるいは下降)させるような場合を対象としている。
そして、パターン発生器18には、これらの外乱及び目標値Aの大きな変化に対して、上述した条件を満たす最適な出力パターンが、それぞれ実験的(あるいは経験的)に求められて設定される。この出力パターンの具体的形状例については、図6〜図9において後述する。
なお、パターン発生器18に設定される出力パターンは、そのパターンを形成するためのデータを図示しないメモリ等に直接記憶させるようにしても良いし、あるいは、選択した出力パターンを簡単な関数で近似させ、その関数発生手段をソフトウエア等により構成して出力させるようにしても良い。後者のように出力パターンを関数近似させて出力するようにした場合は、パターン発生器18の構成を簡素化することができる利点がある。
また、上述した、パターン発生器18より出力パターンが出力される「予め設定された時刻」とは、制御対象12への外乱や目標値Aの急激な変化が発生するであろうと予定されている時刻であり、この実施の形態において、この時刻は、電気炉1内にボート2を投入する投入開始時刻と、そのボート投入後、電気炉1内の温度を上昇させて行く場合の上昇開始時刻であり、これら投入開始時刻と上昇開始時刻とは、半導体製造装置が運転され、一連の処理が開始されるときに、運転スケジュールとして、予めプログラム的に設定されている時刻である。
切替器19は、加算器17からのPID演算に従って求められた仮の操作量H1とパターン発生器18からの出力パターンH2のいずれかを、切替制御器20からの制御出力Iにしたがって選択し、操作量Gとして出力するものである。
切替制御器20は、制御出力Iを出力し切替器19で行われる切替を制御するものである。
次に、実施の形態1の動作について、具体的に説明する。制御装置11Aでは、目標設定器10から入力された目標値Aと制御対象12から出力された制御量Bが減算器13に入力され、偏差Cが算出される。偏差Cは積分演算器14と比例演算器15と微分演算器16と加算器17によって(4)式にしたがってPID演算され、仮操作量H1が出力される。一方、パターン発生器18からは、予め設定された上述の時刻であるボート投入開始時刻(図6及び図7のt=0)、又は電気炉の温度上昇開始時刻(図8及び図9のt=0(min))に予め設定されたパターン出力H2が出力される。
仮の操作量H1とパターン出力H2が切替器19に入力され、切替器19によって2つの入力のうちのいずれか一方が選択されて操作量Gが出力される。この操作量Gは、制御装置11から出力され制御対象12に入力される。切替制御器20による切替器19の選択の制御は、切替制御器20から出力される制御出力Iによって行われる。そして、切替制御器20から出力される制御出力Iは、例えば、図2に示される手順によって出力され、切替器19にH1またはH2を選択させる。
ここで、図2に示される手順について説明する。図2において、tは現在時刻、t0 は制御対象への外乱や目標値の急激な変化が発生するであろうと予定されている時刻(予定スケジュール時刻であり、図6等のt=0に対応)である。t1 は、制御対象への外乱や目標値の急激な変化が終了し、パターン発生器18からの出力パターンに従った操作量を制御対象2に入力することによって、外乱その他に起因する偏差のうちの大部分が消去するであろうと予定されている時刻(図6等のt=10min)であって、t0 <t1である。なお、この時刻t1 は、この発明の実施の形態を用いることにより、外乱発生から安定状態に達するまでに所要する時間を実験的に求め、予定されている外乱等の発生時刻t0 に加えたものである。
ステップS8は現在時刻tがt0 以後かどうかを判定する処理であり、現在時刻tがt0 以後ならばステップS9へ進み、現在時刻tがt0 以前ならばステップS11へ進むようになっている。ステップS9は、現在時刻tがt1 以前かどうかを判定する処理であり、現在時刻がt1 以前ならばステップS10へ進み、現在時刻がt1 以後ならばステップS11へ進むようになっている。ステップS10は、切替器19にH2側を選択させる処理である。ステップS11は、切替器19にH1側を選択させる処理である。すなわち、切替器19は時刻t0 から時刻t1 までH2側を選択し、それ以外の時刻でH1側を選択するようになっている。なお、切替制御器20での制御を正確にするため、図2に示した処理は微少時間(例えば1秒)毎に周期的に繰り返し行われる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2は、この発明の制御方法を実施の形態1とは異なる構成を有する制御装置に適用した場合について説明するものである。図3は、実施の形態2に係る制御装置の構成を示すブロック図である。図1と同様の部分については同一の記号を付して説明する。
図3に示す目標設定器10と制御対象12は、図1に示したものと同様であり説明を省略する。制御装置11Bは、図1に示した制御装置と同様な部分として、減算器13と積分演算器14と比例演算器15と微分演算器16と加算器17とパターン発生器18と切替器19とを備え、更に特徴部分として、第2の切替制御器(図中は切替制御と記す)21を備えている。
次に、図3に示した制御装置11Bの各部について具体的に説明する。図1に示した制御装置11Aと同様な部分は説明を省略する。第2の切替制御器21は、減算器13からの偏差Cを入力し、偏差Cの状態によって異なる制御出力Iを出力し、切替器19で行われる切替を制御するものである。
以下、実施の形態2の動作について説明する。制御装置11Bでは、目標設定器10から入力された目標値Aと制御対象12から出力された制御量Bが減算器13に入力され、偏差Cが算出される。偏差Cは、積分演算器14と比例演算器15と微分演算器16と加算器17によって(4)式にしたがってPID演算され、仮操作量H1が出力される。一方、パターン発生器18からは、予め設定された時刻t0 に予め設定されたパターン出力H2が出力される。
仮操作量H1とパターン出力H2は切替器19に入力され、切替器19によって2つのうちのいずれか一方が選択され操作量Gが出力される。そして、操作量Gは制御装置11から出力され、制御対象12に入力される。切替器19の選択の制御は、偏差Cの状態によって変化する切替制御器21から出力される制御出力Iによって行われる。切替制御器21から出力される制御出力Iは、例えば図4に示す手順によって出力され、切替器19にH1またH2を選択させる。
ここで図4に示す手順について説明する。図2と同様にtは現在時刻、t0 は上述したと同様、制御対象への外乱や目標値の急激な変化が発生するであろうと予定されている時刻である。ε1 は偏差Cに対する許容幅であり、この実施の形態では、例えば3°Cと定めている。ε2 は偏差Cの時間微分dC/dtに対する許容幅であり、この実施の形態では、例えば1分当たり3°Cと定めている。図4において、ステップS8、ステップS10、ステップS11は図2で説明した処理と同様であるのでここでの説明を省略する。
ステップS12は切替器19の選択切替後の誤動作を防ぐための処理であり、具体的にはフラグオンが設定されているかどうかを判定する処理である。そしてフラグオンならばステップS11へ進み、そうでなければステップS13へ進むようになっている。ステップS13は切替器19が現在どちら側を選択しているかどうかを判定する処理であり、H2側である場合はステップS14に進み、H1側である場合はステップS10に進むようになっている。
ステップS14は、偏差Cが許容幅ε1 以内であるかどうか判定する処理であり、偏差Cが許容幅ε1 以内である場合はステップ14に進む、偏差Cが許容幅ε1 以内でない場合は、ステップ10に進むようになっている。ステップS15は、偏差Cの時間微分dC/dtが許容幅ε2 以内であるかどうか判定する処理であり、dC/dtが許容幅ε2 以内である場合は、ステップS16に進み、dC/dtが許容幅ε2 以内でない場合は、ステップS10に進むようになっている。
ステップS16は切替器19の選択切替後の誤動作を防ぐための処理であり、具体的にはフラグオンを設定する処理である。図4に示した一連の処理、とくにステップS14とステップS15は、制御対象12への比較的大きな外乱または目標値Aの急激な変化が終了し、目標値Aが時刻によって変化しないような場合あるいは目標値Aが比較的緩やかに変化する場合に適用される。すなわちステップS13によって切替器19がH2を選択した後、パターン発生器18からのパターン出力によって偏差の大部分が消去され、制御量Bが目標値Aにある程度近づき、且つその変化量がある程度小さい場合のみ、再び切替器19がH1を選択するようになっている。
そして、その後はフラグオンの設定のために切替器19が再びH2を選択することはない。なお、切替制御器21での制御を正確にするため、図4に示した処理は微少時間(例えば1秒)毎に周期的に繰り返し行わなければならない。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3は、この発明の制御方法を実施の形態1及び2とは異なる構成を有する制御装置に適用した場合について説明するものである。図5は、実施の形態3に係る制御装置の構成を示すブロック図である。図1または図3と同様の部分については同一の記号を付して説明する。また、図5に示す目標設定器10と制御対象12は、図1に示したものと同様であり説明を省略する。
制御装置11Cは、図3に示した制御装置と同様な部分として、減算器13と比例演算器15と微分演算器16と加算器17とパターン発生器18と切替器19と切替制御器21とを備え、更に特徴部分として、プリセット積分演算器22を備えている。
次に、図5に示した制御装置11Cの各部について具体的に説明する。図1または図3に示した制御装置と同様な部分は説明を省略する。プリセット積分演算器22は、一方の入力端22aに偏差Cが入力され、(1)式にしたがって求めた積分値Dを出力するが、他方の入力端22bに切替制御器21からの制御出力Iが入力され、切替制御器21が切替器19における入力端H2を選択してパターン発生器18からの出力を制御対象12に出力している間は、その選択に連動して積分値Dを予め設定されたプリセット値に再初期化され、切替器19の切替直後は、そのプリセット値を出力するものである。
次に、実施の形態3の動作について説明する。図5に示した制御装置11Cでは、目標設定器10から入力された目標値Aと制御対象12から出力された制御量Bとが減算器13に入力され、偏差Cが算出される。偏差Cは、プリセット積分演算器22と比例演算器15と微分演算器16と加算器17によって(4)式に従ってPID演算され、仮操作量H1が出力される。あるいは切替制御器21からの制御出力Iによってプリセット積分演算器22から予め定められたプリセット値が出力されるため、そのプリセット値と比例値Eと微分値Fの和が仮操作量H1として出力される。一方、パターン発生器18からは、予め設定された時刻t0 に予め設定されたパターン出力H2が出力される。
仮の操作量H1とパターン出力H2は切替器19に入力され、切替器19によって2つのうちの一方が選択され操作量Gが出力される。そして、操作量Gは制御装置11Cから出力され、制御対象12に入力される。切替器19の選択の制御およびプリセット積分演算器22のプリセット制御は、偏差Cの状態によって変化する切替制御器21からの制御出力Iによって行われる。切替器19が入力端H1を選択している間、プリセット積分演算器22は(1)式に従って積分演算を行い、切替器19が入力端H2を選択している間、プリセット積分演算器22は再初期化を行いプリセット値を出力する。
プリセット積分演算器22で予め設定されるプリセット値は、制御対象12内で生じる所定の外乱あるいは目標値Aの所定の変化が終わった後、目標値Aが特定温度に維持される場合、制御量Bが目標値Aに復帰し安定状態になったとき、定常偏差を取り除くために、制御装置11Cが出力していなければならない値、すなわち定常時のプリセット積分演算器22の出力に対応する値であり、図示しないメモリ等に記憶させた値である。このプリセット値は、制御対象12に対して出力パターンと同様、実験的に求められる。
ところで、実験的に求められた出力パターンを同種の制御対象に一般的に用いようとした場合は、各制御対象について、ハード的なばらつきに起因する誤差が生じる。そこで、このばらつきを解消するため、各制御対象のばらつきに応じて、プリセット値を実験的に求めて加減するように設定すれば、同じ出力パターンを複数の同種の制御対象に用いる場合の修正を容易に行うことができ、出力パターンを同種の制御対象に用いるための一般化が容易となる。なお、各制御対象のばらつきに対するプリセット値の加減量は2〜3%以内に収まる。
そして、所定の外乱あるいは目標値Aの所定の変化がほぼ終わると、切替器19は入力端H1を選択しPID演算による帰還制御を行うが、その際プリセット積分演算器22をその値にプリセットしておくと、速やかに制御装置11Cの出力が定常安定時の出力に近い値となり、その結果、速やかに制御量Bを目標値Aへ復帰維持させることができる。
パターン発生器18からの出力パターンは、パターン発生器18の簡素化を図るため、選択した出力パターンを簡単な関数で近似できる。例えば、図4に示した切替制御手順をおこなう切替制御器21を有する、図5に示した構成の制御装置を用い、図10に示した構成の半導体製造装置で行われる図13で示した温度制御手順のうちのステップS2の処理で温度制御を行う場合においては、パターン発生器18からの出力パターンに0次関数またはそれらの合成関数を用いるようにしても良い。
以上に説明した実施の形態における具体的な動作結果を図6乃至図9において説明する。図6及び図7は所定の外乱に対する動作結果を示すもので、図6は炉内温度のふるまいを示す図、図7はそのときの操作量(出力パターン形状)Gを電力パラメータとして示す図である。図6において、T0 はステップS2の処理において維持すべき温度(例えば500°C)である。図6と図7において、H1、H2は切替器19がH1側を選択しているか、H2側を選択しているかを示している。
図7に示すように、出力パターン形状(操作量G)はボート投入前半においてL1(定数)を、ボート投入後半においてL2(定数)を出力するようになっている。この場合L1は、定常時に比べて大きな値を有する矩形状となっており、一方、L2は、定常時に比べて小さく、L1の高さの5分の1程度定常時より負側に突出する矩形状となっている。
そして、このとき、図6より明らかなように、ボート投入後炉内温度がT0 (500°C)に復帰し、且つ安定状態を得るまでの時間は、従来を示す図14(図6の点線に相当する)の場合が約30分であったのに対し、この発明による場合は約15分となっており、およそ半分程度短くなっている。また、外乱による、定常時からの下降の程度も、従来がTb(350°C)であるのに対してこの発明の場合はTc(400°C)となっており、さらに、オーバーシュート量でも、従来がTa(550°C)であるのに対して、この発明の場合はほとんどオーバーシュート量が認められないまで大幅に改善されている。
また、図8及び図9は目標値の所定の変動に対する動作結果を示すもので、図8は炉内温度のふるまいを示す図、図9はそのときの操作量(出力パターン形状)Gを電力パラメータとして示す図である。図8において、炉内温度目標値をT0 からT1 におよそ35分の所要時間で変動させるとき、操作量である出力パターンは、図9の(a)のような形状が用いられる。
図9(a)の出力パターンはt=0において、定数L1を4分ほど出力させた後(a1部)、直線状に増加する形状出力(b1部)を30分程度出力させ、その後、初期(t=0以前)の定常値より小さな操作量L2を4分ほど出力させる(c1部)ような形状となっている。
この場合、炉内温度が目標値に達するまで、従来ではおよそ60分必要であったところが、およそ45分程度に短縮され、またオーバーシュートの量も若干低く抑えられていることが明らかである。
なお、上述した目標値の変動において使用される出力パターンは、一例に過ぎず、例えば、図9(b)に示すような出力パターンを用いることもできる。この場合の出力パターンは、定数L1に急峻に立ちあげられ、その後曲線状に下降する形状部a2部と、その後直線状に増加する部分b2と、その後、(a)の場合と同様、初期の定常値より小さな操作量L2を約4分ほど出力させる(c2)のような形状となっている。
以上は、この発明を半導体製造装置の温度制御プロセスに適用した場合について説明したが、この発明の制御方法の有用性は他のプロセス制御一般にも適用できることは自明である。
この発明の実施の形態1を示すブロック図である。 切替制御器20で行われる切替制御手順を表すフローチャートである。 この発明の実施の形態2を示すブロック図である。 切替制御器21で行われる切替制御手順を表すフローチャートである。 この発明の実施の形態3を示すブロック図である。 この発明の実施の形態によるステップS2での温度変化を表す図である。 この発明の実施の形態によるステップS2での操作量の変化を表す図である。 この発明の実施の形態において、目標値の変動による動作を示す図である。 目標値の変動に対する出力パターンを示す図である。 半導体製造装置の第1の構成例を示す概略図である。 半導体製造装置の第2の構成例を示す概略図である。 従来技術を示すブロック図である。 半導体製造装置で行われる温度制御手順を表すフローチャートである。 図13におけるステップS2での温度変化を表す図である。
符号の説明
10 目標設定器
11A,11B,11C 制御装置
12 制御対象
13 減算器
14 積分演算(器)
15 比例演算(器)
16 微分演算(器)
17 加算器
18 パターン発生器
19 切替器
20 切替制御(器)

Claims (7)

  1. 制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持若しくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置の制御方法であって、
    前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップと、ウェハを保持するボートを炉内に投入するステップと、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップと、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップと、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させるステップと、前記ボートを前記炉内より引き出すステップとを有し、
    前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、
    前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップ及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップでは前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、
    前記ボートを炉内に投入するステップが開始されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施すより低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施すより低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で安定したら前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、
    前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップが開示されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力した後、前記操作量を直線状に増加させ、その後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする半導体製造装置の制御方法。
  2. 前記制御装置は、
    前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップが開始されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して、
    前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を急峻に立ち上げ、その後曲線状に下降する操作量を前記制御対象に入力した後、前記操作量を直線状に増加させ、その後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする請求項1記載の半導体製造装置の制御方法。
  3. 制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持もしくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置の制御方法であって、
    前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップと、ウェハを保持するボートを炉内に投入するステップと、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップと、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップと、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させるステップと、前記ボートを前記炉内より引き出すステップとを有し、一連のステップの処理が開始されるときに、運転スケジュールとして、予めプログラム的に設定されている時刻に沿って運転され、
    前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、
    前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップ及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップでは前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、
    前記ボートを炉内に投入するステップが開始されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記出力パターンに基づく操作量の出力によって前記ボートの炉内への投入に起因する目標値と制御量との偏差が許容値まで軽減されると予定されている時刻に基づいて、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、
    前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップでは、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度まで所定の時間かけて変動される場合、前記出力パターンに基づく操作量の出力によって前記温度の変動に起因する目標値と制御量との偏差が許容値まで軽減されると予定されている時刻に基づいて、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする半導体製造装置の制御方法。
  4. 制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持もしくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置の制御方法であって、
    前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップと、ウェハを保持するボートを炉内に投入するステップと、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップと、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップと、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させるステップと、前記ボートを前記炉内より引き出すステップとを有し、
    前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、
    前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させるステップ及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させるステップでは前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、
    前記ボートを炉内に投入するステップが開始されると、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記制御量が目標値に対する所定の許容範囲にあり、又は目標値と制御量の偏差が所定の許容範囲内にあり、かつ制御量、又は目標値と制御量との偏差の時間的変化率が所定の許容範囲内にある場合に、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、
    前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させるステップでは、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替し、前記制御量、又は前記目標値と制御量との偏差を検出し、前記制御量が目標値に対する所定の許容範囲内にあり、又は目標値と制御量の偏差が所定の許容範囲内にあり、かつ制御量、又は目標値と制御量との偏差の時間的変化率が所定の許容範囲内にある場合に、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする半導体製造装置の制御方法。
  5. 制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持若しくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置であって、
    前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段と、ウェハを保持するボートを炉内に投入する手段と、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段と、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段と、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させる手段と、前記ボートを前記炉内より引き出す手段とを有し、
    前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、
    前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段は前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、
    前記ボートを炉内に投入する手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施すより低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施すより低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度で安定したら前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、
    前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力した後、前記操作量を直線状に増加させ、その後、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする半導体製造装置。
  6. 制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持もしくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置であって、
    前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段と、ウェハを保持するボートを炉内に投入する手段と、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段と、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段と、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させる手段と、前記ボートを前記炉内より引き出す手段とを有し、一連の手段の処理が開始されるときに、運転スケジュールとして、予めプログラム的に設定されている時刻に沿って運転され、
    前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、
    前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段は前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、
    前記ボートを炉内に投入する手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記出力パターンに基づく操作量の出力によって前記ボートの炉内への投入に起因する目標値と制御量との偏差が許容値まで軽減されると予定されている時刻に基づいて、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、
    前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度まで所定の時間かけて変動される場合、前記出力パターンに基づく操作量の出力によって前記温度の変動に起因する目標値と制御量との偏差が許容値まで軽減されると予定されている時刻に基づいて、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする半導体製造装置。
  7. 制御対象へ入力される操作量を変化させることにより、前記制御対象による制御量を変化させ、変化した制御量に基づいた演算を行って操作量を制御し、前記制御量を目標値へ維持もしくは追従させる制御装置を備えた半導体製造装置であって、
    前記半導体製造装置は、プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段と、ウェハを保持するボートを炉内に投入する手段と、前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段と、前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段と、前記プロセス処理を施す温度から炉内の温度を下降させる手段と、前記ボートを前記炉内より引き出す手段とを有し、
    前記制御装置は、所定の出力パターンに基づく操作量を出力する手段と、前記演算に従った操作量と前記所定の出力パターンに基づく操作量とを選択切替する選択切替手段とを備え、
    前記プロセス処理を施す温度より低い温度で維持及び安定させる手段及び前記プロセス処理を施す温度に維持および安定させる手段は前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力し、
    前記ボートを炉内に投入する手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替して前記ボートを炉内に投入するボート投入前半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より大きい操作量を前記制御対象に入力するようにし、前記ボートを炉内に投入するボート投入後半は、前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量より小さい操作量を前記制御対象に入力するようにし、ボート投入後、前記制御量が目標値に対する所定の許容範囲にあり、又は目標値と制御量の偏差が所定の許容範囲内にあり、かつ制御量、又は目標値と制御量との偏差の時間的変化率が所定の許容範囲内にある場合に、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度より低い温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにし、
    前記ウェハにプロセス処理を施す温度に上昇させる手段は、前記演算に従った操作量から前記出力パターンに基づく操作量に選択切替し、前記制御量、又は前記目標値と制御量との偏差を検出し、前記制御量が目標値に対する所定の許容範囲内にあり、又は目標値と制御量の偏差が所定の許容範囲内にあり、かつ制御量、又は目標値と制御量との偏差の時間的変化率が所定の許容範囲内にある場合に、前記出力パターンに基づく操作量から前記演算に従った操作量に選択切替して前記プロセス処理を施す温度に安定している時の前記演算に従った操作量を前記制御対象に入力するようにしたことを特徴とする半導体製造装置。
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