JP2002022843A - 画像情報記録方法および装置並びに画像情報読取方法および装置 - Google Patents

画像情報記録方法および装置並びに画像情報読取方法および装置

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JP2002022843A JP2000200838A JP2000200838A JP2002022843A JP 2002022843 A JP2002022843 A JP 2002022843A JP 2000200838 A JP2000200838 A JP 2000200838A JP 2000200838 A JP2000200838 A JP 2000200838A JP 2002022843 A JP2002022843 A JP 2002022843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像記録読取装置において、暗電流に
起因する暗潜像の問題を発生させないようにする。 【解決手段】 検出器10に定常電界10V/μmを印
印加して画像記録を行なう前に、定常電界10V/μm
よりも大きなプレ電界13V/μmを所定時間だけ印加
する。プレ電界13V/μmを停止した後比較的短時間
に定常電界10V/μmを印加すると、暗電流は、電流
検出器10の両電極を長時間短絡状態としてから定常電
界を印加したとき(図中点線)に比べて低レベルにな
り、やがて定常電界に応じた漏れ電流値に近づいてい
く。この状態は、記録用光導電層12内部あるいは光導
電層12と電極との界面に、安定化した高抵抗状態の空
間電荷状態が形成された状態であり、蓄電部19には暗
潜像蓄積の少ない状態が実現される。したがってプレ印
加後に定常電界を印加し記録を行なっても、従来のよう
な大レベルの暗潜像ノイズが生じる虞がなくなり、暗潜
像ノイズが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線や光などの
電磁波の照射を受けることにより電荷を発生する光導電
体を用いて、画像情報の記録や読取りを行なう方法およ
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、アモルファス状の有機または無機
の半導体物質からなる光導電体を使用し、該光導電体に
電磁波を照射することにより該光導電体内に電荷対が発
生する、すなわち前記光導電体が導電性を呈する性質を
利用して、画像情報の記録や読取りを行なうシステムが
多数提案されている(例えば、本願出願人による特願20
00-50201〜5 号、特願平11-79984号、同 10-232824号、
同11-87922号、同11-89553号、米国特許 5648660号、同
5661309号、特開平9-206293号、米国特許第 4535468
号、“Medical Physics,Vol.16,No.1,Jan/Feb 1989;P10
5-P109”など)。
【0003】ここで画像情報の記録を行なう記録システ
ムにおいては、光導電体を2つの電極で挟んだ積層構成
とすると共に光導電体内で発生した電荷を蓄積する蓄電
部を設け、前記電極間に電圧が加えられ前記光導電体に
電界が印加された状態で画像情報を担持する電磁波(以
下記録光ともいう)が該光導電体に照射されたときに該
光導電体内に発生する電荷対のうちの潜像極性電荷を蓄
電部に蓄積することにより画像情報を静電潜像として記
録するようにしている。
【0004】一方画像情報の読取りを行なう読取システ
ムにおいては、上記記録システムと同様に前記光導電体
に電界が印加された状態で被写体を透過したX線あるい
は画像記録媒体としての蓄積性蛍光体シートから発せら
れた輝尽発光光など、画像情報を担持する電磁波が前記
光導電体に照射されたときに該光導電体内に発生する電
荷を検出する、換言すれば電荷発生に伴う電流を検出す
ることにより画像情報の読取りを行なうようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光導電
体にa−Seなどのアモルファス物質を用いると、光導
電体の両側に配された電極間に電圧(一般には高圧)を
印加してから短絡までの間には、電極から光導電体への
直接電荷注入が生じ、注入された電荷が光導電体内部あ
るいは光導電体と電極との界面に空間電荷としてトラッ
プされつつ、一方で空間電荷としてはトラップされずに
漏れ電流として光導電体内に暗電流が流れ、記録システ
ムにおいては、この暗電流により不要な電荷が蓄電部に
蓄積する、すなわちこの不要な電荷により画像情報を担
持しない暗潜像が加算されて記録されるという問題が生
じ、記録の後に読取りを行なうと再生画像に暗潜像ノイ
ズとなって現れるという問題が生じる。
【0006】一方読取システムにおいても、光導電体内
に流れる暗電流が画像信号を担持する本来の電流成分に
重畳され、記録システム同様に、再生画像に暗潜像ノイ
ズとなって現れるという問題が生じる。
【0007】光導電体はX線に対する量子効率が低く被
写体を透過したX線の直接照射により発生する電荷は微
少であり、また輝尽発光光は微弱であるため該輝尽発光
光の照射により発生する電荷も微少であり、これらの場
合には、前記暗電流が大きいとS/N劣化が著しくな
る。
【0008】前記暗電流を小さくすれば、暗潜像ノイズ
の影響を少なくしてS/N劣化を防止することができる
が、そのためには暗抵抗を大きくする必要がある。例え
ば、光導電体としての500μm厚のa−Seを有する
検出器に、80KeV,100mRの放射線を1秒間照
射する場合において、暗潜像の影響を無視できるように
するには、暗電流の大きさを少なくても10pA/cm
以下にする必要がある。このためには、光導電体に
10V/μmの電界を印加したとき、暗抵抗を少なくて
も1015Ω・cm以上の非常に大きな値にしなければ
ならない。
【0009】a−Seは、1015Ω・cm@10V/
μmで用いることができるが、光導電体にX線を直接照
射したり輝尽発光光を照射して記録や読取りを行なう場
合、S/Nの良好な画像とするためには不十分であり、
これ以上の暗抵抗が望まれ、例えば“Metaliic electri
cal contacts to stabilized amorphous selenium for
use in X-ray image detecttors;Journal of Non-Crys
talline Solids 227-230(1998)”(以下文献1という)
に開示されているように適当な電極材量を選択すること
や、“Selenium direct converter structure for stat
ic and dynamicx-ray detection in medical imaging a
pplications;Part of the SPIE Conference on Physci
s of Medical Imaging(Feb.1998);SPIE Vol.3336”に
開示されているように電極とa−Seなどの光導電体と
の間に適当なブロッキング膜を設けることが行なわれ
る。
【0010】さらに、前記量子効率を上げたり感度を上
げるためアバランシェ増幅を起こすべく電界強度を高く
(通常使われる10V/μm以上に)すると、信号成分
の増加以上に暗電流の増加の程度が大きくなり、逆にS
/Nが悪化することもある。
【0011】一方、暗電流としては、電界印加当初は非
常に大きな瞬時充電電流が流れ、その後時間と共に徐々
に減少する過渡的電流(吸収電流)が流れ、やがて一定
の漏れ電流値に近づいていくという特性がある。換言す
れば、電界印加直後の暗抵抗は、安定化した低い漏れ電
流状態(高抵抗状態)の暗抵抗よりも小さい。この現象
は、印加電圧が高いほど顕著であり、上記文献1に開示
されているように、高抵抗状態に安定するまでには、電
圧を印加した後比較的長い時間、例えば1〜10分場合
によっては1時間程度を要する場合もあり、光導電体を
高抵抗な状態で使うために長い立ち上がり時間を要する
という問題もある。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、記録用電界または読取用電界を印加した状態にお
ける暗電流をより少なくすることができる画像情報記録
方法および装置並びに読取方法および装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0013】また本発明は、記録用電界または読取用電
界を印加した状態において、暗電流レベルの低い安定化
した高抵抗状態に至るまでの時間を短くすることができ
る画像情報記録方法および装置並びに読取方法および装
置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明者の前記暗電流
特性についてのその後の検討により、光導電体に電界を
印加したときには前述のような振る舞いをする一方、電
界を印加した後該電界の大きさを小さく(完全停止も含
む)したときには、その当初は前記瞬時充電電流とは逆
方向の大きな瞬時放電電流が流れ、その後時間と共に徐
々に減少する過渡的電流(解放電流)が流れ、やがてそ
の電界の大きさに応じた漏れ電流(完全停止のときには
略ゼロ)に近づいていくということが判った。また、電
流Iと時間tとの関係を示す電流応答は、I∝t-n、す
なわちlogI−logtで捉えると理解しやすい関係
にあり、比較的短時間で注入あるいは放出される空間電
荷と比較的長時間をかけなければ注入あるいは放出され
ない空間電荷とが分布している、つまり、前記界面にお
ける空間電荷の振る舞いとして、時定数の比較的短いも
のと比較的長いものとがあると考えられる。これによれ
ば、光導電層へ印加される電界を小さくしてから暫くの
間は、一時的に暗電流レベルの非常に低い状態が生じる
ことになる。
【0015】本発明は、このような特性を利用し、一時
的に暗電流レベルの小さな状態を作り、この間に画像情
報の記録や読取りを行なう、つまり所定の大きさおよび
極性の記録用あるいは読取用の電界よりも大きな電界を
光導電体に一旦印加した後に、記録用電界あるいは読取
用電界を印加した状態で画像情報の記録や読取りを行な
うようにしたことを特徴とするものである。
【0016】すなわち、本発明の画像情報記録方法は、
アモルファス状の物質からなる、電磁波の照射を受ける
ことにより潜像極性電荷を発生する光導電体と潜像極性
電荷を蓄積する蓄電部とを有する画像記録媒体を用い
て、画像情報を担持する記録用の電磁波の光導電体への
照射により発生する潜像極性電荷を蓄電部に蓄積させる
ことにより画像情報を静電潜像として蓄電部に記録する
方法において、記録に先立って該記録の際に光導電体に
印加される記録用電界よりも大きな電界(以下プレ電界
ともいう)を該光導電体に印加するプレ印加を行ない、
該プレ印加を停止した後記録用電界を該光導電体に印加
した状態で記録を行なうことを特徴とするものである。
【0017】ここで「プレ印加を停止」するとは、光導
電体に印加される電界の大きさを前記記録用電界以下と
することを意味し、該電界の大きさを完全にゼロにする
ことだけでなく、前記記録用電界と同じレベルにするこ
とも含む。後述する読取方法においても同様である。
【0018】なおプレ印加を停止すると、上述のように
一時的に暗電流レベルの低い状態が生じるが、この状態
は長くは続かないので、本発明の画像情報記録方法にお
いては、プレ印加を停止した後略30秒以内に記録用電
界を印加した状態で記録を行なうことが望ましい。
【0019】ここで「略30秒」としているのは、プレ
印加を停止した後暗電流が安定な状態である漏れ電流値
となるのに通常1〜10分程度かかるので、30秒以内
であれば確実に漏れ電流値よりも低い暗電流状態で記録
を行なうことができるからである。
【0020】また、本発明の画像情報記録方法において
は、前記プレ印加に先立って前記記録用電界を光導電体
に印加した後にプレ印加を行なう、すなわちプレ印加を
一時的に行なうようにすることもできる。この場合、プ
レ印加以前の前記記録用電界の印加による暗電流が定常
状態(高抵抗状態)に至った後にプレ印加を開始するこ
とが望ましい。
【0021】さらに、本発明の画像情報記録方法におい
ては、暗潜像成分を吐き出させる空読みを行ない、該空
読みを停止した後前記記録を行なうこともできる。この
場合、前記プレ印加を停止させた状態、すなわちプレ印
加停止後本読みの前に空読みを行なうのが好ましい。
【0022】ここで「暗潜像」とは、これから記録しよ
うとする画像情報を担持しない不要な電荷に起因する潜
像を意味し、該暗潜像には、今回の記録前に行った読取
り時に読み残した残存電荷や光導電体に電界を印加した
直後に生じ得る電流に起因する成分なども含む。
【0023】本発明の画像情報記録装置は上記記録方法
を実施する装置であって、光導電体に所定の大きさおよ
び極性の記録用電界を印加する電界印加手段と、記録に
先立って該記録の際に光導電体に印加される記録用電界
よりも大きな電界を該光導電体に印加するプレ印加が行
なわれ、該プレ印加を停止した後前記記録用電界が該光
導電体に印加されるように、電界印加手段を制御する制
御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0024】本発明の画像情報記録装置においては、前
記制御手段を、前記プレ印加に先立って前記記録用電界
を前記光導電体に印加した後に前記プレ印加が行なわれ
るように電界印加手段を制御するものとすることができ
る。
【0025】また、本発明の画像情報記録装置において
は、潜像極性電荷に対応する電荷を検出することにより
画像情報の読取りを行なう読取手段をさらに有するもの
とすると共に、制御手段を、暗電流成分を吐き出させる
空読みが行なわれ、該空読みを停止させた後前記記録が
行なわれるように、電界印加手段と読取手段を制御する
ものとすることができる。
【0026】本発明の画像情報読取方法は、アモルファ
ス状の物質からなる、電磁波の照射を受けることにより
電荷を発生する光導電体を用いて、画像情報を担持する
電磁波の前記光導電体への照射により発生する電荷を検
出することにより前記画像情報の読取りを行なう方法に
おいて、読取りに先立って、該読取りの際に光導電体に
印加される読取用電界よりも大きな電界を該光導電体に
印加するプレ印加を行ない、該プレ印加を停止した後、
前記読取用電界を該光導電体に印加した状態で前記読取
りを行なうことを特徴とするものである。
【0027】この読取方法においても、上記記録方法の
場合と同様の理由により、プレ印加を停止した後略30
秒以内に読取用電界を印加した状態で読取りを行なうこ
とが望ましい。
【0028】また本発明の画像情報読取方法において
は、プレ印加に先立って前記読取用電界を光導電体に印
加した後にプレ印加を行なうこともできる。
【0029】この場合、プレ印加以前の前記読取用電界
の印加による暗電流が定常状態(高抵抗状態)に至た後
に該プレ印加を開始することが望ましい。
【0030】なお、本発明の読取方法においては、記録
系とは異なり、暗潜像を担持する電荷がセンサ(検出
器)内に蓄積されることはないが、プレ印加を行なうと
暗電流増加分が外部に出力されノイズ源となり得る。し
たがって、本発明の読取方法においては、プレ印加によ
り生じる暗電流増加分を吐き捨てる空読みを行ない、該
空読みを停止した後前記読取りを行なうことが望まし
い。
【0031】本発明の画像情報読取装置は上記読取方法
を実施する装置であって、光導電体に所定の大きさおよ
び極性の読取用電界を印加する電界印加手段と、電荷を
検出することにより画像情報の読取りを行なう読取手段
と、読取りに先立って該読取りの際に光導電体に印加さ
れる読取用電界よりも大きな電界を該光導電体に印加す
るプレ印加が行なわれ、該プレ印加を停止した後前記読
取用電界が該光導電体に印加された状態で前記読取りが
行なわれるように、電界印加手段および読取手段を制御
する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0032】本発明の画像情報読取装置においては、制
御手段を、プレ印加を停止した後30秒以内に前記読取
りが行なわれるように、電界印加手段および読取手段を
制御するものとすることが望ましい。
【0033】また、本発明の画像情報読取装置において
は、制御手段を、プレ印加に先立って前記読取用電界を
光導電体に印加した後に前記プレ印加が行なわれるよう
に、電界印加手段を制御するものとすることができる。
【0034】また本発明の画像情報読取装置において
は、制御手段を、プレ印加により生じる暗電流増加分を
吐き捨てる空読みが行なわれ、該空読みを停止させた後
読取りが行なわれるように、電界印加手段と読取手段を
制御するものとすることが好ましい。
【0035】
【発明の効果】本発明の画像情報記録方法および装置並
びに読取方法および装置によれば、記録用または読取用
の電界よりも大きなプレ電界を光導電体に一旦印加した
後に記録用または読取用の電界を印加した状態で画像情
報の記録や読取りを行なうようにしたので、プレ電界を
停止した直後から暫くの間は、当初から記録用または読
取用の電界のみを印加した場合よりも暗電流レベルが小
さな期間が生じる。したがって、この暗電流レベルが小
さな期間内に記録や読取りを行なうことにより、本来の
画像信号を担持する明信号成分を実質的に落とすことな
く、一方で暗電流をより少ない状態とすることができ、
S/Nの良好な画像を得ることができる。
【0036】また、プレ電界印加停止後30秒以内に記
録用または読取用の電界を印加した状態で記録や読取り
を行なうと、暗電流レベルが非常に小さな期間内に記録
や読取りを行なうことができ、一層S/Nの良好な画像
を得ることができる。
【0037】また、記録用電界や読取用電界を印加した
後暗電流が良好な状態(高抵抗状態)に至る過程におい
て、記録用電界や読取用電界よりも大きな電界すなわち
プレ電界を一時的に加えると、電極からの電荷注入と注
入された電荷の空間電荷としてのトラップ(空間電荷の
蓄積)が加速され、短時間で記録用電界や読取用電界に
て長時間印加を実施した場合に近い空間電荷蓄積状態が
実現できるので、記録用電界または読取用電界における
安定した高抵抗状態に至る時間を短縮することができ
る。
【0038】また、プレ印加以前の記録用電界や読取用
電界の印加による暗電流が定常状態(高抵抗状態)に至
った後にプレ印加を一時的に加えるようにすれば、低い
暗電流状態の持続時間が長くなり、またプレ印加分の電
圧増加が僅かで済むので安定性の上で都合がよい。
【0039】なお、プレ印加を開始した当初は一時的に
電流が増加するので、記録系においてはこの増加分が暗
潜像として蓄積される場合があるが、暗潜像成分を吐き
出させる空読みを行なうようにすれば、プレ印加による
暗電流増加分の影響を受けることがなくなる。加えて、
前回読取時の読残しによる残像や光起電力ノイズを軽減
することができるなどの付加的な効果を得ることもでき
る。
【0040】一方、読取り系においては、記録系とは異
なりプレ印加により暗潜像を生じるということはない
が、プレ印加を開始した当初は一時的に暗電流が増加
し、この暗電流増加分が外部に出力されノイズ源となり
得る。しかしながら、このプレ印加により生じる暗電流
増加分を吐き捨てる空読みを行なうようにすれば、プレ
印加による暗電流増加分の影響を受けることがなくな
る。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。図1は本発明の画像情
報記録方法を実施する装置の一態様である、第1実施形
態の放射線画像撮影読取装置を示した概略図である。
【0042】図1に示すように、この放射線画像撮影読
取装置1は、画像記録媒体としての放射線固体検出器
(以下単に検出器ともいう)10と、検出器10から電
荷を読み出す、換言すれば検出器10から流れ出る電流
を検出する電流検出回路50、読取用の電磁波としての
読取光L1で検出器10を走査する読取光走査手段57、
および空読み用の前露光光L2を検出器10の全面に照射
する前露光光源58からなる読取部59と、放射線を被
写体65に照射し該被写体を透過した透過放射線画像情
報を担持する記録光Qを検出器10に入射させる放射線
照射部60とを有する。また、該装置1には、検出器1
0に所定の電界を印加するためのスイッチ42および電
源43からなる電界印加手段40と、該電界印加手段4
0、読取部59および放射線照射部60を制御する制御
手段70とが設けられている。電源43としては、制御
手段70からの制御信号C4に基づいて出力電圧を変え
ることができる電圧可変型のもの、例えば電圧増幅型高
電圧電源を使用する。
【0043】検出器10は、本願出願人が特願平 10-23
2824号などにおいて提案した直接変換且つ光読出方式の
静電記録体であって、被写体を透過した記録光Qが記録
光側電極層11を介して記録用光導電層12に照射され
ることにより記録用光導電層12内に電荷対が発生し、
この発生した電荷対の内の潜像極性電荷を記録用光導電
層12と電荷輸送層13との界面である蓄電部19に蓄
積することにより画像記録が行なわれ、読取光L1で読取
光側電極層15が走査されることにより読取用光導電層
14内に電荷対が発生し前記潜像極性電荷と電荷再結合
して潜像極性電荷の量に応じた電流を発生するものであ
る。読取光側電極層15は、多数の線状電極(図中の斜
線部)がストライプ状に配列されてなるものである。以
下読取光側電極層15の電極をストライプ電極16とい
い、各線状電極をエレメント16aという。この検出器
10は、読取光に対して透過性を有するガラスなどの支
持体18上に読取光側電極層15を形成し、その後エッ
チングなどによりストライプ電極16が形成されたもの
である。
【0044】読取光走査手段57は、エレメント16a
の長手方向と略直交する方向に延びたライン状の読取光
L1を発しながらエレメント16aの長手方向に相対的に
移動して検出器10を走査露光するように構成されてい
る。エレメント16aの長手方向が副走査方向に対応
し、ライン光の延びる方向が主走査方向に対応する。
【0045】なお、この読取光走査手段57は、例えば
本願出願人が特願平 11-242876号に提案しているよう
に、電気的走査によりライン状のEL光をエレメント1
6aの長手方向に順次発する面状のEL光源を用いると
共に検出器10と一体化した構成としてもよい。またこ
の場合、ライン状の各EL光を同時に発するように制御
することも可能であるので、前露光光源58と兼用させ
ることもできる。
【0046】読取光走査手段57および前露光光源58
には、制御手段から70から制御信号C1が入力されて
おり、制御信号C1がL(ロー)のときには前露光光源
58が作動し前露光光L2を発する前露光モード、H(ハ
イ)のときには読取光走査手段57が作動しライン光で
検出器10を走査する読取光モードとなる。制御信号C
1がハイインピーダンス状態のときにはいずれもが作動
しない(光照射がない)ようになっている。
【0047】電流検出回路50は、オペアンプを主要部
とする検出アンプ51を多数有している。検出器10の
各エレメント16aは、それぞれ、検出アンプ51の反
転入力端子(−)に接続され、検出器10の記録光側電
極層11は、電界印加手段40のスイッチ42の一方の
入力および電源43の負極に接続されており、電源43
の正極はスイッチ42の他方の入力に接続されている。
スイッチ42の出力は各検出アンプ51の非反転入力端
子(+)に共通に接続されている。
【0048】読取光走査手段57によりライン光でスト
ライプ電極16側が走査されたとき、各検出アンプ51
は各エレメント16aに流れる電流を各エレメント16
aごとに同時(並列的)に検出する。
【0049】電流検出回路50には制御手段70から制
御信号C5が入力されており、この制御信号C5がLの
ときには上述のような電流検出を行ない、Hのときには
検出アンプ51の出力電圧をリセットするなどして検出
器10から流れ出る電流を吐き捨てる空読みを行なうよ
うになっている。
【0050】なお、検出アンプ51の構成は本発明の要
旨に関係がないのでここでは詳細な説明を省略するが、
周知の構成を種々適用することが可能である。検出アン
プ51の構成によっては、スイッチ42および電源43
並びに各エレメント16aとの接続態様が上記とは異な
ることもある。
【0051】放射線照射部60は、放射線Rを発する放
射線源61、放射線源61を駆動する電力を発生する高
電圧発生器62、および高電圧発生器62と接続された
撮影をコントロールするスイッチ63からなる。スイッ
チ63は、スイッチ63a,63bからなる2段スイッ
チとなっており、スイッチ63aがオンしなければスイ
ッチ63bはオンしないように構成されている。
【0052】なお、後述する各作用が、所定のタイミン
グで自動的に行なわれるようにするために、制御手段7
0には、スイッチ63a,63bからの信号S1,S2
と、高電圧発生器62からのスタンバイ信号S4、記録
放射線の照射終了を示す照射終了信号S5および設定さ
れた記録放射線の照射時間を示す信号S6が夫々入力さ
れ、また制御手段70からは、読取部59に向けて制御
信号C1が、電界印加手段40のスイッチ42に向けて
制御信号C2が、高電圧発生器62に向けて制御信号C
3が、電源43に向けて電圧制御用の制御信号C4が夫
々出力されるようにする。
【0053】制御信号C2がHのときにはスイッチ42
が電源43側に切り換えられ、検出器10(詳しくは記
録光側電極層11の電極とストライプ電極16(以下両
電極ともいう)との間)に電源43から直流電圧が印加
され、光導電層12,14に電界が印加される。一方制
御信号C2がLのときには、スイッチ42は記録光側電
極層11側に切り換えられ、検出アンプ51を構成する
不図示のオペアンプのイマジナリーショートを介して記
録光側電極層11の電極とストライプ電極16とが実質
的にショートされ、両電極が同電位にされる。また制御
信号C2がハイインピーダンス状態のときにはスイッチ
42は中点に設定され、検出器10への電圧印加が行な
われないし両電極が同電位にされることもない。高電圧
発生器62は、制御信号C3としてHが入力されたとき
には高圧HVを放射線源61に供給し、放射線源61か
ら放射線Rを発生させる。
【0054】第1実施形態の装置1において静電潜像を
検出器10に記録するに際しては、検出器10への記録
用電圧の印加開始の前に、記録光側電極層11の電極と
ストライプ電極16との間へのプレ印加の開始および停
止の制御あるいは空読み用の前露光光L2の照射開始およ
び停止の制御が加わる点が従来の装置と異なる。以下、
この点を中心に、上記構成の放射線画像撮影読取装置1
の作用について説明する。
【0055】図2は、第1実施形態の第1の作用を説明
するタイミングチャートである。この第1の作用は、記
録用電圧よりも大きなプレ印加用の電圧を検出器10に
所定時間だけ印加するプレ印加を行ない、該プレ印加を
停止した後、記録用電圧を検出器10に印加して静電潜
像の記録を行なうようにしたものである。
【0056】具体的には、先ず、読取部59への制御信
号C1をハイインピーダンス状態として、ライン光(読
取光)L4および前露光光L2の発光を停止させる。次に、
制御信号C2をHにしてスイッチ42を電源43側に切
り換えて両電極間に電源43から記録用電圧よりも大き
なプレ印加電圧を印加して両電極を帯電させ、記録用光
導電層12内の電位勾配が例えば13V/μm程度とな
る電界が印加されるようにする。
【0057】このプレ印加を所定時間(例えば1秒程
度)だけ行なった後に、制御信号C2をLにしてスイッ
チ42を記録光側電極層11側に切り換え、上述のよう
にオペアンプのイマジナリーショートを介して両電極を
実質的にショートさせて前記プレ印加を停止する。
【0058】次に、検出器10内の記録用光導電層12
で発生した潜像極性電荷を蓄電部19に蓄積させること
ができるように両電極間に記録用電圧を印加した状態
で、前記プレ印加の停止後所定時間(30秒好ましくは
1秒)以内に、記録光側電極層11に被写体65を透過
した記録用の放射線、すなわち記録光Qを照射して検出
器10に静電潜像の記録を行なう。具体的には以下のよ
うにする。
【0059】制御信号C2を再度Hにしてスイッチ42
を電源43側に切り換えて、両電極間に電源43から記
録用電圧としての所定の大きさの直流電圧を印加して両
電極を帯電させ、記録用光導電層12内の電位勾配が例
えば10V/μm程度となる電界が印加されるようにす
る。この10V/μm程度の電界と前記プレ印加の際の
13V/μm程度の電界の各大きさの制御は、電源43
の出力電圧の大きさを制御信号C4により制御すること
で実現される。
【0060】この記録用電圧の印加の後、該記録用電圧
を印加した状態で、高電圧発生器62から高圧HVを放
射線源61に供給させ、放射線源61から放射線Rを照
射させる。この放射線Rを被写体65に爆射し、被写体
65を透過した被写体65の放射線画像情報を担持する
記録光(記録放射線)Qを設定された照射時間だけ検出
器10に照射する。すると、検出器10の記録用光導電
層12内で正負の電荷対が発生し、その内の負電荷が潜
像極性電荷として所定の電界分布に沿ってストライプ電
極16の各エレメント16aに集中せしめられ、記録用
光導電層12と電荷輸送層13との界面である蓄電部1
9に蓄積される。
【0061】潜像極性電荷の量は照射放射線量に略比例
すると共に入射した記録光Qの強度にも比例するので、
この潜像極性電荷が静電潜像を担持する。一方、記録用
光導電層12内で発生する正電荷は記録光側電極層11
に引き寄せられて、電源43から注入された負電荷と電
荷再結合し消滅する。
【0062】静電潜像の記録が終了したら、余分な暗電
流成分が重畳されないようにするために、制御信号C2
をハイインピーダンス状態として前記記録用電圧の印加
を停止させる。
【0063】図3は、光導電体に電界を印加した際およ
び停止した際に生じる暗電流成分の基本的な時間応答特
性(以下電流特性という)を示した図、図4は上記第1
実施形態の記録過程における電流特性を示した図であ
る。
【0064】検出器10の両電極間に電圧(一般には高
圧)を印加してから短絡までの間には、電極から記録用
光導電層12への電荷注入が生じ、注入された電荷が空
間電荷としてトラップされつつ、一方で空間電荷として
はトラップされずに漏れ電流として光導電層12内に暗
電流が流れる。
【0065】ここで、暗電流は、図3に示すように、電
界(電圧)印加当初(t1)は非常に大きな瞬時充電電
流となり、その後時間と共に徐々に減少する吸収電流と
なり、やがて一定の漏れ電流値に近づいていく。逆に、
電界を完全に停止したときには、その当初(t2)は前
記瞬時充電電流とは逆方向の大きな瞬時放電電流が流
れ、その後時間と共に徐々に減少する解放電流が流れ、
やがて略ゼロに近づいていく。すなわち、電界印加直後
の暗電流レベルは、安定化した状態(安定した漏れ電流
状態)の暗電流レベルよりも大きい。この現象は、印加
電界が大きい(印加電圧が高い)ほど顕著であり、漏れ
電流レベルに安定化するまで、例えば10分以上要する
場合もある。
【0066】このことは、時間と共に検出器が時間と共
に高抵抗化している、つまり、デバイス抵抗は一定でな
く、電圧を長くかけたものほど高抵抗になるということ
である。
【0067】また、この現象は、光導電体の厚みにはあ
まり影響を受けない現象であり、界面に検出器の高抵抗
化をもたらす空間電荷が蓄積していく、すなわち時間と
共に界面の空間電荷状態が変化すると考えるべきであ
る。
【0068】これは、図3に示すように、暗電流Iと時
間tとの関係を示す電流応答がI∝t-nなる関係、すな
わちlogI−logtで捉えると一定の時定数のとこ
ろに電流が集中しない状態となり、このことは、比較的
短時間で注入あるいは放出される空間電荷と比較的長時
間をかけなければ注入あるいは放出されない空間電荷と
が分布している、換言すれば、電極と光導電層との界面
における空間電荷の振る舞いとして、時定数の短いもの
(数秒程度)と時定数の長い(1分以上)ものとがある
と考えるのが適当である。
【0069】さらに、一旦安定化したとしても、両電極
を短絡してしばらくの間電界印加を休止すると、その後
に再度電圧を印加した直後には暗電流レベルが元の大き
さに戻る傾向を示す。したがって、電界印加直後の大レ
ベルの暗電流による暗潜像は読取りに際しては大きなノ
イズ源となる。さらに、この暗潜像の量は、電圧を印加
してから記録用の放射線を照射するまでの時間すなわち
吸収電流期間や使用履歴と共に変化するため、暗潜像ノ
イズが再生画像に現れないように画像データを補正する
ことも困難である。
【0070】一方、検出器10の両電極間に記録用電圧
よりも大きな電圧を所定の時間だけ印加するプレ印加を
行なった後に記録用電界(記録用電圧)を印加して記録
を行なう上記第1の作用の場合、プレ印加停止後に記録
用電界を印加した時点(t3)の解放電流に記録用電界
印加時の瞬時充電電流と吸収電流が加わることになるの
で、記録用電界印加時の瞬時充電電流および吸収電流の
大きさは、図4に示すように、検出器10の両電極を長
時間短絡状態としてから記録用電界を印加したとき(図
中点線)に比べて低レベルになり、やがて記録用電界に
応じた漏れ電流値に近づく。この状態は、記録用光導電
層12内部あるいは光導電層12と電極との界面に安定
化した高抵抗状態をもたらす負の空間電荷が形成された
状態であり、蓄電部19には暗潜像蓄積の少ない状態が
実現される。換言すれば、記録の直前に高い電圧のプレ
印加を比較的短時間加えることは記録用電界を長時間印
加する代わりになり、やや過剰に高いプレ印加であった
場合には一時的に逆極性の暗電流が流れるため、見かけ
上非常に高い高抵抗状態が生じる。
【0071】したがってプレ印加後の短時間の間(1秒
以内)に記録用電界を印加し記録を行なっても、従来の
ような大レベルの暗潜像ノイズが生じる虞れが軽減し、
暗潜像ノイズが低減する。
【0072】また、漏れ電流値に近づく所要時間は、吸
収電流の大きさが低レベルとなる分だけ短くて済むの
で、安定した高抵抗状態に至るまでの時間を短くするこ
とがでる。これにより、プレ印加停止後の比較的短時間
以内(30秒以内)に記録を行なっても暗潜像の量が従
来よりも安定したものとなるので、暗潜像ノイズが再生
画像に現れないように画像データを補正することも簡単
になる。
【0073】次に、検出器10から静電潜像を読み取る
際には、先ず制御信号C2をLにしてスイッチ42を記
録光側電極層11側に切り換え、上述のようにオペアン
プのイマジナリーショートを介して両電極を実質的にシ
ョートし、電荷の再配列を行なう。次にこの状態で制御
信号C1をH(読取光モード)にし、読取光走査手段5
7によりライン光(読取光L1)で検出器10の読取光側
電極層15を走査し、該走査により読取光側電極である
ストライプ電極16と読取用光導電層14との界面で発
生する電子とホールのペア(電荷対)による光誘起放電
によって静電潜像の電気的読取りを行なう。より詳細に
は以下の通りである。先ずライン光による走査により副
走査位置に対応するライン光が入射した読取用光導電層
14内に正負の電荷対が発生し、その内の正電荷が蓄電
部19に蓄積された負電荷(潜像極性電荷)に引きつけ
られるように電荷輸送層13内を急速に移動し、蓄電部
19で潜像極性電荷と電荷再結合し消滅する。一方、読
取用光導電層14に生じた負電荷は電源43からストラ
イプ電極16に注入される正電荷と電荷再結合し消滅す
る。このようにして、検出器10の蓄電部19に蓄積さ
れていた潜像極性電荷が電荷再結合により消滅し、この
電荷再結合の際の電荷の移動による電流が検出器10内
に生じる。この電流を各エレメント16a毎に接続され
た各検出アンプ51が同時に検出する。読取りの際に検
出器10内を流れる電流は、潜像極性電荷すなわち静電
潜像に応じたものであり、像の暗部では電流が流れず像
の明部ほど大電流が流れるから、この電流を検出するこ
とにより静電潜像を表す画像信号が取得され、これによ
り静電潜像を読み取ることができる。なお、このように
記録後に検出器10の両電極を短絡し且つ像の明部ほど
大電流が流れる系をポジ型の系といい、このポジ型の系
に使用される検出器をポジ型の検出器という。
【0074】次に、上記構成の放射線画像撮影読取装置
1の第2の作用について説明する。図5は、装置1の第
2の作用を説明するタイミングチャートである。第1実
施形態で用いている直接変換且つ光読出方式の検出器1
0を用いると、プレ印加を行なうことにより生じる暗電
流増加分が蓄電部19に暗潜像として蓄積される。この
第2の作用は、プレ印加後に暗潜像成分を吐き出させる
空読みを行なって静電潜像の記録を行なうことにより、
プレ印加による暗電流増加分の影響を低減するようにし
たものである。以下具体的に説明する。
【0075】先ず、第1の作用と同様にプレ印加を行な
い、さらに該プレ印加を停止させた後に、前露光光源5
8への制御信号C1をL(前露光モード)にして、記録
光側電極層11の電極とストライプ電極16とを同電位
にした状態で、検出器10の読取光側電極層15に向け
て前露光光L2を照射させる。これにより、蓄電部19に
蓄積されている不要な電荷に応じた電流が検出器10か
ら流れ出るので、電流検出回路50への制御信号C5を
Hとし、この電流を吐き捨てる空読みを電流検出回路5
0に行なわさせる。この後、制御信号C1をハイインピ
ーダンス状態とし、また制御信号C5をLとして空読み
を停止させる。
【0076】空読みを停止させた後、上記第1実施形態
と同様に、記録光側電極層11の電極とストライプ電極
16との間に記録用電圧を印加した状態で記録光側電極
層11に記録用の記録光Qを照射して、検出器10に静
電潜像の記録を行なう。ここでこの第2の作用によれ
ば、前述のように蓄電部19に蓄積されている不要な電
荷を放出させることができるので、暗電流に起因する暗
潜像を低減できるだけでなく、前回撮影時の読残しによ
る残像を低減することもできる。
【0077】ところで、本実施形態で用いているような
ポジ型の検出器は、読取光に対して透過性を有する読取
光側電極層とa−Seなどからなる読取光側光導電層と
の界面に障壁電界が形成され、記録用の放射線の線量が
0mR領域であっても、読取光の照射によって電流が流
れ、いわゆる光起電力ノイズという問題を生じることが
知られている。
【0078】また、記録用電圧の印加の後読出しに先立
って短絡される結果、電圧印加(一般には高圧印加)と
短絡の履歴を受けた電界が前記界面に形成され、この電
界下において光(読取光)が照射されるために「高圧印
加履歴ノイズ」という問題がが生じることも知られてい
る。
【0079】一方第2の作用のように、記録光側電極層
11の電極とストライプ電極16とを同電位にした状態
で読取用光導電層14に前露光光L2を照射する空読みを
行ない、該空読みを停止した後両電極間に記録用電圧を
印加した状態で記録光Qを照射して静電潜像の記録を行
なうと、前露光光L2が照射された読取用光導電層14の
光入射界面(電子−ホールペア形成領域)には光疲労状
態(トラップ蓄積状態)が一時的に形成されるようにな
り、読取光L1を照射した際に生じ得る光起電力ノイズが
前記光疲労状態によって低減すると共に安定化するとい
う効果を享受することもできる。つまり第2の作用によ
れば、暗潜像および残像の低減に加えて光起電力ノイズ
を低減することもできる。
【0080】また、高圧印加履歴ノイズが支配的な場合
でも、すなわち界面の電界として前記障壁電界よりも電
極からの電荷注入およびそれが界面に空間電荷としてト
ラップされる結果形成される界面の電界の方が影響が大
きい場合でも、前露光光により界面の空間電荷状態を低
減し安定化させる、つまり高圧印加履歴ノイズを低減す
ることもできる。
【0081】次に本発明の画像情報記録方法および装置
の第2実施形態について説明する。図6は第2実施形態
の放射線画像撮影読取装置を示した概略図、図7は検出
器110の素子配列に着目した回路ブロック図である。
【0082】図6に示すように、この放射線画像撮影読
取装置100は、画像記録媒体としての放射線固体検出
器110と、検出器110から流れ出る電流を検出する
読取手段としての電流検出回路150と、放射線照射部
160とを有する。該装置100には、更に、検出器1
10に所定の電界を印加するためのスイッチ142およ
び電源143からなる電界印加手段140と、スイッチ
142、電源143および放射線照射部160を制御す
る制御手段170が設けられている。第1実施形態と同
様に、電源143としては、制御手段170からの制御
信号C4に基づいて出力電圧を変えることができる電圧
可変型のものを使用する。放射線照射部160や制御手
段170の構成は、上記第1実施形態のものと略同様で
ある。
【0083】電流検出回路150は、リードアウトアン
プ151a、積分コンデンサ151b、およびリセット
スイッチ151cからなるチャージアンプ構成の検出ア
ンプ151を、後述するデータ信号ライン分だけ有して
いる。なお、この電流検出回路150は、検出器110
と一体的に構成されるのが一般的である。
【0084】検出器110は、米国特許 5648660号や特
開平9-206293号などに記載の直接変換且つTFT読出方
式の画像記録媒体であって、X線に対して透過性を有す
る記録光側電極111と絶縁体112、およびX線を直
接入射させたとき電荷を発生する(導電性を呈する)a
−Seなどからなる光導電体113がこの順に配されて
いる。さらに光導電体113の図中右側に、該光導電体
113内で発生した電荷の内の潜像極性電荷を収集する
電荷収集電極114と、収集した潜像極性電荷を蓄積す
る蓄電部としての信号蓄積容量115と、蓄積した潜像
極性電荷を外部に読み出すためのTFT(薄膜トランジ
スタ)116とが画素数分だけ支持体118上に設けら
れ、図7に示すように、電荷収集電極114および信号
蓄積容量115からなる検出素子(TFT116を検出
素子に含めてもよい)を1素子として、これを列および
ラインにアレイ状に2次元的に配列して構成されてい
る。
【0085】記録光側電極111は、スイッチ142を
介して電源143の正極に接続されている。各電荷収集
電極114は、それぞれ対応する信号蓄積容量115を
なす一方の電極およびTFT116のソース端子Sと接
続され、各信号蓄積容量115をなす他方の電極は検出
器110の接地電極と共通に接続されている。なお、各
電荷収集電極114と光導電体113との間には、ブロ
ッキング層117が設けられている。
【0086】また、図7に示すように、TFT116の
ゲート端子Gは、ライン毎にゲート駆動ラインとして共
通に接続され、不図示のゲートドライバの各ライン出力
端子に接続されている。また、TFT116のドレイン
端子Dは列毎にデータライン(D1,…,Dn)として
共通に接続され、リードアウトアンプ151a、積分コ
ンデンサ151b、およびリセットスイッチ151cか
らなる検出アンプ151に接続されている。TFT11
6をオンさせて信号蓄積容量115に蓄積されている電
荷を外部に読み出させ、電流検出回路150により電圧
信号に変換することで画像情報の読取りが行なわれる。
【0087】次に第2実施形態の放射線画像撮影読取装
置100の作用について説明する。第2実施形態の装置
100において静電潜像を検出器110に記録するに際
しては、検出器110へ記録用(兼読取用)電圧を印加
して静電潜像の記録を行なう前に、検出器110へのプ
レ印加の開始および停止の制御あるいは空読みの開始お
よび停止の制御が加わる点が従来の装置と異なる。以
下、詳細に説明する。
【0088】図8は第2実施形態の作用を説明するタイ
ミングチャートである。この第2実施形態では、記録用
電圧よりも大きなプレ印加電圧を所定時間だけ印加する
プレ印加を行ない、該プレ印加電圧を記録用電圧に落と
して静電潜像の記録を行なうようにしている。
【0089】具体的には、先ず制御信号C2をHにして
スイッチ142をオンさせて検出器110に電源143
から記録用電圧よりも大きなプレ印加電圧を印加し、光
導電体113内の電位勾配が例えば11V/μm程度と
なる電界が印加されるようにする。なお、ここまでにお
いては、TFT116をオン、オフいずれの状態にして
おいてもよい。
【0090】次に、このプレ印加を所定時間(例えば1
秒程度)だけ行なった後、前記プレ印加電圧を前記記録
用電圧に落として前記プレ印加を停止する。この10V
/μm程度の記録用電界とプレ印加の際の11V/μm
程度の電界の各大きさの制御は、電源143の出力電圧
の大きさを制御信号C4により制御することで実現され
る。
【0091】次に、前記プレ印加の停止後、すなわち検
出器110への印加電圧を記録用電圧に落とした後所定
時間(30秒好ましくは1秒)以内に、以下のようにし
て、光導電体113に記録用の放射線Qを照射して検出
器110に静電潜像の記録を行なう。先ず、前記記録用
電圧を印加した状態でTFT116をオフにする。そし
て、第1実施形態と同様にして、記録光Qを設定された
照射時間だけ検出器110に照射する。すると検出器1
10の光導電体113内で入射した記録光Qの強度
(量)に比例した量の正負の電荷対が発生し、その内の
正電荷が潜像極性電荷として電荷収集電極114で収集
され、収集された電荷は信号蓄積容量115に蓄積さ
れ、これにより検出器110に静電潜像が記録される。
一方、光導電体113内で発生した負電荷は記録光側電
極層111に引き寄せられて、絶縁体層112との界面
に蓄積する。
【0092】図9は上記第2実施形態の記録過程におけ
る電流特性を示した図である。プレ印加当初(t1)は
非常に大きな瞬時充電電流が流れ、その後時間と共に徐
々に減少する吸収電流が流れ、やがてプレ印加時の電圧
に応じた一定の漏れ電流値に近づいていこうとするが、
その途中で記録用電界に落とされるので、その時点(t
2)の電流値から前記瞬時放電電流分だけ暗電流が少な
くなり、その後、時間と共に徐々に増加する解放電流が
流れ、やがて記録用電界に応じた漏れ電流値に近づいて
いく。ここで、解放電流が流れている一時的な期間は、
暗電流の大きさが漏れ電流値よりも低く暗抵抗の大きな
状態であり、特に記録用電界に落とした直後は暗電流レ
ベルが非常に低く暗抵抗の非常に大きな状態となる。こ
のとき光導電層に印加されている電界が記録用電界であ
ることに変わりがなく、画像情報の記録を行なうと、入
射放射線量に応じた量の電荷対が発生し、これにより画
像情報を担持する明電流成分が流れ、この明電流成分が
暗電流レベルの低い状態に加算されることとなる。信号
蓄積容量115には、明電流成分と暗電流成分を加算し
た合計電流に応じた量の電荷が蓄積されるので、暗電流
レベルが低下した分だけ暗潜像の影響を軽減することが
できる。
【0093】ただし本実施形態では、プレ印加時に生じ
る吸収電流の分だけ暗潜像の蓄積が増えるため、プレ印
加停止後にTFT116を一時的にオンさせて信号蓄積
容量115に蓄積された電荷を外部に読み出す空読みを
行ない、その後にTFT116をオフさせて記録を行な
うようにすることが好ましい。あるいは、プレ印加の間
中にTFT116をオンさせてプレ印加時に暗潜像が蓄
積しないようにしてもよい。
【0094】次に、本発明の画像情報読取方法および装
置の実施形態(以下第3実施形態という)について説明
する。この第3実施形態は、従来よりよく知られてい
る、画像記録シートとしての蓄積性蛍光体シートを利用
した放射線画像読取装置において、蓄積性蛍光体シート
から発せられる輝尽発光光を検出する光電読取手段とし
てのフォトマル(光電子増倍管)を固体画像検出器に置
き換えた、本願出願人が特願平11-79984号や特願2000-5
0201〜5 号などにおいて提案したシステムに本発明を適
用したものである。図10(A)は読取装置を示す概略
斜視図であり、図10(B)は該装置に使用される固体
画像検出器の断面図を電流検出回路と共に示した図であ
る。
【0095】固体画像検出器223は、2枚の平板電極
223a,223bと、該平板電極223a,223b
に挟まれた、輝尽発光光L4の照射を受けることにより導
電性を呈する光導電層223cとからなり、光ガイド2
22および励起光カットフィルタ225を介して入射す
る輝尽発光光L4を検出する0次元センサとして機能す
る。
【0096】輝尽発光光L4が入射する側の平板電極22
3aは、励起光カットフィルタ225を経由して入射す
る輝尽発光光L4に対して透過性を持たせるべく、ITO
(Indium Tin Oxide)膜等の周知の透明導電膜を使用し
ている。一方平板電極223bは透過性を有している必
要がないのでアルミ電極としている。
【0097】光導電層223cの物質としては、500
nm以下(例えば400nm近傍)の青色の輝尽発光光を
発生する蓄積性蛍光体層212との組合せを考慮して、
a−Seを主成分とする光導電性物質を使用する。
【0098】この光導電層223c(a−Se光導電
膜)の大きさ(検出面積)はシート211のサイズ(例
えば430mm×430mm;17インチ四方)に比べて十分小さ
くする。例えば、50mm四方以下とする。このように、光
導電膜の面積を小さくすると、過大な暗電流の発生を避
けられ、また負荷容量も小さくできるために、蓄積性蛍
光体層と光導電層とが略1対1に対向した検出パネルに
比べて良好なS/N比を得ることができる。
【0099】一方、光導電層223cの厚さは、輝尽発
光光L4を十分に吸収し、さらにアバランシェ増幅作用が
働くようにして、取り出し得る信号レベルを大きくする
には1μm以上であるのが好ましく、また、分布容量を
小さくして固定ノイズを抑制するにはより厚い方が好ま
しいが、膜厚が厚すぎると電源電圧が大きくなるデメリ
ットがあるので、電源電圧を考慮しつつ、アバランシェ
増幅効果と固定ノイズとの比が大きくなるように、例え
ば1μm以上100μm以下、さらに好ましくは10μ
m以上50μm以下に設定する。
【0100】上述のように、光ガイド222の射出端面
222bと固体画像検出器223の入射端面側の電極2
23aとの間には、励起光カットフィルタ225が設け
られている。光ガイド222を介して画像情報を有しな
い赤色の励起光L3が光導電層223c内に入射すると、
光導電層223cは赤色の励起光L3に対しても、若干感
度を持つため、該励起光L3によって発生する微小電荷分
だけのオフセット電流を発生する。一方、励起光カット
フィルタ225を挿入すると、赤色光(600nm以
上)を吸収させて、青色の輝尽発光光のみが光導電層2
23c内に入射するようにできるので、オフセット電流
を抑制することができるようになる。なお、光導電層2
23cは波長600nm以上の赤色の励起光に対しては
感度が低いのでフォトマルを用いた従来のものよりも励
起光カットフィルタ225を薄くできる。
【0101】図11は、固体画像検出器223から電荷
を外部に読み出して電気信号を得る回路構成を示した図
であり、固体画像検出器223と接続された電流検出回
路280と電界印加手段285と制御手段270とが設
けられている。
【0102】電流検出回路280は、オペアンプ281
a、積分コンデンサ281b、およびスイッチ281c
から構成される検出アンプ281を有している。電極2
23aが、オペアンプ281aの反転入力端子(−)に
接続されている。
【0103】また、電界印加手段285は、電源282
およびスイッチ283からなり、固体画像検出器223
の両電極223a,223bの間に所定の電圧を印加し
て光導電層223cに電界を生ぜしめるものである。
【0104】電源282の正極側は、スイッチ283を
介してオペアンプ281aの非反転端子(+)に接続さ
れている。第1および第2実施形態と同様に、電源28
2としては、制御手段270からの制御信号C4に基づ
いて出力電圧を変えることができる電圧可変型のものを
使用する。なお、電源282の読取用電圧の大きさは、
光導電層223c内の電位勾配が10V/μm程度とな
るように設定する。なおアバランシェ増幅作用が働くよ
うにするにはさらに大きくするとよい。
【0105】検出アンプ281は、蓄積性蛍光体層21
2で発生した輝尽発光光L4が光導電層223c内に入射
することによって発生する電荷が外部に読み出されると
きに生じる電流を検出して、蓄積性蛍光体層212に蓄
積された蓄積エネルギーに応じた画像信号を得ることで
画像情報を読み取る読取手段として機能する。
【0106】画像記録シートとしての蓄積性蛍光体シー
ト211は、図10(A)右側に拡大図を示すように、
励起光の照射を受けることにより蓄積されたエネルギー
に応じた量の輝尽発光光L4を生ぜしめる蓄積性蛍光体層
212をベース(支持体)213上に積層して成る。
【0107】蓄積性蛍光体層212は、600nm以上
の波長の赤色の励起光で励起され、且つ500nm以下
(好ましくは400nm〜450nm)の青色の輝尽発
光光を生ぜしめるものであれば、どのようなものであっ
てもよく、周知の蓄積性蛍光体シートを利用することが
できる。なお、図示していないが、蓄積性蛍光体層21
2以外に、例えば、保護層や増感層などが設けられる。
【0108】図12は第3実施形態の作用を説明するタ
イミングチャートである。この第3実施形態において、
画像情報が予め記録されたシート211から画像情報を
読み取る際には、予め読取用電圧を印加して安定した高
抵抗状態を作り、次に読取用電圧よりも大きなプレ印加
電圧を所定時間だけ印加するプレ印加を行ない、該プレ
印加電圧を読取用電圧に戻して画像情報の読取りを行な
う。
【0109】具体的には、先ず、制御信号C2をHにし
てスイッチ283をオンさせてオペアンプ281aのイ
マジナリショートを介して、検出器223の両電極22
3a,223b間に、先ず光導電層223c内の電位勾
配が10V/μm程度となる読取用電圧を印加し安定化
させた後に、読取用電圧よりも大きなプレ印加電圧を印
加し、光導電層223c内の電位勾配が例えば13V/
μm程度となる電界が印加されるようにする。
【0110】次に、このプレ印加を所定時間(例えば1
秒程度)だけ行なった後、前記プレ印加電圧を前記読取
用電圧に戻して前記プレ印加を停止する。
【0111】次に、前記プレ印加の停止後すなわち検出
器223への印加電圧を読取用電圧に戻した後所定時間
(30秒好ましくは10秒)以内に、光導電層223c
に読取用電界を印加したままビーム状の励起光L3でシー
ト211の全面を走査して画像情報の読取りを行なう。
具体的には以下の通りである。先ず、読取部210の所
定位置にセットされた放射線画像が記録された蓄積性蛍
光体シート211は、不図示の駆動手段により駆動され
るエンドレスベルトなどのシート搬送手段215により
矢印Y方向に搬送(副走査)される。一方、レーザー光
源216から発せられた赤色光域の励起光としての光ビ
ームL3はモータ224により駆動され矢印方向に高速回
転する回転多面鏡218によって反射偏向され、fθレ
ンズなどの集束レンズ219を通過した後、ミラー22
0により光路を変えてシート211に入射し副走査の方
向(矢印Y方向)と略直角な矢印X方向に主走査する。
シート211の光ビームL3が照射された箇所からは、蓄
積記録されている放射線画像情報に応じた光量の波長4
00nm近傍(青色光域)の輝輝尽発光光L4が発散され、
この輝尽発光光L4は光ガイド222の入射端面222a
に入射し、該ガイド222内の内部を全反射を繰り返し
て進み、射出端面222bから射出して固体画像検出器
223に入射する。上記説明から判るように、レーザー
光源216、回転多面鏡218、集束レンズ219ある
いは不図示の駆動手段などによって、励起光走査手段2
10が構成される。
【0112】固体画像検出器223の光導電層223c
内では、輝尽発光光L4の照射を受けて、輝尽発光光L4の
光量に応じた量の正負の電荷対が発生する。光導電層2
23cに印加された読取用電界により、発生した電荷対
のうち負電荷は電極223a側に移動し、正電荷は電極
223b側に移動する。
【0113】両電極223a,223b間には、オペア
ンプ281aが設けられており、検出アンプ281は、
上述した電荷の移動による電流を検出して画像信号を得
る、つまり放射線画像情報を読み取ることができる。
【0114】図13は上記第3実施形態の読取過程にお
ける電流特性を示した図である。読取用電界を印加して
安定化させた後にプレ印加を行なう第3実施形態の場
合、プレ印加当初(t1)はやや大きな瞬時充電電流が
流れ、その後時間と共に徐々に減少する吸収電流が流
れ、やがてプレ印加時の電圧に応じた一定の漏れ電流値
(定常漏れ電流値)に近づいていこうとするが、その途
中で読取用電界に戻されるので、その時点(t2)の電
流値から前記瞬時放電電流分だけ暗電流が少なくなり、
その後、時間と共に徐々に増加する解放電流が流れ、や
がて読取用電界に応じた漏れ電流値(定常漏れ電流値)
に近づいていく。このときの読取用電界に戻した後の電
流応答は、暗電流が一時的に低下する期間が生じ、特に
読取用電界に戻した直後は非常に低い状態となるので、
この暗電流が一時的に低下した期間内に読取りを行なう
と暗電流ノイズを軽減することができる。
【0115】また、プレ印加以前の読取用電界の印加に
よる暗電流が定常状態(高抵抗状態)に至った後にプレ
印加を一時的に加えているので、低い暗電流状態の持続
時間が長くなり、またプレ印加分の電圧増加が僅かで済
むので(前例では差分の3V/μmV)で、プレ印加に
よる過渡的応答における変動性を小さくでき、安定性の
上で都合がよい。
【0116】なお、プレ印加を開始した当初には一時的
に電流が増加するが、検出器223内に暗潜像として蓄
積することはなく、積分コンデンサ281bに蓄積され
ノイズ源となる。この場合、励起光を照射する読取りを
行なう前に制御信号C5によりスイッチ281cをオン
させて積分コンデンサ281bをリセットするなどし
て、積分コンデンサ281bに蓄積した分の影響を消す
空読みを行なうとよい。
【0117】なお、この第3実施形態においては、読取
用電界を予め印加して検出器223を高抵抗状態にした
後プレ印加を一時的に加えるようにしていたが、読取用
電界を予め印加することなくプレ印加を一時的に加え、
その後読取用電界を印加して読取りを行なうようにして
もよい。
【0118】以上、本発明の好ましい実施形態について
説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、上記各実施形態では、できるだけ暗
電流レベルの低い状態で記録や読取りを行なうためにプ
レ印加を停止した後少なくとも10秒以内に記録や読取
りを行なうようにしていたが、プレ印加を停止した後に
暗電流が安定な状態である漏れ電流値となる以前、例え
ば略30秒以内に記録用あるいは読取用の電界を印加し
た状態で記録や読取りを行なってもよい。また最初に読
取用電界を印加してからプレ印加を一時的に行なう第3
実施形態では、このプレ印加時間を1秒以内にしていた
が、これについても、略30秒以内にしてもよい。
【0119】また第1実施形態では、直接変換且つ光読
出方式の検出器を用いていたが、この検出器は、上記第
1実施形態のものには限定されず、両端の電極とその内
側に配設された少なくとも1層の光導電層とを有してい
るものであればよい。より具体的な層構成としては、例
えば、第1導電体層(記録光側電極層;以下同様)/記
録用光導電層/蓄電部としてのトラップ層/読取用光導
電層/第2導電体層(読取光側電極層;以下同様)から
なるもの(米国特許第 4435468号など)、第1導電体層
/記録用兼読取用の光導電層/第2導電体層からなり光
導電層と第2導電体層との界面に蓄電部が形成されるも
の(Medical Physics,Vol.16,No.1,Jan/Feb 1989;P105-
P109)、第1導電体層/絶縁体層/記録用兼読取用の光
導電層/第2導電体層からなり絶縁体層と光導電層との
界面に蓄電部が形成されるものなどがあり、これらに対
しても上記第1実施形態の第1および第2の作用を同様
に適用できる。
【0120】また第3実施形態では、蓄積性蛍光体シー
トから発せられる輝尽発光光を検出する光電変換手段と
してアモルファス状の光導電体を用いた固体画像検出器
を使用して読取りを行なっていたが、この固体画像検出
器は、上記第3実施形態のものには限定されず、例えば
本願出願人が特願平11-79984号や同2000-50201〜5 号な
どにおいて提案している、長尺状の0次元検出器やライ
ンセンサとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示した図であって、放
射線画像撮影読取装置を示した概略図
【図2】第1実施形態の第1の作用を説明するタイミン
グチャート
【図3】光導電体の基本的な電流特性を示した図
【図4】第1実施形態の記録過程における電流特性を示
した図
【図5】第1実施形態の第2の作用を説明するタイミン
グチャート
【図6】本発明の第2実施形態を示した図であって、放
射線画像撮影読取装置を示した概略図
【図7】検出器の素子配列に着目した回路ブロック図
【図8】第2実施形態の作用を説明するタイミングチャ
ート
【図9】第2実施形態の記録過程における電流特性を示
した図
【図10】本発明の第3実施形態を示す図であって、フ
ォトマルを固体画像検出器に置き換えた態様の放射線画
像読取装置を示す概略斜視図(A)、該装置に使用され
る固体画像検出器の断面図を電流検出回路と共に示した
図(B)
【図11】固体画像検出器から電荷を読み出して電気信
号を得る回路構成を示した図
【図12】第3実施形態の作用を説明するタイミングチ
ャート
【図13】第3実施形態の読取過程における電流特性を
示した図
【符号の説明】
1 放射線画像撮影読取装置 10 放射線固体検出器 11 記録光側電極層 12 記録用光導電層 13 電荷輸送層 14 読取用光導電層 15 読取光側電極層 40 電界印加手段 50 電流検出回路 57 読取光走査手段 58 前露光光源 59 読取部 70 制御手段 100 放射線画像撮影読取装置 110 放射線固体検出器 140 電界印加手段 150 電流検出回路(読取手段) 170 制御手段 216 レーザ光源 223 固体画像検出器 223a 電極 223b 電極 223c 光導電層 280 電流検出回路 281 検出アンプ(読取手段) 285 電界印加手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/14 H01L 27/14 K 5C072 31/09 31/00 A 5F088 31/0248 31/08 F H04N 1/04 H04N 1/04 E Fターム(参考) 2G083 AA04 BB03 DD20 2G088 GG21 LL11 2H013 AC03 AC08 2H068 FB40 GA13 GA14 4M118 AA05 AB01 BA05 CA15 CA18 CA21 CA40 CB20 DB15 DD02 DD11 DD12 DD20 FB01 FB03 FB09 FB13 FB16 GA05 GA10 5C072 AA01 AA03 BA11 DA09 HA02 HA13 NA01 UA05 VA01 WA10 5F088 AA11 AB01 BA03 KA08 LA07 LA08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アモルファス状の物質からなる、電磁
    波の照射を受けることにより潜像極性電荷を発生する光
    導電体と、前記潜像極性電荷を蓄積する蓄電部とを有す
    る画像記録媒体を用いて、画像情報を担持する記録用の
    電磁波の前記光導電体への照射により発生する潜像極性
    電荷を前記蓄電部に蓄積させることにより画像情報を静
    電潜像として前記蓄電部に記録する方法において、 前記記録に先立って該記録の際に前記光導電体に印加さ
    れる記録用電界よりも大きな電界を前記光導電体に印加
    するプレ印加を行ない、該プレ印加を停止した後前記記
    録用電界を前記光導電体に印加した状態で前記記録を行
    なうことを特徴とする画像情報記録方法。
  2. 【請求項2】 前記プレ印加を停止した後30秒以内
    に前記記録を行なうことを特徴とする請求項1記載の画
    像情報記録方法。
  3. 【請求項3】 前記プレ印加に先立って前記記録用電
    界を前記光導電体に印加した後に前記プレ印加を行なう
    ことを特徴とする請求項1または2記載の画像情報記録
    方法。
  4. 【請求項4】 暗潜像成分を吐き出させる空読みを行
    ない、該空読みを停止した後前記記録を行なうことを特
    徴とする請求項1から3いずれか1項記載の画像情報記
    録方法。
  5. 【請求項5】 アモルファス状の物質からなる、電磁
    波の照射を受けることにより潜像極性電荷を発生する光
    導電体と前記潜像極性電荷を蓄積する蓄電部とを有する
    画像記録媒体を用いて、画像情報を担持する記録用の電
    磁波の前記光導電体への照射により発生する潜像極性電
    荷を前記蓄電部に蓄積させることにより画像情報を静電
    潜像として前記蓄電部に記録する装置において、 前記光導電体に所定の電界を印加する電界印加手段と、 前記記録に先立って該記録の際に前記光導電体に印加さ
    れる記録用電界よりも大きな電界を前記光導電体に印加
    するプレ印加が行なわれ、該プレ印加を停止した後前記
    記録用電界が前記光導電体に印加されるように、前記電
    界印加手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
    する画像情報記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、前記プレ印加に先立
    って前記記録用電界を前記光導電体に印加した後に前記
    プレ印加が行なわれるように前記電界印加手段を制御す
    るものであることを特徴とする請求項5記載の画像情報
    記録装置。
  7. 【請求項7】 前記潜像極性電荷に対応する電荷を検
    出することにより前記画像情報の読取りを行なう読取手
    段をさらに有し、 前記制御手段が、暗潜像成分を吐き出させる空読みが行
    なわれ、該空読みを停止させた後前記記録が行なわれる
    ように、前記電界印加手段と前記読取手段を制御するも
    のであることを特徴とする請求項5または6記載の画像
    情報記録装置。
  8. 【請求項8】 アモルファス状の物質からなる、電磁
    波の照射を受けることにより電荷を発生する光導電体を
    用いて、画像情報を担持する電磁波の前記光導電体への
    照射により発生する電荷を検出することにより前記画像
    情報の読取りを行なう方法において、 前記読取りに先立って、該読取りの際に前記光導電体に
    印加される読取用電界よりも大きな電界を前記光導電体
    に印加するプレ印加を行ない、該プレ印加を停止した
    後、前記読取用電界を前記光導電体に印加した状態で前
    記読取りを行なうことを特徴とする画像情報読取方法。
  9. 【請求項9】 前記プレ印加を停止した後30秒以内
    に前記読取りを行なうことを特徴とする請求項8記載の
    画像情報読取方法。
  10. 【請求項10】 前記プレ印加に先立って前記読取用
    電界を前記光導電体に印加した後に前記プレ印加を行な
    うことを特徴とする請求項8または9記載の画像情報読
    取方法。
  11. 【請求項11】 前記プレ印加により生じる暗電流増
    加分を吐き捨てる空読みを行ない、該空読みを停止した
    後前記読取りを行なうことを特徴とする請求項8から1
    0いずれか1項記載の画像情報読取方法。
  12. 【請求項12】 アモルファス状の物質からなる、電
    磁波の照射を受けることにより電荷を発生する光導電体
    を用いて、画像情報を担持する電磁波の前記光導電体へ
    の照射により発生する電荷を検出することにより前記画
    像情報の読取りを行なう装置において、 前記光導電体に所定の電界を印加する電界印加手段と、 前記電荷を検出することにより前記画像情報の読取りを
    行なう読取手段と、 前記読取りに先立って該読取りの際に前記光導電体に印
    加される読取用電界よりも大きな電界を前記光導電体に
    印加するプレ印加が行なわれ、該プレ印加を停止した後
    前記読取用電界が前記光導電体に印加された状態で前記
    読取りが行なわれるように、前記電界印加手段および前
    記読取手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
    する画像情報読取装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段が、前記プレ印加を停
    止した後30秒以内に前記読取りが行なわれるように、
    前記電界印加手段および前記読取手段を制御するもので
    あることを請求項12記載の画像情報読取装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段が、前記プレ印加に先
    立って前記読取用電界を前記光導電体に印加した後に前
    記プレ印加が行なわれるように、前記電界印加手段を制
    御するものであることを特徴とする請求項12または1
    3記載の画像情報読取装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段が、前記プレ印加によ
    り生じる暗電流増加分を吐き捨てる空読みが行なわれ、
    該空読みを停止させた後前記読取りが行なわれるよう
    に、前記電界印加手段と前記読取手段を制御するもので
    あることを特徴とする請求項12から14いずれか1項
    記載の画像情報読取装置。
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