JP2004165870A - 画像情報記録読取方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像記録媒体に直流電圧を印加した状態で、画像情報の記録および読取りを行う画像情報記録読取装置において、読取りの際に、電源ノイズの重畳を防止し、読み取った画像信号のS/Nを向上する。
【解決手段】スイッチ52を閉状態として電源53を用いて画像記録媒体10へ直流電圧を印加しつつ、読取光L2、初期化光L3の照射により導電性を呈する第2光導電層4へ初期化光L3を照射して界面7を充電(初期化)し、記録光L1の照射により導電性を呈する第1光導電層2へ被写体70を透過した記録光L1を照射して界面7を放電し、被写体70の画像情報を界面7に静電潜像として記録する。スイッチ52を開状態としてコンデンサ58を用いて直流電圧を印加しつつ、第2光導電層4を読取光L2により照射して界面7を再充電し、この再充電電流を検出することにより前記静電潜像を信号として読み取る。
【選択図】 図1
【解決手段】スイッチ52を閉状態として電源53を用いて画像記録媒体10へ直流電圧を印加しつつ、読取光L2、初期化光L3の照射により導電性を呈する第2光導電層4へ初期化光L3を照射して界面7を充電(初期化)し、記録光L1の照射により導電性を呈する第1光導電層2へ被写体70を透過した記録光L1を照射して界面7を放電し、被写体70の画像情報を界面7に静電潜像として記録する。スイッチ52を開状態としてコンデンサ58を用いて直流電圧を印加しつつ、第2光導電層4を読取光L2により照射して界面7を再充電し、この再充電電流を検出することにより前記静電潜像を信号として読み取る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照射された記録光に担持された画像情報を静電潜像として記録する画像記録媒体を用いて、画像情報の記録および読取りを行う画像情報記録読取方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、照射された記録光に担持された画像情報を静電潜像として記録する画像記録媒体を用いる画像情報記録読取装置としては、例えばファクシミリ、複写機あるいは放射線撮像装置等が知られている。
【0003】
例えば、医療用放射線撮影等においては、被験者の受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等のために、X線等の放射線に感応するセレン板等の光導電体を有する画像記録媒体を用い、該画像記録媒体に被験者を透過した放射線を照射し、照射された放射線の線量に応じた量の電荷を画像記録媒体内に蓄積せしめることにより、放射線画像を静電潜像として記録すると共に、レーザビームあるいはライン光で放射線画像が記録された画像記録媒体を走査することにより、前記画像記録媒体から画像情報(静電潜像)を読み取る方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、上記の画像情報記録読取装置としては、種々の装置が提案されているが、記録および読取りの際の高速応答が可能な装置として、例えば記録光を透過する第1の電極層、記録光の照射を受けることにより導電性を呈する第1の光導電層、画像情報を静電潜像として記録する蓄電部、読取光の照射を受けることにより導電性を呈する第2の光導電層、読取光を透過する第2の電極層を、この順に有する画像記録媒体を有し、この画像記録媒体の第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加した状態で、第1の光導電層に記録光を照射して、蓄電部に静電潜像を記録し、第2の光導電層に読取光を照射して、記録された静電潜像を信号として読み取る装置が提案されている(例えば特許文献2、3および4参照)。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第4535468号明細書
【0006】
【特許文献2】
米国特許第5196702号明細書
【0007】
【特許文献3】
米国特許第5925890号明細書
【0008】
【特許文献4】
特開2000−284057号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の画像情報記録読取装置においては、静電潜像を信号として読み取る際にも、電源から供給される直流電圧を画像記録媒体へ印加しているため、電源ノイズの影響により、読み取った信号のS/Nが低下するという問題がある。
【0010】
本発明は、上記のような問題点に鑑みて、直流電圧を印加した状態で、記録および読取りを行う画像情報記録読取方法および装置において、読み取った信号のS/Nを向上することのできる画像情報記録読取方法および装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像情報記録読取方法は、画像情報を担持する記録光を透過する第1の電極層、前記記録光の照射を受けることにより導電性を呈する第1の光導電層、前記画像情報を静電潜像として記録する蓄電部、読取光または初期化光の照射を受けることにより導電性を呈する第2の光導電層、前記読取光および初期化光を透過する第2の電極層を、この順に有してなる画像記録媒体の前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加した状態で、
前記初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記静電潜像を信号として読み取る画像情報記録読取方法において、
前記静電潜像を読取る際には、前記画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサを用いて前記直流電圧を印加することを特徴とするものである。
【0012】
また、上記画像情報記録読取方法は、画像記録媒体の前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加した状態で、
前記前露光光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を充電することにより前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記蓄電部を放電することにより、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を再充電し、
この再充電電流を検出することにより、前記静電潜像を信号として読み取りる画像情報記録読取方法において、
前記静電潜像を記録する際には、電源手段を用いて前記直流電圧を印加し、前記静電潜像を読取る際には、前記画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサを用いて前記直流電圧を印加することを特徴とするものであってもよい。
【0013】
本発明による画像情報記録読取装置は、画像情報を担持する記録光を透過する第1の電極層、前記記録光の照射を受けることにより導電性を呈する第1の光導電層、前記画像情報を静電潜像として記録する蓄電部、読取光の照射を受けることにより導電性を呈する第2の光導電層、前記読取光および前記初期化光を透過する第2の電極層を、この順に有してなる画像記録媒体と、
前記初期化光を前記画像記録媒体へ照射する初期化光照射手段と、
前記読取光を前記画像記録媒体へ照射する読取光照射手段と、
前記画像記録媒体の前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加する電圧印加手段とを備えてなり、
該電圧印加手段により前記直流電圧を印加した状態で、
初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記静電潜像を信号として読み取る画像情報記録読取装置において、
前記電圧印加手段が、電源手段と、前記画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサと、前記電源手段により前記画像記録媒体へ前記直流電圧を印加する第1の状態または前記コンデンサにより前記画像記録媒体へ前記直流電圧を印加する第2の状態を選択する選択手段とを有し、
該選択手段が、前記蓄電部を初期化する際および前記静電潜像を記録する際には、前記第1の状態を選択し、前記静電潜像を読取る際には、前記第2の状態を選択するものであることを特徴とするものである。
【0014】
また、上記画像情報記録読取装置は、前記電圧印加手段により前記直流電圧を印加した状態で、
前記初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を充電することにより、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記蓄電部を放電することにより、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を再充電し、
この再充電電流を検出することにより、前記静電潜像を信号として読み取るものであり、
前記電圧印加手段の前記選択手段が、前記静電潜像を記録する際には、前記第1の状態を選択し、前記静電潜像を読取る際には、前記第2の状態を選択するものであってもよい。
【0015】
前記読取光照射手段は、前記初期化光照射手段を兼ねているものであってもよい。また、前記コンデンサの静電容量は、前記画像記録媒体の静電容量の100倍以上であることが好ましい。
【0016】
なお、上記画像情報記録読取方法および装置において、「記録光」とは、記録すべき画像情報を担持した電磁波を意味する。具体例としては、被写体の画像情報を担持する記録用の放射線や、該記録用の放射線をシンチレータ(蛍光体)に照射することにより、シンチレータ内で発生される光などを挙げることができる。
【0017】
また、「読取光」は、第2の光導電層における電荷の移動を可能として、電気的に静電潜像を読み取ることを可能とする電磁波であればよい。さらに、「初期化光」は、第2の光導電層における電荷の移動を可能とする電磁波であればよい。
【0018】
「蓄電部」とは、第1の光導電層と第2の光導電層の間に設けられ、記録光に担持されている画像情報を静電潜像として記録するものであり、例えば第1の光導電層と第2の光導電層が直接積層されている場合であれば、第1の光導電層と第2の光導電層との界面が蓄電部となる。また第1の光導電層と第2の光導電層との間に、ひとつの電荷に対しては略導電体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷に対しては略絶縁体として作用する電荷輸送層が設けられている場合には、この電荷輸送層と第1の光導電層との界面あるいは電荷輸送層と第2の光導電層との界面が蓄電部となる。さらに、特許文献1に記載されているように、トラップ層を設けている場合には、このトラップ層内若しくはトラップ層と光導電層との界面が蓄電部となる。あるいは、特許文献4に示すように、潜像電荷を集中させて蓄電する微小導電部材等を設けることにより蓄電部を形成してもよい。
【0019】
さらに、「読取光および初期化光に対して透過性を有する第2の電極層」とは、読取光または初期化光を透過させ第2の光導電層に電荷対を発生せしめる電極層であり、平板電極からなる層、あるいは線状電極を含む層等がある。第2の電極層が線状電極を含む層であり、線状電極の間を読取光および初期化光が透過できる場合には、必ずしも線状電極は読取光および初期化光に対して透過性を有する必要はない。
【0020】
【発明の効果】
本発明による画像情報記録読取方法および装置によれば、画像記録媒体から静電潜像を信号として読取る際には、画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサを用いて画像記録媒体に直流電圧を印加するので、静電潜像を信号として読取る際に、読み取った信号に電源ノイズが重畳されることがなく、読み取った信号のS/Nが向上する。
【0021】
また、読取光照射手段が、初期化光照射手段を兼ねる場合には、装置の小型化が可能となる。さらに、コンデンサの静電容量が、画像記録媒体の静電容量の100倍以上であれば、画像記録媒体に生じたノイズにより、コンデンサが保持する電圧に影響が出にくく、安定した電圧を供給できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明による画像情報記録読取方法を実施する画像情報記録読取装置の概略構成図である。まず、本実施の形態の画像情報記録読取装置により画像情報が記録される画像記録媒体10について説明を行う。
【0023】
この画像記録媒体10は、記録光(例えば、X線等)L1に対して透過性を有する第1電極層1、この第1電極層1を透過した記録光L1の照射を受けることにより電荷対を発生し導電性を呈するa−Se(アモルファスセレン)等を主成分とする厚さ約0.5mmの光導電性物質からなる第2光導電層2、第1電極層1に帯電される電荷(例えば負電荷)に対しては略導電体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷(上述の例においては正電荷)に対しては略絶縁体として作用するポリカーボネイト等からなる電荷輸送層3、読取光L2または初期化光L3の照射を受けることにより電荷対を発生して導電性を呈するa−Se(アモルファスセレン)等を主成分とする厚さ約0.5mmの光導電性物質からなる第2光導電層4、読取光L2および初期化光L3に対して透過性を有する第2電極層5、読取光L2および初期化光L3に対して透過性を有するガラス基板等からなる支持体6をこの順に積層してなるものである。なお、電荷輸送層3と第2光導電層4との間の界面7は、本発明の蓄電部として機能するものである。また上記画像記録媒体10には、430mm×430mmの正方形状の画像の記録および読取り可能領域が設けられている。
【0024】
ここで、第1電極層1としては、記録光L1に対して透過性を有するものであればよく、例えばAu等の純金属を用いることができる。また、第2電極層5としては、読取光L2および初期化光L3に対して透過性を有するものであればよく、例えば可視光に対して透過性を持たせる場合には、光透過性金属薄膜として周知のITO(Indium Tin Oxide)等を用いることができる。
【0025】
本発明の画像情報記録読取装置は、上記画像記録媒体10に加え、該画像記録媒体10に記録光L1の照射を行なう記録光照射部20、画像記録媒体10に記録された画像情報を読み取るための読取光の照射を行なう読取光照射部30、画像情報の記録を行う前に、界面7を初期化するための初期化光L3の照射を行う初期化光照射部40、初期化光L3の照射による初期化時、記録光L1の照射による記録時および読取光L2の照射による読取時に第1電極層1と第2電極層5との間に直流電圧を印加する直流電圧印加部50、および読取光L2の照射による読取時に界面7の再充電電流を検出して、信号電圧として出力する画像信号取得部60を備えている。
【0026】
第1電極層1の上方には被写体70が設置されており、被写体70には記録光L1を遮断する遮断部71aと、記録光L1を透過する透過部71bとが存在する。
【0027】
記録光照射部20は記録光L1を被写体70に一様に照射するものである。読取光照射部30は、波長460nmで、細径に収束されたビーム形状のレーザパルス光である読取光L2を画像記録媒体10の第2光導電層4へ順次主副走査しながら照射するものである。読取光L2の1つのパルス光が照射する領域が、1画素に該当する。初期化光照射部40は、多数の発光体が面状に配列された面状光源であり、第2光導電層4を一様に照射するものである。なお発光体としては、波長460nmで発光するLEDが使用されているが、LEDの代わりにEL(エレクトリック・ルミネセンス)を用いてもよい、あるいは多数本の水銀ランプを備えたものであってもよい。
【0028】
直流電圧印加部50は、第1の電極層1と第2の電極層5との間に所定の大きさの直流電圧を印加するものであり、第1電極層1に対して、抵抗51、ソリッドステートリレーからなるスイッチ52および印加電圧10kVの直流電源53が直列に接続されている。また、第1電極層1とアース55間には、抵抗56およびソリッドステートリレーからなるスイッチ57と、コンデンサ58とが並列に接続されている。コンデンサ58の耐圧は、20kVであり、その静電容量は1μFである。なお、画像記録媒体10の静電容量が約1pFであるため、コンデンサ58の静電容量は、画像記録媒体10の静電容量の約100倍となる。スイッチ52は、発明の選択手段として機能するものであり、初期化時および記録時には、閉状態となり、直流電源53を第1電極層1へ接続して、直流電源53による直流電圧を第1電極層1と第2電極層5との間に印加し、読取り時には、開状態となって、コンデンサ58による電圧を第1電極層1と第2電極層5との間に印加する。抵抗56およびスイッチ57は、画像信号の読取り終了後に、第1電極層1に蓄積されている電荷を放電するための回路である。
【0029】
画像信号取得部60は、電荷−電圧変換を行うチャージアンプであり、第2電極層5が反転入力端子に接続された演算増幅器61と、演算増幅器61の反転入力端子と出力間に接続された積分コンデンサ62と、積分コンデンサ62と並列接続されたリセットスイッチ63とを有している。なお、演算増幅器61および積分コンデンサ62は、積分回路を構成するものであり、1画素の読取周期で、リセットスイッチ63を閉状態として、積分コンデンサ62を短絡することにより、第2電極層5から出力された信号電荷を電圧に変換して、不図示の信号処理回路へ出力するものである。なお演算増幅器61の非反転入力端子は、接地されている。
【0030】
次に、上記構成の本実施の形態の画像情報記録読取装置において、画像記録媒体10に画像情報を静電潜像として記録し、さらに記録された静電潜像を読み取る作用について説明する。なお、画像記録媒体10内に流出入または発生する負電荷および正電荷を図面上では−または+を丸で囲んで表すものとする。
【0031】
まず、スイッチ52を閉状態として、第1電極層1と第2電極層5との間に、直流電源53による10kVの直流電圧を印加して、図2の(A)に示すように、第1電極層1と第2電極層5を帯電させる。
【0032】
次に、初期化光照射部40を発光させ、初期化光L3により第2光導電層4の全面を照射する。なお、この際には、第2光導電層4の全面に亘って略一様に十分な光量の初期化光L3が照射される。すると、第2光導電層4内で、初期化光L3による光導電効果により光量に応じて正負の電荷対が発生し、その内の正電荷が所定の電界分布に沿って第2光導電層4と電荷輸送層3との界面7に蓄積される。一方、第2光導電層4に生じた負電荷は第2電極層5に注入される正電荷と電荷再結合し消滅する。これにより、界面7が充電され、初期化が完了する(図2(B)参照)。なお、第1電極層1と界面7との間の距離は、第1電極層1と第2電極層5との間の距離の約半分であるため、第1電極層1と界面7に蓄積される蓄積電荷量は、第1電極層1と第2電極層5に蓄積される蓄積電荷量の約倍となる。また、直流電圧の印加と初期化光L3の照射との開始順序は、この例に限らず、上記とは逆に、初期化光L3の照射が開始された後に、直流電圧の印加が開始されてもよい。
【0033】
次に、初期化光L3の照射を停止した後、第1電極層1と第2電極層5との間に直流電圧を印加した状態のままで、記録光照射部20から記録光L1を射出させる。この記録光L1を被写体70に爆射し、被写体70を透過した被写体70の画像情報を担持する記録光L1を画像記録媒体10の第1光導電層2に照射する。
【0034】
被写体70の透過部71bを透過した記録光L1により照射された第1光導電層2内では、図3の(A)に示すように、記録光L1による光導電効果により線量に応じて正負の電荷対が発生する。その内の負電荷は、第1光導電層2内を移動して、電荷輸送層3を通りぬけ、電荷輸送層3と第2光導電層4の界面7まで移動する。界面7には、前述の充電(初期化)により、所定量の正電荷が蓄積されているので、移動してきた負電荷は正電荷と電荷再結合し消滅(放電)する。一方、第1光導電層2内で発生する正電荷は第1電極層1に引き寄せられて、負電荷と電荷再結合し消滅する。例えば、第1電極層1に10個の負電荷が存在し、界面7に10個の正電荷が蓄積されている領域で、記録光L1の照射により、第1光導電層2内で、4個の正負の電荷が発生すると、第1電極層1に蓄積されていた10個の負電荷の内、4個の負電荷が放電して消滅する。同様に、界面7に蓄積されていた10個の正電荷の内、4個の正電荷が放電して消滅する。なお、上記電荷の数としては、記録光L1が照射された領域、すなわち図2から図4に示す画像記録媒体10の右半分に存在する電荷数について説明する。
【0035】
一方、スイッチ52は閉状態であり、第1電極層1と第2電極層5との間には直流電源53による10kVの直流電圧が印加されている。第1電極層1と第2電極層5との間の距離は、第1電極層1と界面7との間の距離の約2倍であるため、第1電極層1および第2電極層5にはそれぞれ2個の正負の電荷が引き込まれる。このため、記録光L1の照射終了時には、図3の(B)に示すように、第1電極層1に負電荷が8個、界面7に正電荷が6個、第2電極層5に正電荷が2個分布する。なお、被写体70の遮光部71aにより記録光L1が遮られた第1光導電層2では、電荷が発生しないため、電荷分布に変化が生じることはない。すなわち被写体70の画像情報が界面7に静電潜像として記録される。
【0036】
画像記録媒体10から画像信号を読取る際には、まずスイッチ52を開状態とする。このため、コンデンサ58による電圧が第1電極層1と第2電極層5との間に印加される。このコンデンサ58は直流電源53と並列に接続されていたため、直流電源53とほぼ等しい電圧である略10kVの電圧を第1電極層1と第2電極層5との間に印加する。
【0037】
読取光照射部30により、パルス状のビーム光である読取光L3が、支持体6および第2電極層5を介して、順次第2光導電層4を主副走査露光する。読取光L3が入射した第2光導電層4内では、正負の電荷対が発生し、その内の正電荷は界面7まで移動して、記録光L1の照射により放電されて消滅した正電荷を補うようになる。例えば図3の(B)に示すような放電状態であれば、図4の(A)に示すように、4個の正電荷が界面7に移動して、図4の(B)に示すように、界面7を再充電する。
【0038】
一方、第2光導電層4に生じた4個の負電荷は第2電極層5に存在する正電荷と電荷再結合し消滅する。しかし、この時、第2電極層5には2個の正電荷が存在するのみであるため、2個の正電荷が不足し、この分の正電荷が再充電電流として第2電極層5に流入する。第2電極層5に接続された画像信号取得部60において、この再充電電流を検出し、信号電圧として出力する。
【0039】
ここで、記録光L1を照射した際、すなわち記録の際に、界面7で放電される正電荷の数は記録光L1の照射量に略比例し、読取光L2を照射した際、すなわち読取りの際に、界面7へ再充電される正電荷の数は、界面7で放電された正電荷の数に略比例しているため、読取の際に再充電される正電荷の数に略比例した信号を検出することにより、読取光L2が照射された領域である画素に照射された記録光L1の照射量を知ることができる。すなわち、記録光L1の照射により、界面7に記録された静電潜像を、読取光L2を照射して信号として読み取ることができ、これらの信号に基づいて、画像が再生される。なお、この画像は、記録および読取を1回行えば、静止画像となり、連続的に記録および読取を行えば、動画像となる。また、動画像を取得する場合には、読取終了後には、初期化を行った状態と同様な電荷分布状態となるため、記録前の初期化を、前回の読取動作で兼用させ、初期化照射を省略してもよい。
【0040】
画像記録媒体10からの画像情報の読取りが終了した後、スイッチ57を閉状態とすることにより、抵抗56およびスイッチ57を介して、第1電極層1が接地される。すなわち、第1電極層1と第2電極層5との間がアース55を介して短絡される。
【0041】
本実施の形態においては、画像記録媒体10から静電潜像を信号として読取る際には、画像記録媒体10に蓄積された電荷を保持するコンデンサ58を用いて直流電圧を印加するので、読取りの際に電源ノイズが信号に重畳することがなく、読み取った信号のS/Nが向上する。また、コンデンサ58の静電容量が、画像記録媒体10の静電容量の100倍以上であるため、画像記録媒体10にノイズが生じても、コンデンサ58が保持する電圧に影響が出にくく、安定した電圧を供給できる。
【0042】
なお、読取光照射部30を用いて、初期化光L3を照射することも可能であり、その場合には、初期化光照射部40を省くことができ、装置の小型化が可能となる。
【0043】
また、上記実施の形態による画像記録媒体10は第1光導電層2と第2光導電層4との間に電荷輸送層3を設け、電荷輸送層3と第2光導電層4との界面7を蓄電部として用いたが、電荷輸送層をトラップ層に置き換えたものとしてもよい。トラップ層とした場合には、該トラップ層内またはトラップ層と光導電層の界面に静電潜像が記録される。また、このトラップ層と光導電層の界面に、画素毎に、マイクロプレートを設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像情報記録読取装置の概略構成図
【図2】画像記録媒体の初期化方法を説明する図
【図3】画像記録媒体に静電潜像を記録する方法を説明する図
【図4】画像記録媒体に記録された静電潜像を読み取る方法を説明する図
【符号の説明】
1 第1電極層
2 第1光導電層
3 電荷輸送層
4 第2光導電層
5 第2電極層
6 支持体
7 界面
10 画像記録媒体
20 記録光照射部
30 読取光照射部
40 初期化光照射部
50 直流電圧印加部
52 スイッチ
53 直流電源
58 コンデンサ
60 画像信号取得部
70 被写体
L1 記録光
L2 読取光
L3 初期化光
【発明の属する技術分野】
本発明は、照射された記録光に担持された画像情報を静電潜像として記録する画像記録媒体を用いて、画像情報の記録および読取りを行う画像情報記録読取方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、照射された記録光に担持された画像情報を静電潜像として記録する画像記録媒体を用いる画像情報記録読取装置としては、例えばファクシミリ、複写機あるいは放射線撮像装置等が知られている。
【0003】
例えば、医療用放射線撮影等においては、被験者の受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等のために、X線等の放射線に感応するセレン板等の光導電体を有する画像記録媒体を用い、該画像記録媒体に被験者を透過した放射線を照射し、照射された放射線の線量に応じた量の電荷を画像記録媒体内に蓄積せしめることにより、放射線画像を静電潜像として記録すると共に、レーザビームあるいはライン光で放射線画像が記録された画像記録媒体を走査することにより、前記画像記録媒体から画像情報(静電潜像)を読み取る方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、上記の画像情報記録読取装置としては、種々の装置が提案されているが、記録および読取りの際の高速応答が可能な装置として、例えば記録光を透過する第1の電極層、記録光の照射を受けることにより導電性を呈する第1の光導電層、画像情報を静電潜像として記録する蓄電部、読取光の照射を受けることにより導電性を呈する第2の光導電層、読取光を透過する第2の電極層を、この順に有する画像記録媒体を有し、この画像記録媒体の第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加した状態で、第1の光導電層に記録光を照射して、蓄電部に静電潜像を記録し、第2の光導電層に読取光を照射して、記録された静電潜像を信号として読み取る装置が提案されている(例えば特許文献2、3および4参照)。
【0005】
【特許文献1】
米国特許第4535468号明細書
【0006】
【特許文献2】
米国特許第5196702号明細書
【0007】
【特許文献3】
米国特許第5925890号明細書
【0008】
【特許文献4】
特開2000−284057号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の画像情報記録読取装置においては、静電潜像を信号として読み取る際にも、電源から供給される直流電圧を画像記録媒体へ印加しているため、電源ノイズの影響により、読み取った信号のS/Nが低下するという問題がある。
【0010】
本発明は、上記のような問題点に鑑みて、直流電圧を印加した状態で、記録および読取りを行う画像情報記録読取方法および装置において、読み取った信号のS/Nを向上することのできる画像情報記録読取方法および装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による画像情報記録読取方法は、画像情報を担持する記録光を透過する第1の電極層、前記記録光の照射を受けることにより導電性を呈する第1の光導電層、前記画像情報を静電潜像として記録する蓄電部、読取光または初期化光の照射を受けることにより導電性を呈する第2の光導電層、前記読取光および初期化光を透過する第2の電極層を、この順に有してなる画像記録媒体の前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加した状態で、
前記初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記静電潜像を信号として読み取る画像情報記録読取方法において、
前記静電潜像を読取る際には、前記画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサを用いて前記直流電圧を印加することを特徴とするものである。
【0012】
また、上記画像情報記録読取方法は、画像記録媒体の前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加した状態で、
前記前露光光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を充電することにより前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記蓄電部を放電することにより、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を再充電し、
この再充電電流を検出することにより、前記静電潜像を信号として読み取りる画像情報記録読取方法において、
前記静電潜像を記録する際には、電源手段を用いて前記直流電圧を印加し、前記静電潜像を読取る際には、前記画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサを用いて前記直流電圧を印加することを特徴とするものであってもよい。
【0013】
本発明による画像情報記録読取装置は、画像情報を担持する記録光を透過する第1の電極層、前記記録光の照射を受けることにより導電性を呈する第1の光導電層、前記画像情報を静電潜像として記録する蓄電部、読取光の照射を受けることにより導電性を呈する第2の光導電層、前記読取光および前記初期化光を透過する第2の電極層を、この順に有してなる画像記録媒体と、
前記初期化光を前記画像記録媒体へ照射する初期化光照射手段と、
前記読取光を前記画像記録媒体へ照射する読取光照射手段と、
前記画像記録媒体の前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加する電圧印加手段とを備えてなり、
該電圧印加手段により前記直流電圧を印加した状態で、
初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記静電潜像を信号として読み取る画像情報記録読取装置において、
前記電圧印加手段が、電源手段と、前記画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサと、前記電源手段により前記画像記録媒体へ前記直流電圧を印加する第1の状態または前記コンデンサにより前記画像記録媒体へ前記直流電圧を印加する第2の状態を選択する選択手段とを有し、
該選択手段が、前記蓄電部を初期化する際および前記静電潜像を記録する際には、前記第1の状態を選択し、前記静電潜像を読取る際には、前記第2の状態を選択するものであることを特徴とするものである。
【0014】
また、上記画像情報記録読取装置は、前記電圧印加手段により前記直流電圧を印加した状態で、
前記初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を充電することにより、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記蓄電部を放電することにより、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を再充電し、
この再充電電流を検出することにより、前記静電潜像を信号として読み取るものであり、
前記電圧印加手段の前記選択手段が、前記静電潜像を記録する際には、前記第1の状態を選択し、前記静電潜像を読取る際には、前記第2の状態を選択するものであってもよい。
【0015】
前記読取光照射手段は、前記初期化光照射手段を兼ねているものであってもよい。また、前記コンデンサの静電容量は、前記画像記録媒体の静電容量の100倍以上であることが好ましい。
【0016】
なお、上記画像情報記録読取方法および装置において、「記録光」とは、記録すべき画像情報を担持した電磁波を意味する。具体例としては、被写体の画像情報を担持する記録用の放射線や、該記録用の放射線をシンチレータ(蛍光体)に照射することにより、シンチレータ内で発生される光などを挙げることができる。
【0017】
また、「読取光」は、第2の光導電層における電荷の移動を可能として、電気的に静電潜像を読み取ることを可能とする電磁波であればよい。さらに、「初期化光」は、第2の光導電層における電荷の移動を可能とする電磁波であればよい。
【0018】
「蓄電部」とは、第1の光導電層と第2の光導電層の間に設けられ、記録光に担持されている画像情報を静電潜像として記録するものであり、例えば第1の光導電層と第2の光導電層が直接積層されている場合であれば、第1の光導電層と第2の光導電層との界面が蓄電部となる。また第1の光導電層と第2の光導電層との間に、ひとつの電荷に対しては略導電体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷に対しては略絶縁体として作用する電荷輸送層が設けられている場合には、この電荷輸送層と第1の光導電層との界面あるいは電荷輸送層と第2の光導電層との界面が蓄電部となる。さらに、特許文献1に記載されているように、トラップ層を設けている場合には、このトラップ層内若しくはトラップ層と光導電層との界面が蓄電部となる。あるいは、特許文献4に示すように、潜像電荷を集中させて蓄電する微小導電部材等を設けることにより蓄電部を形成してもよい。
【0019】
さらに、「読取光および初期化光に対して透過性を有する第2の電極層」とは、読取光または初期化光を透過させ第2の光導電層に電荷対を発生せしめる電極層であり、平板電極からなる層、あるいは線状電極を含む層等がある。第2の電極層が線状電極を含む層であり、線状電極の間を読取光および初期化光が透過できる場合には、必ずしも線状電極は読取光および初期化光に対して透過性を有する必要はない。
【0020】
【発明の効果】
本発明による画像情報記録読取方法および装置によれば、画像記録媒体から静電潜像を信号として読取る際には、画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサを用いて画像記録媒体に直流電圧を印加するので、静電潜像を信号として読取る際に、読み取った信号に電源ノイズが重畳されることがなく、読み取った信号のS/Nが向上する。
【0021】
また、読取光照射手段が、初期化光照射手段を兼ねる場合には、装置の小型化が可能となる。さらに、コンデンサの静電容量が、画像記録媒体の静電容量の100倍以上であれば、画像記録媒体に生じたノイズにより、コンデンサが保持する電圧に影響が出にくく、安定した電圧を供給できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明による画像情報記録読取方法を実施する画像情報記録読取装置の概略構成図である。まず、本実施の形態の画像情報記録読取装置により画像情報が記録される画像記録媒体10について説明を行う。
【0023】
この画像記録媒体10は、記録光(例えば、X線等)L1に対して透過性を有する第1電極層1、この第1電極層1を透過した記録光L1の照射を受けることにより電荷対を発生し導電性を呈するa−Se(アモルファスセレン)等を主成分とする厚さ約0.5mmの光導電性物質からなる第2光導電層2、第1電極層1に帯電される電荷(例えば負電荷)に対しては略導電体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷(上述の例においては正電荷)に対しては略絶縁体として作用するポリカーボネイト等からなる電荷輸送層3、読取光L2または初期化光L3の照射を受けることにより電荷対を発生して導電性を呈するa−Se(アモルファスセレン)等を主成分とする厚さ約0.5mmの光導電性物質からなる第2光導電層4、読取光L2および初期化光L3に対して透過性を有する第2電極層5、読取光L2および初期化光L3に対して透過性を有するガラス基板等からなる支持体6をこの順に積層してなるものである。なお、電荷輸送層3と第2光導電層4との間の界面7は、本発明の蓄電部として機能するものである。また上記画像記録媒体10には、430mm×430mmの正方形状の画像の記録および読取り可能領域が設けられている。
【0024】
ここで、第1電極層1としては、記録光L1に対して透過性を有するものであればよく、例えばAu等の純金属を用いることができる。また、第2電極層5としては、読取光L2および初期化光L3に対して透過性を有するものであればよく、例えば可視光に対して透過性を持たせる場合には、光透過性金属薄膜として周知のITO(Indium Tin Oxide)等を用いることができる。
【0025】
本発明の画像情報記録読取装置は、上記画像記録媒体10に加え、該画像記録媒体10に記録光L1の照射を行なう記録光照射部20、画像記録媒体10に記録された画像情報を読み取るための読取光の照射を行なう読取光照射部30、画像情報の記録を行う前に、界面7を初期化するための初期化光L3の照射を行う初期化光照射部40、初期化光L3の照射による初期化時、記録光L1の照射による記録時および読取光L2の照射による読取時に第1電極層1と第2電極層5との間に直流電圧を印加する直流電圧印加部50、および読取光L2の照射による読取時に界面7の再充電電流を検出して、信号電圧として出力する画像信号取得部60を備えている。
【0026】
第1電極層1の上方には被写体70が設置されており、被写体70には記録光L1を遮断する遮断部71aと、記録光L1を透過する透過部71bとが存在する。
【0027】
記録光照射部20は記録光L1を被写体70に一様に照射するものである。読取光照射部30は、波長460nmで、細径に収束されたビーム形状のレーザパルス光である読取光L2を画像記録媒体10の第2光導電層4へ順次主副走査しながら照射するものである。読取光L2の1つのパルス光が照射する領域が、1画素に該当する。初期化光照射部40は、多数の発光体が面状に配列された面状光源であり、第2光導電層4を一様に照射するものである。なお発光体としては、波長460nmで発光するLEDが使用されているが、LEDの代わりにEL(エレクトリック・ルミネセンス)を用いてもよい、あるいは多数本の水銀ランプを備えたものであってもよい。
【0028】
直流電圧印加部50は、第1の電極層1と第2の電極層5との間に所定の大きさの直流電圧を印加するものであり、第1電極層1に対して、抵抗51、ソリッドステートリレーからなるスイッチ52および印加電圧10kVの直流電源53が直列に接続されている。また、第1電極層1とアース55間には、抵抗56およびソリッドステートリレーからなるスイッチ57と、コンデンサ58とが並列に接続されている。コンデンサ58の耐圧は、20kVであり、その静電容量は1μFである。なお、画像記録媒体10の静電容量が約1pFであるため、コンデンサ58の静電容量は、画像記録媒体10の静電容量の約100倍となる。スイッチ52は、発明の選択手段として機能するものであり、初期化時および記録時には、閉状態となり、直流電源53を第1電極層1へ接続して、直流電源53による直流電圧を第1電極層1と第2電極層5との間に印加し、読取り時には、開状態となって、コンデンサ58による電圧を第1電極層1と第2電極層5との間に印加する。抵抗56およびスイッチ57は、画像信号の読取り終了後に、第1電極層1に蓄積されている電荷を放電するための回路である。
【0029】
画像信号取得部60は、電荷−電圧変換を行うチャージアンプであり、第2電極層5が反転入力端子に接続された演算増幅器61と、演算増幅器61の反転入力端子と出力間に接続された積分コンデンサ62と、積分コンデンサ62と並列接続されたリセットスイッチ63とを有している。なお、演算増幅器61および積分コンデンサ62は、積分回路を構成するものであり、1画素の読取周期で、リセットスイッチ63を閉状態として、積分コンデンサ62を短絡することにより、第2電極層5から出力された信号電荷を電圧に変換して、不図示の信号処理回路へ出力するものである。なお演算増幅器61の非反転入力端子は、接地されている。
【0030】
次に、上記構成の本実施の形態の画像情報記録読取装置において、画像記録媒体10に画像情報を静電潜像として記録し、さらに記録された静電潜像を読み取る作用について説明する。なお、画像記録媒体10内に流出入または発生する負電荷および正電荷を図面上では−または+を丸で囲んで表すものとする。
【0031】
まず、スイッチ52を閉状態として、第1電極層1と第2電極層5との間に、直流電源53による10kVの直流電圧を印加して、図2の(A)に示すように、第1電極層1と第2電極層5を帯電させる。
【0032】
次に、初期化光照射部40を発光させ、初期化光L3により第2光導電層4の全面を照射する。なお、この際には、第2光導電層4の全面に亘って略一様に十分な光量の初期化光L3が照射される。すると、第2光導電層4内で、初期化光L3による光導電効果により光量に応じて正負の電荷対が発生し、その内の正電荷が所定の電界分布に沿って第2光導電層4と電荷輸送層3との界面7に蓄積される。一方、第2光導電層4に生じた負電荷は第2電極層5に注入される正電荷と電荷再結合し消滅する。これにより、界面7が充電され、初期化が完了する(図2(B)参照)。なお、第1電極層1と界面7との間の距離は、第1電極層1と第2電極層5との間の距離の約半分であるため、第1電極層1と界面7に蓄積される蓄積電荷量は、第1電極層1と第2電極層5に蓄積される蓄積電荷量の約倍となる。また、直流電圧の印加と初期化光L3の照射との開始順序は、この例に限らず、上記とは逆に、初期化光L3の照射が開始された後に、直流電圧の印加が開始されてもよい。
【0033】
次に、初期化光L3の照射を停止した後、第1電極層1と第2電極層5との間に直流電圧を印加した状態のままで、記録光照射部20から記録光L1を射出させる。この記録光L1を被写体70に爆射し、被写体70を透過した被写体70の画像情報を担持する記録光L1を画像記録媒体10の第1光導電層2に照射する。
【0034】
被写体70の透過部71bを透過した記録光L1により照射された第1光導電層2内では、図3の(A)に示すように、記録光L1による光導電効果により線量に応じて正負の電荷対が発生する。その内の負電荷は、第1光導電層2内を移動して、電荷輸送層3を通りぬけ、電荷輸送層3と第2光導電層4の界面7まで移動する。界面7には、前述の充電(初期化)により、所定量の正電荷が蓄積されているので、移動してきた負電荷は正電荷と電荷再結合し消滅(放電)する。一方、第1光導電層2内で発生する正電荷は第1電極層1に引き寄せられて、負電荷と電荷再結合し消滅する。例えば、第1電極層1に10個の負電荷が存在し、界面7に10個の正電荷が蓄積されている領域で、記録光L1の照射により、第1光導電層2内で、4個の正負の電荷が発生すると、第1電極層1に蓄積されていた10個の負電荷の内、4個の負電荷が放電して消滅する。同様に、界面7に蓄積されていた10個の正電荷の内、4個の正電荷が放電して消滅する。なお、上記電荷の数としては、記録光L1が照射された領域、すなわち図2から図4に示す画像記録媒体10の右半分に存在する電荷数について説明する。
【0035】
一方、スイッチ52は閉状態であり、第1電極層1と第2電極層5との間には直流電源53による10kVの直流電圧が印加されている。第1電極層1と第2電極層5との間の距離は、第1電極層1と界面7との間の距離の約2倍であるため、第1電極層1および第2電極層5にはそれぞれ2個の正負の電荷が引き込まれる。このため、記録光L1の照射終了時には、図3の(B)に示すように、第1電極層1に負電荷が8個、界面7に正電荷が6個、第2電極層5に正電荷が2個分布する。なお、被写体70の遮光部71aにより記録光L1が遮られた第1光導電層2では、電荷が発生しないため、電荷分布に変化が生じることはない。すなわち被写体70の画像情報が界面7に静電潜像として記録される。
【0036】
画像記録媒体10から画像信号を読取る際には、まずスイッチ52を開状態とする。このため、コンデンサ58による電圧が第1電極層1と第2電極層5との間に印加される。このコンデンサ58は直流電源53と並列に接続されていたため、直流電源53とほぼ等しい電圧である略10kVの電圧を第1電極層1と第2電極層5との間に印加する。
【0037】
読取光照射部30により、パルス状のビーム光である読取光L3が、支持体6および第2電極層5を介して、順次第2光導電層4を主副走査露光する。読取光L3が入射した第2光導電層4内では、正負の電荷対が発生し、その内の正電荷は界面7まで移動して、記録光L1の照射により放電されて消滅した正電荷を補うようになる。例えば図3の(B)に示すような放電状態であれば、図4の(A)に示すように、4個の正電荷が界面7に移動して、図4の(B)に示すように、界面7を再充電する。
【0038】
一方、第2光導電層4に生じた4個の負電荷は第2電極層5に存在する正電荷と電荷再結合し消滅する。しかし、この時、第2電極層5には2個の正電荷が存在するのみであるため、2個の正電荷が不足し、この分の正電荷が再充電電流として第2電極層5に流入する。第2電極層5に接続された画像信号取得部60において、この再充電電流を検出し、信号電圧として出力する。
【0039】
ここで、記録光L1を照射した際、すなわち記録の際に、界面7で放電される正電荷の数は記録光L1の照射量に略比例し、読取光L2を照射した際、すなわち読取りの際に、界面7へ再充電される正電荷の数は、界面7で放電された正電荷の数に略比例しているため、読取の際に再充電される正電荷の数に略比例した信号を検出することにより、読取光L2が照射された領域である画素に照射された記録光L1の照射量を知ることができる。すなわち、記録光L1の照射により、界面7に記録された静電潜像を、読取光L2を照射して信号として読み取ることができ、これらの信号に基づいて、画像が再生される。なお、この画像は、記録および読取を1回行えば、静止画像となり、連続的に記録および読取を行えば、動画像となる。また、動画像を取得する場合には、読取終了後には、初期化を行った状態と同様な電荷分布状態となるため、記録前の初期化を、前回の読取動作で兼用させ、初期化照射を省略してもよい。
【0040】
画像記録媒体10からの画像情報の読取りが終了した後、スイッチ57を閉状態とすることにより、抵抗56およびスイッチ57を介して、第1電極層1が接地される。すなわち、第1電極層1と第2電極層5との間がアース55を介して短絡される。
【0041】
本実施の形態においては、画像記録媒体10から静電潜像を信号として読取る際には、画像記録媒体10に蓄積された電荷を保持するコンデンサ58を用いて直流電圧を印加するので、読取りの際に電源ノイズが信号に重畳することがなく、読み取った信号のS/Nが向上する。また、コンデンサ58の静電容量が、画像記録媒体10の静電容量の100倍以上であるため、画像記録媒体10にノイズが生じても、コンデンサ58が保持する電圧に影響が出にくく、安定した電圧を供給できる。
【0042】
なお、読取光照射部30を用いて、初期化光L3を照射することも可能であり、その場合には、初期化光照射部40を省くことができ、装置の小型化が可能となる。
【0043】
また、上記実施の形態による画像記録媒体10は第1光導電層2と第2光導電層4との間に電荷輸送層3を設け、電荷輸送層3と第2光導電層4との界面7を蓄電部として用いたが、電荷輸送層をトラップ層に置き換えたものとしてもよい。トラップ層とした場合には、該トラップ層内またはトラップ層と光導電層の界面に静電潜像が記録される。また、このトラップ層と光導電層の界面に、画素毎に、マイクロプレートを設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像情報記録読取装置の概略構成図
【図2】画像記録媒体の初期化方法を説明する図
【図3】画像記録媒体に静電潜像を記録する方法を説明する図
【図4】画像記録媒体に記録された静電潜像を読み取る方法を説明する図
【符号の説明】
1 第1電極層
2 第1光導電層
3 電荷輸送層
4 第2光導電層
5 第2電極層
6 支持体
7 界面
10 画像記録媒体
20 記録光照射部
30 読取光照射部
40 初期化光照射部
50 直流電圧印加部
52 スイッチ
53 直流電源
58 コンデンサ
60 画像信号取得部
70 被写体
L1 記録光
L2 読取光
L3 初期化光
Claims (5)
- 画像情報を担持する記録光を透過する第1の電極層、前記記録光の照射を受けることにより導電性を呈する第1の光導電層、前記画像情報を静電潜像として記録する蓄電部、読取光または初期化光の照射を受けることにより導電性を呈する第2の光導電層、前記読取光および前記初期化光を透過する第2の電極層を、この順に有してなる画像記録媒体の前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加した状態で、
前記初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記静電潜像を信号として読み取る画像情報記録読取方法において、
前記静電潜像を読取る際には、前記画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサを用いて前記直流電圧を印加することを特徴とする画像情報記録読取方法。 - 画像情報を担持する記録光を透過する第1の電極層、前記記録光の照射を受けることにより導電性を呈する第1の光導電層、前記画像情報を静電潜像として記録する蓄電部、読取光または初期化光の照射を受けることにより導電性を呈する第2の光導電層、前記読取光および前記初期化光を透過する第2の電極層を、この順に有してなる画像記録媒体と、
前記初期化光を前記画像記録媒体へ照射する初期化光照射手段と、
前記読取光を前記画像記録媒体へ照射する読取光照射手段と、
前記画像記録媒体の前記第1の電極層と前記第2の電極層との間に直流電圧を印加する電圧印加手段とを備えてなり、
該電圧印加手段により前記直流電圧を印加した状態で、
前記初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記静電潜像を信号として読み取る画像情報記録読取装置において、
前記電圧印加手段が、電源手段と、前記画像記録媒体に蓄積された電荷を保持するコンデンサと、前記電源手段により前記画像記録媒体へ前記直流電圧を印加する第1の状態または前記コンデンサにより前記画像記録媒体へ前記直流電圧を印加する第2の状態を選択する選択手段とを有し、
該選択手段が、前記静電潜像を読取る際には、前記第2の状態を選択するものであることを特徴とする画像情報記録読取装置。 - 前記画像情報記録読取装置が、前記電圧印加手段により前記直流電圧を印加した状態で、
前記初期化光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を充電することにより、前記蓄電部を初期化し、
前記記録光により、前記第1の電極層を介して、前記第1の光導電層を照射して、前記蓄電部を放電することにより、前記画像情報を前記蓄電部に静電潜像として記録し、
前記読取光により、前記第2の電極層を介して、前記第2の光導電層を照射して、前記蓄電部を再充電し、
この再充電電流を検出することにより、前記静電潜像を信号として読み取るものであり、
前記選択手段が、前記静電潜像を記録する際には、前記第1の状態を選択し、前記静電潜像を読取る際には、前記第2の状態を選択するものであることを特徴とする請求項2記載の画像情報記録読取装置。 - 前記読取光照射手段が、前記初期化光照射手段を兼ねていることを特徴とする請求項2および3記載の画像情報記録読取装置。
- 前記コンデンサの静電容量が、前記画像記録媒体の静電容量の100倍以上であることを特徴とする請求項2から4いずれか1項記載の画像情報記録読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002327826A JP2004165870A (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | 画像情報記録読取方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002327826A JP2004165870A (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | 画像情報記録読取方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004165870A true JP2004165870A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32806305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002327826A Withdrawn JP2004165870A (ja) | 2002-11-12 | 2002-11-12 | 画像情報記録読取方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004165870A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9554009B2 (en) | 2014-11-28 | 2017-01-24 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image scanning apparatus configured with a DC voltage power source |
-
2002
- 2002-11-12 JP JP2002327826A patent/JP2004165870A/ja not_active Withdrawn
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