JP2002334979A - 放射線画像記録方法および装置、並びに放射線画像記録読取方法および装置 - Google Patents
放射線画像記録方法および装置、並びに放射線画像記録読取方法および装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 読取用の電磁波が照射される電極層が読取用
の電磁波を透過する第1ストライプ電極と読取用の電磁
波を遮断する第2ストライプ電極とが交互に配列されて
なる放射線固体検出器の蓄電部に記録された潜像電荷の
読出しの高速応答性および読取効率の向上を図る。 【解決手段】 第2ストライプ電極27と第1の電極層
21との間に直流電圧を印加すると共に、印加される直
流電圧によって第2ストライプ電極27と第1の電極層
21との間に形成される電界分布を第2ストライプ電極
27に対応した位置の蓄電部29に潜像電荷が局在する
ような状態にするため、第1ストライプ電極26をオー
プンにして放射線画像の記録を行ない、画像信号取得手
段50を第2ストライプ電極27に接続し、第1ストラ
イプ電極26および第2ストライプ電極27をともに接
地して読取りを行なう。
の電磁波を透過する第1ストライプ電極と読取用の電磁
波を遮断する第2ストライプ電極とが交互に配列されて
なる放射線固体検出器の蓄電部に記録された潜像電荷の
読出しの高速応答性および読取効率の向上を図る。 【解決手段】 第2ストライプ電極27と第1の電極層
21との間に直流電圧を印加すると共に、印加される直
流電圧によって第2ストライプ電極27と第1の電極層
21との間に形成される電界分布を第2ストライプ電極
27に対応した位置の蓄電部29に潜像電荷が局在する
ような状態にするため、第1ストライプ電極26をオー
プンにして放射線画像の記録を行ない、画像信号取得手
段50を第2ストライプ電極27に接続し、第1ストラ
イプ電極26および第2ストライプ電極27をともに接
地して読取りを行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照射された放射線
の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電
部を有する放射線固体検出器を使用して放射線画像を静
電潜像として記録する放射線画像記録方法および装置、
並びに上記同様に放射線画像を静電潜像として記録し、
該記録された静電潜像を読み取る放射線画像記録読取方
法および装置に関するものである。
の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電
部を有する放射線固体検出器を使用して放射線画像を静
電潜像として記録する放射線画像記録方法および装置、
並びに上記同様に放射線画像を静電潜像として記録し、
該記録された静電潜像を読み取る放射線画像記録読取方
法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、医療用放射線撮影等におい
て、被験者の受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等
のために、X線等の放射線に感応するセレン板等の光導
電体を有する放射線固体検出器(静電記録体)を感光体
として用い、該検出器にX線を照射し、照射された放射
線の線量に応じた量の電荷を検出器内の蓄電部に蓄積せ
しめることにより、放射線画像を静電潜像として記録す
ると共に、レーザビーム或いはライン光源で放射線画像
が記録された検出器を走査することにより、前記検出器
から放射線画像を読み取る方法が知られている(例え
ば、米国特許第4535468号明細書等)。
て、被験者の受ける被爆線量の減少、診断性能の向上等
のために、X線等の放射線に感応するセレン板等の光導
電体を有する放射線固体検出器(静電記録体)を感光体
として用い、該検出器にX線を照射し、照射された放射
線の線量に応じた量の電荷を検出器内の蓄電部に蓄積せ
しめることにより、放射線画像を静電潜像として記録す
ると共に、レーザビーム或いはライン光源で放射線画像
が記録された検出器を走査することにより、前記検出器
から放射線画像を読み取る方法が知られている(例え
ば、米国特許第4535468号明細書等)。
【0003】本願出願人は、特開2000-284056公報にお
いて読出しの高速応答性と効率的な信号電荷の取り出し
を両立させることを可能ならしめる放射線固体検出器を
提案している。この特開2000−284056公報に記載の放射
線固体検出器は、記録用の放射線または放射線の励起に
より発せられる光に対して透過性を有する第1の電極
層、記録用の放射線または前記光の照射を受けることに
より導電性を呈する記録用光導電層、照射された放射線
の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電
部、読取用の電磁波の照射を受けることにより導電性を
呈する読取用光導電層、読取用の電磁波が照射される第
2の電極層を、この順に有して成り、第2の電極層が、
読取用の電磁波を透過する多数の線状電極からなる第1
ストライプ電極と、読取用の電磁波を遮光する第2スト
ライプ電極とを有し、第1ストライプ電極と第2ストラ
イプ電極とが交互に略平行に配列されてなるものであ
る。
いて読出しの高速応答性と効率的な信号電荷の取り出し
を両立させることを可能ならしめる放射線固体検出器を
提案している。この特開2000−284056公報に記載の放射
線固体検出器は、記録用の放射線または放射線の励起に
より発せられる光に対して透過性を有する第1の電極
層、記録用の放射線または前記光の照射を受けることに
より導電性を呈する記録用光導電層、照射された放射線
の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電
部、読取用の電磁波の照射を受けることにより導電性を
呈する読取用光導電層、読取用の電磁波が照射される第
2の電極層を、この順に有して成り、第2の電極層が、
読取用の電磁波を透過する多数の線状電極からなる第1
ストライプ電極と、読取用の電磁波を遮光する第2スト
ライプ電極とを有し、第1ストライプ電極と第2ストラ
イプ電極とが交互に略平行に配列されてなるものであ
る。
【0004】上記放射線固体検出器においては、第1の
電極層が負の電位、第2の電極層が正の電位となるよう
に電圧が印加された状態で被写体を透過した放射線が上
記放射線固体検出器の第1の電極層に照射されると、第
1の電極層を透過した放射線の照射により記録用光導電
層において放射線の線量に応じた電荷対が発生し、負の
電荷が蓄電部に潜像電荷として蓄積され、放射線画像が
静電潜像として記録される。また、このとき、第1スト
ライプ電極と第2ストライプ電極とを接続して記録を行
うと潜像電荷は両電極に対応する位置の蓄電部に蓄積さ
れる。そして、上記放射線固体検出器の第2の電極層に
読取用の電磁波が照射されると、この電磁波は第1スト
ライプ電極を透過して読取用光導電層に照射され、読取
用光導電層において電荷対が発生し、この電荷対のうち
正の電荷は蓄電部に蓄積された負の電荷と結合し、負の
電荷は第1ストライプ電極および第2ストライプ電極に
帯電された正電荷と結合することによって静電潜像の読
取りが行なわれる。
電極層が負の電位、第2の電極層が正の電位となるよう
に電圧が印加された状態で被写体を透過した放射線が上
記放射線固体検出器の第1の電極層に照射されると、第
1の電極層を透過した放射線の照射により記録用光導電
層において放射線の線量に応じた電荷対が発生し、負の
電荷が蓄電部に潜像電荷として蓄積され、放射線画像が
静電潜像として記録される。また、このとき、第1スト
ライプ電極と第2ストライプ電極とを接続して記録を行
うと潜像電荷は両電極に対応する位置の蓄電部に蓄積さ
れる。そして、上記放射線固体検出器の第2の電極層に
読取用の電磁波が照射されると、この電磁波は第1スト
ライプ電極を透過して読取用光導電層に照射され、読取
用光導電層において電荷対が発生し、この電荷対のうち
正の電荷は蓄電部に蓄積された負の電荷と結合し、負の
電荷は第1ストライプ電極および第2ストライプ電極に
帯電された正電荷と結合することによって静電潜像の読
取りが行なわれる。
【0005】ここで、上記放射線固体検出器における上
記読取りは、例えば、第1ストライプ電極または第2ス
トライプ電極に電流検出アンプを接続し、その電流検出
アンプの接続されたストライプ電極は電流検出アンプの
イマージナリーショートを介して接地し、もう一方のス
トライプ電極も接地することにより両ストライプ電極を
同電位にして行なわれる。そして、このとき、読取用の
電磁波の照射により生じた負の電荷が第1ストライプ電
極および第2ストライプ電極に帯電された正電荷と結合
することにより上記読取りは行なわれるが、実際にこの
電荷の結合によって電流検出アンプにより検出される電
気信号の大部分は、第2ストリライプ電極に帯電された
正の電荷が、電流検出アンプを介して第1ストライプ電
極に移動し、読み取り用の電磁波の照射により生じた負
の電荷と結合することにより生じたものである。従っ
て、上記のような読取りが行なわれる際の理想読取効率
は、第1ストライプ電極の幅と第2ストライプ電極の幅
の比、すなわち両電極の容量の比によって決まることに
なる。
記読取りは、例えば、第1ストライプ電極または第2ス
トライプ電極に電流検出アンプを接続し、その電流検出
アンプの接続されたストライプ電極は電流検出アンプの
イマージナリーショートを介して接地し、もう一方のス
トライプ電極も接地することにより両ストライプ電極を
同電位にして行なわれる。そして、このとき、読取用の
電磁波の照射により生じた負の電荷が第1ストライプ電
極および第2ストライプ電極に帯電された正電荷と結合
することにより上記読取りは行なわれるが、実際にこの
電荷の結合によって電流検出アンプにより検出される電
気信号の大部分は、第2ストリライプ電極に帯電された
正の電荷が、電流検出アンプを介して第1ストライプ電
極に移動し、読み取り用の電磁波の照射により生じた負
の電荷と結合することにより生じたものである。従っ
て、上記のような読取りが行なわれる際の理想読取効率
は、第1ストライプ電極の幅と第2ストライプ電極の幅
の比、すなわち両電極の容量の比によって決まることに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような放射線固体検出器を用いた放射線画像の記録およ
び読取りを行う場合、その装置の構成を簡単にすること
ができるという利点はあるが、上記のように第1ストラ
イプ電極および第2ストライプ電極の両電極に応じた蓄
電部に潜像電荷を蓄積し、そのうち主として第2ストラ
イプ電極に帯電された正の電荷が読取用の電磁波の照射
により発生した負の電荷と結合することにより生じた電
気信号を検出するため、使用する読取用光導電層によっ
ては読取効率が低下するという問題がある。すなわち第
2ストライプ電極に対向する蓄電部に蓄積された潜像電
荷を第1ストライプ電極から光発生した正孔で十分放電
させることは電界強度が小さいため困難である。
ような放射線固体検出器を用いた放射線画像の記録およ
び読取りを行う場合、その装置の構成を簡単にすること
ができるという利点はあるが、上記のように第1ストラ
イプ電極および第2ストライプ電極の両電極に応じた蓄
電部に潜像電荷を蓄積し、そのうち主として第2ストラ
イプ電極に帯電された正の電荷が読取用の電磁波の照射
により発生した負の電荷と結合することにより生じた電
気信号を検出するため、使用する読取用光導電層によっ
ては読取効率が低下するという問題がある。すなわち第
2ストライプ電極に対向する蓄電部に蓄積された潜像電
荷を第1ストライプ電極から光発生した正孔で十分放電
させることは電界強度が小さいため困難である。
【0007】また、上記のような読取効率の低下は、放
射線固体検出器の1画素ラインを複数の第1ストライプ
電極および複数の第2ストライプ電極で構成する、いわ
ゆるファインピッチな構成とすれば抑制できるが、この
ファインピッチな構成は製造方法が複雑で困難であり、
コストアップにもなる。さらに、複数の線状電極から読
み出すためその読み出しノイズも大きくなりS/Nの向
上を十分に図ることができないという別の問題が生じ
る。
射線固体検出器の1画素ラインを複数の第1ストライプ
電極および複数の第2ストライプ電極で構成する、いわ
ゆるファインピッチな構成とすれば抑制できるが、この
ファインピッチな構成は製造方法が複雑で困難であり、
コストアップにもなる。さらに、複数の線状電極から読
み出すためその読み出しノイズも大きくなりS/Nの向
上を十分に図ることができないという別の問題が生じ
る。
【0008】本発明は、上記のような問題点に鑑みて、
上記放射線固体検出器に記録された潜像電荷の読出しの
高速応答性および読取効率の向上を図ることができる放
射線画像記録方法および装置、並びに放射線画像記録読
取方法および装置を提供することを目的とするものであ
る。
上記放射線固体検出器に記録された潜像電荷の読出しの
高速応答性および読取効率の向上を図ることができる放
射線画像記録方法および装置、並びに放射線画像記録読
取方法および装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の放射
線画像記録方法は、記録用の放射線または該放射線の励
起により発せられる光に対して透過性を有する第1の電
極層、記録用の放射線または前記光の照射を受けること
により導電性を呈する記録用光導電層、前記照射された
放射線の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積す
る蓄電部、読取用の電磁波の照射を受けることにより導
電性を呈する読取用光導電層、読取用の電磁波が照射さ
れ該読取用の電磁波の照射に対して光電荷対発生用の多
数の線状電極からなる第1ストライプ電極と、読取用の
電磁波に対して光電荷対非発生用の多数の線状電極から
なる第2ストライプ電極とを有し、第1ストライプ電極
と第2ストライプ電極とが交互に略平行に配列されてな
る第2の電極層を、この順に有して成る放射線固体検出
器に、記録用の放射線を照射し、該照射した放射線の線
量に応じた量の電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せし
めることにより、放射線画像を蓄電部に静電潜像として
記録する放射線画像記録方法において、第1ストライプ
電極をオープンとすると共に、第2ストライプ電極と第
1の電極層との間に直流電圧を印加して前記記録を行な
うことを特徴とする。
線画像記録方法は、記録用の放射線または該放射線の励
起により発せられる光に対して透過性を有する第1の電
極層、記録用の放射線または前記光の照射を受けること
により導電性を呈する記録用光導電層、前記照射された
放射線の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積す
る蓄電部、読取用の電磁波の照射を受けることにより導
電性を呈する読取用光導電層、読取用の電磁波が照射さ
れ該読取用の電磁波の照射に対して光電荷対発生用の多
数の線状電極からなる第1ストライプ電極と、読取用の
電磁波に対して光電荷対非発生用の多数の線状電極から
なる第2ストライプ電極とを有し、第1ストライプ電極
と第2ストライプ電極とが交互に略平行に配列されてな
る第2の電極層を、この順に有して成る放射線固体検出
器に、記録用の放射線を照射し、該照射した放射線の線
量に応じた量の電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せし
めることにより、放射線画像を蓄電部に静電潜像として
記録する放射線画像記録方法において、第1ストライプ
電極をオープンとすると共に、第2ストライプ電極と第
1の電極層との間に直流電圧を印加して前記記録を行な
うことを特徴とする。
【0010】ここで、上記「光電荷対発生用の多数の線
状電極からなる第1ストライプ電極」とは読取用の電磁
波を透過させ読取用光導電層に電荷対を発生せしめる電
極であり、上記「光電荷対非発生用の多数の線状電極か
らなる第2ストライプ電極」とは読取用の電磁波を遮断
して読取用光導電層に電荷対を発生させない電極である
が、完全に遮断して全く電荷対を発生させないものに限
らず、その電磁波に対する多少の透過性は有していても
それにより発生する電荷対が実質的に問題とならない程
度の電極も含むものとする。従って、読取用光導電層に
発生する電荷対は全て第1ストライプ電極を透過した電
磁波のみによるものとは限らず、第2ストライプ電極を
僅かに透過した電磁波によっても読取用光導電層におい
て電荷対が発生しうるものとする。
状電極からなる第1ストライプ電極」とは読取用の電磁
波を透過させ読取用光導電層に電荷対を発生せしめる電
極であり、上記「光電荷対非発生用の多数の線状電極か
らなる第2ストライプ電極」とは読取用の電磁波を遮断
して読取用光導電層に電荷対を発生させない電極である
が、完全に遮断して全く電荷対を発生させないものに限
らず、その電磁波に対する多少の透過性は有していても
それにより発生する電荷対が実質的に問題とならない程
度の電極も含むものとする。従って、読取用光導電層に
発生する電荷対は全て第1ストライプ電極を透過した電
磁波のみによるものとは限らず、第2ストライプ電極を
僅かに透過した電磁波によっても読取用光導電層におい
て電荷対が発生しうるものとする。
【0011】また、上記「放射線固体検出器に記録用の
放射線を照射する」とは、被写体の放射線画像を担持す
る記録用の放射線を直接または間接的に照射することを
意味し、記録用の放射線を直接的に放射線固体検出器に
照射することに限らず、例えば放射線をシンチレータ
(蛍光体)に照射することにより、シンチレータ内で発
生される光を放射線固体検出器に照射することも含むも
のとする。
放射線を照射する」とは、被写体の放射線画像を担持す
る記録用の放射線を直接または間接的に照射することを
意味し、記録用の放射線を直接的に放射線固体検出器に
照射することに限らず、例えば放射線をシンチレータ
(蛍光体)に照射することにより、シンチレータ内で発
生される光を放射線固体検出器に照射することも含むも
のとする。
【0012】また、上記「第1ストライプ電極をオープ
ンにする」とは、第1ストライプ電極をいわゆる開放端
にすることであり、第1ストライプ電極が電気的にどこ
にも接続されていない状態を意味する。
ンにする」とは、第1ストライプ電極をいわゆる開放端
にすることであり、第1ストライプ電極が電気的にどこ
にも接続されていない状態を意味する。
【0013】上記のように第1ストライプ電極をオープ
ンにすることにより第1の電極層と第2ストライプ電極
との間に形成される電界分布を、第2ストライプ電極に
対応した位置の上記蓄電部に局所的に上記潜像電荷が蓄
積されるような状態にすることができる。
ンにすることにより第1の電極層と第2ストライプ電極
との間に形成される電界分布を、第2ストライプ電極に
対応した位置の上記蓄電部に局所的に上記潜像電荷が蓄
積されるような状態にすることができる。
【0014】本発明による第2の放射線画像記録方法
は、記録用の放射線または該放射線の励起により発せら
れる光に対して透過性を有する第1の電極層、記録用の
放射線または前記光の照射を受けることにより導電性を
呈する記録用光導電層、前記照射された放射線の線量に
応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部、読取
用の電磁波の照射を受けることにより導電性を呈する読
取用光導電層、読取用の電磁波が照射され該読取用の電
磁波の照射に対して光電荷対発生用の多数の線状電極か
らなる第1ストライプ電極と、読取用の電磁波に対して
光電荷対非発生用の多数の線状電極からなる第2ストラ
イプ電極とを有し、第1ストライプ電極と第2ストライ
プ電極とが交互に略平行に配列されてなる第2の電極層
を、この順に有して成る放射線固体検出器に、記録用の
放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じた量の
電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめることによ
り、放射線画像を蓄電部に静電潜像として記録する放射
線画像記録方法において、第2ストライプ電極と第1の
電極層との間に直流電圧を印加すると共に、印加される
直流電圧によって第2ストライプ電極と第1の電極層と
の間に形成される電界分布を調節するための制御電圧を
第1ストライプ電極に印加して前記記録を行なうことを
特徴とする。
は、記録用の放射線または該放射線の励起により発せら
れる光に対して透過性を有する第1の電極層、記録用の
放射線または前記光の照射を受けることにより導電性を
呈する記録用光導電層、前記照射された放射線の線量に
応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部、読取
用の電磁波の照射を受けることにより導電性を呈する読
取用光導電層、読取用の電磁波が照射され該読取用の電
磁波の照射に対して光電荷対発生用の多数の線状電極か
らなる第1ストライプ電極と、読取用の電磁波に対して
光電荷対非発生用の多数の線状電極からなる第2ストラ
イプ電極とを有し、第1ストライプ電極と第2ストライ
プ電極とが交互に略平行に配列されてなる第2の電極層
を、この順に有して成る放射線固体検出器に、記録用の
放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じた量の
電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめることによ
り、放射線画像を蓄電部に静電潜像として記録する放射
線画像記録方法において、第2ストライプ電極と第1の
電極層との間に直流電圧を印加すると共に、印加される
直流電圧によって第2ストライプ電極と第1の電極層と
の間に形成される電界分布を調節するための制御電圧を
第1ストライプ電極に印加して前記記録を行なうことを
特徴とする。
【0015】ここで、上記第1ストライプ電極に印加さ
れる「制御電圧」は、第1の電極層と第2ストライプ電
極との間に形成される電界分布を、第2ストライプ電極
に対応した位置の上記蓄電部に局所的に上記潜像電荷が
蓄積されるよう制御する電圧の大きさであることが望ま
しい。例えば、第1ストライプ電極の電位を上記第1の
電極層の電位に近づくように制御する電圧を付加するよ
うにすればよい。
れる「制御電圧」は、第1の電極層と第2ストライプ電
極との間に形成される電界分布を、第2ストライプ電極
に対応した位置の上記蓄電部に局所的に上記潜像電荷が
蓄積されるよう制御する電圧の大きさであることが望ま
しい。例えば、第1ストライプ電極の電位を上記第1の
電極層の電位に近づくように制御する電圧を付加するよ
うにすればよい。
【0016】本発明による放射線画像記録読取方法は、
上記第1および第2の放射線画像記録方法により放射線
固体検出器に放射線画像を記録し、読取用の電磁波を第
2の電極層に照射し、蓄電部に蓄積された潜像電荷の量
に応じたレベルの電気信号を画像信号取得手段により得
ることにより読取りを行なう放射線画像記録読取方法に
おいて、画像信号取得手段を第2ストライプ電極に接続
し、第1ストライプ電極と第2ストライプ電極とを略同
電位せしめて前記読取りを行なうことを特徴とする。
上記第1および第2の放射線画像記録方法により放射線
固体検出器に放射線画像を記録し、読取用の電磁波を第
2の電極層に照射し、蓄電部に蓄積された潜像電荷の量
に応じたレベルの電気信号を画像信号取得手段により得
ることにより読取りを行なう放射線画像記録読取方法に
おいて、画像信号取得手段を第2ストライプ電極に接続
し、第1ストライプ電極と第2ストライプ電極とを略同
電位せしめて前記読取りを行なうことを特徴とする。
【0017】ここで、上記「画像信号取得手段」とは、
例えば、電流検出アンプのようなものを意味するが、こ
れに限らず電流検出をする種々のものを利用することが
できる。
例えば、電流検出アンプのようなものを意味するが、こ
れに限らず電流検出をする種々のものを利用することが
できる。
【0018】また、上記「第1ストライプ電極と第2ス
トライプ電極とを略同電位せしめる」とは、例えば、第
1ストライプ電極を接地し、第2ストライプ電極を電流
検出アンプのイマージナリーショートを介して接地して
いるような状態を意味する。
トライプ電極とを略同電位せしめる」とは、例えば、第
1ストライプ電極を接地し、第2ストライプ電極を電流
検出アンプのイマージナリーショートを介して接地して
いるような状態を意味する。
【0019】本発明による第1の放射線画像記録装置
は、記録用の放射線または該放射線の励起により発せら
れる光に対して透過性を有する第1の電極層、記録用の
放射線または前記光の照射を受けることにより導電性を
呈する記録用光導電層、前記照射された放射線の線量に
応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部、読取
用の電磁波の照射を受けることにより導電性を呈する読
取用光導電層、読取用の電磁波が照射され該読取用の電
磁波の照射に対して光電荷対発生用の多数の線状電極か
らなる第1ストライプ電極と、読取用の電磁波に対して
光電荷対非発生用の多数の線状電極からなる第2ストラ
イプ電極とを有し、第1ストライプ電極と第2ストライ
プ電極とが交互に略平行に配列されてなる第2の電極層
を、この順に有して成る放射線固体検出器に、記録用の
放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じた量の
電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめることによ
り、放射線画像を前記蓄電部に静電潜像として記録する
放射線画像記録装置において、第1の電極層と第2スト
ライプ電極との間に直流電圧を印加する電圧印加手段
と、電圧印加手段により印加される直流電圧により第1
の電極層と第2ストライプ電極との間に形成される電界
分布を制御するため第1ストライプ電極をオープンとす
る電極開放手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
は、記録用の放射線または該放射線の励起により発せら
れる光に対して透過性を有する第1の電極層、記録用の
放射線または前記光の照射を受けることにより導電性を
呈する記録用光導電層、前記照射された放射線の線量に
応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部、読取
用の電磁波の照射を受けることにより導電性を呈する読
取用光導電層、読取用の電磁波が照射され該読取用の電
磁波の照射に対して光電荷対発生用の多数の線状電極か
らなる第1ストライプ電極と、読取用の電磁波に対して
光電荷対非発生用の多数の線状電極からなる第2ストラ
イプ電極とを有し、第1ストライプ電極と第2ストライ
プ電極とが交互に略平行に配列されてなる第2の電極層
を、この順に有して成る放射線固体検出器に、記録用の
放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じた量の
電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめることによ
り、放射線画像を前記蓄電部に静電潜像として記録する
放射線画像記録装置において、第1の電極層と第2スト
ライプ電極との間に直流電圧を印加する電圧印加手段
と、電圧印加手段により印加される直流電圧により第1
の電極層と第2ストライプ電極との間に形成される電界
分布を制御するため第1ストライプ電極をオープンとす
る電極開放手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0020】ここで、上記「電極開放手段」とは、例え
ば、第1ストライプ電極がオープンとなる状態と接地さ
れた状態とを切り換えるスイッチのようなものを意味す
る。
ば、第1ストライプ電極がオープンとなる状態と接地さ
れた状態とを切り換えるスイッチのようなものを意味す
る。
【0021】本発明による第2の放射線画像記録装置
は、記録用の放射線または該放射線の励起により発せら
れる光に対して透過性を有する第1の電極層、記録用の
放射線または前記光の照射を受けることにより導電性を
呈する記録用光導電層、前記照射された放射線の線量に
応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部、読取
用の電磁波の照射を受けることにより導電性を呈する読
取用光導電層、読取用の電磁波が照射され該読取用の電
磁波の照射に対して光電荷対発生用の多数の線状電極か
らなる第1ストライプ電極と、読取用の電磁波に対して
光電荷対非発生用の多数の線状電極からなる第2ストラ
イプ電極とを有し、第1ストライプ電極と第2ストライ
プ電極とが交互に略平行に配列されてなる第2の電極層
を、この順に有して成る放射線固体検出器に、記録用の
放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じた量の
電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめることによ
り、放射線画像を蓄電部に静電潜像として記録する放射
線画像記録装置において、第1の電極層と第2ストライ
プ電極との間に直流電圧を印加する電圧印加手段と、電
圧印加手段により印加される直流電圧により第1の電極
層と第2ストライプ電極との間に形成される電界分布を
制御するための制御電圧を第1ストライプ電極に印加す
る制御電圧印加手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
は、記録用の放射線または該放射線の励起により発せら
れる光に対して透過性を有する第1の電極層、記録用の
放射線または前記光の照射を受けることにより導電性を
呈する記録用光導電層、前記照射された放射線の線量に
応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積する蓄電部、読取
用の電磁波の照射を受けることにより導電性を呈する読
取用光導電層、読取用の電磁波が照射され該読取用の電
磁波の照射に対して光電荷対発生用の多数の線状電極か
らなる第1ストライプ電極と、読取用の電磁波に対して
光電荷対非発生用の多数の線状電極からなる第2ストラ
イプ電極とを有し、第1ストライプ電極と第2ストライ
プ電極とが交互に略平行に配列されてなる第2の電極層
を、この順に有して成る放射線固体検出器に、記録用の
放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じた量の
電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめることによ
り、放射線画像を蓄電部に静電潜像として記録する放射
線画像記録装置において、第1の電極層と第2ストライ
プ電極との間に直流電圧を印加する電圧印加手段と、電
圧印加手段により印加される直流電圧により第1の電極
層と第2ストライプ電極との間に形成される電界分布を
制御するための制御電圧を第1ストライプ電極に印加す
る制御電圧印加手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0022】本発明による放射線画像記録読取装置は、
上記第1または第2の放射線画像記録装置と、放射線画
像が静電潜像として記録された放射線固体検出器の第2
の電極層に読取用の電磁波を照射する読取光照射手段
と、読取光照射手段による読取用の電磁波の照射に応じ
て生じる蓄電部に蓄積された潜像電荷の量に応じたレベ
ルの電気信号を検出する画像信号取得手段とを備えた放
射線画像記録読取装置において、画像信号取得手段を第
2ストライプ電極に接続し、第1ストライプ電極と第2
ストライプ電極とを略同電位とする接続手段を有し、接
続手段により第1ストライプ電極と第2ストライプ電極
とを略同電位とすると共に、読取光照射手段により所定
の電磁波を照射して画像信号取得手段により電気信号を
検出することにより静電潜像の読取りを行なうことを特
徴とするものである。
上記第1または第2の放射線画像記録装置と、放射線画
像が静電潜像として記録された放射線固体検出器の第2
の電極層に読取用の電磁波を照射する読取光照射手段
と、読取光照射手段による読取用の電磁波の照射に応じ
て生じる蓄電部に蓄積された潜像電荷の量に応じたレベ
ルの電気信号を検出する画像信号取得手段とを備えた放
射線画像記録読取装置において、画像信号取得手段を第
2ストライプ電極に接続し、第1ストライプ電極と第2
ストライプ電極とを略同電位とする接続手段を有し、接
続手段により第1ストライプ電極と第2ストライプ電極
とを略同電位とすると共に、読取光照射手段により所定
の電磁波を照射して画像信号取得手段により電気信号を
検出することにより静電潜像の読取りを行なうことを特
徴とするものである。
【0023】ここで、上記「読取光照射手段」とは、ビ
ーム光を全面走査することにより放射線固体検出器を照
射するものでもよいし、ライン光源により副走査するこ
とにより放射線固体検出器を照射するものでもよい。ま
た、読取用の電磁波としては、連続的に発せられる連続
光であってもよいし、パルス状に発せられるパルス光で
あってもよい。
ーム光を全面走査することにより放射線固体検出器を照
射するものでもよいし、ライン光源により副走査するこ
とにより放射線固体検出器を照射するものでもよい。ま
た、読取用の電磁波としては、連続的に発せられる連続
光であってもよいし、パルス状に発せられるパルス光で
あってもよい。
【0024】また、上記「接続手段」とは、例えば、第
2ストライプ電極に画像信号取得手段として電流検出ア
ンプを接続して電気信号の検出を行なう場合には、第2
ストライプ電極が電流検出アンプのイマージナリーショ
ートを介して接地されている状態と同じように第1スト
ライプ電極を接地された状態とするスイッチなどを意味
する。
2ストライプ電極に画像信号取得手段として電流検出ア
ンプを接続して電気信号の検出を行なう場合には、第2
ストライプ電極が電流検出アンプのイマージナリーショ
ートを介して接地されている状態と同じように第1スト
ライプ電極を接地された状態とするスイッチなどを意味
する。
【0025】
【発明の効果】本発明による第1の放射線画像記録方法
および装置によれば、上記放射線固体検出器に、記録用
の放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じた量
の電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめることによ
り、放射線画像を蓄電部に静電潜像として記録する放射
線画像記録方法において、第1ストライプ電極をオープ
ンとすると共に、第2ストライプ電極と第1の電極層と
の間に直流電圧を印加して前記記録を行なうようにした
ので、第1の電極層と第2ストライプ電極との間に形成
される電界分布を、第2ストライプ電極に対応した位置
の上記蓄電部に局所的に上記潜像電荷が蓄積されるよう
な状態にすることができ、第2ストライプ電極から潜像
電荷を読み出す際の高速応答性および読取効率を向上さ
せることができる。
および装置によれば、上記放射線固体検出器に、記録用
の放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じた量
の電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめることによ
り、放射線画像を蓄電部に静電潜像として記録する放射
線画像記録方法において、第1ストライプ電極をオープ
ンとすると共に、第2ストライプ電極と第1の電極層と
の間に直流電圧を印加して前記記録を行なうようにした
ので、第1の電極層と第2ストライプ電極との間に形成
される電界分布を、第2ストライプ電極に対応した位置
の上記蓄電部に局所的に上記潜像電荷が蓄積されるよう
な状態にすることができ、第2ストライプ電極から潜像
電荷を読み出す際の高速応答性および読取効率を向上さ
せることができる。
【0026】また、本発明による第2の放射線画像記録
方法および装置によれば、上記放射線固体検出器に、記
録用の放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じ
た量の電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめること
により、放射線画像を蓄電部に静電潜像として記録する
放射線画像記録方法において、第2ストライプ電極と第
1の電極層との間に直流電圧を印加すると共に、印加さ
れる直流電圧によって第2ストライプ電極と第1の電極
層との間に形成される電界分布を調節するための制御電
圧を第1ストライプ電極に印加して前記記録を行なうよ
うにしたので、上記と同様に第1の電極層と第2ストラ
イプ電極との間に形成される電界分布を、第2ストライ
プ電極に対応した位置の上記蓄電部に局所的に上記潜像
電荷が蓄積されるような状態にすることができ、第2ス
トライプ電極から潜像電荷を読み出す際の高速応答性お
よび読取効率を向上させることができる。
方法および装置によれば、上記放射線固体検出器に、記
録用の放射線を照射し、該照射した放射線の線量に応じ
た量の電荷を蓄電部に潜像電荷として蓄積せしめること
により、放射線画像を蓄電部に静電潜像として記録する
放射線画像記録方法において、第2ストライプ電極と第
1の電極層との間に直流電圧を印加すると共に、印加さ
れる直流電圧によって第2ストライプ電極と第1の電極
層との間に形成される電界分布を調節するための制御電
圧を第1ストライプ電極に印加して前記記録を行なうよ
うにしたので、上記と同様に第1の電極層と第2ストラ
イプ電極との間に形成される電界分布を、第2ストライ
プ電極に対応した位置の上記蓄電部に局所的に上記潜像
電荷が蓄積されるような状態にすることができ、第2ス
トライプ電極から潜像電荷を読み出す際の高速応答性お
よび読取効率を向上させることができる。
【0027】本発明による放射線画像記録読取方法およ
び装置によれば、上記第1および第2の放射線画像記録
方法により放射線固体検出器に放射線画像を記録し、読
取用の電磁波を第2の電極層に照射し、蓄電部に蓄積さ
れた潜像電荷の量に応じたレベルの電気信号を画像信号
取得手段により得ることにより読取りを行なう放射線画
像記録読取方法において、画像信号取得手段を第2スト
ライプ電極に接続し、第1ストライプ電極と第2ストラ
イプ電極とを略同電位せしめて前記読取りを行なうよう
にしたので、例えば、第1ストライプ電極を接地し、第
2ストライプ電極を画像信号取得手段としての電流検出
アンプのイマージナリーショートを介して接地して読取
りを行なうような場合には、電流検出アンプは上記記録
の際と共に常に接地した状態とすることができるので電
位変動による破壊等を防ぐことができる。また、第2ス
トライプ電極は、第1ストライプ電極のように記録と読
取りとでスイッチの切替えなどを行なう必要がなくなる
ので、読取りの際このスイッチ切替えによるスイッチン
グノイズの発生を防止することができる。
び装置によれば、上記第1および第2の放射線画像記録
方法により放射線固体検出器に放射線画像を記録し、読
取用の電磁波を第2の電極層に照射し、蓄電部に蓄積さ
れた潜像電荷の量に応じたレベルの電気信号を画像信号
取得手段により得ることにより読取りを行なう放射線画
像記録読取方法において、画像信号取得手段を第2スト
ライプ電極に接続し、第1ストライプ電極と第2ストラ
イプ電極とを略同電位せしめて前記読取りを行なうよう
にしたので、例えば、第1ストライプ電極を接地し、第
2ストライプ電極を画像信号取得手段としての電流検出
アンプのイマージナリーショートを介して接地して読取
りを行なうような場合には、電流検出アンプは上記記録
の際と共に常に接地した状態とすることができるので電
位変動による破壊等を防ぐことができる。また、第2ス
トライプ電極は、第1ストライプ電極のように記録と読
取りとでスイッチの切替えなどを行なう必要がなくなる
ので、読取りの際このスイッチ切替えによるスイッチン
グノイズの発生を防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0029】図1は本発明による放射線画像記録読取方
法を実施する放射線画像記録読取装置の第1の実施の形
態の概略構成を示す図であり、図2は本発明による放射
線画像記録読取装置により放射線画像の記録を行なう放
射線固体検出器の概略構成を示す図である。図2(A)
は斜視図、図2(B)はQ矢指部のXZ断面図、図2
(C)はP矢指部のXY断面図である。
法を実施する放射線画像記録読取装置の第1の実施の形
態の概略構成を示す図であり、図2は本発明による放射
線画像記録読取装置により放射線画像の記録を行なう放
射線固体検出器の概略構成を示す図である。図2(A)
は斜視図、図2(B)はQ矢指部のXZ断面図、図2
(C)はP矢指部のXY断面図である。
【0030】まず、本発明による放射線画像記録装置に
より放射線画像が記録される放射線固体検出器について
説明を行なう。図2に示す放射線固体検出器20は、記
録用の放射線(例えば、X線等。以下記録光という。)
L1に対して透過性を有する第1の電極層21、この電極
層21を透過した記録光L1の照射を受けることにより導
電性を呈する記録用光導電層22、潜像電荷と(例えば
負電荷)に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該潜
像電荷と逆極性の輸送電荷(上述の例においては正電
荷)に対しては略導電体として作用する電荷輸送層2
3、読取用の電磁波(以下読取光という)L2の照射を受
けることにより導電性を呈する読取用光導電層24、読
取光L2の照射に対して光電荷対発生用の多数のエレメン
ト26aからなる第1ストライプ電極26と光電荷対非
発生用の多数のエレメント27aからなる第2ストライ
プ電極27とを有し、各エレメント26aと各エレメン
ト27aとが交互に略平行に配列されてなる第2の電極
層25を、この順に積層してなるものである。
より放射線画像が記録される放射線固体検出器について
説明を行なう。図2に示す放射線固体検出器20は、記
録用の放射線(例えば、X線等。以下記録光という。)
L1に対して透過性を有する第1の電極層21、この電極
層21を透過した記録光L1の照射を受けることにより導
電性を呈する記録用光導電層22、潜像電荷と(例えば
負電荷)に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該潜
像電荷と逆極性の輸送電荷(上述の例においては正電
荷)に対しては略導電体として作用する電荷輸送層2
3、読取用の電磁波(以下読取光という)L2の照射を受
けることにより導電性を呈する読取用光導電層24、読
取光L2の照射に対して光電荷対発生用の多数のエレメン
ト26aからなる第1ストライプ電極26と光電荷対非
発生用の多数のエレメント27aからなる第2ストライ
プ電極27とを有し、各エレメント26aと各エレメン
ト27aとが交互に略平行に配列されてなる第2の電極
層25を、この順に積層してなるものである。
【0031】第2の電極層25の各エレメント26aと
各エレメント27aの間は、例えば、カーボンブラック
等の顔料を若干量分散させたポリエチレン等の高分子材
料を充填したものとし、読取光L2に対して遮光性を有す
るものとされている。また、第1ストライプ電極26と
第2ストライプ電極27とは電気的に絶縁されている。
第2ストライプ電極27は、記録用光導電層22と電荷
輸送層23との略界面に形成される蓄電部29に蓄積さ
れた潜像電荷の量に応じたレベルの電気信号を出力させ
るための導電部材である。
各エレメント27aの間は、例えば、カーボンブラック
等の顔料を若干量分散させたポリエチレン等の高分子材
料を充填したものとし、読取光L2に対して遮光性を有す
るものとされている。また、第1ストライプ電極26と
第2ストライプ電極27とは電気的に絶縁されている。
第2ストライプ電極27は、記録用光導電層22と電荷
輸送層23との略界面に形成される蓄電部29に蓄積さ
れた潜像電荷の量に応じたレベルの電気信号を出力させ
るための導電部材である。
【0032】また、第2ストライプ電極27は、AL,
Cr等の金属でコーティングされ、読取光L2に対して遮
光性を有するように形成されており、エレメント27a
に対応する読取用光導電層24内では、信号取り出しの
ための電荷対を発生させないようにしている。第2スト
ライプ電極27は、導電性を有するものであればよく、
金、銀、クロム、白金等の単一金属や、酸化インジウム
等の合金から作ることができる。
Cr等の金属でコーティングされ、読取光L2に対して遮
光性を有するように形成されており、エレメント27a
に対応する読取用光導電層24内では、信号取り出しの
ための電荷対を発生させないようにしている。第2スト
ライプ電極27は、導電性を有するものであればよく、
金、銀、クロム、白金等の単一金属や、酸化インジウム
等の合金から作ることができる。
【0033】記録用光導電層22の物質としては、アモ
ルファスセレン(a−Se)、PbO,PbI2等の酸
化鉛(II)やヨウ化鉛(II)、Bi12(Ge,Si)
O2 0,Bi2I3/有機ポリマーナノコンポジット等
のうち少なくとも1つを主成分とする光導電性物質が適
当である。
ルファスセレン(a−Se)、PbO,PbI2等の酸
化鉛(II)やヨウ化鉛(II)、Bi12(Ge,Si)
O2 0,Bi2I3/有機ポリマーナノコンポジット等
のうち少なくとも1つを主成分とする光導電性物質が適
当である。
【0034】電荷輸送層23の物質としては、例えば電
極層21に帯電される負電荷の移動度と、その逆極性と
なる正電荷の移動度の差が大きい程良く(例えば102
以上、望ましくは103以上)ポリN−ビニルカルバゾ
ール(PVK)、N,N'−ジフェニル−N,N'−ビス(3−
メチルフェニル)−〔1,1'−ビフェニル〕−4,4'−ジア
ミン(TPD)やディスコティック液晶等の有機系化合
物、或いはTPDのポリマー(ポリカーボネート、ポリ
スチレン、PUK)分散物,Clを10〜200ppm
ドープしたa−Se等の半導体物質が適当である。特
に、有機系化合物(PVK,TPD、ディスコティック
液晶等)は光不感性を有するため好ましく、また、誘電
率が一般に小さいため電荷輸送層23と読取用光導電層
24の容量が小さくなり読取時の信号取り出し効率を大
きくすることができる。なお、「光不感性を有する」と
は、記録光L1や読取光L2の照射を受けても殆ど導電性を
呈するものでないことを意味する。
極層21に帯電される負電荷の移動度と、その逆極性と
なる正電荷の移動度の差が大きい程良く(例えば102
以上、望ましくは103以上)ポリN−ビニルカルバゾ
ール(PVK)、N,N'−ジフェニル−N,N'−ビス(3−
メチルフェニル)−〔1,1'−ビフェニル〕−4,4'−ジア
ミン(TPD)やディスコティック液晶等の有機系化合
物、或いはTPDのポリマー(ポリカーボネート、ポリ
スチレン、PUK)分散物,Clを10〜200ppm
ドープしたa−Se等の半導体物質が適当である。特
に、有機系化合物(PVK,TPD、ディスコティック
液晶等)は光不感性を有するため好ましく、また、誘電
率が一般に小さいため電荷輸送層23と読取用光導電層
24の容量が小さくなり読取時の信号取り出し効率を大
きくすることができる。なお、「光不感性を有する」と
は、記録光L1や読取光L2の照射を受けても殆ど導電性を
呈するものでないことを意味する。
【0035】読取用光導電層24の物質としては、a−
Se,Se−Te,Se−As−Te,無金属フタロシ
アニン,金属フタロシアニン,MgPc(Magnesium ph
talocyanine),VoPc(phaseII of Vanadyl phthal
ocyanine),CuPc(Cupper phtalocyanine)等のう
ち少なくとも1つを主成分とする光導電性物質が好適で
ある。
Se,Se−Te,Se−As−Te,無金属フタロシ
アニン,金属フタロシアニン,MgPc(Magnesium ph
talocyanine),VoPc(phaseII of Vanadyl phthal
ocyanine),CuPc(Cupper phtalocyanine)等のう
ち少なくとも1つを主成分とする光導電性物質が好適で
ある。
【0036】記録用光導電層12の厚さは、記録光L1を
十分に吸収できるようにするには、50μm以上100
0μm以下であるのが好ましく、本例においては約55
00μmとしている。また電荷輸送層23と読取用光導
電層24との厚さの合計は記録用光導電層22の厚さの
1/2以下であることが望ましく、また薄ければ薄いほ
ど読取時の応答性が向上するので、例えば1/10以
下、さらには1/20以下等にするのが好ましい。
十分に吸収できるようにするには、50μm以上100
0μm以下であるのが好ましく、本例においては約55
00μmとしている。また電荷輸送層23と読取用光導
電層24との厚さの合計は記録用光導電層22の厚さの
1/2以下であることが望ましく、また薄ければ薄いほ
ど読取時の応答性が向上するので、例えば1/10以
下、さらには1/20以下等にするのが好ましい。
【0037】電極層21および電極層25の第1ストラ
イプ電極としては、例えば、透明ガラス板上に導電性物
質を塗布したネサ皮膜等が適当である。また、ITO膜
(Indium Tin Oxide)、アモルファス状光透過性酸化膜
であるIDIXO(IdemitsuIndium X-metal Oxide ;
出光興産(株))などを50〜200nm厚にして用い
ることができる。
イプ電極としては、例えば、透明ガラス板上に導電性物
質を塗布したネサ皮膜等が適当である。また、ITO膜
(Indium Tin Oxide)、アモルファス状光透過性酸化膜
であるIDIXO(IdemitsuIndium X-metal Oxide ;
出光興産(株))などを50〜200nm厚にして用い
ることができる。
【0038】次に、上記放射線画像固体検出器20を用
いて放射線画像の記録および読取りを行なう本発明によ
る放射線画像記録読取装置の第1の実施の形態について
説明する。
いて放射線画像の記録および読取りを行なう本発明によ
る放射線画像記録読取装置の第1の実施の形態について
説明する。
【0039】本実施の形態による放射線画像記録読取装
置は、上記放射線固体検出器20、該放射線固体検出器
に記録光の照射を行なう記録光照射手段70、該記録光
照射手段70による記録光の照射により放射線画像の記
録を行なう際に第1の電極層と第2の電極層との間に直
流電圧を印加する電圧印加手段30、前記記録の際に第
1ストライプ電極をオープンにする電極開放手段40、
上記放射線固体検出器20に記録された放射線画像を読
み取るための読取光の照射を行なう読取光照射手段80
および該読取光照射手段80からの読取光の照射による
読取用光導電層24内での電荷対の発生により、蓄電部
29に蓄積された潜像電荷に応じた電気信号を検出する
画像信号取得手段50を備えている。
置は、上記放射線固体検出器20、該放射線固体検出器
に記録光の照射を行なう記録光照射手段70、該記録光
照射手段70による記録光の照射により放射線画像の記
録を行なう際に第1の電極層と第2の電極層との間に直
流電圧を印加する電圧印加手段30、前記記録の際に第
1ストライプ電極をオープンにする電極開放手段40、
上記放射線固体検出器20に記録された放射線画像を読
み取るための読取光の照射を行なう読取光照射手段80
および該読取光照射手段80からの読取光の照射による
読取用光導電層24内での電荷対の発生により、蓄電部
29に蓄積された潜像電荷に応じた電気信号を検出する
画像信号取得手段50を備えている。
【0040】第1の電極層21の上方には被写体10が
設置されており、被写体10には記録光照射手段70か
ら照射される記録光L1を遮断する遮断部10aと、記録
光を透過する透過部10bとが存在する。記録光照射手
段70は記録L1を被写体10に一様に照射するものであ
る。
設置されており、被写体10には記録光照射手段70か
ら照射される記録光L1を遮断する遮断部10aと、記録
光を透過する透過部10bとが存在する。記録光照射手
段70は記録L1を被写体10に一様に照射するものであ
る。
【0041】電圧印加手段30は、放射線画像に記録時
に第1の電極層と第2の電極層との間に所定の大きさの
直流電圧を印加することができる直流電圧源である。
に第1の電極層と第2の電極層との間に所定の大きさの
直流電圧を印加することができる直流電圧源である。
【0042】電極開放手段40は、放射線画像の記録時
に第1ストライプ電極26の各エレメント26aをオー
プンにするスイッチであり、放射線画像の読取時には第
1ストライプ電極26の各エレメント26aをGNDに
接続するものである。
に第1ストライプ電極26の各エレメント26aをオー
プンにするスイッチであり、放射線画像の読取時には第
1ストライプ電極26の各エレメント26aをGNDに
接続するものである。
【0043】読取光照射手段80は、ライン状に読取光
L1を第1および第2のストライプ電極26,27と略直
交させつつ、両電極の長手方向(図2中のY方向)に走
査露光するものである。この走査露光においては、連続
光を照射してもよいし、パルス光を照射するようにして
もよい。
L1を第1および第2のストライプ電極26,27と略直
交させつつ、両電極の長手方向(図2中のY方向)に走
査露光するものである。この走査露光においては、連続
光を照射してもよいし、パルス光を照射するようにして
もよい。
【0044】画像信号取得手段50は、第2ストライプ
電極27に接続され、蓄電部29に蓄積された潜像電荷
の量に応じた電気信号を得るものであり、第2ストライ
プ電極27の各エレメント27aに接続される多数の電
流検出アンプを備えてなるものである。
電極27に接続され、蓄電部29に蓄積された潜像電荷
の量に応じた電気信号を得るものであり、第2ストライ
プ電極27の各エレメント27aに接続される多数の電
流検出アンプを備えてなるものである。
【0045】次に、上記構成の本発明による放射線画像
記録読取装置において、放射線画像検出器20に放射線
画像を静電潜像として記録し、さらに記録された静電潜
像を読み出す方法について説明する。なお、記録光L1に
よって記録用光導電層22内に発生する負電荷および正
電荷を図面上では−または+を丸で囲んで表すものとす
る。
記録読取装置において、放射線画像検出器20に放射線
画像を静電潜像として記録し、さらに記録された静電潜
像を読み出す方法について説明する。なお、記録光L1に
よって記録用光導電層22内に発生する負電荷および正
電荷を図面上では−または+を丸で囲んで表すものとす
る。
【0046】まず、放射線固体検出器20に静電潜像を
記録する際には、第1の電極層21と第2ストライプ電
極27との間に電圧印加手段30により所定の大きさの
直流電圧を印加し、第1の電極層21を負に帯電させ、
第2ストライプ電極を正に帯電させる。そして、第1ス
トライプ電極26を電極開放手段40のスイッチをOF
Fにすることよりオープンにする。上記電圧印加により
第1の電極層と第2ストライプ電極27の各エレメント
27aとの間には図1に示すようにU字状の電界が形成
される。このとき、第1ストライプ電極26をオープン
としているので、第1ストライプ電極26の電位が第1
の電極層21の電位に近づき第2ストライプ電極27上
に電位の谷が形成される。
記録する際には、第1の電極層21と第2ストライプ電
極27との間に電圧印加手段30により所定の大きさの
直流電圧を印加し、第1の電極層21を負に帯電させ、
第2ストライプ電極を正に帯電させる。そして、第1ス
トライプ電極26を電極開放手段40のスイッチをOF
Fにすることよりオープンにする。上記電圧印加により
第1の電極層と第2ストライプ電極27の各エレメント
27aとの間には図1に示すようにU字状の電界が形成
される。このとき、第1ストライプ電極26をオープン
としているので、第1ストライプ電極26の電位が第1
の電極層21の電位に近づき第2ストライプ電極27上
に電位の谷が形成される。
【0047】次に、放射線を被写体10に曝射する。被
写体10の透過部10bを透過した放射線は、被写体1
0の放射線画像を担持する記録光L1として放射線固体検
出器20に照射される。すると、放射線固体検出器20
の記録用光導電層22内で正負の電荷対が発生し、その
うち負電荷が上記電界分布に沿って蓄電部29に移動
し、潜像電荷として蓄積される。このとき、上記のよう
に第2ストライプ電極27上に電位の谷が形成されてい
るので、対応する蓄電部29により多くの潜像電荷を局
在して蓄積することができる。
写体10の透過部10bを透過した放射線は、被写体1
0の放射線画像を担持する記録光L1として放射線固体検
出器20に照射される。すると、放射線固体検出器20
の記録用光導電層22内で正負の電荷対が発生し、その
うち負電荷が上記電界分布に沿って蓄電部29に移動
し、潜像電荷として蓄積される。このとき、上記のよう
に第2ストライプ電極27上に電位の谷が形成されてい
るので、対応する蓄電部29により多くの潜像電荷を局
在して蓄積することができる。
【0048】一方、記録用光導電層22内で発生した正
の電荷は第1の電極層21に向かって高速に移動し、第
1の電極層21と記録用光導電層22との界面で第1の
電極層21に直流電圧印加により帯電された正の電荷と
電荷結合し消滅する。また、記録光L1は被写体10の遮
光部10aを透過しないから、放射線固体検出器20の
被写体10aの株のあたる部分はなんら変化を生じな
い。
の電荷は第1の電極層21に向かって高速に移動し、第
1の電極層21と記録用光導電層22との界面で第1の
電極層21に直流電圧印加により帯電された正の電荷と
電荷結合し消滅する。また、記録光L1は被写体10の遮
光部10aを透過しないから、放射線固体検出器20の
被写体10aの株のあたる部分はなんら変化を生じな
い。
【0049】このようにして、被写体10に放射線を曝
射することにより、被写体像に応じた電荷を記録用光導
電層22と電荷輸送層23との界面に存在する蓄電部2
9に蓄積することができるようになる。この蓄積される
潜像電荷の量は被写体10を透過し放射線固体検出器2
0に入射した放射線の線量に略比例するので、この潜像
電荷が静電潜像を担持することとなり、該静電潜像が放
射線固体検出器20に記録される。
射することにより、被写体像に応じた電荷を記録用光導
電層22と電荷輸送層23との界面に存在する蓄電部2
9に蓄積することができるようになる。この蓄積される
潜像電荷の量は被写体10を透過し放射線固体検出器2
0に入射した放射線の線量に略比例するので、この潜像
電荷が静電潜像を担持することとなり、該静電潜像が放
射線固体検出器20に記録される。
【0050】次に、上記のようにして放射線固体検出器
20に記録された静電潜像の読取過程について、図3を
参照して説明を行なう。なお、記録過程と同様に、読取
光L2によって読取用光導電層24内に発生する負電荷お
よび正電荷を−または+を丸で囲んで表すものとする。
20に記録された静電潜像の読取過程について、図3を
参照して説明を行なう。なお、記録過程と同様に、読取
光L2によって読取用光導電層24内に発生する負電荷お
よび正電荷を−または+を丸で囲んで表すものとする。
【0051】放射線固体検出器20から静電潜像を読み
取る際には、まず、上記記録の際の電圧印加手段30に
よる電圧供給が停止されて第1の電極層は接地された状
態となる。そして、第2の電極層における第1ストライ
プ電極26の各線状電極26aに接続された電極開放手
段40がONされて各線状電極26aは接地された状態
となる。なお、本実施形態における電極開放手段40
は、第1ストライプ電極26および第2ストライプ電極
27を略同電位にする上記接続手段でもある。
取る際には、まず、上記記録の際の電圧印加手段30に
よる電圧供給が停止されて第1の電極層は接地された状
態となる。そして、第2の電極層における第1ストライ
プ電極26の各線状電極26aに接続された電極開放手
段40がONされて各線状電極26aは接地された状態
となる。なお、本実施形態における電極開放手段40
は、第1ストライプ電極26および第2ストライプ電極
27を略同電位にする上記接続手段でもある。
【0052】次に、読取光照射手段80から読取用光導
電層24に読取光L2が照射されると、第2ストライプ電
極27の2本のエレメント27aに対応する部分、すな
わち両エレメント27aの上空部分の潜像電荷が、2本
のエレメント27aに帯電された正の電荷と結合するこ
とにより順次読み出される。すなわち、図示するよう
に、画素の中心に位置した第1ストライプ電極のエレメ
ント26aから、その両隣のエレメント26aに対応す
る(上空にある)潜像電荷に向けて放電が生じ、それに
よって読出しが進行する。なお、より多くの信号電荷を
取り出すためには、エレメント27aの幅を、エレメン
ト26aの幅よりも広くした方がよい。
電層24に読取光L2が照射されると、第2ストライプ電
極27の2本のエレメント27aに対応する部分、すな
わち両エレメント27aの上空部分の潜像電荷が、2本
のエレメント27aに帯電された正の電荷と結合するこ
とにより順次読み出される。すなわち、図示するよう
に、画素の中心に位置した第1ストライプ電極のエレメ
ント26aから、その両隣のエレメント26aに対応す
る(上空にある)潜像電荷に向けて放電が生じ、それに
よって読出しが進行する。なお、より多くの信号電荷を
取り出すためには、エレメント27aの幅を、エレメン
ト26aの幅よりも広くした方がよい。
【0053】また、画像信号読取手段50を第1ストラ
イプ電極26の各エレメント26aに接続した場合に
は、記録時のおける第1ストライプ電極26の電気的状
態の切替えのための電位変動による電流検出アンプの破
壊や、スイッチングノイズの発生などの弊害を招いてし
まうため、画像信号取得手段50は上記のように第2ス
トライプ電極27の各エレメント27aに接続するのが
望ましい。
イプ電極26の各エレメント26aに接続した場合に
は、記録時のおける第1ストライプ電極26の電気的状
態の切替えのための電位変動による電流検出アンプの破
壊や、スイッチングノイズの発生などの弊害を招いてし
まうため、画像信号取得手段50は上記のように第2ス
トライプ電極27の各エレメント27aに接続するのが
望ましい。
【0054】次に、本発明による放射線画像記録読取方
法を実施する放射線画像記録読取装置の第2の実施の形
態について説明をする。図4は本発明による放射線画像
記録読取方法を実施する放射線画像記録読取装置の第2
の実施の形態の概略構成を示す図である。なお、本実施
の形態による放射線画像記録読取装置により放射線画像
の記録および読取りを行なう放射線固体検出器は、第1
の実施の形態において用いたものと同様であり、また、
第1の実施の形態と同様の要素については同じ番号を付
し、特に必要のないかぎり説明を省略する。
法を実施する放射線画像記録読取装置の第2の実施の形
態について説明をする。図4は本発明による放射線画像
記録読取方法を実施する放射線画像記録読取装置の第2
の実施の形態の概略構成を示す図である。なお、本実施
の形態による放射線画像記録読取装置により放射線画像
の記録および読取りを行なう放射線固体検出器は、第1
の実施の形態において用いたものと同様であり、また、
第1の実施の形態と同様の要素については同じ番号を付
し、特に必要のないかぎり説明を省略する。
【0055】本実施の形態による放射線画像記録読取装
置は、上記第1の放射線画像記録読取装置において、放
射線画像の記録の際、第1ストライプ電極をオープンに
するために電極開放手段40を設けたのに対し、上記記
録の際、第1ストライプ電極に所定の制御電圧を印加す
るため制御電圧印加手段60を設けるようにしたもので
ある。
置は、上記第1の放射線画像記録読取装置において、放
射線画像の記録の際、第1ストライプ電極をオープンに
するために電極開放手段40を設けたのに対し、上記記
録の際、第1ストライプ電極に所定の制御電圧を印加す
るため制御電圧印加手段60を設けるようにしたもので
ある。
【0056】本実施の形態による放射線画像記録読取装
置では、まず、放射線固体検出器20に静電潜像を記録
する際には、第1の電極層21と第2ストライプ電極2
7との間に電圧印加手段30により所定の大きさの直流
電圧を印加し、第1の電極層21を負に帯電させ、第2
ストライプ電極27を正に帯電させる。そして、制御電
圧印加手段60のスイッチをa側にすることにより第1
ストライプ電極26に所定の制御電圧を印加する。この
とき、第1ストライプ電極26に例えば、第1の電極層
21の電位に近づくように制御電圧を印加することによ
り、上記第1の実施の形態と同様に第2ストライプ電極
に対応する蓄電部29により多くの潜像電荷を局在して
蓄積することができる。
置では、まず、放射線固体検出器20に静電潜像を記録
する際には、第1の電極層21と第2ストライプ電極2
7との間に電圧印加手段30により所定の大きさの直流
電圧を印加し、第1の電極層21を負に帯電させ、第2
ストライプ電極27を正に帯電させる。そして、制御電
圧印加手段60のスイッチをa側にすることにより第1
ストライプ電極26に所定の制御電圧を印加する。この
とき、第1ストライプ電極26に例えば、第1の電極層
21の電位に近づくように制御電圧を印加することによ
り、上記第1の実施の形態と同様に第2ストライプ電極
に対応する蓄電部29により多くの潜像電荷を局在して
蓄積することができる。
【0057】そして、放射線固体検出器20に記録され
た静電潜像の読取りの際には、制御電圧印加手段60の
スイッチがb側に切替えられることにより第1ストライ
プ電極は接地された状態となり、上記第1の実施の形態
と同様にして読取りが行なわれる。なお、本実施形態に
おける制御電圧印加手段40は、第1ストライプ電極2
6および第2ストライプ電極27を略同電位にする上記
接続手段でもある。
た静電潜像の読取りの際には、制御電圧印加手段60の
スイッチがb側に切替えられることにより第1ストライ
プ電極は接地された状態となり、上記第1の実施の形態
と同様にして読取りが行なわれる。なお、本実施形態に
おける制御電圧印加手段40は、第1ストライプ電極2
6および第2ストライプ電極27を略同電位にする上記
接続手段でもある。
【0058】また、上記第1の実施の形態と同様に画像
信号取得手段50は第2ストライプ電極27の各エレメ
ント27aに接続するのが望ましい。その他の作用につ
いては、上記第1の実施の形態と同様である。
信号取得手段50は第2ストライプ電極27の各エレメ
ント27aに接続するのが望ましい。その他の作用につ
いては、上記第1の実施の形態と同様である。
【0059】本発明の放射線画像記録読取方法および装
置の上記第1および第2の実施の形態によれば、第2ス
トライプ電極27と第1の電極層21との間に直流電圧
を印加すると共に、印加される直流電圧によって第2ス
トライプ電極27と第1の電極層21との間に形成され
る電界分布を調節するため、第1ストライプ電極27を
オープンにして記録を行なう、または、第1ストライプ
電極27に制御電圧を印加して記録を行なうようにした
ので、第1の電極層21と第2ストライプ電極27との
間に形成される電界分布を、第2ストライプ電極27に
対応した位置の上記蓄電部29に局所的に上記潜像電荷
が蓄積されるような状態にすることができ、第2ストラ
イプ電極27から潜像電荷を読み出す際の高速応答性お
よび読取効率を向上させることができる。
置の上記第1および第2の実施の形態によれば、第2ス
トライプ電極27と第1の電極層21との間に直流電圧
を印加すると共に、印加される直流電圧によって第2ス
トライプ電極27と第1の電極層21との間に形成され
る電界分布を調節するため、第1ストライプ電極27を
オープンにして記録を行なう、または、第1ストライプ
電極27に制御電圧を印加して記録を行なうようにした
ので、第1の電極層21と第2ストライプ電極27との
間に形成される電界分布を、第2ストライプ電極27に
対応した位置の上記蓄電部29に局所的に上記潜像電荷
が蓄積されるような状態にすることができ、第2ストラ
イプ電極27から潜像電荷を読み出す際の高速応答性お
よび読取効率を向上させることができる。
【0060】また、画像信号取得手段50を第2ストラ
イプ電極27に接続し、第1ストライプ電極26を接地
し、第2ストライプ電極27を画像信号取得手段50と
しての電流検出アンプのイマージナリーショートを介し
て接地して読取りを行なうようにしたので、電流検出ア
ンプは上記記録の際と共に常に接地した状態とすること
ができるので電位変動による破壊等を防ぐことができ
る。また、第2ストライプ電極27は、第1ストライプ
電極26のように記録の際と読取りの際とでスイッチの
切替えなどを行なう必要がないので、読取りの際のこの
スイッチ切替えによるスイッチングノイズの発生を防止
することができる。
イプ電極27に接続し、第1ストライプ電極26を接地
し、第2ストライプ電極27を画像信号取得手段50と
しての電流検出アンプのイマージナリーショートを介し
て接地して読取りを行なうようにしたので、電流検出ア
ンプは上記記録の際と共に常に接地した状態とすること
ができるので電位変動による破壊等を防ぐことができ
る。また、第2ストライプ電極27は、第1ストライプ
電極26のように記録の際と読取りの際とでスイッチの
切替えなどを行なう必要がないので、読取りの際のこの
スイッチ切替えによるスイッチングノイズの発生を防止
することができる。
【0061】また、上記第1および第2の実施の形態で
用いた放射線固体検出器20は図5に示すような形態と
してもよい。図5(A)は斜視図、図5(B)はQ矢指
部のXZ断面図、図5(C)はP矢指部のXY断面図で
ある。なお、図2に示す放射線固体検出器20の要素と
同等の要素には同番号を付し、特に必要のない限り説明
を省略する。この放射線固体検出器20bは、上記放射
線固体検出器20における1画素ラインの中で、第1ス
トライプ電極26のエレメント26aと第2ストライプ
電極27のエレメント27aの両者を交互に設けた構成
のものである。図示する放射線固体検出器20bにおい
ては、1画素内に、夫々3本のエレメント26aおよび
エレメント27aが設けられている。この放射線固体検
出器20bを使用して、記録および読取りを行う場合に
は、各エレメント26a,27aを1画素単位でひと纏
めにして取り扱うとよい。放射線固体検出器20,20
bの1画素ラインのサイズを同じとすれば、放射線固体
検出器20bの各エレメント26a,27aの幅
Wb’,Wc’は、上記放射線固体検出器20の幅
Wb,Wcよりも狭く設定される。半導体形成技術の進
歩した今日にあっては、両エレメント26a,27aを
十分に狭く形成することは容易なことであり、放射線固
体検出器20bを容易に製造することができる。
用いた放射線固体検出器20は図5に示すような形態と
してもよい。図5(A)は斜視図、図5(B)はQ矢指
部のXZ断面図、図5(C)はP矢指部のXY断面図で
ある。なお、図2に示す放射線固体検出器20の要素と
同等の要素には同番号を付し、特に必要のない限り説明
を省略する。この放射線固体検出器20bは、上記放射
線固体検出器20における1画素ラインの中で、第1ス
トライプ電極26のエレメント26aと第2ストライプ
電極27のエレメント27aの両者を交互に設けた構成
のものである。図示する放射線固体検出器20bにおい
ては、1画素内に、夫々3本のエレメント26aおよび
エレメント27aが設けられている。この放射線固体検
出器20bを使用して、記録および読取りを行う場合に
は、各エレメント26a,27aを1画素単位でひと纏
めにして取り扱うとよい。放射線固体検出器20,20
bの1画素ラインのサイズを同じとすれば、放射線固体
検出器20bの各エレメント26a,27aの幅
Wb’,Wc’は、上記放射線固体検出器20の幅
Wb,Wcよりも狭く設定される。半導体形成技術の進
歩した今日にあっては、両エレメント26a,27aを
十分に狭く形成することは容易なことであり、放射線固
体検出器20bを容易に製造することができる。
【0062】このようにすると、放射線固体検出器20
に比べて、蓄電部29と電極層25との間の距離D1
と、両エレメント26a,27a間の距離D2の比D1
/D2を、大きくすることが容易にできる。このことよ
り、エレメント26aからその両隣にあるエレメント2
7aに対応する潜像電荷に向けての放電がし易くなり、
読取時間を放射線固体検出器20よりも短くすることが
できる。
に比べて、蓄電部29と電極層25との間の距離D1
と、両エレメント26a,27a間の距離D2の比D1
/D2を、大きくすることが容易にできる。このことよ
り、エレメント26aからその両隣にあるエレメント2
7aに対応する潜像電荷に向けての放電がし易くなり、
読取時間を放射線固体検出器20よりも短くすることが
できる。
【0063】また、検出器20,20bにおいては、記
録用光導電層と読取用光導電層との間に電荷輸送層を設
け、記録用光導電層と電荷輸送層との界面に蓄電部を形
成するようにしたものであるが、本発明においては、電
荷輸送層をトラップ層に置き換えたものとしてもよい。
トラップ層とした場合には、潜像電荷は、該トラップ層
に捕捉され、該トラップ層内またはトラップ層と記録用
光導電層の界面に潜像電荷が蓄積される。
録用光導電層と読取用光導電層との間に電荷輸送層を設
け、記録用光導電層と電荷輸送層との界面に蓄電部を形
成するようにしたものであるが、本発明においては、電
荷輸送層をトラップ層に置き換えたものとしてもよい。
トラップ層とした場合には、潜像電荷は、該トラップ層
に捕捉され、該トラップ層内またはトラップ層と記録用
光導電層の界面に潜像電荷が蓄積される。
【0064】また、上記第1および第2の実施の形態で
は、本発明による放射線画像記録読取方法を実施する放
射線画像記録読取装置に具体的な形態について説明を行
なったが、上記実施の形態における放射線固体検出器に
記録された静電潜像の読取については、上記実施の形態
とは他の方法により読取るようにし上記記録方法のみを
実施するようにしてもよい。
は、本発明による放射線画像記録読取方法を実施する放
射線画像記録読取装置に具体的な形態について説明を行
なったが、上記実施の形態における放射線固体検出器に
記録された静電潜像の読取については、上記実施の形態
とは他の方法により読取るようにし上記記録方法のみを
実施するようにしてもよい。
【図1】第1の実施の形態による放射線画像記録読取装
置およびその放射線画像の記録過程を示す図
置およびその放射線画像の記録過程を示す図
【図2】本発明の第1および第2の実施の形態に用いら
れる放射線固体検出器の斜視図(A)、Q矢指部のXZ
断面図(B)、P矢指部のXY断面図(C)
れる放射線固体検出器の斜視図(A)、Q矢指部のXZ
断面図(B)、P矢指部のXY断面図(C)
【図3】第1および第2の実施の形態による放射線画像
記録読取装置における静電潜像の読取過程を示す図
記録読取装置における静電潜像の読取過程を示す図
【図4】第2の実施の形態による放射線画像記録読取装
置およびその放射線画像の記録過程を示す図
置およびその放射線画像の記録過程を示す図
【図5】図2に示す放射線固体検出器とは異なる形態の
放射線固体検出器の斜視図(A)、Q矢指部のXZ断面
図(B)、P矢指部のXY断面図(C)
放射線固体検出器の斜視図(A)、Q矢指部のXZ断面
図(B)、P矢指部のXY断面図(C)
10 被写体 10a 遮断部 10b 透過部 20,20b 放射線固体検出器 21 第1の電極層 22 記録用光導電層 23 電荷輸送層 24 読取用光導電層 25 第2の電極層 26 第1ストライプ電極 27 第2ストライプ電極 26a エレメント(第1ストライプ電極) 27a エレメント(第2ストライプ電極) 29 蓄電部 30 電圧印加手段 40 電極開放手段 50 画像信号取得手段 60 制御電圧印加手段 70 記録光照射手段 80 読取光照射手段 L1 記録用の放射線(記録光) L2 読取用の電磁波(読取光)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21K 4/00 H04N 5/32 5C072 H01L 31/09 H01L 27/14 K 5F088 H04N 1/04 H04N 1/04 E 5/32 H01L 31/00 A Fターム(参考) 2G083 AA04 BB03 CC10 DD11 DD16 DD17 DD20 EE10 2G088 EE01 FF02 GG21 JJ05 JJ09 JJ32 JJ33 KK32 KK35 KK40 LL11 LL12 LL15 LL18 4M118 AB01 CA14 CB05 CB11 DD09 5B047 AA17 BA02 5C024 AX11 AX16 CX03 GX06 GX07 HX17 HX50 JX11 5C072 AA01 AA03 VA01 5F088 AA11 AB05 BB07 EA04 FA09 JA17 KA08 LA08
Claims (6)
- 【請求項1】 記録用の放射線または該放射線の励起に
より発せられる光に対して透過性を有する第1の電極
層、前記記録用の放射線または前記光の照射を受けるこ
とにより導電性を呈する記録用光導電層、前記照射され
た放射線の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積
する蓄電部、読取用の電磁波の照射を受けることにより
導電性を呈する読取用光導電層、前記読取用の電磁波が
照射され該読取用の電磁波の照射に対して光電荷対発生
用の多数の線状電極からなる第1ストライプ電極と、前
記読取用の電磁波に対して光電荷対非発生用の多数の線
状電極からなる第2ストライプ電極とを有し、前記第1
ストライプ電極と前記第2ストライプ電極とが交互に略
平行に配列されてなる第2の電極層を、この順に有して
成る放射線固体検出器に、前記記録用の放射線を照射
し、該照射した放射線の線量に応じた量の電荷を前記蓄
電部に前記潜像電荷として蓄積せしめることにより、放
射線画像を前記蓄電部に静電潜像として記録する放射線
画像記録方法において、 前記第1ストライプ電極をオープンにすると共に、前記
第2ストライプ電極と前記第1の電極層との間に直流電
圧を印加して前記記録を行なうことを特徴とする放射線
画像記録方法。 - 【請求項2】 記録用の放射線または該放射線の励起に
より発せられる光に対して透過性を有する第1の電極
層、前記記録用の放射線または前記光の照射を受けるこ
とにより導電性を呈する記録用光導電層、前記照射され
た放射線の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積
する蓄電部、読取用の電磁波の照射を受けることにより
導電性を呈する読取用光導電層、前記読取用の電磁波が
照射され該読取用の電磁波の照射に対して光電荷対発生
用の多数の線状電極からなる第1ストライプ電極と、前
記読取用の電磁波に対して光電荷対非発生用の多数の線
状電極からなる第2ストライプ電極とを有し、前記第1
ストライプ電極と前記第2ストライプ電極とが交互に略
平行に配列されてなる第2の電極層を、この順に有して
成る放射線固体検出器に、前記記録用の放射線を照射
し、該照射した放射線の線量に応じた量の電荷を前記蓄
電部に前記潜像電荷として蓄積せしめることにより、放
射線画像を前記蓄電部に静電潜像として記録する放射線
画像記録方法において、 前記第2ストライプ電極と前記第1の電極層との間に直
流電圧を印加すると共に、該印加される直流電圧によっ
て前記第2ストライプ電極と前記第1の電極層との間に
形成される電界分布を調節するための制御電圧を前記第
1ストライプ電極に印加して前記記録を行なうことを特
徴とする放射線画像記録方法。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の放射線画像記録
方法により前記放射線固体検出器に前記放射線画像を記
録し、前記読取用の電磁波を前記第2の電極層に照射
し、前記蓄電部に蓄積された潜像電荷の量に応じたレベ
ルの電気信号を画像信号取得手段により得ることにより
読取りを行なう放射線画像記録読取方法において、 前記画像信号取得手段を前記第2ストライプ電極に接続
し、 前記第1ストライプ電極と前記第2ストライプ電極とを
略同電位せしめて前記読取りを行なうことを特徴とする
放射線画像記録読取方法。 - 【請求項4】 記録用の放射線または該放射線の励起に
より発せられる光に対して透過性を有する第1の電極
層、前記記録用の放射線または前記光の照射を受けるこ
とにより導電性を呈する記録用光導電層、前記照射され
た放射線の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積
する蓄電部、読取用の電磁波の照射を受けることにより
導電性を呈する読取用光導電層、前記読取用の電磁波が
照射され該読取用の電磁波の照射に対して光電荷対発生
用の多数の線状電極からなる第1ストライプ電極と、前
記読取用の電磁波に対して光電荷対非発生用の多数の線
状電極からなる第2ストライプ電極とを有し、前記第1
ストライプ電極と前記第2ストライプ電極とが交互に略
平行に配列されてなる第2の電極層を、この順に有して
成る放射線固体検出器に、前記記録用の放射線を照射
し、該照射した放射線の線量に応じた量の電荷を前記蓄
電部に前記潜像電荷として蓄積せしめることにより、放
射線画像を前記蓄電部に静電潜像として記録する放射線
画像記録装置において、 前記第1の電極層と前記第2ストライプ電極との間に直
流電圧を印加する電圧印加手段と、 該電圧印加手段により印加される直流電圧により前記第
1の電極層と前記第2ストライプ電極との間に形成され
る電界分布を制御するため前記第1ストライプ電極をオ
ープンとする電極開放手段とを備えたことを特徴とする
放射線画像記録装置。 - 【請求項5】 記録用の放射線または該放射線の励起に
より発せられる光に対して透過性を有する第1の電極
層、前記記録用の放射線または前記光の照射を受けるこ
とにより導電性を呈する記録用光導電層、前記照射され
た放射線の線量に応じた量の電荷を潜像電荷として蓄積
する蓄電部、読取用の電磁波の照射を受けることにより
導電性を呈する読取用光導電層、前記読取用の電磁波が
照射され該読取用の電磁波の照射に対して光電荷対発生
用の多数の線状電極からなる第1ストライプ電極と、前
記読取用の電磁波に対して光電荷対非発生用の多数の線
状電極からなる第2ストライプ電極とを有し、前記第1
ストライプ電極と前記第2ストライプ電極とが交互に略
平行に配列されてなる第2の電極層を、この順に有して
成る放射線固体検出器に、前記記録用の放射線を照射
し、該照射した放射線の線量に応じた量の電荷を前記蓄
電部に前記潜像電荷として蓄積せしめることにより、放
射線画像を前記蓄電部に静電潜像として記録する放射線
画像記録装置において、 前記第1の電極層と前記第2ストライプ電極との間に直
流電圧を印加する電圧印加手段と、 該電圧印加手段により印加される直流電圧により前記第
1の電極層と前記第2ストライプ電極との間に形成され
る電界分布を制御するための制御電圧を前記第1ストラ
イプ電極に印加する制御電圧印加手段とを備えたことを
特徴とする放射線画像記録装置。 - 【請求項6】 請求項4または5記載の放射線画像記録
装置と、前記放射線画像が前記静電潜像として記録され
た前記放射線固体検出器の前記第2の電極層に前記読取
用の電磁波を照射する読取光照射手段と、該読取光照射
手段による前記読取用の電磁波の照射に応じて生じる前
記蓄電部に蓄積された潜像電荷の量に応じたレベルの電
気信号を検出する画像信号取得手段とを備えた放射線画
像記録読取装置において、 前記画像信号取得手段を前記第2ストライプ電極に接続
し、 前記第1ストライプ電極と前記第2ストライプ電極とを
略同電位とする接続手段を有し、 該接続手段により前記第1ストライプ電極と前記第2ス
トライプ電極とを略同電位とすると共に、前記読取光照
射手段により前記所定の電磁波を照射して前記画像信号
取得手段により前記電気信号を検出することにより前記
静電潜像の読取りを行なうことを特徴とする放射線画像
記録読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001139736A JP2002334979A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 放射線画像記録方法および装置、並びに放射線画像記録読取方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001139736A JP2002334979A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 放射線画像記録方法および装置、並びに放射線画像記録読取方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002334979A true JP2002334979A (ja) | 2002-11-22 |
Family
ID=18986462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001139736A Withdrawn JP2002334979A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 放射線画像記録方法および装置、並びに放射線画像記録読取方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002334979A (ja) |
-
2001
- 2001-05-10 JP JP2001139736A patent/JP2002334979A/ja not_active Withdrawn
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