JP2002022705A - 磁気センサ及び磁界検出方法並びに装置 - Google Patents

磁気センサ及び磁界検出方法並びに装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋼板の内部乃至は表面欠陥に基づく漏洩磁束を
磁気インピ−ダンス素子によって、磁束の方向性を判別
し、かつ安定な直線特性のもとで検出することを可能と
する磁気センサを提供する。 【解決手段】外部磁界により変動される変動波を出力す
る磁気インピ−ダンス素子Aを基板11の片面に設け、
前記磁気インピ−ダンス素子Aにバイアス磁界と負帰還
磁界とを重畳させて印加するためのコイルCを基板11
の他面に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気インピ−ダン
ス効果を利用した磁気センサ及び磁界検出方法並びに装
置に関し、例えば、漏洩磁束法により鋼板の内部乃至は
表面欠陥を検出するときに使用するものである。
【0002】
【従来の技術】アモルファス合金ワイヤとして、自発磁
化の方向がワイヤ周方向に対し互いに逆方向の磁区が交
互に磁壁で隔てられた構成の外殻部を有する、零磁歪乃
至は負磁歪のアモルファス合金ワイヤが開発されてい
る。かかる零磁歪乃至は負磁歪のアモルファス磁性ワイ
ヤに高周波電流を通電したときに発生するワイヤ両端間
出力電圧中のインダクタンス電圧分は、ワイヤの横断面
内に生じる円周方向磁束によって上記の円周方向に易磁
化性の外殻部が円周方向に磁化されることに起因して発
生する。従って、周方向透磁率μθは同外殻部の円周方
向の磁化に依存する。而るに、この通電中のアモルファ
スワイヤに外部磁界を作用させると、上記通電による円
周方向磁束と外部磁束との合成により、上記円周方向に
易磁化性を有する外殻部に作用する磁束の方向が円周方
向からずれ、それだけ円周方向への磁化が生じ難くな
り、上記周方向透磁率μθが変化する。すなわち、外部
磁界が作用したときの前記磁束の周方向からのずれをφ
とすれば、周方向磁束がcosφ倍減少され、この回転磁
化により前記μθが減少される。従って、このμθの減
少により、上記インダクタンス電圧分が減少されるよう
になる(磁気インダクタンス効果と称されている)。
【0003】更に、上記通電電流の周波数がMHzオ−ダ
になると、高周波表皮効果が大きく現れ、表皮深さδ=
(2ρ/wμθ)1/2(μθは前記した通り、円周方
向透磁率、ρは電気抵抗率、wは角周波数)がμθにより
変化し、このμθが前記した通り、外部磁界によって変
化するので、ワイヤ両端間出力電圧中の抵抗電圧分も外
部磁界で変動するようになる(インダクタンス電圧分の
変動と抵抗電圧分の変動とを合わせて磁気インピ−ダン
ス効果と称されている)。
【0004】そこで、外部磁界による上記インダクタン
ス電圧分と抵抗電圧分の双方、すなわち、ワイヤ両端間
出力電圧の変動から外部磁界を検出することが提案され
ている(例えば、特開平7−181239号)。
【0005】上記の磁気インダクタンス効果や磁気イン
ピ−ダンス効果(インピ−ダンスはインダクタンスの上
位概念であり、以下、磁気インダクタンス効果を含めて
磁気インピ−ダンス効果と称する)によれば、前記アモ
ルファスワイヤ(以下、磁気インピ−ダンス素子と称す
る)に高周波電流を流したときに生じる磁気インピ−ダ
ンス素子両端間電圧が外部磁界により、振幅変調、周波
数変調または位相変調されることになる。而して、上記
磁気インピ−ダンス素子を用いて外部磁界を検出するに
は、基本的には、図8に示すように、励磁電流発生部
1'により磁気インピ−ダンス素子a’に高周波電流ま
たはパルス電流を通電し、磁気インピ−ダンス素子a’
に加わる外部磁界Hexによる磁気インピ−ダンス素子両
端間のインピ−ダンス変化に基づく変調波を検波部5'
で復調して外部磁界信号Eoutを検波していけばよい。
【0006】上記の磁気インピ−ダンス効果において、
外部磁界の方向の正負により上記磁束の周方向ずれ角φ
にも正負が生じるが、周方向の磁束の減少倍率cos±φ
は変わらず、従って、μθの減少度は外部磁界の方向の
正負によっては変化されず、磁界の方向に対する判別性
がない。そこで、図8において、磁気インピ−ダンス素
子a’にバイアス用コイルb2'を付設し、Vccによる
通電で外部磁界にバイアス磁界を重畳して作動点を移動
させることにより外部磁界の方向性を判別することが知
られている。すなわち、大きさが同一で方向が逆の外部
磁界−Hx、+Hxにバイアス磁界Hbを印加して(H
b−Hx)と(Hb+Hx)とし、−Hxと+Hxとを
識別して検出することが公知である。また、図8におい
て、磁気インピ−ダンス素子a’に負帰還用コイルb1'
を付設し、前記検出出力Eoutで磁気インピ−ダンス素
子a’に強負帰還をかけて検出特性の直線化を図ること
も知られている。而して、従来の磁気インピ−ダンス素
子使用の磁気センサでは、バイアス用コイル及び負帰還
用コイルを巻き付けたボビンに磁気インピ−ダンス素子
を挿入している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】鋼板内部乃至は表面の
欠陥を検出する方法として、走行中の鋼板に所定の位置
で磁界を印加し、欠陥のために漏洩する磁束の水平成分
を磁気センサで検出することが公知であり、その磁束の
鋼板表面からの漏洩範囲は極めて狭小である(通常、1
000μm以内)。而るに、従来の磁気インピ−ダンス
素子使用の磁気センサでは、バイアス用コイル及び負帰
還用コイルを巻き付けたボビンのために、磁気インピ−
ダンス素子と鋼板表面との間隔が上記磁束漏洩範囲より
も大きくなり、効果的な欠陥検出を行い難い。
【0008】尤も、国際公開W099/06848号公
報には、絶縁基板の片面に磁気インピ−ダンス素子を設
け、絶縁基板の他面にバイアス磁界用プリントコイルを
設けた磁気センサが開示されている。しかしながら、こ
の磁気センサでは、負帰還磁界用コイルを備えておら
ず、直線検出特性を達成できない。この場合、絶縁基板
の他面にバイアス磁界用のプリントコイルと共に負帰還
磁界用のプリントコイルを形成することも考えられる
が、通常の絶縁基板の寸法内(巾5mm以下、長さ10
mm以下)でバイアス磁界用のプリントコイルと共に負
帰還磁界用のプリントコイルを形成することは、スペ−
ス上困難であり、磁気センサの寸法増大乃至はコストア
ップが避けられない。
【0009】本発明の目的は、鋼板の内部乃至は表面欠
陥に基づく漏洩磁束を磁気インピ−ダンス素子によっ
て、磁束の方向性を判別し、かつ安定な直線特性のもと
で検出することを可能とする磁気センサを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気センサ
は、外部磁界により変動される変動波を出力する磁気イ
ンピ−ダンス素子を基板の片面に設け、前記磁気インピ
−ダンス素子にバイアス磁界と負帰還磁界とを重畳させ
て印加するためのコイルを基板の他面に設けたことを特
徴とする構成であり、コイルには、一対の巻線コイル、
または一対のプリントコイルを用いることができる。ま
た、磁気インピ−ダンス素子とで磁気ループ回路を構成
するC型またはコ型磁性コアに巻線コイルを巻装するこ
ともできる。本発明に係る磁界検出方法は、前記磁気セ
ンサの基板片面側を被磁界検出体に近接させると共に磁
気インピ−ダンス素子にバイアス磁界と負帰還磁界とを
重畳させて印加しつつ、磁気センサと被磁界検出体とを
相対的に移動させることを特徴とする構成である。本発
明に係る磁界検出装置は、外部磁界により変動される変
動波を出力する磁気インピ−ダンス素子を磁気センサと
して用いる磁界検出装置であり、積層基板の片面に前記
磁気インピ−ダンス素子を設け、該磁気インピ−ダンス
素子にバイアス磁界と負帰還磁界とを重畳させて印加す
るためのプリントコイルを積層基板の中間層に設け、積
層基板の他面に前記磁気インピ−ダンス素子及びコイル
以外の回路部分を設けたことを特徴とする構成である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る磁気センサの一実施例を示す平面図、図1の(ロ)
は同じく底面図、図1の(ハ)は図1の(ロ)における
ハ−ハ断面図をそれぞれ示している。図1において、1
1は絶縁基板、例えばセラミックス基板である。12,
12は絶縁基板11の片面に設けた対電極であり、導電
ペ−ストの印刷・焼付けにより形成できる。121は電
極12に設けた突出部である。13は各電極12にはん
だ付けや溶接により固着したリ−ドピンである。Aは電
極12,12の突出部121,121間にはんだ付けや
溶接により接続した磁気インピ−ダンス素子であり、零
磁歪乃至は負磁歪のアモルファスワイヤ、アモルファス
リボンを使用できる。その外、スパッタ膜の使用も可能
である。Cは絶縁基板11の他面に設けた一対の巻線コ
イル、141は一対の巻線コイル間を接続した導線であ
り、磁気回路mに磁気インピ−ダンス素子Aの全長を含
ませ、かつ発生磁束を最大とするように、各巻線コイル
をその中心と磁気インピ−ダンス素子端とを位置的に一
致させて基板11に垂直に接着剤で固定してある。14
は巻線コイルの磁性コアである。
【0012】図2の(イ)に示すように、磁気インピ−
ダンス素子の全長を含む磁気回路を構成するC形乃至コ
型の磁性コアに両巻線コイルCを巻装すれば、磁気回路
の磁気抵抗を小さくして巻線コイルの同一の通電電流の
もとでの発生磁束を増加させることができる。また、図
2の(ロ)に示すように、磁気インピ−ダンス素子の全
長を含む磁気回路を構成するC形乃至コ形磁性コア14
0に一個の巻線コイルCを巻装し、これを基板11の他
面に接着剤で固定することもできる。上記において、プ
リントコイルCを、基板11の他面に印刷し、その印刷
面上に絶縁層をコートしたり、プリントコイルCを印刷
した絶縁フィルムのその印刷面を基板11の他面に接着
することができる。
【0013】図3の(イ)は本発明に係る磁気センサの
別実施例を示す平面図、図3の(ロ)は同じく底面図を
それぞれ示している。図3において、11は絶縁基板、
12,12は絶縁基板11の片面に設けた対電極、13
は各電極12に固着したリ−ドピン、Aは電極12,1
2の突出部121,121間に接続した磁気インピ−ダ
ンス素子である。Cは絶縁基板11の他面に形成した一
対のプリントコイルであり、磁気回路に磁気インピ−ダ
ンス素子Aの全長を含ませ、かつ磁束を最大とするよう
に、実質的に磁気インピ−ダンス素子Aの各端と各プリ
ントコイルCの中心とを一致させてある。これらプリン
トコイルの形状は四角形の渦巻パタ−ンとすることがで
きる。141はプリントコイル間を導通したプリント導
体であり、プリントコイルとは絶縁膜によって絶縁され
ている。
【0014】図4は本発明に係る磁気センサを用いた基
本的な磁界検出装置の回路構成の一例を示している。図
4において、1は高周波励磁電流発生部である。Eは本
発明に係る上記の磁気センサであり、Aは磁気インピ−
ダンス素子を、Cはコイルをそれぞれ示している。5は
磁気インピ−ダンス素子Aの出力波から磁気インピ−ダ
ンス効果による出力分(以下、外部磁界信号と称する)
を取り出すための検波回路である。61は外部磁界信号
Eoutの検出端である。8は外部磁界信号にバイアス磁
界発生用信号を加算、または減算し、その加算または減
算出力を前記コイル負帰還磁界に入力する演算回路であ
り、図示の例では、出力より反転入力端子に負帰還をか
けた演算増幅器(負帰還路挿入インピーダンスZ、入
力側挿入インピーダンスZ)を使用している。
【0015】上記の磁界検出装置によって検出しようと
する最大外部磁界Hexを±Hmaxとすれば、その全域に
わたり、検出特性が極性判別可能な非対称となる、バイ
アス磁界を前記コイルによって印加できるように、諸定
数(Vcc,Z,Z,抵抗R,コイル巻数等)を調整
してある。
【0016】また、負帰還を施さない場合の検出感度を
α、帰還率をβとすれば、負帰還理論によってαβ≫1
に設定して
【数1】 Eout=Hex/β+K (1) としてあり(ただし、Kはバイアス電流で定まる定
数)、コイルの巻数をn、コイル長をL、負帰還抵抗を
Rとすれば、β=nZ/(LRZ)であり、
【数2】 Eout=Z1LRHex/Zn+K (2) を成立させて検出特性を直線性としてある。
【0017】上記磁界検出装置を用いて鋼板の内部欠陥
を検出するには、図5に示すように、鋼板Pを走行さ
せ、磁化ロ−ルR内の磁化器Mで鋼板Pを磁化し、鋼板
表面に磁気センサEの磁気インピ−ダンス素子搭載面の
リードピンを接触させ(スプリングS等で弾性的に接触
させる)、前記したように磁気センサEの磁気インピ−
ダンス素子に励磁電流を通電する。鋼板に欠陥が存在す
ると、磁束が欠陥部上の空間に漏洩し、この漏洩磁界の
水平成分が磁気インピ−ダンス素子を通過するために磁
気インピ−ダンス素子に磁化回転が発生し、前記したμ
θが低下する。そして、表皮効果が強く現れる高周波の
もとでの磁気インピ−ダンス素子のインピ−ダンスが、
(wμθ)1/2に比例するから、前記Hexの増大に伴
うμθの減少により信号出力Eoutが変化する。この信
号出力は磁気インピ−ダンス素子のインピ−ダンス変化
に基づくものであるから、磁気インピ−ダンス素子の通
電電流の振幅変調波として現れる。そこで、図4に示す
検出装置の検波回路5で復調し出力信号を取出して外部
磁界信号Eoutを得る。
【0018】上記において、バイアス磁界を加えない場
合、検出特性が対称形になるが、上記の実施例では、外
部磁界にバイアス磁界を重畳しているから、非対称形で
あり、符号が異なる等しい磁界強度の外部磁界を判別し
て検出できる。而して、漏洩磁束の大きさが等しく符号
がことなる対称異方向性の鋼板内部欠陥の対称異方向性
を判別できる。また、負帰還をかけており、前記の式2
の関係を充足させ得るから、漏洩磁束を安定に直線形で
検出できる。
【0019】上記磁気センサにおいては、表皮効果が現
れる周波数帯域の励磁電流を流して磁気インピ−ダンス
効果を利用しているが、表皮効果が現れれない周波数帯
域の励磁電流を流してインダクタンス変化のみを利用す
ること、すなわち磁気インダクタンス効果を利用するこ
ともできる。
【0020】上記磁界検出装置における、磁気インピ−
ダンス素子の励磁電流のソ−スには、周囲温度による影
響が少ない圧電効果型発振器(圧電効果を利用した発振
器であり、代表的なものは水晶発振器であるが、セラミ
ックス発振器も使用可能である)を用いることが有利で
あり、その発振器の矩形発振出力を積分して得られる三
角波を励磁電流として使用することが好ましい。この三
角波には、水平部をほとんど含まず立上り傾斜部と立ち
下がり傾斜部との繰返しからなるものであれば全て含ま
れ、いわゆるノコギリ波も含まれる。また、上記検波回
路5には、ダイオ−ドを使用した復調回路を用いること
もできるが、ダイオ−ドの不安定な温度特性のために周
囲温度によっても信号出力(外部磁界検出値)の変動が
生じるので、理想ダイオ−ドを用いた復調回路を使用す
ることが望ましい。更に、上記復調信号が通常0.63
×10−3V/A/m程度であり極めて小さいので、その
信号を制御回路や表示器の出力として使用する場合、増
幅器で増幅することが望ましい。
【0021】図6は本発明に係る磁気センサを用いた磁
界検出装置の一例を示している。図6において、OSC
は水晶発振器であり、その発振出力は矩形波である。
c'は直流分カット用コンデンサ、2は積分回路であ
り、矩形波を三角波に形成している。3は三角波増幅回
路、31は増幅入力調節器である。Eは本発明に係る磁
気センサであり、Aは磁気インピ−ダンス素子を、Cは
コイルをそれぞれ示している。5は検波器としてのショ
ットキ−バリアダイオ−ド、61は信号出力端である。
8は演算増幅器であり、外部磁界信号とバイアス磁界発
生用信号とを入力し、所定の増幅度で増幅して前記コイ
ル負帰還磁界に入力している。
【0022】図7は本発明に係る磁気センサを用いた磁
界検出装置の別例を示している。図7において、1は矩
形波発振回路であり、低電力のCMOS−ICを発振部
とし、発振周波数の安定化のために水晶発振子Pを並設
してある。2は三角波形成用積分回路、3は増幅回路で
ある。Eは本発明に係る磁気センサであり、Aは磁気イ
ンピ−ダンス素子を、Cはコイルをそれぞれ示してい
る。5は検波回路であり、ショットキ−バリアダイオ−
ドと演算増幅器とを組み合わせてなる反転型理想ダイオ
オ−ドを使用して周囲温度による復調出力の変動を防止
している。51は復調信号のピ−クホ−ルド回路、6は
出力信号増幅器、62は0点調節器、61は信号出力端
である。8は演算増幅器であり、外部磁界信号とバイア
ス磁界発生用信号とを入力し、所定の増幅度で増幅して
前記コイル負帰還磁界に入力している。
【0023】上記の磁界検出回路では、外部磁界信号に
前記外部磁界に対するバイアス信号を加算または減算し
てそのバイアス信号重畳負帰還信号を前記コイルに入力
する演算回路に演算増幅回路を使用しているが、差動増
幅回路を使用することもでき、更にアイソレ−ションア
ンプ、フォトカプラ等の使用も可能である。
【0024】上記のように、周囲温度による影響が少な
い水晶発振器の矩形波発振出力、または水晶発振子で発
振周波数を安定化したCMOS・IC発振器の矩形波発
振出力を積分して得た三角波を励磁電流に使用すれば、
周囲温度の影響をよく抑えて外部磁界を検出でき、更
に、検波回路に理想ダイオード回路を使用すれば、励磁
電流に振幅変調された外部磁界信号を周囲温度の影響を
充分に抑えて検波できる、等の利点が得られる。
【0025】上記図4、図6、図7等に示した磁界検出
装置の小型化を図るために、、積層基板の片面に磁気イ
ンピ−ダンス素子Aを設け、磁気インピ−ダンス素子に
バイアス磁界と負帰還磁界とを重畳させて印加するため
のプリントコイルCを積層基板の中間層に設け、積層基
板の他面に磁気インピ−ダンス素子及びコイル以外の回
路部分、例えば図4に示す装置の場合は、 高周波励磁
電流発生部1、検波回路5、外部磁界信号Eoutの検出
端61、は外部磁界信号にバイアス磁界発生用信号を加
算、または減算し、その加算または減算出力を前記コイ
ル負帰還磁界に入力する演算回路8等を設けることがで
きる。
【0026】
【発明の効果】本発明は磁気インピ−ダンス素子を用い
た磁気センサにおいて、基板の片面に磁気インピ−ダン
ス素子を設け、基板の他面にコイルを設けており、基板
片面を鋼板表面に近接させることによって鋼板内部欠陥
箇所の磁束漏洩範囲内に磁気インピ−ダンス素子を位置
させることができるから、鋼板の内部欠陥を磁気インピ
−ダンス素子により検出でき、しかも、その検出におい
て、基板他面の共通のコイルで磁気インピ−ダンス素子
に負帰還磁界とバイアス磁界とを印加できるから、漏洩
磁束の方向性、従って欠陥の方向性を判別し、かつ安定
な直線特性のもとで検出できる。また、負帰還磁界とバ
イアス磁界の両磁界を印加するためのコイルを共用の一
個にしているから、別々のコイルを使用する場合に較べ
磁気センサの小型化乃至は低廉化を図ることができる。
更に、請求項5の磁界検出装置では、積層による三次元
構造にしているから、上記磁気センサの小型化と相俟っ
て磁気検出装置全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気センサの一例を示す図面であ
る。
【図2】本発明に係る磁気センサの上記とは別の異なる
例の要部を示す図面である。
【図3】本発明に係る磁気センサの上記とは別の例を示
す図面である。
【図4】本発明に係る磁気センサを使用した磁界検出装
置の基本的な回路構成を示す図面である。
【図5】本発明に係る磁気センサを使用した金属板の漏
洩磁束探傷法を示す図面である。
【図6】本発明に係る磁気センサを使用した磁界検出装
置の別例を示す図面である。
【図7】本発明に係る磁気センサを使用した上記とは別
の磁界検出装置の例を示す図面である。
【図8】従来の磁界検出装置を示す図面である。
【符号の説明】
11 基板 A 磁気インピ−ダンス素子 C コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部磁界により変動される変動波を出力す
    る磁気インピ−ダンス素子を基板の片面に設け、前記磁
    気インピ−ダンス素子にバイアス磁界と負帰還磁界とを
    重畳させて印加するためのコイルを基板の他面に設けた
    ことを特徴とする磁気センサ。
  2. 【請求項2】コイルが一対の巻線コイルからなる請求項
    1記載の磁気センサ。
  3. 【請求項3】コイルが一対のプリントコイルからなる請
    求項1記載の磁気センサ。
  4. 【請求項4】磁気インピ−ダンス素子とで磁気ループ回
    路を構成するC型またはコ型磁性コアに巻線コイルを巻
    装した請求項1記載の磁気センサ。
  5. 【請求項5】請求項1記載の磁気センサの基板片面側を
    被磁界検出体に近接させると共に磁気インピ−ダンス素
    子にバイアス磁界と負帰還磁界とを重畳させて印加しつ
    つ、磁気センサと被磁界検出体とを相対的に移動させる
    ことを特徴とする磁界検出方法。
  6. 【請求項6】外部磁界により変動される変動波を出力す
    る磁気インピ−ダンス素子を磁気センサとして用いる磁
    界検出装置であり、積層基板の片面に前記磁気インピ−
    ダンス素子を設け、該磁気インピ−ダンス素子にバイア
    ス磁界と負帰還磁界とを重畳させて印加するためのプリ
    ントコイルを積層基板の中間層に設け、積層基板の他面
    に前記磁気インピ−ダンス素子及びコイル以外の回路部
    分を設けたことを特徴とする磁気検出装置。
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