JP2005043254A - 導体電流測定方法。 - Google Patents
導体電流測定方法。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005043254A JP2005043254A JP2003278512A JP2003278512A JP2005043254A JP 2005043254 A JP2005043254 A JP 2005043254A JP 2003278512 A JP2003278512 A JP 2003278512A JP 2003278512 A JP2003278512 A JP 2003278512A JP 2005043254 A JP2005043254 A JP 2005043254A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- magneto
- impedance effect
- conductor
- conductor current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Hall/Mr Elements (AREA)
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)
- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
Abstract
【解決手段】被検出磁界を磁気インピーダンス効果エレメントを使用して極性判別可能なリニア出力特性で検出する磁界センサにより、導体電流に基づく周回磁界Hを検出してその導体電流を測定する方法であり、導体eを囲む円周上に2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントを、円周中心を対称中心とするn組1m,1m’(n=1〜n)の対にて、しかも前記周回路磁界に対し順方向または逆方向に揃えた向きで配設し、n組の対の各対における両磁気インピーダンス効果エレメントの磁界検出信号を加算し、これらn箇の加算出力に基づき前記の導体電流を測定する。
【選択図】図3
Description
かかる零磁歪乃至は負磁歪のアモルファス磁性ワイヤに高周波励磁電流したときに発生するワイヤ両端間出力電圧中のインダクタンス電圧分は、ワイヤの横断面内に生じる円周方向磁束によって上記の円周方向に易磁化性の外殻部が円周方向に磁化されることに起因して発生する。従って、周方向透磁率μθは同外殻部の円周方向の磁化に依存する。
而るに、この通電中のアモルファスワイヤの軸方向に被検出磁界を作用させると、上記通電による円周方向磁束と被検出磁界磁束との合成により、上記円周方向に易磁化性を有する外殻部に作用する磁束の方向が円周方向からずれ、それだけ円周方向への磁化が生じ難くなり、上記周方向透磁率μθが変化し、上記インダクタンス電圧分が変動することになる。
而して、この変動現象が磁気インダクタンス効果と称され、これは上記高周波励磁電流(搬送波)が被検出磁界(変調波)で変調される現象ということができる。
而して、この変動現象が磁気インピーダンス効果と称され、これは上記高周波励磁電流(搬送波)が被検出磁界(変調波)で変調される現象ということができる。
そこで、この磁界強さHを磁気インピーダンス効果磁界検出法により検出して上記導体電流Iを測定することが提案されている。
そこで、導体の周りに環状磁芯からなる導磁路を設け、この導磁路の途中に空隙を設け、この空隙内に磁気インピーダンス効果エレメントを配設することが考えられている。この場合、導体が環状磁芯の中心からずれて環状磁芯に対し磁界分布が変化しても、環状磁芯を通る磁束がその磁芯の強い導磁性のために元の状態に保持されようとし、導体位置が多少ずれても、環状磁芯途中の空隙の磁束、すなわち磁気インピーダンス効果エレメントを通る磁束を充分に一定にでき、磁界強度も充分に一定にできる。従って、導体の位置のずれによる導体電流測定誤差をよく抑えることができる。
しかしながら、環状磁芯にその強い導磁性のために地磁気等のノイズ磁界が通り、ノイズ磁界の影響が避けられない。
特に差動法では同相成分を検出量から排除できるから、復調回路等の温度変化等に起因するそ測定誤差を低減できる。
図1はは本発明において使用する磁界検出法における磁気インピーダンス効果エレメントの出力特性を示している。
図2において、1,1’は被検出磁界Hに対し同極性で配設した一対の磁気インピーダンス効果エレメントである。Sは磁気インピーダンス効果エレメントに対する高周波励磁電流源であり、各磁気インピーダンス効果エレメント1,1’の出力端に、被検出磁界Hで高周波励磁電流を変調した被変調波を出力させる。2,2’は復調回路であり、被変調波を復調して被検出磁界を取り出す。3,3’は前記の復調波を増幅する増幅器である。4,4’は磁気インピーダンス効果エレメント1,1’の近傍に配設した負帰還用コイルであり、増幅器出力をこの負帰還用コイルを介して負帰還させて出力特性をリニア化している。5,5’は磁気インピーダンス効果エレメントの近傍に配設したバイアス磁界用コイルであり、磁気インピーダンス効果エレメント1,1’にバイアス磁界をかけて出力特性を極性判別可能にしている。両磁気インピーダンス効果エレメントにかけるバイアス磁界は同極性であれば、印加構造は適宜の構成にできる。Bは両増幅器3,3’の出力を加算する加算回路である。
図2において、磁気インピーダンス効果エレメント1,1’、復調器2,2’、増幅器3,3’等には同一特性のものが使用される。従って、両増幅器3,3’の出力特性は同一であり、その特性は図1の(ニ)に示した通りの極性判別性のリニア特性であって、被検出磁界をHとすると、出力EoutはEout=kHで与えられる。
これに対し、両磁気インピーダンス効果エレメント1,1’に同一強度・逆方向の逆相磁界H’が作用すると、この磁界に対する両増幅器の出力が逆極性・同一値の逆相分のみとなり、すなわち、Eout=±kHで与えられ、この増幅器出力の加算出力ΣEoutがΣEout=0となる。従って、逆相磁界成分は検出されない。
図3の(イ)は2nの磁気インピーダンス効果エレメントの配設パターンを示している。eは直線導体であり、この導体電流Iが本発明の測定対象である。cは導体eを囲む円周線、Hは導体電流Iに基づく円周線に沿う周回路磁界であり、円周半径をrとすると、H=I/(2πr)で与えられる。11,…1n,11',…1n'は円周線上に配設した2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントであり、円周中心を対称中心とするn組の対をなし、しかも向きを前記周回路磁界に対し一方向(順方向または逆方向)に揃えて配設してある。対は1m,1m’で示してある。
これらの各対の2個の磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’を用い図3の(ロ)に示すように、前記した加算型磁界センサをm=1〜nとしてn組、構成してある。すなわち、図3の(ロ)に示すように、対をなす磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’のそれぞれに復調回路2m,2m’を接続し、これら復調回路2m,2m’のそれぞれに増幅器3m,3m’を接続し、各増幅器3m,3m’の出力を各負帰還用コイル4m,4m’を経て各磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’に負帰還させ、各バイアス磁界用コイル5m,5m’で各各磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’に同極性でバイアス磁界をかけるようにした加算型磁界センサをm=1〜nとしてn組、構成してある。Bmは加算回路である。更に、これらn組の加算型磁界センサの出力を加算または減算して前記前記のHを検出し、H=I/(2πr)に基づき導体電流を測定するための電流測定部Dを設けてある。
上記磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’、復調器2m,2m’、増幅器3m,3m’等には同一特性のものを使用することが好ましい。
上記n組の各加算型磁界センサの磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’(m=1〜n)には周回路磁界Hが作用し、前記した通り導体位置の多少のずれにもかかわらずそのHを一定に保持できるから、各加算型磁界センサの出力ΣEout=2kHは一定であり、これら加算型磁界センサの出力を加算・減算する電流測定部の出力からHを検出して導体電流Iを充分に高い精度で測定できる。
また、図3の(イ)に示すようにノイズ磁界H’が作用する場合、対をなす磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の軸心を通るノイズ磁界成分Hm,Hm’が図3の(ロ)に示すように磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の軸方向に対し逆方向であり、しかも磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の軸心のノイズ磁界H’に対する角度が等しいために、ノイズ磁界H’は磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’に対し逆相で作用し、mが1〜nの何れであっても加算型磁気センサの出力端、すなわち加算回路Bmの出力端には出力されない。従って、ノイズ磁界の影響を排除して導体電流を充分に高い精度で測定できる。
図4の(イ)において、1m,1m’は導体eを囲む円周上に配設された磁気インピーダンス効果エレメントの対を示し、前記と同様円周中心を対称中心とし、n組とされ、導体電流Iに基づく周回路磁界Hに対し一方向(順方向または逆方向)の向きに揃えられている。図4の(ロ)に示すように、このn組の対の磁気インピーダンス効果エレメントの、各対の一方の磁気インピーダンス効果エレメント例えば11〜1nを直列に接続し、各対の他方の磁気インピーダンス効果エレメント例えば11’〜1n’を直列に接続してある。このそれぞれの直列接続磁気インピーダンス効果エレメント群の出力端に復調回路2,2’を接続し、各復調回路2,2’に増幅器3,3’を接続してある。前記一方の磁気インピーダンス効果エレメント1m(m=1〜n)の近傍に配設した負帰還用コイル4m(m=1〜n)を直列に接続し,増幅器3の出力をこの直列接続負帰還用コイル4m(m=1〜n)を経て負帰還させ、前記他方の磁気インピーダンス効果エレメント1m’(m=1〜n)の近傍に配設した負帰還用コイル4m’(m=1〜n)を直列に接続し,増幅器3’の出力をこの直列接続負帰還用コイル4m’(m=1〜n)を経て負帰還させてある。また、前記一方の磁気インピーダンス効果エレメント1m(m=1〜n)の近傍に配設したバイパス磁界用コイル5m(m=1〜n)及び前記他方の磁気インピーダンス効果エレメント1m’(m=1〜n)の近傍に配設したバイパス磁界用コイル5m’(m=1〜n)を直列に接続し,両直列接続磁気インピーダンス効果エレメント群に同極性でバイアス磁界をかけている。これら両増幅器3,3’の出力端を加算回路Bに接続してある。
上記の磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’、復調回路2,2’、増幅器3,3’は同一性能のものを使用することが好ましい。
また、対をなす両磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の軸心に作用するノイズ磁界成分は、同一値、逆方向であり逆相分+H’m,−H’mであり、対が異なるとその逆相分の大きさが異なることになるが、図1の(ニ)に示す出力の極性判別性・リニアのために、その被検出磁界+H’m,−H’mに対する磁界検出信号出力が大きさ同一・反対極性の逆相分のみの+E’m,−E’mとなるから、加算器の総括出力としては出力されず、ノイズ磁界の影響を受けることなく高感度の導体電流測定が可能となる。
図5において、1m,1m’は被検出磁界に対し互いに逆極性で配設した一対の磁気インピーダンス効果エレメントである。Sは磁気インピーダンス効果エレメントに対する高周波励磁電流源であり、各磁気インピーダンス効果エレメントの出力端に、被検出磁界Hで高周波励磁電流を変調した被変調波を出力させる。2,2’は復調回路であり、被変調波を復調して磁界検出信号を出力させる。30は前記の復調器出力を差動増幅する差動増幅器である。4m,4m’は磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の近傍に配設した負帰還用コイルであり、差動増幅器出力をこれらの負帰還用コイル経て負帰還させ出力特性をリニア化している。5m,5m’は磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の近傍に配設したバイパス磁界用コイルであり、磁気インピーダンス効果エレメントにバイアス磁界をかけて出力特性を極性判別可能にしている。両磁気インピーダンス効果エレメントにかけるバイアス磁界は各磁気インピーダンス効果エレメントの極性に応じた極性であればよく、印加は適宜の方式で行なうことができる。
図5において、磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’、復調器2,2’には同一特性のものを使用することが好ましい。両復調器2,2’の出力端の磁界検出信号の特性は図1の(ニ)に示したものと実質的に同じであり極性判別可能なリニア特性である。
図5において、両磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’に同一強度・同方向の同相磁界Hが作用すると、両磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’が互いに逆極性であるから、この磁界に対する各復調器2,2’の出力が逆極性・同一値、すなわち逆相となる。差動増幅器は逆相分に対しては利得が大きく、すなわち差動利得が大きく、差成分だけが利得倍されて出力されから、逆相分の差動増幅出力で負帰還用コイルを経て両磁気インピーダンス効果エレメントに負帰還がかけられてリニアな出力特性とされ、バイアス磁界により極性判別性の出力特性とされる。従って、同一強度・同方向の同相磁界をHとすると、E=kHの出力特性が得られる。
図5において、両磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’に同一強度・逆方向の逆相磁界H’が作用すると、両磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’が互いに逆極性であるから、この磁界に対する各復調器2,2’の出力が同極性・同一値、すなわち同相となる。差動増幅器の同相分に対する利得がほぼ0であるから、差動増幅器に出力されない。
図6の(イ)は、2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントの配設パターンを示している。eは直線導体であり、この導体電流Iが本発明の測定対象である。cは導体eを囲む円周線、Hは導体電流Iに基づく円周線に沿う周回路磁界であり、円周半径をrとすると、H=I/(2πr)で与えられる。11,…1n,11',…1n'は円周線上に配設した2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントであり、円周中心を対称中心とするn組の対をなしている。
これらの各対の2個の磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’を用い図6の(ロ)に示すように、前記した差動型磁界センサをm=1〜nとしてn組、構成してある。すなわち、図6の(ロ)に示すように、対をなす磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’を被検出磁界に対し互いに逆極性となる逆向きで配設し、この両磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’のそれぞれに復調回路2m,2m’を接続し、これら2個の復調回路2m,2m’の出力端を差動増幅器30mに接続し、差動増幅器30mの出力を各負帰還用コイル4m,4m’を経て各磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’に負帰還させ、各バイパス磁界用コイル5m,5m’で各磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’に磁気インピーダンス効果エレメントの極性に応じた極性でバイアス磁界をかけるようにした差動型磁界センサをm=1〜nとしてn組、構成してある。更に、これらn組の加算型磁界センサの出力を加算または減算して前記のHを検出し、H=I/(2πr)に基づき導体電流を測定するための電流測定部を設けてある。
また、ノイズ磁界H’に対し、対をなす磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の軸心を通るノイズ磁界成分Hm,Hm’が磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の軸方向に対し逆方向であり、しかも磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の軸心のノイズ磁界H’に対する角度が等しいために、ノイズ磁界H’が磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’に逆相で作用し、差動増幅器に同相で入力されるから、各差動増幅器には出力されない。従って、ノイズ磁界の影響を排除して導体電流を充分に高い感度で測定できる。
図7の(イ)において、11〜1n,11’〜1n’は導体eを囲む円周c上に配設された磁気インピーダンス効果エレメントの対を示し、前記と同様円周中心を対称中心としてn組の対をなし、各対の一方の磁気インピーダンス効果エレメント例えば11〜1nと、各対の他方の磁気インピーダンス効果エレメント例えば11’〜1n’とを互いに逆向きで配設して逆極性としてある。図7の(ロ)に示すように、このn組の対の磁気インピーダンス効果エレメントの、各対の前記一方の磁気インピーダンス効果エレメント例えば11〜1nを直列に接続し、各対の他方の磁気インピーダンス効果エレメント例えば11’〜1n’を直列に接続してある。このそれぞれの直列接続磁気インピーダンス効果エレメント群の出力端に復調回路2,2’を接続し、両復調回路2,2’に差動増幅器3を接続してある。前記一方の磁気インピーダンス効果エレメント1m(m=1〜n)の近傍に配設した負帰還用コイル4m(m=1〜n)及び前記他方の磁気インピーダンス効果エレメント1m’(m=1〜n)の近傍に配設した負帰還用コイル4m’(m=1〜n)を直列に接続し,差動増幅器3の出力をこの直列接続負帰還用コイル4m−負帰還用コイル4m’(m=1〜n)を経て両直列接続磁気インピーダンス効果エレメント群に負帰還させてある。また、前記一方の磁気インピーダンス効果エレメント1m(m=1〜n)の近傍に配設したバイパス磁界用コイル5m(m=1〜n)及び前記他方の磁気インピーダンス効果エレメント1m’(m=1〜n)の近傍に配設したバイパス磁界用コイル5m’(m=1〜n)を直列に接続し,両直列接続磁気インピーダンス効果エレメント11〜1n,11’〜1n’に磁気インピーダンス効果エレメント11〜1n,11’〜1n’の極性に応じた同極でバイアス磁界をかけている。
また、対をなす両磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’の軸心に作用するノイズ磁界成分は、同一値、逆方向であり両磁気インピーダンス効果エレメント1m,1m’が逆極性であるるために、両復調回路に入力される被変調成分が同相となり、両復調回路の復調で生成される磁界検出信号が同相となって差動増幅器に入力されるため、差動増幅器からは出力されずノイズ磁界の影響を受けることなく高感度で導体電流測定を可能できる。
図8の(イ)は2nの磁気インピーダンス効果エレメントの配設パターンを示している。eは直線導体であり、この導体電流Iが本発明の測定対象である。cは導体eを囲む円周線、Hは導体電流Iに基づく円周線に沿う周回路磁界であり、円周半径をrとすると、H=I/(2πr)で与えられる。11,…1n,11',…1n'は円周線上に配設した2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントであり、円周中心を対称中心とするn組の対をなし、これらのn組の対のうちx組の各対の2個の磁気インピーダンス効果エレメント1p,1p’を用いて図に示すように、前記した加算型磁界センサをp=1〜xとしてx組、構成し、n組の対のうち残りの(n−x)組の各対の2個の磁気インピーダンス効果エレメント1p,1p’を用いて図に示すように、前記した差動型磁界センサをp=(x+1)〜nとして(n−x)組、構成してある。x組の加算型磁界センサの出力及び(n−x)組の差動型磁界センサの出力を加算・減算回路Dで統括し、この統括出力から前記Hを検出し、前記した式I=H/(2πr)から導体電流を測定している。
請求項8に係る導体電流測定方法は請求項1の加算型磁界センサを使用する導体電流測定方法と請求項3の差動型磁界センサを使用する導体電流測定方法との併用であり、両方の利点を兼ね備えている。
本発明において、円周上への磁気インピーダンス効果エレメント片の配設間隔は、前記した導磁環芯による磁界の安定保持のために等間隔とすること、または及び可及的に狭い間隔とすることが有効である。
本発明において、n対の磁気インピーダンス効果エレメントは、導体挿通孔を有する基板上に配設し、導体の出し入れのために孔に切欠き部を設けることが好ましい。高周波励磁電流源、復調回路、増幅器、差動増幅器、加算・減算部は前記の基板上に搭載することができる。導体は基板の面に対し垂直に配置される。
図10の(イ)は本発明において使用される磁気インピーダンス効果ユニットを示す側面図、図10の(ロ)は同じく底面図、図10の(ハ)は図10の(ロ)におけるハ−ハ断面図である。
図10において、100は基板であり、例えばセラミックス板を使用できる。101は基板100の面に設けた電極であり、エレメント接続用突部102を備えている。この電極は導電ペースト、例えば、銀ペーストの印刷・焼付けにより設けることができる。1xは電極101、101の突部102,102間にはんだ付けや溶接により接続した磁気インピーダンス効果エレメントであり、前記した零磁歪乃至は負磁歪のアモルファスワイヤ、アモルファスリボン、スパッタ膜等を使用できる。103はC形鉄芯、4xはC型鉄芯103に巻装した負帰還磁界発生用コイル、5xは同じくバイアス磁界用コイル(何れにも、通常、銅線に絶縁塗料を焼き付けてなるエナメル線が使用される)であり、磁気インピーダンス効果エレメント1xと負帰還用コイル形鉄芯103とでループ磁気回路を構成するように、C型鉄芯103の両端を基板100の他面に接着剤等で固定してある。
記鉄芯材料としては、磁性体であればよく、例えば、パーマロイ、フェライト、鉄、アモルファス磁性合金の他、磁性体粉末混合プラスチック等を挙げることができる。
而るに、前記基板100の厚みが薄くRcを小さくでき、また、C型鉄芯の脚部の高さを巻線の直径よりやや高くする程度にとどめて負帰還用コイル形鉄芯の長さを短くできるから、前記磁気回路の磁気抵抗Rmを充分に低くでき、それだけ各コイルの巻数Nを少なくできる結果、コイル自体も小型化できる。
この磁気インピーダンス効果ユニットの基板への搭載にあたっては、磁気インピーダンス効果エレメントの機械的保護のために、ユニットの磁気インピーダンス効果エレメント側を基板に向け、ユニットの基板片を基板に接着剤で固定することが望ましい。
図10における、導体電流磁界Hに対する磁気インピーダンス効果ユニットの磁気抵抗Rwは、負帰還用C型鉄芯の磁気抵抗をRa、磁気インピーダンス効果エレメント部分の磁気抵抗をRbとして
上記の実施例では、被変調波の復調によって被検出量を取り出しているが、これに限定されず、磁気インピーダンス効果エレメントに作用する被検出磁界による磁界検出信号から被検出磁界に相当する被検出量を取り出し得るもので適宜の回路構成を使用できる。
図11の例では、出力より反転入力端子に負帰還をかけた演算増幅器(負帰還路挿入インピーダンスZ2、入力側挿入インピーダンスZ1)を使用しており、コイル45に挿入した抵抗をR、コイルの巻数をN、長さをL、復調増幅部23の利得をA、被検出磁界をHex、出力をEoutとすると、
S 高周波励磁電流源
2,2m,2m’ 復調回路
3、3m,3m’ 増幅器
30、30m 差動増幅器
4m,4m’ 負帰還用コイル
5m,5m’ バイアス磁界用コイル
B 加算回路
D 加算・減算回路
e 導体
Claims (11)
- 被検出磁界を磁気インピーダンス効果エレメントを使用して極性判別可能なリニア出力特性で検出する磁界センサにより、導体電流に基づく周回路磁界を検出してその導体電流を測定する方法であり、導体を囲む円周上に2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントを円周中心を対称中心とするn組の対をなし、しかも各対の磁気インピーダンス効果エレメントを前記周回路磁界を基準として同極性とするように設け、n組の対の各対における両磁気インピーダンス効果エレメントに基づく磁界検出信号を加算し、これらn箇の加算出力に基づき前記の導体電流を測定することを特徴とする導体電流測定方法。
- 被検出磁界を磁気インピーダンス効果エレメントを使用して極性判別可能なリニア出力特性で検出する磁界センサにより、導体電流に基づく周回路磁界を検出してその導体電流を測定する方法であり、導体を囲む円周上に2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントを円周中心を対称中心とするn組の対をなし、n組の対における一方の磁気インピーダンス効果エレメント群をエレメント出力の和を得るように接続し、同じく他方の磁気インピーダンス効果エレメント群をエレメント出力の和を得るように接続し、しかもそれらの接続を両接続磁気インピーダンス効果エレメント群の極性を前記周回路磁界に対し同極性となすように行い、これら両接続磁気インピーダンス効果エレメント群に基づく磁界検出信号を加算し、この加算出力に基づき前記の導体電流を測定することを特徴とする導体電流測定方法。
- 被検出磁界を磁気インピーダンス効果エレメントを使用して極性判別可能なリニア出力特性で検出する磁界センサにより、導体電流に基づく周回路磁界を検出してその導体電流を測定する方法であり、導体を囲む円周上に2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントを円周中心を対称中心とするn組の対をなし、しかも各対の磁気インピーダンス効果エレメントを前記周回路磁界を基準として逆極性とするように設け、n組の対の各対における両磁気インピーダンス効果エレメントに基づく磁界検出信号を減算し、これらn箇の減算出力に基づき前記の導体電流を測定することを特徴とする導体電流測定方法。
- 被検出磁界を磁気インピーダンス効果エレメントを使用して極性判別可能なリニア出力特性で検出する磁界センサにより、導体電流に基づく周回路磁界を検出してその導体電流を測定する方法であり、導体を囲む円周上に2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントを円周中心を対称中心とするn組の対をなし、n組の対における一方の磁気インピーダンス効果エレメント群をエレメント出力の和を得るように接続し、同じく他方の磁気インピーダンス効果エレメント群をエレメント出力の和を得るように接続し、しかもそれらの接続を両接続磁気インピーダンス効果エレメント群の極性を前記周回路磁界に対し逆極性となすように行い、これら両接続磁気インピーダンス効果エレメント群に基づく磁界検出信号を減算し、この減算出力に基づき前記の導体電流を測定することを特徴とする導体電流測定方法。
- 被検出磁界を磁気インピーダンス効果エレメントを使用して極性判別可能なリニア出力特性で検出する磁界センサにより、導体電流に基づく周回路磁界を検出してその導体電流を測定する方法であり、導体を囲む円周上に2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントを、円周中心を対称中心とするn組の対をなし、しかも各対の磁気インピーダンス効果エレメントを前記周回路磁界を基準として逆極性とするように設け、n組の対の各対における両磁気インピーダンス効果エレメントに基づく磁界検出信号を差動増幅し、これらn箇の差動増幅出力に基づき前記の導体電流を測定することを特徴とする導体電流測定方法。
- 被検出磁界を磁気インピーダンス効果エレメントを使用して極性判別可能なリニア出力特性で検出する磁界センサにより、導体電流に基づく周回路磁界を検出してその導体電流を測定する方法であり、導体を囲む円周上に2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントを、円周中心を対称中心とするn組の対をなし、n組の対における一方の磁気インピーダンス効果エレメント群をエレメント出力の和を得るように接続し、同じく他方の磁気インピーダンス効果エレメント群をエレメント出力の和を得るように接続し、しかもそれらの接続を両接続磁気インピーダンス効果エレメント群の極性を前記周回路磁界に対し逆極性となすように行い、これら両接続磁気インピーダンス効果エレメント群に基づく磁界検出信号を差動増幅し、この差動増幅出力にもとづき導体電流を測定することを特徴とする導体電流測定方法。
- 出力特性をリニア化するための負帰還用コイルを各磁気インピーダンス効果エレメントの近傍に配設し、n組の対における一方の磁気インピーダンス効果エレメントの近傍に配設した負帰還用コイルを直列に接続し、同じく他方の磁気インピーダンス効果エレメントの近傍に配設した負帰還用コイルを直列に接続することを特徴とする請求項2または4あるいは6記載の導体電流測定方法。
- 被検出磁界を磁気インピーダンス効果エレメントを使用して極性判別可能なリニア出力特性で検出する磁界センサにより、導体電流に基づく周回路磁界を検出してその導体電流を測定する方法であり、導体を囲む円周上に2n箇の磁気インピーダンス効果エレメントを円周中心を対称中心とするN組の対をなすように設け、N組のうちのx組(x<n)の対の磁気インピーダンス効果エレメントについては請求項1または3あるいは5の何れかの方法によりx箇の加算出力またはx箇の減算出力あるいはx箇の差動増幅出力の何れかのx箇の出力を得、同じく(N−x)組の対の磁気インピーダンス効果エレメントについては、同じく他の方法により、他の(N−x)の出力を得、これらのx箇の出力と(N−x)組の出力に基づき前記の導体電流を測定することを特徴とする導体電流測定方法。
- 各磁気インピーダンス効果エレメントにC型鉄芯を付設して磁気回路を構成し、該鉄芯に出力特性を極性判別可能とするためのバイアス磁界用コイル、出力特性をリニア化するための負帰還用コイルの少なくとも一方を巻装することを特徴とする請求項1〜8何れか記載の導体電流測定方法。
- 磁気インピーダンス効果エレメントの近傍に負帰還用兼バイアス磁界用コイルを配設し、該コイルに直流バイアス信号と負帰還信号の重畳信号を入力するための演算回路を負帰還回路に挿入して出力特性の極性判別化とリニア化を行なうことを特徴とする請求項1〜8何れか記載の導体電流測定方法。
- 各磁気インピーダンス効果エレメントにC型鉄芯を付設して磁気回路を構成し、該鉄芯に負帰還用兼バイアス磁界用コイルを巻装し、該コイルに直流バイアス信号と負帰還信号の重畳信号を入力するための演算回路を負帰還回路に挿入して出力特性の極性判別化とリニア化を行なうことを特徴とする請求項1〜8何れか記載の導体電流測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003278512A JP2005043254A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | 導体電流測定方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003278512A JP2005043254A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | 導体電流測定方法。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005043254A true JP2005043254A (ja) | 2005-02-17 |
Family
ID=34264896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003278512A Pending JP2005043254A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | 導体電流測定方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005043254A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010286415A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Alps Green Devices Co Ltd | 電流センサユニット |
JP5521143B1 (ja) * | 2013-03-06 | 2014-06-11 | 独立行政法人交通安全環境研究所 | 磁気検出装置 |
JP2014235086A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 三菱電機株式会社 | 電流検出装置 |
WO2015115238A1 (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-06 | 株式会社村田製作所 | 電流センサ |
-
2003
- 2003-07-23 JP JP2003278512A patent/JP2005043254A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010286415A (ja) * | 2009-06-12 | 2010-12-24 | Alps Green Devices Co Ltd | 電流センサユニット |
JP5521143B1 (ja) * | 2013-03-06 | 2014-06-11 | 独立行政法人交通安全環境研究所 | 磁気検出装置 |
WO2014136825A1 (ja) * | 2013-03-06 | 2014-09-12 | 独立行政法人交通安全環境研究所 | 磁気検出装置 |
CN104854469A (zh) * | 2013-03-06 | 2015-08-19 | 独立行政法人交通安全环境研究所 | 磁性检测装置 |
US9389282B2 (en) | 2013-03-06 | 2016-07-12 | National Agency For Automobile And Land Transport Technology | Magnetism detection device |
EP2975422A4 (en) * | 2013-03-06 | 2017-06-21 | Independent Administrative Institution National Traffic Safety and Environment Laboratory | Magnetism detection device |
JP2014235086A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 三菱電機株式会社 | 電流検出装置 |
WO2015115238A1 (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-06 | 株式会社村田製作所 | 電流センサ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07146315A (ja) | 交流電流センサ | |
JP4495635B2 (ja) | 磁気インピーダンス効果センサ並びに磁気インピーダンス効果センサの使用方法 | |
JP4307695B2 (ja) | 磁気検出装置及び磁界検出方法 | |
JP2005061980A (ja) | 導体電流測定方法。 | |
JP2006322706A (ja) | 導体電流の測定方法 | |
JP2005055326A (ja) | 導体電流測定方法及び導体電流測定用磁界センサ。 | |
JP2005043254A (ja) | 導体電流測定方法。 | |
JP3764834B2 (ja) | 電流センサー及び電流検出装置 | |
JP2002022706A (ja) | 磁気センサ及び漏洩磁束探傷法並びに装置 | |
GB2461207A (en) | Magnetic sensor with compensation for lead and coil resistance | |
JP4938740B2 (ja) | 磁界検出装置 | |
JP4808411B2 (ja) | 磁界検出回路 | |
JP4878903B2 (ja) | 柱上トランス診断用磁気センサ | |
JP4698958B2 (ja) | 電線の導体欠陥検知用センサ | |
JP4722717B2 (ja) | 電流センサ | |
JP4630401B2 (ja) | 電流センサ及び電流の検出方法 | |
JP2001343438A (ja) | 磁気センサ | |
JP4286686B2 (ja) | 電線の導体欠陥検知用センサ | |
JP4476746B2 (ja) | 鉄系壁裏面の腐食・減肉検査方法 | |
JP4520188B2 (ja) | 電線の導体欠陥箇所検知方法 | |
JP4739097B2 (ja) | 柱上トランスの診断方法 | |
JP4808410B2 (ja) | 磁界検出回路 | |
JP2021025820A (ja) | 磁界検出センサ | |
JP2006064462A (ja) | 電流センサ及び電流の検出方法並びに電流測定器 | |
JP5085274B2 (ja) | 磁界センサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060508 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080527 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080606 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081209 |