JP2002022042A - 逆止弁及び逆止弁継ぎ手 - Google Patents

逆止弁及び逆止弁継ぎ手

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JP2002022042A
JP2002022042A JP2000203732A JP2000203732A JP2002022042A JP 2002022042 A JP2002022042 A JP 2002022042A JP 2000203732 A JP2000203732 A JP 2000203732A JP 2000203732 A JP2000203732 A JP 2000203732A JP 2002022042 A JP2002022042 A JP 2002022042A
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valve
check valve
flow path
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gap
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Nobuyuki Miyao
信之 宮尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気側から簡単に真空破壊することができる
リーク機能を有する逆止弁を提供する。 【解決手段】 逆止弁本体110の流路部112を閉塞
解放することができる弁体120を強磁性体で構成し、
磁石400で大気側から後退させて真空破壊できる構造
とする。あるいは、弁体を第1弁体220と第2弁体2
30で構成し、通常は第1弁体220と第2弁体230
とを一体に作動させ、真空破壊するときは、大気側から
第2弁体230を押して前進させる構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆止弁に関し、特
に、大気側から真空破壊が行えるリーク機構を有する逆
止弁に関する。
【0002】
【従来の技術】板状のワークを搬送するために、従来よ
りバキューム吸着装置が用いられている。図6にバキュ
ーム吸着装置の構成を示す。バキューム吸着装置600
は、ワーク601を吸着保持するバキュームパッド60
2と真空ポンプなどの負圧源603とが配管で接続さ
れ、配管の途中には逆止弁604が設けられている。ま
た、逆止弁604とバキュームパッド602の配管の途
中には真空破壊バルブ605が設けられている。
【0003】ワーク601を吸着保持するときは、負圧
源603を作動させながらバキュームパッド602をワ
ーク601に密着させ、バキュームパッド602とワー
ク602の間の空隙の空気を抜いて減圧し、ワーク60
1を吸着保持する。逆止弁604の作用で、バキューム
パッド602とワーク601の間の空隙の減圧が保た
れ、吸着保持が維持される。
【0004】ワーク601を開放するときは、真空破壊
バルブ605を開放してバキュームパッド602の吸着
力をなくす。
【0005】また、ワーク601の種類によってバキュ
ームパッド602でワーク601を吸着保持している状
態で逆止弁604と負圧源603と間の接続を継ぎ手6
06で切り離し、バキュームパッド602を加工装置に
取り付け、ワーク601を加工することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにバキュームパッド602を加工装置に取り付けると
きは、真空破壊バルブ605がじゃまになる場合があ
る。
【0007】そのため、逆止弁604自体がリーク機能
を有し、真空破壊を行えるようにすることが必要である
が、従来、このような要求を満たす逆止弁は存在しなか
った。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、リーク機構を有する逆止弁を提供することを目的と
する。
【0009】また、本発明は、リーク機構を有する逆止
弁を継ぎ手として構成した逆止弁継ぎ手を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の逆止弁
は、上記目的を達成するため、第1の側と第2の側とを
連通させる流路部を備える逆止弁本体と、常時は前記流
路部を閉塞して前記第1の側と前記第2の側との連通を
遮断し、前記第1の側の圧力が前記第2の側より高いと
きに前記流路部を開放して前記第1の側と前記第2の側
とを連通させる弁体とを備え、前記弁体が、前記流路部
を閉塞しているときに前記第2の側からの作用力により
前記第1の側と前記第2の側とを連通させるように構成
されている。
【0011】即ち、例えば減圧されている第1の側と大
気に開放されている第2の側とを連通させる流路部を閉
塞している弁体を、例えば大気側から引張って流路部を
開放することができるように構成するか、又は弁体の中
に更に補助弁体を設け、この補助弁体を大気側から押す
ことにより流路部を開放するように構成することによ
り、逆止弁にリーク機構を付加することができる。
【0012】請求項2記載の逆止弁は、上記目的を達成
するため、第1の側と第2の側とを連通させる流路部を
備え、前記流路部に弁座を有する逆止弁本体と、前記流
路部内に前進後退可能に配置され、前記第1の側へ前進
したときに前記弁座に当接して前記流路部を閉塞して前
記第1の側と前記第2の側との連通を遮断し、前記第2
の側へ後退したときに前記弁座との間に隙間を形成して
前記第1の側と前記第2の側とを前記流路部を介して連
通させる弁体と、前記弁体を前進させるように付勢する
付勢手段とを備え、前記弁体が、前記第2の側から後退
させることができるように構成されている。
【0013】請求項3記載の逆止弁は、上記目的を達成
するため、請求項2記載の逆止弁において、前記第2の
側から磁石を前記弁体に接近させたときに、前記弁体が
前記磁石の磁力により後退するように構成されている。
【0014】即ち、常時は弁体が付勢手段の付勢力によ
って前進して流路部を閉塞している。第1の側を減圧す
るときは、第2の側を減圧すると、第1の側の方が圧力
が高いので、その圧力差で弁体が付勢手段の付勢力に逆
らって後退し、弁座との間に隙間を形成して、第1の側
と第2の側とが連通し、第1の側の空気が第2の側に引
かれ、減圧される。第1の側を減圧した後、第2の側を
大気圧に戻すと、弁体は大気圧と付勢手段の付勢力で前
進し、流路部を閉塞し、第1の側の減圧を維持する。第
1の側の減圧を真空破壊するときは、弁体を第2の側か
ら後退させる。例えば請求項3のように、弁体を強磁性
体などで構成すれば、大気側から磁石を近づけると、弁
体が磁石に引きつけられて後退し、弁座との間に隙間が
生じ、第1の側と第2の側(大気側)とが連通し、第2
の側から空気が第1の側へ流入して真空破壊される。
【0015】このような構造の逆止弁は、通常とほとん
ど同じ構造の逆止弁に、リーク機構が付加され、大気側
から真空破壊が可能である。
【0016】請求項4記載の逆止弁は、上記目的を達成
するため、第1の側と第2の側とを連通させる流路部を
備え、前記流路部に第1弁座を有する逆止弁本体と、前
記流路部内に前進後退可能に配置され、前記第1の側に
前進したときに前記第1弁座に当接して前記流路部を閉
塞して前記第1の側と第2の側との連通を遮断し、前記
第2の側に後退したときに前記第1弁座との間に隙間を
形成して前記第1の側と第2の側とを連通させる弁体
と、前記弁体を前進させるように付勢する第1付勢手段
とを備え、前記弁体が、前記第1付勢手段によって付勢
されて前記第1弁座と当接し、前記流路部と前記第1の
側と前記第2の側とを連通させる空隙部を備え、前記空
隙部に第2弁座を有する筒状の第1弁体と、前記空隙部
内に前進及び後退可能に配置され、前記空隙部と第2の
側とを連通させる連通部を備え、前進したときに、前記
第2弁座との間に隙間を形成して前記空隙部と前記連通
部とを介して前記第1の側と前記第2の側とを連通さ
せ、後退したときに前記第2弁座と当接して前記空隙部
を閉塞して前記空隙部を介する前記第1の側と前記第2
の側との連通を遮断する第2弁体と、前記第2弁体を後
退させるように付勢する第2付勢手段とを有する構成で
ある。
【0017】即ち、常時は第1弁体と第2弁体とが一体
になって請求項1の弁体と同様に動作する。第1の側を
減圧するときは、第1弁体と第2弁体とが一体になって
後退し、流路部、空隙部、連通部を介して第1の側と第
2の側とが連通する。第1の側を減圧した後は、第1弁
体と第2弁体とが一体となって前進し、流路部を閉塞す
る。真空破壊するときは、第2弁体を第2の側(大気
側)から押すと、第2弁体が第2付勢手段に抗して前進
し、第2弁座との間に隙間が生じ、連通部を介して第1
の側と第2の側(大気側)とが連通し、空気が第2の側
から第1の側に流入して真空破壊される。
【0018】請求項5記載の逆止弁継ぎ手は、上記目的
を達成するため、請求項1記載の逆止弁における前記逆
止弁本体が、管継ぎ手に構成されている。
【0019】請求項6記載の逆止弁継ぎ手は、上記目的
を達成するため、請求項2記載の逆止弁における前記逆
止弁本体が、管継ぎ手に構成されている。
【0020】請求項7記載の逆止弁継ぎ手は、上記目的
を達成するため、請求項3記載の逆止弁における前記逆
止弁本体が、管継ぎ手に構成されている。
【0021】請求項8記載の逆止弁継ぎ手は、上記目的
を達成するため、請求項4記載の逆止弁における前記逆
止弁本体が、管継ぎ手に構成されている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の逆止弁及び逆止弁
継ぎ手の実施の形態について図面を参照しながら説明す
るが、本発明は以下の実施の形態に制限されるものでは
ない。
【0023】図1は、本発明の逆止弁の第1実施形態を
示す断面図である。この逆止弁100は、短軸円筒型の
逆止弁本体110を有する。逆止弁本体110の前端部
にはフランジ111が設けられている。逆止弁本体11
0の流路部112は、逆止弁100前方の第1の側1
(ワークを吸着保持する側、減圧される側、あるいは加
圧側)と逆止弁100後方の第2の側2(減圧源側又は
大気側)とを連通している。流路部112の前端部は第
1の側1に通じる円形の開口部113となっていて、開
口部113から後部側には第2の側2に向かって漸次拡
径するテーパー状の弁座114が設けられている。流路
部112内には流路部112内を前進及び後退可能に摺
動する短軸円柱状の弁体120が収納されている。流路
部112の後端部にはリング状の嵌め込み部材115が
流路部112内に嵌めこまれ、弁体120が流路部11
2から抜けることを防止している。弁体120の前面部
のリング状溝121にはリング状のパッキン122が装
着されている。このパッキン122が弁座114に当接
すると、流路部112を閉塞し、第1の側1と第2の側
2との連通が遮断される。弁体120のリング状溝12
1の後方側の対向する側面相互を貫通している横方向連
通孔123と、中心軸に沿って横方向連通孔123と後
端面とを連通させる縦方向連通孔124が穿設されてい
る。弁体120の後端部は嵌め込み部材115の内面を
摺動する。また、弁体120の中央部は膨出して膨出部
125となっており、弁体120が後退したときに膨出
部125が嵌め込み部材115に突き当たって後退が停
止するようになっており、弁体120が流路部112よ
り抜け出ないようになっている。更に、弁体120の横
方向連通孔123の後方には流路部112の内面を摺動
するフランジ部126が突出している。フランジ部12
6と嵌め込み部材115との間に付勢手段としての圧縮
バネ130が介装されている。圧縮バネ130の付勢力
により、弁体120は前進する方向に、即ち第1の側1
に向かって付勢されている。そのため、図1に示すよう
に、常時はパッキン122が弁座114に当接し、流路
部112は閉塞され、第1の側1と第2の側2との連通
が遮断されている。
【0024】逆止弁本体110の外面にはネジ116が
設けられ、被取り付け部材300のネジ穴301にフラ
ンジ111が被取り付け部材300に当接するまでねじ
込むことにより被取り付け部材300に逆止弁100を
取り付けることができる。また、逆止弁本体110のフ
ランジ111の下方にはリング状溝117が設けられ、
このリング状溝117にパッキン302を装着し、逆止
弁100と被取り付け部材300との空気の漏れを防止
できるようになっている。
【0025】また、本実施形態の逆止弁100において
は、弁体120は、強磁性体で構成され、磁石を第2の
側2から近づけると、磁石との磁力で弁体120が圧縮
バネ130の付勢力に抗して磁石に引き寄せられるよう
になっている。その一方、逆止弁本体110は、非磁性
体で構成されている。強磁性体としては、例えば、鉄、
コバルト、ニッケル、これらの合金が代表的である。強
磁性体の合金としては、例えばSUS415を例示する
ことができる。
【0026】次に、第1実施形態の逆止弁100の動作
について図2を参照して説明する。第1実施形態の逆止
弁は、常時は図1に示したように、圧縮バネ130の付
勢力で弁体120が弁座114に着座している。
【0027】第1の側1を減圧するときは、逆止弁10
0の第2の側2を減圧源に接続して減圧する。第1の側
1と第2の側2との圧力差が生じ、弁体120は、図2
(a)に示すように、圧縮バネ130の付勢力に抗して
後退する。弁体120が後退すると、パッキン122と
弁座114との間に隙間が生じ、第1の側1と第2の側
2とは流路部112と横方向連通孔123、縦方向連通
孔124を介して連通し、第1の側1の空気は圧力差で
減圧源側2に引かれ、減圧される。第1の側1の圧力が
減少し、第1の側1と第2の側2との圧力差が少なくな
ると、弁体120は圧縮バネ130の付勢力で前進し、
図1に示すような位置に戻り、弁体120が弁座114
に着座する。
【0028】第2の側2を大気圧に戻すと、弁体120
は更に第2の側2の大気圧と第1の側1減圧との圧力差
により押圧され、パッキン122が弁座114に押圧さ
れ、図1に示すように、第1の側1と第2の側2との連
通を遮断し、第1の側1の圧力を維持する。
【0029】第1の側1を大気圧に戻す真空破壊を行う
時は、図2(b)に示すように、弁体120の後端面と
ほぼ同じ直径を有する磁石400を弁体120に近づ
け、あるいは接触させると、強磁性体の弁体120が磁
石400に引きつけられ、圧縮バネ130の付勢力に抗
して後退させることができる。弁体120が後退する
と、パッキン122と弁座114との間に隙間が生じ、
第1の側1と大気側2とは流路部112、横方向連通孔
123、縦方向連通孔124を介して連通し、第2の側
2から空気が第1の側1へ流入し、真空破壊される。
【0030】このように、第1実施形態の逆止弁100
は、弁体120がリーク弁を兼用した簡単な構造で、全
長を短くできると共に、第2の側(大気側)2から磁石
400を弁体に近づけることにより、簡単に真空破壊を
行うことができる。
【0031】また、第1の側1の圧力が増加して第2の
側2の大気圧より高くなった場合は、通常の逆止弁と同
様に、弁体120が第1の側1と第2の側2の圧力差で
押されて圧縮バネ130の付勢力に抗して後退し、第1
の側1と第2の側2とを連通させて第1の側1の圧力を
低下させることができる。このように、本実施形態の逆
止弁100は、圧力調整弁としても機能する。
【0032】上記説明では、磁石で弁体を吸引して後退
させていたが、例えば弁体の後端面にアーチ状の引っか
け部を設け、この引っかけ部に先端が鈎部になっている
棒状の治具の鈎部で引っかけて弁体を後退させるように
しても良い。
【0033】次に、本発明の逆止弁の第2実施形態につ
いて図3を参照しながら説明する。この逆止弁200は
短軸筒状の逆止弁本体210を有し、逆止弁本体210
の前端面にフランジ211が設けられている。逆止弁本
体210の流路部212は、第1の側1と第2の側2と
を連通させる。流路部212の前端部は第1の側1に通
じる円形の開口部213となっていて、開口部213か
ら後部側には第2の側2に向かって漸次拡径するテーパ
ー状の第1弁座214が設けられている。
【0034】流路部212内には流路部212の内面を
摺動する短軸円筒型の第1弁体220が流路部212内
で前進及び後退可能に収納されている。第1弁体220
は、空隙部221を備え、この空隙部221は、流路部
212と第1の側1と第2の側2とを連通させる。空隙
部221内には空隙部221内を前進及び後退可能に第
2弁体230が収納されている。逆止弁本体210の流
路部212の後端の内面に嵌め込み部材215が嵌め込
まれている。この嵌め込み部材215は、流路部212
の内面より径が小さい短軸円筒部216の後端部に外方
に膨出する膨出部217を有し、その膨出部217が流
路部212後端部の内面に嵌め込まれている。嵌め込み
部材215の短軸円筒部216の外面と流路部212の
内面との間にはリング状の空隙が設けられている。この
空隙に第1弁体220の後端部が侵入しており、第1弁
体220の後端部の内面が嵌め込み部材215の円筒部
216外面を摺動するようになっている。第1弁体22
0の軸方向略中央部には、フランジ部222が突出して
設けられている。フランジ部222は流路部212の内
面を摺動するようになっている。このフランジ部222
と嵌め込み部材215の膨出部217上面との間には第
1付勢手段としての第1圧縮バネ240が介装されてい
る。そのため、第1弁体220は、常時は第1圧縮バネ
240の付勢力によって前進するようになっている。第
1弁体220の前面部のリング状溝223にはリング状
の第1パッキン224が装着されている。この第1パッ
キン224は第1弁座214に当接して第2弁体230
と協同で流路部212を閉塞する。また、第1弁体22
0のフランジ部のやや前方には、流路部212と空隙部
221とを連通させる貫通孔225が穿設されている。
更に、第1弁体220の前部の内面には第1の側1に向
かって漸次拡径するテーパー状の第2弁座226が設け
られている。この第2弁座226は内面側に向かって突
出している。
【0035】第2弁体230は円柱状であり、前部のリ
ング状溝231にはリング状の第2パッキン232が装
着されている。この第2パッキン232が第1弁体22
0の第2弁座226に当接すると共に前述した第1パッ
キン224が第1弁座214と当接すると、第1弁体2
20と第2弁体230とで流路部212を閉塞するよう
になっている。第2弁体230の後端縁にはフランジ部
233が突出して設けられ、このフランジ部233は嵌
め込み部材215の円筒部216内面を摺動するように
なっている。また、第2弁体230には、側面相互を貫
通する横方向の第1連通部234及び第1連通部234
と後端面とを連通させる縦方向の第2連通部235がそ
れぞれ穿設されている。第1連通部234は第2弁体2
30が前進したときに、第2弁座226の後端縁より前
方に位置し、第1の側1と第2の側2とを連通させるこ
とができるようになっている。更に、第1弁体220の
突出している第2弁座226の下面と第2弁体230の
フランジ部233との間に第2付勢手段としての第2圧
縮バネ250が介装されている。そのため、第2弁体2
30は、第2圧縮バネ250の付勢力で、常時は後退す
るように付勢され、第2パッキン232は第2弁体22
6と当接するようになっている。その結果、第1弁体2
20と第2弁体230とは、通常は一つの弁体として一
体に動作する。
【0036】また、第1実施形態と同様に、逆止弁本体
210の外面にはネジ218が設けられ、被取り付け部
材300のネジ穴301にフランジ211が被取り付け
部材300に当接するまでねじ込むことにより被取り付
け部材300に逆止弁200を取り付けることができ
る。また、逆止弁本体210のフランジ211の下方に
はリング状溝219が設けられ、パッキン302を装着
し、逆止弁200と被取り付け部材300との空気の漏
れを防止できるようになっている。
【0037】次に、第2実施形態の逆止弁の動作につい
て図4を参照しながら説明する。第1弁体220と第2
弁体230は通常は一体に動作する。常時は図3に示し
たように、第1圧縮バネ240の付勢力で第1パッキン
224と第1弁座214が当接し、第2圧縮バネ250
の付勢力で第2パッキン232と第2弁座226とが当
接し、これにより逆止弁本体210の流路部212は閉
塞され、第1の側1と第2の側2との連通が遮断されて
いる。
【0038】第1の側1を減圧するときは、逆止弁20
0の第2の側を減圧源に接続し第2の側2を減圧する。
第1の側1と第2の側2との圧力差が生じ、図4(a)
に示すように、第1弁体220と第2弁体230は一体
となって第1圧縮バネ240の付勢力に抗して後退す
る。第1弁体220が後退すると、第1パッキン224
と第1弁座214との間に隙間が生じ、第1の側1と第
2の側2とは流路部212、貫通孔225、第1連通部
234、第2連通部235を介して連通し、第1の側1
の空気は圧力差で第2の側2に引かれ、減圧される。第
1の側1の空気が減少し、第1の側1と第2の側2との
圧力差が少なくなると、第1弁体220と第2弁体24
0とは一体となって第1圧縮バネ240の付勢力で前進
し、図3に示すような位置に戻り、逆止弁本体210の
流路部212は閉塞される。
【0039】減圧源側2を大気圧に戻すと、第1弁体2
20は更に大気圧と第1の側1との圧力差により押圧さ
れ、第1パッキン224が第1弁座214に押圧され
る。また、第2圧縮バネ250は大気圧の圧力に負けな
いような付勢力となっているので、大気圧に押されて第
2パッキン232と第2弁座226との間に隙間が生じ
ないようになっている。これにより、図3に示すよう
に、第1の側1と第2の側2との連通を遮断し、第1の
側1の圧力を維持する。
【0040】第1の側1を大気圧に戻す真空破壊を行う
時は、図4(b)に示すように、第2弁体230の径よ
りやや小径の棒410を用いて、第2弁体230の後端
面を押し、第2弁体230を強制的に第2圧縮バネ25
0の付勢力に抗して前進させる。第2弁体230が前進
すると、第2パッキン232と第2弁座226との間に
隙間が生じ、第1の側1と大気側2とは空隙部221、
第1連通部234、第2連通部235を介して連通し、
大気側2から空気が第1の側1へ流入し、真空破壊が行
われる。
【0041】このように、第2実施形態の逆止弁200
は、第1実施形態と比較すると複雑な構造であるが、通
常の逆止弁にリーク機構として第2弁体230を付加し
た構造であり、全長を短くできると共に、第2の側2
(大気側)から棒410で第2弁体230を押すことに
よって簡単に真空破壊を行うことができる。
【0042】また、第1の側1の圧力が増加して第2の
側2の大気圧より高くなった場合は、通常の逆止弁と同
様に、第1弁体220と第2弁体230とが一体になっ
て第1の側1と第2の側2の圧力差で押されて第1圧縮
バネ240の付勢力に抗して後退し、第1の側1と第2
の側2とを連通させて第1の側1の圧力を低下させるこ
とができる。このように、第2実施形態の逆止弁200
は、圧力調整弁としても機能する。
【0043】本発明の逆止弁が取り付けられる被取り付
け部材300としては、バキューム吸着装置のバキュー
ムパッド等が例示される。このバキュームパッドは、ワ
ークを吸着保持したまま工作機械に取り付けるような用
途に用いることができる。
【0044】また、上述した説明では、逆止弁本体11
0、210は被取り付け部材300と別体になっている
が、被取り付け部材300が逆止弁本体を兼用しても良
い。
【0045】本発明の逆止弁を配管に用いる場合は、例
えば図5に示すような逆止弁本体を両端に管を接続でき
る継ぎ手に構成することで、逆止弁継ぎ手とすることが
できる。図5(a)に示す逆止弁継ぎ手510は、上述
した第1実施形態の逆止弁100又は第2実施形態の逆
止弁200の逆止弁を内蔵し、逆止弁本体110、21
0を円筒型とし、第1の側に接続する方の端部外面にネ
ジ511を設け、第2の側に接続する方の端部外面にワ
ンタッチ継ぎ手に接続できるリング状突部512を設け
た構造となっている。また、図5(b)に示す逆止弁継
ぎ手520は、上述した第1実施形態の逆止弁100又
は第2実施形態の逆止弁200の逆止弁を内蔵し、逆止
弁本体110、210を円筒型とし、両端にフランジ5
21を設けたフランジ継ぎ手に構成されている。
【0046】
【発明の効果】本発明の逆止弁は、全長を短く、コンパ
クトにできると共に、リーク機構を備え、大気側から簡
単に真空破壊することができる。
【0047】また、本発明の逆止弁継ぎ手は、かかる逆
止弁を配管に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆止弁の第1実施形態を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の逆止弁の第1実施形態の動作を示す断
面図であり、(a)は真空引きを行う場合、(b)は真
空破壊を行う状態を示す。
【図3】本発明の逆止弁の第2実施形態を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の逆止弁の第2実施形態の動作を示す断
面図であり、(a)は真空引きを行う場合、(b)は真
空破壊を行う状態を示す。
【図5】(a)、(b)は本発明の逆止弁継ぎ手の外観
を示す正面図である。
【図6】バキューム吸着装置の配管を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の側 2 第2の側 100 逆止弁 110 逆止弁本体 112 流路部 114 弁座 120 弁体 122 パッキン 123 横方向連通孔 124 縦方向連通孔 130 圧縮バネ 200 逆止弁 210 逆止弁本体 212 流路部 214 第1弁座 220 第1弁体 221 空隙部 224 第1パッキン 225 貫通孔 226 第2弁座 230 第2弁体 232 第2パッキン 234 第1連通部 235 第2連通部 240 第1圧縮バネ 250 第2圧縮バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H058 AA05 BB22 CD05 DD12 DD15 DD16 DD18 EE24 3H059 AA06 BB22 CD05 CF14 DD12 DD13 DD15 EE01 FF11 3H063 AA01 BB32 DA01 GG02 GG15 3H106 DA07 DA13 DA29 DC02 EE34 KK24 KK25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の側と第2の側とを連通させる流路
    部を備える逆止弁本体と、常時は前記流路部を閉塞して
    前記第1の側と前記第2の側との連通を遮断し、前記第
    1の側の圧力が前記第2の側より高いときに前記流路部
    を開放して前記第1の側と前記第2の側とを連通させる
    弁体とを備え、 前記弁体が、前記流路部を閉塞しているときに前記第2
    の側からの作用力により前記第1の側と前記第2の側と
    を連通させるように構成されていることを特徴とする逆
    止弁。
  2. 【請求項2】 第1の側と第2の側とを連通させる流路
    部を備え、前記流路部に弁座を有する逆止弁本体と、前
    記流路部内に前進後退可能に配置され、前記第1の側へ
    前進したときに前記弁座に当接して前記流路部を閉塞し
    て前記第1の側と前記第2の側との連通を遮断し、前記
    第2の側へ後退したときに前記弁座との間に隙間を形成
    して前記第1の側と前記第2の側とを前記流路部を介し
    て連通させる弁体と、前記弁体を前進させるように付勢
    する付勢手段とを備え、 前記弁体が、前記第2の側から後退させることができる
    ように構成されていることを特徴とする逆止弁。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の逆止弁において、 前記第2の側から磁石を前記弁体に接近させたときに、
    前記弁体が前記磁石の磁力により後退するように構成さ
    れていることを特徴とする逆止弁。
  4. 【請求項4】 第1の側と第2の側とを連通させる流路
    部を備え、前記流路部に第1弁座を有する逆止弁本体
    と、前記流路部内に前進後退可能に配置され、前記第1
    の側に前進したときに前記第1弁座に当接して前記流路
    部を閉塞して前記第1の側と第2の側との連通を遮断
    し、前記第2の側に後退したときに前記第1弁座との間
    に隙間を形成して前記第1の側と第2の側とを連通させ
    る弁体と、前記弁体を前進させるように付勢する第1付
    勢手段とを備え、 前記弁体が、前記第1付勢手段によって付勢されて前記
    第1弁座と当接し、前記流路部と前記第1の側と前記第
    2の側とを連通させる空隙部を備え、前記空隙部に第2
    弁座を有する筒状の第1弁体と、前記空隙部内に前進及
    び後退可能に配置され、前記空隙部と第2の側とを連通
    させる連通部を備え、前進したときに、前記第2弁座と
    の間に隙間を形成して前記空隙部と前記連通部とを介し
    て前記第1の側と前記第2の側とを連通させ、後退した
    ときに前記第2弁座と当接して前記空隙部を閉塞して前
    記空隙部を介する前記第1の側と前記第2の側との連通
    を遮断する第2弁体と、前記第2弁体を後退させるよう
    に付勢する第2付勢手段とを有する構成であることを特
    徴とする逆止弁。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の逆止弁における前記逆止
    弁本体が、管継ぎ手に構成されていることを特徴とする
    逆止弁継ぎ手。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の逆止弁における前記逆止
    弁本体が、管継ぎ手に構成されていることを特徴とする
    逆止弁継ぎ手。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の逆止弁における前記逆止
    弁本体が、管継ぎ手に構成されていることを特徴とする
    逆止弁継ぎ手。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の逆止弁における前記逆止
    弁本体が、管継ぎ手に構成されていることを特徴とする
    逆止弁継ぎ手。
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