JP2002021295A - 建築板及びその施工方法 - Google Patents

建築板及びその施工方法

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JP2002021295A
JP2002021295A JP2000210430A JP2000210430A JP2002021295A JP 2002021295 A JP2002021295 A JP 2002021295A JP 2000210430 A JP2000210430 A JP 2000210430A JP 2000210430 A JP2000210430 A JP 2000210430A JP 2002021295 A JP2002021295 A JP 2002021295A
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hot
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Masayuki Oshima
正之 大島
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地材に対する施工が能率よく行えると共に
施工中における位置修正も容易に且つ正確に行え、さら
に、リフォームの際には下地材からの取り外し作業が簡
単に行える建築板とその施工方法を提供する。 【解決手段】 建築板の裏面の所定箇所には導電性材料
混入ホットメルト接着剤層を層着してあり、この建築板
を下地材上に位置決めしながら配設したのち、高周波誘
導加熱装置を用いてホットメルト接着剤層を加熱、溶融
させることにより下地材に接着、施工する。この際、ホ
ットメルト接着剤層が固化する前に建築板の位置の微調
整を可能にする。また、改装時や解体時には、高周波誘
導加熱装置により接着剤層を軟化、溶融させ、建築用化
粧板の除去作業を能率よく行えるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築物に
おいて、天井や床、壁等の下地材に内装材として施工す
る建築板とその施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、住宅等の建築物の天井下地材
や床、壁下地材に内装材としての建築板を施工する場
合、該建築板を釘や接着剤によって下地材に取付けてい
る。例えば、床下地材上に建築板(床板)を施工する場
合、四方端面に雌雄実部を形成している建築板を多数
枚、隣接する建築板の対向する雌雄実部を互いに嵌合さ
せながら平面方向に順次敷設し、一方の建築板の端縁部
を下地材に釘やステープルなど固着具によって固定する
ことにより行われている。この際、上記固着具と共に接
着剤を併用して各建築板の下面を下地材の上面に接着、
固定することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな建築板の施工方法によれば、釘やステープル等の固
着具を用いて建築板を下地材に正確に固定するには熟練
を要するばかりでなく、建築板の端縁部に釘等を打ち付
けた際に建築板に亀裂や割れが発生して使用できなくな
る虞れがあり、その上、このような釘打ち作業や上記の
ような現場において建築板の裏面に接着剤を塗布する作
業が煩雑で著しい手間を要し、作業能率が低下するとい
う問題点がある。さらに、隣接する建築板間に目隙き等
の施工不良箇所が生じていた場合には、施工後にそれを
修正することが困難である。また、建築板をリフォーム
する際には、建築板は上述したように下地材に釘等の固
着具によって固定されているので、下地材を傷めること
なく建築板を下地材から取り外すことは極めて困難で且
つ手間を要するものである。
【0004】一方、上記のような問題点を低減させて下
地材への建築板の取り付け、取り外し等の施工性を向上
させるために、例えば、建築板の裏面に両面粘着テープ
を貼着しておき、この両面粘着テープによって建築板を
下地材に貼着する施工方法や建築板の裏面と下地材とに
雌雄面ファスナーを取付け、この雌雄面ファスナー同士
を係止させることによって建築板を下地材に施工する方
法、或いは、金属フィルムの両面にホットメルト接着剤
層を一体に設けてなるシート状物を建築板と下地材との
間に介在させたのち、建築板表面からシート状物を高周
波加熱することによりホットメルト接着剤層を溶融させ
て建築板を下地材に接着させる方法も提案されている。
【0005】しかしながら、両面粘着テープや雌雄面フ
ァスナーによる下地材への建築板の取付方法では、建築
板を両面粘着テープや雌雄面ファスナーによって下地材
に取付けた後には、その取付位置を微妙に修正すること
が困難となり、却って建築板の施工性や施工精度を低下
させることになる。また、金属フィルムの両面にホット
メルト接着剤層を一体に設けてなるシート状物を建築板
と下地材との間に介在させてこのホットメルト接着剤層
を加熱、溶融させることにより建築板を下地材に接着施
工する方法では、施工時にこのシート状物を建築板と下
地材との間の所定部位に介在させた状態にすることが困
難で、特に、垂直な壁や下向きに面している天井の下地
材に対しては、該下地材と建築板とでシート状物を挟
着、固定させた状態にすることが困難となり、施工が難
しく、実用性に乏しいという問題点があった。
【0006】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは下地材に対する施工
性が正確且つ能率よく行えると共に施工中における取付
位置の微妙な修正が簡単に行え、さらに、リフォームの
際には下地材からの取り外し作業が容易に行うことがで
きる建築板及びその施工方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の建築板は、請求項1に記載したように、裏
面の少なくとも一側端縁部に、導電性材料を混入した塗
材を塗布してなる導電性塗布層と、この導電性塗布層上
に塗布してなるホットメルト接着剤層とを層着した構造
としている。
【0008】一方、請求項2に係る発明は、建築板の裏
面の少なくとも一側端縁部に、導電性材料を混入してな
るホットメルト接着剤層を層着した構造としている。
【0009】請求項3に係る発明は、上記請求項1に記
載の建築板の施工方法であって、裏面の少なくとも一側
端縁部に、導電性材料を混入した塗材を塗布してなる導
電性塗布層と、この導電性塗布層上に塗布してなるホッ
トメルト接着剤層とを層着している建築板を下地材上に
当接したのち、建築板の表面から高周波誘導加熱装置に
よって上記ホットメルト接着剤層を加熱、溶融させるこ
とにより、建築板を下地材に接着させることを特徴とし
ている。
【0010】一方、請求項4に係る発明は、上記請求項
2に記載の建築板の施工方法であって、裏面の少なくと
も一側端縁部に、導電性材料を混入してなるホットメル
ト接着剤層を層着している建築板を下地材上に当接した
のち、建築板の表面から高周波誘導加熱装置によって上
記ホットメルト接着剤層を加熱、溶融させることによ
り、建築板を下地材に接着させることを特徴としてい
る。
【0011】
【作用】建築板の裏面に、導電性材料を混入している塗
材を塗布してなる導電性塗布層と、この導電性塗布層上
に塗布してなるホットメルト接着剤層とを層着している
ので、建築板と下地材との間に両面テープや面ファスナ
ー等を介在させることなく、この建築板の裏面を下地材
の所定部位に直接、当接させるだけで下地材に対する建
築板の取付作業が行える。その際、下地材に当接するホ
ットメルト接着剤層は固化状態であるから、下地材に対
する建築板の位置決めが容易に行える。このような施工
作業は、裏面に導電性材料を混入してなるホットメルト
接着剤層を層着している建築板の場合においても同様で
ある。
【0012】このように、建築板を下地材の所定部位に
当接させたのち、ホットメルト接着剤層の上方における
建築板の表面に高周波誘導加熱装置を配して作動させる
と、該高周波誘導加熱装置から発する磁界によって導電
性塗布層中の導電性材料又は接着剤層中の導電性材料が
発熱し、その熱によってホットメルト接着剤層が溶融し
て下地材に対する接着力が発現する。建築板の表面にお
いて、この高周波誘導加熱装置を建築板の裏面に層着し
ているホットメルト接着剤層の層着部に平行に移動させ
ると、ホットメルト接着剤層がその長さ方向に順次、溶
融し、高周波誘導加熱装置の通過後、冷却、固化して建
築板が下地材に強固に接着、固定する。
【0013】この際、建築板の取付位置に微妙なずれが
生じている場合には、上記高周波誘導加熱装置によって
加熱、溶融したホットメルト接着剤層が固化する前であ
ればその位置を正確に微調整することができる。
【0014】さらに、施工した建築板間に目隙きなどの
施工不良箇所が生じていた場合には、施工後においてそ
の箇所の建築板のホットメルト接着剤層を上記のように
高周波誘導加熱装置によって加熱、溶融させれば、該ホ
ットメルト接着剤層が再び固化するまでの間に建築板の
ずれを容易に修正することができ、正確な施工が可能と
なる。また、リフォーム時や解体時においても同様に、
下地材にホットメルト接着剤層を介して固着している建
築板の表面上を高周波誘導加熱装置を移動させることに
よって上記ホットメルト接着剤層を加熱、溶融させれ
ば、下地材に対する建築板の接着力が低下して建築板を
順次、下地材から簡単に取り外すことができ、解体作業
等が能率よく行えるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の具体的な実施の形態
を図面について説明すると、図1〜図4において、1は
天井板や壁板、又は床板などの内装材に使用される木質
系、無機質系材料からなる建築板で、一定厚みを有する
長方形状に形成されてあり、その裏面における少なくと
も両側長辺縁部の一方の側端縁部に、導電性材料とホッ
トメルト接着剤とからなる接着剤層2を層着している。
【0016】上記木質系の建築板としては、合板、MD
F、LVL、OSB、パーティクルボード或いはこれら
の複合板からなる基板の表面に突板や化粧シートを貼着
してなる建築板、更に、床板用の建築板としてこの木質
系建築板の裏面に防音用のクッション材を貼着してなる
ものが用いられ、無機質系の建築板としては、石膏ボー
ド、ロックウール吸音板、珪酸カルシウム板、スラグ石
膏板、火山性ガラス質複層板の表面に塗装や化粧シート
貼り等により化粧を施してなる建築板を用いることがで
きる。
【0017】この建築板1の裏面に層着している上記接
着剤層2の平面形状としては、図1においては、建築板
1の裏面の四方端縁部に全長、全幅に亘り一定幅と厚み
でもって連続的な帯状或いは筋状に層着してなる長方形
枠状の接着剤層に形成しているが、図2に示すように、
建築板1の両側長辺縁部と短辺縁部とにおいて、互いに
直角に連設する一方の長辺縁部と短辺縁部とにのみ層着
してなるL字状の接着剤層に形成しておいてもよく、さ
らに、接着剤層2を連続させることなく図3に示すよう
に、適宜長さ毎に断続的に層着しておいてもよい。ま
た、図4に示すように、建築板1の裏面における四方端
縁部と中央部とに一定幅と厚みを有する接着剤層2を設
けておいてもよい。
【0018】このような接着剤層2は、建築板の裏面全
面に設けることもできるが、施工性や経済性から、上記
のように建築板1の四方端縁部において、少なくとも一
方の長辺側端縁部に連続的に或いは断続的に層着してお
けばよい。
【0019】建築板1の裏面に層着した上記導電性材料
とホットメルト接着剤とからなる接着剤層2としては、
図5、図6に示すように、導電性材料を混入してなる塗
材を建築板1の裏面端縁部に直接、塗布してこの塗材を
乾燥させてなる導電性塗布層2Aと、この導電性塗布層2A
上にホットメルト樹脂接着剤を塗布して導電性塗布層2A
に一体に層着してなるホットメルト接着剤層2Bとの2層
からなるものや、或いは図7、図8に示すように、ホッ
トメルト樹脂接着剤に導電性材料を混入してなるホット
メルト接着剤層2Cの1層のみからなるものが採用され
る。
【0020】導電性材料は金属や炭素の粉末、小片、繊
維状物であって、この導電性材料をバインダー成分であ
る合成樹脂液に均一に混入することによって塗材を作製
し、この塗材を上述したように建築板1の裏面の少なく
とも一端縁部に塗布することによって上記導電性塗布層
2Aを形成し、この導電性塗布層2A上に重ねてホットメル
ト接着剤層2Bを層着することにより図5、図6に示した
2層からなる接着剤層2を形成している。なお、上記合
成樹脂液としては、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、
酢酸ビニル樹脂系、アミノアルキド樹脂系、ニトロセル
ロース系、ブチラール樹脂系等の合成樹脂液を使用して
いる。また、この合成樹脂液と導電性材料の混合割合
は、例えば、導電性材料としてアルミニウム粉末又はア
ルミニウム箔を用いた場合、この導電性材料70〜10重量
部に対して合成樹脂液30〜90重量部が好ましく、さら
に、ホットメルト樹脂接着剤を上記導電性塗布層2A上に
塗布することによってホットメルト接着剤層2Bを形成し
ている。
【0021】一方、図7、図8に示すように、建築板1
の裏面の少なくとも一端縁部に塗布することによって形
成された、ホットメルト樹脂接着剤に導電性材料を混入
してなるホットメルト接着剤層2Cは、ホットメルト樹脂
接着剤50〜90重量部に金属や炭素の粉末、小片、繊維状
物からなる導電性材料を50〜10重量部、混練して溶融さ
せたホットメルト接着剤を建築板1に断続的又は連続帯
状に塗布して乾燥、固着させることにより形成されてい
る。なお、ホットメルト樹脂接着剤としては、通常のオ
レフィン樹脂系、EVA樹脂系、ボリエステル樹脂系の
ものを使用している。
【0022】また、建築板1の裏面に対する導電性材料
を混入してなるホットメルト樹脂接着剤の塗布量は特に
限定されないが、断続的または連続的に塗布するいずれ
の場合であっても、10〜50g/m2 程度が経済性と施工
性の点から好ましい。上記導電性塗布層2A上にホットメ
ルト接着剤層2Bを層着してなる接着剤層2においても建
築板1の裏面に対する導電性塗布層2Aの塗布割合を10〜
50g/m2 程度としている。
【0023】このように裏面の少なくとも一端縁部、例
えば、両側長辺端縁部に全長に亘って導電性塗布層2Aと
この導電性塗布層2A上にホットメルト接着剤層2Bを層着
してなる接着剤層2を設けた建築板1を、図9に示すよ
うに、根太3A上に捨て張り合板3Bを張設してなる下地材
3上に施工するには、図10に示すように先にその裏面に
層着している一端縁部側の接着剤層2を下地材3の所定
部位に接着させている建築板1'の他側端面に対して一側
端面を接合状態にして並設し、その接着剤層2を下地材
3に当接させる。
【0024】しかるのち、これらの建築板1、1'の未だ
下地材3に接着していない接着剤層2、2の上方、即
ち、これらの建築板1、1'の対向側端部間の表面上に高
周波誘導加熱装置4を配して該高周波誘導加熱装置4を
作動させることにより高周波磁界を発生させると、その
磁界によって高周波誘導加熱装置4の下方の接着剤層
2、2における導電性塗布層2A中の導電性材料が発熱
し、その熱によってホットメルト接着剤層2Bが加熱され
て溶融する。そして、上記高周波誘導加熱装置4を建築
板1、1'の対向側端部間の表面上に沿って移動させる
と、高周波誘導加熱装置4の通過時にその下方のホット
メルト接着剤層2B、2Bが連続的に溶融すると共に高周波
誘導加熱装置4の通過後には、冷却、固化して先に一側
端部の裏面ホットメルト接着剤層2Bを下地材3に接着さ
せている建築板1'の他側端部とこの建築板1'に並設した
建築板1の一側端部とが下地材3の所定部位に接着、固
定される。
【0025】次いで、上記同様に次の建築板1を、先に
その一側端縁部の裏面ホットメルト接着剤層2Bを下地材
3上に接着、施工した建築板1'の他側端部側に並設し、
上記同様にしてこれらの建築板1、1'の対向側端部の裏
面に層着している導電性塗布層2A中の導電性材料を高周
波誘導加熱装置4により加熱して該導電性塗布層2A上の
ホットメルト接着剤層2Bを溶融し、下地材3上に接着さ
せる。この作業を繰り返し行って図11に示すように、下
地材3上に建築板1を接着、施工するものである。
【0026】裏面に層着している接着剤層2が、ホット
メルト樹脂接着剤に導電性材料を混入してなるホットメ
ルト接着剤層2Cである建築板1の場合には、この建築板
1を上記のように下地材3の所定部位に配設して図12に
示すように、そのホットメルト接着剤層2Cの上方におけ
る該建築板1の表面に高周波誘導加熱装置4を沿わせて
該高周波誘導加熱装置4から発する磁界によりホットメ
ルト接着剤層2Cに混入している導電性材料を加熱する
と、ホットメルト樹脂接着剤が溶融して、上記導電性塗
布層2A上にホットメルト接着剤層2Bを層着してなる接着
剤層2を設けた建築板1と同様にこの建築板1は該ホッ
トメルト接着剤層2Cを介して下地材3上に接着するもの
である。
【0027】なお、接着剤層2が建築板1の裏面におけ
る一側端縁部にのみ設けている場合においても、建築板
1を順次、下地材3上に並設する毎に、高周波誘導加熱
装置4によって導電性材料を発熱させ、その発熱により
ホットメルト接着剤層を溶融、接着させればよい。
【0028】建築板1を下地材3上に順次、接着、施工
する作業中において、接着すべき建築板1の取付位置が
ずれている場合には、高周波誘導加熱装置4によって加
熱、溶融したホットメルト接着剤層が固化する前にその
位置を正確に微調整したのちホットメルト接着剤層を固
化させればよい。また、施工後において、建築板1、1
間に目隙きなどの施工不良箇所が生じている場合には、
その箇所の建築板1のホットメルト接着剤層を上記のよ
うに高周波誘導加熱装置によって加熱、溶融させれば、
該ホットメルト接着剤層が再び固化するまでの間に建築
板1の位置修正が可能となる。
【0029】なお、建築板1に反りが生じている場合に
は、該建築板1を少数の釘やタッカによって下地材3上
に打ち付けることにより反りを矯正し、この状態にして
建築板1を下地材3に上記接着剤層2によって接着、施
工すればよい。また、建築板1を壁面や天井面に施工す
る場合、その適所を上記同様に少数の釘やタッカによっ
て下地材3に固定して接着剤層2による固定手段と併用
してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に係る建
築板によれば、裏面の少なくとも一側端縁部に、導電性
材料を混入した塗材を塗布してなる導電性塗布層と、こ
の導電性塗布層上に塗布してなるホットメルト接着剤層
とを層着しているので、構造が簡単で均質な建築板の多
量生産に適するばかりでなく、下地材に当接するホット
メルト接着剤層は固化状態であるから、下地材上で建築
板を滑らせながらその位置決めが容易に行えるものであ
り、位置決め後、高周波誘導加熱装置を使用してホット
メルト接着剤層を溶融させることにより、簡単且つ能率
よく所定の位置に建築板を施工することができる。
【0031】一方、請求項2に係る発明の建築板におい
ては、裏面の少なくとも一側端縁部に、導電性材料を混
入してなるホットメルト接着剤層を層着しているので、
上記請求項1に記載の建築板と同様に下地材に対する位
置決めが容易に行えると共に能率の良い施工が可能とな
り、その上、建築板の裏面の少なくとも一側端縁部に導
電性材料を混入してなるホットメルト接着剤層を一層の
み、層着した構造であるから、請求項1に記載の建築板
に較べてより生産性よく形成することができるものであ
る。
【0032】また、請求項3又は請求項4に係る発明
は、上記請求項1又は請求項2に記載の建築板の施工方
法であって、建築板を下地材上に当接したのち、建築板
の表面から高周波誘導加熱装置によって導電性材料を発
熱させ、上記ホットメルト接着剤層を加熱、溶融させる
ことにより、建築板を下地材に接着させることを特徴と
するものであるから、何等の熟練を要することなく建築
板を下地材に容易に施工することができるものであり、
その上、この施工中において、建築板の取付位置に微妙
なずれが生じている場合には、上記高周波誘導加熱装置
によって加熱、溶融したホットメルト接着剤層が固化す
る前にその位置を正確に微調整することができる。
【0033】さらに、施工した建築板間に目隙きなどの
施工不良箇所が生じていた場合には、施工後においてそ
の箇所の建築板のホットメルト接着剤層を上記のように
高周波誘導加熱装置によって加熱、溶融させれば、該ホ
ットメルト接着剤層が再び固化するまでの間に建築板の
ずれを容易に修正することができ、正確な施工が可能と
なる。また、リフォーム時や解体時においても同様に、
下地材にホットメルト接着剤層を介して固着している建
築板の表面上を高周波誘導加熱装置を移動させることに
よって上記ホットメルト接着剤層を加熱、溶融させれ
ば、下地材に対する建築板の接着力が低下して建築板を
順次、下地材から簡単に取り外すことができ、解体作業
等が能率よく行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】裏面側から見た建築板の斜視図、
【図2】接着剤層の異なる層着形状を示す建築板の斜視
図、
【図3】接着剤層のさらに異なる層着形状を示す建築板
の斜視図、
【図4】接着剤層のさらに別異な装着形状を示す建築板
の斜視図、
【図5】導電性塗布層とホットメルト接着剤層とからな
る接着剤層を設けた建築板の簡略縦断正面図、
【図6】その一部の簡略裏面図、
【図7】導電性材料を混入してなるホットメルト接着剤
層を設けた建築板の簡略縦断正面図、
【図8】その一部の簡略裏面図、
【図9】建築板を施工した状態を示す一部切欠平面図、
【図10】下地材に建築板を接着、施工している状態の
簡略縦断正面図、
【図11】下地材に施工した状態を示す一部の縦断正面
図、
【図12】下地材に別な建築板を接着、施工している状
態の簡略縦断正面図。
【符号の説明】
1 建築板 2 接着剤層 2A 導電性塗布層 2B、2C ホットメルト接着剤層 3 下地材 4 高周波誘導加熱装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面の少なくとも一側端縁部に、導電性
    材料を混入した塗材を塗布してなる導電性塗布層と、こ
    の導電性塗布層上に塗布してなるホットメルト接着剤層
    とを層着していることを特徴とする建築板。
  2. 【請求項2】 裏面の少なくとも一側端縁部に、導電性
    材料を混入してなるホットメルト接着剤層を層着してい
    ることを特徴とする建築板。
  3. 【請求項3】 裏面の少なくとも一側端縁部に、導電性
    材料を混入した塗材を塗布してなる導電性塗布層と、こ
    の導電性塗布層上に塗布してなるホットメルト接着剤層
    とを層着している建築板を下地材上に当接したのち、建
    築板の表面から高周波誘導加熱装置によって上記ホット
    メルト接着剤層を加熱、溶融させることにより、建築板
    を下地材に接着させることを特徴とする建築板の施工方
    法。
  4. 【請求項4】 裏面の少なくとも一側端縁部に、導電性
    材料を混入してなるホットメルト接着剤層を層着してい
    る建築板を下地材上に当接したのち、建築板の表面から
    高周波誘導加熱装置によって上記ホットメルト接着剤層
    を加熱、溶融させることにより、建築板を下地材に接着
    させることを特徴とする建築板の施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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