JP2002021261A - 屋根構造、屋根改修構造及び取付金具 - Google Patents

屋根構造、屋根改修構造及び取付金具

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JP2002021261A
JP2002021261A JP2000202309A JP2000202309A JP2002021261A JP 2002021261 A JP2002021261 A JP 2002021261A JP 2000202309 A JP2000202309 A JP 2000202309A JP 2000202309 A JP2000202309 A JP 2000202309A JP 2002021261 A JP2002021261 A JP 2002021261A
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Yoshiaki Nakamaru
義昭 中丸
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ABC Trading Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瓦棒屋根の改修において、施工する際に切屑
や削粉などを屋内に落下させることがなく、あらゆる種
類の屋根材等を取付けられるようにする。 【解決手段】 瓦棒屋根50の山部55を跨ぐように取
付金具1を配設し、ボルト3を締め込んで側壁6、18
間の間隔を広げると同時に脚部7、脚部19の間隔を狭
めて、挟着面部12、20で山部55の腹部55aを挟
み付けて取付金具1を固定し、ボルト孔13及び21に
それぞれボルト23を打ち込み、挟着面部12、20と
山部55の腹部55aを固着し、フランジ8、8・・に
母屋材25を固定する。そして母屋材25上に断熱材一
体型屋根材60等を配設すれば屋根改修構造を構築する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根構造及び屋根
の改修構造に関するものであり、特に瓦棒屋根を基礎と
する屋根構造及び屋根の改修構造、並びにこれらの構造
の施工に用いる取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】瓦棒屋根の多くは鋼板等によって形成さ
れているため、長期間使用するうちに錆びたり腐食して
雨漏りなどを生じ定期的に改修が必要になる。また、最
近では屋内の温度管理効率を高めて電気代を節約すべく
このような瓦棒屋根に対しても断熱構造を付加する改修
需要が増えて来ている。
【0003】このような瓦棒屋根の改修は、以前は既設
の屋根を撤去して新たに屋根を葺くようにして行ってい
たが、改修コストが高くなるばかりか、工事期間中屋内
の使用が制限されるため、最近では、既設の屋根はその
ままにしておいてその上に更に新たな瓦棒屋根や断熱材
を設置する改修方法(例えば実公昭63−46576号
参照)が採られることが多い。
【0004】ところが、従来のこの種の改修は、ビス・
ボルト等を既設の屋根材に直接打ち込んで新たな瓦棒屋
根材等を取付けるものであったため、ビス・ボルト等を
打ち込んだ際に切屑や削粉などが屋内に落下し、場合に
よっては削粉の浮遊がおさまるまで屋内の操業を停止せ
ざるを得ないこともあった。
【0005】そこで、例えば特許第2907423号な
どは、断面ほぼ逆U字形で相対向する両側壁の脚端を内
側に屈曲させた金属板のフレームと、両側壁を貫通し締
め込みにより両側壁を対向方向に押し込むボルト部材と
よりなるクランプ金具を用い、このクランプ金具を既設
の瓦棒屋根材の瓦棒部の上にこれを跨ぐように配し、上
記ボルト部材を締め込んで上記脚端で瓦棒屋根材の瓦棒
部を両側面から挟み付けてクランプ金具を瓦棒部を固定
し、固定されたクランプ金具の上に金属板屋根材の山部
を重ね合わせ、これをクランプ金具のフレームにボルト
締め固定することにより、ビス・ボルト等を打ち込まな
い屋根補修工法等を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、種種
の形状の屋根材が開発され、例えばその中には、図13
に示すように、金属屋根材61の下面に、肉厚で下面が
平坦な断熱材62を固着し裏打ちしてなる断熱材一体型
の屋根材60も多く使われてきているが、上記の特許方
法のような改修方法ではこのような断熱材一体型屋根材
60などを施工することができない。すなわち、施工す
る屋根材の形状がかなり限定されてしまうという問題が
あった。
【0007】そこで本発明は、施工する際に切屑や削粉
などを屋内に落下させることがなく、しかも屋根材や断
熱材の形状にとらわれることなくあらゆる種類の屋根材
等を容易かつ確実に取付けることができる屋根構造、屋
根改修構造及びこれらに好適に用いることのできる取付
金具を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的のため、本発
明は、面内に嵌挿部を設けてなる上面部、この上面部の
左右一側から起立してなる側壁、上面部の左右他側から
垂下してなる脚部、及び上面部の前後一側から起立又は
水平に延設されてなるフランジを備えた部品Aと、前記
嵌挿部に嵌挿し得る嵌入上面部、この嵌入上面部の左右
一側から起立してなる側壁、及び上面部の左右他側から
垂下してなる脚部とを備えた部品Bと、ボルトとを有し
てなり、部品Aの嵌挿部に部品Bの嵌入上面部を嵌挿さ
せて部品Aの上面部とBの嵌入上面部とを互いに摺動自
在に重ねると共に、部品A、Bの側壁同士及び脚部同士
を対立させ、少なくとも一方の側壁に貫通させたボルト
を締め込むと側壁間の間隔が広がると同時に脚部間の間
隔が狭まり、この脚部間で挟着して得る構成を備えた取
付金具を提供する。
【0009】かかる構成の取付金具を用いれば、例え
ば、取付金具を瓦棒屋根の山部に固定し、当該取付金具
のフランジに母屋材を固定し、この母屋材に断熱材又は
屋根材を取付けて屋根改修構造を構成することができ
る。また、取付金具を瓦棒屋根の山部に固定し、当該取
付金具のフランジに母屋材を固定し、この母屋材に断熱
材、太陽光発電装置、笠木、樋などの屋根上構造物を取
付けるか、或いは前記フランジに断熱材、太陽光発電装
置、笠木、樋などの屋根上構造物を直接取付けるかして
屋根構造を構成することもできる。具体的には、少なく
とも一方の側壁に貫通させたボルトを締め込み、側壁間
の間隔を広げると同時に脚部間の間隔を狭め、この脚部
間で瓦棒屋根の山部を挟み付けるようにして取付金具を
取付け、この取付金具のフランジに母屋材や断熱材、太
陽光発電装置、笠木、樋などの屋根上構造物を固定する
ことができる。
【0010】また、本発明は、上記の取付金具とは若干
構成を異にする取付金具として、面内に嵌挿部を設けて
なる上面部、この上面部の前後一側から起立又は水平に
延設されてなるフランジ、及び上面部の左右一側から垂
下してなる側壁を備えた部品Cと、前記嵌挿部に嵌挿し
得る嵌入上面部、及びこの嵌入上面部の左右他側から垂
下してなる側壁を備えた部品Dと、ボルトとを有してな
り、部品Cの嵌挿部に部品Dの嵌入上面部を嵌挿させて
部品Cの上面部と部品Dの上面部とを互いに摺動自在に
重ねると共に、部品C、Dの側壁同士を対立させ、両側
側壁に貫通させたボルトを締め込むと側壁間の間隔が狭
まり、この側壁間で挟着し得る構成を備えた取付金具を
提供する。
【0011】かかる構成の取付金具を用いても、取付金
具を瓦棒屋根の山部に固定し、当該取付金具のフランジ
に母屋材を固定し、この母屋材に断熱材又は屋根材を取
付けて屋根改修構造を構成することができるし、また、
取付金具を瓦棒屋根の山部に固定し、当該取付金具のフ
ランジに母屋材を固定し、この母屋材に断熱材、太陽光
発電装置、笠木、樋などの屋根上構造物を取付けるか、
或いは前記フランジに断熱材、太陽光発電装置、笠木、
樋などの屋根上構造物を直接取付けるかして屋根構造を
構成することもできる。具体的には、両側側壁に貫通さ
せたボルトを締め込み、側壁間の間隔を狭め、この側壁
間で瓦棒屋根の山部を挟み付けるようにして取付金具を
取付け、この取付金具のフランジに母屋材や断熱材、太
陽光発電装置、笠木、樋などの屋根上構造物を固定する
ことができる。
【0012】このようにして屋根構造及び屋根改修構造
を施工すれば、施工する際に切屑や削粉などを屋内に落
下させることもないし、しかもフランジ付きの取付金具
を屋根に固定し、このフランジに屋根材や断熱材を取り
付けるというものであるから屋根材や断熱材の形状にと
らわれることなくあらゆる種類の屋根材等を容易かつ確
実に取付けることができる。
【0013】なお、本発明の取付金具において、「側壁
間で挟み付けて挟着する」或いは「脚部間で挟み付けて
挟着する」というのは、側壁や脚部自体で挟み付ける場
合は勿論、後述の実施例のように側壁や脚部に連設した
挟着部や挟着面部で挟み付ける場合も包含する意である
し、挟み付けると同時にボルトやビスなどを打ち込んで
固着させる場合も包含する意である。また、ボルトの締
め込み構造は、一般的なあらゆる構造を採用可能であ
り、ナットを介して締め込むように構成しても、また、
ナットなしで部品A〜Dにねじ部を設けるように構成し
てもよい。さらにまた、フランジには予めボルト孔など
の取付孔を設けておいても、おかなくてもどちらでもよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて本発明の
実施の形態について説明する。
【0015】(実施例1)図1に示した取付金具1は、
特に瓦棒屋根50の改修に好適に用いることができるよ
うに形成してある。そこで先ず瓦棒屋根50について説
明すると、瓦棒屋根50は、図4及び図5に示すよう
に、いずれも長尺な屋根材51、吊子52及びキャップ
53からなり、屋根材51の端縁部を垂直に折り曲げて
立上げ片54を形成し、相隣り合う屋根材51、51の
立上げ片54、54間に断面U字形の吊子52を配設
し、この吊子52の上部に断面U字形のキャップ53を
被せ、このキャップ53の側壁53a、53aの端縁部
と吊子52の側壁52a、52aの端縁部とを重ねては
ぜ折りして結合せしめてはぜ折り部57を含む山部55
を設け、木毛板56を介して母屋に設置されている。
【0016】取付金具1は、図1〜図3に示すように、
部品A及び部品Bを組み付けて構成するフレーム2と、
ボルト3と、ナット4とからなっている。
【0017】部品Aは、金属板から形成し、上面部5
と、この上面部5の左右一側縁から起立してなる側壁6
と、上面部5の左右他側縁から垂下してなる脚部7と、
上面部5の前後一側縁から起立してなるフランジ8とを
備えるように構成してある。上面部5内には、中央部に
段差部9を形成し、この段差部9内に部品Bの胴部を嵌
挿させ得る嵌挿部10を設けてある。側壁6は、ボルト
頭の幅よりも若干高く形成し、中央部にはボルト挿通穴
11を穿孔し、上縁部は上面部5側すなわち内側水平に
折曲形成してある。脚部7は、上下中央部に段差部7a
を形成し、この段差部7aの下側部を一段内側寄りに形
成して挟着面部12とし、この挟着面部12の中央部に
ボルト孔13を設け、更に下端縁部に沿って内側を向い
た鋸刃状の噛付部14を形成してある。また、フランジ
8は、少なくとも側壁6よりも高く形成し、その内部に
は互いに異なる方向に長尺に形成した長孔15、16を
水平方向に適宜間隔をおいて穿孔してある。
【0018】これに対し、部品Bは、同じく金属板から
形成し、部品Aの嵌挿部10に嵌挿させ得る嵌入上面部
17と、この嵌入上面部17において、上記側壁6の逆
側縁から起立してなる側壁18と、側壁6と同側すなわ
ち側壁18とは逆側縁から垂下してなる脚部19とを備
えるように構成してある。嵌入上面部17は平坦面とし
て形成してある。側壁18は、上記側壁6と略同じ高さ
に形成し、この側壁6の上面部17側の面すなわち部品
Aに組み付けた際に内側面となる面にボルト3の先端部
を嵌挿させ得るボルト先端受部20を設けてある。この
ボルト先端受部20は箱型に形成してあり、この内部に
ボルト3先端部を挿入すればボルト3がずれないように
なっている。また、脚部19は、上記脚部7同様、上下
中央部に段差部19aを形成し、この段差部19aの下
側部を一段内側寄りに形成して挟着面部21とし、この
挟着面部21の中央部にはボルト孔22を設け、下端縁
部に沿って内側を向いた鋸刃状の噛付部21aを形成し
てある。
【0019】これら部品A及び部品Bは、図2及び図3
に示すように、部品Aの嵌挿部10内に部品Bの胴部を
挿通させて組み付けることによりフレーム2を組み立て
ることができ、組み立てられたフレーム2では、嵌挿部
10内に嵌入上面部17が嵌挿し、部品Aの上面部5上
に部品Bの嵌入上面部17が摺動自在に重なり、左右の
側壁6及び側壁18、脚部7及び脚部19がそれぞれ対
立した状態となる。そして、側壁6の外側からボルト挿
通穴11にボルト3を挿通させると共に、側壁6の内側
からボルト3の基端部にナット4を嵌め込み、ボルト3
先端部をボルト先端受部20内に納めれば取付金具1を
組み立てることができ、この取付金具1にあっては、ボ
ルト3を締め込むことによって側壁18を外側に押圧す
ると、左右両側の側壁6、18の間隔が広がると同時に
左右両側の脚部7、19の間隔が狭まるから、この脚部
7、19が挟着部として機能する。
【0020】以下、上記構成からなる取付金具1を使っ
て瓦棒屋根50を改修する方法及びそれによって構成さ
れる改修構造、より具体的には、既設の瓦棒屋根50は
そのまま残し、瓦棒屋根50の上に断熱材一体型屋根材
60を設置する改修方法及び改修構造について説明す
る。
【0021】ここで、断熱材一体型屋根材60は、図1
3に示すように、金属製の波板状屋根材61の下面に適
宜厚さを有し、下面が平坦面からなる断熱材62を固着
し裏打してなるものであり、断熱材62は硬質発泡プラ
スチックからなっている。
【0022】瓦棒屋根50の改修に当たっては先ず、図
4に示すように、瓦棒屋根50の山部55を跨ぐように
取付金具1を配設し、取付金具1の取付け位置を調整
し、取付け位置が決定したところでナット4を介してボ
ルト3を締め込んで側壁6、18間の間隔を広げると同
時に脚部7、脚部19の間隔を狭めて、挟着面部12、
20で山部55の腹部55aを挟み付けて取付金具1を
固定する。次いで、ボルト孔13及び21にそれぞれボ
ルト23を打ち込み、挟着面部12、20と山部55の
腹部55aを固着して取付金具1の固定を確実なものと
する。このように取付金具1を瓦棒屋根50に取付けた
状態において、フランジ8の表裏面は山部55の長さ方
向に対して直交する方向、言い換えれば屋根勾配と直交
する方向に向く。
【0023】このようにして水平方向に適宜間隔をおい
て順次取付金具1、1・・を取付けた後、水平方向に並
んだ取付金具1、1・・のフランジ8、8・・に母屋材
25(図ではL型アングル材)を添わせ、各フランジ8
の長孔15、16にボルト23等を打ち込んで母屋材2
5を固定する。
【0024】母屋材25をこのようにして屋根勾配方向
に適宜間隔をおいて取付けた後、図5に示すように、こ
れら母屋材25、25・・上に断熱材一体型屋根材60
を載せ、フックボルトやタップビス等を使って当該断熱
材一体型屋根材60を母屋材25、25・・に固定すれ
ば本発明の屋根構造及び屋根改修構造を構築することが
できる。
【0025】このようにして屋根構造及び屋根改修構造
を構築すれば、取付金具1の固定の際に屋根材50に打
ち込むボルトは、挟着面部12、20から山部55の腹
部に打ち込むボルト23だけであり、これについても、
図4に示すように、山部55内にはキャップ53が嵌め
込まれているから、ボルト23を打ち込んだ際に生じる
切粉などが屋内に落下する心配はない。しかも、フラン
ジ8にはあらゆる形状の母屋材25を取付けることがで
き、更には、長尺な母屋材25を基礎として屋根材等を
取付ける構成としてあるから、母屋材25上であれば任
意の位置に任意の方法によって屋根材などを固定するこ
とができる。また、屋根等の形状に関係なく容易に取付
けることもできる。
【0026】なお、取付金具1は、上記の用途以外にも
様々な用途に用いることができ、例えば、図12に示す
ように、H型アングルをフランジ8に取付け、隣接する
アングル材間に断熱材を挟着するようにして断熱材を取
付けて屋根を断熱構造に改修することもできる。また、
母屋材の代わりに太陽光発電装置、笠木、樋などの屋根
上構造物を取付けることも可能である。
【0027】(実施例2)取付金具31は、上記取付金
具1同様、特に瓦棒屋根50の改修に好適に用いること
ができるように形成してある。
【0028】この取付金具31は、図6に示すように、
部品C及び部品Dを組み付けて構成するフレーム32
と、ボルト33と、ナット34とから構成してある。
【0029】部品Cは、金属板から形成し、上面部35
と、この上面部35の前後一側に水平に延設されてなる
フランジ36と、上面部35の左右一側縁から垂下して
なる側壁37と、側壁37と直交する方向に上面部35
から垂下してなる垂下片部39とを備えるように構成し
てある。上面部35内には、ブリッジ状に隆起し、この
ブリッジ下側に部品Bの胴部を嵌挿させ得る嵌挿部40
を設けてある。フランジ36は、上面部35と面一な矩
形状の板面として形成し、先端側寄り部位にはボルト孔
41が設けてある(但し、予め設けなくてもよい)。側
壁37は、その中央にボルト挿通穴42を穿孔すると共
に、下縁寄り部位に内側に向いた段差部37aを形成
し、この段差部37aの下側部を一段内側寄りの縦面と
しての挟着部38を形成し、挟着部38の中央部にはボ
ルト孔38aを設け、挟着部38の左右両側には内側向
きに係止片44、44を設けてある。また、垂下片部3
9は、取付金具32を瓦棒屋根50の山部55を跨ぐよ
うに配設した際に、垂下片部39の下端部がキャップ5
3内に嵌合し得るように形成してある。
【0030】これに対し、部品Dは、金属板から形成
し、部品Cの嵌挿部40に嵌挿させ得る嵌入上面部45
と、この嵌入上面部45において、上記側壁37の逆側
縁から垂下してなる側壁46とを備えている。嵌入上面
部45は、部品Cの嵌挿部39の内面形状に添った形状
を有する抜き差し片として形成してあり、側壁46は、
側壁37のボルト挿通穴42と対応する位置にボルト挿
通穴47を穿孔し、上記部品Cと同様、下縁寄り部位に
段差部46aを形成し、この段差部46aの下側部を一
段内側寄りの縦面としての挟着部48とし、この挟着部
48の中央部にはボルト孔48aを設けると共に左右両
側縁には内側向きに係止片49、49を形成してある。
【0031】これら部品C及び部品Dは、図6及び図7
に示すように、部品Cの嵌挿部40内に部品Dの嵌入上
面部45を挿通させて組み付けることによりフレーム3
2を組み立てることができ、組み立てられたフレーム3
2では、嵌挿部40内に嵌入上面部45が嵌挿し、部品
Cの上面部35上に部品Dの嵌入上面部45が互いに摺
動自在に重なり、左右の側壁37、46が対立した状態
となる。そして、側壁37、46のどちらか一方の外側
からボルト挿通穴42及び47にボルト33を通し、側
壁37、46の外側に突出したボルト先端部にナット3
4を嵌め込めば取付金具31を組み立てることができ、
この取付金具31にあっては、ボルト33を締め込むこ
とによって側壁37、46間の間隔を狭めることができ
るから、この側壁37、46が挟着部として機能する。
【0032】以下、上記構成からなる取付金具31を使
って瓦棒屋根50を改修する方法及びそれによって構成
される改修構造、より具体的には、既設の瓦棒屋根50
はそのまま残し、瓦棒屋根50の上に断熱材一体型屋根
材60を設置する改修方法及び改修構造について説明す
る。
【0033】瓦棒屋根50の改修に当たっては先ず、図
8及び図9に示すように、瓦棒屋根50の山部55を跨
ぐように取付金具31を配設し、垂下片部39の下端部
を断面U字形のキャップ53内に嵌入させる。次いで、
取付金具32の取付け位置を調整し、取付け位置が決定
したところでボルト33を締め込んで側壁37及び側壁
46の間隔を狭めて挟着部38、48で山部55の腹部
55aを挟み付けて取付金具31を固定する。この際、
係止片44、49は屋根材51のはぜ折り部57の下側
に位置して上方への抜出を防止する係止部として機能す
る。次いで、ボルト孔38a及び48aにそれぞれビス
等を打ち込み、挟着部38、48と山部55の腹部55
aとを固着して取付金具31の固定を確実なものとす
る。このように取付金具31を瓦棒屋根50に取付けた
状態において、フランジ36は山部55の長さ方向に水
平に突出した状態になる。
【0034】以後は、実施例1と同様、水平方向に適宜
間隔をおいて順次取付金具31、31・・を取付け、こ
れらのフランジ36、36・・に母屋材25(図11で
はL型アングル材を使用)を添わせ、各フランジ36の
ボルト孔41にボルトを打ち込んで母屋材25を固定す
る。そして、このように母屋材25を屋根勾配方向に適
宜間隔をおいて取付けた後、これら母屋材25、25・
・上に断熱材一体型屋根材60を載せてフックボルトや
タップビス等を使用して当該断熱材一体型屋根材60を
母屋材25、25・・に固定すれば本発明の屋根構造及
び屋根改修構造を構築することができる。
【0035】このように屋根構造及び屋根改修構造を構
築すれば、実施例1同様、屋根材50にボルトを打ち込
んだ際に生じる切粉などが屋内に落下する心配はない。
しかも、フランジ36にはあらゆる形状の母屋材25を
取付けることができ、長尺な母屋材25を基礎として屋
根材等を取付ける構成としてあるから、母屋材25上で
あれば任意の位置に任意の方法によって屋根材などを固
定することができる。さらには屋根等の形状に関係なく
容易に取付けることができる。
【0036】なお、取付金具31も、上記取付金具1同
様、上記の用途以外にも様々な用途に用いることがで
き、例えば、図12に示すように、H型アングルをフラ
ンジ36に取付け、隣接するアングル材間に断熱材を挟
着するようにして断熱材を取付けて屋根を断熱構造に改
修することもできる。また、母屋材の代わりに太陽光発
電装置、笠木、樋などの屋根上構造物を取付けることも
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る取付金具の一例を分
解状態で示した斜視図である。
【図2】 図1の取付金具の縦断面図である
【図3】 図1の取付金具の組み立て状態を示した斜視
図である。
【図4】 図1の取付金具を使って本発明の屋根構造及
び屋根改修構造を構成する際の途中段階、すなわち取付
金具を瓦棒屋根に固定し、フランジに母屋材を取付けた
状態を示した斜視図である。
【図5】 図1の取付金具を使って構成した本発明の屋
根構造及び屋根改修構造の一例を示した斜視図である。
【図6】 図1とは異なる実施例に係る取付金具の一例
を分解状態で示した斜視図である。
【図7】 図6の取付金具の組み立て状態を示した斜視
図である。
【図8】 図6の取付金具を使って本発明の屋根構造及
び屋根改修構造を構成する際の途中段階の状態、すなわ
ち取付金具を瓦棒屋根に配設した状態を示した斜視図で
ある。
【図9】 図8の状態を別の角度からみた斜視図であ
る。
【図10】 同じく、図8の状態の断面図である。
【図11】 図6の取付金具を瓦棒屋根に固定し、フラ
ンジに母屋材を取付けた状態を示した正面図である。
【図12】 断熱材の取付け例を示した縦断面図であ
る。
【図13】 断熱材一体型屋根材の構成例を示した断面
図である。
【符号の説明】
1 取付金具 2 フレーム 3 ボルト 4 ナット 5 上面部 6、18 側壁 7、19 脚部 8 フランジ 10 嵌挿部 11 ボルト挿通穴 12、21 挟着面部 17 嵌入上面部 20 ボルト先端受部20 25 母屋材 31 取付金具 32 フレーム 33 ボルト 34 ナット 35 上面部 36 フランジ 37、46 側壁 39 垂下片部 40 嵌挿部 42、47 ボルト挿通穴 38、48 挟着部 44、49 係止片 45 嵌入上面部 50 瓦棒屋根 51 屋根材 52 吊子 53 キャップ 55 山部 56 木毛板 60 断熱材一体型屋根材 61 屋根材 62 断熱材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジを張り出してなる取付金具を瓦
    棒屋根の山部に固定し、前記フランジに母屋材を固定
    し、この母屋材に断熱材又は屋根材を取付けてなる構成
    を有する屋根改修構造。
  2. 【請求項2】 取付金具は、面内に嵌挿部を設けてなる
    上面部、この上面部の左右一側から起立してなる側壁、
    上面部の左右他側から垂下してなる脚部、及び上面部の
    前後一側から起立又は水平に延設されてなるフランジを
    備えた部品Aと、前記嵌挿部に嵌挿し得る嵌入上面部、
    この嵌入上面部の左右一側から起立してなる側壁、及び
    上面部の左右他側から垂下してなる脚部とを備えた部品
    Bと、ボルトとを有してなり、部品Aの嵌挿部に部品B
    の嵌入上面部を嵌挿させて部品Aの上面部とBの嵌入上
    面部とを互いに摺動自在に重ねると共に、部品A、Bの
    側壁同士及び脚部同士を対立させ、少なくとも一方の側
    壁に貫通させたボルトを締め込むと側壁間の間隔が広が
    ると同時に脚部間の間隔が狭まり、この脚部間で瓦棒屋
    根の山部を挟み付け得る構成を備えたものである請求項
    1に記載の屋根改修構造。
  3. 【請求項3】 取付金具は、面内に嵌挿部を設けてなる
    上面部、この上面部の前後一側から起立又は水平に延設
    されてなるフランジ、及び上面部の左右一側から垂下し
    てなる側壁を備えた部品Cと、前記嵌挿部に嵌挿し得る
    嵌入上面部、及びこの嵌入上面部の左右他側から垂下し
    てなる側壁を備えた部品Dと、ボルトとを有してなり、
    部品Cの嵌挿部に部品Dの嵌入上面部を嵌挿させて部品
    Cの上面部と部品Dの上面部とを互いに摺動自在に重ね
    ると共に、部品C、Dの側壁同士を対立させ、両側側壁
    に貫通させたボルトを締め込むと側壁間の間隔が狭ま
    り、この側壁間で瓦棒屋根の山部を挟み付け得る構成を
    備えたものである請求項1に記載の屋根改修構造。
  4. 【請求項4】 フランジを張り出してなる取付金具を瓦
    棒屋根の山部に固定し、前記フランジに母屋材を固定
    し、この母屋材に断熱材、太陽光発電装置、笠木、樋な
    どの屋根上構造物を取付けるか、或いは前記フランジに
    断熱材、太陽光発電装置、笠木、樋などの屋根上構造物
    を直接取付けるか、してなる構成を有する屋根構造。
  5. 【請求項5】 取付金具は、面内に嵌挿部を設けてなる
    上面部、この上面部の左右一側から起立してなる側壁、
    上面部の左右他側から垂下してなる脚部、及び上面部の
    前後一側から起立又は水平に延設されてなるフランジを
    備えた部品Aと、前記嵌挿部に嵌挿し得る嵌入上面部、
    この嵌入上面部の左右一側から起立してなる側壁、及び
    上面部の左右他側から垂下してなる脚部とを備えた部品
    Bと、ボルトとを有してなり、部品Aの嵌挿部に部品B
    の嵌入上面部を嵌挿させて部品Aの上面部とBの嵌入上
    面部とを互いに摺動自在に重ねると共に、部品A、Bの
    側壁同士及び脚部同士を対立させ、少なくとも一方の側
    壁に貫通させたボルトを締め込むと側壁間の間隔が広が
    ると同時に脚部間の間隔が狭まり、この脚部間で瓦棒屋
    根の山部を挟み付け得る構成を備えたものである請求項
    4に記載の屋根構造。
  6. 【請求項6】 取付金具は、面内に嵌挿部を設けてなる
    上面部、この上面部の前後一側から起立又は水平に延設
    されてなるフランジ、及び上面部の左右一側から垂下し
    てなる側壁を備えた部品Cと、前記嵌挿部に嵌挿し得る
    嵌入上面部、及びこの嵌入上面部の左右他側から垂下し
    てなる側壁を備えた部品Dと、ボルトとを有してなり、
    部品Cの嵌挿部に部品Dの嵌入上面部を嵌挿させて部品
    Cの上面部と部品Dの上面部とを互いに摺動自在に重ね
    ると共に、部品C、Dの側壁同士を対立させ、両側側壁
    に貫通させたボルトを締め込むと側壁間の間隔が狭ま
    り、この側壁間で瓦棒屋根の山部を挟み付け得る構成を
    備えたものである請求項4に記載の屋根構造。
  7. 【請求項7】 面内に嵌挿部を設けてなる上面部、この
    上面部の左右一側から起立してなる側壁、上面部の左右
    他側から垂下してなる脚部、及び上面部の前後一側から
    起立又は水平に延設されてなるフランジを備えた部品A
    と、前記嵌挿部に嵌挿し得る嵌入上面部、この嵌入上面
    部の左右一側から起立してなる側壁、及び上面部の左右
    他側から垂下してなる脚部とを備えた部品Bと、ボルト
    とを有してなり、部品Aの嵌挿部に部品Bの嵌入上面部
    を嵌挿させて部品Aの上面部とBの嵌入上面部とを互い
    に摺動自在に重ねると共に、部品A、Bの側壁同士及び
    脚部同士を対立させ、少なくとも一方の側壁に貫通させ
    たボルトを締め込むと側壁間の間隔が広がると同時に脚
    部間の間隔が狭まり、この脚部間で挟着して得る構成を
    備えた取付金具。
  8. 【請求項8】 面内に嵌挿部を設けてなる上面部、この
    上面部の前後一側から起立又は水平に延設されてなるフ
    ランジ、及び上面部の左右一側から垂下してなる側壁を
    備えた部品Cと、前記嵌挿部に嵌挿し得る嵌入上面部、
    及びこの嵌入上面部の左右他側から垂下してなる側壁を
    備えた部品Dと、ボルトとを有してなり、部品Cの嵌挿
    部に部品Dの嵌入上面部を嵌挿させて部品Cの上面部と
    部品Dの上面部とを互いに摺動自在に重ねると共に、部
    品C、Dの側壁同士を対立させ、両側側壁に貫通させた
    ボルトを締め込むと側壁間の間隔が狭まり、この側壁間
    で挟着し得る構成を備えた取付金具。
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