JP2017040065A - 太陽光発電パネル取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】大掛かりな架台を用いることなく、現場(折板屋根上)での煩雑な金具の設置、固定作業を軽減し、折板屋根に太陽光発電パネルを簡易に固定するための太陽光発電パネル取付金具を提供する。
【解決手段】
太陽光発電パネルの端末を挟持して、太陽光発電パネルの折板屋根への固定に利用される金具であって、上部にネジ山を有する第一ボルトを備え前記折板屋根の頂上平坦部に固定される締付金具と、下穴を穿設した底板、前記底板に立設する縦板及び前記縦板に垂設され上穴を穿設した上板からなる縦断面略コの字型のベースと、前記ベースの底板の下穴の上部を覆い上面に上面穴が穿設された固定部材と、前記ベースの上板の底面に係止され前記上板の上方に突出する第二ボルトと、前記太陽光発電パネルの一辺を前記ベースの上板とで挟持する端末押さえ金具とからなる太陽光発電パネル取付金具とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、大掛かりな架台を用いることなく、現場(折板屋根上)での煩雑な金具の設置、固定作業を軽減し、折板屋根に太陽光発電パネルを簡易に固定するための太陽光発電パネル取付金具に関する。
折板屋根に、太陽光発電パネルを固定する手段として、特許文献1−4などが開発されている。
特許文献1の発明は、使用する太陽電池モジュールの大きさに限定されず、そのままの形で、陸屋根上にも平坦な折板屋根上にも設置でき、保存や搬送に適しており、相互に接続が容易で所定の広さの太陽光発電装置を作成できる架台装置である。
詳しくは、太陽電池パネルの側面を保持して太陽光発電装置用の太陽電池モジュールを形成する太陽光発電装置の架台装置であって、
3本のアーム11〜13から構成され、このアーム相互の2箇所に角度調整が可能なヒンジ機構15、16が設けられている架台において、アームのうちの1つである第1のアーム11に架台装置固定のための固定部材14を取り付け、陸屋根上に固定するときはこの固定部材14の裏面にのみ接着剤を塗布して接着固定することを特徴とする。
しかしながら、特許文献1の発明は、図6に見えるように、大掛かりな装置で、かつ煩雑な太陽光発電パネルの設置作業を伴う点が問題である。
特許文献2の発明は、薄鋼板からなる折板屋根に対して太陽光発電パネル取り付け用架台を固定するにあたり、前記折板屋根の上面側からのみの施工によって前記折板屋根の剛性を最大限に活用した、確実な固定を可能とする施工方法であって、
長尺ナット5を折板屋根1の上面側からし下面側へ挿入し、前記ナット5を前記折板屋根1の下面側へ吊り下げた状態で、ボルト6を挿入し完全に締めこまない状態で一時的に螺合させ、その後、前記ボルト6を更に締めこむことによって前記ナット5を一方向に前記ボルト6と共に回転させ、前記ナット5の外周面の一部が前記折板屋根1の下面側の周壁に当接することで前記ボルト6と前記ナット5の螺合が促進されて完全固定されることで、施工完了時における前記ナット5の方向を均一にすることを特徴とする。
しかしながら、特許文献2の発明は、太陽光発電パネ取り付け用架台を固定する施工方法、及びナットであり、大掛かりな架台を用いる点、煩雑な作用を伴い、コストも掛かる。
特許文献3の発明は、強風に煽られても破損されずにパネルを長期間固定しておくことが可能となる金属折板屋根におけるパネル支持構造であって、
建物のH形鋼1のフランジ上面のタイトフレーム3に、波形の折板4が固定される金属折板屋根において、折板4の山部のタイトフレームの固定部を挟んで一対のボルト孔8、8を設け、そのボルト孔8、8の上から係着ボルト7、7を差し込んでH字鋼1上側のフランジ2の両側に係着ボルト7、7を係着させ、折板4の上に突出した係着ボルト7のネジ部7b及びタイトフレーム3の固定部の上に三孔座金板9を装着して折板4を挟んで固定ボルト12で締め付け固定し、さらに三孔座金板9の上に突出した係着ボルト7に硬質ゴムパッキン13を介して両側の傾斜面部18bの下部に谷筋当接面部18cを備えたパッキン押え板18を装着し、その上に突出させたネジ部7bに螺着した固定ナット23で締め付け固定することを特徴とする。
しかしながら、特許文献3の発明は、架台を用いるものでないものの、建物1のフランジ上面のタイトフレーム3に、係止ボルト7、7を係着させ、硬質ゴムパッキン13、パッキン押え板18等を用いる複雑な組み立てを現場(折板屋根上部)で行う必要があり、作業性に問題があった。
特許文献4の発明は、強風に煽られても破損されずに太陽光発電パネルなどを長期間固定しておくことが可能となる金属折板屋根におけるパネル支持構造であって、
建物の梁であるH形鋼1のフランジ上面に溶接されたタイトフレーム3に、建物の天井を覆う波形の折板4が固定される金属折板屋根において、折板4の山筋にタイトフレームの上向きボルト孔6を挟んで一対のボルト孔8、8を設け、ボルト孔8、8の上から係着ボルト7、7を差し込んでH字鋼1のフランジ2の下面2bの両側に係着ボルト7、7を係着させ、折板4の上に突出した係着ボルト7のネジ部7b及び上向きボルト6の上に三孔座金板9を装着して折板4をタイトフレーム3に固定ボルト12で締め付け固定し、さらに三孔座金板9の上に硬質ゴムパッキン13及び金属製のパッキン押え板18を係着ボルト7のネジ部7bを突出させて装着して固定ナット23で締め付け固定することを特徴とする。
しかしながら、特許文献4の発明は、特許文献3と同様に、複雑な組み立てを現場(折板屋根上部)で行う必要があり、作業性に問題があった。また、ライナー31等を用いるため、架台を固定するもので大掛かりな装置である点、問題である。
特開2013−023827号公報 特開2012−031672号公報 特開2010−071039号公報 特開2010−024619号公報
そこで、本発明は、大掛かりな架台を用いることなく、現場(折板屋根上)での煩雑な金具の設置作業を軽減し、折板屋根に太陽光発電パネルを簡易に固定することができる太陽光発電パネル取付金具を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、
(1)
太陽光発電パネルの端末を挟持して、太陽光発電パネルの折板屋根への固定に利用される金具であって、
上部にネジ山を有する第一ボルトを備え前記折板屋根の頂上平坦部に固定される締付金具と、
下穴を穿設した底板、前記底板に立設する縦板及び前記縦板に垂設され上穴を穿設した上板からなる縦断面略コの字型のベースと、
前記ベースの底板の下穴の上部を覆い上面に上面穴が穿設された固定部材と、
前記ベースの上板の底面に係止され前記上板の上方に突出する第二ボルトと、
前記太陽光発電パネルの一辺を前記ベースの上板とで挟持する端末押さえ金具と、
からなり、
前記折板屋根の頂上平坦部に固定された前記締付金具の第一ボルトを、前記ベースの下穴、前記固定部材の上面穴に挿通した上で、前記第一ボルトと前記固定部材をナットで固定し、前記第二ボルトに前記端末押さえ金具を固定し、前記ベースの上板とで、前記太陽光発電パネルを挟持し、前記太陽光発電パネルを折板屋根に固定することを特徴とする太陽光発電パネル取付金具。
(2)
隣り合う太陽光発電パネルを挟持連結して、太陽光発電パネルの折板屋根への固定に利用される金具であって、
上部にネジ山を有する第一ボルトを備え前記折板屋根の頂上平坦部に固定される締付金具と、
下穴を穿設した底板、前記底板に立設する縦板及び前記縦板に垂設され上穴を穿設した上板からなる縦断面略コの字型のベースと、
前記ベースの底板の下穴の上部を覆い上面に上面穴が穿設された固定部材と、
前記ベースの上板の底面に係止され前記上板の上方に突出する第二ボルトと、
前記隣り合う太陽光発電パネルの各一辺を前記ベースの上板とで挟持する連結金具と、
からなり、
前記折板屋根の頂上平坦部に固定された前記締付金具の第一ボルトを、前記ベースの下穴、前記固定部材の上面穴に挿通した上で、前記第一ボルトと前記固定部材をナットで固定し、前記第二ボルトに前記連結金具を固定し、前記ベースの上板とで、前記太陽光発電パネルを挟持し、前記太陽光発電パネルを折板屋根に固定することを特徴とする太陽光発電パネル取付金具。
(3)
前記ベースと、前記固定部材と、前記第二ボルトとが、仮組されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の太陽光発電パネル取付金具。
(4)
前記ベースと前記固定部材の固定が、接着剤により固定したことを特徴とする(3)に記載の太陽光発電パネル取付金具。
(5)
前記ベースの上穴に、前記第一ボルトに前記ナットを固定する工具を挿入するに際し、前記第二ボルトを退避するための長孔を連設したことを特徴とする(1)〜(4)の何れかに記載の太陽光発電パネル取付金具。
(6)
前記上板の底面に係止され、前記第二ボルトの前記上穴からの離脱を防止するプレートを備えることを特徴とする(1)〜(5)の何れかに記載の太陽光発電パネル取付金具。
(7)
前記ベースの上板に、前記太陽光発電パネルを係止する突起を設けたことを特徴とする(1)〜(6)の何れかに記載の太陽光発電パネル取付金具。
(8)
前記ベースの縦板に、太陽光発電パネルの配線を挿入する横穴を穿設したことを特徴とする(1)〜(7)の何れかに記載の太陽光発電パネル取付金具。
(9)
前記締付金具が、穴が穿設された止板と、
前記止板の穴に挿通し、上部にネジ山を有し、下部が前記折板屋根の頂上平坦部に穿設された穴に挿入される前記第一ボルトと、
前記第一ボルトに挿通し、前記止板の底部に位置して前記折板屋根に穿設された穴の周りをシールするシール材と、
前記第一ボルトの前記止板下部に挿入される筒状のソケットと、
前記第一ボルトの下端部に放射状に羽根が前記ソケット側に折り返されて連設した押さえと、
前記第一ボルトの上方から螺合したナットと、
からなり、
前記第一ボルトの下部を前記折板屋根の頂上平坦部に穿設された穴に挿入し、前記ナットを締め付けることで、前記第一ボルトが上方に移動しつつ、前記ソケットが前記第一ボルトと前記押さえの羽根との間に嵌入し、前記羽根を展開させ、前記止板と前記羽根で、前記折板屋根の頂上平坦部を挟持し、前記折板屋根に固定されることを特徴とする(1)〜(8)の何れかに記載の太陽光発電パネル取付金具。
(10)
折板屋根に一列に配置される太陽光発電パネルの端末である上下辺のそれぞれ二箇所を、(1)に記載の太陽光発電パネル取付金具で、前記折板屋根に固定することを特徴とする太陽光発電パネル取付金具セット。
(11)
上下に複数段配置される太陽光発電パネルにおいて、前記太陽光発電パネルの端末である最上段の上辺及び最下段の下辺のそれぞれ二箇所を、(1)に記載の太陽光発電パネル取付金具で挟持し、上下段に前記隣り合う太陽光発電パネルのそれぞれの上辺及び下辺のそれぞれ二箇を、(2)に記載の太陽光発電パネル取付金具で連結挟持し、前記太陽光発電パネルを前記折板屋根に固定することを特徴とする太陽光発電パネル取付金具セット。
とした。
本発明は、上記構成であるので、大掛かりな架台を用いることなく、現場(折板屋根上)での煩雑な金具の設置、固定作業を軽減し、太陽光発電パネルを折板屋根に簡易かつ短い施工時間で固定することができる。予め、前記ベースと、前記固定部材と、前記第二ボルト(ストッパ)を仮組しておけば、なお一層簡易かつ短時間で、太陽光発電パネルを折板屋根に設置することができる
本発明である太陽光発電パネル取付金具セットで、上下複数段配置される太陽光発電パネルを、頂上平坦部を備える折板屋根に固定したときの斜視模式図である。 図1において、太陽光発電パネルを除去したときの模式図で、太陽光発電パネル取付金具について、一部分解図で示した。 本発明である太陽光発電パネル取付金具セットで、上下複数段、左右複数列配置される太陽光発電パネルを、頂上平坦部を備える折板屋根に固定したときの正面模式図である。 第一の実施形態である、端末用の太陽光発電パネル取付金具の分解斜視図(A)、組み立てられたときの第一形態の斜視図(B1)、第二形態の斜視図(B2)である。B1、B2は、相互に下方端末又は上端末の何れかの挟持に用いられる。 第二の実施形態である、上下段に隣り合う太陽光発電パネルの連結用の太陽光発電パネル取付金具の分解斜視図(A)、組み立てられたときの斜視図(B)である。 第一の実施形態である、端末用の太陽光発電パネル取付金具で、太陽光発電パネルの上下のそれぞれ一辺を挟持したときの拡大正面図である。 第一の実施形態である、端末用の太陽光発電パネル取付金具で、太陽光発電パネルの上下のそれぞれ一辺を挟持したときの拡大右側面図である。 第二の実施形態である、連結用の太陽光発電パネル取付金具で、上下段に隣り合う太陽光発電パネルのそれぞれの一辺を連結挟持したときの拡大正面図である。 二の実施形態である、連結用の太陽光発電パネル取付金具で、上下段に隣り合う太陽光発電パネルのそれぞれの一辺を連結挟持したときの拡大右側面図である。 本発明である太陽光発電パネル取付金具を構成する、ベースと固定部材とストッパと連結金具の仮組の説明図である。第一〜第三工程で、それらは仮組される。
以下、添付図面に基づき、本発明の実施の形態について詳細に説明する。ただし、本発明はそれら実施形態に限定されるものではない。
本発明である太陽光発電パネル取付金具セット8は、図1−10に示すように、折板屋根10の頂上平坦部10aに固定され、太陽光発電パネル20を挟持して折板屋根10に太陽光発電パネル20を固定する太陽光発電パネル取付金具1、1aからなる。
図1、2においては、上下に複数段配置される太陽光発電パネル20、20において、太陽光発電パネル20の端末である最上段の上辺20a及び最下段の下辺20bのそれぞれ二箇所を太陽光発電パネル取付金具1で挟持し、上下段に隣り合う太陽光発電パネル20、20のそれぞれの上辺20c及び下辺20dのそれぞれ二箇を太陽光発電パネル取付金具1a、1aで連結挟持して、太陽光発電パネル20、20を折板屋根10に固定する。
なお、太陽光発電パネルを折板屋根10に横方向に一列に配置する場合には、折板屋根10に一列に配置される太陽光発電パネルの端末である上下辺のそれぞれ二箇所を、太陽光発電パネル取付金具1で、折板屋根10に固定する。
折板屋根10は、工場、車庫などの鉄骨の建物に多く使われており、金属板に谷と山を形成した屋根材を重ねてなり、重ね式折板、馳式折板、嵌合式折板がある。いずれの折板式であっても、頂上平坦部10aに、本発明の太陽光発電パネル取付金具1、1aは固定できる。
太陽光発電パネル取付金具1は、太陽光発電パネル20の端末を挟持して、太陽光発電パネル20の折板屋根10への固定に利用される金具であって、締付金具2と、ベース3と、固定部材4と、第二ボルト5dを含むストッパ5と、端末押さえ金具6と、からなる。
締付金具2は、上部にネジ山を有する第一ボルト2bを備え、折板屋根10の頂上平坦部10aに固定されるものであればよい。例えば、株式会社サカタ製作所製のルーフボルト(https://sakata-s.co.jp/products/fs_p06.php)が例示できる。馳式折板屋根の馳部には固定できない。
ここでの締付金具2は、より詳しくは、図4に示したように、穴が穿設された止板2aと、止板2aの穴に挿通し、上部にネジ山を有し、下部が折板屋根10の頂上平坦部10aに穿設された穴10bに挿入される第一ボルト2bと、第一ボルト2bに挿通し、止板2aの底部に位置して折板屋根10に穿設された穴10bの周りをシールするシール材2cと、第一ボルト2bの止板下部に挿入される筒状のソケット2dと、第一ボルト2bの下端部に放射状に羽根2gがソケット2d側に折り返されて連設した押さえ2eと、第一ボルト2bの上方から螺合するナット2fと、からなる。
このようにしてなる締付金具2は、第一ボルト2bの下部を折板屋根10の頂上平坦部10aに穿設された穴10bに挿入され、ナット2fを締め付けることで、第一ボルト2bが上方に移動しつつ、ソケット2dが第一ボルト2bと押さえ2eの羽根2gとの間に嵌入し、羽根2gを花びら状に展開させ、止板2aと羽根2gで、折板屋根10の頂上平坦部10aを挟持し、折板屋根10に固定される。その後、ベース3を取り付ける前に、シール材2c及び止板2aの周囲の折板屋根10にコーキング剤を塗布して、防水性を高めとよい。
ベース3は、下穴3cを穿設した底板3a、底板3aに立設する縦板3d及び縦板3dに垂設され上穴3hを穿設した上板3fからなる縦断面略コの字型の部材である。ベース3は、一枚の金属板を折曲げて加、成型すると生産性がよい。同様に、端末押さえ金具6、連結金具7も、一枚の金属板を折曲げ加工するとよい。
底板3aの端部には、斜め下方向に向け、板状の屈曲部3bが設けられている。底板3aが折板屋根10の頂上平坦部10aに当接し、屈曲部3bは山部の傾斜に係止され、ベース3の回転を防止する。下穴3cには、締付金具2のナット2f及びボルト2bが位置する。
縦板2dには、太陽光発電パネル20の配線を挿入する横穴3eが穿設される。前記配線を横穴3eに通すことで、工具、足の引っかかりなどがなくなり、作業の安全性が確保されるとともに、破損を防止し、引き回しの見た目が整い、さらに、また熱、雨水などによる経年劣化を防止するとともに、漏電防止にもなる。
上板3fには、太陽光発電パネル20の裏側の返し20eの脱落を防止する突起3k、3kが、コの字型の開口と直交する左右側面に設けられている。ここでは、上板3fの一部を折曲げて形成している。折曲げられた突起3kは、部材点数を減らす点で、合理的である。
上板3fの上穴3hに、第一ボルト2bにナット3mを固定する工具を挿入するに際し、第二ボルト5bを退避するための長孔3iが連設されている。長孔3iは、上穴3hに1つ連設させてもよいが、左右に2つ連設することで作業性がよく、また端末押さえ金具6、後述の連結金具7の位置調整に資する。
ベース3の角(底板3aと縦板3dの連設部に形成される角、縦板3dと上板3fの連設部に形成された角)には、図4、5等に示すように、コの字の内側に窪ませた凹部3gを複数箇所に設け、ベース3の変形に対する強度を付与するとよい。
固定部材4は、ここでは、ベース3の底板3aの下穴3cの上部に空間を空け凸状に覆い上面に上面穴4aが穿設されている。空間には、締付金具2の第一ボルト2bが挿通し、ナット2fが位置する。固定部材4とベース3の底板3aとの連結は、凸部の左右に連設する板に穿設した穴4b、4bにおいて底板3anボルト留めする、或いは穴4、4bに相当する位置の底板3aに突起3nも設け、突起3n、3nと穴4b、4bを嵌合させ、さらに接着剤などの仮留めでもよい(図10第二工程参照)。
ストッパ5は、ベース3の上板3fの底面に係止される穴5bが穿設されたプレート5aと、穴5bに挿通した上でベースの上穴3hに挿通し、ワッシャ5fを嵌めた上で、上板3fの上方に突出し、ナット5gが螺合する第二ボルト5dとからなる。プレート5aと第二ボルト5dとの間にワッシャ5cを介在させてもよい。プレート5aを挿通し、上穴3hを挿通した、第二ボルト5dとナット5gが螺合することで、ストッパ5は仮留め段階でも、ベース3の上穴3hから脱落しない。
端末押さえ金具6は、太陽光発電パネル20の一辺をベース3の上板3fとで挟持して、太陽光発電パネル20を折板屋根10に固定する。ここでは、より具体的には、端末押さえ金具6は、ベース3の上板3fの上面の垂直方向に位置する縦板6aと、縦板6aから垂直水平方向に連設する水平板6bと、水平板6bから立設する止板6dと、止板6dから垂直水平方向に連設する上板6eからなる。
水平板6bには穴6cが穿設され、第二ボルト5dが挿通し、ワッシャ6f、Sワッシャ6gなどを嵌め、ナット6hが第二ボルト5dに螺合する。ナット6hの螺合で、ベース3の突起3kが太陽光発電パネル20の裏面の返し20eの脱落を防止し、止板6dに太陽光発電パネル20の側面が当接しつつ、端末押さえ金具6の上板6eとベース3の上板3fとで、太陽光発電パネル20を挟持する(図6、7)。なお、縦板6aとベース3の上板3fとの間は少し、隙間6iを空けておくと、製品規格のブレ等を吸収し、端末押さえ金具6と上板3fとでの太陽光発電パネル20の挟持が確実にできる。また、隙間6iは、端末押さえ金具6とベース3との接触で、ナット6hが十分締め付けられていることを確認することができる。
このようにしてなる太陽光発電パネル取付金具1は、折板屋根10の頂上平坦部10aに固定された締付金具2の第一ボルト2bを、ベース3の下穴3c、固定部材4の上面穴4aに挿通した上で、第一ボルト2bと固定部材4をナット3mで固定し、第二ボルト5dに端末押さえ金具6を固定し、ベース3の上板3fとで、太陽光発電パネル20を挟持し、太陽光発電パネル20を折板屋根10に固定する。
太陽光発電パネル取付金具1aは、隣り合う太陽光発電パネル20を挟持連結して、太陽光発電パネル20の折板屋根10への固定に利用される金具であって、締付金具2と、ベース3と、固定部材4と、ストッパ5と、連結金具7と、からなる。連結金具7以外は、太陽光発電パネル取付金具1の構成と同じであるので、ここでは、説明を省略する。
連結金具7は、隣り合う太陽光発電パネル20の各一辺をベース3の上板3fとで挟持して、太陽光発電パネル20を折板屋根10に固定する。ここでは、より具体的には、連結金具7は、ベース3の上板3fの上面に重なる底板7aと、底板7aの左右から立設する第一止板7c及び第二止板7dと、第一、第二止板7c、7dから垂直水平方向にそれぞれ連設する第一上板7e及び第二上板7fからなる。
底板7aには穴7bが穿設され、第二ボルト5dが挿通し、ワッシャ6f、Sワッシャ6gなどを嵌め、ナット6hが第二ボルト5dに螺合する。ナット6hの螺合で、ベース3の突起3kが太陽光発電パネル20の裏面の返し20eの脱落を防止し、第一、第二止板7c、7dに太陽光発電パネル20の側面が当接しつつ、連結金具7の第一、第二上板7e、7fとベース3の上板3fとで、太陽光発電パネル20を挟持する(図8、9)。
このようにしてなる太陽光発電パネル取付金具1aは、折板屋根10の頂上平坦部10aに固定された締付金具2の第一ボルト2bを、ベース3の下穴3c、固定部材4の上面穴4aに挿通した上で、第一ボルト2bと固定部材4をナット3mで固定し、第二ボルト5dに連結金具7を固定し、3ベースの上板3fとで、太陽光発電パネル20を挟持し、太陽光発電パネル20を折板屋根10に固定する。
次に、図10を参照して、ベース3と、固定部材4と、第二ボルト5dを含む(ストッパ5)との仮組について説明する。
・第一工程
先ず、ストッパ5を組み立てる。第二ボルト5dにワッシャ5cを嵌めた上で、プレート5aの穴5bに第二ボルト5dを通して組み立てる。
・第二工程
次に、ベース3と固定部材4を組み立てる。ここでは、固定部材4の穴4b、4bに相当する位置の底板3aに突起3n、3nも設け、突起3nと穴4b、4bを嵌合させる。その際、それぞれの接触部に接着剤、例えばシリコン系接着剤を塗布して仮留めする。
・第三工程
最以後に、第一工程で組み立てたストッパ5の第二ボルト5dを、ベース3の上板3fの底面から、ベース3の上板3fの上穴3hに通した上で、ワッシャ5fを嵌め、さらにナット5gを螺合させる。これで、仮組が完了する。
このように、仮組しておけば、作業場所(折板屋根10上)での作業が容易になる。締付金具2を折板屋根10に固定した後、第一ボルト2bに下穴3cを位置させ、ベース3の上板3fの上穴3hからドライバーを差し込み、ナット3mを締める。その際、ストッパ5は、上穴3hに連設する長孔3iに逃がしておく。その後、太陽光発電パネル20を上板3fに載置した上で、端末押さえ金具6又は連結金具7をナット6hで固定することで、太陽光発電パネル20を折板屋根10に極めて簡易かつ短時間で設置することができる。
1 太陽光発電パネル取付金具
1a 太陽光発電パネル取付金具
2 締付金具
2a 止板
2b 第一ボルト
2c シール材
2d ソケット
2e 押さえ
2f ナット
2g 羽根
3 ベース
3a 底板
3b 屈曲部
3c 下穴
3d 縦板
3e 横穴
3f 上板
3g 凹部
3h 上穴
3i 長孔
3k 突起
3m ナット
3n 突起
4 固定部材
4a 上面穴
4b 穴
5 ストッパ
5a プレート
5b 穴
5c ワッシャ
5d 第二ボルト
5f ワッシャ
5g ナット
6 端末押さえ金具
6a 縦板
6b 水平板
6c 穴
6d 止板
6e 上板
6f ワッシャ
6g Sワッシャ
6h ナット
6i 隙間
7 連結金具
7a 底板
7b 穴
7c 第一止板
7d 第二止板
7e 第一上板
7f 第二上板
8 太陽光発電パネル取付金具セット
10 折板屋根
10a 頂上平坦部
10b 穴
20 太陽光発電パネル
20a 上辺
20b 下辺
20c 上辺
20d 下辺
20e 返し

Claims (11)

  1. 太陽光発電パネルの端末を挟持して、太陽光発電パネルの折板屋根への固定に利用される金具であって、
    上部にネジ山を有する第一ボルトを備え前記折板屋根の頂上平坦部に固定される締付金具と、
    下穴を穿設した底板、前記底板に立設する縦板及び前記縦板に垂設され上穴を穿設した上板からなる縦断面略コの字型のベースと、
    前記ベースの底板の下穴の上部を覆い上面に上面穴が穿設された固定部材と、
    前記ベースの上板の底面に係止され前記上板の上方に突出する第二ボルトと、
    前記太陽光発電パネルの一辺を前記ベースの上板とで挟持する端末押さえ金具と、
    からなり、
    前記折板屋根の頂上平坦部に固定された前記締付金具の第一ボルトを、前記ベースの下穴、前記固定部材の上面穴に挿通した上で、前記第一ボルトと前記固定部材をナットで固定し、前記第二ボルトに前記端末押さえ金具を固定し、前記ベースの上板とで、前記太陽光発電パネルを挟持し、前記太陽光発電パネルを折板屋根に固定することを特徴とする太陽光発電パネル取付金具。
  2. 隣り合う太陽光発電パネルを挟持連結して、太陽光発電パネルの折板屋根への固定に利用される金具であって、
    上部にネジ山を有する第一ボルトを備え前記折板屋根の頂上平坦部に固定される締付金具と、
    下穴を穿設した底板、前記底板に立設する縦板及び前記縦板に垂設され上穴を穿設した上板からなる縦断面略コの字型のベースと、
    前記ベースの底板の下穴の上部を覆い上面に上面穴が穿設された固定部材と、
    前記ベースの上板の底面に係止され前記上板の上方に突出する第二ボルトと、
    前記隣り合う太陽光発電パネルの各一辺を前記ベースの上板とで挟持する連結金具と、
    からなり、
    前記折板屋根の頂上平坦部に固定された前記締付金具の第一ボルトを、前記ベースの下穴、前記固定部材の上面穴に挿通した上で、前記第一ボルトと前記固定部材をナットで固定し、前記第二ボルトに前記連結金具を固定し、前記ベースの上板とで、前記太陽光発電パネルを挟持し、前記太陽光発電パネルを折板屋根に固定することを特徴とする太陽光発電パネル取付金具。
  3. 前記ベースと、前記固定部材と、前記第二ボルトとが、仮組されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽光発電パネル取付金具。
  4. 前記ベースと前記固定部材の固定が、接着剤により固定したことを特徴とする請求項3に記載の太陽光発電パネル取付金具。
  5. 前記ベースの上穴に、前記第一ボルトに前記ナットを固定する工具を挿入するに際し、前記第二ボルトを退避するための長孔を連設したことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の太陽光発電パネル取付金具。
  6. 前記上板の底面に係止され、前記第二ボルトの前記上穴からの離脱を防止するプレートを備えることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の太陽光発電パネル取付金具。
  7. 前記ベースの上板に、前記太陽光発電パネルを係止する突起を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の太陽光発電パネル取付金具。
  8. 前記ベースの縦板に、太陽光発電パネルの配線を挿入する横穴を穿設したことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の太陽光発電パネル取付金具。
  9. 前記締付金具が、穴が穿設された止板と、
    前記止板の穴に挿通し、上部にネジ山を有し、下部が前記折板屋根の頂上平坦部に穿設された穴に挿入される前記第一ボルトと、
    前記第一ボルトに挿通し、前記止板の底部に位置して前記折板屋根に穿設された穴の周りをシールするシール材と、
    前記第一ボルトの前記止板下部に挿入される筒状のソケットと、
    前記第一ボルトの下端部に放射状に羽根が前記ソケット側に折り返されて連設した押さえと、
    前記第一ボルトの上方から螺合したナットと、
    からなり、
    前記第一ボルトの下部を前記折板屋根の頂上平坦部に穿設された穴に挿入し、前記ナットを締め付けることで、前記第一ボルトが上方に移動しつつ、前記ソケットが前記第一ボルトと前記押さえの羽根との間に嵌入し、前記羽根を展開させ、前記止板と前記羽根で、前記折板屋根の頂上平坦部を挟持し、前記折板屋根に固定されることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の太陽光発電パネル取付金具。
  10. 折板屋根に一列に配置される太陽光発電パネルの端末である上下辺のそれぞれ二箇所を、請求項1に記載の太陽光発電パネル取付金具で、前記折板屋根に固定することを特徴とする太陽光発電パネル取付金具セット。
  11. 上下に複数段配置される太陽光発電パネルにおいて、前記太陽光発電パネルの端末である最上段の上辺及び最下段の下辺のそれぞれ二箇所を、請求項1に記載の太陽光発電パネル取付金具で挟持し、上下段に前記隣り合う太陽光発電パネルのそれぞれの上辺及び下辺のそれぞれ二箇を、請求項2に記載の太陽光発電パネル取付金具で連結挟持し、前記太陽光発電パネルを前記折板屋根に固定することを特徴とする太陽光発電パネル取付金具セット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108915160A (zh) * 2018-08-10 2018-11-30 中新春兴新能源电力(苏州)有限公司 一种加宽型角驰型彩钢瓦结构与光伏组件
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