JP3352647B2 - 建築用パネルにおける太陽電池パネルの設置構造 - Google Patents
建築用パネルにおける太陽電池パネルの設置構造Info
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- Y02E10/40—Solar thermal energy, e.g. solar towers
- Y02E10/47—Mountings or tracking
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は建築用パネルにお
ける太陽電池パネルの設置構造に関する。
ける太陽電池パネルの設置構造に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、太陽電池パネル（太陽電池モジュール）の建築用パ
ネル（屋根板、壁板等）への取付けにあたり、例えば屋
根板への取付けに際しては、図１５に示すように、棟・
軒方向に向けてＬ型鋼等の一対の鋼材よりなる架台８０
を屋根板の上に取付け、太陽電池パネル８１の枠材８２
の裏面内側に折り曲げて形成された下辺部８２ａに設け
た穴８３と架台８０に設けた穴８０ａを介して、ボルト
８４に螺合させたナット８５の締付けにより前記枠材８
２を締付けた状態で、屋根板に太陽電池パネル８１を固
定設置するけれども、太陽電池パネル８１の表面側から
ではなく裏面側からナット８５を嵌め込む作業は煩わし
く、また、アングル部材８６で架台８０を傾斜支持して
いるから、低所に比して風圧力が大きな工場等の高所の
屋根に設置するには強度的に問題があった。
来、太陽電池パネル（太陽電池モジュール）の建築用パ
ネル（屋根板、壁板等）への取付けにあたり、例えば屋
根板への取付けに際しては、図１５に示すように、棟・
軒方向に向けてＬ型鋼等の一対の鋼材よりなる架台８０
を屋根板の上に取付け、太陽電池パネル８１の枠材８２
の裏面内側に折り曲げて形成された下辺部８２ａに設け
た穴８３と架台８０に設けた穴８０ａを介して、ボルト
８４に螺合させたナット８５の締付けにより前記枠材８
２を締付けた状態で、屋根板に太陽電池パネル８１を固
定設置するけれども、太陽電池パネル８１の表面側から
ではなく裏面側からナット８５を嵌め込む作業は煩わし
く、また、アングル部材８６で架台８０を傾斜支持して
いるから、低所に比して風圧力が大きな工場等の高所の
屋根に設置するには強度的に問題があった。
【０００３】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、太陽電池パネルを容易に設置で
きるとともに、風圧力に耐えることができる建築用パネ
ルにおける太陽電池パネルの設置構造を提供することを
目的としている。
たもので、その目的は、太陽電池パネルを容易に設置で
きるとともに、風圧力に耐えることができる建築用パネ
ルにおける太陽電池パネルの設置構造を提供することを
目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、建築用パネルの上に、ねじ部を外向き
に突出させた状態で固定してあるボルトを有する取付金
具を設け、前記ねじ部が挿通可能な大きさの複数の長穴
を長手方向に有し、更に、長手方向に沿った、一方端又
は両端に外面内側に略コ字状に折り曲げて形成された折
曲部を有する長尺部材を設け、内面内側に折り曲げて形
成された下辺部を有する枠材１２が両端に取り付けられ
ている太陽電池パネルを設け、さらに上部に上部フラン
ジを、底部に前記ボルトの前記ねじ部が挿通可能な穴を
有する上金具を設け、前記取付金具の前記ボルトには、
前記長穴を介して前記長尺部材が取り付けられており、
該長尺部材の前記折曲部には太陽電池パネルの前記枠材
の下辺部が挿入係止されており、さらに前記上金具の上
部フランジが太陽電池パネルの端部を支持する状態で前
記上金具の前記穴を介して挿通された前記取付金具の前
記ボルトをナットで螺合させて締付固定されている点に
特徴がある。
め、この発明は、建築用パネルの上に、ねじ部を外向き
に突出させた状態で固定してあるボルトを有する取付金
具を設け、前記ねじ部が挿通可能な大きさの複数の長穴
を長手方向に有し、更に、長手方向に沿った、一方端又
は両端に外面内側に略コ字状に折り曲げて形成された折
曲部を有する長尺部材を設け、内面内側に折り曲げて形
成された下辺部を有する枠材１２が両端に取り付けられ
ている太陽電池パネルを設け、さらに上部に上部フラン
ジを、底部に前記ボルトの前記ねじ部が挿通可能な穴を
有する上金具を設け、前記取付金具の前記ボルトには、
前記長穴を介して前記長尺部材が取り付けられており、
該長尺部材の前記折曲部には太陽電池パネルの前記枠材
の下辺部が挿入係止されており、さらに前記上金具の上
部フランジが太陽電池パネルの端部を支持する状態で前
記上金具の前記穴を介して挿通された前記取付金具の前
記ボルトをナットで螺合させて締付固定されている点に
特徴がある。
【０００５】また、この発明は、別の観点から、例えば
図９に示すように、建築用パネルの上に、ねじ部を外向
きに突出させた状態で固定してあるボルトを有し、前記
ねじ部が挿通可能な大きさの複数の長穴を長手方向に有
し、更に、長手方向に沿った、一方端又は両端に外面内
側に略コ字状に折り曲げて形成された折曲部を有する長
尺部材を設け、内面内側に折り曲げて形成された下辺部
を有する枠材１２が両端に取り付けられている太陽電池
パネルを設け、さらに上部に上部フランジを、底部に前
記ボルトの前記ねじ部が挿通可能な穴を有する上金具を
設け、前記ボルトには、前記長穴を介して前記長尺部材
が取り付けられており、該長尺部材の前記折曲部には太
陽電池パネルの前記枠材の下辺部が挿入係止されてお
り、さらに前記上金具の上部フランジが太陽電池パネル
の端部を支持する状態で前記上金具の前記穴を介して挿
通された前記ボルトをナットで螺合させて締付固定され
ている点に特徴がある。
図９に示すように、建築用パネルの上に、ねじ部を外向
きに突出させた状態で固定してあるボルトを有し、前記
ねじ部が挿通可能な大きさの複数の長穴を長手方向に有
し、更に、長手方向に沿った、一方端又は両端に外面内
側に略コ字状に折り曲げて形成された折曲部を有する長
尺部材を設け、内面内側に折り曲げて形成された下辺部
を有する枠材１２が両端に取り付けられている太陽電池
パネルを設け、さらに上部に上部フランジを、底部に前
記ボルトの前記ねじ部が挿通可能な穴を有する上金具を
設け、前記ボルトには、前記長穴を介して前記長尺部材
が取り付けられており、該長尺部材の前記折曲部には太
陽電池パネルの前記枠材の下辺部が挿入係止されてお
り、さらに前記上金具の上部フランジが太陽電池パネル
の端部を支持する状態で前記上金具の前記穴を介して挿
通された前記ボルトをナットで螺合させて締付固定され
ている点に特徴がある。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて説明する。図１〜図５は、ハゼ締めによっ
て繋がれた屋根板（折板）１，１からなる縦葺タイプの
屋根板に 太陽電池パネル１１を設置したこの発明の第
１の実施形態を示す。
面に基づいて説明する。図１〜図５は、ハゼ締めによっ
て繋がれた屋根板（折板）１，１からなる縦葺タイプの
屋根板に 太陽電池パネル１１を設置したこの発明の第
１の実施形態を示す。
【０００７】図３において、屋根板１，１の隣接する繋
ぎ部２，３同士はハゼ締めされている。
ぎ部２，３同士はハゼ締めされている。
【０００８】図１〜図５において、４は、ハゼ用屋根上
取付金具で、繋ぎ部２，３を覆う状態で嵌め込まれ、ボ
ルト５およびナット６により繋ぎ部２，３に固定されて
いる。この屋根上取付金具４の平坦な載置面７の中央に
は、ボルト８ａのねじ部８が、ねじ部８を上向きに突出
させた状態で溶接等で固着されている。
取付金具で、繋ぎ部２，３を覆う状態で嵌め込まれ、ボ
ルト５およびナット６により繋ぎ部２，３に固定されて
いる。この屋根上取付金具４の平坦な載置面７の中央に
は、ボルト８ａのねじ部８が、ねじ部８を上向きに突出
させた状態で溶接等で固着されている。
【０００９】９は、長尺部材で、前記ねじ部８が挿通可
能な大きさの複数の長穴１０を長手方向（Ａ方向）に有
する。この実施形態では、屋根板１，１の働き巾Ｊに合
わせて距離Ｌ（＝Ｊ）を有する状態で２つの長穴１０を
設けている。この長尺部材９は、前記ねじ部８に長穴１
０を挿通させることにより前記屋根上取付金具４に仮止
めされる。長尺部材９は、屋根水上側・屋根水下側（Ｂ
方向）に対して直角な方向に長尺部材９の長手方向（Ａ
方向）が沿うように取付けられる。そして、前記長穴１
０は、図３からも明らかなように、Ａ方向よりもＢ方向
に長い巾Ｋを有する。
能な大きさの複数の長穴１０を長手方向（Ａ方向）に有
する。この実施形態では、屋根板１，１の働き巾Ｊに合
わせて距離Ｌ（＝Ｊ）を有する状態で２つの長穴１０を
設けている。この長尺部材９は、前記ねじ部８に長穴１
０を挿通させることにより前記屋根上取付金具４に仮止
めされる。長尺部材９は、屋根水上側・屋根水下側（Ｂ
方向）に対して直角な方向に長尺部材９の長手方向（Ａ
方向）が沿うように取付けられる。そして、前記長穴１
０は、図３からも明らかなように、Ａ方向よりもＢ方向
に長い巾Ｋを有する。
【００１０】更に、前記長尺部材９は、Ａ方向に沿った
一方端又は両端に、表面内側に略コ字状に折り曲げて形
成された折曲部１３を有する。
一方端又は両端に、表面内側に略コ字状に折り曲げて形
成された折曲部１３を有する。
【００１１】そして、長尺部材９の上に太陽電池パネル
１１（１１ａ，１１ｂ，１１ｃ…）の枠材１２が取付け
られる。太陽電池パネル１１は、表面側から裏面側へ向
かって強化ガラス１４、太陽電池１５およびフィルム１
６が順次設置された平面視矩形のパネル本体１７と、前
記枠材１２とより構成される。この枠材１２は、裏面内
側に折り曲げて形成された下辺部１８を有する。
１１（１１ａ，１１ｂ，１１ｃ…）の枠材１２が取付け
られる。太陽電池パネル１１は、表面側から裏面側へ向
かって強化ガラス１４、太陽電池１５およびフィルム１
６が順次設置された平面視矩形のパネル本体１７と、前
記枠材１２とより構成される。この枠材１２は、裏面内
側に折り曲げて形成された下辺部１８を有する。
【００１２】２０，２１は、上金具である。上金具２０
〔図６（Ａ）参照〕は、縦断面逆ハット状で、前記ねじ
部８が挿通可能な大きさの穴２２を有する底部２２ａ
と、底部２２ａから垂直に立設した両側部２２ｂと、両
側部２２ｂから外向きに水平に折れ曲がり形成された上
部フランジ２３で構成される。一方、上金具２１は、穴
２２を有する底部２２ａと、底部２２ａから垂直に立設
した側部２２ｃと、側部２２ｃから外向きに水平に折れ
曲がり形成された上部フランジ２４で構成される。な
お、上金具２０は上金具２１のように左右に２部材に分
割されていても良い。
〔図６（Ａ）参照〕は、縦断面逆ハット状で、前記ねじ
部８が挿通可能な大きさの穴２２を有する底部２２ａ
と、底部２２ａから垂直に立設した両側部２２ｂと、両
側部２２ｂから外向きに水平に折れ曲がり形成された上
部フランジ２３で構成される。一方、上金具２１は、穴
２２を有する底部２２ａと、底部２２ａから垂直に立設
した側部２２ｃと、側部２２ｃから外向きに水平に折れ
曲がり形成された上部フランジ２４で構成される。な
お、上金具２０は上金具２１のように左右に２部材に分
割されていても良い。
【００１３】而して、屋根板１に太陽電池パネル１１を
固定設置するには、図１、図３に示すように、屋根板
１，１の繋ぎ部２，３に屋根上取付金具４を固定した
後、Ａ方向において隣接する一対の屋根上取付金具４，
４間に長尺部材９を載置する。
固定設置するには、図１、図３に示すように、屋根板
１，１の繋ぎ部２，３に屋根上取付金具４を固定した
後、Ａ方向において隣接する一対の屋根上取付金具４，
４間に長尺部材９を載置する。
【００１４】すなわち、図４（Ａ）に示す状態から、長
尺部材９の長穴１０，１０をねじ部８，８に通すことで
長尺部材９を仮止めして図４（Ｂ）に示す状態にする。
尺部材９の長穴１０，１０をねじ部８，８に通すことで
長尺部材９を仮止めして図４（Ｂ）に示す状態にする。
【００１５】例えば２枚の太陽電池パネル１１ａ，１１
ｂ（図１参照）の設置方法について説明する。この場
合、屋根水上部から順に、つまり、屋根水上側の太陽電
池パネル１１ａから順に長尺部材９と太陽電池パネル１
１ａ，１１ｂをＢ方向にスライドさせて太陽電池パネル
１１ａ，１１ｂ同士を連結させていく。すなわち、図４
（Ｂ）に示すように、まず、長尺部材９に太陽電池パネ
ル１１ａを載置し易いように、長尺部材９を屋根水上側
（右側）にスライドさせた状態で太陽電池パネル１１ａ
の枠材１２を長尺部材９の屋根水上側部分９ａに載せ
る。
ｂ（図１参照）の設置方法について説明する。この場
合、屋根水上部から順に、つまり、屋根水上側の太陽電
池パネル１１ａから順に長尺部材９と太陽電池パネル１
１ａ，１１ｂをＢ方向にスライドさせて太陽電池パネル
１１ａ，１１ｂ同士を連結させていく。すなわち、図４
（Ｂ）に示すように、まず、長尺部材９に太陽電池パネ
ル１１ａを載置し易いように、長尺部材９を屋根水上側
（右側）にスライドさせた状態で太陽電池パネル１１ａ
の枠材１２を長尺部材９の屋根水上側部分９ａに載せ
る。
【００１６】続いて、長尺部材９を屋根水下側（左側）
へスライドさせることにより、枠材１２の下辺部１８を
長尺部材９の折曲部１３に引っかける〔図４（Ｃ）参
照〕。
へスライドさせることにより、枠材１２の下辺部１８を
長尺部材９の折曲部１３に引っかける〔図４（Ｃ）参
照〕。
【００１７】次に、太陽電池パネル１１ｂの屋根水上側
（右側）の枠材１２の下辺部１８を長尺部材９の屋根水
下側部分９ｂに載せるとともに、太陽電池パネル１１ｂ
を屋根水下側（左側）に引っ張って、下辺部１８を長尺
部材９の折曲部１３に引っかける〔図４（Ｄ）参照〕。
（右側）の枠材１２の下辺部１８を長尺部材９の屋根水
下側部分９ｂに載せるとともに、太陽電池パネル１１ｂ
を屋根水下側（左側）に引っ張って、下辺部１８を長尺
部材９の折曲部１３に引っかける〔図４（Ｄ）参照〕。
【００１８】続いて、図４（Ｅ）に示すように、上金具
２０の穴２２を両太陽電池パネル１１ａ，１１ｂ間に位
置するねじ部８に通すことで上金具２０を両太陽電池パ
ネル１１ａ，１１ｂ間に嵌め込み、上金具２０を長尺部
材９に仮止めする。この場合、図６に示すように、上金
具２０の右上部フランジ２３と太陽電池パネル１１ａの
枠材１２の上辺部１２ａとの間、上金具２０の左上部フ
ランジ２３と太陽電池パネル１１ｂの枠材１２の上辺部
１２ａとの間にゴム部材３９を設けてある。そのため、
枠材１２、パネル本体１７が傷付くのを防止できる。
２０の穴２２を両太陽電池パネル１１ａ，１１ｂ間に位
置するねじ部８に通すことで上金具２０を両太陽電池パ
ネル１１ａ，１１ｂ間に嵌め込み、上金具２０を長尺部
材９に仮止めする。この場合、図６に示すように、上金
具２０の右上部フランジ２３と太陽電池パネル１１ａの
枠材１２の上辺部１２ａとの間、上金具２０の左上部フ
ランジ２３と太陽電池パネル１１ｂの枠材１２の上辺部
１２ａとの間にゴム部材３９を設けてある。そのため、
枠材１２、パネル本体１７が傷付くのを防止できる。
【００１９】この作業と並行して、太陽電池パネル１１
ａの上端側屋根水上側（右側）Ｓ（図１参照）において
も、上金具２１の穴２２をねじ部８に通すことで上金具
２１をねじ部８に嵌め込み、上金具２１を長尺部材９に
仮止めする作業が施される。
ａの上端側屋根水上側（右側）Ｓ（図１参照）において
も、上金具２１の穴２２をねじ部８に通すことで上金具
２１をねじ部８に嵌め込み、上金具２１を長尺部材９に
仮止めする作業が施される。
【００２０】最後に、両太陽電池パネル１１ａ，１１ｂ
間および太陽電池パネル１１ａの上端側屋根水上側（右
側）Ｓを固定する。すなわち、仮止めされている上金具
２０，２１の上面側からそれぞれナット３０をねじ部８
に通し、各ナット３０を締付けることにより、屋根板
１，１に太陽電池パネル１１ａ，１１ｂを固定設置でき
る。なお、太陽電池パネルは、軒棟方向（上下方向）な
らびにけらば方向（左右方向）にそれぞれ連続して取付
けることは可能である。
間および太陽電池パネル１１ａの上端側屋根水上側（右
側）Ｓを固定する。すなわち、仮止めされている上金具
２０，２１の上面側からそれぞれナット３０をねじ部８
に通し、各ナット３０を締付けることにより、屋根板
１，１に太陽電池パネル１１ａ，１１ｂを固定設置でき
る。なお、太陽電池パネルは、軒棟方向（上下方向）な
らびにけらば方向（左右方向）にそれぞれ連続して取付
けることは可能である。
【００２１】このように、太陽電池パネル１１ａ，１１
ｂの固定設置の際、太陽電池パネル１１の上面側からナ
ット３０をボルト８ａに螺合できるので、作業性を向上
できる。また、屋根上取付金具４の高さ分だけ太陽電池
パネル１１を高く設置することになるけれども、太陽電
池パネル１１を長尺部材９に対して平行に設置できるの
で、従来に比して、風圧力の影響を軽減できる。
ｂの固定設置の際、太陽電池パネル１１の上面側からナ
ット３０をボルト８ａに螺合できるので、作業性を向上
できる。また、屋根上取付金具４の高さ分だけ太陽電池
パネル１１を高く設置することになるけれども、太陽電
池パネル１１を長尺部材９に対して平行に設置できるの
で、従来に比して、風圧力の影響を軽減できる。
【００２２】また、屋根上取付金具４のねじ部８が受け
入れられるよう長尺部材９の長穴１０を屋根板１，１の
働き巾Ｊに合わせて設けているので、各種屋根板に対応
できる長尺部材が得られる。
入れられるよう長尺部材９の長穴１０を屋根板１，１の
働き巾Ｊに合わせて設けているので、各種屋根板に対応
できる長尺部材が得られる。
【００２３】図７は、屋根板１，１と下地材（図示せ
ず）を結合する屋根板取付金具（タイトフレーム）（図
示せず）にクリップ（図示せず）とキャップ３２を嵌め
合わせるだけの簡単な作業（ワンタッチ作業）で繋がれ
た屋根板１，１に太陽電池パネル１１を設置したこの発
明の第２の実施形態を示す。なお、図７において、図１
〜図６に示した符号と同一の符号は、同一または相当物
である。
ず）を結合する屋根板取付金具（タイトフレーム）（図
示せず）にクリップ（図示せず）とキャップ３２を嵌め
合わせるだけの簡単な作業（ワンタッチ作業）で繋がれ
た屋根板１，１に太陽電池パネル１１を設置したこの発
明の第２の実施形態を示す。なお、図７において、図１
〜図６に示した符号と同一の符号は、同一または相当物
である。
【００２４】図７において、キャップ３２には、屋根上
取付金具４が跨設されている。この屋根上取付金具４の
平坦な載置面７の中央には、ねじ部８が、ねじ部８を上
向きに突出させた状態で溶接等で固着されている。前記
載置面７の両側から左右の側壁部３３ａ，３３ｂが垂下
されており、この側壁部３３ａ，３３ｂの下端縁には、
キャップ３２の両側部に設けた係合段部３４に係合する
係合爪３５ａ，３５ｂが形成されている。また、側壁部
３３ａには、係合段部３４よりも上方の側部を押圧する
締付ボルト３６が螺設されていて、この締付ボルト３６
の締付けによって屋根上取付金具４をキャップ３２に固
定してある。
取付金具４が跨設されている。この屋根上取付金具４の
平坦な載置面７の中央には、ねじ部８が、ねじ部８を上
向きに突出させた状態で溶接等で固着されている。前記
載置面７の両側から左右の側壁部３３ａ，３３ｂが垂下
されており、この側壁部３３ａ，３３ｂの下端縁には、
キャップ３２の両側部に設けた係合段部３４に係合する
係合爪３５ａ，３５ｂが形成されている。また、側壁部
３３ａには、係合段部３４よりも上方の側部を押圧する
締付ボルト３６が螺設されていて、この締付ボルト３６
の締付けによって屋根上取付金具４をキャップ３２に固
定してある。
【００２５】図８は、電動ハゼ締機不要の簡単施工（瓦
棒施工）で繋がれた屋根板１，１を示す。
棒施工）で繋がれた屋根板１，１を示す。
【００２６】図８において、５５は、下地材（図示せ
ず）にビスｃ止めされた通し吊子で、で示した部分に
おいて雨水５６の侵入を許さない、キャップ５７とハゼ
部の密着嵌合を達成できる。また、毛細管現象による吸
水をエアポケット（で示した部分）でシャッタアウト
できる。更に、等圧構造により水密性、ハゼ部の剛性を
向上できる。
ず）にビスｃ止めされた通し吊子で、で示した部分に
おいて雨水５６の侵入を許さない、キャップ５７とハゼ
部の密着嵌合を達成できる。また、毛細管現象による吸
水をエアポケット（で示した部分）でシャッタアウト
できる。更に、等圧構造により水密性、ハゼ部の剛性を
向上できる。
【００２７】そして、上記第２の実施形態の屋根上取付
金具４を前記キャップ５７に固定する。
金具４を前記キャップ５７に固定する。
【００２８】図９は、山部７２の平坦な載置面７３の中
央にボルト８ａに相当する剣先ボルト７４ａのねじ部７
４（ねじ部８に相当）を上向きに突出させた状態でボル
ト止め等で固着してある、波型のタイトフレーム７１を
下地材７０に設け、屋根板１に設けたねじ穴（図示せ
ず）にワッシャ７６のねじ穴７６ａを整合させ、これら
ねじ穴にねじ部７４を通すことで屋根板１をタイトフレ
ーム７１を介して下地材７０に載置し、更に、ワッシャ
７６の下側に雨水侵入防止用のパッキン７７を設け、ね
じ部７４に長穴１０を介して長尺部材９を取り付け、太
陽電池パネル１１の枠材１２の下辺部１８を長尺部材９
の折曲部１３に引っかけ、上金具２０の穴２２をねじ部
７４に通すことで上金具２０を長尺部材９に仮止めし、
仮止めされている上金具２０の上面側からナット３０を
ねじ部７４に通し、ナット３０を締付けることにより、
屋根板１に太陽電池パネル１１を固定設置するようにし
たこの発明の第４の実施形態を示す。なお、図９におい
て、図１〜図８に示した符号と同一の符号は、同一また
は相当物である。
央にボルト８ａに相当する剣先ボルト７４ａのねじ部７
４（ねじ部８に相当）を上向きに突出させた状態でボル
ト止め等で固着してある、波型のタイトフレーム７１を
下地材７０に設け、屋根板１に設けたねじ穴（図示せ
ず）にワッシャ７６のねじ穴７６ａを整合させ、これら
ねじ穴にねじ部７４を通すことで屋根板１をタイトフレ
ーム７１を介して下地材７０に載置し、更に、ワッシャ
７６の下側に雨水侵入防止用のパッキン７７を設け、ね
じ部７４に長穴１０を介して長尺部材９を取り付け、太
陽電池パネル１１の枠材１２の下辺部１８を長尺部材９
の折曲部１３に引っかけ、上金具２０の穴２２をねじ部
７４に通すことで上金具２０を長尺部材９に仮止めし、
仮止めされている上金具２０の上面側からナット３０を
ねじ部７４に通し、ナット３０を締付けることにより、
屋根板１に太陽電池パネル１１を固定設置するようにし
たこの発明の第４の実施形態を示す。なお、図９におい
て、図１〜図８に示した符号と同一の符号は、同一また
は相当物である。
【００２９】図１０は、屋根板１，１上にＡ方向に一対
の高さの低い曲げ板３７，３７を設け、各台板３７上に
ボルト８付きのタイトフレーム３８をボルト止めで固定
し、これを屋根上取付金具４として使用するようにした
この発明の第５の実施形態を示す。なお、図１０におい
て、図１〜図９に示した符号と同一の符号は、同一また
は相当物である。
の高さの低い曲げ板３７，３７を設け、各台板３７上に
ボルト８付きのタイトフレーム３８をボルト止めで固定
し、これを屋根上取付金具４として使用するようにした
この発明の第５の実施形態を示す。なお、図１０におい
て、図１〜図９に示した符号と同一の符号は、同一また
は相当物である。
【００３０】この実施形態では、タイトフレーム３８の
ボルト８，８間の巾Ｔに合わせて長尺部材９の長穴１０
の位置が設定されている。
ボルト８，８間の巾Ｔに合わせて長尺部材９の長穴１０
の位置が設定されている。
【００３１】以上、上記第１〜５の実施形態では、縦葺
タイプの屋根板１，１に太陽電池パネル１１を設置した
場合を示したが、図１１、図１２は、横葺タイプの屋根
板１，１に太陽電池パネル１１を設置したこの発明の第
６の実施形態を示す。なお、図１１、図１２において、
図１〜図１０に示した符号と同一の符号は、同一または
相当物である。
タイプの屋根板１，１に太陽電池パネル１１を設置した
場合を示したが、図１１、図１２は、横葺タイプの屋根
板１，１に太陽電池パネル１１を設置したこの発明の第
６の実施形態を示す。なお、図１１、図１２において、
図１〜図１０に示した符号と同一の符号は、同一または
相当物である。
【００３２】図１１、図１２において、屋根上取付金具
４の構成は以下の通り。すなわち、第１部材４１と第２
部材４２とからなり、第１部材４１は、矩形状の保持部
４３を有する。保持部４３の底面部４４からは屋根水上
側へ取付板部４５を延ばす。第２部材４２は、保持部４
３内に包み込まれている保持部４３の屋根水上側の垂直
板部４６の下端に折返板部４７を屋根水上側へ折り曲げ
る。第２部材４２からは折返板部４８を屋根水上側へ延
ばす、そして、取付板部４５と折返板部４７との間に折
返板部４８を挟んで、これら三者４５，４７，４８をリ
ベット止めする。５０は、湾曲部分である。そして、屋
根上取付金具４の平坦な載置面７の中央には、ねじ部８
が、ねじ部８を上向きに突出させた状態で溶接等で固着
されている。
４の構成は以下の通り。すなわち、第１部材４１と第２
部材４２とからなり、第１部材４１は、矩形状の保持部
４３を有する。保持部４３の底面部４４からは屋根水上
側へ取付板部４５を延ばす。第２部材４２は、保持部４
３内に包み込まれている保持部４３の屋根水上側の垂直
板部４６の下端に折返板部４７を屋根水上側へ折り曲げ
る。第２部材４２からは折返板部４８を屋根水上側へ延
ばす、そして、取付板部４５と折返板部４７との間に折
返板部４８を挟んで、これら三者４５，４７，４８をリ
ベット止めする。５０は、湾曲部分である。そして、屋
根上取付金具４の平坦な載置面７の中央には、ねじ部８
が、ねじ部８を上向きに突出させた状態で溶接等で固着
されている。
【００３３】この屋根上取付金具４は、前記湾曲部分５
０が屋根板１，１の繋ぎ部２，３を上から挟む形で屋根
板１，１上に置かれ、屋根板１，１の裏面側の下地材
（図示せず）にボルト穴４９に挿入されるボルトで止め
られる。なお、屋根板１，１上にＢ方向に一対の高さの
低い曲げ板４０，４０を設ける場合もある。
０が屋根板１，１の繋ぎ部２，３を上から挟む形で屋根
板１，１上に置かれ、屋根板１，１の裏面側の下地材
（図示せず）にボルト穴４９に挿入されるボルトで止め
られる。なお、屋根板１，１上にＢ方向に一対の高さの
低い曲げ板４０，４０を設ける場合もある。
【００３４】図１３、図１４は、屋根板に代えて太陽電
池パネル１１を壁面に上下方向で垂直に設置するように
したこの発明の第７の実施形態を示す。なお、図１３、
図１４において、図１〜図１２に示した符号と同一の符
号は、同一または相当物である。
池パネル１１を壁面に上下方向で垂直に設置するように
したこの発明の第７の実施形態を示す。なお、図１３、
図１４において、図１〜図１２に示した符号と同一の符
号は、同一または相当物である。
【００３５】図１３、図１４において、５１は山高の形
状をした壁板で、この壁板５１上に一対の曲げ材５３が
所定間隔Ｘを有して上下方向に取付けられ、この曲げ材
５３の平坦な載置面７には、所定間隔Ｙを有して上下方
向にねじ部８が、ねじ部８を上向きに突出させた状態で
溶接等で固着されている。そして、曲げ材５３とねじ部
８から屋根上取付金具４が構成される。また、壁板５１
と曲げ材５３とは下地材５２に止具５４によって取付け
られる。
状をした壁板で、この壁板５１上に一対の曲げ材５３が
所定間隔Ｘを有して上下方向に取付けられ、この曲げ材
５３の平坦な載置面７には、所定間隔Ｙを有して上下方
向にねじ部８が、ねじ部８を上向きに突出させた状態で
溶接等で固着されている。そして、曲げ材５３とねじ部
８から屋根上取付金具４が構成される。また、壁板５１
と曲げ材５３とは下地材５２に止具５４によって取付け
られる。
【００３６】なお、上金具２０〔図６（Ａ）参照〕の代
わりに、図６（Ｂ）に示す形状の上金具６０を使用して
もよい。上金具２０と異なる点は、側部６０ｂが底部２
２ａから垂直に立設するのではなく、９０°よりやや大
き目の角度θで側部６０ｂが底部２２ａから立設してい
る点である。
わりに、図６（Ｂ）に示す形状の上金具６０を使用して
もよい。上金具２０と異なる点は、側部６０ｂが底部２
２ａから垂直に立設するのではなく、９０°よりやや大
き目の角度θで側部６０ｂが底部２２ａから立設してい
る点である。
【００３７】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では、太陽
電池パネルを屋根板に固定設置する際、太陽電池パネル
の上面側からナットをボルトに螺合できるので、締付け
作業が行い易くなる。また、屋根上取付金具の高さ分だ
け太陽電池パネルを高く設置することになるけれども、
太陽電池パネルを長尺部材に対して平行に設置できるの
で、従来に比して、風圧力の影響を軽減できる。
電池パネルを屋根板に固定設置する際、太陽電池パネル
の上面側からナットをボルトに螺合できるので、締付け
作業が行い易くなる。また、屋根上取付金具の高さ分だ
け太陽電池パネルを高く設置することになるけれども、
太陽電池パネルを長尺部材に対して平行に設置できるの
で、従来に比して、風圧力の影響を軽減できる。
【００３８】また、太陽電池パネルを壁に固定設置する
際も、太陽電池パネルの後面側からではなく前面側から
締付け作業ができるので、作業性を向上できる。
際も、太陽電池パネルの後面側からではなく前面側から
締付け作業ができるので、作業性を向上できる。
【図１】この発明の第１の実施形態を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図２】上記実施形態における組付け動作を示す構成説
明図である。
明図である。
【図３】上記実施形態における要部の組付け動作を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図４】上記実施形態における組付け動作の全体を順序
をおって示す構成説明図である。
をおって示す構成説明図である。
【図５】上記実施形態における太陽電池パネルの枠材を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図６】（Ａ）は上記実施形態で用いた上金具を示す構
成説明図である。（Ｂ）は上金具の変形例を示す構成説
明図である。
成説明図である。（Ｂ）は上金具の変形例を示す構成説
明図である。
【図７】この発明の第２の実施形態を示す要部分解斜視
図である。
図である。
【図８】この発明の第３の実施形態における屋根板同士
の繋ぎ部分の構造を示す図である。
の繋ぎ部分の構造を示す図である。
【図９】この発明の第４の実施形態を示す分解斜視図で
ある。
ある。
【図１０】この発明の第５の実施形態を示す分解斜視図
である。
である。
【図１１】この発明の第６の実施形態を示す分解斜視図
である。
である。
【図１２】上記第６の実施形態を示す要部分解斜視図で
ある。
ある。
【図１３】この発明の第７の実施形態を示す分解斜視図
である。
である。
【図１４】上記第７の実施形態を示す構成説明図であ
る。
る。
【図１５】（Ａ）は従来例を示す要部分解斜視図であ
る。（Ｂ）は従来例を示す要部構成説明図である。
る。（Ｂ）は従来例を示す要部構成説明図である。
１…屋根板、４…屋根上取付金具、８…ねじ部、８ａ…
ボルト、９…長尺部材、１０…長穴、１１…太陽電池パ
ネル、１２…太陽電池パネルの枠材、１２ａ…上辺部、
１３…折曲部、１８…下辺部、２０…上金具、２２…
穴、２２ａ…底部、２３…上部フランジ、３０…ナッ
ト、７４…ねじ部、７４ａ…ボルト。
ボルト、９…長尺部材、１０…長穴、１１…太陽電池パ
ネル、１２…太陽電池パネルの枠材、１２ａ…上辺部、
１３…折曲部、１８…下辺部、２０…上金具、２２…
穴、２２ａ…底部、２３…上部フランジ、３０…ナッ
ト、７４…ねじ部、７４ａ…ボルト。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E04D 13/18 E04D 13/00
Claims (3)
- 【請求項１】 建築用パネルの上に、ねじ部を外向きに
突出させた状態で固定してあるボルトを有する取付金具
を設け、前記ねじ部が挿通可能な大きさの複数の長穴を
長手方向に有し、更に、長手方向に沿った、一方端又は
両端に外面内側に略コ字状に折り曲げて形成された折曲
部を有する長尺部材を設け、内面内側に折り曲げて形成
された下辺部を有する枠材１２が両端に取り付けられて
いる太陽電池パネルを設け、さらに上部に上部フランジ
を、底部に前記ボルトの前記ねじ部が挿通可能な穴を有
する上金具を設け、前記取付金具の前記ボルトには、前
記長穴を介して前記長尺部材が取り付けられており、該
長尺部材の前記折曲部には太陽電池パネルの前記枠材の
下辺部が挿入係止されており、さらに前記上金具の上部
フランジが太陽電池パネルの端部を支持する状態で前記
上金具の前記穴を介して挿通された前記取付金具の前記
ボルトをナットで螺合させて締付固定されていることを
特徴とする建築用パネルにおける太陽電池パネルの設置
構造。 - 【請求項２】 建築用パネルの上に、ねじ部を外向きに
突出させた状態で固定してあるボルトを有し、前記ねじ
部が挿通可能な大きさの複数の長穴を長手方向に有し、
更に、長手方向に沿った、一方端又は両端に外面内側に
略コ字状に折り曲げて形成された折曲部を有する長尺部
材を設け、内面内側に折り曲げて形成された下辺部を有
する枠材１２が両端に取り付けられている太陽電池パネ
ルを設け、さらに上部に上部フランジを、底部に前記ボ
ルトの前記ねじ部が挿通可能な穴を有する上金具を設
け、前記ボルトには、前記長穴を介して前記長尺部材が
取り付けられており、該長尺部材の前記折曲部には太陽
電池パネルの前記枠材の下辺部が挿入係止されており、
さらに前記上金具の上部フランジが太陽電池パネルの端
部を支持する状態で前記上金具の前記穴を介して挿通さ
れた前記ボルトをナットで螺合させて締付固定されてい
ることを特徴とする建築用パネルにおける太陽電池パネ
ルの設置構造。 - 【請求項３】 前記建築用パネルのうち、屋根板につい
ては、縦葺または横葺タイプのものである請求項１又は
請求項２に記載の建築用パネルにおける太陽電池パネル
の設置構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11121199A JP3352647B2 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 建築用パネルにおける太陽電池パネルの設置構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11121199A JP3352647B2 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 建築用パネルにおける太陽電池パネルの設置構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000303638A JP2000303638A (ja) | 2000-10-31 |
| JP3352647B2 true JP3352647B2 (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=14555351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11121199A Expired - Fee Related JP3352647B2 (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 建築用パネルにおける太陽電池パネルの設置構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3352647B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7061331B1 (ja) | 2021-11-12 | 2022-04-28 | 株式会社Jts | 屋根の補強構造及びその補強部材 |
| JP7061332B1 (ja) | 2021-11-12 | 2022-04-28 | 株式会社Jts | 太陽光パネルの取付構造 |
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- 1999-04-19 JP JP11121199A patent/JP3352647B2/ja not_active Expired - Fee Related
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