JP2002018526A - ハット型成型曲げ加工装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベロー製法の金型のコストダウン、製作納
期の短期化、人工の減員、溶接減少による事故危険防止
対策および見映えの良さを提供するハット型成型曲げ加
工装置。 【解決手段】 凹凸金型を用いて伸縮シリンダに
セットした従動ロール駆動ロールで円弧の直径が自
由自在にかえられ、加圧ロールにいたっては７０ｔで
２２ミリまで成型曲げ加工が可能で、大小のハット型
を凹凸金型の組替えによって簡単に成型曲げ加工がで
きる事を特長とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、空気・水・ガス・蒸
気・油などのあらゆる気体、液体を移送するために使用
されるパイプラインやタンクが外気の温度変化、移送す
る流体の温度などによって膨張、収縮することで破損が
考えられこれらの危険を予防し事故を防止する製品を加
工する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ベローの製法は水圧を利用す
る方法で円筒状に巻いた鋼鈑の外周にベロー状の金型を
固定設置し、円筒状内部に水を充填し上部より円筒と同
時に圧力を加えることで成型を行う方法とスピニングに
てハット型を二分割で成型し、外周溶接と超音波検査を
して完成する方法があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】これらには次のよう
な欠点があった。 （１）水圧方法にはそれぞれの直径の円弧の金型が必要
なため金型の製作に長納期がついやされる。 （２）水圧方法は金型が大きいのでコストがかかる。 （３）スピニング方法は外周溶接がある為、人工が増員
するのと超音波の検査が必要でコストも見映えの上でも
不満があり、機能上収縮をする点で溶接が破損する恐れ
があった。（第８図Ｄ部） 本発明は、これらの欠点を除くためになされたものであ
る。

【０００４】

【問題を解決するための手段】ハット型を溶接構造な
く成型し、ロールの伸縮によりあらゆる直径の円弧
が自由自在にでき凹凸の金型を反転させる事で、大小
さまざまなハット型を成型する金型を設けた。本発明
は、以上のような構成よりなるハット型成型曲げ加工装
置である。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の特長および実施例につい
て説明すれば、第１・２・３図は、ワーク材を凹凸の
型を設置した従動ロールと駆動ロールと加圧ロー
ルに送り込み加圧ロールの加圧シリンダで矢印方
向に圧力を加える事でワーク材をハット型に成型し
ていく。そのときの従動ロールと駆動ロールのａの
間隔は最小値に伸縮シリンダにて移動することでハ
ット型の成型精度を基準寸法にあはめることができ
る。この時、第４図のようにハット型にはある程度の
円弧に曲がりが生じるが従動ロールと駆動ロールの
ａの間隔が伸縮シリンダで移動できる為、この後の
円弧は自由に変更する事が可能で問題なしと判断でき
る。第６図のように最終円弧▲１１▼を曲げ加工する
為、第５図のように両端ｂを端曲げ加工をする必要があ
り、その時の従動ロールと駆動ロールのａの間隔は
最小値に伸縮シリンダにて移動し加圧ロールに加
圧シリンダで圧力を加え最終円弧▲１１▼を曲げ加工
しておくと第５図▲１０▼、第６図の最終円弧▲１１▼
を成型曲げ加工ができることになる。円弧を曲げ加工す
るのには駆動ロールの回転を正転と逆転に切り替える
ことが必要な為、電気的に押し釦を設け簡単に回転方向
を切り替えられるようになっている。ハット型第４図
の形状は凹凸の金型を反転させる事や組み替えること
が可能になっており、簡単な作業でハット型第４図の
形状は成型曲げ加工ができるようになっている。ハット
型第４図を先にプレス加工したワークを用いても、端
曲げ加工以降の作業をすればあらゆる円弧のハット型の
曲げ加工が可能である。冷間加工の為、残留応力がある
可能性をふまえて完成後に焼鈍をして除去することにす
る。本発明は以上のような構造で構成されており、ワー
ク材を凹凸の金型を設置した従動ロールと駆動ロ
ールと加圧ロールに送り込み加圧ロールに加圧シ
リンダで矢印方向に圧力を加え駆動ロールの回転を
正転と逆転と切り替えながら最終円弧▲１１▼を成型曲
げ加工ができるハット型成型曲げ加工装置。

【０００６】

【発明の効果】これには次のような問題点の解決ができ
る。 （１）外周溶接がなくなるため、信頼度が高くなる。 （２）外周溶接がなくなるため、超音波検査が不用とな
りコストが軽減され同時に見映えもよくなる。 （３）水圧方法に較べてサイズ毎に金型が必要とされな
いため、大幅にコストがかからない。 （４）製作が短納期で量産しても対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明に係る板状ワーク（平鋼鈑
等）からハット型形状に加工する前の構成図である。

【図２】 図２は、板状ワークが加圧ロールにより加圧
され、ハット型形状に加工される過程の図である。

【図３】 図３は、図２と同様途中の過程であり、最終
のハット型に近づいた図である。

【図４】 図４は、最終のハット型形状になった図であ
る。

【図５】 図５は、板状ワークをハット型形状に加工し
た場合に両端部が完全ハット型とならず端曲げ加工が必
要な部を示す図である。

【図６】 図６は、ハット型形状のワークを、希望する
直径のハット型に成型完了した図である。

【図７】 図７は、本発明に係る、板状ワークからハッ
ト型に形状を加工する装置の正面図である。

【図８】 図８は、従来工法のスピニング方法で製作さ
れたハット型の断面であり、外周溶接部を示した図であ
る。

【符号の説明】 −ワーク材（平鋼鈑等の板材） −凹凸金型 −ハット型 −従動ロール −駆動ロール −加圧ロール −伸縮シリンダ（従動ロール側） −伸縮シリンダ（駆動ロール側） −加圧シリンダ ▲１０▼−端曲ハット型ワーク材 ▲１１▼−完成ハット型 ａ−従動ロール駆動ロール間 ｂ−端曲寸法 Ｄ−従来工法のスピニング方法で製作されたハット型分
割部の外周溶接部 Ｂ−ハット型の幅寸法 ＩＤ−ハット型の内径寸法 Ｈ−ハット型の山の高さ寸法

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【手続補正書】

【提出日】平成１３年６月２８日（２００１．６．２
８）

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】追加

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 板状のワークを凹凸の型に電動駆動
   にて送り込むとハット型の形状に成型され、尚且つ用
   途をもったロール、伸縮自在の従動ロールと駆動ロー
   ルもう一つは上下に加圧するロールで成型したハッ
   ト型をあらゆる直径の円弧に曲げることのできるハット
   型成型曲げ加工装置。
2. 【請求項２】 ハット型にプレス加工したワークを伸
   縮自在の従動ロールと駆動ロールもう一つは上下に
   加圧するロールで成型したハット型をあらゆる直径の
   円弧に曲げる事のできるハット型成型曲げ加工装置。