JP2547712B2 - 円筒形材料に雌ネジを形成する方法 - Google Patents
円筒形材料に雌ネジを形成する方法Info
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- JP2547712B2 JP2547712B2 JP61050766A JP5076686A JP2547712B2 JP 2547712 B2 JP2547712 B2 JP 2547712B2 JP 61050766 A JP61050766 A JP 61050766A JP 5076686 A JP5076686 A JP 5076686A JP 2547712 B2 JP2547712 B2 JP 2547712B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は鋼管等の金属製の円筒形材料に雌ネジを形
成する方法に関するものである。
成する方法に関するものである。
〈従来の技術〉 金属製の円筒形材料にネジを形成する方法として、切
削による方法、転造による方法、バジル加工やプレスに
より金型に押し付ける方法等がある。
削による方法、転造による方法、バジル加工やプレスに
より金型に押し付ける方法等がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記のような従来方法のうち、切削による方法は肉厚
が減少するため、分厚い円筒形材料を用いる必要があり
不経済であると共に製造時間が長くなる。
が減少するため、分厚い円筒形材料を用いる必要があり
不経済であると共に製造時間が長くなる。
また転造方法では、特公昭44−13581号公報により開
示されている公知技術にみられるように転造に使用する
ダイス及び型の直径が円筒形材料とほぼ同じか、それ以
上の大きさのネジ形状の型を必要とし、大きなネジを形
成する場合は大きな装置になるので、一般的には50mm程
度までのネジ加工しか実用化されていない。
示されている公知技術にみられるように転造に使用する
ダイス及び型の直径が円筒形材料とほぼ同じか、それ以
上の大きさのネジ形状の型を必要とし、大きなネジを形
成する場合は大きな装置になるので、一般的には50mm程
度までのネジ加工しか実用化されていない。
そして、直径の異なるネジやネジ形状の異なるものを
形成する場合は、専用のダイス及び型が必要となり、不
経済である。
形成する場合は、専用のダイス及び型が必要となり、不
経済である。
更に、バルジ加工やプレスにより金型に押し付ける方
法は薄肉のものにしか加工できず、また大きな動力が必
要である等の問題があった。
法は薄肉のものにしか加工できず、また大きな動力が必
要である等の問題があった。
また、上述のいづれの方法では、ネジ部の肉厚が異な
らせる方法は見出されていなかった。
らせる方法は見出されていなかった。
この発明の目的は、少々肉厚が大きな円筒形材料から
でも製造でき、直径が大きな円筒形材料に直径が大きな
雌ネジを少ない動力で製造できて、しかもネジ部の肉厚
が異なり外周部に平坦部が螺旋状に存在している新規な
雌ネジの形成方法を提供することである。
でも製造でき、直径が大きな円筒形材料に直径が大きな
雌ネジを少ない動力で製造できて、しかもネジ部の肉厚
が異なり外周部に平坦部が螺旋状に存在している新規な
雌ネジの形成方法を提供することである。
〈課題を解決するための手段〉 上述の目的を達成するために、この発明は、外周に雌
ネジを形成するための螺旋状の凹凸部を有し、一端に該
螺旋状の凸凹部の径よりも大きな径のフランジを有する
内型の外側に、円筒形材料を被せ、前記のフランジをこ
の円筒形材料のストッパーとして、この円筒形材料の外
側に、外周の中央に成形用のリング状の凸部を有し、そ
の両端部に水平部を有する、外円筒形材料の径よりも小
さな押圧ローラーを当て、該内型の凹部の外側に位置す
る部分を該押圧ローラーのリング状凸部で加圧して螺旋
状に凹入させることによりネジ部内でその肉厚が異な
り、外周に螺旋状の平坦な部分を形成させることを特徴
とするものである。
ネジを形成するための螺旋状の凹凸部を有し、一端に該
螺旋状の凸凹部の径よりも大きな径のフランジを有する
内型の外側に、円筒形材料を被せ、前記のフランジをこ
の円筒形材料のストッパーとして、この円筒形材料の外
側に、外周の中央に成形用のリング状の凸部を有し、そ
の両端部に水平部を有する、外円筒形材料の径よりも小
さな押圧ローラーを当て、該内型の凹部の外側に位置す
る部分を該押圧ローラーのリング状凸部で加圧して螺旋
状に凹入させることによりネジ部内でその肉厚が異な
り、外周に螺旋状の平坦な部分を形成させることを特徴
とするものである。
〈作用〉 螺旋状の凸凹部を有する内型の一端に該螺旋状の凸凹
部の径よりも大きな径のフランジを設けてあるので、こ
のフランジで雌ネジ加工時の円筒形材料の軸方向の逃げ
を押さえると共に、円筒形材料の径よりも小径とされた
押圧ローラーの外周中央のリング状の凸部が円筒形材料
を加圧して、内型の凹部に被さっている円筒形材料を変
形させて螺旋状の溝を形成するが、このとき押圧ローラ
ーの両端部の水平部が円筒形材料に形成される溝の両側
を水平に押圧してその内側を内型に押圧しているので、
少々肉の厚い円筒形材料からでも内型を凸凹通りの雌ネ
ジが形成できる。
部の径よりも大きな径のフランジを設けてあるので、こ
のフランジで雌ネジ加工時の円筒形材料の軸方向の逃げ
を押さえると共に、円筒形材料の径よりも小径とされた
押圧ローラーの外周中央のリング状の凸部が円筒形材料
を加圧して、内型の凹部に被さっている円筒形材料を変
形させて螺旋状の溝を形成するが、このとき押圧ローラ
ーの両端部の水平部が円筒形材料に形成される溝の両側
を水平に押圧してその内側を内型に押圧しているので、
少々肉の厚い円筒形材料からでも内型を凸凹通りの雌ネ
ジが形成できる。
こうして、雌ネジの肉厚がネジ部の凹部から凸部に至
る間に変化し、外部に螺旋状の平坦な部分が形成され
る。
る間に変化し、外部に螺旋状の平坦な部分が形成され
る。
〈実施例〉 第１図は、この発明の方法を実施する装置の例を示す
ものであり、第２図はその要部を拡大して示したもので
ある。
ものであり、第２図はその要部を拡大して示したもので
ある。
１は内型で、その外周に螺旋状の凹部３と凸部４が形
成され、その一端にはフランジ５が一体に形成されてい
る。一方、円筒形材料の径よりも小さな押圧ローラー２
には第２図に示すように外周中央に凸部６がリング状に
形成され、その凸部６の両端に水平部が設けられてい
る。
成され、その一端にはフランジ５が一体に形成されてい
る。一方、円筒形材料の径よりも小さな押圧ローラー２
には第２図に示すように外周中央に凸部６がリング状に
形成され、その凸部６の両端に水平部が設けられてい
る。
この押圧ローラー２は内型１の方向に進退でき且つ該
内型１の軸芯と平行のガイド（図示省略）に沿って回転
しつつ移動できるものである。
内型１の軸芯と平行のガイド（図示省略）に沿って回転
しつつ移動できるものである。
第１図に示すように内型１の外側に雌ネジを形成する
金属製の円筒形材料７を被せ、フランジ５に接するよう
にする。この状態でフランジ５を図示されていない適宜
の駆動手段により一定の速度で回転させながら、外周の
中央にリング状の凸部６を有した円筒形材料の径よりも
小さな押圧ローラー２を内型１の方向に第２図のように
近づけ、ローラー２を回転させながら内型１の軸芯と平
行に移動させる。
金属製の円筒形材料７を被せ、フランジ５に接するよう
にする。この状態でフランジ５を図示されていない適宜
の駆動手段により一定の速度で回転させながら、外周の
中央にリング状の凸部６を有した円筒形材料の径よりも
小さな押圧ローラー２を内型１の方向に第２図のように
近づけ、ローラー２を回転させながら内型１の軸芯と平
行に移動させる。
内型１の凸凹は、得ようとする雌ネジの形状に見合っ
た正確な形状にしてあるから、上記のように特殊な外周
形状をしている押圧ローラー２の押圧作用により、正確
な雌ネジ８が円筒形材料７の内側に形成される。
た正確な形状にしてあるから、上記のように特殊な外周
形状をしている押圧ローラー２の押圧作用により、正確
な雌ネジ８が円筒形材料７の内側に形成される。
またフランジ５により押圧ローラー２による加圧時の
円筒形材料７の伸びが押えられているので、少々肉厚な
円筒形材料７を用いても充分に内型１に押し付けられ、
円筒形材料７の内側に正確な雌ネジ８が形成され、同時
に円筒形材料７の外周に螺旋状の平坦な部分も形成でき
る。このようにして内側に所望の雌ネジが形成されたネ
ジ筒が得られる。
円筒形材料７の伸びが押えられているので、少々肉厚な
円筒形材料７を用いても充分に内型１に押し付けられ、
円筒形材料７の内側に正確な雌ネジ８が形成され、同時
に円筒形材料７の外周に螺旋状の平坦な部分も形成でき
る。このようにして内側に所望の雌ネジが形成されたネ
ジ筒が得られる。
上記のような工程により、円筒形材料７を螺旋状に屈
曲させて雌ネジ８を形成した後、このネジが形成された
円筒形材料７を内型１から抜き取り製品とする。
曲させて雌ネジ８を形成した後、このネジが形成された
円筒形材料７を内型１から抜き取り製品とする。
このような製品は種々の目的に用いられるが、例えば
直径が200mmから1200mmまであるコンクリートパイルの
接続用としてその両端に装着するネジ継ぎ手用として用
いるのに適している。
直径が200mmから1200mmまであるコンクリートパイルの
接続用としてその両端に装着するネジ継ぎ手用として用
いるのに適している。
〈効果〉 この発明は、内型が外周に雌ネジ形成用の螺旋状の凸
凹部を有し、一端に該螺旋状の凸凹部の径よりも大きな
径のフランジを設けてあるので、雌ネジ加工時の円筒形
材料の逃げを押えると共に、外周の中央にリング状の凸
部を有した円筒形材料の径よりも小さな押圧ローラーに
は、その両端部に水平部を設けてあるので、少々肉厚の
円筒形材料からでも内型の凸凹に見合った雌ネジ部が形
成できる。しかも、得られる雌ネジの肉厚がネジ部の凹
部から凸部に至る間に変化し、外周面に螺旋状の平坦な
部分が形成でき、均一な最大径を有する筒状物とするこ
とができる。
凹部を有し、一端に該螺旋状の凸凹部の径よりも大きな
径のフランジを設けてあるので、雌ネジ加工時の円筒形
材料の逃げを押えると共に、外周の中央にリング状の凸
部を有した円筒形材料の径よりも小さな押圧ローラーに
は、その両端部に水平部を設けてあるので、少々肉厚の
円筒形材料からでも内型の凸凹に見合った雌ネジ部が形
成できる。しかも、得られる雌ネジの肉厚がネジ部の凹
部から凸部に至る間に変化し、外周面に螺旋状の平坦な
部分が形成でき、均一な最大径を有する筒状物とするこ
とができる。
このように得られた雌ネジの外筒部に螺旋状の平坦な
部分が形成されているので、雌ネジに雄ネジ部材を挿入
する際に雌ネジの外筒部を外側から押さえ易く、雌ネジ
部を有する筒体を真っ直ぐに保持でき、雄ネジ部材の挿
入作業時のセンタリングもし易く、雄ネジ部材が容易に
挿入できる。
部分が形成されているので、雌ネジに雄ネジ部材を挿入
する際に雌ネジの外筒部を外側から押さえ易く、雌ネジ
部を有する筒体を真っ直ぐに保持でき、雄ネジ部材の挿
入作業時のセンタリングもし易く、雄ネジ部材が容易に
挿入できる。
また、内型の凹部の外側に位置する部分を加圧して凹
入させるものであるから従来の切削方法のように肉厚減
少はなく、円筒形材料の一部を加圧して凹入していくも
のであるから、直径が大きな円筒形材料に大きな直径の
ネジを加工する際に要する動力は比較的少ない等の効果
がある。
入させるものであるから従来の切削方法のように肉厚減
少はなく、円筒形材料の一部を加圧して凹入していくも
のであるから、直径が大きな円筒形材料に大きな直径の
ネジを加工する際に要する動力は比較的少ない等の効果
がある。
さらに、雌ネジの凹部の形状が同じでよい場合、内型
を変えるだけで押圧ローラーは同一のものを用いてその
凸部により直径の異なる雌ネジを加工できる。尚、内型
の凸凹部を図に示すように曲線状の滑らかな状態にする
と、更に目的形状のネジが形成し易くなる。
を変えるだけで押圧ローラーは同一のものを用いてその
凸部により直径の異なる雌ネジを加工できる。尚、内型
の凸凹部を図に示すように曲線状の滑らかな状態にする
と、更に目的形状のネジが形成し易くなる。
第１図はこの発明の方法を実施するための装置の一例を
示す一部縦断側面図、第２図はその要部を示す拡大縦断
側面図である。 １……内型、２……押圧ローラー、３……凹部、 ４……凸部、５……フランジ、６……リング状凸部、 ７……円筒形材料、８……雌ネジ
示す一部縦断側面図、第２図はその要部を示す拡大縦断
側面図である。 １……内型、２……押圧ローラー、３……凹部、 ４……凸部、５……フランジ、６……リング状凸部、 ７……円筒形材料、８……雌ネジ
Claims (1)
- 【請求項１】外周に雌ネジを形成するための螺旋状の凹
凸部を有し、一端に該螺旋状の凸凹部の径よりも大きな
径のフランジを有する内型の外側に、円筒形材料を被
せ、前記のフランジをこの円筒形材料のストッパーとし
て、この円筒形材料の外側に、外周の中央に成形用のリ
ング状の凸部を有し、その両端部に水平部を有する、該
円筒形材料の径よりも小さな押圧ローラーを当て、該内
型の凹部の外側に位置する部分を該押圧ローラーのリン
グ状凸部で加圧して螺旋状に凹入させることによりネジ
部内でその肉厚が異なり、外周に螺旋状の平坦な部分を
形成させることを特徴とする円筒形材料に雌ネジを形成
する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61050766A JP2547712B2 (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | 円筒形材料に雌ネジを形成する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61050766A JP2547712B2 (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | 円筒形材料に雌ネジを形成する方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62207517A JPS62207517A (ja) | 1987-09-11 |
| JP2547712B2 true JP2547712B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=12867958
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61050766A Expired - Fee Related JP2547712B2 (ja) | 1986-03-07 | 1986-03-07 | 円筒形材料に雌ネジを形成する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2547712B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5215471A (en) * | 1975-07-29 | 1977-02-05 | Kobe Steel Ltd | Method of forming bellows at intermediate portion of cylindrical body |
| CA1112031A (en) * | 1978-08-16 | 1981-11-10 | Spiral Tubing Corporation | Method of making a helically corrugated tube |
| JPS569021A (en) * | 1979-07-05 | 1981-01-29 | Masao Yamada | Screw working method of thin-walled pipe |
-
1986
- 1986-03-07 JP JP61050766A patent/JP2547712B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62207517A (ja) | 1987-09-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |