JPS62148016A - ステンレス鋼高圧容器用底付円筒の押出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は例えば、医療用ガス容器やあるいは、半導体用
の有毒ガス等を貯蔵する完全継目なし高圧容器として用
いられるステンレス鋼高圧容器用底付円筒の押出方法に
関する。

（従来の技術） 高圧容器川底付円筒の従来の押出方法の１例としては、
米国特許第３，３６２．２０６号明細書に開示されてい
る。この押出方法は、第７図に示すようにカップ状ビレ
ットｌをコンテナー２内に挿入し、ステム３に固定され
たマンドレル４とにより押出されるものである。つまり
同図に示すようにコンテナー２内にカップ状ビレット１
が挿入されマンドレル４先端が底部に当る。その後マン
ドレル４により底部が打ち抜かれた後第８図に示すよう
にステム３がビレット後端面に当りステム３による押出
が行われる。

（発明が解決しようとする問題点） この庭付円筒の押出方法であると、ステム３先端にマン
ドレル４が固定されているので、マンドレル４によって
打ち抜きを行った後ステム３による押出を行う為、第７
図に示すＡ部が移動する距離だけＡ部部が打ち抜かれ第
９図に示すメタルの流れが切れた状態になり、また押出
先端が同図の様な歪部５が生ずる。高圧容器川底付円筒
の場合前記のように底部のメタルの流れが切れた状態と
なると強度的に低下する。また押出先端の歪部５は、高
圧容器川底付円筒の後加工では不必要となる為切削する
必要が出てくる。

この発明は、従来技術のもつ問題点であるカップ状ビレ
ットの底部を打ち抜くことなく、また高圧容器川底付円
筒に必要な底部を容易に押出すことを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この目的を達成させるために、この発明は、次の要領に
より高圧容器の庭付円筒の押出を行う。

この発明は、マンドレルとステムが個別に作動すること
の出来る押出機構によるもので、底部の厚さｔが次式に
より得られる厚さのステンレス鋼のカップ状ビレットを
用い、このビレ、：／トをコンテナー内に挿入し、又、
潤滑ガラスを端面、及び内・外面に供給しマンドレル先
端がビレット底部に当たるまで前進させてその位置で停
止させ、次いでステムあるいはステム先端に配置された
押盤がビレット後端面に当たるまで単独で移動させ、そ
の後ステムあるいはステム先端に配置される押盤とマン
ドレルが一体的に前進させて前記カップ状ビレットを押
出すのである。

ｔ＝ｔｘ−Ｐ／Ｄ−ｒｔ−Ｋｓ　　　（式ｌ）α：係数
（０，７〜１．１）　　Ｋｓ　：せん断強さＤ：マンド
レル径　　Ｐ：打抜力 （作　　用） この発明での高圧容器川底付円筒の押出要領を説明する
。

カップ状ビレット６を第１図に示すように、コンテナー
７内に挿入する。この際前記ビレット６とコンテナー７
の間隙、即ちビレット６の端面及び内・外面に潤滑剤と
して潤滑ガラス９を供給しておく。次いでマンドレル８
先端がビレット６底部に当たるまで前進されてその位置
で停止する。

次いで第２図に示すようにステム１０あるいは、ステム
１０先端に配置された押盤１１がビレット６後端面に当
たるまで単独で移動させる。更に第３図に示すようにス
テム１０あるいは、ステム１０先端に配置された押盤１
１とマンドレル８が一体的に前進させて、前記カップ状
ビレット６をダイス１２とマンドレル８の間で肉厚規制
を行って押出し高圧容器川底付円筒に必要とされる庭付
円筒を押出す。

（実施例） 以下、本発明の実施例を第１図〜第６図について説明す
る。

第１図〜第３図は本発明方法を実施する装置を示すと共
にその押出工程を説明したもので、各図において７はコ
ンテナー、８はマンドレル、ＩＯはステム、１１は押盤
、１２はダイス、１３はグイリングである。前記コンテ
ナー７内には第４図に示されるステンレス鋼でなるカッ
プ状ビレット６が挿入されており、コンテナー７、ダイ
リング１３、ダイス１２とビレット６の外周及び端面間
、ビレット６の盲孔６”とマンドレル８外周面には潤滑
剤として潤滑ガラス９が供給されている。

第１図はコンテナー７内にビレット６を挿入し盲孔６゛
底部にマンドレル８先端が当った状態であり、第２図は
マンドレル８が停止し、ステム１０又は押盤１１がビレ
ット６後端に当たるまで単独で移動した状態を示し、第
３図はステムｌＯ又は押盤１１とマンドレル８が一体と
なり押出している状態を示したものである。

本発明で使用するステンレス鋼のカップ状ビレット６は
その底部厚さｔを次式で示された値に設定される。

ｔ＝α・Ｐ／Ｄ・π・Ｋｓ　　　・・・・・・（式１）
α：係数（０，７〜１．１）にＳ：せん断強さＤ＝マン
ドレル径　　Ｐ：打抜力 上記式ｌにおいてαの値が０．７〉αの関係になった場
合、ビレット底部が完全に打ち抜かれる。

一方αの値が１．１＜αの関係になった場合、ステムに
より押出が行われようとする時、マンドレルが後退し、
高圧容器川底付円筒に必要とされている庭付円筒を得る
ことが出来ない。従ってαが１゜１〜０．７の関係とな
った時、高圧容器用円筒に必要とされる庭付円筒を得る
ことが出来る。

以下本発明の更に具体的な実施例と、比較例を説明する
。

く具体的実施例〉 カップ状ビレット 材　　質；　　　　　ＳＯＳ　３０４　ＴＰ外　　　径
：　　　　　１５６　　ａｍ加熱温度７　　　１１６０
〜１２００℃マンドレル径：９１鰭 ダイス径：　　　　１０９　φ＠朧 朧月用プレス：　　１８０　Ｔｏｎ横型水圧プレスマン
ドレルラム：　２００　Ｔｏｎ 上記条件でα＝０．７５、α＝１．０５　　で計算を行
い、カップ状ビレットの底部の厚さを求め、押出しを行
ったところ、両者の条件とも、ステンレス鋼の高圧容器
用の庭付円筒に必要とされている形状を押出すことが出
来た（５図参照）。

〈比較例〉 実施例と同一条件で、α＝０．６　、α−１，２で実施
例同様の押出しを行ったところ、α−０，６の場合はカ
ップ状ビレットの底部が打ち抜かれ通常の継目なしステ
ンレス鋼管の押出となった。

又α＝１６２で行ったところ、マンドレルがカップ状ビ
レットの底部に当り、さらにステム又は、ステム先端に
位置する押盤がビレット後端面に当り押出されようとす
る時、マンドレルが後退し、第６図にような形状となる
。

前者は庭付円筒が得られなく、後者は庭付円筒が得られ
ても、ステンレス鋼高圧容器用底付円筒としては、底部
の内外共に歪になっており、後の工程が出来なく使用で
きない。　　−（発明の効果） 本発明によれば、カップ状ビレットの底部を打ち抜くこ
となく、また高圧容器川底付円筒に必要な底部を容易に
押出すことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第、１図〜第３図は本発明方法を実施する装置とその押
出工程を示した図面であり、第４図は本発明で使用する
カップ状ビレットの断面図、第５図は本発明の具体的実
施例により得られた高圧容器川底付円筒断面図、第６図
は比較例で得られた庭付円筒断面図、第７図〜第９図は
従来方法を示したもので、第７図はコンテナー内にカッ
プ状ビレットを挿入し底部にマンドレルが当たった状態
を、第８図はマンドレルにより打ち抜かれた後、ステム
により押出されている状態を、第９図はマンドレルによ
り打ち抜かれた時のカップ状ビレットの先端の塑性変形
説明図である。 ６・・・カップ状ビレット、７・・・コンテナー、８・
・・マンドレル、９・・・潤滑ガラス、１０・・・ステ
ム、１１・・・押盤、１２・・・ダイス、１３・・・ダ
イリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）マンドレルとステムが個別に作動可能な押出機構
   により、押出の潤滑剤として潤滑ガラスを端面と内・外
   面に使用し、その底部の厚さｔが次式により得られる厚
   さのステンレス鋼のカップ状ビレットを用い、このビレ
   ットをコンテナー内に挿入し、マンドレル先端がビレッ
   ト底部に当たるまで前進させてその位置で停止させ、次
   いでステムあるいはステム先端に配置された押盤がビレ
   ット後端面に当たるまで単独で移動させ、その後ステム
   あるいは、ステム先端に配置される押盤とマンドレルを
   一体的に前進させて前記カップ状ビレットを押出すこと
   を特徴とするステンレス鋼高圧容器用底付円筒の押出方
   法。 ｔ＝α・Ｐ／Ｄ・π・Ｋｓ α：係数（０．７〜１．１）　Ｋｓ：せん断強さ　Ｄ：
   マンドレル径　Ｐ：打抜力