JP2002013499A - 車両用ポンプモータ - Google Patents
車両用ポンプモータInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D13/00—Pumping installations or systems
- F04D13/02—Units comprising pumps and their driving means
- F04D13/06—Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract
成されたモータポンプのハウジングを、金型を用いて一
体型成形するに、ハウジング基端側面からモータ収容部
に連通する通気孔を、ハウジングのモータ収容部を大径
にすることなく形成する。 【解決手段】 ハウジング2外周面のポンプ収容部Pに
対向する部位に基端側面2aに続く状態で突部2fを形
成し、通気孔Hを、突部2fの基端側面からモータ収容
部M内に至るよう、内径側に傾斜するようにして形成す
る。
Description
ウォッシャ液をワイパ装置に供給する等の用途で使用さ
れる車両用ポンプモータの技術分野に属するものであ
る。
グのなかには、仕切り壁を介して先端側(上側)にモー
タ室が形成され、基端側(下側)にポンプ室が形成され
るように構成したものがある。このようなものにおい
て、モータ室には、内外の気圧を均一化するため外気と
の通気をする通気孔を、外部から水が浸入しにくい状態
で形成する必要がある。そこで従来、下側に位置するポ
ンプ室側から上側のモータ室に連通する通気孔を形成
し、モータ室への水の浸入を回避しながらの内外通気を
するようにしたものが提唱されている。このようなもの
としては、例えば実公昭62−20720号公報のよう
なものがあり、このものでは、ポンプ室を迂回するべく
ハウジングの基端側面の外径部位からモータ室に至る通
気孔を形成し、さらにこの通気孔を、前記開口端部にお
いて、ポンプ室を封止状に覆蓋するカバー体の外径部に
開設した貫通孔に対向させ、これら通気孔と貫通孔を介
してモータ室の内外通気が行われるように構成されてい
る。
ような通気孔が形成されたハウジングを金型を用いて一
体型成形する場合、通気孔は、通気孔用の抜き型をハウ
ジングのポンプ室側である基端側面からモータ室側に差
し込んで形成することになる。しかるに、抜き型は、ハ
ウジングの外径を形成する略筒形状の筒中心に対して略
平行な状態で挿入されるのが一般的であり、このため、
通気孔はポンプ室基端側面の外径側からモータ室に貫通
するよう、モータ室の外径寸法をポンプ室の外径よりも
大径にする必要がある。一方、近年、モータの小型化を
計る一方で、ポンプ室からの高吐出圧化を計ることが望
まれており、これに対応するには、モータ室の小径化を
計る一方で、ポンプ室についてはインペラを大きくして
大径化することが必要となる。このため、このような構
成のハウジングを、前述のような金型を用いて一体成形
をする場合、寸法的にはポンプ室がモータ室よりも大径
になるが、通気孔はポンプ室の外側に形成されるが故、
ハウジングは、少なくとも通気孔形成部位を全長に亘っ
て大径にしなければならず、小型化の妨げになるという
問題がある。しかも、このようにした場合、基端側開口
を塞ぐためのカバー体の形状が複雑になってしまうた
め、基端側面の内径部位となるポンプ室での封止性を損
なう惧れもあって問題があり、ここに本発明が解決しよ
うとする課題があった。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、仕切り壁を介して先端側にモー
タ室を基端側にポンプ室が形成されたポンプモータのハ
ウジングであって、該ハウジングの基端側からポンプ室
を迂回するようにしてモータ室の内外を通気する通気孔
を形成するにあたり、前記通気孔は、ハウジングの基端
側に開口する外孔と、該外孔よりもモータ軸の軸中心側
に位置し、モータ室内部側に開口する内孔とを連通する
ことで形成されているものである。そして、このように
することにより、ハウジングのモータ室に対向する外径
を小さいままに形成することができる。このものにおい
て、内孔と外孔とは分割した上下金型を用いて形成さ
れ、外孔と内孔との連通は前記上下金型の当接面により
形成されるものとすることができる。さらにこのものに
おいて、本発明の通気孔は、ポンプ室に対向してハウジ
ングの外周面に突出形成された突部の基端側からモータ
室内に至るよう傾斜して形成されているものものとする
ことができる。またこのものにおいて、本発明の通気孔
はハウジングの周回り方向に複数形成されるものとし、
該各通気孔は互いに平行で、かつ、モータ軸を通る面に
対して平行な関係で形成されているとすることができ
る。さらにまたこのものにおいて、本発明の突部は、ハ
ウジング外周面から外方に突出して形成される吸入口に
対し、周回り方向に隣接して形成されているものとする
ことができる。さらにこのものにおいて、本発明のハウ
ジングの基端側面には、ポンプ室の封止をするための封
止凹溝が形成され、該封止凹溝の外側に隣接して内径側
に傾斜する傾斜凹溝が形成され、通気孔は傾斜凹溝の周
回り方向両側に位置し、かつ傾斜凹溝の傾斜に沿って形
成されているものとすることができる。
について、図1〜図6の図面に基づいて説明する。図面
において、1は図示しないウォッシャタンク内のウォッ
シャ液を、ワイパ装置に設けたウォッシャノズルに供給
するためのポンプモータであって、該ポンプモータ1が
収容されるハウジング2は略筒状に形成され、金型を用
いて一体型成形されている。このハウジング2は、基端
側面(筒端面であって、ポンプモータを取付けた状態で
下方をむく下側面)2aから続く状態で先端側ほど筒奥
側に位置するロート状の仕切り壁2bが形成され、これ
によって、先端側と基端側とが仕切られるようになって
いるが、この仕切り壁2bを介して先端側はモータ室M
に、基端側はポンプ室Pとなるように設定されている。
ここで、本実施の形態のモータ室M側の内径は、ポンプ
室P側の内径と略同寸法に設定されている。
一体的に内装され、該ヨーク3内周面に一対の永久磁石
3aが止着されている。そして、モータ室Mにはアーマ
チュア4が、アーマチュアコア4aの外周面を永久磁石
3a内周面に近接対向させる状態で配設されるが、該ア
ーマチュア4を構成するアーマチュア軸(モータ軸)5
の先端部5aはハウジング2の先端部に覆蓋されるフロ
ントカバー6に軸受6aを介して軸承され、中間部5b
は仕切り壁2bに形成された筒孔状の軸承部2cに軸受
2dを介して軸承されることによって、モータ室Mに回
動自在に支持されるように設定されている。尚、5dは
アーマチュア軸5に固着されたコンミテータ、6bはフ
ロントカバー6に一体形成された電気接続部である。
承部2cからアーマチュア軸5の基端部5cが突出して
いるが、該突出したアーマチュア軸基端部5cには一方
取り状に面取りが施されており、ここにインペラ7が一
体的に設けられ、アーマチュア軸5の正逆回動に伴い一
体に回動するように設定されている。さらに、ハウジン
グ2の外周面の基端側面2a近傍には、ポンプ室P側に
連通されウォッシャ液をポンプ室Pに吸入する吸入口2
eが外方に向けて突出状に形成されている。そして、吸
入口2eの周回り方向両側部に位置するハウジング2外
周面には、外径方向に突出する肉厚状(中実状)の突部
2fがハウジング基端側面2aから続く状態で形成され
ている。この突部2fのアーマチュア軸5方向の長さ寸
法は、ハウジング2の筒内を仕切る仕切り壁2bの先端
側部位よりも僅かに長くなる長さに設定される短いもの
になっていて、ハウジング2のモータ室M側は円筒状の
ままになっている。さらに、突部2f同志のあいだ、つ
まり、ハウジング基端側面2aの吸入口2eに対向する
部位は、突部2f同志をつなぐ状態、かつ吸入口2eに
続く状態で外径側に突出するよう肉厚状に形成されてお
り、これによって、ハウジング基端側面2aの吸入口2
e形成部位に対向する部位に、外径側に突出する肉厚状
の延出部Eが周回り方向に長く形成されるように設定さ
れている。尚、2gはポンプ室Pの軸承部2c基端側に
配されたシール材であって、該シール材2gはモータ室
Mとの封止をするように設定されている。また、2hは
仕切り壁2aの先端側面(モータ室M側面)に周回り方
向に複数形成された補強リブである。
2e側に突出部が延設されて略長円形状に形成されてお
り、ここに吐出口2iが外方に向けて突出する状態で形
成され、吸入口2eからポンプ室Pに吸入されたウォッ
シャ液は、インペラ7の回転に伴い吐出口2i側に移送
されるように設定されている。そして、略長円形状の基
端側面2aの外径部位には、ポンプ室Pを囲繞して後述
するようにポンプ室Pを封止するための封止凹溝2jが
凹設されている。さらに、封止凹溝2jよりも外側に位
置する延出部Eには、封止凹溝2jの外側に隣接する状
態で傾斜凹溝2kが周回り方向に長く凹設されている。
ここで、前記封止凹溝2jの溝方向はアーマチュア軸5
方向を向いて平行状に形成されるが、傾斜凹溝2kの溝
方向はアーマチュア軸5に対し溝底側ほど内径側に位置
する傾斜溝に形成されている。さらに、傾斜凹溝2kを
構成する外側の溝側片(側壁)には、周回り方向略中央
部、即ち吸入口2eの下側に位置して空隙部2mが切欠
き形成されている。
端部、つまり、ハウジング2の突部2f形成部位に位置
して、該傾斜凹溝2kの傾斜溝方向に沿う状態で通気孔
Hが開設されるが、これら各通気孔Hは、型成形時に図
1における破線で示す上金型H(説明の都合上、通気孔
と同様の符号により説明する)をモータ室M内から挿入
することで形成されている。つまり、ハウジング基端側
面2aからは傾斜凹溝2kを形成するための下金型が挿
入され、該下金型に対し、傾斜凹溝2kの突部2f形成
部位に対向して一対の突出部が形成された上金型Hを当
接させるように上側(モータ室M側)から挿入すること
で、ハウジング基端側面2a側に開設される外孔と、モ
ータ室M内側に開設される内孔とが連通されて通気孔H
が形成されるように設定されている。このとき、通気孔
Hは、外孔よりも内孔の方がアーマチュア軸5の軸中心
側に位置するように、つまり、通気孔Hの先端側ほど内
径側に傾斜するように形成されることで、ポンプ室Pを
迂回してモータ室M内に至るように設定されている。さ
らに、前記二つの通気孔Hは、下金型に対し、単一の上
金型Hに設けた一対の突部により形成されており、この
ため、各通気孔Hの孔方向は、傾斜凹溝2kの傾斜溝方
向に沿う状態で互いに平行になり、かつ、アーマチュア
軸を通る面に対して平行な関係になっている。このよう
に構成したものにおいて、外気は、傾斜凹溝2kの溝側
片に形成の空隙部2m、傾斜凹溝2kを経由した状態で
通気孔Hに流入し、そしてモータ室M内に流入するよう
に設定され、空隙部2mから流入された外気が直接通気
孔Hに通じることがないよう通気路の迷路構造化が計ら
れており、これによって、モータ室M内への水の浸入が
回避されるようになっている。
て状に覆蓋するエンドカバーであって、該エンドカバー
8の先端側面(上側面)には、ハウジング2側の封止凹
溝2jにシール材と共に嵌合して、ポンプ室Pの封止を
するための係合突部8aが形成されている。さらに、周
回り方向三箇所には係合孔(図示せず)が形成されてお
り、ハウジング基端側面2aに突設された係合突起2n
が嵌合係止される用に構成されていて、ハウジング2と
エンドカバー8との位置決めができるように設定されて
いる。
において、図示しないタンクに貯蔵されたウォッシャ液
は、ポンプモータ1の吸入口2eからポンプ室Pに流入
され、吐出口2iから吐出されることになるが、このも
のにおいて、モータ室Mにおける外部との通気は、前述
したように、ハウジング基端側面2aの外側に位置して
形成された空隙部2mから、傾斜凹溝2kを経由して通
気孔Hを介してモータ室Mの内部に至る通気路に基づい
てなされる。そしてこの場合に、ポンプ室Pの外径はモ
ータ室Mの外径と略同寸法となっているが、通気孔H
は、ハウジング2のポンプ室Pに対向する外周面にアー
マチュア軸5方向に短い状態で突部2fを形成し、該突
部2fにおいて、金型Hを基端側面2aからモータ室M
内に至るよう内径側に傾斜して差し込み、通気孔Hの外
孔よりも内孔の方がアーマチュア軸5の軸中心側に位置
するように形成されている。このため、ハウジング2の
先端側部位、即ちモータ室M側においてはモータ室Mを
小径の円筒形状のままにすることができ、従来の金型を
アーマチュア軸と平行状に差し込んで通気孔を形成する
もののように、ハウジングの全長に亘って大径部を形成
しなければならないようなことがなく、ポンプモータの
コンパクト化が計れる。さらに、ハウジング2のポンプ
室Pの外径寸法をモータ室Mの外径寸法よりも大きいも
のにした場合でも、ポンプ室Pに対応するハウジング2
の外周に、通気孔H形成用の突部2fを一体形成し、該
突部2fにおいて、上下の金型を外径側とモータ室Mの
内径側とのあいだに傾斜状に差し込むことで、外孔より
も内孔の方がアーマチュア軸5の軸中心側に位置する通
気孔Hを形成するができ、このようにすることでハウジ
ング2のモータ室M側の外径を小径のままとすることが
できる。
ウジング2の筒外周面から外方に突出状に形成される吸
入口2eの周回り方向に隣接するようにして形成されて
いるので、該部位に突部2fが形成されているが故にポ
ンプモータ1の取付けにおけるスペースユーティリティ
ーが悪化する等の不具合はない。さらに、前述したよう
に、ハウジング2のモータ室M側の外径は小径な円筒状
であるため、基端側面2aはこれに突出部を延出した略
長円形状とすることができ、このため、カエンドカバー
8の外径をシンプルな長円形状に形成することができ
て、ポンプ室Pとエンドカバー8との封止における信頼
性を高めることができる。そのうえ、ハウジング2のモ
ータ室M側は円筒形状のままであるため、フロントカバ
ー6とモータ室Mとを封止状に組込む場合に、封止材は
円形状に充填すればよいことになって、自動化された充
填作業を簡略なものにできる。
れら金型の当接面が通気孔Hの外孔と内孔との連通を行
う構成であるので、型構造が複雑になることがなく簡略
化を計れるものであるが、前記実施の形態のものでは、
傾斜凹溝2kを形成するために用いられる下金型に対し
て上金型Hを突当て状に挿入することで形成することが
できて、金型の兼用化が計れて金型数の削減を計れる。
しかもこのものでは、通気孔Hがハウジング2の周回り
方向に複数形成されているが、この場合に、単一の金型
を用いて互いに平行な通気孔Hが形成されているため、
さらなる金型の簡略化を計れる。
る外気は、ハウジング基端側面2aの外径側に形成され
る延出部Eの周回り方向略中央位置に位置する空隙部2
mから流入され、傾斜凹溝2kを周回り方向に経由し
て、通気孔Hに至る構成であるので、通気路が迷路構造
になって防水機能を一段と優れたものにできる。
ことは勿論なく、図7(A)、8に示す第二の実施の形
態のように構成することもできる。第二の実施の形態の
ものは、通気孔Hの形状がクランク状に折曲された形状
になっている。このものでは、図8に示すように上下の
金型X、Yの側面同志を当接(摺接)させる状態で型成
形することで形成されており、これによって、外孔はハ
ウジング9の基端側面9a外径側に位置して開設される
一方、内孔はモータ室M側において外孔よりもモータ軸
の軸中心側に位置して開設され、この場合でも、モータ
室Mの外径を小径のままに維持できる。さらに図7
(B)に示す第三の実施の形態のようにすることもで
き、このものでは、通気孔Hが円弧状に形成されてい
て、外孔はハウジング基端側面の外径側に位置して開設
される一方、内孔はモータ室M側において外孔よりもモ
ータ軸の軸中心側に位置して開設されており、この場合
でも、モータ室Mの外径を小径のままに維持できる。
外した状態における平面図である。
部正面断面図、図6(A)のX矢視図である。
施の形態を説明するハウジングの正面断面図である。
明する断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 仕切り壁を介して先端側にモータ室を基
端側にポンプ室が形成されたポンプモータのハウジング
であって、該ハウジングの基端側からポンプ室を迂回す
るようにしてモータ室の内外を通気する通気孔を形成す
るにあたり、前記通気孔は、ハウジングの基端側に開口
する外孔と、該外孔よりもモータ軸の軸中心側に位置
し、モータ室内部側に開口する内孔とを連通することで
形成されている車両用ポンプモータ。 - 【請求項2】 請求項1において、内孔と外孔とは分割
した上下金型を用いて形成され、外孔と内孔との連通は
前記上下金型の当接面により形成される車両用ポンプモ
ータ。 - 【請求項3】 請求項1において通気孔は、ポンプ室に
対向してハウジングの外周面に突出形成された突部の基
端側からモータ室内に至るよう傾斜して形成されている
車両用ポンプモータ。 - 【請求項4】 請求項1、2または3において、通気孔
はハウジングの周回り方向に複数形成されるものとし、
該各通気孔は互いに平行で、かつ、モータ軸を通る面に
対して平行な関係で形成されている車両用ポンプモー
タ。 - 【請求項5】 請求項3または4において、突部は、ハ
ウジング外周面から外方に突出して形成される吸入口に
対し、周回り方向に隣接して形成されている車両用ポン
プモータ。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5におい
て、ハウジングの基端側面には、ポンプ室の封止をする
ための封止凹溝が形成され、該封止凹溝の外側に隣接し
て内径側に傾斜する傾斜凹溝が形成され、通気孔は傾斜
凹溝の周回り方向両側に位置し、かつ傾斜凹溝の傾斜に
沿って形成されている車両用ポンプモータ。
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