JP2002013074A - 柔軟剤組成物 - Google Patents

柔軟剤組成物

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JP2002013074A JP2000196882A JP2000196882A JP2002013074A JP 2002013074 A JP2002013074 A JP 2002013074A JP 2000196882 A JP2000196882 A JP 2000196882A JP 2000196882 A JP2000196882 A JP 2000196882A JP 2002013074 A JP2002013074 A JP 2002013074A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣料に高い柔軟効果と好ましい風合いを付与
し、繊維製品の吸水性を損なわない柔軟剤組成物を提供
する。 【解決手段】 分子中に、アミノ基及び4級アンモニウ
ム基から選ばれる基を2つ以上、且つ炭素数8〜36の
炭化水素基を一つ以上有する化合物〔(a)成分〕と炭
素数8〜36の炭化水素基を有する陰イオン性界面活性
剤〔(b)成分〕とを、特定モル比となるように含有
し、且つ(a)成分、(b)成分の少なくとも一方が、
不飽和結合を一つ以上有する炭素数8〜36の炭化水
素基及び炭素数8〜36の分岐鎖アルキル基から選ば
れる炭化水素基を少なくとも一つ有する柔軟剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維製品用の柔軟
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、家庭用の柔軟剤組成物は、ジ(硬
化牛脂アルキル)ジメチルアンモニウムに代表されるよ
うな1分子中に2個の長鎖アルキル基を有する第4級ア
ンモニウム化合物を主成分とした組成である。その理由
としては、第4級アンモニウム化合物は少量でも各種繊
維に対して良好な柔軟効果を有するためであるが、繊維
を油っぽい仕上がりにし、且つ木綿のタオル等に対して
は吸水性を悪くするという欠点も持ち合わせている。
【0003】吸水性を向上するための手段としては、特
公平4−28826号、特公平7−23584号に不飽
和炭化水素基を有する第4級アンモニウム塩を用いる技
術が開示されているが、木綿のタオル等の吸水性は向上
するものの、第4級アンモニウム塩特有のぬるつき感は
解消されない。
【0004】特開平9−111660号には長鎖疎水基
を少なくとも1つ有するポリカチオンと陰イオン性界面
活性剤の混合物を用いることが記載されているが、この
技術においても吸水性と好ましい風合いを満足させるこ
とはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、衣料
に高い柔軟効果と好ましい風合いを付与し、繊維製品の
吸水性を損なわない柔軟剤組成物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子中に、ア
ミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を2つ以
上、且つ炭素数8〜36の炭化水素基を一つ以上有する
化合物〔(a)成分〕と炭素数8〜36の炭化水素基を
有する陰イオン性界面活性剤〔(b)成分〕とを、
(a)成分、(b)成分のモル比が(a)/(b)=9
0/10〜50/50になるように含有し、且つ(a)
成分、(b)成分の少なくとも一方が、不飽和結合を
一つ以上有する炭素数8〜36の炭化水素基及び炭素
数8〜36の分岐鎖アルキル基から選ばれる炭化水素基
を少なくとも一つ有する柔軟剤組成物を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の(a)成分、(b)成分
は、両方又は何れか一方、好ましくは何れか一方、特に
好ましくは(a)成分が、不飽和結合を一つ以上有す
る炭素数8〜36の炭化水素基(以下炭化水素基とい
う)及び炭素数8〜36の分岐鎖アルキル基(以下炭
化水素基という)から選ばれる炭化水素基を少なくと
も一つ有する。(a)成分及び/又は(b)成分を複数
使用する場合も、少なくとも何れか一つの化合物が炭化
水素基及び炭化水素基から選ばれる炭化水素基を少
なくとも一つ有すればよい。
【0008】炭化水素基としては、オレイル基、エラ
イジル基、リノール基、リノレン基、エルシル基、ブラ
シジル基が好ましい。また、炭化水素基としては、イ
ソステアリル基、イソオレイル基、ゲルベ型アルキル基
が好ましく、炭化水素基のオレイル基、エルシル基及
び炭化水素基のイソステアリル基が風合いの点からよ
り好ましい。
【0009】また、このような炭化水素基及びは、
(a)成分の4級アンモニウム基及び/又はアミノ基や
(b)成分のアニオン基と、エステル基、エーテル基あ
るいはアミド基を介して連結されていても良い。具体的
にはR’−T−R''−〔式中、R’は炭化水素基及び
炭化水素基から選ばれる炭化水素基であり、Tは−C
OO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−か
ら選ばれる基であり、R''は炭素数1〜5のアルキレン
基である。〕で示される基が好ましい。この基はR’C
OOHを原料として形成することができる。原料として
使用されるR’COOHはオレイン酸、エライジン酸、
リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、イ
ソステアリン酸、イソオレイン酸、ゲルベ型脂肪酸から
選ばれる脂肪酸であることが吸水性及び風合いの点から
望ましい。
【0010】(a)成分 本発明における(a)成分としては一般式(I)の化合
物が好ましい。 R1−[A−P]n−[B−Q]m−C−R2・aX- (I) 〔式中、R1、R2の少なくとも一方が炭化水素基及び
炭化水素基から選ばれる基であり、一方のみがこれら
の基である場合、他方は水素原子、炭素数1〜5のアル
キル基又はヒドロキシアルキル基である。A、B、C、
は同一でも異なっていても良く、−N+(R3)(R4)−及
び−N(R5)−から選ばれる基である。ここでR3、R4
は同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜5のアルキ
ル基又はヒドロキシアルキル基であり、R5は水素原
子、炭素数1〜5のアルキル基又はヒドロキシアルキル
基である。P、Qはエステル基、又はアミド基で分断さ
れていても良く、また、ヒドロキシ基又はエーテル基で
置換されていても良い炭素数1〜5のアルキレン基であ
る。aはA、B、C中の−N+(R3)(R4)−の数であ
る。nは1〜3の数、mは0〜2の数である。X-は陰
イオン基、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、炭
素数1〜3のアルキル硫酸イオンである。〕。
【0011】なお、(a)成分の化合物はアミノ基を酸
剤により中和したものを用いることもできる。中和のた
めの酸としては塩酸、硫酸、、グリコール酸、リン酸、
ヒドロキシカルボン酸、脂肪酸が好ましく、塩酸、硫
酸、グリコール酸がより好ましい。この中和工程は配合
の前であっても配合中であっても構わない。
【0012】本発明の(a)成分としては更に下記一般
式(a−I)〜(a−V)で表される化合物が好まし
い。
【0013】
【化1】
【0014】〔式中、R1〜R5及びX-は前述と同一の
意味を示し、R6は水素原子、炭素数1〜12のアルキ
ル基又は平均重合度1〜20のポリオキシエチレン基で
ある。Yは−COO−、−OCO−、−CONH−、−
NHCO−及び−O−から選ばれる基である。また、l
は1〜5の数であり、kは0〜5の数である。iは0又
は1の数である。〕 本発明では上記化合物の中でも(a−I)、(a−II
I)及び(a−V)が好ましい。
【0015】(b)成分 本発明の(b)成分としては、脂肪酸、アルキル又はア
ルケニルサルフェート、アルキル又はアルケニルスルホ
ネート、アルキルベンゼンスルホネート、アルキル又は
アルケニルホスホネート、α−オレフィンスルホネー
ト、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテ
ルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキル又はアル
ケニルエーテルホスホネート、α−スルホ脂肪酸メチル
が挙げられ、これらは無機塩や有機塩型でも酸型でも良
い。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニ
ウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。特に好
ましくはアルキルサルフェート、エチレンオキサイド平
均付加モル数1〜6のポリオキシエチレンアルキルエー
テルサルフェート、アルキルベンゼンスルホネートであ
る。
【0016】また、これら(b)成分のアルキル基又は
アルケニル基は、炭化水素基又はから選ばれる基で
あるか、又は炭素数10〜22、好ましくは12〜20
の直鎖アルキル基であり、好ましくは炭素数12〜20
の直鎖アルキル基である。
【0017】柔軟剤組成物 本発明の柔軟剤組成物における(a)成分と(b)成分
のモル比は、(a)/(b)=90/10〜50/5
0、好ましくは90/10〜60/40である。また、
本発明の柔軟剤組成物は、(a)成分と(b)成分の合
計量が100重量%となるようにすることも可能である
が、好ましくは3〜40重量%、より好ましくは5〜3
0重量%の範囲で含有し、残部を水や各種添加剤にする
と製品の安定性、使用時の使いやすさの点で望ましい。
本発明の柔軟剤組成物は25℃におけるpHは1〜9が
好ましく、より好ましくは2〜8である。
【0018】本発明では貯蔵安定性を向上させる目的で
(c)成分として非イオン性界面活性剤を配合すること
が好ましい。非イオン性界面活性剤としては下記一般式
(2)の化合物が良好である。 R7−T−[(R8O)p−H]q (2) 〔式中、R7は、炭素数10〜18、好ましくは12〜
18のアルキル基又はアルケニル基であり、R8は炭素
数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン
基である。pは2〜100、好ましくは5〜80、特に
好ましくは10〜60の数を示す。Tは−O−、−CO
N−又は−N−であり、Tが−O−の場合はqは1であ
り、Tが−CON−又は−N−の場合はqは2であ
る。〕。
【0019】一般式(2)の化合物の具体例として以下
の化合物を挙げることができる。 R7−O−(C24O)r−H 〔式中、R7は前記の意味を示す。rは8〜100、好
ましくは10〜60の数である。〕 R7−O−(C24O)s(C36O)t−H 〔式中、R7は前記の意味を示す。s及びtはそれぞれ
独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、エチ
レンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいは
ブロック付加体であってもよい。〕
【0020】
【化2】
【0021】上記非イオン性界面活性剤の配合量は安定
性の点から組成物中に好ましくは0.5〜10重量%、
特に1〜8重量%が良好である。
【0022】本発明では、貯蔵安定性の点から、炭素数
8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとの
エステル化合物を組成物中0.1〜10重量%、特に
0.5〜5重量%配合することが好ましい。エステル化
合物としては、トリグリセライド、ジグリセライド、モ
ノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、ト
リエステル、ソルビタンエステルが好ましい。
【0023】本発明では、無機塩、例えば塩化ナトリウ
ムなどを0〜1000ppm、好ましくは10〜500
ppm添加することが貯蔵安定性の点で望ましい。但
し、脂肪酸塩類などの界面活性剤にはナトリウム塩やカ
リウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使
用によって組成物に混入する無機塩は上記制限を受ける
ものではない。
【0024】さらに本発明では、エタノール、イソプロ
パノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール及びポリオキシエチレンフェニルエーテルから
選ばれる溶媒成分を配合することが貯蔵安定性の点から
好ましい。これら溶媒成分は、組成物中に0〜20重量
%、特に0.5〜10重量%配合することが好ましい。
なお、エタノールを使用する場合は、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸塩変性エタノールや8−アセチ
ル化蔗糖変性エタノールを使用することが望ましい。
【0025】本発明の柔軟剤組成物には、風合い賦与剤
としてポリジメチルシロキサンやアミン変性ポリジメチ
ルシロキサン等のシリコーン化合物を0.1〜5重量%
配合することが出来る。また、組成物を着色させたい時
は、着色料としてアゾ染料、アントラキノン染料、イン
ジゴイド染料、フタロシアニン染料、カルボニウム染
料、キノンイミン染料、メチン染料、キノリン染料、ニ
トロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキ
ノン染料、ナフタルイミド染料及びペリノン染料から選
ばれる酸性染料、直接染料、塩基性染料、又は反応性染
料や、MILLIKEN社製リクィチント(登録商標)
染料を好ましくは1〜1000ppm配合すればよい。
また、通常繊維処理剤に配合される香料を使用しても差
し支えなく、例えば好ましくは特開平8−11387号
公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分
の組み合わせが良好である。その他、消泡剤や抗菌剤等
を配合することが出来る。
【0026】
【発明の効果】本発明の柔軟剤組成物は、各種の繊維
に、特に木綿類に対して、好ましい柔軟性、ふっくら感
及び油っぽさの少ないさらっとした感触を付与すること
ができ、さらに処理した木綿タオルで濡れた手を拭いた
ときの感触(吸水感)に優れる。
【0027】
【実施例】・製造例1(a−1の製造) 温度計、滴下ロート、冷却管を備えた1Lの4ツ口フラ
スコに1−クロロアルカン(150g、0.52mo
l)とN,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−プ
ロパンジアミン(68g、0.53mol)をエタノー
ル(350.0g)に混合させた。
【0028】混合物を72時間還流させた後、エタノー
ルを減圧下で留去し、未反応のアミン化合物を除去し
た。得られた固体を、更に、常法に従い、アセトンで再
結晶することで、下記構造のN−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニ
ウムクロライド(180g、純分95重量%)を得た
(a−1)。
【0029】
【化3】
【0030】・製造例2(a−2の製造) 温度計、滴下ロート、冷却管を備えた1Lの4ツ口フラ
スコにN,N−ジメチルアルキルアミン(179g、
0.60mol)とアセトン(238.0g)を仕込み、
50℃まで昇温し溶解させた。その後、20℃でモノク
ロロ酢酸イソプロピルエステル(99g、0.72mo
l)を5分間で滴下し、60℃に昇温して4時間反応さ
せた。反応終了後、これを20℃迄冷却して得られた白
色結晶を、更に、常法に従い、アセトンで再結晶するこ
とでN−(イソプロポキシカルボニルメチル)-N,N
−ジメチルアルキルアンモニウムクロライド(214
g、0.49mol)を得た。
【0031】温度計、冷却管を備えた1Lの4ツ口フラ
スコに得られたN−(イソプロポキシカルボニルメチ
ル)−N,N−ジメチルアルキルアンモニウムクロライ
ド(207g、0.48mol)を2−プロパノール
(66g)に溶かし、これに、N,N−ジメチル−1,
3−プロパンジアミン(59g、0.57mol)を加
え、90℃まで昇温し、5時間反応させた。
【0032】反応終了後、過剰のN,N−ジメチル-1,
3−プロパンジアミン及び2−プロパノールを減圧下で
留去し、N−(3-ジメチルアミノプロピルアミノカルボ
ニルメチル)−N,N−ジメチルアルキルアンモニウム
クロライドの2−プロパノール溶液(218.8g、純
分97重量%)を得た(a−2)。
【0033】
【化4】
【0034】・製造例3(a−3の製造) 温度計、滴下ロート、冷却管を備えた1Lの4ツ口フラ
スコにN,N−ジメチルアルキルアミン(179g、
0.60mol)をエタノール(300g)に溶解し、
ブロモ酢酸エチル(117g、0.60mol)を滴下
した。滴下終了後、昇温しエタノール還流下TLCで原
料アミンがなくなるまで反応させた。反応終了後、エタ
ノールを留去した。
【0035】次に反応終了物を温度計、冷却管を備えた
1Lの4ツ口フラスコに仕込み、KOH6.5gを溶解
させた水81.6gを入れ、加水分解を行った。HPL
Cで原料の4級塩がなくなったことを確認し、20%硫
酸で中和した。減圧下で水を留去し、塩が精製したら濾
過操作を行った。次にこれを500mlのジクロロメタ
ンに溶解し、室温で335gのチオニルクロライドを滴
下後、還流下1時間反応させた。溶媒及び過剰のチオニ
ルクロライドを留去するとオレンジ色の油状物質が得ら
れた。これをジメトキシエタン800mlに溶解させ、
ジメチルエタノールアミン(69g、0.77mol)
を添加し、還流下1時間反応させた。反応後生成した白
色沈殿を濾取し、アセトンで数回洗浄した後、アセトン
をエバポレーターで留去して、白色の粉末としてN−
(アセトキシエチルジメチルアミノ)−N−アルキル−
N,N−ジメチルアンモニウムクロライドの塩酸塩(1
52g、純分92重量%)を得た(a−3)。
【0036】
【化5】
【0037】・製造例(a−4の製造) 温度計、滴下ロート、冷却管を備えた1Lの4ツ口フラ
スコにアルキルアミン(142g、0.5mol)をエタ
ノール(250g)に溶解し、還流下アクリロニトニル
29.2gを約1時間で滴下し、3時間熟成させた。反
応終了物をエバポレーターでエタノール及び未反応アク
リロニトリルを除去した。次にオートクレーブ(ステン
レス製)にアミンに対して1重量%のラネーニッケル
と、反応終了物を150g、水/IPA(50/50体
積比)を150g入れ、N2置換後、H2で置換し温度1
10℃、H2圧10kg/cm2で6時間反応した。冷却
後、エバポレーターで水/IPAを留去し、蒸留するこ
とでN−アルキルエチレンジアミンを得た。次にこの化
合物を50g(0.1531mol)及びエタノール/
水(90/10体積比)500g、無水ソーダ灰56.
8gをオートクレーブに仕込み、80℃でメチルクロラ
イド42.5gを圧入した。圧入後、80℃で6時間熟
成し冷却後無機塩をろ別し、溶媒を減圧留去した。得ら
れた化合物をアセトンで数回洗浄した後、アセトンをエ
バポレーターで留去し、化合物(純分96重量%)を得
た(a−4)。
【0038】
【化6】
【0039】実施例1〜11、比較例1〜5 上記で得られたa−1〜a−4及び下記の化合物を用い
て表1の柔軟仕上剤組成物を調製した。
【0040】<配合成分> ・a−5:下記構造のアルキルアミノプロピルアミン
〔ジアミンRRT、花王(株)製〕
【0041】
【化7】
【0042】・a−6:a−4においてRが硬化牛脂脂
肪酸組成のアルキル基の化合物 ・b−1:オクタデシル硫酸ナトリウム ・b−2:オクタデシルスルホン酸ナトリウム ・b−3:イソステアリン酸ナトリウム。
【0043】<組成物の調製>65℃の水中に、ラウリ
ルアルコール(花王(株)製カルコール2098)にエ
チレンオキシドを平均20モル付加させた非イオン性界
面活性剤を2.5重量%、エチレングリコールを3.0
重量%添加し、攪拌羽で攪拌しながら表1の(a)成分
と(b)成分を添加した。その後、色素(アシッドブル
ー9)10ppm、香料〔ヘキシルシンナミックアルデ
ヒド(18)、ネロリンヤラヤラ(4)、トリシクロデ
セニルアセテート(4)、ベンジルアセテート(1
0)、ムスクケトン(5)、アニシルアセトン(2)、
サンダルマイソールコア(2)、アルデヒドC14ピー
チ(1)、リナロール(18)、ジヒドロキシミルセノ
ール(8)、ボルネオール(4)、セドロール(4)、
ムゴール(5)、ベンジルアルコール(5)、ジプロピ
レングリコール(10)の混合物;( )内は香料中の
重量%〕0.3重量%、シリコーン(ジーイー東芝シリ
コーン(株)製TSA730)0.1重量%を添加し
た。塩酸もしくは水酸化ナトリウムを用いて所定のpH
に調整し冷却することにより、所望の組成物を得た。得
られた組成物を用いて、以下の評価を行った。結果を表
1に示す。
【0044】<処理方法>市販の木綿タオル1kg、ア
クリルジャージ0.5kgを20℃、3.5゜DH硬水
にて市販洗剤アタック(花王株式会社製)を用い、5回
繰り返し洗濯(30リットル洗濯機)した後、最後のす
すぎ時に表1に示す組成の柔軟剤組成物(残部は水の分
散物)7gを投入し、3分間攪拌下で処理した。上記の
方法で処理した木綿タオル、アクリルジャージを室内で
風乾後、25℃、45%RHの恒温恒湿室にて24時間
放置した。
【0045】<評価方法>ジ硬化牛脂アルキルジメチル
アンモニウムクロライド15重量%を含有する柔軟剤組
成物(残部は水)7gで処理した布を対照として、25
℃、45%RHの恒温恒湿室にて、得られた布の柔軟性
及び油っぽさについて一対比較を行った。また、同様に
して得られた布の吸水性を実際に濡れた手を拭き取るこ
とにより、一対評価を行なった。何れの評価も10人の
被験者について行ない、下記のように評価結果を点数化
し平均化することにより評価した。結果を表1に示す。
【0046】[柔軟性評価基準] +2:対照より柔らかい +1:対照よりやや柔らかい 0:対照と同じ −1:対照の方がやや柔らかい −2:対照の方が柔らかい [油っぽさ評価基準] +2:対照より油っぽくない +1:対照よりやや油っぽくない 0:対照と同じ −1:対照の方がやや油っぽくない −2:対照の方が油っぽくない [吸水性評価基準] +2:対照より吸水性がよい +1:対照よりやや吸水性がよい 0:対照と同じ −1:対照の方がやや吸水性がよい −2対照の方が吸水性がよい [平均化処理] ◎:平均点+1.0超+2.0以下 ○:平均点0超+1.0以下 △:平均点0 ×:平均点−1.0以上0未満 ××:平均点−2.0以上−1.0未満
【0047】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に、アミノ基及び4級アンモニウ
    ム基から選ばれる基を2つ以上、且つ炭素数8〜36の
    炭化水素基を一つ以上有する化合物〔(a)成分〕と炭
    素数8〜36の炭化水素基を有する陰イオン性界面活性
    剤〔(b)成分〕とを、(a)成分、(b)成分のモル
    比が(a)/(b)=90/10〜50/50になるよ
    うに含有し、且つ(a)成分、(b)成分の少なくとも
    一方が、不飽和結合を一つ以上有する炭素数8〜36
    の炭化水素基及び炭素数8〜36の分岐鎖アルキル基
    から選ばれる炭化水素基を少なくとも一つ有する柔軟剤
    組成物。
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