JP3910418B2 - 柔軟剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、柔軟剤には、ジメチルジ硬化牛脂アンモニウムクロライドのような長鎖アルキル基を有する4級アンモニウム塩や3級アミンの酸塩が用いられている。これら柔軟剤は少量で各種繊維に対して良好な柔軟効果を有するが、繊維を油っぽい仕上がりにすることが知られており、衣類の風合いを改善する柔軟剤が望まれている。また、洗濯時に生じるしわの発生を抑制するためにシリコーン化合物を用いる技術が知られている。特開2000−110075号公報、及び特開2000−110076号公報には、特定のポリオキシアルキレンで変性されたシリコーンを含む繊維製品用液体仕上げ剤組成物が開示されている。特開2000−110077号公報には、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミド変性シリコーン、アミド・ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる一種以上の変性シリコーンを含む繊維製品用液体仕上げ剤組成物が開示されている。しかしながら、このような組成物は、洗濯時のしわ抑制効果が今だ満足できるものではなく、しかも衣料にシリコーン特有の過剰なぬるつき感を与えるため、衣料の風合いを著しく損なうものであった。
【0003】
一方、モノ長鎖アルキル3級アミンを柔軟剤として使用することはすでに知られている。特開平7−268773号公報にはエステル基又はアミド基を有するモノ長鎖アルキル3級アミンと特定のエステル化合物を用いた柔軟剤組成物が開示されている。また、特開平5−132865号公報にはアミン化合物と陰イオン界面活性剤を混和しない状態で基体に担持させた柔軟剤組成物が開示されている。しかしながらこれらに開示されている組成物においても油っぽい風合いを改善できるものではなく、シリコーンと併用した場合には、シリコーン特有のぬるつきを抑制できるものではない。
【0004】
従って本発明の目的は、洗濯時に生じるしわ低減効果を有し、且つ衣料の風合いを改善する柔軟剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を一つ以上と炭素数8〜36の炭化水素基を一つ有する化合物〔以下、(a)成分という〕、(b)分子中に、炭素数16〜36の炭化水素基と−SO3M基及び/又は−OSO3M基〔M:対イオン〕を有する陰イオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕、及び(c)シリコーン化合物〔以下、(c)成分という〕を含有し、(a)及び(b)のモル比が(a)/(b)=9/1〜4/6である柔軟剤組成物を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
<(a)成分>
本発明の(a)成分は分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を一つ以上と炭素数8〜36の炭化水素基を一つ有する化合物であり、下記一般式(1)で示される3級アミン又はその塩、一般式(2)で示される4級アンモニウム塩、及び一般式(3)で示される分子中に2つ以上の4級アンモニウム基又は3級アミノ基を有する化合物から選ばれる一種以上の化合物、特に下記一般式(1)で表される化合物及び一般式(2)で表される化合物から選ばれる一種以上の化合物が好ましい。
【0007】
【化2】
Figure 0003910418
【0008】
〔式中、R1、R5は、それぞれ独立に、炭素数13〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R2、R6は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基である。R3、R4、R7、R8、R9は、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。A、Bは−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、a、bは、それぞれ独立に、0又は1の数である。Y-は陰イオンである。〕。
【0009】
10−[D−P]c−[E−Q]d−F−R11 ・(c+d+1)X- (3)
〔式中、R10、R11は、少なくとも一方がエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数8〜30、好ましくは10〜24、特に好ましくは13〜24のアルキル基又はアルケニル基であり、残りが炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示し、D、E、Fは少なくとも一つが−N+(R12)(R13)−であり、これらは同一又は異なっていてもよく、残りが−N(R14)−である。ここでR12、R13、R14は同一又は異なっていてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。P、Qは、それぞれ独立して、エステル基、エーテル基又はアミド基で分断されていてもよく、また、ヒドロキシ基又はエーテル基で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルキレン基である。更にcは1〜3、好ましくは1又は2の数であり、dは0〜2、好ましくは0又は1の数である。X-は陰イオンである。〕。
【0010】
一般式(1)の化合物において、R1は、炭素数13〜36、好ましくは13〜24のアルキル基又はアルケニル基である。R2は、炭素数1〜4のアルキレン基が好ましい。R3、R4は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。aは1が好ましい。一般式(1)の化合物の中で特に好ましい化合物として、下記一般式(1−1)で表される化合物及び一般式(1−2)で表される化合物から選ばれる一種以上が挙げられる。
【0011】
【化3】
Figure 0003910418
【0012】
〔式中、R15は炭素数13〜35、好ましくは13〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、eは2又は3である。R16、R17は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル基である〕。
【0013】
一般式(1−1)及び一般式(1−2)の化合物は、R15−COOHで表される脂肪酸又はこのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとN−ヒドロキシアルキル−N,N−ジアルキルアミン又はN−アミノアルキル−N,N−ジアルキルアミンとを反応することで容易に合成することができ、R15は単独のアルキル鎖長でもよく、混合アルキル鎖長でもよい。
【0014】
一般式(1)の化合物は、無機又は有機の酸で中和した塩であってもよい。また、塩として使用する場合は、柔軟剤組成物に配合する前にアミノ基を酸剤により中和したものを用いることもでき、柔軟剤組成物に(a)成分を配合した後、アミノ基を酸剤で中和してもよい。中和のための酸としては塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、蓚酸、乳酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸、炭素数1〜12の脂肪酸又は炭素数1〜3のアルキル硫酸が好ましく、特に塩酸、硫酸、グリコール酸、蓚酸、乳酸、クエン酸が好ましい。中和に用いるこれらの酸剤は、単独で用いても複数で用いてもよい。
【0015】
一般式(2)の化合物において、R5は、炭素数13〜36、好ましくは13〜24のアルキル基又はアルケニル基である。R6は、炭素数1〜4のアルキレン基が好ましい。R7、R8、R9は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。一般式(2)の化合物の中で特に好ましい化合物として、下記一般式(2−1)で表される化合物及び一般式(2−2)で表される化合物から選ばれる一種以上が挙げられる。
【0016】
【化4】
Figure 0003910418
【0017】
〔式中、R18は炭素数13〜35、好ましくは13〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、fは2又は3である。R19、R20、R21は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはメチル基又はエチル基である。Z-は陰イオン、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換していても良いアリールスルホン酸イオンから選ばれる一種以上である。〕。
【0018】
一般式(2−1)及び一般式(2−2)の化合物は、R18−COOHで表される脂肪酸又はこのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとN−ヒドロキシアルキル−N,N−ジアルキルアミン又はN−アミノアルキル−N,N−ジアルキルアミンとを反応させ、更にアルキルハライド、ジアルキル硫酸、アルキレンオキシドなどのアルキル化剤で4級化することで容易に合成することができる。また、N,N,N−トリアルキル−N−ヒドロキシアルキル4級アンモニウム塩、N,N,N−トリアルキル−N−アミノアルキル4級アンモニウム塩とR18−COOHで表される脂肪酸又はこのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとの反応で合成することも可能である。R18は単独のアルキル鎖長でもよく、混合アルキル鎖長でもよい。
【0019】
一般式(3)の化合物として具体的に好ましい例としては以下の化合物を挙げることができる。
【0020】
【化5】
Figure 0003910418
【0021】
〔式中、R10〜R14及びXは前述と同一の意味を示し、R22は水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基、もしくは付加モル数1〜20のポリオキシエチレン基である。Tは−COO−、−OCO−、−CONH−、−NHCO−、−O−から選ばれる基である。また、g、hは同一又は異なっていてもよい1〜5の数である。〕。
【0022】
更に本発明では、R10又はR11が両方又はいずれか一方、好ましくはいずれか一方にエステル基又はアミド基あるいはその両方で分断されている炭素数13〜24のアルキル基又はアルケニル基であることが望ましく、特にR23COU−R24−、R23−UCO−R24−〔式中、R23は炭素数13〜19のアルキル基、又はアルケニル基であり、R24は炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。Uは−O−、又はNH−を示す。〕から選ばれる構造であることが望ましい。
【0023】
本発明の(a)成分は柔軟効果の点から一般式(1)の化合物及び一般式(2)の化合物から選ばれる化合物が好ましく、更に一般式(1)の化合物と一般式(2)の化合物を併用することが好適である。なお、併用する場合は、一般式(1)の化合物/一般式(2)の化合物の質量比は、1/1000〜1000/1、更に1/100〜100/1、特に1/10〜10/1が良好である。
【0024】
<(b)成分>
本発明の(b)成分は、炭素数16〜36、好ましくは16〜28の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基を有し、−SO3M基及び/又は−OSO3M基〔M:対イオン〕を有する陰イオン界面活性剤であり、具体的にはアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩であって、上記炭素数の炭化水素基を有するものが好ましい。これらの中でも特に炭素数16〜28のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、炭素数16〜28のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜3であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル及びこれらの塩から選ばれる一種以上が好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が貯蔵安定性の点から良好である。
【0025】
<(c)成分>
本発明では(c)成分としてシリコーン化合物が用いられ、特にポリエーテル基、アミノ基、アミド基、アミノポリエーテル基、アミドポリエーテル基、アルキル・アラルキル・ポリエーテル基、カチオン基、カルビノール変性基から選ばれる少なくとも一種の変性基を有するシリコーン化合物がしわ防止効果の点から好ましい。具体的に好ましい化合物としては下記一般式(4)又は(5)の化合物がしわ防止効果の点から好適である。
【0026】
【化6】
Figure 0003910418
【0027】
〔式中、iは100〜600の数であり、j及びkは、それぞれ独立に0〜200の数であり、j、kが同時に0となる場合を除く。また、好ましくはi:j=100:1〜10:1であり、j:k=1:10〜10:1が防しわ効果の点から好ましい。R25は炭素数1〜4のアルキル基もしくはヒドロキシ基又は炭素数1〜4のアルコキシ基、R26は炭素数1〜4のアルキル基であり、複数個のR25、R26はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。Aは下記(イ)及び/又は(ロ)で表される基であり、好ましくは(イ)単独もしくは、(イ)及び(ロ)が混合された基であり、後者の場合、A中の(ロ)の割合は50モル%以下である。
【0028】
【化7】
Figure 0003910418
【0029】
(lは2〜6の数、mは2〜6の数、nは0〜6の数、R27は水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基、R28は水素原子、又は炭素数1〜18のアルキル基、R29は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は−(CH2)l−N(R27)2である。R30は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又は−(C24O)q−(C36O)r−R28であり、複数個のR30は同一でも異なっていてもよい。pは1〜6の数、qは1〜20の数、rは0〜20の数である。なお、(C24O)で表されるエチレンオキシド基及び(C36O)で表されるプロピレンオキシド基はランダムに結合していてもよく、ブロック状に結合していてもよい。)
Bは−(CH2)l−O−(C24O)q−(C36O)r−R31又はR26であり、R31は水素原子、又は炭素数1〜10のアルキル基、qは1〜20の数、rは0〜20の数であり、(C24O)で表されるエチレンオキシド基及び(C36O)で表されるプロピレンオキシド基はランダムに結合していてもよく、ブロック状に結合していてもよい。〕。
【0030】
本発明ではしわ防止効果の点から一般式(4)においてAが(イ)から選ばれる化合物が好ましい。また、Aが(イ)と(ロ)の構造のものが混合された化合物である場合には、mの数に対して(ロ)の基の割合は50%以下が好適である。更に、l:m=100:1〜10:1が好ましく、更にm:n=1:10〜10:1が好適である。
【0031】
【化8】
Figure 0003910418
【0032】
〔式中、R32は炭素数1〜24のアルキル基であり、Zは−CH2−CH(OH)−CH2−O−(CH2)3−であり、sは10〜100の数である。〕。
【0033】
一般式(5)の化合物としては、degussa社の「REWOQUAT SQ1」が好適である。
【0034】
〔柔軟剤組成物〕
本発明の柔軟剤組成物は(a)成分を好ましくは3〜40質量%、より好ましくは5〜40質量%、特に好ましくは5〜35質量%含有し、(b)成分を好ましくは0.5〜30質量%、より好ましくは1〜25質量%、特に好ましくは2〜20質量%含有することが柔軟効果及び風合いの点から好ましい。また、(c)成分を0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜8質量%、特に好ましくは0.5〜5質量%含有することが、しわ防止効果及び風合いの点から好ましい。更に(a)/(b)がモル比で9/1〜4/6であり、更に9/1〜5/5、特に8.5/1.5〜6.5/3.5であることが、柔軟性及び風合いの点から好適である。また、(a)成分と(b)成分とを合計で5〜60質量%、特に10〜50質量%の範囲で含有することが、柔軟効果、風合い及び貯蔵安定性の点から好ましい。
【0035】
また、本発明の柔軟剤組成物は、(a)成分、(b)成分及び(c)成分と水を含有する組成物であり、水は蒸留水又はイオン交換水が好ましい。貯蔵安定性の点から、水は組成物中に好ましくは30〜95質量%、より好ましくは50〜85質量%配合される。
【0036】
本発明の組成物は、貯蔵安定性の点から、組成物の20℃におけるpHを1〜8.5、更に1〜7、特に2〜5に調整することが好ましい。
【0037】
本発明の組成物は、柔軟効果の点から、(d)成分として一般式(6)で表される3級アミン又はその塩、及び一般式(7)で表される4級アンモニウム塩から選ばれる一種以上の化合物を含有することが好ましい。
【0038】
【化9】
Figure 0003910418
【0039】
〔式中、R33、R35、R38、R40は、それぞれ独立して、炭素数8〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R34、R36、R39、R41は、それぞれ独立して、炭素数1〜6のアルキレン基である。R37は、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR33−[D−R34]t−である。R42は、炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒドロキシアルキル基又はR38−[F−R39]v−である。R43は、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。D、E、F、Gは、それぞれ独立して、−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、t、u、v及びwは0又は1の数である。Y-は陰イオンである。〕。
【0040】
一般式(6)において、R33及びR35はそれぞれ独立に、炭素数8〜36、好ましくは8〜24のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくは炭素数8〜16のアルキル基又は炭素数15〜20のアルケニル基である。R34及びR36はそれぞれ独立に、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、特に好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。t及びuは1が好ましく、D及びEはそれぞれ独立に、−COO−及び/又は−CONH−が好ましい。R37はメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。
【0041】
一般式(6)で表される化合物は、無機又は有機の酸で中和した塩であってもよい。また、塩として使用する場合は、柔軟剤組成物に配合する前にアミノ基を酸剤により中和したものを用いることもでき、柔軟剤組成物に一般式(6)で表される化合物を配合した後、アミノ基を酸剤で中和してもよい。中和のための酸としては塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、蓚酸、乳酸、クエン酸等のヒドロキシカルボン酸、炭素数1〜12の脂肪酸又は炭素数1〜3のアルキル硫酸が好ましく、特に塩酸、硫酸、グリコール酸、蓚酸、乳酸、クエン酸が好ましい。中和に用いるこれらの酸剤は、単独で用いても複数で用いてもよい。
【0042】
また、一般式(7)の化合物においてR38、R40はそれぞれ独立に、炭素数8〜36、好ましくは8〜24のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくは炭素数8〜16のアルキル基もしくは炭素数15〜20のアルケニル基である。R39、R41はそれぞれ独立に、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、特に好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。v及びwは1が好ましく、F、Gは−COO−及び/又は−CONH−が好ましい。R42、R43はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。Y-は陰イオン、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換していても良いアリールスルホン酸イオンから選ばれる一種以上である。
【0043】
一般式(6)の中でより好ましい化合物として、一般式(6−1)〜(6−3)で表される化合物、一般式(7)の中でより好ましい化合物として、一般式(7−1)〜(7−3)で表される化合物を挙げることができる。
【0044】
【化10】
Figure 0003910418
【0045】
〔式中R44は、炭素数9〜21のアルキル基又はアルケニル基、好ましくは炭素数9〜16のアルキル基又はオレイル基である。x、yは2又は3の数である。R45はメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、又はR44−COO(CH2)x−である。R46はメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。Y-は一般式(7)と同一の意味である。〕。
【0046】
本発明の(d)成分は、柔軟効果の点から一般式(6)の化合物と一般式(7)の化合物を併用しても構わない。併用する場合は一般式(6)の化合物/一般式(7)の化合物の質量比は1/1000〜1000/1、更に1/100〜100/、特に1/50〜50/1が良好である。
【0047】
本発明の柔軟剤組成物は、(d)成分を1〜20質量%、更に1〜15質量%、特に2〜15質量%含有することが、柔軟効果及び風合いの点から好ましい。
【0048】
本発明の柔軟剤組成物は、(a)成分、(b)成分及び(d)成分のモル比が、[(a)+(d)]/(b)=9/1〜4/6、更に9/1〜5/5、特に8.5/1.5〜6.5/3.5であることが、柔軟効果及び風合いの点で好適である。また、(a)成分と(d)成分の質量比が、(a)/(d)=1/10〜100/1、更に1/3〜50/1、更に1/2〜25/1、更に1/1〜25/1、更に2/1〜25/1であることが、柔軟効果及び風合いの点で好適である。
【0049】
また、本発明の組成物には溶剤を配合することができる。溶剤〔以下(e)成分という〕としては、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれる溶媒であり、特にエタノールが匂いの点から好ましい。これら溶媒成分は、組成物中に0〜20質量%、特に0.5〜10質量%配合することができる。なお、エタノールを使用する場合は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩変性エタノールや8−アセチル化蔗糖変性エタノールを使用することが望ましい。
【0050】
本発明では上記(a)成分、(b)成分、及び(c)成分に加えて(f)成分として炭素数12〜36、好ましくは14〜24、より好ましくは14〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸又はその塩を含有することが柔軟効果及び風合い改善点から好ましい。具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、あるいはこれらの混合物であり、特にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸から選ばれる一種以上が良好である。また、パーム油、牛脂から誘導されるアルキル組成を有する脂肪酸も好ましい。塩を用いる場合は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アルカノールアミン塩が好ましく、特に貯蔵安定性からナトリウム塩、カリウム塩が良好である。上記脂肪酸又はその塩(f)の配合量は、組成物中0.01〜5質量%、特に0.05〜3質量%が好ましい。また、(f)成分/(a)成分は質量比で1/500〜1/10、好ましくは1/300〜1/50が柔軟効果の点から良好である。
【0051】
本発明では貯蔵安定性の点から上記(a)成分、(b)成分及び(c)成分に加えて(g)成分として更に非イオン界面活性剤を配合することが好ましい。非イオン界面活性剤としては炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテルが好ましく、特に下記一般式(11)の非イオン界面活性剤が良好である。
【0052】
55−V−[(R56O)a'−R35]b' (11)
〔式中、R55は、炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R56は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。R57は、炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子である。a’は2〜100、好ましくは5〜80、より好ましくは5〜40、特に好ましくは10〜60の数を示す。Vは−O−、−COO−,−CON−又は−N−であり、Vが−O−又は−COO−の場合はb’は1であり、Vが−CON−又は−N−の場合はb’は1又は2である〕。
【0053】
一般式(11)の化合物の具体例として以下の化合物を挙げることができる。R55−O−(C24O)c'−H
〔式中、R55は前記の意味を示す。c’は8〜100、好ましくは10〜60の数である。〕
55−O−(C24O)d’−(C36O)e'−H
〔式中、R55は前記の意味を示す。d’及びe’は、それぞれ独立に、2〜40、好ましくは5〜40の数であり、(C24O)と(C36O)はランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
【0054】
【化11】
Figure 0003910418
【0055】
〔式中、R55は前記の意味を示す。f’及びg’は、それぞれ独立に、0〜40の数であり、f’+g’は5〜60、好ましくは5〜40の数である。R56、R57は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕。
【0056】
(g)成分の非イオン界面活性剤の配合量は安定性の点から組成物中0.1〜10質量%、特に0.5〜8質量%が好ましい。
【0057】
また、本発明の柔軟剤組成物は、(h)成分として無機塩を含有することができる。無機塩としては塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムが好ましく、特に貯蔵安定性の点から塩化ナトリウムと硫酸ナトリウムが好ましい。無機塩は、組成物中0〜3質量%、好ましくは0.01〜2質量%添加することが良好である。但し、脂肪酸塩類などの界面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入する無機塩は上記制限を受けるものではない。
【0058】
本発明では貯蔵安定性を改善する目的で(i)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を配合しても差し支えないが、透明な外観を得るために留意する必要がある。配合できる化合物としてはトリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステルを挙げることができ、これらの配合量は、好ましくは組成物中5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、特に好ましくは1質量%以下である。
【0059】
本発明の柔軟剤組成物には、貯蔵後の色や匂いを改善するため、通常知られている金属封鎖剤や酸化防止剤を配合しても差し支えない。金属封鎖剤としてはエチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩などに代表されるアミノカルボン酸類、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩に代表される無機リン化合物、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩やポリホスホン酸類、フィチン酸に代表される有機リン酸類を挙げることができ、酸化防止剤としては2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール及び2(3)−ブチル−4−オキシアニソール等が挙げられる。これらは酸でも塩として配合してもよい。これら金属封鎖剤及び酸化防止剤は、本発明の柔軟剤組成物中に(a)成分に対して0.1〜1000ppmの範囲で配合される。
【0060】
本発明の柔軟剤組成物は、臭い劣化抑制効果の点から炭素数1〜10、好ましくは1〜7の炭化水素基を有する融点(mp)25℃以上、好ましくは50℃〜300℃、より好ましくは50〜200℃の有機酸を配合することが好ましい。具体的に好ましい化合物としてはグリコール酸(mp80℃)、蓚酸(mp102℃)、乳酸(mp26℃)、マロン酸(mp135℃)、コハク酸(mp185℃)、マレイン酸(mp130℃)、リンゴ酸(mp100℃)、酒石酸(mp170℃)、グルタル酸(mp98℃)、アジピン酸(mp153℃)、n−ブチルマロン酸(mp102℃)、アゼライン酸(mp107℃)、クエン酸(mp153℃)、安息香酸(mp122℃)、フタル酸(mp191℃)を挙げることができる。これらの中でも特にグリコール酸、クエン酸、蓚酸、乳酸が臭い劣化抑制効果の点から良好である。
【0061】
本発明の柔軟剤組成物には、通常繊維処理剤に配合されるシリコーン、香料(特に好ましくは特開平8−113871号公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分の組み合わせ)、あるいは色素等の成分を配合しても差し支えない。
【0062】
本発明の柔軟剤組成物の製造方法としては、水に必要に応じて(e)成分及び(g)成分を溶解させ、40〜70℃、好ましくは45℃〜65℃に加熱昇温し、その後(a)成分、(b)成分、(c)成分、必要に応じて(d)成分、(f)成分、(h)成分及び(i)成分を添加して攪拌混合し、無機酸剤で所定のpHに調整し、冷却した後にその他の成分を添加する方法が貯蔵安定性の点から好ましい。
【0063】
【実施例】
合成例1(a−1)の合成
パルミチン酸/ステアリン酸を40/60(重量比)で混合した混合脂肪酸とN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミンとの脱水アミド化反応により(a−1)を合成した。すなわち、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン161gと混合脂肪酸273.3gを攪拌機、温度計、脱水管のついた4つ口フラスコに入れ、180℃まで昇温した。その温度で約5時間生成する水を留去しながら加熱撹拌した。その後、120℃に冷却し、減圧下、未反応のアミンを留去し、目的とするN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン(a−1)を得た。
【0064】
合成例2(a−2)の合成
パルミチン酸/ステアリン酸を50/50(重量比)で混合した混合脂肪酸とN−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミンとの脱水エステル化反応により(a−2)を合成した。すなわち、N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミン132g、パルミチン酸200gとステアリン酸200gを攪拌機、温度計、脱水管のついた4つ口フラスコに入れ、150℃まで昇温した。その温度で4時間生成する水を留去しながら加熱撹拌した。更に180℃に昇温し、N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミン66gを滴下しながら10時間、加熱撹拌を続けた。その後、120℃に冷却し、減圧下、未反応のアミンを留去し、目的とするN−アルカノイルオキシエチル−N,N−ジメチルアミン(a−2)473gを得た。
【0065】
合成例3(a−3)の合成
上記合成例1において混合脂肪酸に代えてオレイン酸を用いた以外は合成例2と同様の方法でN−オレオイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン(a−3)を得た。
【0066】
合成例4(a−4)の合成
上記合成例2で製造した(a−2)成分とメチルクロリドを用いて合成した。すなわち、(a−2)成分を100gとエタノール300gをオートクレーブに仕込み、窒素置換後攪拌下100℃まで昇温した。その後、圧入ポンプでメチルクロリド18gを圧入し、3時間反応させた。冷却後エタノールを減圧留去し、目的のN−アルカノイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(a−4)を得た。
【0067】
合成例5(a−5)の合成
上記合成例1で製造した(a−1)成分とメチルクロリドを用いて合成例4と同様の方法で合成し、目的のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(a−5)を得た。
【0068】
合成例6(a−6)の合成
上記合成例3で製造した(a−3)成分とメチルクロリドを用いて合成例4と同様の方法で合成し、目的のN−オレオイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(a−6)を得た。
【0069】
合成例7(a−7)の合成
メチルモノエタノールアミンとアクリロニトリルを通常の方法でマイケル付加反応を行わせた反応生成物をステンレス製オートクレーブに仕込み、溶媒としてエタノール、触媒としてラネーニッケルを加えた。オートクレーブ内を窒素置換後、水素で置換し、水素圧10Kg/cm2、温度110℃で3時間反応を行った。次にアミンに対して2.2モル倍のホルマリン水溶液をオートクレーブに圧入し、更に5時間反応を継続した。冷却後、得られた反応物を蒸留してN−ヒドロキシエチル−N,N’,N’−テトラメチルプロパンジアミンを得た。
【0070】
次にステアリン酸とN−ヒドロキシエチル−N,N’,N’−テトラメチルプロパンジアミンを通常のエステル化方法によりエステル化し、更にエステル化物をメチルクロリドにより4級化反応を行わせ、下記式で表される化合物a−7を得た。
【0071】
【化12】
Figure 0003910418
【0072】
実施例
<配合成分>
以下に実施例に用いた成分を示す。
(a−1):合成例1で得たN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン
(a−2):合成例2で得たN−アルカノイルオキシエチル−N,N−ジメチルアミン
(a−3):合成例3で得たN−オレオイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン
(a−4):合成例4で得たN−アルカノイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
(a−5):合成例5で得たN−アルカノイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
(a−6):合成例6で得たN−オレオイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
(a−7):合成例7で得たジカチオン化合物
(b’−1):ラウリル硫酸エステルナトリウム
(b−1):ステアリル硫酸エステルナトリウム
(b−2):ポリオキシエチレン硬化牛脂組成アルキル硫酸エステルナトリウム(EO平均付加モル数2.3、硬化牛脂組成はパルミチル基/ステアリル基が40/60の重量比である)
(b−3):ゲルベ型アルキル硫酸エステルナトリウム(2−デシル−テトラデシル硫酸エステルナトリウム)(ドデカノールからゲルベ反応によって得られた2−デシル−テトラデカノールを3酸化硫黄で硫酸化し、更に水酸化ナトリウムで中和したゲルベアルコール硫酸エステルナトリウム)
(c−1):一般式(4)において、R25がCH3、R26がCH3、Aが(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C24O)5-C1225と(ロ)-(CH2)3-NH2との混合物〔(イ)/(ロ)=7/3(モル比)〕、Bが-(CH2)3-O-(C24O)10-CH3、iが300、jが7、kが4のシリコーン化合物
(c−2):一般式(4)において、R25がCH3、R26がCH3、Aが(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C24O)5-C1225と、(ロ)-(CH2)3-NH2との混合物〔(イ)/(ロ)=7/3(モル比)〕、Bが-CH3、iが300、jが7、kが4のシリコーン化合物
(c−3):一般式(4)において、R25がCH3、R26がCH3、Aが(イ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C24O)5-C1225と(ハ)-(CH2)3-NH-CO-CH2-O-(C24O)5-C1429との混合物〔(イ)/(ハ)=7/3(モル比)〕、Bが-(CH2)3-O-(C24O)10-CH3、iが200、jが14、kが8の化合物
(c−4):アミノ変性シリコーン(信越化学工業社製KF−393)
(c−5):ポリエーテル変性シリコーン(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製SH8700)
(c−6):アルキル・アラルキル・ポリエーテル変性シリコーン(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製SF8419)
(c−7):カチオン変性シリコーン(degussa社製REWOQUAT SQ1)
(c−8):カルビノール変性シリコーン(信越化学工業社製KF6002)
(d−1):N−アルカノイルアミノプロピル−N−アルカノイルオキシエチル−N−メチルアミン(アルカノイル基:ステアロイル基/パルミトイル基がモル比で50/50)
(d−2):N,N−ジステアロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド
(d−3):N,N−ジオレオイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド
(d−4):N−アルカノイルアミノプロピル−N−アルカノイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(アルカノイル基:ステアロイル基/パルミトイル基がモル比で50/50)
(d−5):ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウムクロライド(1)〔炭素数12/13/14/15の化合物の比率が20/30/30/20(モル比)の1−アルケンを、一酸化炭素でヒドロホルミル化して得られるオキソ型アルコール(該アルコール中のメチル分岐アルキル型アルコールの含有量は25モル%である)とモノメチルアミンとをニッケル触媒を用いて反応し、ジ長鎖アルキルメチルアミンを得、更にメチルクロリドでアルキル化して得た化合物〕
(d−6):ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウムクロライド(2)〔ラウリルアルコールとミリスチルアルコールとセチルアルコールが30/55/15のモル比で混合された混合アルコールとモノメチルアミンとをニッケル触媒を用いて反応し、ジ長鎖アルキルメチルアミンを得、更にメチルクロリドでアルキル化して得た化合物〕
(d−7):ジメチルジ硬化牛脂アンモニウムクロライド
(e−1):エタノール(logP=−0.31)
(f−1):ステアリン酸
(f−2):オレイン酸
(g−1):炭素数12の飽和アルコールにEOを平均20モル付加させたもの
(g−2):ステアリルアミンにEOを平均30モル付加させたもの
(h−1):塩化ナトリウム
(i−1):エキセル150〔ステアリン酸モノ、ジ、トリグリセリド混合物(モノ:ジ:トリ=60:35:5)花王(株)製〕
(j−1):色素(カヤシオン ターキス E−NA/赤色106号=7/1重量比)
(j−2):香料〔ヘキシルシンナミックアルデヒド(18)、ネロリンヤラヤラ(4)、トリシクロデセニルアセテート(4)、ベンジルアセテート(10)、ムスクケトン(5)、アニシルアセトン(2)、サンダルマイソールコア(2)、アルデヒドC14ピーチ(1)、リナロール(18)、ジヒドロキシミルセノール(8)、ボルネオール(4)、セドロール(4)、ムゴール(5)、ベンジルアルコール(5)、ジプロピレングリコール(10)の混合物:カッコ内は香料中の重量%〕。
(j−3):2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール。
【0073】
<柔軟剤組成物の調製方法>
上記成分を用いて表1〜5に示す柔軟剤組成物を調製した。その際、(e)成分及び(g)成分を水に溶解させ、60℃まで昇温した。60℃で攪拌羽を用いて攪拌しながら(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分、(f)成分、(g)成分及び(i)成分を添加し、35%塩酸水溶液と48%水酸化ナトリウム水溶液で所定のpHに調整した後、残りの(j)成分を添加し、室温に冷却した。なお、表1〜5に示すpH範囲では(a−1)、(a−2)、(a−3)成分はほぼすべて塩酸塩の状態で組成物に存在する。得られた柔軟剤組成物を用いて、以下の方法でしわ抑制効果、柔軟性、風合いを評価した。結果を表1〜5に併せて示す。
【0074】
<柔軟剤処理方法>
市販白色ポロシャツ(綿100%)2kgを全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)に入れ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製アタック)で洗濯後、2回目の濯ぎ時に表1〜5の各柔軟剤組成物を用いて柔軟剤処理を行った(標準コース、洗剤濃度0.0667重量%、柔軟剤量10mL、水道水40L使用、水温20℃)。その後、衣料をハンガーに掛けて自然乾燥した。
【0075】
<しわ抑制効果評価法>
10人のパネラー(30代男性)が、上記処理したポロシャツを目視で観察し、下記の基準で判定し平均点を求めた。平均点が0以上1未満を◎、1以上2未満を○、2以上3未満を△、3を×として判定した。
しわがほとんどない……0
しわが少ない……………1
しわが残っている………2
しわが多く残っている…3。
【0076】
<柔軟性評価法>
10人のパネラー(30代男性)が、上記処理したポロシャツの官能評価を行い、下記の基準で判定し平均点を求めた。平均点が0以上1未満を◎、1以上2未満を○、2以上3未満を△、3を×として判定した。
非常に柔らかく仕上がった…0
柔らかく仕上がった…………1
やや柔らかく仕上がった……2
柔らかく仕上がらない………3。
【0077】
<風合い評価法>
10人のパネラー(30代男性)が、上記処理したポロシャツの官能評価を行い、下記の基準で判定し平均点を求めた。平均点が0以上1未満を◎、1以上2未満を○、2以上3未満を△、3を×として判定した。
油っぽくなくさっぱりした風合いである。……0
やや油っぽくなく、さっぱりした風合いである……1
やや油っぽい風合いである……2
油っぽい風合いである……3。
【0078】
【表1】
Figure 0003910418
【0079】
【表2】
Figure 0003910418
【0080】
【表3】
Figure 0003910418
【0081】
【表4】
Figure 0003910418
【0082】
【表5】
Figure 0003910418

Claims (2)

  1. (a)分子中に、アミノ基及び4級アンモニウム基から選ばれる基を一つ以上と炭素数8〜36の炭化水素基を一つ有する化合物であって、下記一般式(1)で示される3級アミン又はその塩、及び一般式(2)で示される4級アンモニウム塩から選ばれる化合物、(b)分子中に、炭素数16〜36の炭化水素基と−SO3M基及び/又は−OSO3M基〔M:対イオン〕を有する陰イオン界面活性剤、及び(c)シリコーン化合物を含有し、(a)及び(b)のモル比が(a)/(b)=9/1〜4/6である柔軟剤組成物。
    Figure 0003910418
    〔式中、R 1 、R 5 は、それぞれ独立に、炭素数13〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R 2 、R 6 は、それぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基である。R 3 、R 4 、R 7 、R 8 、R 9 は、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。A、Bは−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、a、bは、それぞれ独立に、0又は1の数である。Y は陰イオンである。〕
  2. (c)がポリエーテル基、アミノ基、アミド基、アミノポリエーテル基、アミドポリエーテル基、アルキル・アラルキル・ポリエーテル基、カチオン基及びカルビノール変性基から選ばれる少なくとも一種の変性基を有するシリコーン化合物である請求項1記載の柔軟剤組成物。
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