JPH08120569A - 柔軟仕上げ剤組成物 - Google Patents
柔軟仕上げ剤組成物Info
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- JPH08120569A JPH08120569A JP6281354A JP28135494A JPH08120569A JP H08120569 A JPH08120569 A JP H08120569A JP 6281354 A JP6281354 A JP 6281354A JP 28135494 A JP28135494 A JP 28135494A JP H08120569 A JPH08120569 A JP H08120569A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種繊維製品に対して柔軟性を付与し、これ
らの吸水性を損なうことなく、且つ、柔軟仕上げ処理後
の長期保存でも黄変の生じない柔軟仕上げ剤組成物を提
供する。 【構成】 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（Ａ成分）
とエステル結合、アミド結合、エーテル結合で中断され
ていても良い長鎖アルキル基を有するモノ長鎖アルキル
第３級アミンの無機酸中和物若しくは有機酸中和物又は
その４級化物（Ｂ成分）とを必須成分として含有してな
ることを特徴とする組成物。
らの吸水性を損なうことなく、且つ、柔軟仕上げ処理後
の長期保存でも黄変の生じない柔軟仕上げ剤組成物を提
供する。 【構成】 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（Ａ成分）
とエステル結合、アミド結合、エーテル結合で中断され
ていても良い長鎖アルキル基を有するモノ長鎖アルキル
第３級アミンの無機酸中和物若しくは有機酸中和物又は
その４級化物（Ｂ成分）とを必須成分として含有してな
ることを特徴とする組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は新規な柔軟仕上げ剤組成
物に関し、詳しくは、各種繊維製品に対して優れた柔軟
性を付与し得る上に、特に、綿、麻などの親水性繊維製
品の柔軟仕上げ処理を行った場合に、これらの繊維の吸
水性を損なうことがない柔軟仕上げ剤組成物に関するも
のである。
物に関し、詳しくは、各種繊維製品に対して優れた柔軟
性を付与し得る上に、特に、綿、麻などの親水性繊維製
品の柔軟仕上げ処理を行った場合に、これらの繊維の吸
水性を損なうことがない柔軟仕上げ剤組成物に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】衣類などの繊維製品は着用や洗濯などを
繰り返すことによって、逐次硬くなるなどの好ましから
ざる風合いとなり、これを改善するために多くの家庭で
は洗濯のすすぎサイクル中に柔軟仕上げ剤で処理するこ
とが行われている。現在、家庭用柔軟仕上げ剤として市
販されているものの多くはカチオン界面活性剤であり、
典型的にはジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウム塩
を主成分とする水性液体製品である。だが、このような
カチオン界面活性剤の疎水基が飽和炭化水素である基材
を主成分とする柔軟仕上げ剤で、特に綿、麻などの親水
性繊維製品を処理した場合には、確かに優れた繊維の柔
らかさ、ふっくら感などの感触を与えるものの、同時
に、これら親水性繊維製品の吸水性を阻害し、例えば下
着などの汗の吸水性、布おむつの尿の吸水性が悪くなる
などの欠点を有していた。
繰り返すことによって、逐次硬くなるなどの好ましから
ざる風合いとなり、これを改善するために多くの家庭で
は洗濯のすすぎサイクル中に柔軟仕上げ剤で処理するこ
とが行われている。現在、家庭用柔軟仕上げ剤として市
販されているものの多くはカチオン界面活性剤であり、
典型的にはジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウム塩
を主成分とする水性液体製品である。だが、このような
カチオン界面活性剤の疎水基が飽和炭化水素である基材
を主成分とする柔軟仕上げ剤で、特に綿、麻などの親水
性繊維製品を処理した場合には、確かに優れた繊維の柔
らかさ、ふっくら感などの感触を与えるものの、同時
に、これら親水性繊維製品の吸水性を阻害し、例えば下
着などの汗の吸水性、布おむつの尿の吸水性が悪くなる
などの欠点を有していた。
【０００３】もっとも、こうした欠点を克服するため
に、主成分であるカチオン界面活性剤の疎水基が不飽和
炭化水素である基材、具体的にはジオレイルジメチルア
ンモニウム塩を主成分とする柔軟仕上げ剤が開発され
た。この柔軟仕上げ剤で親水性繊維製品を処理した場合
には、疎水基が飽和炭化水素である基材を主成分とする
柔軟仕上げ剤を用いたほどではないが、かなりの柔軟付
与効果が認められ、吸水性もほとんど損なわれない。し
かしながら、このようなカチオン界面活性剤の疎水基が
不飽和炭化水素である基材は、その分子中に外界に存在
する活性な反応種や光、熱などに不安定な不飽和二重結
合を含むために、柔軟処理後の繊維製品を長期間保存す
ると繊維製品が黄変する、などの欠点を有していた。柔
軟性、吸水性、対黄変性に優れた基材として特開平４−
９１２８１号、特開平４−２８９２７６号、特開平６−
１８４９４６号公報などにポリオルガノシロキサンを主
成分とする繊維処理組成物が記載されているが、洗濯後
のすすぎサイクル中に行われるような低濃度処理には適
さず、その柔軟性はジオレイルジメチルアンモニウム塩
に比べてかなり劣っているのが実状である。
に、主成分であるカチオン界面活性剤の疎水基が不飽和
炭化水素である基材、具体的にはジオレイルジメチルア
ンモニウム塩を主成分とする柔軟仕上げ剤が開発され
た。この柔軟仕上げ剤で親水性繊維製品を処理した場合
には、疎水基が飽和炭化水素である基材を主成分とする
柔軟仕上げ剤を用いたほどではないが、かなりの柔軟付
与効果が認められ、吸水性もほとんど損なわれない。し
かしながら、このようなカチオン界面活性剤の疎水基が
不飽和炭化水素である基材は、その分子中に外界に存在
する活性な反応種や光、熱などに不安定な不飽和二重結
合を含むために、柔軟処理後の繊維製品を長期間保存す
ると繊維製品が黄変する、などの欠点を有していた。柔
軟性、吸水性、対黄変性に優れた基材として特開平４−
９１２８１号、特開平４−２８９２７６号、特開平６−
１８４９４６号公報などにポリオルガノシロキサンを主
成分とする繊維処理組成物が記載されているが、洗濯後
のすすぎサイクル中に行われるような低濃度処理には適
さず、その柔軟性はジオレイルジメチルアンモニウム塩
に比べてかなり劣っているのが実状である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種繊維製
品に対して優れた柔軟性を付与し得る上に、特に綿、麻
などの親水性繊維製品の柔軟仕上げ処理を行った場合
に、これらの繊維の吸水性を損なうことなく、更に従来
の柔軟仕上げ剤では達成し得なかった仕上げ処理後の長
期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ねる不都合
な現象を起こさない繊維製品柔軟仕上げ剤を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
品に対して優れた柔軟性を付与し得る上に、特に綿、麻
などの親水性繊維製品の柔軟仕上げ処理を行った場合
に、これらの繊維の吸水性を損なうことなく、更に従来
の柔軟仕上げ剤では達成し得なかった仕上げ処理後の長
期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ねる不都合
な現象を起こさない繊維製品柔軟仕上げ剤を提供するこ
とを目的としてなされたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、柔軟仕上
げ剤について、いろいろな角度から鋭意研究を重ねてき
た結果、特定の非イオン界面活性剤に特定のモノ長鎖ア
ルキルアミン塩又は４級塩を特定比率で組み合わせた場
合に、驚くべきことに、ジ飽和アルキル型アンモニウム
塩に匹敵する柔軟付与効果を示し、且つ、現在のところ
未だ理由は不明であるが、ジ不飽和アルキル型アンモニ
ウム塩に匹敵する吸水性も有し、更に仕上げ処理後の長
期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ねる不都合
な現象を起こさないことを見い出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
げ剤について、いろいろな角度から鋭意研究を重ねてき
た結果、特定の非イオン界面活性剤に特定のモノ長鎖ア
ルキルアミン塩又は４級塩を特定比率で組み合わせた場
合に、驚くべきことに、ジ飽和アルキル型アンモニウム
塩に匹敵する柔軟付与効果を示し、且つ、現在のところ
未だ理由は不明であるが、ジ不飽和アルキル型アンモニ
ウム塩に匹敵する吸水性も有し、更に仕上げ処理後の長
期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ねる不都合
な現象を起こさないことを見い出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【０００６】すなわち、本発明によれば、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油（Ａ成分）とエステル結合、アミド
結合、エーテル結合で中断されていても良い長鎖アルキ
ル基を有するモノ長鎖アルキル第３級アミンの無機酸中
和物若しくは有機酸中和物又はその４級化物（Ｂ成分）
とを必須成分として含有してなることを特徴とする柔軟
仕上げ剤組成物が提供される。
チレン硬化ヒマシ油（Ａ成分）とエステル結合、アミド
結合、エーテル結合で中断されていても良い長鎖アルキ
ル基を有するモノ長鎖アルキル第３級アミンの無機酸中
和物若しくは有機酸中和物又はその４級化物（Ｂ成分）
とを必須成分として含有してなることを特徴とする柔軟
仕上げ剤組成物が提供される。
【０００７】また、本発明によれば、好ましい態様とし
て、Ａ成分とＢ成分とが重量比で２：８〜８：２の割合
で含有してなる前記の柔軟仕上げ剤組成物が提供され、
また、Ａ成分としてエチレンオキシド（ＥＯ）平均付加
モル数が１〜１００であるポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油を含有してなる前記の柔軟仕上げ剤組成物が提供さ
れ、更に、Ｂ成分として下記一般式（Ｉ）又は（II）で
示される化合物の少なくとも１種を含有してなる前記の
柔軟仕上げ剤組成物が提供される。
て、Ａ成分とＢ成分とが重量比で２：８〜８：２の割合
で含有してなる前記の柔軟仕上げ剤組成物が提供され、
また、Ａ成分としてエチレンオキシド（ＥＯ）平均付加
モル数が１〜１００であるポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油を含有してなる前記の柔軟仕上げ剤組成物が提供さ
れ、更に、Ｂ成分として下記一般式（Ｉ）又は（II）で
示される化合物の少なくとも１種を含有してなる前記の
柔軟仕上げ剤組成物が提供される。
【化１】 （式中、Ｒ1〜Ｒ3、Ｔ、Ｘ、ｍ、ｎ、ｐ、ｑ、及びｒは
それぞれ以下のものを示す。 Ｒ1：炭素数１１〜２１の直鎖若しくは分岐のアルキル
基、又はヒドロキシアルキル基、 Ｒ2、Ｒ3：水素原子、メチル基又はエチル基、 ｍ、ｎ、ｐ、ｑ、ｒ：０〜４の整数、 Ｘ：ハライド、メチルサルフェート、エチルサルフェー
ト又はカルボキシレート。）
それぞれ以下のものを示す。 Ｒ1：炭素数１１〜２１の直鎖若しくは分岐のアルキル
基、又はヒドロキシアルキル基、 Ｒ2、Ｒ3：水素原子、メチル基又はエチル基、 ｍ、ｎ、ｐ、ｑ、ｒ：０〜４の整数、 Ｘ：ハライド、メチルサルフェート、エチルサルフェー
ト又はカルボキシレート。）
【化２】 （式中、Ｒ1、Ｙ、Ｚ、ｎ及びｓはそれぞれ以下のもの
を示す。 Ｒ1：炭素数１１〜２１の直鎖若しくは分岐のアルキル
基、又はヒドロキシアルキル基、 Ｙ：水素原子、−ＯＨ又は−ＮＨ2、 Ｚ：ハライド又はカルボキシレート、 ｓ：２又は３の整数、 ｎ：０〜４の整数。）
を示す。 Ｒ1：炭素数１１〜２１の直鎖若しくは分岐のアルキル
基、又はヒドロキシアルキル基、 Ｙ：水素原子、−ＯＨ又は−ＮＨ2、 Ｚ：ハライド又はカルボキシレート、 ｓ：２又は３の整数、 ｎ：０〜４の整数。）
【０００８】以下、本発明について詳しく説明する。本
発明の柔軟仕上げ剤組成物は、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油（Ａ成分）とエステル結合、アミド結合、エー
テル結合で中断されていても良い長鎖アルキル基を有す
るモノ長鎖アルキル第３級アミンの無機酸中和物若しく
は有機酸中和物又はその４級化物（Ｂ成分）とを必須成
分として含有してなることを特徴とする。上記Ａ成分と
Ｂ成分とを混合したものとしたことにより、本発明の組
成物は、ジ飽和アルキル型４級アンモニウム塩に匹敵す
る柔軟付与効果を有し、且つジ不飽和アルキル型４級ア
ンモニウム塩に匹敵する吸水性も有し、更に仕上げ処理
後の長期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ねる
不都合な現像を起こさないものとなる。
発明の柔軟仕上げ剤組成物は、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油（Ａ成分）とエステル結合、アミド結合、エー
テル結合で中断されていても良い長鎖アルキル基を有す
るモノ長鎖アルキル第３級アミンの無機酸中和物若しく
は有機酸中和物又はその４級化物（Ｂ成分）とを必須成
分として含有してなることを特徴とする。上記Ａ成分と
Ｂ成分とを混合したものとしたことにより、本発明の組
成物は、ジ飽和アルキル型４級アンモニウム塩に匹敵す
る柔軟付与効果を有し、且つジ不飽和アルキル型４級ア
ンモニウム塩に匹敵する吸水性も有し、更に仕上げ処理
後の長期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ねる
不都合な現像を起こさないものとなる。
【０００９】本発明において、前記Ｂ成分として使用さ
れるモノ長鎖アルキルアミン塩又は４級塩の具体例とし
ては、例えば次の表１に示すような化合物が挙げられ
る。
れるモノ長鎖アルキルアミン塩又は４級塩の具体例とし
ては、例えば次の表１に示すような化合物が挙げられ
る。
【００１０】
【表１】
【００１１】本発明の柔軟仕上げ剤組成物には、モノ長
鎖アルキルアミンの中和剤として塩酸、硫酸、クエン
酸、シュウ酸、酒石酸、乳酸、マロン酸などの無機酸や
有機酸を配合することが好ましく、塩酸又は硫酸の使用
がより一層好ましい。
鎖アルキルアミンの中和剤として塩酸、硫酸、クエン
酸、シュウ酸、酒石酸、乳酸、マロン酸などの無機酸や
有機酸を配合することが好ましく、塩酸又は硫酸の使用
がより一層好ましい。
【００１２】本発明における前記Ａ成分、すなわち非イ
オン界面活性剤は、硬化ヒマシ油に対してエチレンオキ
シド（ＥＯ）を平均付加モル数として１〜１００、好ま
しくは３〜２０モル付加したポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油が用いられる。エチレンオキシドが付加していな
い硬化ヒマシ油（付加モル数＝０）では柔軟性が良好で
あるものの、繊維の吸水性が損なわれてしまう。また、
エチレンオキシド付加モル数が１００以上になると繊維
の吸水性は損なわれないものの、柔軟性が不充分であ
る。このようなポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の具体
例としては、Ｎｉｋｋｏｌ ＨＣＯ−３、ＨＣＯ−５、
ＨＣＯ１０、ＨＣＯ２０、ＨＣＯ５０（日光ケミカル社
製、商品名）などが挙げられる。
オン界面活性剤は、硬化ヒマシ油に対してエチレンオキ
シド（ＥＯ）を平均付加モル数として１〜１００、好ま
しくは３〜２０モル付加したポリオキシエチレン硬化ヒ
マシ油が用いられる。エチレンオキシドが付加していな
い硬化ヒマシ油（付加モル数＝０）では柔軟性が良好で
あるものの、繊維の吸水性が損なわれてしまう。また、
エチレンオキシド付加モル数が１００以上になると繊維
の吸水性は損なわれないものの、柔軟性が不充分であ
る。このようなポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の具体
例としては、Ｎｉｋｋｏｌ ＨＣＯ−３、ＨＣＯ−５、
ＨＣＯ１０、ＨＣＯ２０、ＨＣＯ５０（日光ケミカル社
製、商品名）などが挙げられる。
【００１３】本発明組成物においては、前記非イオン性
界面活性剤（Ａ成分）と、モノ長鎖アルキルアミン化合
物（Ｂ成分）とを、重量比２／８ないし８／２の割合で
配合することが好ましく、より好ましくは３／７ないし
７／３の範囲である。非イオン性柔軟化剤が多くなりす
ぎると、混合柔軟化基材のカチオン性に乏しくなり、繊
維への吸着性が低く、柔軟付与効果が不充分となる。ま
た、モノ長鎖アルキルアミン化合物が多くなりすぎる
と、柔軟付与効果が不充分となる。
界面活性剤（Ａ成分）と、モノ長鎖アルキルアミン化合
物（Ｂ成分）とを、重量比２／８ないし８／２の割合で
配合することが好ましく、より好ましくは３／７ないし
７／３の範囲である。非イオン性柔軟化剤が多くなりす
ぎると、混合柔軟化基材のカチオン性に乏しくなり、繊
維への吸着性が低く、柔軟付与効果が不充分となる。ま
た、モノ長鎖アルキルアミン化合物が多くなりすぎる
と、柔軟付与効果が不充分となる。
【００１４】本発明組成物は、前記非イオン界面活性剤
とモノ長鎖アルキルアミン塩又は４級塩とを、その合計
量が１〜７０重量％、好ましくは３〜２０重量％の範囲
で含有することが望ましく、またその形態については特
に制限はなく、例えば液状、ペースト状、ゲル状などの
任意の形態をとることができる。
とモノ長鎖アルキルアミン塩又は４級塩とを、その合計
量が１〜７０重量％、好ましくは３〜２０重量％の範囲
で含有することが望ましく、またその形態については特
に制限はなく、例えば液状、ペースト状、ゲル状などの
任意の形態をとることができる。
【００１５】本発明の柔軟仕上げ剤組成物には、本発明
の目的が損なわれない範囲で、所望に応じて種々の添加
成分、例えば他の柔軟化剤、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、プロピレングリコール、多価アルコ
ールなどの溶剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ス
テアリン酸若しくはステアリン酸メチルエステルなどの
高級脂肪酸若しくは高級脂肪酸低級アルキルエステルと
グリセリン又はソルビトールとの部分エステル化物など
の非イオン界面活性剤、食塩、塩化アンモニウムなどの
水溶性塩、香料、香料キャリヤー、蛍光剤、着色剤、消
泡剤、再付着防止剤、螢光増白剤、殺菌剤、防縮剤、直
鎖状又は分岐状シリコーンオイル、殺カビ剤、酸化防止
剤、保存剤、漂白剤、漂白剤前駆物質、帯電防止剤、ア
イロン助剤などを配合することが出来る。
の目的が損なわれない範囲で、所望に応じて種々の添加
成分、例えば他の柔軟化剤、エチルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、プロピレングリコール、多価アルコ
ールなどの溶剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ス
テアリン酸若しくはステアリン酸メチルエステルなどの
高級脂肪酸若しくは高級脂肪酸低級アルキルエステルと
グリセリン又はソルビトールとの部分エステル化物など
の非イオン界面活性剤、食塩、塩化アンモニウムなどの
水溶性塩、香料、香料キャリヤー、蛍光剤、着色剤、消
泡剤、再付着防止剤、螢光増白剤、殺菌剤、防縮剤、直
鎖状又は分岐状シリコーンオイル、殺カビ剤、酸化防止
剤、保存剤、漂白剤、漂白剤前駆物質、帯電防止剤、ア
イロン助剤などを配合することが出来る。
【００１６】また、本発明の柔軟仕上げ剤組成物の調製
方法については特に制限はなく、種々の方法を用いるこ
とが出来る。例えば、前記非イオン界面活性剤とモノ長
鎖アルキルアミン塩又は４級塩の各々の所定量を、場合
により適当な溶剤と共に混合して均質混合物を調製した
後、この混合物に撹拌しながら所定量の温水を加えて分
散液を調製することが出来る。
方法については特に制限はなく、種々の方法を用いるこ
とが出来る。例えば、前記非イオン界面活性剤とモノ長
鎖アルキルアミン塩又は４級塩の各々の所定量を、場合
により適当な溶剤と共に混合して均質混合物を調製した
後、この混合物に撹拌しながら所定量の温水を加えて分
散液を調製することが出来る。
【００１７】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら制限され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら制限され
るものではない。
【００１８】実施例１〜１０ 表２に示すモノ長鎖アルキルアミン塩又は４級塩を用
い、表３に示す組成の柔軟仕上げ剤を以下のように調製
した。すなわち、非イオン界面活性剤とモノ長鎖アルキ
ルアミン化合物とを溶融混合して均質混合物を作り、こ
の混合物に攪拌下、水を加えて分散液を調製し、本発明
の柔軟仕上げ剤組成物を得た。
い、表３に示す組成の柔軟仕上げ剤を以下のように調製
した。すなわち、非イオン界面活性剤とモノ長鎖アルキ
ルアミン化合物とを溶融混合して均質混合物を作り、こ
の混合物に攪拌下、水を加えて分散液を調製し、本発明
の柔軟仕上げ剤組成物を得た。
【００１９】比較例１〜４ ジ硬化牛脂アルキルジメチルアンモニウム塩、ジオレイ
ルジメチルアンモニウム塩、ポリオキシエチレン硬化ひ
まし油ＥＯ＝０、モノアルキル型アンモニウム塩（２）
のそれぞれに水を加えて分散液を調製し、比較用の柔軟
仕上げ剤組成物を得た。
ルジメチルアンモニウム塩、ポリオキシエチレン硬化ひ
まし油ＥＯ＝０、モノアルキル型アンモニウム塩（２）
のそれぞれに水を加えて分散液を調製し、比較用の柔軟
仕上げ剤組成物を得た。
【００２０】
【表２】
【００２１】
【表３】 注）Ａ成分とＢ成分の和はいずれも組成物中の１５重
量％とした。また、比較例１〜４の基材についても組成
物中の１５重量％である。 Ｂ成分の（ ）内数字は表２の化合物Ｎｏ．を示す。
量％とした。また、比較例１〜４の基材についても組成
物中の１５重量％である。 Ｂ成分の（ ）内数字は表２の化合物Ｎｏ．を示す。
【００２２】以上の実施例及び比較例で得られた柔軟仕
上げ剤組成物について、柔軟性付与効果、吸水性及び黄
変性の評価を下記の判定方法に従って行った。その結果
を表４に示す。
上げ剤組成物について、柔軟性付与効果、吸水性及び黄
変性の評価を下記の判定方法に従って行った。その結果
を表４に示す。
【００２３】イ．柔軟付与効果の判定方法 市販の木綿タオルを市販洗剤のハイトップ（ライオン社
製、登録商標）にて２回繰り返し洗濯を行い、次いで５
回繰り返し流水すすぎを行って洗剤を除去し、被処理布
を調製した。次に、表３に示した配合組成物を０．０２
２重量％加えた水溶液（水道水、２５℃）を洗濯機中に
調製し、被処理布を浴比１／３０となるように添加し、
３分間かきまぜて処理した。次に、前記方法で処理した
タオルを室内で風乾後、５０％ＲＨの恒温恒湿室で２４
時間放置した。これらのタオルについて、柔軟性の評価
を８人からなる熟練したパネラーにより、以下のような
基準で判定した。 ４：比較例１の組成物（ジ硬化牛脂ジメチルアンモニウ
ム塩）と同等、 ３：比較例２の組成物（ジオレイルジメチルアンモニウ
ム）と同等、 ２：比較例２の組成物より硬く、未処理より軟らかく感
じる、 １：未処理と同等。 評点が高いほど柔軟性が良好なことを意味する。３以上
が合格品と認められる。
製、登録商標）にて２回繰り返し洗濯を行い、次いで５
回繰り返し流水すすぎを行って洗剤を除去し、被処理布
を調製した。次に、表３に示した配合組成物を０．０２
２重量％加えた水溶液（水道水、２５℃）を洗濯機中に
調製し、被処理布を浴比１／３０となるように添加し、
３分間かきまぜて処理した。次に、前記方法で処理した
タオルを室内で風乾後、５０％ＲＨの恒温恒湿室で２４
時間放置した。これらのタオルについて、柔軟性の評価
を８人からなる熟練したパネラーにより、以下のような
基準で判定した。 ４：比較例１の組成物（ジ硬化牛脂ジメチルアンモニウ
ム塩）と同等、 ３：比較例２の組成物（ジオレイルジメチルアンモニウ
ム）と同等、 ２：比較例２の組成物より硬く、未処理より軟らかく感
じる、 １：未処理と同等。 評点が高いほど柔軟性が良好なことを意味する。３以上
が合格品と認められる。
【００２４】ロ．吸水性の判定方法 前記イで処理したタオルから、２．５ｃｍ×２０ｃｍの
大きさに切り出した布片を５本用意し、垂直に吊るし、
下端から水道水を毛管現象を利用して上昇させた。下端
を水道水に接触させた瞬間から１０分後に吸水高さを測
定した。吸水高さが大きいほど、吸水性が良好なことを
意味する（ＪＩＳ、バイレッグ法に相当）。
大きさに切り出した布片を５本用意し、垂直に吊るし、
下端から水道水を毛管現象を利用して上昇させた。下端
を水道水に接触させた瞬間から１０分後に吸水高さを測
定した。吸水高さが大きいほど、吸水性が良好なことを
意味する（ＪＩＳ、バイレッグ法に相当）。
【００２５】ハ．対黄変性の判定 前記イで処理したタオルを、４５℃の恒温室に３カ月放
置し、放置後のタオルの黄ばみの程度を目視で観察し、
以下のような基準で判定した。 ○：未処理のタオルと同等の外観 ×：明らかに黄ばんで見える
置し、放置後のタオルの黄ばみの程度を目視で観察し、
以下のような基準で判定した。 ○：未処理のタオルと同等の外観 ×：明らかに黄ばんで見える
【００２６】
【表４】
【００２７】表４から判るように、比較例１の組成物で
は柔軟付与効果は高いが吸水性に乏しく、また比較例２
の組成物では柔軟付与効果も吸水性も良好であるが長期
保存による黄変を生じる。これに対し、本発明の組成物
ではこれらの欠点が解決されていることが判る。
は柔軟付与効果は高いが吸水性に乏しく、また比較例２
の組成物では柔軟付与効果も吸水性も良好であるが長期
保存による黄変を生じる。これに対し、本発明の組成物
ではこれらの欠点が解決されていることが判る。
【００２８】
【発明の効果】請求項１の柔軟仕上げ剤組成物は、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油（Ａ成分）とエステル結
合、アミド結合、エーテル結合で中断されていても良い
長鎖アルキル基を有するモノ長鎖アルキル第３級アミン
の無機酸中和物若しくは有機酸中和物又はその４級化物
（Ｂ成分）とを必須成分として含有してなるものとした
ことから、ジ飽和アルキル型４級アンモニウム塩に匹敵
する柔軟付与効果を有し、且つジ不飽和アルキル型４級
アンモニウム塩に匹敵する吸水性も有し、更に仕上げ処
理後の長期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ね
る不都合な現像を起こさない。
オキシエチレン硬化ヒマシ油（Ａ成分）とエステル結
合、アミド結合、エーテル結合で中断されていても良い
長鎖アルキル基を有するモノ長鎖アルキル第３級アミン
の無機酸中和物若しくは有機酸中和物又はその４級化物
（Ｂ成分）とを必須成分として含有してなるものとした
ことから、ジ飽和アルキル型４級アンモニウム塩に匹敵
する柔軟付与効果を有し、且つジ不飽和アルキル型４級
アンモニウム塩に匹敵する吸水性も有し、更に仕上げ処
理後の長期間保存後にも繊維製品の黄変など美観を損ね
る不都合な現像を起こさない。
【００２９】請求項２の柔軟仕上げ剤組成物は、Ａ成分
とＢ成分とが重量比で２：８〜８：２の割合で含有して
なるものとしたことから、柔軟性付与能が更に向上する
という効果が加わる。
とＢ成分とが重量比で２：８〜８：２の割合で含有して
なるものとしたことから、柔軟性付与能が更に向上する
という効果が加わる。
【００３０】請求項３の柔軟仕上げ剤組成物は、Ａ成分
としてエチレンオキシド（ＥＯ）平均付加モル数が１〜
１００であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有し
てなるものとしたことから、柔軟性付与能力や吸水性が
より向上するという効果が加わる。
としてエチレンオキシド（ＥＯ）平均付加モル数が１〜
１００であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有し
てなるものとしたことから、柔軟性付与能力や吸水性が
より向上するという効果が加わる。
【００３１】請求項４の柔軟仕上げ剤組成物は、Ｂ成分
として前記一般式（Ｉ）又は（II）で示される化合物の
少なくとも１種を含有してなるものとしたことから、柔
軟性付与能力や吸水性がより向上するという効果が加わ
る。
として前記一般式（Ｉ）又は（II）で示される化合物の
少なくとも１種を含有してなるものとしたことから、柔
軟性付与能力や吸水性がより向上するという効果が加わ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 久弥 東京都墨田区本所一丁目３番７号 ライオ ン株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油（Ａ成
分）とエステル結合、アミド結合、エーテル結合で中断
されていても良い長鎖アルキル基を有するモノ長鎖アル
キル第３級アミンの無機酸中和物若しくは有機酸中和物
又はその４級化物（Ｂ成分）とを必須成分として含有し
てなることを特徴とする柔軟仕上げ剤組成物。 - 【請求項２】 Ａ成分とＢ成分とが重量比で２：８〜
８：２の割合で含有してなる請求項１に記載の柔軟仕上
げ剤組成物。 - 【請求項３】 Ａ成分としてエチレンオキシド（ＥＯ）
平均付加モル数が１〜１００であるポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油を含有してなる請求項１又は２に記載の柔
軟仕上げ剤組成物。 - 【請求項４】 Ｂ成分として下記一般式（Ｉ）又は（I
I）で示される化合物の少なくとも１種を含有してなる
請求項１〜３のいずれか１項に記載の柔軟仕上げ剤組成
物。 【化１】 （式中、Ｒ1〜Ｒ3、Ｔ、Ｘ、ｍ、ｎ、ｐ、ｑ、及びｒは
それぞれ以下のものを示す。 Ｒ1：炭素数１１〜２１の直鎖若しくは分岐のアルキル
基、又はヒドロキシアルキル基、 Ｒ2、Ｒ3：水素原子、メチル基又はエチル基、 ｍ、ｎ、ｐ、ｑ、ｒ：０〜４の整数、 Ｘ：ハライド、メチルサルフェート、エチルサルフェー
ト又はカルボキシレート。） 【化２】 （式中、Ｒ1、Ｙ、Ｚ、ｎ及びｓはそれぞれ以下のもの
を示す。 Ｒ1：炭素数１１〜２１の直鎖若しくは分岐のアルキル
基、又はヒドロキシアルキル基、 Ｙ：水素原子、−ＯＨ又は−ＮＨ2、 Ｚ：ハライド又はカルボキシレート、 ｓ：２又は３の整数、 ｎ：０〜４の整数。）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6281354A JPH08120569A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 柔軟仕上げ剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6281354A JPH08120569A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 柔軟仕上げ剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08120569A true JPH08120569A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17637948
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6281354A Pending JPH08120569A (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 柔軟仕上げ剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08120569A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007002402A (ja) * | 2006-09-29 | 2007-01-11 | Lion Corp | 薄葉紙 |
| JP2020165045A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 学校法人神奈川大学 | 柔軟剤及び繊維の洗浄方法 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP6281354A patent/JPH08120569A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007002402A (ja) * | 2006-09-29 | 2007-01-11 | Lion Corp | 薄葉紙 |
| JP2020165045A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 学校法人神奈川大学 | 柔軟剤及び繊維の洗浄方法 |
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