JP3822531B2 - 柔軟剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、柔軟剤には長鎖アルキル基を有する4級アンモニウム塩や3級アミンの酸塩が用いられている。これら柔軟剤は少量で各種繊維に対して良好な柔軟効果を有するが、繊維を油っぽい仕上がりにすることが知られており、衣類の風合いを改善する柔軟剤が望まれている。
【0003】
この欠点を解決するために、特公昭61−37387号にはジアルキル4級アンモニウム化合物と陰イオン性界面活性剤とを組合せて使用する方法が、特開平9−111660号には1分子中に2個以上の陽イオン基を持つ柔軟化成分と陰イオン性界面活性剤を組み合わせた柔軟剤組成物が開示されている。しかしながらこれらの技術は柔軟性及び仕上がった衣料の風合いを両立できるものではない。
【0004】
また、柔軟剤は一般の弱アルカリ性洗剤で洗浄後、すすぎの段階で添加されるが、すすぎ水のpHや残存活性剤の量は洗濯物の量や洗浄水の量、あるいは使用する洗剤の量で変化する。このため柔軟剤はすすぎ水の状態に変化があっても柔軟効果に影響されないものが望まれる。
【0005】
一方、柔軟剤にモノ長鎖アルキル型柔軟基剤を使用することはすでに知られている。特開平7−268773号公報にはエステル基又はアミド基を有するモノ長鎖アルキル3級アミンと特定のエステル化合物を用いた柔軟剤組成物が開示されている。また、特開平5−132865号公報にはアミン化合物と陰イオン性界面活性剤を混和しない状態で基体に担持させた柔軟剤組成物が開示されている。しかしながらこれらに開示されている組成物においても油っぽい風合いを改善できるものではない。また、すすぎ水のpHが弱アルカリ性であり、残存活性剤が多い場合には柔軟効果が低下するという問題がある。
【0006】
本発明の課題は、衣料の風合いを改善し、しかもすすぎ水の状態によらず高い柔軟効果を衣料に付与できる柔軟剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記(a)成分、(b)成分及び(c)成分を含有し、(a)成分、(b)成分及び(c)成分のモル比が、[(a)+(b)]/(c)=9/1〜4/6である柔軟剤組成物を提供する。
(a)一般式(1)で表される3級アミン又はその塩(以下化合物(1)という)、もしくは一般式(2)で表される4級アンモニウム塩(以下化合物(2)という)から選ばれる1種以上の化合物
【0008】
【化3】
Figure 0003822531
【0009】
[式中、R1及びR5はそれぞれ独立に、炭素数13〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R2及びR6はそれぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基であり、R3、R4、R7、R8及びR9はそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、A及びBはそれぞれ独立に、−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、a及びbはそれぞれ独立に0又は1の数であり、Y-は陰イオン基である。]
(b)一般式(3)で表される3級アミン又はその塩(以下化合物(3)という)、もしくは一般式(4)で表される4級アンモニウム塩(以下化合物(4)という)から選ばれる1種以上の化合物
【0010】
【化4】
Figure 0003822531
【0011】
[式中、R10、R12、R15及びR17はそれぞれ独立に、炭素数8〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R11、R13、R16及びR18はそれぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基であり、R14は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は式R10−[D−R11]c−で表される基であり、R19は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は式R15−[F−R16e−で表される基であり、R20は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、D、E、F及びGはそれぞれ独立に、−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、c、d、e及びfはそれぞれ独立に、0又は1の数であり、Z-は陰イオン基である。]
(c)分子中に、炭素数8〜36の炭化水素基と、−SO3M基及び/又は−OSO3M基[M:対イオン]を有する陰イオン性界面活性剤
【0012】
【発明の実施の形態】
[(a)成分]
本発明の(a)成分は、化合物(1)及び化合物(2)から選ばれる1種以上である。化合物(1)において、R1は炭素数13〜36、好ましくは14〜24のアルキル基又はアルケニル基である。R2は炭素数1〜4のアルキレン基が好ましい。R3及びR4は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。aは1が好ましい。
【0013】
化合物(1)の中で特に好ましい化合物として、一般式(1−1)で表される化合物及び一般式(1−2)で表される化合物から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0014】
【化5】
Figure 0003822531
【0015】
[式中、R21は炭素数13〜35、好ましくは15〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、gは2又は3である。R22及びR23は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル基である]。
【0016】
一般式(1−1)又は(1−2)で表される化合物は、例えば、R21−COOHで表される脂肪酸又はそのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとN−ヒドロキシアルキル−N,N−ジアルキルアミン又はN−アミノアルキル−N,N−ジアルキルアミンとを反応させることで容易に合成することができ、R21は単独のアルキル鎖長でもよく、混合アルキル鎖長でもよい。
【0017】
化合物(1)は、無機又は有機の酸で中和した塩であってもよい。また、塩として使用する場合は、柔軟剤組成物に配合する前にアミノ基を酸剤により中和したものを用いることもでき、柔軟剤組成物に(a)成分を配合した後、アミノ基を酸剤で中和してもよい。中和のための酸としては塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、ヒドロキシカルボン酸、炭素数1〜12の脂肪酸又は炭素数1〜3のアルキル硫酸が好ましく、特に塩酸、硫酸、グリコール酸が好ましい。中和に用いるこれらの酸剤は、単独で用いても複数で用いてもよい。
【0018】
化合物(2)において、R5は炭素数13〜36、好ましくは14〜24のアルキル基又はアルケニル基である。R6は炭素数1〜4のアルキレン基が好ましい。R7、R8及びR9はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。化合物(2)の中で特に好ましい化合物として、一般式(2−1)で表される化合物及び一般式(2−2)で表される化合物から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0019】
【化6】
Figure 0003822531
【0020】
[式中、R24は炭素数13〜35、好ましくは15〜23のアルキル基又はアルケニル基であり、hは2又は3であり、R25、R26及びR27は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル基である。Y-は陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換されていても良いアリールスルホン酸イオンから選ばれる1種以上である。]
一般式(2−1)又は(2−2)で表される化合物は、例えば、R24−COOHで表される脂肪酸又はそのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとN−ヒドロキシアルキル−N,N−ジアルキルアミン又はN−アミノアルキル−N,N−ジアルキルアミンとを反応させ、さらにアルキルハライド、ジアルキル硫酸、アルキレンオキシド等のアルキル化剤で4級化することで容易に合成することができる。また、N,N,N−トリアルキル−N−ヒドロキシアルキル4級アンモニウム塩、N,N,N−トリアルキル−N−アミノアルキル4級アンモニウム塩とR24−COOHで表される脂肪酸又はそのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとの反応で合成することも可能である。R24は単独のアルキル鎖長でもよく、混合アルキル鎖長でもよい。
【0021】
本発明の(a)成分は柔軟効果の点から、化合物(1)、又は化合物(1)と化合物(2)を併用することが好ましく、併用する場合は化合物(1)/化合物(2)の質量比は1/1000〜1000/1が好ましい。
【0022】
[(b)成分]
本発明の(b)成分は、化合物(3)及び化合物(4)から選ばれる1種以上である。化合物(3)において、R10及びR12はそれぞれ独立に、炭素数8〜36、好ましくは8〜24、更に好ましくは13〜24のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくは炭素数8〜16、より好ましくは13〜16のアルキル基もしくは炭素数16〜20のアルケニル基である。R11及びR13はそれぞれ独立に、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、特に好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。c及びdは1が好ましく、D及びEはそれぞれ独立に、−COO−及び/又は−CONH−が好ましい。R14はメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。
【0023】
化合物(3)は、無機又は有機の酸で中和した塩であってもよい。また、塩として使用する場合は、柔軟剤組成物に配合する前にアミノ基を酸剤により中和したものを用いることもでき、柔軟剤組成物に(b)成分を配合した後、アミノ基を酸剤で中和してもよい。中和のための酸としては塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、ヒドロキシカルボン酸、炭素数1〜12の脂肪酸又は炭素数1〜3のアルキル硫酸が好ましく、特に塩酸、硫酸、グリコール酸が好ましい。中和に用いるこれらの酸剤は、単独で用いても複数で用いてもよい。
【0024】
また、化合物(4)において、R15及びR17はそれぞれ独立に、炭素数8〜36、好ましくは8〜24のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくは炭素数8〜16のアルキル基もしくは炭素数16〜20のアルケニル基である。R16及びR18はそれぞれ独立に、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、特に好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。e及びfは1が好ましく、F及びGはそれぞれ独立に、−COO−及び/又は−CONH−が好ましい。R19及びR20はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。Z-は陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換していても良いアリールスルホン酸イオンから選ばれる1種以上である。
【0025】
化合物(3)の中でより好ましい化合物として、一般式(3−1)〜(3−3)で表される化合物、化合物(4)の中でより好ましい化合物として、一般式(4−1)〜(4−3)で表される化合物を挙げることができる。
【0026】
【化7】
Figure 0003822531
【0027】
[式中R27は炭素数9〜21のアルキル基又はアルケニル基、好ましくは炭素数9〜16のアルキル基もしくはオレイル基であり、i、jは2又は3の数であり、R28はメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基又は式R27−COO(CH2i−で表される基であり、R29は、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であり、Z-は前述と同一の意味である。]
本発明の(b)成分は柔軟効果の点から化合物(3)、又は化合物(3)と化合物(4)を併用することが好ましく、併用する場合は化合物(3)/化合物(4)の質量比は1/1000〜1000/1が好ましい。
【0028】
[(c)成分]
本発明の(c)成分は、炭素数8〜36、好ましくは14〜36のアルキル基又はアルケニル基等の炭化水素基と、−SO3M基及び/又は−OSO3M基[M:対イオン]とを分子中に有する陰イオン性界面活性剤であり、具体的にはアルキル基又はアルケニル基が上記炭素数を有するアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩が好ましい。これらの中でも特に炭素数14〜26のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、炭素数14〜26アルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜3であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステルおよびこれらの塩から選ばれる1種以上が好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が貯蔵安定性の点から良好である。
【0029】
[柔軟剤組成物]
本発明の柔軟剤組成物は、(a)成分を好ましくは3〜40質量%、より好ましくは5〜40質量%、特に好ましくは5〜35質量%含有し、(b)成分を好ましくは1〜20質量%、より好ましくは1〜15質量%、特に好ましくは2〜15質量%含有することが柔軟効果及び風合いの点から好ましい。また、(c)成分を好ましくは0.5〜30質量%、より好ましくは1〜25質量%、特に好ましくは2〜20質量%含有することが柔軟効果及び風合いの点から好ましい。
【0030】
本発明の柔軟剤組成物は、(a)成分、(b)成分及び(c)成分のモル比が、[(a)+(b)]/(c)=9/1〜4/6、更に9/1〜5/5、特に8.5/1.5〜6.5/3.5であることが、柔軟性及び風合いの点から好適である。またすすぎ水に対する影響の点から、(a)成分と(b)成分の質量比が、(a)/(b)=1/10〜100/1、好ましくは1/3〜50/1、更に好ましくは1/2〜50/1、特に好ましくは1/1〜25/1、最も好ましくは2/1〜25/1であることが好適である。また、(a)成分、(b)成分及び(c)成分を合計で5〜60質量%、特に10〜50質量%の範囲で含有することが、柔軟効果、風合い及び貯蔵安定性の点から好ましい。
【0031】
本発明の柔軟剤組成物は、(a)成分、(b)成分及び(c)成分を水で稀釈した水溶液の形態であり、使用する水は蒸留水又はイオン交換水が好ましい。貯蔵安定性の点で、水は組成物中に30〜95質量%、好ましくは50〜85質量%配合される。
【0032】
さらに、本発明の組成物は、貯蔵安定性の点から、組成物の20℃におけるpHを1〜8.5、更に1〜8、特に2〜8に調整することが好ましい。
【0033】
本発明では上記(a)成分、(b)成分、(c)成分に加えて(d)成分としてlogPが0.2〜3.0、好ましくは0.5〜3.0、より好ましくは0.8〜2.0、更に好ましくは1.0〜1.9、最も好ましくは1.1〜1.6の有機溶剤を用いることが組成物の好ましい外観及び貯蔵安定性の点から好ましい。ここで好ましい外観とは、柔軟剤組成物の均一な分散状態又は透明な状態を言い、本発明では特に審美的に好ましい透明な状態を言う。またlogPとは、有機化合物の水と1−オクタノールに対する親和性を示す係数であり、1−オクタノール/水分配係数Pは、1−オクタノールと水の2液相の溶媒に微量の化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡で、それぞれの溶媒中における化合物の平衡濃度の比であり、底10に対するそれらの対数logPの形で示すのが一般的である。多くの化合物のlogP値が報告され、Daylight Chemical Information Systems, Inc. (Daylight CIS)などから入手しうるデータベースには多くの値が掲載されているので参照できる。実測のlogP値が無い場合には、Daylight CISから入手できるプログラム"CLOGP"で計算すると最も便利である。このプログラムは、実測のlogP値がある場合にはそれと共にHansch Leoのフラグメントアプローチにより算出される“計算logP(ClogP)”の値を出力する。フラグメントアプローチは化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合のタイプを考慮している(cf. A. Leo Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol.4 C.Hansch、P.G. Sammens, J.B Taylor and C.A. Ramsden, Eds., P.295, Pergamon Press, 1990)。このClogP値は現在最も汎用的で信頼できる推定値であるので、化合物の選択に際して実測のlogP値の代わりに用いることができる。本発明では、logPの実測値があればそれを、無い場合にはプログラムCLOGP v4.01により計算したClogP値を用いる。
【0034】
このようなlogPを有する有機溶剤としては下記一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7)で表される化合物が好適である。
【0035】
30−OH (5)
〔式中R30は、炭素数4〜8の炭化水素基、好ましくはアルキル基、アリール基、又はアリールアルキル基である。〕
31−(O−R32k−O−R33 (6)
〔式中、R31及びR33はそれぞれ独立に、水素原子、R34CO−(R34は炭素数1〜3のアルキル基)で示される基、炭素数1〜7の炭化水素基、好ましくは水素原子、アルキル基、アリール基またはアリールアルキル基であり、R32は炭素数2〜9の分岐鎖を有していてもよいアルキレン基である。kは1〜5の数である。〕
35−O−CH2CH(O−R36)CH2−O−R37 (7)
〔式中R35は、炭素数3〜8のアルキル基であり、R36、R37は水素原子又はヒドロキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基である。〕
より具体的に好ましい化合物としては、n−ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、フェノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ノナン−1,6−ジオール、ノナン−1,9−ジオール、2−メチルオクタン−1,8−ジオール、2−ブトキシエタノール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−(2−メチル)プロポキシエタノール、ジエチレングリコールモノ−2−メチルプロピルエーテル、2−プロポキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、2−ブトキシ−1−プロパノール、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、2−t−ブトキシ−1−プロパノール、2−フェノキシ−1−プロパノール、2−エトキシプロピル−1−アセテート、2−プロポキシプロピル−1−アセテート、1,2−ジアセトオキシプロパン、3−ジメチル−3−メトキシ−1−プロパノール、1,3−ジメチルブチルグリセリルエーテル、ペンチルグリセリルエーテル、ヘキシルグリセリルエーテルを挙げることができる。
【0036】
これらの中でも特にn−ヘキサノール、ベンジルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、ヘキサン−1,6−ジオール、ノナン−1,6−ジオール、ノナン−1,9−ジオール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、2−プロポキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ペンチルグリセリルエーテル、ヘキシルグリセリルエーテルが好ましい。
【0037】
更にこれらの中でもベンジルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、ノナン−1,9−ジオール、プロピレングリコールモノ(n−ブチル)エーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ヘキシルグリセリルエーテルが最も好ましい。
【0038】
本発明の組成物は、(d)成分を好ましくは0.5〜40質量%、更に好ましくは1〜35質量%、特に好ましくは5〜30質量%含有する。
【0039】
本発明では上記(a)成分、(b)成分、及び(c)成分に加えて、(e)成分として炭素数12〜36、好ましくは14〜24、より好ましくは14〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸又はその塩を含有することが柔軟効果及び風合い効果を改善する点から好ましい。具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、あるいはこれらの混合物であり、特にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸から選ばれる1種以上が良好である。また、パーム油、牛脂から誘導されるアルキル組成を有する脂肪酸も好ましい。塩を用いる場合は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アルカノールアミン塩が好ましく、特に貯蔵安定性からナトリウム塩、カリウム塩が好ましい。この(e)成分の配合量は、組成物中0.01〜5質量%、特に0.05〜3質量%が好ましい。また、(e)成分/[(a)成分+(b)成分]は質量比で1/500〜1/10、特に1/300〜1/50が柔軟効果の点から好ましい。
【0040】
本発明では貯蔵安定性の点から上記(a)成分、(b)成分及び(c)成分に加えて、更に(f)成分として非イオン界面活性剤を配合することが好ましい。非イオン界面活性剤としては炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、特に一般式(8)で表される非イオン界面活性剤が好ましい。
【0041】
38−U−[(R39O)m−H]n (8)
[式中、R38は炭素数10〜18、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、R39は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。mは2〜100、好ましくは5〜80、特に好ましくは10〜60の数を示す。Uは−O−、−CON<又は−N<であり、Uが−O−の場合はnは1であり、Uが−CON<又は−N<の場合はnは2である。]。
【0042】
一般式(8)で表される化合物の具体例として以下の化合物を挙げることができる。
【0043】
38−O−(C24O)p−H
[式中、R38は前記の意味を示す。pは8〜100、好ましくは10〜60の数である。]
38−O−(C24O)q−(C36O)r−H
[式中、R38は前記の意味を示す。q及びrはそれぞれ独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、EOとプロピレンオキシド(以下、POと表記する)はランダムあるいはブロック付加体であってもよい。]
【0044】
【化8】
Figure 0003822531
【0045】
[式中、R38は前記の意味を示す。s、t、u及びvはそれぞれ独立に0〜40、好ましくは5〜40の数であり、s+t+u+vは5〜60、好ましくは5〜40の数である。EOとPOはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。]
(f)成分の非イオン界面活性剤の配合量は安定性の点から組成物中0.5〜10質量%、特に1〜8質量%が好ましい。
【0046】
また、本発明の柔軟剤組成物は、(g)成分として無機塩を含有することができる。無機塩としては塩化ナトリウム、塩化カルシウム及び塩化マグネシウムから選ばれる少なくとも1種が貯蔵安定性の点から好ましく、組成物中0〜1000ppm、好ましくは10〜500ppm添加することが良好である。但し、脂肪酸塩類等の界面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入する無機塩は上記制限を受けるものではない。
【0047】
また、本発明の柔軟剤組成物は、(h)成分として、(d)成分以外の溶剤を用いることができる。具体的に好ましい(h)成分としては、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれる溶媒であり、これら(h)成分は、組成物中に0〜20質量%、特に0.5〜10質量%配合することができる。なお、エタノールを使用する場合は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩変性エタノールや8−アセチル化蔗糖変性エタノールを使用することが望ましい。
【0048】
本発明では貯蔵安定性を改善する目的で(i)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を配合することができる。具体的に好ましい化合物としてはトリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステルを挙げることができ、これらの配合量は好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、特に好ましくは1質量%以下である。
【0049】
本発明の柔軟剤組成物には、貯蔵後の色や匂いを改善するため、通常知られている金属封鎖剤や酸化防止剤を配合しても差し支えない。金属封鎖剤としてはエチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩等に代表されるアミノカルボン酸類、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩に代表される無機リン化合物、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩やポリホスホン酸類、フィチン酸に代表される有機リン酸類を挙げることができ、酸化防止剤としては2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール及び2(3)−ブチル−4−オキシアニソール等が挙げられる。これらは酸でも塩として配合してもよい。これら金属封鎖剤及び酸化防止剤は、本発明の柔軟剤組成物中に、(a)成分に対して0.1〜1000ppmの範囲で配合される。
【0050】
本発明の柔軟剤組成物には、通常繊維処理剤に配合されるシリコーン、香料(特に好ましくは特開平8−11387号公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分の組み合わせ)、あるいは色素等の成分を配合しても差し支えない。
【0051】
本発明の柔軟剤組成物の製造方法としては、水に必要に応じて、(f)成分及び(h)成分を溶解させ、40〜70℃、好ましくは45〜65℃に加熱昇温し、その後(a)成分、(b)成分、(c)成分、必要に応じて(d)成分、(e)成分、(g)成分及び(i)成分を添加して撹拌混合し、酸剤で所定のpHに調整し、冷却した後にその他の成分を添加する方法が貯蔵安定性の点から好ましい。
【0052】
【実施例】
合成例1:(a−1)の合成
パルミチン酸/ステアリン酸を50/50(質量比)で混合した混合脂肪酸とN−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミンとの脱水エステル化反応により(a−1)を合成した。すなわち、N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミン132g、パルミチン酸200gとステアリン酸200gを攪拌機、温度計、脱水管のついた4つ口フラスコに入れ、150℃まで昇温した。その温度で4時間生成する水を留去しながら加熱撹拌した。さらに180℃に昇温し、N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアミン66gを滴下しながら10時間、加熱撹拌を続けた。その後、120℃に冷却し、減圧下、未反応のアミンを留去し、目的とするN−アルカノイルオキシエチル−N,N−ジメチルアミン(a−1)473gを得た。
【0053】
合成例2:(a−2)の合成
パルミチン酸/ステアリン酸を40/60(質量比)で混合した混合脂肪酸とN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミンとの脱水アミド化反応により(a−2)を合成した。すなわち、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン161gと混合脂肪酸273.3gを攪拌機、温度計、脱水管のついた4つ口フラスコに入れ、180℃まで昇温した。その温度で約5時間生成する水を留去しながら加熱撹拌した。その後、120℃に冷却し、減圧下、未反応のアミンを留去し、目的とするN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン(a−2)を得た。
【0054】
合成例3:(a−3)の合成
合成例2において混合脂肪酸に代えてオレイン酸を用いた以外は合成例2と同様の方法でN−オレオイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン(a−3)を得た。
【0055】
合成例4:(a−4)の合成
合成例1で製造した(a−1)成分とメチルクロリドを用いて合成した。すなわち、(a−1)成分を100gとエタノール300gをオートクレーブに仕込み、窒素置換後、攪拌下100℃まで昇温した。その後、圧入ポンプでメチルクロリド18gを圧入し、3時間反応させた。冷却後エタノールを減圧留去し、目的のN−アルカノイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(a−4)を得た。
【0056】
合成例5:(a−5)の合成
合成例2で製造した(a−2)成分とメチルクロリドを用いて合成例4と同様の方法で合成し、目的のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(a−5)を得た。
【0057】
合成例6:(a−6)の合成
合成例3で製造した(a−3)成分とメチルクロリドを用いて合成例4と同様の方法で合成し、目的のN−オレオイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド(a−6)を得た。
【0058】
合成例7:(ab−1)の合成
オレイン酸とN−メチル−N−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジアミンとの脱水エステル化反応、脱水アミド化反応により、(ab−1)を合成した。すなわち、N−メチル−N−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジアミン119.2g(1.00モル)とオレイン酸434.5g(1.53モル)を攪拌機、温度計、窒素導入管、脱水管を装着した1000mlの4つ口丸底フラスコに仕込み、26.7kPaに減圧し、180℃に昇温した。そのまま7時間反応した後、冷却してN−オレオイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチル−N−メチルアミンとN−オレオイルアミノプロピル−N−オレオイルオキシエチル−N−メチルアミンの混合物を得た。このうち300.0g及びエタノール58.5gを、攪拌機、温度計、導入管を装着したオートクレーブに仕込み、塩化メチル38.8g(0.768モル)を室温で圧入した。その後、80℃に昇温し、4時間反応した。60℃に冷却したのち残圧をブローし、目的とするN−オレオイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライドとN−オレオイルアミノプロピル−N−オレオイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライドの混合物(重量比65/35)(ab−1)を得た。
【0059】
合成例8:(ab−2)の合成
オレイン酸とN,N−ジヒドロキシエチル−N−メチルアミンとの脱水エステル化反応により、(ab−2)を合成した。すなわち、N,N−ジヒドロキシエチル−N−メチルアミン132.2g(1.00モル)とオレイン酸437.4g(1.54モル)を攪拌機、温度計、窒素導入管、脱水管を装着した1000mlの4つ口丸底フラスコに仕込み、190℃に昇温した。常圧下で9時間反応を行った後、冷却してN−オレオイルオキシエチル−N−ヒドロキシエチル−N−メチルアミンとN,N−ジオレオイルオキシエチル−N−メチルアミンの混合物を得た。このうち300.0g及びエタノール58.4gを、攪拌機、温度計、導入管を装着したオートクレーブに仕込み、塩化メチル39.9g(0.791モル)を室温で圧入した。その後、100℃に昇温し、6時間反応した。60℃に冷却したのち残圧をブローし、目的とするN−オレオイルオキシエチル−N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライドとN,N−ジオレオイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライドの混合物(重量比65/35)(ab−2)を得た。
【0060】
実施例1
下記成分を用いて表1〜表5に示す柔軟剤組成物を調製した。その際、(d)成分、(f)成分及び(g)成分、(h)成分を水に溶解させ、60℃まで昇温した。60℃で撹拌羽を用いて攪拌しながら(a)成分、(b)成分、(c)成分、必要により(e)成分及び(i)成分を添加し、35%塩酸水溶液と48%水酸化ナトリウム水溶液で所定のpHに調整した後、残りの(j)成分を添加し、室温に冷却した。なお、表1〜表5に示すpH範囲では(a−1)、(a−2)、(a−3)、(b−1)、(b−2)、(b−3)、(b−7)成分はほぼすべて塩酸塩の状態で組成物に存在する。
【0061】
得られた柔軟剤組成物について、下記方法で柔軟性及び風合いを評価し、更に表3、表4及び表5に示す組成物については外観の評価も行った。結果を表1〜表5に示す。
【0062】
<配合成分>
(a−1):合成例1で得たN−アルカノイルオキシエチル−N,N−ジメチルアミン
(a−2):合成例2で得たN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン
(a−3):合成例3で得たN−オレオイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン
(a−4):合成例4で得たN−アルカノイルオキシエチル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
(a−5):合成例5で得たN−アルカノイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
(a−6):合成例6で得たN−オレオイルアミノプロピル−N,N,N−トリメチルアンモニウムクロリド
(b−1):N,N−ジステアロイルオキシエチル−N−メチルアミン
(b−2):N,N−ジオレオイルオキシエチル−N−メチルアミン
(b−3):N−アルカノイルアミノプロピル−N−アルカノイルオキシエチル−N−メチルアミン(アルカノイル基:ステアロイル基/パルミトイル基がモル比で50/50)
(b−4):N,N−ジステアロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
(b−5):N,N−ジオレオイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
(b−6):N−アルカノイルアミノプロピル−N−アルカノイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(アルカノイル基:ステアロイル基/パルミトイル基がモル比で50/50)
(b−7):N−アルカノイルアミノプロピル−N−アルカノイルオキシエチル−N−メチルアミン(アルカノイル基:ラウロイル基/ミリストイル基がモル比で50/50)
(b−8):N−アルカノイルアミノプロピル−N−アルカノイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(アルカノイル基:ラウロイル基/ミリストイル基がモル比で50/50)
(b−9):ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド[炭素数C12/C13/C14/C15が20/30/30/20のモル比の1−アルケンを一酸化炭素でヒドロホルミル化して得られるオキソ型アルコール(該アルコール中のメチル分岐アルキル型アルコールの含有量は25モル%である)とモノメチルアミンとをニッケル触媒を用いて反応し、ジアルキルメチルアミンを得、さらにメチルクロリドでアルキル化して得る]
(b−10):ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド(アルキル基:ラウリル基/ミリスチル基がモル比で50/50)
(c−1):ステアリル硫酸エステルナトリウム
(c−2):ポリオキシエチレン硬化牛脂組成アルキル硫酸エステルナトリウム(EO平均付加モル数2.3、硬化牛脂組成はパルミチル基/ステアリル基が40/60の質量比である)
(c−3):ゲルベ型アルキル硫酸エステルナトリウム(2−オクチルドデシル硫酸エステルナトリウム)(2−オクチル−1−ドデカノールを三酸化硫黄で硫酸化し、更に水酸化ナトリウムで中和したもの)
(c−4):ゲルベ型アルキル(C24)硫酸エステルナトリウム(2−デシルテトラデシル硫酸エステルナトリウム)
(d−1):2−フェノキシエタノール(logP=1.19)
(d−2):ジエチレングリコールモノフェニルエーテル(logP=1.25)
(d−3):ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル(logP=1.0)
(e−1):ステアリン酸
(e−2):オレイン酸
(e−3):ラウリン酸/ミリスチン酸=50/50(重量比)
(f−1):炭素数12の飽和アルコールにEOを平均20モル付加させたもの
(f−2):ステアリルアミンにEOを平均30モル付加させたもの
(g−1):塩化ナトリウム
(g−2):塩化マグネシウム
(h−1):エタノール
(i−1):エキセル150[ステアリン酸モノ、ジ、トリグリセリド混合物(モノ:ジ:トリ=60:35:5)花王(株)製]
(j−1):シリコーン(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製、BY-16-891)
(j−2):色素(アシッドブルー9)
(j−3):香料[ヘキシルシンナミックアルデヒド(18)、ネロリンヤラヤラ(4)、トリシクロデセニルアセテート(4)、ベンジルアセテート(10)、ムスクケトン(5)、アニシルアセトン(2)、サンダルマイソールコア(2)、アルデヒドC14ピーチ(1)、リナロール(18)、ジヒドロキシミルセノール(8)、ボルネオール(4)、セドロール(4)、ムゴール(5)、ベンジルアルコール(5)、ジプロピレングリコール(10)の混合物:カッコ内は香料中の質量%]。
(j−4):2,6−ジtert-ブチル−4−メチルフェノール
<柔軟性及び風合いの評価法>
バスタオル(木綿100%)5枚を市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0667質量%、水道水30L使用、水温20℃、10分間)。その後洗浄液を排出し、3分間脱水後、30Lの水道水を注水して5分間すすぎを行い、排水後3分間脱水を行った。その後再度30Lの水道水を注水し、同様にすすぎ及び脱水を行った。この操作をもう一度繰り返した後、炭酸ナトリウムで20℃のpHを8.0に調整し、アルキル基の炭素数12〜15のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムを10ppmの濃度で溶解させた30Lの水道水(評価水溶液)を入れ、表1〜表5の柔軟剤組成物7mlを添加し5分間攪拌した。その後、脱水し自然乾燥した。
【0063】
上記処理したバスタオルの柔軟性と風合いをそれぞれ10人のパネラー(30代男性10人)により下記の基準で判定し、平均点を求めた。平均点が0以上1未満を○、1以上1.5未満を△、1.5以上を×として判定した。
【0064】
(1)柔軟性の評価基準
0:非常に柔らかく仕上がった
1:柔らかく仕上がった
2:やや柔らかく仕上がった
3:柔らかに仕上がらない
(2)風合いの評価基準
0:油っぽくなくさっぱりした風合いである
1:やや油っぽくなく、さっぱりした風合いである
2:やや油っぽい風合いである
3:油っぽい風合いである
<外観の評価法>
表3、表4及び表5の組成物を広口規格ビンNo.11に100ml入れ、外観を目視で以下の基準で評価した。
【0065】
◎:透明
○:やや濁っているように見えるが、ほぼ透明
△:濁っている
×:沈澱が生じている
【0066】
【表1】
Figure 0003822531
【0067】
【表2】
Figure 0003822531
【0068】
【表3】
Figure 0003822531
【0069】
【表4】
Figure 0003822531
【0070】
【表5】
Figure 0003822531
【0071】
実施例2
下記成分を用いて表6に示す柔軟剤組成物を調製した。その際、(d)成分及び(f)成分、(h)成分を水に溶解させ、60℃まで昇温した。60℃で撹拌羽を用いて攪拌しながら、(ab)成分((a)成分と(b)成分の混合物)、(c)成分、(e)成分を添加し、35%塩酸水溶液と48%水酸化ナトリウム水溶液で所定のpHに調整した後、残りの(j)成分を添加し、室温に冷却した。
【0072】
得られた柔軟剤組成物について、実施例1と同様の方法で柔軟性、風合い及び外観の評価を行った。結果を表6に示す。
【0073】
<配合成分>
(ab−1):合成例7で得たN−オレオイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライドとN−オレオイルアミノプロピル−N−オレオイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライドの混合物(重量比65/35)
(ab−2):合成例8で得たN−オレオイルオキシエチル−N−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライドとN,N−ジオレオイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライドの混合物(重量比65/35)
(c−4)、(d−1)、(e−2)、(f−1)、(h−1)、(j−2)、(j−3)、(j−4):実施例1と同じ
【0074】
【表6】
Figure 0003822531
【0075】
【発明の効果】
本発明の柔軟剤組成物は、すすぎ水のpHが弱アルカリ性で残存活性剤が多い場合にも優れた柔軟効果を示し、さらに油っぽい風合いを改善することもできる。

Claims (3)

  1. 下記(a)成分、(b)成分及び(c)成分を含有し、(a)成分、(b)成分及び(c)成分のモル比が、[(a)+(b)]/(c)=9/1〜4/6である柔軟剤組成物。
    (a)一般式(1)で表される3級アミン又はその塩、もしくは一般式(2)で表される4級アンモニウム塩から選ばれる1種以上の化合物
    Figure 0003822531
    [式中、R1及びR5はそれぞれ独立に、炭素数13〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R2及びR6はそれぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基であり、R3、R4、R7、R8及びR9はそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、A及びBはそれぞれ独立に、−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、a及びbはそれぞれ独立に0又は1の数であり、Y-は陰イオン基である。]
    (b)一般式(3)で表される3級アミン又はその塩、もしくは一般式(4)で表される4級アンモニウム塩から選ばれる1種以上の化合物
    Figure 0003822531
    [式中、R10、R12、R15及びR17はそれぞれ独立に、炭素数8〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R11、R13、R16及びR18はそれぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基であり、R14は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は式R10−[D−R11]c−で表される基であり、R19は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は式R15−[F−R16e−で表される基であり、R20は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、D、E、F及びGはそれぞれ独立に、−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、c、d、e及びfはそれぞれ独立に、0又は1の数であり、Z-は陰イオン基である。]
    (c)分子中に、炭素数8〜36の炭化水素基と、−SO3M基及び/又は−OSO3M基[M:対イオン]を有する陰イオン性界面活性剤
  2. (a)成分と(b)成分の質量比、(a)/(b)が1/10〜100/1である請求項1記載の柔軟剤組成物。
  3. (c)成分の炭化水素基の炭素数が14〜36である請求項1又は2記載の柔軟剤組成物。
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