JP2004263347A - 透明柔軟剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリコーン化合物を配合しても液の外観を変化させずに、且つ保存時の安定性に優れ、しかも好ましい風合いを衣料に付与できる透明な液体柔軟剤組成物の提供。
【解決手段】(a)分子中にC8−36の炭化水素基を1つと、3級アミノ基又はその酸塩若しくはその4級アンモニウム基を1つ有する化合物、(b)分子中にC8−36の炭化水素基と−SOM基及び/又は−OSOM基〔M:対イオン〕とを有する陰イオン性界面活性剤、(c)有機溶剤、及び(d)特定のポリジメチルシリコーン、アミノ変性シリコーン及びポリエーテル変性シリコーンから選ばれるシリコーン化合物を特定割合で含有する透明な液体柔軟剤組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は透明な液体柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、柔軟剤には衣料の風合いを改善させる目的からシリコーン化合物を配合することが行われている。特許文献1及び特許文献2には、ジメチルシリコーンを柔軟剤に応用する技術が開示されている。特許文献3にはアミノ変性シリコーンを応用する技術が開示されている。また、特許文献4及び特許文献5には、特定のポリオキシアルキレンで変性されたシリコーンを含む繊維製品用液体仕上げ剤組成物が開示されている。特許文献6には、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミド変性シリコーン、アミド・ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる1種以上の変性シリコーンを含む繊維製品用液体仕上げ剤組成物が開示されている。
【0003】
一方、審美的観点から透明又は半透明な柔軟剤の開発が行われており、特許文献7には不飽和炭化水素基を有する柔軟剤及び非水性溶剤を用いた組成物が開示されている。特許文献8には特定ヨウ素価を有する柔軟化基材を用いた柔軟剤組成物が開示されている。しかしながら、このような透明な柔軟剤にシリコーン化合物を用いると、外観が濁ったり、保存時に柔軟剤が分離するなどの安定性上の不都合が生じる。また、シリコーン化合物を用いる目的である風合いの改善効果が十分に発揮されないという問題があり、この解決が求められている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−96172号公報
【特許文献2】
特開平10−219567号公報
【特許文献3】
特表平05−508889号公報
【特許文献4】
特開2000−110075号公報
【特許文献5】
特開2000−110076号公報
【特許文献6】
特開2000−110077号公報
【特許文献7】
特開平7−229061号公報
【特許文献8】
特開平9−250085号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、シリコーン化合物を配合しても液の外観を変化させずに、且つ保存時の安定性に優れ、しかも好ましい風合いを衣料に付与できる透明な液体柔軟剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)分子中に炭素数8〜36の炭化水素基を1つと、3級アミノ基又はその酸塩若しくはその4級アンモニウム基を1つ有する化合物3〜50質量%、(b)分子中に炭素数8〜36の炭化水素基と−SOM基及び/又は−OSOM基〔M:対イオン〕とを有する陰イオン性界面活性剤、(c)有機溶剤3〜40質量%、及び(d)下記(i)〜(iii)から選ばれる1つ以上のシリコーン化合物0.1〜10質量%を含有し、(a)成分/(b)成分がモル比で9/1〜4/6である透明な液体柔軟剤組成物を提供する。
(i)25℃における粘度が10〜200mm/sのポリジメチルシロキサン
(ii)25℃における粘度が50〜1500mm/sであり、アミン当量が300〜900のアミノ変性シリコーン
(iii)25℃における粘度が100〜1000mm/sであり、炭素数2及び/又は3のアルキレンオキシドが平均10〜50モル付加したポリオキシアルキレン基を有し、該ポリオキシアルキレン基による変性割合が7〜20%であるポリエーテル変性シリコーン
【0007】
【発明の実施の形態】
[(a)成分及び(b)成分]
本発明の(a)成分は、分子中に炭素数8〜36の炭化水素基を1つと、3級アミノ基又はその酸塩若しくはその4級アンモニウム基を1つ有する化合物であり、(b)成分は分子中に炭素数8〜36の炭化水素基と−SOM基及び/又は−OSOM基〔M:対イオン〕とを有する陰イオン性界面活性剤である。本発明の(a)成分及び(b)成分の炭化水素基は、透明性の観点から炭素数8〜36の直鎖のアルキル基であっても良いが、(a)成分又は(b)成分の該炭化水素基の少なくとも一方、好ましくは何れか一方、特に好ましくは(b)成分の炭化水素基が、炭素−炭素不飽和結合を1つ以上有する炭化水素基(以下、炭素−炭素不飽和結合を1つ以上有する炭化水素を炭化水素基▲1▼という)であるか、又は1つの炭素原子に3個若しくは4個の炭素原子が結合した部位を1個以上有する炭化水素基(以下、1つの炭素原子に3個若しくは4個の炭素原子が結合した部位を1個以上有する炭化水素基を炭化水素基▲2▼という)である。該炭化水素基▲1▼として好ましい炭素数は8〜36であり、より好ましい炭素数は14〜26であり、該炭化水素基▲2▼として好ましい炭素数は8〜36であり、より好ましい炭素数は14〜26である。
【0008】
(a)成分及び/又は(b)成分として、2つ以上の化合物を配合する場合は、少なくとも何れか1つの化合物が炭化水素基▲1▼又は炭化水素基▲2▼から選ばれる炭化水素基を少なくとも1つ有すればよい。なお、炭化水素基▲1▼は、分岐鎖を有していてもよい。
【0009】
炭化水素基▲1▼としては、オレイル基、エライジル基、リノール基、リノレン基、エルシル基、ブラシジル基、オレイン酸残基、エライジン酸残基、リノール酸残基、リノレン酸残基、エルシル酸残基、ブラシジル酸残基が好ましい。また、炭化水素基▲2▼としては、イソステアリル基、イソオレイル基、ゲルベ型アルキル基、イソステアリン酸残基、イソオレイン酸残基が好ましい。透明化及び衣料に好ましい風合いを付与できる点からより好ましくは、炭化水素基▲1▼としては、オレイル基、エルシル基、オレイン酸残基、エライジン酸残基、炭化水素基▲2▼としては、イソステアリル基、ゲルベ型アルキル基、イソステアリン酸残基である。
【0010】
また、このような炭化水素基▲1▼及び▲2▼と、(a)成分の3級アミノ基又は4級アンモニウム基若しくは(b)成分のアニオン基との間に、エステル基、エーテル基若しくはアミド基が存在していても良い。好ましくは、(a)成分の場合にはR’−[T−R’’]−、(b)成分の場合にはR’−[T−R’’]−及びR’−O−〔式中、R’は炭化水素基▲1▼及び炭化水素基▲2▼から選ばれる炭化水素基であり、Tは−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、R’’は炭素数1〜5のアルキレン基である。aは1の数である。〕で示される構造である。
【0011】
本発明の(a)成分の具体的に好ましい化合物としては、一般式(1)で表される3級アミン又はその塩(以下化合物(1)という)、あるいは一般式(2)で表される4級アンモニウム化合物(以下化合物(2)という)を挙げることができる。
【0012】
【化1】
Figure 2004263347
【0013】
〔式中、R及びRはそれぞれ独立に、炭化水素基▲1▼、炭化水素基▲2▼及び炭素数8〜36、好ましくは14〜26の直鎖アルキル基(以下、炭素数8〜36の直鎖アルキル基を炭化水素基▲3▼という)から選ばれる基であり、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基である。R、R、R、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基、1つ以上のアミノ基で置換されたアルキル基、又はヒドロキシアルキル基である。A及びBはそれぞれ独立に、−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、b及びcは0又は1の数である。Xは陰イオンである。〕
化合物(1)においてRは、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、より好ましくはエチレン基又はプロピレン基である。R及びRはそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。bは1が好ましい。化合物(1)の中で特に好ましい化合物として、一般式(1−1)で表される化合物及び一般式(1−2)で表される化合物から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0014】
【化2】
Figure 2004263347
【0015】
〔式中、R10は炭化水素基▲1▼、炭化水素基▲2▼又は炭化水素基▲3▼から選ばれる基であり、dは2又は3である。R11及びR12はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはメチル基又はヒドロキシエチル基である〕。
【0016】
一般式(1−1)又は(1−2)で表される化合物は、R10−COOHで表される脂肪酸又はそのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドと、N−ヒドロキシアルキル−N,N−ジアルキルアミン又はN−アミノアルキル−N,N−ジアルキルアミンとを反応させることで合成することができ、R10は単一の炭化水素基でも、混合した炭化水素基でもよい。
【0017】
化合物(1)は、無機又は有機の酸で中和した塩であってもよい。また、塩として使用する場合は、柔軟剤組成物に配合する前にアミノ基を酸剤により中和したものでも、柔軟剤組成物に(a)成分を配合した後、アミノ基を酸剤で中和したものでも、用いる事が出来る。中和のための酸としては塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、ヒドロキシカルボン酸、炭素数1〜12の脂肪酸、炭素数1〜3のアルキル硫酸、トルエンスルホン酸、又は対イオンMが水素である(b)成分に記載の化合物が好ましく、特に塩酸、硫酸、グリコール酸、p−トルエンスルホン酸、対イオンMが水素である(b)成分に記載の化合物が好ましい。中和に用いるこれらの酸剤は、単独で用いても複数で用いてもよい。
【0018】
化合物(2)において、Rは好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、より好ましくはエチレン基又はプロピレン基である。R、R及びRは、それぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。化合物(2)の中で特に好ましい化合物として、一般式(2−1)で表される化合物及び一般式(2−2)で表される化合物から選ばれる1種以上が挙げられる。
【0019】
【化3】
Figure 2004263347
【0020】
〔式中、R13は炭化水素基▲1▼、炭化水素基▲2▼又は炭化水素基▲3▼から選ばれる基であり、eは2又は3である。R14、R15及びR16はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基、好ましくはメチル基又はエチル基である。Yは陰イオン、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換していても良いアリールスルホン酸イオンから選ばれる1種以上である。〕
一般式(2−1)又は(2−2)で表される化合物は、R13−COOHで表される脂肪酸又はそのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとN−ヒドロキシアルキル−N,N−ジアルキルアミン又はN−アミノアルキル−N,N−ジアルキルアミンとを反応させ、さらにアルキルハライド、ジアルキル硫酸、アルキレンオキシドなどのアルキル化剤で4級化することで合成することができる。また、N,N,N−トリアルキル−N−ヒドロキシアルキル4級アンモニウム塩、N,N,N−トリアルキル−N−アミノアルキル4級アンモニウム塩とR13−COOHで表される脂肪酸又はそのアルキル(炭素数1〜5)エステルもしくは酸クロリドとの反応で合成することも可能である。R13は単独の炭化水素基でもよく、混合の炭化水素基でもよい。
【0021】
さらに本発明では化合物(1)及び化合物(2)を併用することが柔軟効果の点から好ましく、併用する場合には、化合物(1)/化合物(2)の質量比は、柔軟効果を向上させる点から、1/99〜20/80が好ましく、5/95〜15/85が更に好ましい。
【0022】
本発明の(b)成分は、分子中に炭素数8〜36、好ましくは14〜30、特に好ましくは18〜30の炭化水素基と−SOM基及び/又は−OSOM基〔M:対イオン〕とを有する陰イオン性界面活性剤であり、組成物の透明化及び衣料に好ましい風合いを付与する目的から、炭化水素基が炭化水素基▲1▼、炭化水素基▲2▼又は炭化水素基▲3▼から選ばれる基であることが好ましい。具体的には上記炭化水素基を有するアルキル(又はアルケニル)ベンゼンスルホン酸、アルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、オキシアルキレン基平均付加モル数が1〜4のポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩が好ましい。これらの中でも特に炭化水素基▲1▼又は炭化水素基▲2▼から選ばれる基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、炭化水素基▲1▼又は炭化水素基▲2▼から選ばれる基を有し、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜3であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル及びこれらの塩から選ばれる1種以上を配合することが好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、(a)成分との塩が貯蔵安定性の点から良好である。又、(a)成分との塩の場合、有機溶剤又は水が(a)成分+(b)成分に対して、0.5〜20質量%の存在下での中和塩が、好ましい。
【0023】
[(c)成分]
本発明の(c)成分は有機溶剤であり、好ましくはlogPが0.5〜3、更に好ましくは0.5〜2、特に好ましくは0.5〜1.8、最も好ましくは0.5〜1.6の有機溶剤である。ここでlogPとは、有機化合物の水と1−オクタノールに対する親和性を示す係数である。1−オクタノール/水分配係数Pは、1−オクタノールと水の2液相の溶媒に微量の化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡で、それぞれの溶媒中における化合物の平衡濃度の比であり、底10に対するそれらの対数logPの形で示すのが一般的である。多くの化合物のlogP値が報告され、Daylight Chemical Information Systems, Inc. (Daylight CIS)などから入手しうるデータベースには多くの値が掲載されているので参照できる。実測のlogP値がない場合には、Daylight CISから入手できるプログラム“CLOGP”で計算すると最も便利である。このプログラムは、実測のlogP値がある場合にはそれと伴に、Hansch, Leoのフラグメントアプローチにより算出される“計算logP(ClogP)”の値を出力する。フラグメントアプローチは化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合のタイプを考慮している(cf. A. Leo, Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol.4, C. Hansch, P.G. Sammens, J.B. Taylor and C.A. Ramsden, Eds., p.295, Pergamon Press, 1990)。このClogP値は現在最も汎用的で信頼できる推定値であるので、化合物の選択に際して実測のlogP値の代わりに用いることができる。本発明では、logPの実測値があればそれを、無い場合はプログラムCLOGP v4.01により計算したClogP値を用いた。
【0024】
このようなlogPを有する有機溶剤としては、一般式(3)、一般式(4)又は一般式(5)で表される化合物が好適である。
【0025】
17−OH (3)
〔式中、R17は、炭素数4〜8の炭化水素基、好ましくはアルキル基、アリ−ル基又はアリ−ルアルキル基である。〕
18−(O−R20−O−R19 (4)
〔式中、R18及びR19はそれぞれ独立に、水素原子、R21CO−(ここでR21は炭素数1〜3のアルキル基)で示される基又は炭素数1〜7の炭化水素基、好ましくは水素原子、アルキル基、アリ−ル基又はアリ−ルアルキル基であり、R20は炭素数2〜9の分岐鎖を有していてもよいアルキレン基である。但し、R20が炭素数2〜3のアルキレン基で、かつR18及びR19の両者が水素原子である場合を除く。fは1〜5の数である。〕
22−O−CHCH(O−R23)CH−O−R24 (5)
〔式中、R22は、炭素数3〜8のアルキル基であり、R23及びR24は水素原子又はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜3のアルキル基である。〕
より具体的に好ましい化合物としては、n−ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、フェノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ノナンー1,6−ジオール、2−メチルオクタン−1,8−ジオール、2−ブトキシエタノール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−(2−メチル)プロポキシエタノール、ジエチレングリコールモノ−2−メチルプロピルエーテル、2−プロポキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、2−ブトキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、2−t−ブトキシ−1−プロパノール、2−フェノキシ−1−プロパノール、2−エトキシプロピル−1−アセテート、2−プロポキシプロピル−1−アセテート、1,2−ジアセトオキシプロパン、3−ジメチル−3−メトキシ−1−プロパノール、1,3−ジメチルブチルグリセリルエーテル、ペンチルグリセリルエーテル、ヘキシルグルセチルエーテルを挙げることができる。
【0026】
これらの中でも特にn−ヘキサノール、ベンジルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、ヘキサン−1,6−ジオール、ノナンー1,6−ジオール、2−プロポキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ペンチルグリセリルエーテルが好ましく、組成物の透明化及び貯蔵安定性の点から更に好ましい(c)成分は2−フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル又はトリエチレングリコールモノフェニルエーテルから選ばれる1種以上である。
【0027】
上記以外の(c)成分として、エタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等も用いることができる。
【0028】
[(d)成分]
本発明の(d)成分は、前記(i)〜(iii)から選ばれる1種又は2種以上のシリコーン化合物である。
【0029】
(i)の化合物としては、液の外観や風合い改善効果の点から、25℃における粘度が20〜150mm/sのものが好ましく、50〜100mm/sのものが更に好ましい。
【0030】
(ii)の化合物としては、液の外観や風合い改善効果の点から、25℃における粘度が50〜1500mm/sのものが好ましく、80〜1200mm/sのものが更に好ましい。さらに、アミン当量においても、液の外観や風合い改善効果の点から、400〜800のものが好ましく、500〜700のものが更に好ましい。なお、本発明でいうアミン当量とはアミノ変性シルコーン平均分子量をアミノ変性シリコーン1分子中に存在するアミノ基の数で割った値である。
【0031】
(iii)の化合物としては、液の外観や風合い改善効果の点から、25℃における粘度が100〜1000mm/sのものが好ましく、200〜800mm/sのものが更に好ましい。また、ポリオキシアルキレン基のアルキレンオキシド平均付加モル数は10〜30が好ましく、15〜25が更に好ましい。また、ポリオキシアルキレン基による変性割合(以下変性率という)は、7〜15%が好ましく、9〜12%が更に好ましい。ここで、変性率とは、シリコーン中のケイ素原子の総数に対するポリオキシアルキレン基を含有する基を側鎖に有するケイ素原子の割合である。
【0032】
なお、(d)成分の粘度は、ウベローデ型粘度計を用いて、25℃で測定した値である。
【0033】
[柔軟剤組成物]
本発明の柔軟剤組成物中の(a)成分の含有量は、3〜50質量%、好ましくは5〜40質量%、特に好ましくは5〜30質量%である。また、柔軟性及び風合いの点から、(a)成分と(b)成分の割合は、(a)成分/(b)成分がモル比で、9/1〜4/6、好ましくは9/1〜5/5、更に好ましくは8.5/1.5〜6.5/3.5である。(c)成分の含有量は、3〜40質量%、好ましくは5〜30質量%、特に好ましくは10〜25質量%であり、(d)成分の含有量は、0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%、特に好ましくは0.5〜3質量%である。さらに(a)成分/(d)成分の質量比は、好ましくは500/1〜5/1、より好ましくは400/1〜8/1、特に好ましくは300/1〜10/1が好適であり、(c)成分/(d)成分の質量比は、好ましくは5/2〜400/1、より好ましくは3/1〜300/1、特に好ましくは4/1〜250/1が、安定に(d)成分を配合させる目的から好適である。
【0034】
本発明の組成物は、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を水に溶解させた水溶液の形態であり、且つ透明な水溶液である。ここで、本発明の透明とは660nmの光透過率が30%以上、好ましくは50%以上の状態と定義する。
【0035】
本発明の組成物は、上記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分に加えて、(e)成分として、一般式(6)で表される3級アミン又はその塩(以下化合物(6)という)、もしくは一般式(7)で表される4級アンモニウム塩(以下化合物(7)という)から選ばれる1種以上の化合物を含有することが、柔軟効果及び風合い改善効果から好ましい。
【0036】
【化4】
Figure 2004263347
【0037】
〔式中、R25、R27、R30及びR32はそれぞれ独立に、炭素数8〜36のアルキル基又はアルケニル基であり、R26、R28、R31及びR33はそれぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキレン基であり、R29は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は式R25−[D−R26−で表される基であり、R34は炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又は式R30−[F−R31−で表される基であり、R35は炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、D、E、F及びGはそれぞれ独立に、−COO−、−OCO−,−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基であり、g、h、i及びjはそれぞれ独立に、0又は1の数であり、Zは陰イオン基である。]
化合物(6)において、R25及びR27はそれぞれ独立に、炭素数8〜36、好ましくは8〜24、更に好ましくは12〜24のアルキル基又はアルケニル基であり、特に好ましくは炭素数8〜16、より好ましくは12〜16のアルキル基もしくは炭素数16〜20のアルケニル基である。R26及びR28はそれぞれ独立に、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、特に好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。D及びEはそれぞれ独立に、−COO−及び/又は−CONH−が好ましい。R29はメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。
【0038】
化合物(6)は、無機又は有機の酸で中和した塩であってもよい。また、塩として使用する場合は、柔軟剤組成物に配合する前にアミノ基を酸剤により中和したものでも、柔軟剤組成物に化合物(6)を配合した後、アミノ基を酸剤で中和したものでも良い。中和のための酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、ヒドロキシカルボン酸、炭素数1〜12の脂肪酸又は炭素数1〜3のアルキル硫酸が好ましく、特に塩酸、硫酸、グリコール酸が好ましい。中和に用いる酸は、単独で用いても複数で用いてもよい。
【0039】
また、化合物(7)において、R30及びR32はそれぞれ独立に、炭素数8〜36、好ましくは8〜24、更に好ましくは12〜24のアルキル基又はアルケニル基である。更に、R30及びR32がアルキル基の場合、好ましくは炭素数8〜16、より好ましくは12〜16のアルキル基であり、R30及びR32がアルケニル基の場合、好ましくは炭素数16〜20のアルケニル基である。R31及びR33はそれぞれ独立に、好ましくは炭素数1〜4のアルキレン基、特に好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基である。F及びGはそれぞれ独立に、−COO−及び/又は−CONH−が好ましい。R34及びR35はそれぞれ独立に、メチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基が好ましい。Zは、陰イオン基、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基で置換しても良いアリールスルホン酸イオンから選ばれる1種以上である。
【0040】
(e)成分は柔軟効果の点から化合物(6)と化合物(7)を併用しても良い。
【0041】
本発明の柔軟剤組成物中の、(a)成分、(b)成分及び(e)成分のモル比は、柔軟性及び風合いの点から[(a)+(e)]/(b)=9/1〜4/6が好ましく、9/1〜5/5が更に好ましく、8.5/1.5〜6.5/3.5が特に好ましい。又、すすぎ水に対する影響の点から、(a)成分と(e)成分の質量比は、(a)/(e)=1/10〜100/1が好ましく、1/3〜50/1が更に好ましく、1/2〜50/1が特に好ましく、1/1〜25/1が最も好ましい。また、柔軟効果、風合い及び貯蔵安定性の点から、(a)成分及び(e)成分の合計含有量は、3〜50質量%が好ましく、5〜40質量%が更に好ましく、5〜30質量%が特に好ましい。
【0042】
本発明の柔軟剤組成物は、(f)成分として炭素数12〜36、好ましくは14〜24、より好ましくは14〜20の飽和又は不飽和の脂肪酸又はその塩を含有することが、柔軟効果及び風合い改善の点から好ましい。具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、あるいはこれらの混合物であり、特にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸から選ばれる1種以上が良好である。また、パーム油、牛脂から誘導されるアルキル組成を有する脂肪酸も好ましい。塩を用いる場合は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アルカノールアミン塩が好ましく、特に貯蔵安定性からナトリウム塩、カリウム塩が良好である。(f)成分の配合量は、組成物中0.01〜5質量%、特に0.05〜3質量%が好ましい。また、(f)成分/(a)成分は質量比で1/500〜1/10、好ましくは1/300〜1/50が柔軟効果の点から良好である。
【0043】
本発明では組成物中に(d)成分を安定に含有させる目的から上記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分に加えて、(g)成分としてさらに非イオン界面活性剤を配合することが好ましい。非イオン界面活性剤としては炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、特に一般式(8)で表される非イオン界面活性剤(以下化合物(8)という)が良好である。
【0044】
36−M−[(R37O)−R38 (8)
〔式中、R36は、炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R37は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。R38は、炭素数1〜3のアルキル基、又は水素原子である。kは2〜100、好ましくは5〜80、より好ましくは5〜60、特に好ましくは10〜40の数を示す。Mは−O−、−COO−,−CON−又は−N−であり、Mが−O−又は−COO−の場合はmは1であり、Mが−CON−又は−N−の場合はmは2である〕。
【0045】
化合物(8)の具体例として以下の化合物を挙げることができる。
【0046】
36−O−(CO)−H
〔式中、R36は前記の意味を示す。nは8〜100、好ましくは10〜60の数である。〕
36−O−(CO)−(CO)−H
〔式中、R36は前記の意味を示す。p及びqはそれぞれ独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、(CO)と(CO)はランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
【0047】
【化5】
Figure 2004263347
【0048】
〔式中、R36は前記の意味を示す。r、s、t及びuはそれぞれ独立に0〜40の数であり、r+s+t+uは5〜60、好ましくは5〜40の数である。R39及びR40はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕本発明の組成物中の(g)成分の配合量は、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%が更に好ましい。また、貯蔵安定性の点から(d)成分/(g)成分は質量比で1/10〜10/1が好ましく、5/1〜1/5が更に好ましい。
【0049】
また、本発明の柔軟剤組成物は、(h)成分として無機塩を含有することができる。無機塩としては塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムが貯蔵安定性の点から好ましい。但し、脂肪酸塩類などの界面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入する無機塩は上記制限を受けるものではない。本発明の組成物中の(h)成分の配合量は、0.1〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%が更に好ましい。
【0050】
本発明では貯蔵安定性を改善する目的で(i)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を配合しても差し支えないが、透明な外観を得るために留意する必要がある。配合できる化合物としてはトリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステルを挙げることができる。本発明の組成物中の(i)成分の配合量は、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%が更に好ましい。
【0051】
本発明の柔軟剤組成物には、貯蔵後の色や匂いを改善するため、通常知られている金属封鎖剤や酸化防止剤(以下(j)成分という)を配合することができる。金属封鎖剤としてはエチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩などに代表されるアミノカルボン酸類、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩に代表される無機リン化合物、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩やポリホスホン酸類、フィチン酸に代表される有機リン酸類を挙げることができ、酸化防止剤としては2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール及び2(3)−ブチル−4−オキシアニソール等が挙げられる。これらは酸でも塩として配合してもよい。本発明の組成物中の(j)成分の配合量は、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜2質量%が更に好ましい。
【0052】
本発明の柔軟剤組成物には、臭い劣化抑制効果の点から炭素数1〜10、好ましくは1〜7の炭化水素基を有する融点25℃以上、好ましくは50〜300℃、より好ましくは50〜200℃の有機酸(以下(k)成分という)を配合することが出来る。具体的に好ましい化合物としてはグリコール酸(mp80℃)、蓚酸(mp102℃)、乳酸(mp26℃)、マロン酸(mp135℃)、コハク酸(mp185℃)、マレイン酸(mp130℃)、リンゴ酸(mp100℃)、酒石酸(mp170℃)、グルタル酸(mp98℃)、アジピン酸(mp153℃)、n−ブチルマロン酸(mp102℃)、アゼライン酸(mp107℃)、クエン酸(mp153℃)、安息香酸(mp122℃)、フタル酸(mp191℃)を挙げることができる。これらの中でも臭い劣化抑制効果の点からグリコール酸、クエン酸、蓚酸、乳酸が特に好ましい。本発明の組成物中の(k)成分の配合量は、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜2質量%が更に好ましい。
【0053】
本発明の柔軟剤組成物には、貯蔵安定性を改善する目的で炭素数12〜28、好ましくは炭素数16〜24の直鎖又は分岐鎖のアルコール(以下(l)成分という)を配合することが出来る。具体的に好ましい化合物としては、2−デシル−1−テトラデシルアルコール等のゲルベアルコールを挙げることができる。本発明の組成物中の(l)成分の配合量は、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜2質量%が更に好ましい。
【0054】
本発明の柔軟剤組成物には、通常繊維処理剤に配合される香料(特に好ましくは特開平8−113871号公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分の組み合わせ)、あるいは色素等の成分を配合しても差し支えない。
【0055】
本発明の柔軟剤組成物の製造方法としては、水に(c)成分及び(d)成分、必要に応じて、(g)成分及び(h)成分を溶解させ、40〜70℃、好ましくは45〜65℃に加熱昇温し、その後(a)成分、(b)成分、必要に応じて(e)成分、(f)成分、(i)成分、(j)成分、(k)成分、及び(l)成分を添加して攪拌混合し、酸剤で所定のpHに調整し、冷却した後にその他の成分を添加する方法が貯蔵安定性の点から好ましい。
【0056】
【実施例】
例中の%は、特記しない限り質量%である。
【0057】
合成例1:(a−1)の合成
ステアリン酸を93%、パルミチン酸7%含有する混合脂肪酸とN,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミンとの脱メタノールアミド化反応により(a−1)を合成した。具体的には、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン161gと、ステアリン酸及びパルミチン酸の混合脂肪酸448gを攪拌機、温度計、脱水管のついた4つ口フラスコに入れ、180℃まで昇温し、その温度で約5時間生成するメタノールを留去しながら加熱撹拌した。その後、120℃に冷却し、減圧下、未反応のアミンを留去し、蒸留することで目的とするN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン(a−1)445gを得た。
【0058】
実施例1
下記成分を用いて表1及び表2に示す組成の柔軟剤組成物を調製した。即ち、300mLビーカーに、柔軟剤組成物の出来あがり質量が200gになるのに必要な量の95%相当量のイオン交換水を入れ、ウォーターバスで65℃に昇温した。1つの羽根の長さが2cmの攪拌羽根が3枚ついたタービン型の攪拌羽根で攪拌しながら(300r/min)、所要量の(c)成分、(d)成分、(h)成分を溶解・分散させた。次に攪拌しながら所要量の(a)成分、(b)成分、(e)成分、(f)成分、(l)成分を添加し、均一に溶解・分散するまで攪拌を続けた後、酸剤の(m)成分を所定量添加し、更に10分間攪拌後、液温を50℃まで冷却した。次に(n)成分、出来あがり質量にするのに必要な量のイオン交換水を添加して10分間攪拌した後、5℃の水を入れたウォーターバスにビーカーを移し、攪拌しながら30℃に冷却した。なお、表1及び表2に示すpHは冷却後(30℃)のpHを記載した。
【0059】
得られた柔軟剤組成物について、下記方法で外観、柔軟性及び風合いを評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0060】
<配合成分>
(a−1):合成例1で得たN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチルアミン
(b−1):ゲルベ型アルキル(炭素数24)硫酸エステル(ラウリルアルコールからゲルベ反応によって得られた2−デシル−1−テトラデシルアルコールを3酸化イオウで硫酸化して得られた化合物。
(c−1):2−フェノキシエタノール
(c−2):ジエチレングリコールモノフェニルエーテル
(c−3):エタノール
(d−1):東レ・ダウコーニング社製SH−200−10cs(ポリジメチルシロキサン、25℃における粘度10mm/s)
(d−2):東レ・ダウコーニング社製SH−200−100cs(ポリジメチルシロキサン、25℃における粘度100mm/s)
(d−3):東レ・ダウコーニング社製BY16−849(アミノ変性シリコーン、25℃における粘度1300mm/s、アミン当量600)
(d−4):東レ・ダウコーニング社製SH3773(ポリエーテル変性シリコーン、25℃における粘度710mm/s、変性基のエチレンオキシド平均付加モル数15、変性率10モル%)
(d’−1): 東レ・ダウコーニング社製SH−200−350cs(ポリジメチルシロキサン、25℃における粘度350mm/s)
(d’−2):東レ・ダウコーニング社製SH−200−1000cs(ポリジメチルシロキサン、25℃における粘度1000mm/s)
(d’−3):東レ・ダウコーニング社製BY16−850(アミノ変性シリコーン、25℃における粘度1100mm/s、アミン当量4000)
(d’−4):東レ・ダウコーニング社製SF8417(アミノ変性シリコーン、25℃における粘度1200mm/s、アミン当量1800)
(d’−5):東レ・ダウコーニング社製SH3772(ポリエーテル変性シリコーン、25℃における粘度1180mm/s、変性基のエチレンオキシド平均付加モル数15、変性率6.5モル%)
(d’−6):東レ・ダウコーニング社製SH3771(ポリエーテル変性シリコーン、25℃における粘度320mm/s、変性基のエチレンオキシド平均付加モル数15、変性率26モル%)
(e−1):ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド(アルキル基:C12/C14=40/60質量比)
(f−1):ステアリン酸
(h−1):塩化ナトリウム
(h−2):塩化マグネシウム
(l−1):2−デシル−1−テトラデシルアルコール
(m−1):塩酸
(m−2):p−トルエンスルホン酸
(n−1):香料〔ヘキシルシンナミックアルデヒド(18)、ネロリンヤラヤラ(4)、トリシクロデセニルアセテート(4)、ベンジルアセテート(10)、ムスクケトン(5)、アニシルアセトン(2)、サンダルマイソールコア(2)、アルデヒドC14ピーチ(1)、リナロール(18)、ジヒドロキシミルセノール(8)、ボルネオール(4)、セドロール(4)、ムゴール(5)、ベンジルアルコール(5)、ジプロピレングリコール(10)の混合物:カッコ内は香料中の%〕
(n−2):C.I.ACID BLUE 15
<外観の評価法>
柔軟剤組成物を広口規格ビンPSNo.11に100ml入れ、目視で評価し、組成物が透明液体であれば○、やや濁っているように見える液体であれば□、濁っている場合を△、沈殿又は分離が生じる場合を×として評価した。
【0061】
<柔軟性及び風合いの評価法>
・評価衣料の前処理
市販白色ポロシャツ(綿100%)を全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)に入れ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製アタック)を用いて標準コースで10回洗濯を行い、自然乾燥させた。
・柔軟剤処理
上記の前処理した市販白色ポロシャツ(綿100%)2kgを全自動洗濯機(ナショナルNA−F60E)に入れ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製アタック)で洗濯後、2回目の濯ぎ時に柔軟剤組成物を用いて柔軟剤処理を行い(標準コース、洗剤濃度0.0667%、柔軟剤量10mL、水道水40L使用、水温20℃)、脱水後衣料をハンガーに掛けて自然乾燥させた。上記柔軟処理の操作を5回繰り返した衣料を評価に用いた。また、表1及び表2の柔軟剤組成物において、(d)成分のシリコーン化合物が未配合の組成物を別途それぞれ調製し、同様に市販白色ポロシャツ(綿100%)に処理し対照衣料とした。尚、外観評価で△又は×の組成物については、評価しなかった。
【0062】
10人のパネラー(30代男性)が、上記処理したポロシャツと対照衣料のポロシャツを1対比較で官能評価を行い、柔軟性と風合いを下記の基準で判定し平均点を求めた。平均点が0以上1未満を◎、1以上2未満を○、2以上3未満を△、3を×として判定した。
【0063】
(1)柔軟性の評価基準
0:対照衣料より柔らかい
1:対照衣料よりやや柔らかい
2:対照衣料と同等の柔らかさである
3:対照衣料よりも柔らかさが劣る
(2)風合いの評価基準
0:対照衣料より滑らかな風合いである
1:対照衣料よりやや滑らかな風合いである
2:対照衣料と同じ風合いである
3:対照衣料より滑らかさが劣る風合いである
【0064】
【表1】
Figure 2004263347
【0065】
【表2】
Figure 2004263347

Claims (2)

  1. (a)分子中に炭素数8〜36の炭化水素基を1つと、3級アミノ基又はその酸塩若しくはその4級アンモニウム基を1つ有する化合物3〜50質量%、(b)分子中に炭素数8〜36の炭化水素基と−SOM基及び/又は−OSOM基〔M:対イオン〕とを有する陰イオン性界面活性剤、(c)有機溶剤3〜40質量%、及び(d)下記(i)〜(iii)から選ばれる1つ以上のシリコーン化合物0.1〜10質量%を含有し、(a)成分/(b)成分がモル比で9/1〜4/6である透明な液体柔軟剤組成物。
    (i)25℃における粘度が10〜200mm/sのポリジメチルシロキサン
    (ii)25℃における粘度が50〜1500mm/sであり、アミン当量が300〜900のアミノ変性シリコーン
    (iii)25℃における粘度が100〜1000mm/sであり、炭素数2及び/又は3のアルキレンオキシドが平均10〜50モル付加したポリオキシアルキレン基を有し、該ポリオキシアルキレン基による変性割合が7〜20%であるポリエーテル変性シリコーン
  2. (a)成分の炭素数8〜36の炭化水素基、又は(b)成分の炭素数8〜36の炭化水素基の少なくとも1つが、炭素−炭素不飽和結合を1つ以上有する炭化水素基、又は1つの炭素原子に3個若しくは4個の炭素原子が結合した部位を1個以上有する炭化水素基から選ばれた基である請求項1記載の透明な液体柔軟剤組成物。
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