JP5297978B2 - 繊維製品処理剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維製品処理剤組成物、その繊維製品処理剤組成物を処理した繊維製品、及びその繊維製品の使用方法に関する。
繊維製品に香りを付与する方法として、香料を含有する組成物を用いて、水又は有機溶媒を介して繊維製品を処理する方法が挙げられる。しかしながら、通常、繊維製品に付与された香料は、乾燥時に溶媒と共に揮散したり、乾燥後から経時で香料が布上から揮散することで、布から発する香りが弱くなっていく。近年香りに対する意識の高まりから、衣料用洗浄剤や仕上げ剤などの繊維製品処理剤組成物に持続性のある香料を用いて、洗濯〜乾燥終了後にも繊維製品に香りが持続する、或いは衣料の着用時にまで香りが持続し、発汗や水分の付与等によって香りが増加する技術の開発が望まれている。例えば、衣料の様々な使用場面において、発汗し衣服が湿潤するような運動を行う時、運動時又は運動直後での疲労感、又は発汗に伴い濡れた衣服が肌に張り付くなどの不快感を感じるような場面で、疲労感や不快感を和らげる為に香りが香ることが求められたり、洗面所には手や顔を洗った後に水を拭き取る為にタオルが置かれているが、長時間使用しつづけると体臭、汗の匂い、汚れの匂いなどの異臭が発生し、特に濡れた顔を拭く場面で不快に感じる為、その改善が強く求められている。これらの要求に対応する技術の開発が行われているが、例えば、特許文献1には特定の持続性香料組成物を含有し、布地上の香料の寿命を改善する布地軟化組成物が開示されている。特許文献2には特定の持続性香料組成物を含有し、洗濯物上で香料の改善した持続性を発揮する布帛柔軟剤組成物が開示されている。一方、特定のケイ素化合物を用いて、香りの持続性を付与する技術、衣類の風合いを改善する技術が開示されている。特許文献3には特定のケイ素化合物、及び脂肪アルキル第4級アンモニウム化合物を含有し、編織物に長期間持続する香気を付与する編織物コンディショナー組成物、特許文献4には特定のケイ素化合物を含有し、編織物に長期間持続する香気を付与する芳香付与成分を含有する、洗浄剤組成物が開示されている。特許文献5には耐加水分解性に優れた特定のケイ酸エステルを含むケイ酸エステル混合物、及びそれらを含有する組成物が開示されている。特許文献6には香気発散に持続性を与え、長寿命の香料原料として有用なアルケニルオキシ基を有するシラン誘導体が開示されている。特許文献7には、陽イオン界面活性剤と特定のアルコキシシランを含有し、繊維製品に柔軟効果を付与し、吸水性を改善できる柔軟剤組成物が開示されている。
また、近年、洗濯機の節水化や洗濯物の過度の詰め込み等により、すすぎ工程における、すすぎ水中の洗剤成分の残留量が増えている。
特表平11−504994号公報 特表平10−507793号公報 特開昭54−59498号公報 特開昭54−93006号公報 特表2003−526644公報 特開昭58−90593号公報 特開2007−177337号公報
特許文献1及び2に開示されている技術は布地上の香料寿命を改善するものであり、香りの強さは、処理直後から経時で減少することには変わりはない。特許文献3〜特許文献7には、本発明と同様の構造のケイ素化合物、及びケイ素化合物を含有する組成物が開示されているが、乾燥時よりも湿潤時に強く香らせる使用方法の示唆は無い。
本発明の課題は、乾燥時よりも湿潤時の方が香りが強く香る繊維製品に仕上げる事ができる繊維製品処理剤組成物、及びその繊維製品処理剤組成物により処理された繊維製品、並びにその繊維製品の使用方法を提供することにある。
本発明は、下記(a)成分を含有する繊維製品処理剤組成物、この繊維製品処理剤組成物を処理した繊維製品で、処理後に再び水と接触する繊維製品であって、水と接触した時の香りが、水と接触する前の香りよりも強く香る繊維製品、並びにこの繊維製品処理剤組成物で処理された繊維製品に水を接触させることで、水との接触前よりも香りを強く感じさせる、繊維製品の使用方法を提供する。
(a)成分:分子内に炭素数6〜16の香気性アルコール由来の炭化水素基を少なくとも1つ有するケイ素化合物を2種以上含有するケイ素化合物群であって、このケイ素化合物群中のケイ素原子に結合している全置換基中(但し、酸素原子を介して隣り合うケイ素原子は除く)の炭素数6〜16の香気性アルコール由来の炭化水素基を有する置換基の割合が、50モル%より大きく98モル%以下であるケイ素化合物群。
本発明の繊維製品処理剤組成物によれば、乾燥時よりも水と接触した時に香りが強く香る特徴を繊維製品に付与することができ、本発明により、乾燥時よりも水と接触した時に香りが強く香る繊維製品を提供することができる。また、乾燥時よりも水と接触させた時に香りを強く香らせる繊維製品の使用方法を提供することができる。
[(a)成分]
本発明の(a)成分は、分子内に炭素数6〜16の香気性アルコール由来、好ましくは好ましくは炭素数6〜16の香料アルコール由来の炭化水素基を少なくとも1つ有するケイ素化合物を2種以上含有するケイ素化合物群である。
このケイ素化合物群中のケイ素原子に結合している全置換基中(但し、酸素原子を介して隣り合うケイ素原子は除く)の炭素数6〜16の香気性アルコール由来、好ましくは炭素数6〜16の香料アルコール由来の炭化水素基を有する置換基の割合は、本発明の効果を得る観点から、50モル%より大きく、55モル%以上が好ましく、65モル%以上がより好ましく、75モル%以上が更に好ましい。また、製造の容易性の観点から、98モル%以下であり、95モル%以下が好ましい。尚、炭素数6〜16の香気性アルコール由来の炭化水素基(残基)とは、炭素数6〜16の香気性アルコールから水酸基を一つ除いた残基を示し、炭素数6〜16の香料アルコール由来の炭化水素基(残基)とは、炭素数6〜16の香料アルコールから水酸基を一つ除いた残基を示す。
本発明の(a)成分のケイ素化合物群は、下記一般式(1)で表されるケイ素化合物から構成されることが好ましく、ケイ素化合物群中に含有される全てのケイ素化合物中のR1基のモル数及びR2基のモル数の和と、R3基のモル数の比が、(R3基のモル数)/(R1基のモル数+R2基のモル数)=1/1より大きく98/2以下であることがより好ましい。
Figure 0005297978
〔式中、Xはそれぞれ独立に、R1基、OR2基、OR3基又はOH基であり、Yはそれぞれ独立に、X、−O−Si(X)3基又はOH基であり、R1基は置換基としてフェニル基、水酸基又はアルコキシ基を有していても良い炭素数1〜22の炭化水素基、R2は炭素数1〜4の炭化水素基、R3は炭素数6〜16の香気性アルコールから水酸基を除いた残基、好ましくは炭素数6〜16の香料アルコールから水酸基を一つ除いた残基であり、nは0〜15の数であり、nが0より大きい場合には平均値を示す。但し、分子中にOR3基を少なくとも一つ有する。〕
上記一般式(1)において、好ましいR1基は炭素数1〜18の炭化水素基であり、より好ましくは炭素数1〜8の炭化水素基であり、最も好ましくは炭素数1又は2のアルキル基である。好ましいR2基は炭素数1〜3のアルキル基、より好ましくは炭素数1又は2のアルキル基である。また、好ましいR3基は直鎖の飽和炭化水素基を除いた、炭素数6〜16の炭化水素基、より好ましくは炭素数6〜15の炭化水素基であり、更に好ましくは炭素数6〜13の炭化水素基である。前記の好ましいR基の炭化水素基とは香料アルコールから水酸基を一つ除いた残基を示す。また、一般式(1)において分子内に複数存在するR基は、それぞれ同一であっても良く、異なっていても良い。
本発明の繊維製品処理剤組成物中に含有される(a)成分のケイ素化合物群中に含有される全てのケイ素化合物中のR1基のモル数及びR2基のモル数の和と、R3基のモル数の比、(R3基のモル数)/(R1基のモル数+R2基のモル数)は、本発明の効果を得る観点から、好ましくは1/1より大きく、より好ましくは55/45以上、更に好ましくは65/35以上、最も好ましくは75/25以上である。また、製造の容易性の点から、98/2以下であることが好ましく、95/5以下がより好ましい。
なお、(a)成分中のR1基のモル数及びR2基のモル数の和と、R3基のモル数の比(R3基のモル数)/(R1基のモル数+R2基のモル数)は、各基のモル数をNMRで測定し、算出することができる。
一般式(1)で表されるケイ素化合物としては、下記一般式(1−1)、(1−2)又は(1−3)で表されるケイ素化合物が好ましく、一般式(1−1)で表されるケイ素化合物がより好ましい。
Si(R1p(OR2q(OR34-p-q (1−1)
[式中、R1、R2及びR3は前記の意味を示し、p及びqはそれぞれ0〜3の数であり、かつp+q=0〜3の数である。]
Figure 0005297978
[式中、R2及びR3は前記の意味を示し、TはR2またはR3であり、n1+n2+n3は2〜16である。また、n1、n2及びn3の数で表される各置換ケイ素基は分子内のいずれの位置にあっても良い。また、分子内にR3を少なくとも一つ有する。]
Figure 0005297978
[式中、Zはメチル基またはOT基であり、Tは前記の意味を示し、少なくとも一つはR3であり、R3は前記の意味を示し、n1+n2+n3は2〜16である。また、n1、n2及びn3の数で表されるそれぞれの置換ケイ素基は分子内のいずれの位置にあっても良い。]
3基として好ましい基は、炭素数6〜15の香気性アルコールから水酸基を除いた残基(但し、直鎖の飽和炭化水素基を除く)、好ましくは炭素数6〜15の香料アルコールから水酸基を一つ除いた残基であり、さらに好ましくは炭素数6〜13の香気性アルコールから水酸基を除いた残基、より好ましくは炭素数6〜13の香料アルコールから水酸基を一つ除いた残基である。
香気性アルコールとしては、脂肪族アルコール、テルペン系アルコール、セスキテルペン系アルコール、脂環式アルコール、芳香族アルコール又は合成サンダルから選ばれる香料アルコールが挙げられ、具体的には、以下のアルコールが挙げられる。
<炭素数6のアルコール>
トランス−2−ヘキセノール、シス−3−ヘキセノール
<炭素数7のアルコール>
ベンジルアルコール
<炭素数8のアルコール>
3−オクタノール、1−オクテンー3−オール、2−フェニルエチルアルコール、1−フェニルエチルアルコール、4−メトキシベンジルアルコール、3−ヒドロキシ−5−メトキシトルエン
<炭素数9のアルコール>
2,4−ジメチル−2−ヘプタノール、トランス−2−シス−6−ノナジエノール、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール、4−イソプロピルシクロヘキサノール、3−フェニル−2−プロペン−1−オール、3−フェニルプロピルアルコール
<炭素数10のアルコール>
9−デセノール、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン−3−オール、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール、3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエン−1−オール、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール、2−メチル−6−メチレン−7−オクテン−2−オール、2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−オール、3,7−ジメチルオクタノール、3,7−ジメチルオクタンー3−オール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2−オール、3,7−ジメチル−4,6−オクタジエン−3−オール、p−メンタン−8−オール、1−p−メンテン−4−オール、p−メンタン−3−オール、1,7,7−トリメチル−ビシクロ[1,2,2−]ヘプタン−2−オール、p−メンス−8−エン−3−オール、4−イソプロピルシクロヘキサンメタノール、p−t−ブチルシクロヘキサノール、o−t−ブチルシクロヘキサノール、1−フェニル−2−メチル−2−プロパノール、2−プロピル−5−メチルフェノール、2−メチル−5−イソプロピルフェノール、2−メトキシ−4−アリールフェノール、2−メトキシ−4−(1−プロペニル)−フェノール
<炭素数11のアルコール>
4−メチル−3−デセン−5−オール、10−ウンデセノール、6,6−ジメチル−ビシクロ−[3,1,1]−2−ヘプテン−2−エタノール、1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)−エタノール、4−フェニル−2−メチル−2−ブタノール、5−プロペニル−2−エトキシフェノール
<炭素数12のアルコール>
2,2−ジメチル−3−(3−メチルフェニル)−プロパノール、1−フェニル−3−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、3,7−ジメチル−7−メトキシオクタン−2−オール
<炭素数13のアルコール>
2,5,5−トリメチル−1,2,3,4,4α,5,6,7−オクタヒドロ−2−ネフタレノール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−ブタン−1−オール
<炭素数14のアルコール>
1−(2−t−ブチルシクロヘキシルオキシ)−2−ブタノール、α,β−2,2,6−ペンタメチルシクロヘキシルプロパノール、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−ペンタン−2−オール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、3−メチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール
<炭素数15のアルコール>
3,7,11−トリメチル−1,6,10−ドデカトリエン−3−オール、3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−12−オール、(−)−α−ビサボロール、セドロール、パチュリアルコール、ベチベロール、1−(2,2,6−トリメチルシクロヘキシル)−3−ヘキサノール、サンタロール、3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール
<炭素数16のアルコール>
イソボニルシクロヘキサノール
これらの香気性アルコールの中では、トランス−2−ヘキセノール、シス−3−ヘキセノール、2−フェニルエチルアルコール、4−メトキシベンジルアルコール、p−メンタン−3−オール、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール、3,7−ジメチル−シス−2,6−オクタジエン−1−オール、4−イソプロピルシクロヘキサンメタノール、3,7−ジメチルオクタノール、3,7−ジメチル−6−オクテン−1−オール、3−メチル−5−フェニル−1−ペンタノール、3−フェニル−2−プロペン−1−オール、3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリエン−12−オール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、2−イソプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−オール
が好ましい。
特に好ましくは、シス−3−ヘキセノール、2−フェニルエチルアルコール、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オールである。
上記一般式(1)で表されるケイ素化合物は、下記の方法により合成することができる。また、下記の方法1及び方法2で使用される香気性アルコールは、香料アルコールが好ましい。
方法1:
テトラエトキシシランやアルキルトリエトキシシラン、ジアルキルジエトキシシラン等の炭素数1〜4のアルコキシシラン類とR3基を有する香気性アルコールとのエステル交換反応。
方法2:
テトラクロロシランやアルキルトリクロロシラン等のハロゲン化シラン類とR3基を有する香気性アルコールとのエステル化反応。
方法1において、エステル交換されるアルコキシ基としては、入手性等の点からメトキシ基又はエトキシ基が好ましく、エトキシ基がより好ましい。
方法1のアルコキシシランとR3基を有する香気性アルコールとのエステル交換反応において、アルコキシシランに対して加える香気性アルコールのモル比により置換度が異なる反応物を与え、アルコキシシランのアルコキシ基に対する香気性アルコールのモル比は(香気性アルコール)/(アルコキシシランのアルコキシ基)=0.55〜10が好ましく、0.55〜5がより好ましく、0.6〜4が更に好ましく、0.7〜3が更により好ましい。
方法1におけるエステル交換反応の反応温度は、アルコキシシラン及び香気性アルコールの沸点以下が好ましく、室温(20℃)〜200℃がより好ましく、50〜170℃が更に好ましく、70〜150℃更により好ましく、90〜130℃が特に好ましい。
方法1におけるエステル交換反応は、減圧下で行うことが、反応を速やかに進行させることができる等の点から好ましい。減圧度は反応温度にもよるが、アルコキシシラン及び香気性アルコールの沸点以下で行えばよく、1.3Pa〜常圧(0.1MPa)が好ましく、130Pa〜40kPaがより好ましく、1.3kPa〜13kPaが更に好ましい。反応は反応初期から減圧下で行っても、途中から減圧下で行っても良い。
方法1におけるエステル交換反応は、触媒を添加することが、反応を速やかに進行させることができる等の点から好ましい。触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等のアルカリ触媒や、アルミニウムテトライソプロポキシド、チタンテトライソプロポキシド等のルイス酸触媒を用いることができる。
方法2のハロゲン化シランにおいて、ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、塩素原子が好ましい。
方法2のハロゲン化シランとR3基を有する香気性アルコールとのエステル化反応において、ハロゲン化シランに対して加える香気性アルコールのモル比により置換度が異なる反応物を与え、ハロゲン化シランに対する香気性アルコールのモル比は(香気性アルコール)/(ハロゲン化シランのハロゲン基)=0.55〜10が好ましく、0.55〜5がより好ましく、0.6〜4更に好ましく、0.7〜3が更により好ましい。
方法2においては反応の進行に伴い酸が副生するため塩基を加えて反応することが好ましい。用いる塩基としては、例えば、トリエチルアミン等の3級アミンやピリジン等が挙げられる。
方法2のエステル化反応では多量の塩副生等の点から、溶媒を用いても良く、反応温度は、基質や溶媒が凝固しない低温で行うこともできる。反応終了後、溶媒を除去する必要がある場合には、各種公知の装置・設備を用いることができ、また脱塩には濾過や抽出、電気透析等、公知の方法を用いることができる。
方法1のエステル交換反応、方法2のエステル化反応で得られる一般式(1)で表されるケイ素化合物は、他の置換度の異なるケイ素化合物との混合物であっても、さらにシロキサンが縮合した鎖状または環状の重・縮合物との混合物であっても良い。また、方法1のエステル交換反応、方法2におけるエステル化反応は、2種以上のR3基を有する香気性アルコールを混合して用いても、2種以上のR1で示される脂肪族炭化水素基を持つアルコキシシラン又はハロゲン化シランを用いても良い。
[(b)成分]
本発明の繊維製品処理剤組成物は、本発明の効果を更に増強する目的で、(b)成分として、分子内に炭素数8〜36の炭化水素基を有し、炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均2〜200モル、好ましくは8〜150モル付加した非イオン界面活性剤を含有することが望ましい。
(b)成分としては、下記一般式(3)で表される非イオン界面活性剤が好ましい。
31−E−〔(R32O)a−R33b (3)
〔式中、R31は、炭素数8〜18、好ましくは8〜16のアルキル基又はアルケニル基である。R32は、炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。R33は、炭素数1〜3のアルキル基又は水素原子である。aは、2〜100、好ましくは4〜80、より好ましくは5〜60、特に好ましくは8〜50の数を示す。Eは、−O−、−COO−、−CON<又は−N<であり、Eが−O−又は−COO−の場合bは1であり、Eが−CON<又は−N<の場合bは2である。〕
一般式(3)で表される化合物の具体例として、以下の式(3−1)〜(3−4)で表される化合物を挙げることができる。
31−O−(C24O)d−H (3−1)
〔式中、R31は前記の意味を示す。dは2〜100、好ましくは10〜50の数である。〕
31−O−(C24O)e−(C36O)f−H (3−2)
〔式中、R31は前記の意味を示す。eは1〜100、fは1〜100の数であり、(C24O)と(C36O)はランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
Figure 0005297978
〔式中、R31は前記の意味を示す。g、h、i及びjはそれぞれ独立に0〜40の数であり、g+h+i+jは5〜150、好ましくは5〜100の数であり、(C24O)と(C36O)はランダムあるいはブロック付加体であってもよい。R34及びR35は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕
[(c)成分]
本発明の繊維製品処理剤組成物は、本発明の効果を更に増強する目的、とりわけ洗剤成分が多い処理浴中で処理された場合の効果を更に増強する目的で、(c)成分として、分子内にエステル基又はアミド基で分断された総炭素数12〜28の炭化水素基を少なくとも1個有する第3級アミン、その酸塩又はその4級化物から選ばれる陽イオン界面活性剤を含有することが好ましい。
(c)成分としては、一般式(2)で表される第3級アミン、その酸塩又はその4級化物から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
Figure 0005297978
〔式中、Ra1基は、エステル基又はアミド基で分断された総炭素数12〜28の炭化水素基であり、Ra2基及びRa3基はそれぞれ独立に、Ra1基、炭素数1〜3のアルキル基、及び炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基から選ばれる基である。〕
前記一般式(2)において、Ra1基としては、下記(i)〜(iii)に示す基が挙げられ、Ra2基及びRa3基としては、それぞれ独立に下記(i)〜(v)に示す基が挙げられる。
(i)エステル基又はアミド基で分断されている総炭素数12〜28、好ましくは14〜26の飽和炭化水素基
(ii)エステル基又はアミド基で分断されている総炭素数12〜28、好ましくは14〜26の二重結合を1個以上有する不飽和炭化水素基
(iii)上記基(i)及び基(ii)の混合基
(iv)炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基
(v)炭素数1〜3のアルキル基
(c)成分は、脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルと、アルカノールアミン又はアミノアルキルアミン等のアミンとを、エステル化反応、アミド化反応、又はエステル交換反応させて得ることができる。上記の好ましい炭化水素組成を有する脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルを得るために、通常油脂便覧等で知られているような脂肪酸を用いるだけでは達成できない場合は、不飽和結合への水素添加反応、不飽和結合の異性化反応、または蒸留操作、ボトムカット、トップカットによるアルキル鎖長の調整、あるいは複数の脂肪酸の混合により得ることが出来る。
上記アミノアルキルアミンは分子内に1級アミノ基、2級アミノ基、及び3級アミノ基から選ばれる、少なくとも2種以上のアミノ基を有するアミンが好ましい。またアルカノールアミンは分子内にヒドロキシ基を必須とし、1級〜3級アミノ基を有するアミンが好ましい。より具体的な例として、ジアルキルモノアルカノールアミン(好ましくはジメチルモノエタノールアミンもしくはジメチルモノプロパノールアミン)、モノアルキルジアルカノールアミン(好ましくはメチルジエタノールアミンもしくはメチルジプロパノールアミン)、またはトリアルカノールアミン(好ましくはトリエタノールアミンもしくはトリプロパノールアミン)、またはジ(アミノアルキル)アルキルアミン(例えば、N−メチル−N,N−ジ(3−アミノプロピル)アミン)、ジアルキルアミノアルキルアミン(例えば、N,N−ジメチル−N−(3−アミノプロピル)アミン)、アルキルアミノプロピルモノアルキルアルカノールアミン(好ましくは、N−メチルーN−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−アミノプロピル)アミン)が挙げられるが、これらに限定されない。特に好ましくはN−メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルーN−(2−ヒドロキシエチル)−N−(3−アミノプロピル)アミン、N,N−ジメチル−N−(3−アミノプロピル)アミン、N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミンである。
エステル化反応、アミド化反応又はエステル交換反応において、脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルと、前記アミンのヒドロキシル基、及び1級〜2級アミノ基の合計モル数とのモル比は、0.5:1〜2:1が好ましく、0.6:1〜2:1がより好ましく、0.7:1〜0.98:1が特に好ましく、最も好ましくは、0.8:1〜0.98:1である。
一般式(2)で表される第3級アミンの酸塩としては、無機酸及び有機酸で中和された酸塩が挙げられる。好ましい無機酸は、塩酸、硫酸、リン酸であり、好ましい有機酸は炭素数1〜10の1価又は多価のカルボン酸、又は炭素数1〜20の1価又は多価のスルホン酸、又は炭素数6〜36のアルキル硫酸エステル、又はポリオキシアルキレンアルキル(アルキル基の炭素数6〜36)硫酸エステルである。より好ましくはメチル硫酸、エチル硫酸、p−トルエンスルホン酸、(o−、m−、p−)キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、グリコール酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、炭素数12〜36のアルキル硫酸エステル、又はポリオキシアルキレンアルキル(アルキル基の炭素数12〜36)硫酸エステルである。一般式(2)で表される第3級アミンの4級化物としては、一般式(2)で表される第3級アミンを、アルキルハライド、ジアルキル硫酸、アルキレンオキシド等のアルキル化剤で4級化した化合物が挙げられる。アルキルハライドとしてはメチルクロリドが好ましく、ジアルキル硫酸としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸が好ましく、アルキレンオキシドとしてはエチレンオキシドが好ましい。また、アルキル化剤を用いた4級化反応は、溶媒存在下(例えば、エタノール)でも行うことができるが、合成物の臭い、保存安定性を維持する観点及び/又は不純物の生成を抑える観点から、無溶媒下で行うことも出来る。
[(d)成分]
本発明の繊維製品処理剤組成物は、ポリエステル、ナイロン及びアクリル等の化学繊維に適用する場合には、木綿繊維よりも本発明の効果が弱く感じられるため、本発明の効果を増強する目的で、更に(d)成分として、炭素数12〜24の脂肪酸、その塩又はその低級アルキル(アルキル基の炭素数1〜4)エステル、及び炭素数12〜36の1価アルコールから選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。
炭素数12〜24の脂肪酸、その塩又はその低級アルキル(アルキル基の炭素数1〜4)エステルの具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、ベヘニン酸等の炭素数12〜24の飽和又は不飽和脂肪酸、又はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、炭素数2〜8のアルカノールアミン塩又はアルカノールアンモニウム塩、あるいは前記脂肪酸のメチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステル、n−プロピルエステル等が挙げられる。また、炭素数12〜36の1価アルコールの具体例としては、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、炭素数24、28若しくは36のゲルベアルコール等が挙げられる。
[繊維製品処理剤組成物]
本発明の繊維製品処理剤組成物中の(a)成分の含有量は、本発明の効果を得る観点及び経済的観点から、0.1〜6質量%が好ましく、0.2〜3質量%がより好ましく、0.3〜2質量%が更に好ましい。また本発明の繊維製品処理剤組成物中の(b)成分の含有量は、本発明の効果を増強させる観点から、0.1〜8質量%が好ましく、0.1〜7質量%がより好ましい。
本発明の繊維製品処理剤組成物中の(c)成分の含有量は、本発明の効果を増強させる観点から、3〜30質量%が好ましく、8〜28質量%がより好ましく、10〜25質量%が更に好ましい。また(a)成分と(c)成分の質量比は、本発明の効果を増強させる観点から、(c)成分/(a)成分=1/2〜150/1が好ましく、1/1〜140/1がより好ましく、1/1〜120/1が更に好ましい。
本発明の繊維製品処理剤組成物中の(d)成分の含有量は、本発明の効果を増強させる観点から、0.5〜3質量%が好ましく、0.5〜2質量%がより好ましく、0.8〜2質量%が更に好ましい。また、(a)成分と(d)成分の質量比は、(a)成分/(d)成分=1/15〜12/1が好ましく、1/15〜4/1がより好ましく、1/10〜3/1が更に好ましい。
本発明の組成物は、(c)成分が、エステル基又はアミド基で分断された総炭素数12〜28の炭化水素基を分子内に1つ有する場合には、(e)成分として、炭素数10〜36の炭化水素基を分子内に少なくとも1つ有する陰イオン界面活性剤を含有することが化学繊維の性能を向上させる点で好ましい。(e)成分は分子中に、好ましくは炭素数10〜28、特に好ましくは12〜28のアルキル基又はアルケニル基と、−SO3M基及び/又は−OSO3M基〔M:対イオン〕を有する陰イオン界面活性剤であり、具体的には上記炭素数を有するアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル(又はアルケニル)硫酸、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸、オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩が好ましい。これらの中でも特に炭素数16〜28のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸、炭素数16〜28のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜3であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸およびこれらの塩から選ばれる1種以上を配合することが好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が貯蔵安定性の点から良好である。
本発明の組成物中の(e)成分の配合量は、(c)成分と(e)成分のモル比が、(c)成分/(e)成分=95/5〜30/70となる割合が好ましく、より好ましくは95/5〜40/60、更に好ましくは95/5〜50/50であり、特に好ましくは95/5〜55/45である。
本発明の組成物は、(f)成分として、シリコーン化合物を配合することが出来る。好ましいシリコーン化合物は、20℃のイオン交換水1リットルに溶解する量が1g以下である水不溶性のシリコーン化合物である。具体的にはジメチルポリシロキサン、4級アンモニウム変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、アミド変性ジメチルポリシロキサン、エポキシ変性ジメチルポリシロキサン、カルボキシ変性ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン、フッ素変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン化合物が挙げられ、ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、アミド変性ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン(ポリオキシエチレン及び/又はポリオキシプロピレン、好ましくはポリオキシエチレン)変性ジメチルポリシロキサンから選ばれる1種以上が好ましい。
シリコーン化合物の分子量は、千〜100万が好ましく、3千〜100万がより好ましく、5千〜100万が更に好ましい。また、25℃における粘度は、2〜100万mm2/sが好ましく、500〜100万mm2/sがより好ましく、1千〜100万mm2/sが更に好ましい。アミノ変性ジメチルポリシロキサンのアミノ当量(アミノ当量とは窒素原子1個当たりの分子量)は、1,500〜40,000g/molが好ましく、2,500〜20,000g/molがより好ましく、3,000〜10,000g/molが更に好ましい。
本発明の組成物中の(f)成分の含有量は、0.2〜15質量%が好ましく、0.2〜10質量%がより好ましく、0.2〜5質量%が更に好ましい。また、(c)成分と(f)成分を併用する場合は、(c)成分/(f)成分の質量比は、60/1〜1/50が好ましく、60/1〜1/20がより好ましく、50/1〜1/10が更に好ましい。
また、本発明の組成物は、(g)成分として香料組成物を(a)成分と併用することができる。本発明の組成物中の(g)成分の含有量は、0.1〜3質量%が好ましい。また、(a)成分と(g)成分の質量比、(g)成分/(a)成分は、50/1〜1/50が好ましく、30/1〜1/10が更に好ましい。
また、本発明の組成物は、(h)成分として、金属封鎖剤を含有することが、貯蔵安定性の向上の点から好ましい。金属封鎖剤としては、具体的には下記の化合物を挙げることができる。
(1)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸などのホスホン酸又はこれらの塩(好ましくは、アルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩)。
(2)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸、アルキルグリシン−N,N−ジ酢酸、アスパラギン酸−N,N−ジ酢酸、セリン−N,N−ジ酢酸、グルタミン酸二酢酸、エチレンジアミンコハク酸などのアミノポリ酢酸又はこれらの塩(好ましくは、アルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩)。
これらの中で特に好ましい(h)成分は、貯蔵安定性の向上の点から、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン四酢酸である。
本発明の組成物中の(h)成分の含有量は、0.001〜5質量%が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましく、0.001〜0.5質量%が更に好ましい。
本発明の組成物は、(i)成分として、pHを調節する目的でpH調整剤を配合することができる。(i)成分としては、塩酸、硫酸などの無機酸、クエン酸、乳酸、グリコール酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸、水酸化ナトリウムなどの無機アルカリが挙げられる。
本発明の繊維製品処理剤組成物のpHは、(a)成分が組成物中で急速に加水分解するのを防止する観点から、20℃で2〜8が好ましく、2〜7がより好ましい。
本発明の組成物は、粘度を調整する目的で、(j)成分として無機あるいは有機の電解質を配合する事ができる。無機電解質としては、塩酸、硫酸、りん酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩が好ましく、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムがより好ましい。有機電解質としてはグリコール酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸のアルカリ金属、又はアルカリ土類金属の塩が好ましく、グリコール酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウムなどがより好ましい。本発明の組成物中の(j)成分の含有量は、0〜5質量%が好ましく、0〜4質量%がより好ましく、0.0001〜3質量%が更に好ましい。
本発明の組成物は、必要に応じて(k)成分として、溶剤を含有していても良い。溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールから選ばれる溶剤が好ましく、特にエタノールが匂いの点から好ましい。本発明の組成物中の(k)成分の含有量は、0〜25質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
本発明の組成物は、組成物の匂いや色の安定性を向上させる目的で、(l)成分として、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、及びブチル化ヒドロキシアニソール等から選ばれる1種以上の酸化防止剤を含有することが好ましい。中でも、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノールが好ましい。本発明の組成物中の(l)成分の含有量は、0.0001〜0.1質量%が好ましい。
本発明の組成物は、必要に応じて(m)成分として、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、パラベン類等の防腐剤を含有することが好ましい。本発明の組成物中の(m)成分の含有量は、0.0001〜1質量%が好ましい。
本発明の組成物は、必要に応じて(n)成分として、分子内にスルホン酸基、アミノ基またはその塩を有する色素を含有することが好ましい。色素としては、直接染料、酸性染料、反応染料であって、赤色色素、青色色素、黄色色素、紫色色素から選ばれる1種または2種以上の色素である。より具体的には、カラーインデックス酸性青色9号、カラーインデックス酸性赤色52号、カラーインデックス酸性黄色3号、カラーインデックス酸性赤色138号等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明の組成物中の(n)成分の含有量は、0.00001〜0.01質量%が好ましい。
本発明の繊維製品処理剤組成物は好ましくは水を含有する。通常、水は、組成物の残部である。
[処理方法及び繊維製品]
本発明の繊維製品処理剤組成物は、水や有機溶剤等を媒体として繊維製品に接触させる方法で処理することが好ましい。本発明の繊維製品処理剤組成物を繊維製品に接触させる工程としては、一般家庭の洗濯工程の濯ぎの段階で、濯ぎ水に添加して処理する事が好ましい。本発明の(a)成分は、繊維製品1kgに対して0.007g〜0.5gとなる量で処理する事が好ましく、より好ましくは0.008〜0.4gであり、更に好ましくは0.01〜0.3gである。一般に(a)成分のみを単独で処理した繊維製品よりも、(a)成分を(b)成分及び/又は(c)成分と共存させた組成物で処理した繊維製品の方が、再び水と接触した時の香りが強く感じられる点で好ましい。また、本発明の繊維製品処理剤組成物をポリエステル、ナイロン、アクリル等の化学繊維に適用する場合には、木綿繊維よりも本発明の効果が弱く感じられるため、効果を増強する目的から(d)成分を併用することが好適である。
これら以外の方法としては、本発明の繊維製品処理剤組成物を繊維製品に直接噴霧する方法、ローラー等で塗布する方法等が挙げられる。
[使用方法]
本発明の繊維製品処理剤組成物で処理した繊維製品の使用方法としては、例えば、洗顔後、手洗い後、又は入浴後の身体に付着した水を拭き取る行為により、本発明の繊維製品処理剤組成物で処理した繊維製品(例えば、タオル、ハンカチ類)と水とを接触させることで、本発明の効果を発現しうる。また、運動時に着用する衣料を予め、本発明の繊維製品処理剤組成物で処理しておく事で、運動時又は運動後の発汗で生成した汗と衣料が接触することでも効果を発現しうる。また、カーテン、マット、カーペット等の住居用繊維製品に、本発明の繊維製品処理剤組成物を予めスプレー等で噴霧しておき、香りを楽しみたい時に、処理した繊維製品に水を霧状に噴霧することで、香りを部屋中に漂わせる使用方法が挙げられる。直接芳香製品を噴霧した場合には、噴霧した芳香製品を吸い込むことによるムセ感や、噴霧した芳香製品が直接皮膚に付着することによるべたつき感を感じる場合があるが、予め本発明の繊維製品処理剤組成物を噴霧しておけば、多くの人が同じ居住空間に存在する場合や、ソファーに座ってリラックスした状態、またはカーペットの上に寝そべった状態で、発香させるために水を噴霧しても、水であれば、吸い込む事によるムセ感を感じることもなければ、直接皮膚に付着した場合でもべたつき感などの不快感を感じることなしに、香りが部屋中に漂う効果を発現しうる。
本発明の繊維製品処理剤組成物を例えば、雑巾や水着などに処理しても、使用時に雑巾をバケツに入った多量の水に浸漬した場合や、水泳時など繊維製品に対して多量の水が接触した場合には本発明の効果は発現し難いので、本発明の繊維製品処理剤組成物で処理した繊維製品に接触させる水の量としては、繊維製品に対して0.01〜200質量%が好ましく、0.1〜100質量%がより好ましい。
実施例及び比較例で用いた各成分を以下にまとめて示す。
<(a)成分>
(a−1) :下記合成例1で得たケイ素化合物群
(a−2) :下記合成例2で得たケイ素化合物群
(a−3) :下記合成例3で得たケイ素化合物群
(a−4) :下記合成例4で得たケイ素化合物群
(a−5) :下記合成例5で得たケイ素化合物群
(a−6) :下記合成例6で得たケイ素化合物群
(a−7) :下記合成例7で得たケイ素化合物群
(a−8) :下記合成例8で得たケイ素化合物群
(a−9) :下記合成例9で得たケイ素化合物群
(a−10):下記合成例10で得たケイ素化合物群
(a−11):下記合成例14で得たケイ素化合物群
<(a’)成分((a)成分の比較品)>
(a’−1):下記比較合成例1で得たケイ素化合物群
(a’−2):下記比較合成例2で得たケイ素化合物群
(a’−3):下記比較合成例3で得たケイ素化合物群
(a’−4):シス−3−ヘキセノール
(a’−5):2−フェニルエタノール
(a’−6):3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール
(a’−7): 2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1
−イル)−2−ブテン−1−オール
<(b)成分>
(b−1):ラウリルアルコールのポリオキシエチレン3モル付加物
(b−2):ラウリルアルコールのポリオキシエチレン40モル付加物
(b−3):ラウリルアルコールのポリオキシエチレ150モル付加物
(b−4):イソトリデシルアルコールのポリオキシエチレン40モル付加物
(b−5): 炭素数9〜11(炭素数9/10/11=2/4/3(質量比))のアルコールのポリオキシエチレン9モル付加物
<(b’)成分((b)成分の比較品)>
(b’−1):ラウリルアルコールのポリオキシエチレン300モル付加物
<(c)成分>
(c−1):下記合成例11で得た第3級アミン
(c−2):下記合成例12で得た第4級アンモニウム塩
(c−3):下記合成例13で得た第3級アミン
<(d)成分>
(d−1):ステアリン酸とパルミチン酸の混合物(ステアリン酸/パルミチン酸=6/4のモル比)
(d−2):オレイン酸
(d−3):ステアリン酸メチルエステル
(d−4):ラウリン酸ナトリウム
<(d’)成分((d)成分の比較品)>
(d’−1):オクタン酸ナトリウム
<その他の成分>
(e−1):炭素数24のゲルベアルコール(ラウリルアルコールからゲルベ反応によって得られるアルコール)の硫酸エステルナトリウム塩
(h−1):エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩
(j−1):塩化カルシウム
(l−1):2,6−ジーtert−ブチル−4−メチルフェノール
(m−1):1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン
(n−1):カラーインデックス酸性赤色52号
(n−2):カラーインデックス酸性黄色3号
合成例1:ケイ素化合物群(a−1)の合成
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン35.45g(0.13mol)、シス−3−ヘキセノール64.74g(0.65mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液1.34mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら118℃〜120℃で約2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながらさらに3時間攪拌した。3時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ケイ素化合物群(a−1)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中のシス−3−ヘキセニル基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例2:ケイ素化合物群(a−2)の合成
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン41.68g(0.20mol)、2−フェニルエタノール87.98g(0.72mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液1.85mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら112℃〜118℃で約2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながらさらに3時間攪拌した。3時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、ケイ素化合物群(a−2)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−フェニルエトキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例3:ケイ素化合物群(a−3)の合成
2−フェニルエタノールの仕込み量を73.4g(0.6mol)にした以外は合成例2と同様に合成し、ケイ素化合物群(a−3)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−フェニルエトキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例4:ケイ素化合物群(a−4)の合成
2−フェニルエタノールの仕込み量を61.0g(0.50mol)にした以外は合成例2と同様に合成し、ケイ素化合物群(a−4)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−フェニルエトキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例5:ケイ素化合物群(a−5)の合成
2−フェニルエタノールの仕込み量を48.9g(0.40mol)にした以外は合成例2と同様に合成し、ケイ素化合物群(a−5)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−フェニルエトキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
比較合成例1:ケイ素化合物群(a’−1)の合成
2−フェニルエタノールの仕込み量を24.4g(0.2mol)にした以外は合成例2と同様に合成し、ケイ素化合物群(a’−1)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−フェニルエトキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例6:ケイ素化合物群(a−6)の合成
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン27.08g(0.13mol)、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール72.5g(0.47mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.485mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら110〜120℃で2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら117〜120℃でさらに4時間攪拌した。4時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行いケイ素化合物群(a−6)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−イルオキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例7:ケイ素化合物群(a−7)の合成
3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オールの仕込み量を60.2g(0.39mol)にした以外は合成例6と同様に合成し、ケイ素化合物群(a−7)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−イルオキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例8:ケイ素化合物群(a−8)の合成
3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オールの仕込み量を40.1g(0.26mol)にした以外は合成例6と同様に合成し、ケイ素化合物群(a−8)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−イルオキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例9:ケイ素化合物群(a−9)の合成
100mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン18.78g(0.09mol)、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール 63.0g(0.324mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.635mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら109〜110℃で2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら117〜120℃でさらに3時間攪拌した。3時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行いケイ素化合物群(a−9)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
比較合成例2:ケイ素化合物群(a’−2)の合成
2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オールの仕込み量を17.49g(0.09mol)にした以外は合成例9と同様に合成し、ケイ素化合物群(a’−2)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例10:ケイ素化合物群(a−10)の合成
200mLの四つ口フラスコにメチルトリエトキシシラン27.24g(0.20mol)、2−フェニルエタノール48.9g(0.40mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.958mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら115℃で2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら118〜121℃でさらに3時間攪拌した。3時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行いケイ素化合物群(a−10)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−フェニルエトキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
比較合成例3:ケイ素化合物群(a’−3)の合成
2−フェニルエタノールの仕込み量を24.43g(0.20mol)にした以外は合成例10と同様に合成し、ケイ素化合物群(a’−3)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の2−フェニルエトキシ基の割合を、1H−NMR測定により分析した。結果を表1に示す。
合成例14:ケイ素化合物群(a−11)の合成
3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オールと2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール(3:1)の混合ケイ素化合物を含むケイ素化合物群の合成
200mLの四つ口フラスコにテトラエトキシシラン37.51g(0.18mol)、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オール75.0g(0.49mol)、2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール31.5g(0.16mol)、2.8%ナトリウムメトキシドメタノール溶液0.671mLを入れ、窒素気流下エタノールを留出させながら109〜120℃で約2時間攪拌した。2時間後、槽内の圧力を徐々に8kPaまで下げ、エタノールを留出させながら約120℃でさらに4時間攪拌した。4時間後、冷却、減圧を解除した後、濾過を行い、3,7−ジメチル−トランス−2,6−オクタジエン−1−オールと2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オールのモル比3:1の混合ケイ素化合物を含むケイ素化合物群(a−11)を得た。得られたケイ素化合物群の全置換基中の香料アルコール由来の置換基の割合を、H−NMRで分析した。結果を表1に示す。
Figure 0005297978
合成例11:化合物(c−1)の合成
ステアリン酸とパルミチン酸を6/4のモル比で混合した脂肪酸とN−(3−アミノプロピル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミンとを1.8/1のモル比で混合し、定法に従って脱水縮合を行った。酸価が9になった時点で反応を止め、縮合物を得た。酸価から求めたアミン化合物の脂肪酸含有量は4.4質量%であり、残り95.6質量%が(c)成分である。
合成例12:化合物(c−2)の合成
ステアリン酸とパルミチン酸を質量比で6/4で混合した脂肪酸とN−メチルジエタノールアミンとを1.9/1のモル比で混合し、定法に従って脱水縮合反応を行った。酸価が5になった時点で反応を止め、縮合物を得た。この縮合物に対し15質量%のエタノールを加え、加熱溶解させ、メチルクロリドで定法により4級化反応を行った。エタノールを除く化合物中の脂肪酸含有量を液体クロマトグラフィーで求めた結果、その含有量は2.0質量%であり、残部の98質量%が(c)成分である。
合成例13:化合物(c−3)の合成
ステアリン酸と3−アミノプロピル−N,N−ジメチルアミンとを1/1のモル比で混合し、定法に従って脱水縮合反応を行った。酸価が1.5になった時点で反応を止めた。
実施例1〜12及び比較例1〜6
表2に示す成分を用い、以下に示す方法で表2に示す組成の繊維製品処理剤組成物を調製した。得られた繊維製品処理剤組成物を、下記処理方法1で繊維製品に処理し、下記方法(香りの評価方法1)で香りの評価を行った。結果を表2に示す。
<繊維製品処理剤組成物の調製方法>
300mLビーカーに、繊維製品処理剤組成物の出来あがり質量が200gになるのに必要な量の95%相当量のイオン交換水を入れ、ウォーターバスで65℃〜70℃に昇温した。一つの羽根の長さが2cmの攪拌羽根が3枚ついたタービン型の攪拌羽根で攪拌した(300r/min)。次に(b)成分を配合する場合には、予め加熱溶融させた(b)成分を添加した。次に(c)成分を使用する場合には、加熱溶融させた(c)成分を添加した。必要に応じて(d)成分を使用する場合には、(c)成分を配合する場合には、(c)成分と(d)成分を予め混合し加熱溶融させて添加した。(c)成分を添加しない場合には(a)成分と予備混合し75℃に加熱し融解させて添加した(但し、(d)成分が脂肪酸の塩である場合には、(a)成分を添加する直前に添加し分散させた。)。必要に応じて(e)成分を添加する場合には、(c)成分を添加する直前に添加した。続いて組成物のpHを所定のpHにするのに必要な0.1N塩酸、或いは0.1N水酸化ナトリウム水溶液を添加した。続いて必要に応じて塩化カルシウム(j−1)の10質量%水溶液を添加した。10分攪拌後、攪拌しながら5℃のウォーターバスで20℃まで冷却した。5分攪拌後にpHを再度調整した後、出来あがり質量にするのに必要な量の20℃のイオン交換水を添加して繊維製品処理剤組成物を得た。
<繊維製品処理剤組成物による処理方法1>
(1)前処理した木綿タオルの調製方法
あらかじめ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製 アタック)を用いて、木綿タオル(木綿100%、約34cm×86cm、約68g/1枚当たり)24枚を日立全自動洗濯機NW-6CYで5回洗浄を繰り返し、室内乾燥することによって、過分の薬剤を除去した(洗剤濃度0.0667質量%、水道水47L使用、水温20℃、洗浄10分、ため濯ぎ2回)。
(2) 木綿タオルへの組成物の処理
National製電気バケツ(N−BK2)に、5リットルの水道水を投入し、繊維製品処理剤組成物を10g/繊維1kgとなるように投入し、前記の木綿タオル2枚を投入し5分間処理した。処理後、日立製2槽式洗濯機(型番:PS−H35L)の脱水槽で3分間脱水した。脱水した木綿タオルを25℃、40%RHで12時間乾燥させた。
<香りの評価方法1>
上記方法で処理した木綿タオルのパイル地の部分を15cm×15cmの正方形状に切り取った。マルエム製スプレーバイアル(No.6)を用いて、前記木綿タオルの質量に対して7質量%に相当するイオン交換水を、均一に噴霧付着させた。水を噴霧する前の木綿タオルの香りの強さと、水を噴霧して1分後の香りの強さを同じパネラーが下記基準で評価した。10人のパネラー(20代女性5人、20代男性5人の計10人)の平均点を求めた。また、パネラー毎に新しい評価布を使用した。平均点が1.0以上あれば、本発明の効果を認識できる性能である。
評価基準:
−1…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りが弱く感じられた。
0…乾燥時と湿潤時の香りの強さは同程度であった。
1…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りが僅かに強く感じられた。
2…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りがやや強く感じられた。
3…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りがあきらかに強く感じられた。
Figure 0005297978
実施例13〜25及び比較例7〜10
表3に示す成分を用い、表3に示す組成の繊維製品処理剤組成物を、実施例1と同様に調製した。得られた繊維製品処理剤組成物を、実施例1と同様の処理方法1及び下記処理方法2で木綿タオルに処理し、実施例1で用いた方法(香りの評価方法1)で香りの評価を行った。結果を表3に示す。
<繊維製品処理剤組成物による処理方法2>
(1)前処理した木綿タオルの調製方法
あらかじめ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製 アタック)を用いて、木綿タオル(木綿100%、約34cm×86cm、約68g/1枚当たり)24枚を日立全自動洗濯機NW-6CYで5回洗浄を繰り返し、室内乾燥(25℃、40%RHで12時間乾燥)することによって、過分の薬剤を除去した(洗剤濃度0.0667質量%、水道水47L使用、水温20℃、洗浄10分、ため濯ぎ2回)。
(2) 木綿タオルへの組成物の処理
National製電気バケツ(N−BK2)に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを10mg/kgの濃度で含む、5リットルの水道水を投入し、繊維製品処理剤組成物を10g/繊維1kgとなるように投入し、前記の木綿タオル2枚を投入し5分間処理した。処理後、日立製2槽式洗濯機(型番:PS−H35L)の脱水槽で3分間脱水した。脱水した木綿タオルを25℃、40%RHで12時間乾燥させた。
Figure 0005297978
実施例26〜34及び比較例11〜13
表4に示す成分を用い、表4に示す組成の繊維製品処理剤組成物を、実施例1と同様に調製した。得られた繊維製品処理剤組成物を、実施例1と同様の処理方法1で木綿タオルに処理し、下記方法(香りの評価方法2)で香りの評価を行った。結果を表4に示す。
<香りの評価方法2>
実施例1と同じ方法で処理した木綿タオルのパイル地の部分を15cm×15cmの正方形状に切り取った。マルエム製スプレーバイアル(No.6)を用いて、前記木綿タオルの質量に対して7質量%に相当するイオン交換水を、均一に噴霧付着させ、20℃、40%RHで12時間乾燥させた。これら水の噴霧、及び乾燥を1サイクルとして6サイクル行った。7サイクル目において、水を噴霧する前の木綿タオルの香りの強さと、水を噴霧して1分後の香りの強さを同じパネラーが下記基準で評価した。10人のパネラー(20代女性5人、20代男性5人の計10人)の平均点を求めた。また、パネラー毎に新しい評価布を使用した。平均点が1.0以上あれば、本発明の効果を認識できる性能であるが、平均点が1.5以上が好ましい。
評価基準:
−1…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りが弱く感じられた。
0…乾燥時と湿潤時の香りの強さは同程度であった。
1…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りが僅かに強く感じられた。
2…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りがやや強く感じられた。
3…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りがあきらかに強く感じられた。
Figure 0005297978
実施例35〜46及び比較例14〜16
表5に示す成分を用い、表5に示す組成の繊維製品処理剤組成物を、実施例1と同様に調製した。得られた繊維製品処理剤組成物を下記処理方法3でポリエステルジャージに処理し、実施例1の香りの評価方法1において、木綿タオルの代わりにポリエステルジャージを用いて香りの評価を行った。結果を表5に示す。
<繊維製品処理剤組成物による処理方法3>
(1)前処理したポリエステルジャージの調製方法
あらかじめ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製 アタック)を用いて、ポリエステルジャージ(染色試材株式会社谷頭商店、ポリエステル100%)1.6kgを日立全自動洗濯機NW-6CYで5回洗浄を繰り返し、室内乾燥することによって、過分の薬剤を除去した(洗剤濃度0.0667質量%、水道水47L使用、水温20℃、洗浄10分、ため濯ぎ2回)。
(2) ポリエステルジャージへの組成物の処理
National製電気バケツ(N−BK2)に、5リットルの水道水を投入し、繊維製品処理剤組成物を10g/繊維1kgとなるように投入し、前記のポリエステルジャージ(30cm×30cmの正方形に裁断した物を約170g)を投入し5分間処理した。処理後、日立製2槽式洗濯機(型番:PS−H35L)の脱水槽で3分間脱水した。脱水したポリエステルジャージを25℃、40%RHで12時間乾燥させた。
Figure 0005297978
実施例47〜52、比較例17
表6に示す成分を用い、表6に示す組成の繊維製品処理剤組成物を、実施例1と同様に調製した。得られた繊維製品処理剤組成物を、実施例1と同様の処理方法1で木綿タオルに処理し、実施例1と同様な香りの評価方法(香りの評価方法1)で香りの評価を行った。但し、マルエム製スプレーバイアル(No.6)で噴霧する水の量を表6記載の様に変化させた。結果を表6に示す。平均点が1.0以上あれば、本発明の効果を認識できる性能である。
Figure 0005297978
実施例53、54及び比較例18、19
表7に示す成分を用い、以下に示す方法で表7に示す組成の繊維製品処理剤組成物を調製した。得られた繊維製品処理剤組成物を、前記処理方法1で繊維製品に処理し、下記方法(香りの評価方法3)で香りの評価3を行った(実施例53及び比較例18)。また、下記処理方法4で繊維製品に処理し、下記方法(香りの評価方法4)で香りの評価4を行った(実施例54及び比較例19)。それぞれの結果を表7に示す。
<繊維製品処理剤組成物の調製方法>
300mLビーカーに、繊維製品処理剤組成物の出来あがり質量が200gになるのに必要な量の95%相当量のイオン交換水を入れ、ウォーターバスで65℃〜70℃に昇温した。一つの羽根の長さが2cmの攪拌羽根が3枚ついたタービン型の攪拌羽根で攪拌した(300r/min)。次に、予め加熱溶融させた、(b)成分、(c)成分及び(a)成分をこの順序でそれぞれ添加した。続いて組成物のpHを所定のpHにするのに必要な0.1N塩酸、或いは0.1N水酸化ナトリウム水溶液を添加した。続いて必要に応じて塩化カルシウム(j−1)の10質量%水溶液を添加した。続いて(h)成分及び(l)〜(n)成分を逐次添加した。10分攪拌後、攪拌しながら5℃のウォーターバスで20℃まで冷却した。5分攪拌後にpHを再度調整した後、出来あがり質量にするのに必要な量の20℃のイオン交換水を添加して繊維製品処理剤組成物を得た。
<香りの評価方法3>
実施例1と同じ方法で処理した木綿タオルの乾燥時の香り強度(使用前)を評価した後、普段どおり水道水で顔を洗浄した後、濡れたままの顔を、処理した木綿タオル1枚で拭き、湿潤時の香り強度(使用後)を下記基準で評価した。20代男性パネラー5人の平均値を求めた。またパネラー毎に新しい評価布を使用した。木綿タオルに含水した水の質量は、木綿タオルの質量(顔を拭く前)に対して平均23質量%であった。平均点が1.0以上であれば、本発明の効果を認識できる性能であるが、平均点が1.5以上が好ましい。
評価基準:
−1…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りが弱く感じられた。
0…乾燥時と湿潤時の香りの強さは同程度であった。
1…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りが僅かに強く感じられた。
2…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りがやや強く感じられた。
3…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りがあきらかに強く感じられた。
<繊維製品処理剤組成物による処理方法4>
(1)前処理した木綿肌着の調製方法
あらかじめ、市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製 アタック)を用いて、木綿肌着(グンゼYG L寸、丸首:綿100%)17枚を日立全自動洗濯機NW-6CYで5回洗浄を繰り返し、室内乾燥することによって、過分の薬剤を除去した(洗剤濃度0.0667質量%、水道水47L使用、水温20℃、洗浄10分、ため濯ぎ2回)。
(2) 木綿肌着への組成物の処理
National製電気バケツ(N−BK2)に、5リットルの水道水を投入し、繊維製品処理剤組成物を10g/繊維1kgとなるように投入し、前記の木綿肌着2枚を投入し5分間処理した。処理後、日立製2槽式洗濯機(型番:PS−H35L)の脱水槽で3分間脱水した。脱水した木綿肌着を25℃、40%RHで12時間乾燥させた。この操作を繰り返し、下記香りの評価方法4で使用する木綿肌着の必要数を作製した。
<香りの評価方法4>
上述の処理方法4で処理し、1日吊干しした木綿肌着を着用したときの乾燥時の香り強度を評価した。その後、汗をかくスポーツ(サッカー)を30分行った後、湿潤時の香り強度(使用後)を下記基準で評価した。使用前後の木綿肌着の重さを測定し、木綿肌着の着用前の質量に対して汗を平均で65質量%含んでいた。湿潤時の香り強度について20代男性パネラー5人の平均値を求めた。平均点が1.0以上であれば、本発明の効果を認識できる性能であるが、平均点が1.5以上が好ましい。
評価基準:
−1…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りが弱く感じられた。
0…乾燥時と湿潤時の香りの強さは同程度であった。
1…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りが僅かに強く感じられた。
2…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りがやや強く感じられた。
3…乾燥時よりも、湿潤時の方が香りがあきらかに強く感じられた。
Figure 0005297978

Claims (8)

  1. 下記(a)成
    (a)成分:分子内に炭素数6〜16の香気性アルコール由来の炭化水素基を少なくとも1つ有するケイ素化合物を2種以上含有するケイ素化合物群であって、このケイ素化合物群中のケイ素原子に結合している全置換基中(但し、酸素原子を介して隣り合うケイ素原子は除く)の炭素数6〜16の香気性アルコール由来の炭化水素基を有する置換基の割合が、50モル%より大きく98モル%以下であるケイ素化合物群。
    を含有する繊維製品処理剤組成物であって、(a)成分のケイ素化合物群が、下記一般式(1)で表されるケイ素化合物を含有し、ケイ素化合物群中に含有される全てのケイ素化合物中のR 1 基のモル数及びR 2 基のモル数の和と、R 3 基のモル数の比が、(R 3 基のモル数)/(R 1 基のモル数+R 2 基のモル数)=1/1より大きく98/2以下である、繊維製品処理剤組成物。
    Figure 0005297978
    〔式中、Xはそれぞれ独立に、R 1 基、OR 2 基、OR 3 基又はOH基であり、Yはそれぞれ独立に、X、−O−Si(X) 3 基又はOH基であり、R 1 基は置換基としてフェニル基、水酸基又はアルコキシ基を有していても良い炭素数1〜22の炭化水素基、R 2 は炭素数1〜4の炭化水素基、R 3 は炭素数6〜16の香気性アルコールから水酸基を除いた残基であり、nは0〜15の数であり、nが0より大きい場合には平均値を示す。但し、分子中にOR 3 基を少なくとも一つ有する。〕
  2. 更に、(b)成分として、分子内に炭素数8〜36の炭化水素基を有し、炭素数2〜4のアルキレンオキシドを平均2〜200モル付加した非イオン界面活性剤を含有する請求項記載の繊維製品処理剤組成物。
  3. 更に、(c)成分として、分子内にエステル基又はアミド基で分断された総炭素数12〜28の炭化水素基を少なくとも1個有する第3級アミン、その酸塩又はその4級化物から選ばれる陽イオン界面活性剤を、(c)成分/(a)成分の質量比が1/2〜150/1となる割合で含有する、請求項1又は2記載の繊維製品処理剤組成物。
  4. (c)成分が、一般式(2)で表される第3級アミン、その酸塩又はその4級化物から選ばれる少なくとも1種である請求項記載の繊維製品処理剤組成物。
    Figure 0005297978
    〔式中、Ra1基は、エステル基又はアミド基で分断された総炭素数12〜28の炭化水素基であり、Ra2基及びRa3基はそれぞれ独立に、Ra1基、炭素数1〜3のアルキル基、及び炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基から選ばれる基である。〕
  5. 組成物中の(a)成分の含有量が0.1〜6質量%、(b)成分の含有量が0.1〜8質量%、(c)成分の含有量が3〜30質量%である、請求項又はに記載の繊維製品処理剤組成物。
  6. (d)成分として、炭素数12〜24の脂肪酸、その塩又はその低級アルキル(アルキル基の炭素数1〜4)エステル、及び炭素数12〜36の1価アルコールから選ばれる少なくとも1種を、(a)成分と(d)成分との質量比が(a)成分/(d)成分=1/15〜12/1となる割合で含有する請求項1〜いずれかに記載の繊維製品処理剤組成物。
  7. 請求項1〜いずれかに記載の繊維製品処理剤組成物を処理した繊維製品で、処理後に再び水と接触する繊維製品であって、水と接触した時の香りが、水と接触する前の香りよりも強く香る、繊維製品。
  8. 請求項1〜いずれかに記載の繊維製品処理剤組成物で処理された繊維製品に水を接触させることで、水との接触前よりも香りを強く感じさせる、繊維製品の使用方法。
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