JP6089289B2 - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents
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Description
かかる残香性を高める試みとして、特許文献1〜2の技術が知られている。
(式中、
X1、X 2 及びX4は、それぞれ独立して、末端にOH基を有していてもよい直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基、-OY3(式中、Y3は直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基である)、-OSi(Y1)3(式中、Y1は直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基である)、又は、OH基であり、
X 3 は、末端にOH基を有していてもよい直鎖又は分岐したC 1~22 炭化水素基であり、
nは1〜30の整数であり、かつ、
X1、 X 2 及びX 4のうち少なくとも1つは、アルコール性香料のOH基から水素原子1個を除いた残基である)で表されるケイ素化合物、
(B)炭素数10〜24の炭化水素基を分子内に1個以上含有する3級アミン化合物、その中和物及びその4級化物からなる群より選ばれる1種以上のカチオン界面活性剤であって、該炭化水素基の少なくとも1つはエステル基で分断されており、かつ、他の該炭化水素基は、エステル基、エーテル基及びアミド基からなる群より選ばれる1種以上の基により分断されていてもよい、カチオン界面活性剤、及び、
(C)常圧における融点が20℃以下の平均炭素数8〜24の炭化水素、及び/又は、流動パラフィン
を含み、
(C)成分の質量/(A)成分の質量=1/50〜20/1である
液体柔軟剤組成物。
(各一般式中、R1は同一又は異なっていてもよい炭素数15〜17の炭化水素基である。)で表される化合物の4級化物の混合物である、前記1又は2に記載の液体柔軟剤組成物。
(A)成分であるケイ素化合物は、一般式(1):
X1、X 2 及びX4は、それぞれ独立して、末端にOH基を有していてもよい直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基、-OY3(式中、Y3は直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基である)、-OSi(Y1)3(式中、Y1は直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基である)、又は、OH基であり、
X 3 は、末端にOH基を有していてもよい直鎖又は分岐したC 1~22 炭化水素基であり、
nは1〜30の整数であり、かつ、
X1、 X 2 及びX 4のうち少なくとも1つは、アルコール性香料のOH基から水素原子1個を除いた残基である)で表される化合物である。
X1〜X4、Y1及びY3を構成する炭化水素基の炭素数は1〜22、好ましくは7〜12である。C1~22炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基等があげられる。
式(1)中、nは1〜30の整数、好ましくは5〜20の整数、特に好ましくは6〜15の整数である。
アルコール性香料のOH基から水素原子1個を除いた残基を構成するアルコール性香料の具体例としては下記の物質が挙げられる。
3−メチル−1−ペンタノール、ゲラニオール、セドロール、シトロネロール、ロジノール、ネロール、ジヒドロリナロール、リナロール、テトラヒドロリナロール、ジメチルオクタノール、テトラヒドロムゴール、ムゴール、ミルセノール、ジヒドロミルセノール、オシメノール、テトラヒドロミルセノール、ラバンジュロール、イソジヒドロラバンジュロール、ヒドロキシシトロネロール、ノナディル(6,8−ジメチル−2−ノナノール)、エチルリナロール、イソプレゴール、テルピネオール、ジヒドロテルピネオール、テルピネオール−4、ペリラアルコール、4−ツヤノール、3−ツヤノール、ファルネソール、ネロリドール、α−ビサボロール、β−カリオフィレンアルコール、サンタロール、ベチベロール、セドレノール、パチュリアルコール、ジヒドロカルベオール、フィトール、イソフィトール、スクラレオール、カルベオール、メントール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、2−エチルヘキサノール、1−ノナノール、2−ノナノール、イソノニルアルコール(3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール)、1−デカノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、プレノール(3−メチル−2−ブテン−1−オール)、2−メチル−3−ブテン−2−オール、β−ペンテノール(1−ペンテン−3−オール)、リーフアルコール(cis−3−ヘキセノール)、trans−2−ヘキセノール、trans−3−ヘキセノール、cis−4−ヘキセノール、2,4−ヘキサジエン−1−オール、マツタケオール(1−オクテン−3−オール)、cis−6−ノネノール、キュカンバーアルコール(2,6−ノナジエノール)、アンドロール(1−ノネン−3−オール)、ロザルバ(9−デセノール)、1−ウンデセノール、ウンデカベルトール(4−メチル−3−デセン−5−オール)、オシロール(3,7−ジメチル−7−メトキシ−2−オクタノール)、サンタリノール(2−メチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール)、p,α−ジメチルベンジルアルコール、2,2,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール、1,2−ペンタンジオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β−フェニルエチルアルコール、スチラリルアルコール(1−フェニル−1−ヒドロキシエタン)、ヒドラトロパアルコール、メチルβ−フェニルエチルアルコール、α−プロピルフェニルエチルアルコール、バニリルアルコール、デカヒドロβ−ナフトール、フルフリルアルコール、3−メチル−1−フェニル−3−ペンタノール、アミルシンナミックアルコール、シンナミックアルコール、フェノキサノール(3−メチル−5−フェニルペンタノール)、1,2−ペンタンジオール、2−エチルヘキサノール、ジメトール(2,6−ジメチルヘプタノール)、3,6−ジメチル−3−オクタノール、コヒノール(3,4,5,6,6−ペンタメチル−2−ヘプタノール)、ブラハマノール(メチルトリメチルシクロペンテニルブタノール)、バクダノール(2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール)、サンダロール(3−メチル−5−(2,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エン−イル)−ペンタン−2−オール)、シクロヘキシルエチルアルコール、3−フェニルプロピルアルコール、アポパチョン(p−イソプロピルシクロヘキサノール)、フロラロール(2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−メタノール)、パチョン(p−tert−ブチルシクロヘキサノール)、ベルドール(o−tert−ブチルシクロヘキサノール)、マイヨール(p−イソプロピルシクロヘキシルメタノール)、シクロメチレンシトロネロール、アンブリノール(2,5,5−トリメチル−オクタヒドロ−2−ナフトール)、メチルサンデフロール(5’又は6’−メチルノルボルン−5’−エン−2−イル)−2−メチルペント−1−エン−3−オール)、チンベロール(2,2,6−トリメチルシクロヘキシル−3−ヘキサノール)、ポリサントール(3,3−ジメチル−5−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−4−ペンテン−2−オール)、ヒドロキシシトロネロール、ノナディル(6,8−ジメチル−2−ノナノール)、イソプレゴール、イソシクロゲラニオール、ミルテノール、ノポール(6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプト−2−エン−2−エタノール)、ピノカルベオール、α−フェンキルアルコール、ボルネオール、イソボルネオール、パチョミント(2−(3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イリデン)エタノール)、カメコール(トリメチルノルボルナンメタノール)、ジメチルサイクロモル、サンタレックスT(イソカンフィルシクロヘキサノール)、ゲラニルリナロール、クミンアルコール、2−メトキシフェニルエチルアルコール、フェノキシエチルアルコール(1−ヒドロキシ−2−フェノキシエタン)、α,α−ジメチルフェニルエチルアルコール、イソブチルベンジルカルビノール、p−メチルベンジルカルビノール、ヒドロシンナミックアルコール、センチフォール(1,1−ジメチル−3−フェニルプロパノール−1)、ミュゲットアルコール(2,2−ジメチル−3−フェニルプロパノール)、フェニルヘキサノール、デカヒドロβ−ナフトール、AR−1(3,6−ジメチルオクタン−3−オール)、アビトール(ヒドロアビエチルアルコール)、α−プロピルフェニルエチルアルコール、p−メチルジメチルベンジルカルビノール、ムゲタノール(1−(4−イソプロピルシクロヘキシル)エタノール)、フロロール(2−イソブチル−4−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロピラン)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール。
ClogP値が5以下の香料アルコールの例としては、シンナミックアルコール(2.03)、リナロール(3.38)、アミルシンナミックアルコール(4.35)、ジメチルオクタノール(3.89)、クミンアルコール(2.45)、ミルテノール(2.04)、ペリラアルコール(3.17)、プレノール(1.47)、イソブチルベンジルアルコール(2.87)、フェニルプロピルアルコール(2.16)などが挙げられる(各香料アルコールの括弧内の数値はClogP値を示す)。
(B)成分は、炭素数10〜24の炭化水素基を分子内に1個以上含有する3級アミン化合物、その中和物及びその4級化物からなる群より選ばれ、かつ、カチオン界面活性剤として機能するものである。
3級アミン化合物中、炭化水素基は窒素原子に結合しており、窒素原子へ結合している炭化水素基の数は3である。
炭化水素基の炭素数は、10〜24、好ましくは12〜22、特に好ましくは16〜20である。
(B)成分を構成する炭化水素基の少なくとも1つはエステル基で分断されている。他の該炭化水素基は、エステル基、エーテル基及びアミド基からなる群より選ばれる1種以上の基により分断されていてもよい。エステル基、エーテル基及びアミド基の中ではエステル基が特に好ましい。分断する基の数は、分断する基がエステル基又はアミド基である場合は、炭化水素基1つにつき1つである。分断する基がエーテル基である場合は、炭化水素基1つにつき1つである。
中和物とは、上述の3級アミン化合物を酸で中和することによって得られる化合物である。中和に用いる酸としては、塩酸、硫酸やメチル硫酸などが挙げられる。中和物はアミン塩の形であることが好ましい。
中和物の製造は、予め酸で中和した3級アミン化合物を水で分散させる、液状若しくは固体状の3級アミン化合物の酸水溶液中への投入、又は、3級アミン化合物と酸との水中への同時投入等により行うことができる。
4級化物とは、上述の3級アミン化合物を4級化剤で処理することによって得られる化合物である。4級化剤としては、塩化メチルやジメチル硫酸等が挙げられる。
R1を誘導する好ましい脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、部分水添パーム油脂肪酸(ヨウ素価10〜60)や、部分水添牛脂脂肪酸(ヨウ素価10〜60)などが挙げられる。より好ましくは、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸及びリノレン酸の混合物であって、飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の質量比が95/5〜50/50、シス体/トランス体の質量比が40/60〜80/20、ヨウ素価が10〜50、炭素数18の脂肪酸含量が混合物総質量に対して80質量%以上、かつ、リノール酸及びリノレン酸の合計量が混合物総質量に対して2質量%以下である混合物である。
一般式(B-II)で表される化合物の4級化物と一般式(B-III)で表される化合物の4級化物とを含む組成物を用いる場合、4級化剤として塩化メチルやジメチル硫酸を用いることができるが、分子量が小さく4級化のために必要な量を少なくできる塩化メチルが好ましい。その際、液体柔軟剤組成物中における分散安定性を良好にする観点から、各4級化物の質量比が(B-III)の4級化物/(B-II)の4級化物=99/1〜50/50となる様に合成することが好ましい。
上記の4級化反応では、未反応物(すなわち、(B-II)で表される化合物と(B-III)で表される化合物)が残留する。その際、4級化物に含まれるエステル基の加水分解に対する安定性の観点から、4級化物((B-II)の4級化物+(B-III)の4級化物)と未反応物((B-II)で表される化合物+(B-III)で表される化合物)の質量比が4級化物/未反応物=99/1〜70/30となる様に合成することが好ましい。
一般式(B-IV)で表される化合物の4級化物と一般式(B-V)で表される化合物の4級化物と一般式(B-VI)で表される化合物の4級化物とを含む組成物を用いる場合、4級化剤として塩化メチルやジメチル硫酸などを用いることができるが、4級化反応の反応性の観点からジメチル硫酸が好ましい。その際、液体柔軟剤組成物中における分散安定性を良好にする観点から、各4級化物の質量比が[(B-V)+(B-VI)]/(B-IV)=99/1〜50/50となる様に合成することが好ましい。
上記の4級化反応では、未反応物(すなわち、一般式(B-IV)で表される化合物と、一般式(B-V)で表される化合物と、一般式(B-VI)で表される化合物)が残留する。その際、4級化物に含まれるエステル基の加水分解に対する安定性の観点から、4級化物((B-IV)の4級化物+(B-V)の4級化物+(B-VI)の4級化物)と未反応物((B-IV)で表される化合物+(B-V)で表される化合物+(B-VI)で表される化合物)の質量比が4級化物/未反応物=99/1〜70/30となる様に合成することが好ましい。
一般式(B-VII)で表される化合物の4級化物と一般式(B-VIII)で表される化合物の4級化物とを含む組成物を用いる場合、4級化剤として塩化メチルを用いることができる。
その際、液体柔軟剤組成物中における分散安定性を良好にする観点から、各4級化物の質量比が(B-VIII)の4級化物/(B-VII)の4級化物=99/1〜50/50となる様に合成することが好ましい。
上記の4級化反応では、未反応物(すなわち、(B-VII)で表される化合物と(B-VIII)で表される化合物)が残留する。その際、4級化物に含まれるエステル基の加水分解に対する安定性の観点から、4級化物((B-VII)の4級化物+(B-VIII)の4級化物)と未反応物((B-VII)で表される化合物+(B-VIII)で表される化合物)の質量比が4級化物/未反応物=99/1〜70/30となる様に合成することが好ましい。
前者の場合、柔軟剤としての機能をより高める観点から、組成物中における各化物の含量は、組成物の総質量に対して、(B-IV)で表される化合物が5〜98質量%、(B-V)で表される化合物が1〜60質量%、(B-VI)で表される化合物が0.1〜40質量%であることが好ましい。より好ましくは、組成物の総質量に対して、(B-IV)で表される化合物が10〜55質量%、(B-V)で表される化合物が30〜60質量%、(B-VI)で表される化合物が5〜35質量%である。
後者の場合、柔軟剤としての機能をより高める観点から、組成物中における各4級化物の含量は、組成物の総質量に対して、(B-IV)で表される化合物の4級化物が5〜98質量%、(B-V)で表される化合物の4級化物が1〜60質量%、(B-VI)で表される化合物の4級化物が0.1〜40質量%であることが好ましい。より好ましくは、組成物の総質量に対して、(B-IV)で表される化合物の4級化物が10〜55質量%、(B-V)で表される化合物の4級化物が30〜60質量%、(B-VI)で表される化合物の4級化物が5〜35質量%である。
(C)成分である炭化水素は「常圧における融点が20℃以下」であるので、20℃下で液体として存在する炭化水素である。
平均炭素数=(an+bm)/(a+b)
(C)成分が(B)成分の炭化水素基間に入り込んで会合体を形成し、この会合体によってもたらされるパッキング状態が、水分子の(B)成分の炭素水素基を分断しているエステル基への接近を抑制することで、(B)成分の加水分解が抑制される。(B)成分の加水分解抑制は、(B)成分の機能((A)成分の繊維製品への吸着促進)の向上をもたらすので、結果として、(A)成分による残香性付与効果が向上する。また、疎水性の(C)成分は特に化繊へ吸着し易い為、(C)成分の吸着に伴い、(C)成分と(A)成分の疎水性部分とが相互作用して、(A)成分の吸着が促進される。
高級アルコールとは、炭素数が14〜24、好ましくは18〜24の鎖式アルコールである。具体例としては、1−テトラデカノール、1−ヘキサデカノール、1−オクタデカノール、1−イコサノールや、1−ドコサノールなどが挙げられる。これらの中では、1−オクタデカノール、1−イコサノールや、1−ドコサノールが好ましい。
高級アルコールは、単一種類の化合物を単独で用いてもよく、複数種類の化合物を組み合わせて使用してもよい。
脂肪酸グリセリンエステルは、単一種類の化合物を単独で用いてもよく、複数種類の化合物を組み合わせて使用してもよい。
液体柔軟剤組成物への香りつけ、更には同組成物による処理後の衣類への香りつけのために、本発明の液体柔軟剤組成物には、上述の(A)成分に加えて、香料を任意に配合することができる。
香料としては当該技術分野で汎用の香料を使用可能であり特に限定されないが、使用できる香料原料のリストは、様々な文献、例えば「Perfume and Flavor Chemicals」,Vol.Iand II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)および「合成香料 化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996)および「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)および「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989)および「Perfumery Material Performance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)および「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)等に記載されている。
以下にその代表的な香料を記載する。
脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、
脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類、
脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、
脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒド、脂環式アルデヒド等、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、
脂肪族ケトン、テルペンケトン、脂環式ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、
アセタール類、ケタール類、フェノール類、フエノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、脂環式カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、
酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、脂環式ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、
脂肪族エステル、フラン系カルボン酸族エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、
ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物。
但し、上記の例示化合物のうち、(A)成分〜(D)成分のいずれかに該当するもの(例えば、脂肪族炭化水素のうち(C)成分に該当するもの)は香料から除かれる。
任意成分としての香料は合成香料であってもよく、動物や植物からの天然香料であってもよい。
合成香料としては、例えば、1996年 化学工業日報社刊 印藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、1969年 MONTCLAIR,N.J.刊 STEFFEN ARCTANDER著“Perfume and Flavor Chemicals”等に記載の香料が使用できる。
任意成分としての香料は、1種類を単独で用いてもよく、複数種類を組み合わせて使用してもよい。
また、任意成分としての香料には、溶剤又は、保留剤としてジエチルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベンゾエート、イソプロピールミリステート、ハーコリン等を任意に配合することができる。なお、香料は実施例の香料に限定されない。
香料の配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1〜5質量%である。
非イオン性界面活性剤は、本発明の液体柔軟剤組成物の保存安定性をより向上させるために配合される。
非イオン性界面活性剤は、一級又は二級アルコールにアルキレンオキシドを付加することにより得られる。具体的には、炭素数が8〜20、好ましくは10〜14の分岐アルキル基または分岐アルケニル基を有する一級又は二級アルコールに、アルキレンオキシドを平均で5〜100モル付加させてなる非イオン界面活性剤である。
アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシドを単独で使用するのが好ましいが、エチレンオキシドとともにプロピレンオキシドを付加してもよい。両者を付加させる場合、付加する順序はいずれが先であってもよい。
アルキレンオキシドの平均付加モル数は、好ましくは10〜80モルであり、特に好ましくは20〜60モルである。また、プロピレンオキシドをエチレンオキシドとともに付加する場合、プロピレンオキシドの平均付加モル数は1〜5モルとすることができ、好ましくは1〜3モルである。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、一級イソトリデシルアルコールにエチレンオキシド(EO)を平均60モル付加したもの、アルキル基炭素数12〜14の直鎖型第2級アルコールにEOを平均50モル付加したもの等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤は、例えば、プロピレンあるいはブチレンを原料とし、そのn量体(プロピレンの場合は3〜6量体、ブチレンの場合は2〜4量体など)を調製した後、オキソ反応によりアルデヒドとし、水添して得た一級又は二級アルコールに、当業者に知られた通常の方法で酸化アルキレンを付加することにより、調製することができる。
非イオン性界面活性剤の配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1質量%〜15質量%、より好ましくは0.5質量%〜10質量%、最も好ましくは1.0質量%〜7質量%である。0.1質量%以上であると、液体柔軟剤組成物の凍結に対する安定性を向上させることができる。15質量%以下であると、液体柔軟剤組成物の高温保存時の安定性を向上させることができる。
防腐剤は、液体柔軟剤組成物の長期保存中の防腐性を保つために配合される。
防腐剤としては当該技術分野で知られているものを使用可能であり特に限定されない。具体的には、イソチアゾロン系の有機硫黄化合物、ベンズイソチアゾリン系の有機硫黄化合物、安息香酸類、アルコール系の2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールや、ヨウ素系化合物などが挙げられる。
イソチアゾロン系の有機硫黄化合物の例としては、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−ブチル−3−イソチアゾロン、2−ベンジル−3−イソチアゾロン、2−フェニル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4,5−ジクロロイソチアゾロン、5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンや、それらの混合物があげられる。より好ましい防腐剤は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの水溶性混合物であり、さらに好ましくは約77質量%の5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと約23質量%の2−メチル-4−イソチアゾリン−3−オンとの水溶性混合物(例えば、Rohm & Haasより入手可能な「ケーソンCG/ICP」)である。
ベンズイソチアゾリン系の有機硫黄化合物の例としては、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オンなどがあげられ、類縁化合物としてジチオ−2,2−ビス(ベンズメチルアミド)なども使用できる。このうち1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンが特に好ましい。複数種類のベンズイソチアゾリン系の有機硫黄化合物を用いる場合、それらを任意の混合比で使用することができる。
安息香酸類の例としては、安息香酸又はその塩、パラヒドロキシ安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルや、パラオキシ安息香酸ベンジル等を挙げることができる。
ヨウ素系化合物の例としては、3−ヨード−2−プロピニルN−ブチルカルバマートが挙げられる。
防腐剤の配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.0001〜1質量%である。0.0001質量%以上であると防腐剤としての機能を発揮することができる。1質量%以下であると、配合過多による液体柔軟剤組成物の保存安定性の低下を抑制することができる。
染料としては当該技術分野で知られているものを使用可能であり特に限定されない。配合の容易さから水溶性染料が好ましく、中でも酸性染料、直接染料から選ばれる水溶性染料の1種又は2種以上であることがより好ましい。添加できる染料の具体例は、例えば染料便覧(有機合成化学協会編,昭和45年7月20日発行,丸善(株))、染料ノート第22版((株)色染社)、法定色素ハンドブック(日本化粧品工業連合会編、1988年11月28日発行、(株)薬事日報社)等に記載されている。
染料の配合量は、液体柔軟剤組成物に対して、質量基準で好ましくは0.0001〜50ppm、より好ましくは0.001〜30ppmである。このような配合量とすることにより、液体柔軟剤組成物に着色された色が非常に薄くなるのを防止でき、着色効果を充分なものとすることができる一方で、液体柔軟剤組成物に着色された色が濃くなりすぎるのを防止することができる。
溶剤は、液体柔軟剤組成物を長期で保存する際の粘度を安定化するために配合される。 溶剤としては、低級(炭素数1〜4)アルコール、グリコールエーテル系溶剤及び多価アルコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の水性溶剤である。具体的にはエタノール、イソプロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリオキシエチレンフェニルエーテル及び下記一般式(X)で表わされる水溶性溶剤から選ばれる溶媒成分を配合することが好ましい。
R−O−(C2H4O)y−(C3H6O)z−H (X)
〔式中、Rは、炭素数1〜6、好ましくは2〜4のアルキル基又はアルケニル基である。yおよびzは平均付加モル数であり、yは1〜10、好ましくは2〜5、zは0〜5、好ましくは0〜2の数を示す。〕
好ましい例としてはエタノール、エチレングリコール、ブチルカルビトール、プロピレングリコール、グリセリン等が挙げられ、低温での粘度安定化の観点から、エタノール又はグリセリンが特に好ましい。
溶剤は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.5〜5質量%配合される。質量0.1%以上であると、溶剤としての機能を効果的に発揮することができる。10質量%以下であると、効果的効率的に安定性を確保することができる。
酸化防止剤は、液体柔軟剤組成物の香気安定性や色調安定性をより向上されるために配合される。
酸化防止剤としては、当該技術分野で知られている天然系酸化防止剤や、合成系酸化防止剤をともに使用できる。具体的には、アスコルビン酸、アスコルビン酸パルミテート、没食子酸プロピルの混合物、BHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)、BHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)、没食子酸プロピル、及びクエン酸の混合物、ハイドロキノン、三級ブチルハイドロキノン、二糖類のトレハロース、天然のトコフェロール系化合物、没食子酸の長鎖エステル(C8〜C22)、例えば没食子酸ドデシル、チバスペシャルティケミカル(株)から入手可能なイルガノックス系化合物、クエン酸及び/またはクエン酸イソプロピル、4,5−ジヒドロキシ−m−ベンゼンスルホン酸/ナトリウム塩、ジメトキシフェノール、カテコール、メトキシフェノール、カロチノイド、フラン類、アミノ酸類等が挙げられる。これらのなかでは、液体柔軟剤組成物の保存安定性の向上の観点から、BHT、メトキシフェノール、トコフェロール系化合物、トレハロースが好ましい。
酸化防止剤の配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.01〜1質量%である。0.01質量%以上であると、酸化防止剤としての機能を発揮することができる。1質量%以下であると、配合過多による液体柔軟剤組成物の保存安定性の低下を抑制することができる。
その他の添加剤として、前記の化合物以外に、非イオン性セルロース誘導体や、紫外線吸収剤、ポリスチレンエマルジョンなどの乳濁剤、不透明剤、縮み防止剤、洗濯じわ防止剤、形状保持剤、ドレープ性保持剤、アイロン性向上剤、酸素漂白防止剤、増白剤、白化剤、抗菌剤、布地柔軟化クレイ、帯電防止剤、4,4−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルジナトリウム(チバスペシャルティケミカルズ製チノパールCBS−X)などの蛍光増白剤、染料固定剤、1,4−ビス(3−アミノプロピル)ピペラジンなどの退色防止剤、染み抜き剤、繊維表面改質剤としてセルラーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ケラチナーゼなどの酵素、抑泡剤などを配合することができる。
本発明の液体柔軟剤組成物が希釈して使用される場合、浴比(被洗物に対する液体柔軟剤組成物の質量比)は3〜100倍、特に5〜50倍であることが好ましい。具体的には、全使用水量に対して、(B)成分の濃度が5ppm〜1000ppmとなるような量で使用するのが好ましく、10ppm〜300ppmとなるような量で使用するのがさらに好ましい。
ケイ素化合物として、下記(A−1)及び(A−2)を合成した。
(A−1)
オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)と、TEOSのエトキシ基量に対して90mol%のシンナミックアルコールと、シンナミックアルコール量に対して0.044mol%の0.1%KOH(エタノール溶液)とをPS-11瓶へ入れて混合し、窒素置換後、恒温槽(80℃)内で2.5時間静置した。静置後、恒温槽(30℃)へ移して18時間静置し、シンナミックアルコールのアルコキシ基を含有するケイ酸エステル組成物を得た。ケイ酸エステル組成物に含まれるケイ酸エステルは、一般式(1)(式中、X1〜X4のうち75%がOY3基(Y3はシンナミックアルコール由来の炭化水素(炭素数9))であり、残りの25%はエトキシ基であり、nは13の整数である)で表される化合物であった。
(A−2)
オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)と、TEOSのエトキシ基量に対して90mol%のリナロールと、リナロール量に対して0.044mol%の0.1%KOH(エタノール溶液)とをPS-11瓶へ入れて混合し、窒素置換後、恒温槽(80℃)内で2.5時間静置した。静置後、恒温槽(30℃)へ移して18時間静置し、リナロールのアルコキシ基を含有するケイ酸エステル組成物を得た。ケイ酸エステル組成物に含まれるケイ酸エステルは、一般式(1)(式中、X1〜X4のうち75%がOY3基(Y3はリナロール由来の炭化水素(炭素数10))であり、残りの25%はエトキシ基であり、nは10の整数である)で表される化合物であった。
カチオン界面活性剤として、下記(B−1)及び(B−2)を合成した。
(B−1)
特開2003−12471号公報の実施例4に記載の手順に従って合成した。
(B−1)は、一般式(B−IV)、(B−V)及び(B−VI)で表される各化合物(各式中、R1は、炭素数15〜17の炭化水素基であり、不飽和部分のシス体/トランス体=75/25(質量比)である)を4級化したものを含む組成物であり、本発明の(B)成分であるカチオン界面活性剤に該当するものであった。
特開2002−167366号公報の実施例1に記載の手順に従って合成した。
(B−2)は、一般式(B−IV)、(B−V)及び(B−VI)で表される各化合物(各式中、R1は、炭素数15〜17の炭化水素基であり、不飽和部分のシス体/トランス体=45/55(質量比)である)を4級化したものを含む組成物であり、本発明の(B)成分であるカチオン界面活性剤に該当するものであった。
炭化水素として、下記の(C−1)〜(C−3)を入手した。更に、比較例に用いる炭化水素として下記の(C’−1)及び(C’−2)を入手した。
(C−1)
和光純薬工業(株)より入手したn−ヘキサデカン。n−ヘキサデカンは、常圧における融点が18℃であり、かつ、炭素数が16の炭化水素であり、本発明の(C)成分に該当するものである。
(C−2)
和光純薬工業(株)より入手したn−デカン。n−デカンは、常圧における融点が−29.7℃であり、かつ、炭素数が10の炭化水素であり、本発明の(C)成分に該当するものである。
(C−3)
(株)モレスコより商品名モレスコホワイトP−40として入手した流動パラフィン。流動パラフィンは、流動点が-22.5℃であり、かつ、平均分子量が228の炭化水素の混合物であり、本発明の(C)成分に該当するものである。
(C’−1)
和光純薬工業(株)より入手したオレイン酸。オレイン酸は炭素数18の脂肪酸であり、本発明の(C)成分に該当しない成分である。
(C’−2)
和光純薬工業(株)より入手したステアリン酸メチルエステル。ステアリン酸メチルエステルは炭素数18の脂肪酸のメチルエステルであり、本発明の(C)成分に該当しない成分である。
(D)成分として、下記の(D−1)〜(D−2)を入手した。
(D−1)
和光純薬工業(株)より入手した1−オクタデカノール。1−オクタデカノールは、常圧での融点が58℃であり、かつ、炭素数18の鎖式アルコールであり、本発明の(D)成分である高級アルコールに該当するものである。
(D−2)
理研ビタミン(株)より商品名リケマールS-100として入手したグリセリンモノステアレート。グリセリンモノステアレートはステアリン酸(炭素数18の飽和脂肪酸)とグリセリンとのエステル(モノエステル)であり、常圧での融点が59℃であり、本発明の(D)成分である脂肪酸グリセリンエステルに該当するものである。
任意成分の組み合わせとして、下記の(E−1)〜(E−2)を用いた。
イソトリデシルアルコール(BASF社製「ルテンゾールTO3」)115gと、触媒としての40%KOH1.25gとを耐圧製反応容器に仕込み、常法により容器内を窒素置換した。次いで100℃、2.4〜2.7kPa以下で30分脱水してから温度を140℃まで昇温した。撹拌しながら0.25MPa以下でエチレンオキシド867.8gを付加反応させ、付加反応終了後、圧力が平衡になるまで熟成した。次に、温度60℃以下まで冷却し、精製水249gを添加後、80%酢酸0.37gを添加し、30分間分散させた。
上述の(A)〜(E)成分を配合して、実施例、比較例及び参考例の各液体柔軟剤組成物を調製した。表1中の(A)〜(C)成分の数値の単位は、液体柔軟剤組成物の総質量に対する質量%である。また、表1中の「(C)/(A)」は、(A)成分の質量に対する(C)成分の質量の比、すなわち「(C)成分の質量/(A)成分の質量」を示す。
各液体柔軟剤組成物の調製方法は以下の通りであった。
ガラス容器(内径100mm、高さ150mm)と、攪拌機(アジターSJ型、島津製作所製)とを用いて、次の手順により調製した。
まず、(C)成分と(E)成分の一部(ノニオン界面活性剤及び香料)とを混合攪拌して、油相混合物を得た。他方、残りの(E)成分をバランス用イオン交換水に溶解させて水相混合物を得た。ここで、バランス用イオン交換水の質量は、990gから油相混合物と(A)成分、(B)成分、(D)成分と(E)成分の合計質量を差し引いた残部に相当するものであった。
次に、(C)成分の融点以上に加温した油相混合物をガラス容器に収納して攪拌しながら、(C)成分の融点以上に加温した水相混合物を2度に分割して添加して、攪拌した。ここで、水相混合物の分割比率は30:70(質量比)とし、攪拌は回転速度1,000rpmで、1回目の水相混合物添加後に3分間、2回目の水相混合物添加後に2分間行った。
その後、(A)成分及び(B)成分を添加して、攪拌した。必要に応じて、塩酸(試薬1mol/L、関東化学)又は水酸化ナトリウム(試薬1mol/L、関東化学)を適量添加してpH2.5に調整した。
最後に、全体質量が1,000gになるようにイオン交換水を添加して、目的の液体柔軟剤組成物を得た。
100mLの液体柔軟剤組成物を軽量PSガラスビン(PS−No.11、田沼硝子工業所製)へ入れて密栓して、40℃で4ヶ月間保存した。保存後の液体柔軟剤組成物の性能を、残香性及び柔軟性の付与能力評価に付した。
評価用繊維製品の前処理
市販の綿タオル(東進社製)及びアクリルジャージ(染色試材(株)谷頭商店))を、二槽式洗濯機(三菱電機製CW-C30A1-H)中、市販洗剤(商品名:トップ、ライオン株式会社製)を用いた前処理に付した(洗剤使用量:標準使用量(20g/30L)。浴比30倍。45℃の水道水。10分間の洗浄、続いて10分間の注水すすぎを2回)。この前処理を3回行った。
前処理を行った綿タオル及びアクリルジャージを、二槽式洗濯機(三菱電機製CW-C30A1-H)中、市販洗剤(商品名:トップ、ライオン株式会社製)を用いて洗浄処理に付した(洗剤使用量:標準使用量(20g/30L)。浴比30倍。25℃の水道水。15分間)。洗浄処理後、2回のためすすぎに付した。2回目のためすすぎ時に、10mLの液体柔軟剤組成物を加えて柔軟仕上げ処理を行った(浴比30倍。25℃水道水。3分間)。柔軟仕上げ処理後、綿タオル及びアクリルジャージを、脱水処理し、次いで恒温恒湿条件(20℃、45%RH)下で20時間乾燥処理した。脱水処理直後及び乾燥処理7日後の綿タオル及びアクリルジャージの残香性を10名の専門パネラー10名により下記基準に基づいて評価した。評価は、参考例1の液体柔軟剤組成物を基準とする相対評価であった。
2点:基準と比べて明らかに香り立ちが良い
1点:基準と比べてやや香り立ちが良い
0点:基準と同等
−1点:基準の方がやや香り立ちが良い
−2点:基準の方が明らかに香り立ちが良い
◎:1.5点以上2点以下
○:1点以上1.5点未満
△:0.5点以上1点未満
×:0.5点未満
[柔軟性の評価方法]
上記の残香性付与能力の評価方法に記載の手順にしたがい柔軟仕上げ処理を施した綿タオル及びアクリルジャージの柔軟性を10名の専門パネラー10名により下記基準に基づいて官能一対比較評価した。評価は、洗濯処理のみを行った綿タオルおよびアクリルジャージを対照とする相対評価であった。
2点:対照と比べて明らかに柔軟性が良い
1点:対照と比べてやや柔軟性が良い
0点:対照と同等
−1点:対照の方がやや柔軟性が良い
−2点:対照の方が明らかに柔軟性が良い
◎:1.5点以上2点以下
○:1点以上1.5点未満
△:0.5点以上1点未満
×:0.5点未満
Claims (4)
- (A)一般式(1):
(式中、
X1、X 2 及びX4は、それぞれ独立して、末端にOH基を有していてもよい直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基、-OY3(式中、Y3は直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基である)、-OSi(Y1)3(式中、Y1は直鎖又は分岐したC1~22炭化水素基である)、又は、OH基であり、
X 3 は、末端にOH基を有していてもよい直鎖又は分岐したC 1~22 炭化水素基であり、
nは1〜30の整数であり、かつ、
X1、 X 2 及びX 4のうち少なくとも1つは、アルコール性香料のOH基から水素原子1個を除いた残基である)で表されるケイ素化合物、
(B)下記一般式(B-IV)、(B-V)及び(B-VI):
(各一般式中、R 1 は同一又は異なっていてもよい炭素数15〜17の炭化水素基である。)で表される化合物の4級化物の混合物である、カチオン界面活性剤、及び、
(C)n−デカン及びn−ヘキサデカンからなる群より選ばれる1種以上の化合物
を含み、
(C)成分の質量/(A)成分の質量=1/50〜20/1である
液体柔軟剤組成物。 - (A)の一般式(1)において、アルコール性香料が、ClogP値が5以下の香料アルコールである、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
- (C)成分の質量/(A)成分の質量=1/20〜10/1である、請求項1〜2のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
- 更に、(D)高級アルコール及び/又は脂肪酸グリセリンエステルを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
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