JP6560558B2 - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents
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Description
香りの持続性を達成する手段の一つとして、香料と不揮発性の基質とを化学的に結合させた香料前駆体を用いる技術が、柔軟剤、漂白剤及び洗剤の分野で知られている(特許文献1〜4)。香料前駆体は、光や熱、水等のトリガーによって結合が切断されることで香りを持続的に放出する。特に、チオールとα,β−不飽和ケトン型香料とが結合してなる硫黄含有香料前駆体は、香りの持続性に優れることが知られている(特許文献1)。
1.液体柔軟剤組成物であって、
下記(A)〜(C)成分:
(A)エステル基(−COO−)及び/又はアミド基(−NHCO−)で分断されていてもよい、炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(B)硫黄含有香料前駆体、並びに、
(C)酸化防止剤及び/又はシリコーン化合物、
を含有する、液体柔軟剤組成物。
2.(C)成分に対する(B)成分の質量比((B)/(C))が0.001〜10である、前記1に記載の液体柔軟剤組成物。
3.(A)成分が、一般式(A1−1)〜(A1−8)で表される化合物、それらの塩及びそれらの4級化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物である、前記1又は2に記載の液体柔軟剤組成物。
(A1−2)〜(A1−8)の各式中、R9及びR10はそれぞれ独立に、炭素数7〜21の炭化水素基である。〕
4.(B)成分が、一般式(B−1)で表される少なくとも1種の化合物である、前記1〜3のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
Y−S−G−Q (B−1)
〔式中、
Yは、式(Y−1)〜(Y−7)からなる群より選択される基又はその異性体を表し、
((Y−1)〜(Y−7)の各式中、波線はY−S結合の位置を表し、点線は単結合又は二重結合の位置を表す)、
Sは、硫黄原子を表し、
Gは、2〜15個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基又はアルケニル基から誘導される2価又は3価の基を表し(前記2価又は3価の基は、場合により−OR11、−NR11 2、−COOR11及びR11基(各基中、R11は、水素原子又はC1〜C6アルキル基又はアルケニル基を表す)からなる群から選択される1つ以上の基で置換されていてもよい)、
Qは、水素原子、−S−Y基又は−NR12−Y基(各基中、Yは上記のように規定され、且つ、R12が水素原子又はメチル基である)を表す。〕
5.一般式(B−1)で表される化合物が、3−(ドデシルチオ)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−ブタノン及び4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エン−1−イル)−2−ブタノンからなる群より選ばれる、前記4に記載の液体柔軟剤組成物。
6.(C)成分が、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、p−メトキシフェノール及び尿酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の酸化防止剤である、前記1〜5のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
7.(C)成分が、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン及びアミノ変性シリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種のシリコーン化合物である、前記1〜6のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
8.(C)成分として、酸化防止剤及びシリコーン化合物を含む、前記1〜7のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
したがって、本発明は従来の液体柔軟剤組成物にはない付加価値を有する液体柔軟剤組成物として有用である。
(A)エステル基(−COO−)及び/又はアミド基(−NHCO−)で分断されていてもよい、炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(B)硫黄含有香料前駆体、並びに、
(C)酸化防止剤及び/又はシリコーン化合物、
を含有する。
(A)成分は、「エステル基(−COO−)及び/又はアミド基(−NHCO−)で分断されていてもよい、炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物」である、カチオン界面活性剤である。
(A)成分は、繊維製品へ柔軟性(風合い)を付与する効果(すなわち、柔軟剤本来の機能)を液体柔軟剤組成物へ付与するために配合される。
炭素数10〜26の炭化水素基(以下、本明細書において「長鎖炭化水素基」ということがある)の炭素数は10〜26であり、17〜26が好ましく、19〜24がより好ましい。炭素数が10以上であると柔軟性付与効果が良好であり、26以下であると液体柔軟剤組成物のハンドリング性が良好である。
長鎖炭化水素基は、飽和であっても不飽和であってもよい。長鎖炭化水素基が不飽和である場合、二重結合の位置はいずれの箇所にあっても構わないが、二重結合が1個の場合には、その二重結合の位置は長鎖炭化水素基の中央であるか、中央値を中心に分布していることが好ましい。
長鎖炭化水素基は、鎖状の炭化水素基であっても、構造中に環を含む炭化水素基であってもよく、好ましくは鎖状の炭化水素基である。鎖状の炭化水素基は、直鎖状、分岐鎖状のいずれであってもよい。鎖状の炭化水素基としては、アルキル基またはアルケニル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
該分断基を有する場合、1つの長鎖炭化水素基が有する分断基の数は1つであっても2つ以上であってもよい。すなわち、長鎖炭化水素基は、分断基によって1ヶ所が分断されていてもよく、2ヶ所以上が分断されていてもよい。分断基を2つ以上有する場合、各分断基は、同じであっても異なっていてもよい。
なお、長鎖炭化水素基がその炭素鎖中に分断基を有する場合、分断基が有する炭素原子は、長鎖炭化水素基の炭素数にカウントするものとする。
長鎖炭化水素基は、通常、工業的に使用される牛脂由来の未水添脂肪酸、不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸、パーム椰子、油椰子などの植物由来の未水添脂肪酸もしくは脂肪酸エステル、あるいは不飽和部を水添もしくは部分水添して得られる脂肪酸又は脂肪酸エステル等を使用することにより導入される。
アミン化合物としては、2級アミン化合物(長鎖炭化水素基の数が2個)又は3級アミン化合物(長鎖炭化水素基の数が3個)が好ましく、3級アミン化合物がより好ましい。
R1〜R3のうちの少なくとも1つは、炭素数10〜26の炭化水素基、−CH2CH(Y)OCOR4、又は−(CH2)nNHCOR5である。]
−CH2CH(Y)OCOR4中、Yは水素原子又はCH3であり、水素原子が特に好ましい。R4は炭素数7〜21の炭化水素基、好ましくは炭素数15〜19の炭化水素基である。一般式(A1)で表される化合物中にR4が複数存在するとき、該複数のR4は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
R4が不飽和脂肪酸残基である場合、シス体とトランス体が存在するが、シス体/トランス体の質量比率は、40/60〜100/0が好ましく、70/30〜90/10が特に好ましい。
(a)飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の比率(質量比)が90/10〜0/100、より好ましくは80/20〜0/100である。
(b)シス体/トランス体の比率(質量比)が40/60〜100/0、より好ましくは70/30〜90/10である。
(c)炭素数18の脂肪酸が60質量%以上、好ましくは80質量%以上であり、炭素数20の脂肪酸が2質量%未満であり、炭素数21〜22の脂肪酸が1質量%未満である。
R5は炭素数7〜21の炭化水素基、好ましくは炭素数15〜19の炭化水素基である。一般式(A1)で表される化合物中にR5が複数存在するとき、該複数のR5は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
R5としては、R4と同様のものが具体的に挙げられる。
R1〜R3のうち、1つ又は2つが長鎖炭化水素基である場合、残りの2つ又は1つは、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2CH(Y)OH、又は−(CH2)nNH2であり、炭素数1〜4のアルキル基、−CH2CH(Y)OH、又は−(CH2)nNH2であることが好ましい。ここで、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基又はエチル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。−CH2CH(Y)OHにおけるYは、−CH2CH(Y)OCOR4中のYと同様である。−(CH2)nNH2におけるnは、−(CH2)nNHCOR5中のnと同様である。
R9及びR10における炭素数7〜21の炭化水素基としては、前記一般式(A1)のR4における炭素数7〜21の炭化水素基と同様のものが挙げられる。なお、式中にR9が複数存在するとき、該複数のR9は互いに同一であってもよく、それぞれ異なっていても構わない。
アミン化合物の塩は、該アミン化合物を酸で中和することにより得られる。アミン化合物の中和に用いる酸としては、有機酸でも無機酸でもよく、例えば塩酸、硫酸や、メチル硫酸等が挙げられる。アミン化合物の中和は、公知の方法により実施できる。
アミン化合物の4級化物は、該アミン化合物に4級化剤を反応させて得られる。アミン化合物の4級化に用いる4級化剤としては、例えば、塩化メチル等のハロゲン化アルキルや、ジメチル硫酸等のジアルキル硫酸などが挙げられる。これらの4級化剤をアミン化合物と反応させると、アミン化合物の窒素原子に4級化剤のアルキル基が導入され、4級アンモニウムイオンとハロゲンイオン又はモノアルキル硫酸イオンとの塩が形成される。4級化剤により導入されるアルキル基は、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基又はエチル基がより好ましく、メチル基が特に好ましい。アミン化合物の4級化は、公知の方法により実施できる。
一般式(A1)で表される化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、
一般式(A1−1)〜(A1−8)で表される化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種がより好ましく、
一般式(A1−4)〜(A1−6)で表される化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種が特に好ましい。
特に、一般式(A1−4)で表される化合物の4級化物と、(A1−5)で表される化合物の4級化物と、(A1−6)で表される化合物の4級化物とを併用することが好ましい。
更に、その4級化物を用いる場合には、4級化剤としてジメチル硫酸を用いることがより好ましい。その際、柔軟性付与の観点から「化合物(A1−2)の4級化物/化合物(A1−3)の4級化物」で表される存在比率が、質量比で99/1〜50/50となるように合成することが好ましい。
また、その4級化物を用いる場合には、4級化反応を十分に進行させる点で、4級化剤としてジメチル硫酸を用いることがより好ましい。化合物(A1−4)、(A1−5)及び(A1−6)の各4級化物の存在比率は、柔軟性付与の観点から質量比で、化合物(A1−4)の4級化物が1〜60質量%、化合物(A1−5)の4級化物が5〜98質量%、化合物(A1−6)の4級化物が0.1〜40質量%であることが好ましく、化合物(A1−4)の4級化物が30〜60質量%、化合物(A1−5)の4級化物が10〜55質量%、化合物(A1−6)の4級化物が5〜35質量%であることがより好ましい。
なお、化合物(A1−4)、(A1−5)及び(A1−6)を4級化する場合、一般的に4級化反応後も4級化されていないエステルアミンが残留する。その際、「4級化物/4級化されていないエステルアミン」の比率は70/30〜99/1の質量比率の範囲内であることが好ましい。
またその4級化物を用いる場合には、4級化剤として塩化メチルを用いることが好ましく、「化合物(A1−7)の4級化物/化合物(A1−8)の4級化物」で表される存在比率が、質量比で99/1〜50/50となるように合成することが好ましい。
(B)成分は、硫黄含有香料前駆体である。「硫黄含有香料前駆体」とは、香料と、硫黄を含有する不揮発性の基質とを化学的に結合させた化合物をいう。香料前駆体自体は香りを出さないが、熱や光、水等のトリガーにより香料と基質との間の結合が切断されると香料が放出されて、香りを出す。そのため、香料前駆体で衣類を処理すると、当該衣類の着用後や保管後など、使用場面の後半においても香料としての効果を発揮することが知られている。
(B)成分は、液体柔軟剤組成物による処理後の繊維製品への香りつけのために配合される。
Y−S−G−Q (B−1)
Yは、以下に示した基(Y−1)〜(Y−7)からなる群より選択される基又はその異性体を表し、
((Y−1)〜(Y−7)の各式中、波線はY−S結合の位置を表し、点線は単結合又は二重結合の位置を表す)、
Sは、硫黄原子を表し、
Gは、2〜15個、好ましくは10〜14の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基又はアルケニル基から誘導される2価又は3価の基を表し(前記2価又は3価の基は、場合により−OR11、−NR11 2、−COOR11及びR11基(各基中、R11は、水素原子又はC1〜C6アルキル基又はアルケニル基を表す)からなる群から選択される1つ以上の基で置換されていてもよい)、
Qは、水素原子、−S−Y基又は−NR12−Y基(各基中、Yは上記のように規定され、且つ、R12が水素原子又はメチル基である)を表す。
ここで、一般式(B−1)中の(Y−1)〜(Y−7)の各式で表される基の「異性体」とは、各基が化学構造上に採りうる異性体、例えば、立体異性体をいう。
香りの持続性を高める観点から、更に好ましくは、3−(ドデシルチオ)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−ブタノン、4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エン−1−イル)−2−ブタノン、4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)−2−ブタノン及び3−(ドデシルチオ)−5−イソプロペニル−2−メチルシクロヘキサノンからなる群より選ばれる化合物が挙げられ、
最も好ましくは、3−(ドデシルチオ)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−ブタノン及び4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エン−1−イル)−2−ブタノンからなる群より選ばれる化合物が挙げられる。
(C)成分は、酸化防止剤(以下、「(C1)成分」ともいう)及び/又はシリコーン化合物(以下、「(C2)成分」ともいう)である。
(C1)成分である酸化防止剤は、(B)成分(硫黄含有香料前駆体)由来の硫黄様異臭の発生を抑制する目的で用いられる。
酸化防止剤としては、一般に酸化防止効果が知られている化合物を特に制限なく用いることができる。したがって、水溶性酸化防止剤及び油溶性酸化防止剤のいずれも使用可能であるが、油溶性酸化防止剤が好ましい。
(C1)成分の具体的な例としては、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、p−メトキシフェノール、β−ナフトール、フェニル−α−ナフチルアミン、テトラメチルジアミノジフェニルメタン、γ−オリザノール、ビタミンE(α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール)、尿酸、ビタミンC(L−アスコルビン酸)、トレハロース、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、トリス(テトラメチルヒドロキシピペリジノール)・1/3クエン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、クェルセチン、及び4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等が挙げられる。
これらの中では、油溶性酸化防止剤であるフェノール系酸化防止剤から選ばれる少なくとも1種が好ましく、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)、p−メトキシフェノール及びγ−オリザノールから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
より好ましくは、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、p−メトキシフェノール及び2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)からなる群より選ばれる化合物であり、さらに好ましくはジブチルヒドロキシトルエン(BHT)である。
(C2)成分はシリコーン化合物であり、その種類に特に制限はなく、適宜選択することができる。
(C2)成分は、(B)成分(硫黄含有香料前駆体)由来の硫黄様異臭の発生を抑制する目的で用いられる。
なお、本発明は特定の理論により限定されるものではないが、気体の吸収性(溶解性)に優れるという性質を有するシリコーン化合物が、硫黄含有香料前駆体が分解して発生する悪臭物質(気体)を捕捉するため、硫黄様異臭の発生が抑制されるものと考える。
シリコーン化合物の分子構造は、直鎖状であってもよいし、分岐状であってもよいし、また、架橋していてもよい。また、シリコーン化合物は変性シリコーン化合物であってもよく、前記変性シリコーン化合物は、1種の有機官能基により変性されたものであってもよいし、2種以上の有機官能基により変性されたものであってもよい。
シリコーン化合物は、オイルの状態で使用することができ、また任意の乳化剤によって分散された乳化物の状態でも使用することができる。
シリコーン化合物の具体例としては、例えば、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーンや、アミノ変性シリコーンなどが挙げられる。
これらの中でも、配合効果向上の観点から、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン及びジメチルシリコーンが好ましく、ポリエーテル変性シリコーン及びアミノ変性シリコーンが更に好ましい。
A、B、h、及びiは、平均重合度であり、
Rは、アルキル基を表し、
R’は、水素又はアルキル基を表す。
ここで、Aは、5〜10,000であり、Bは、2〜10,000である。hは、2〜100であり、iは、0〜50である。Rは、炭素数1〜5のアルキル基であることが好ましい。R’は、水素又は炭素数1〜4のアルキル基であることが好ましい。
好ましいアミノ変性シリコーンのオイルまたは、エマルジョンの場合の基油オイルは、次の一般式(III)で表される。
アミノ変性シリコーンとしては商業的に入手できるものを使用することができ、例えば、アミノ変性シリコーンオイルとしては、東レ・ダウコーニング株式会社から、SF―8417、BY16−892、BY16−890で販売されているもの、信越化学工業株式会社から、KF−864、KF−860、KF−8004、KF−8002、KF−8005、KF−867、KF−861、KF−880、KF−867Sなどが挙げられる。
アミノ変性シリコーンエマルジョンタイプのものとしては、東レ・ダウコーニング株式会社から、SM8904、BY22−079、FZ−4671、FZ−4672で販売されているもの、信越化学工業株式会社から、Polonシリーズで販売されているPolonMF−14、PolonMF−29、PolonMF−14D、PolonMF−44、PolonMF−14EC、PolonMF−52があげられる。
ジメチルシリコーンとしては商業的に入手できるものを使用することができる。ジメチルシリコーンとしては、例えば、東レ・ダウコーニング株式会社から、BY 22-050 Aで販売されているものが挙げられる。
また、(C1)成分と(C2)成分とを併用する場合、(C1)成分と(C2)成分との合計の配合量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.001〜10質量%、より好ましくは0.01〜5質量%、さらに好ましくは0.05〜5質量%である。
また、(C)成分として(C1)成分を単独で用いる場合、(C)成分に対する(B)成分の質量比((B)/(C1))は、0.01〜10であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10、さらに好ましくは0.5〜5である。
また、(C)成分として(C2)成分を単独で用いる場合、(C)成分に対する(B)成分の質量比((B)/(C2))は、0.001〜1であることが好ましく、より好ましくは0.005〜0.5、さらに好ましくは0.01〜0.1である。
本発明の液体柔軟剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記(A)〜(C)の必須成分以外の任意成分を配合してもよい。
任意成分としては、液体柔軟剤組成物に一般的に配合される成分をあげることができる。具体例としては、水、ノニオン界面活性剤、香料、水溶性塩類、染料、水溶性溶剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗菌剤、消臭剤や、スキンケア成分などが挙げられる。
以下、いくつかの任意成分について詳細に説明する。
本発明の液体柔軟剤組成物は、好ましくは水を含む水性組成物である。
水としては、水道水、精製水、純水、蒸留水、イオン交換水など、いずれも用いることができる。なかでもイオン交換水が好適である。
水の配合量は特に限定されず、所望の成分組成を達成するために適宜配合することができる。
ノニオン界面活性剤は、本発明の液体柔軟剤組成物が乳化物である場合に、主に、乳化物中での油溶性成分の乳化分散安定性を向上する目的で配合することができる。ノニオン界面活性剤を配合すると、商品価値上充分なレベルの凍結復元安定性が確保されやすい。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、多価アルコール、高級アルコール、高級アミン又は高級脂肪酸から誘導されるものを用いることができる。より具体的には、グリセリンまたはペンタエリスリトールに炭素数10〜22脂肪酸がエステル結合したグリセリン脂肪酸エステルまたはペンタエリスリトール;炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシドの平均付加モル数が10〜100モルであるポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン脂肪酸アルキル(該アルキルの炭素数1〜3)エステル;エチレンオキシドの平均付加モル数が10〜100モルであるポリオキシエチレンアルキルアミン;炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルポリグルコシド;エチレンオキシドの平均付加モル数が10〜100モルである硬化ヒマシ油などが挙げられる。中でも、炭素数10〜18のアルキル基を有し、エチレンオキシドの平均付加モル数が20〜80モルのポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
ノニオン界面活性剤は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物として用いてもよい。
ノニオン界面活性剤の配合量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜8質量%、さらに好ましくは0.5〜5質量%である。
液体柔軟剤組成物には、(B)成分(硫黄含有香料前駆体)以外の香料を任意成分として配合することができる。
香料としては当該技術分野で汎用の香料を使用可能であり特に限定されないが、使用できる香料原料のリストは、様々な文献、例えば「Perfume and Flavor Chemicals」,Vol.I and II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)および「合成香料 化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996)および「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)および「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989)および「Perfumery Material Performance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)および「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)等に記載されている。
香料は、1種類の香料を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物として用いてもよい。
香料の配合量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対して、好ましくは0.1〜3%質量%であり、より好ましくは0.5〜2質量%、更に好ましくは0.5〜1.5質量%である。
水溶性塩類は、液体柔軟剤組成物の粘度をコントロールする目的で配合することができる。水溶性塩類としては、無機塩及び有機塩のいずれも使用可能である。具体的には、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム等を用いることができるが、中でも塩化カルシウム、塩化マグネシウムが好ましい。
水溶性塩類は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上からなる混合物として用いてもよい。
水溶性塩類の配合量は、配合目的を達成できる量である限り特に限定されないが、液体柔軟剤組成物の総質量に対し、0〜1質量%である。なお、水溶性塩類は、液体柔軟剤組成物製造のどの工程で配合しても構わない。
液体柔軟剤組成物のpHは特に限定されないが、保存経日に伴う(A)成分の分子中に含まれるエステル基の加水分解を抑制する観点から、25℃におけるpHを1〜6の範囲に調整することが好ましく、2〜4の範囲に調整することがより好ましい。
また(B)成分の硫黄含有香料前駆体の分解をより抑制する目的で、液体柔軟剤組成物の25℃におけるpHを8以下にすることが好ましく、6以下とすることがより好ましい。
pH調整には、塩酸、硫酸、リン酸、アルキル硫酸、安息香酸、パラトルエンスルホン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコール酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルアミン、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン等の短鎖アミン化合物、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩や、アルカリ金属珪酸塩などのpH調整剤を用いることができる。
液体柔軟剤組成物の粘度は、その使用性を損なわない限り特に限定されないが、25℃における粘度が1000mPa・s未満であることが好ましい。保存経日による粘度上昇を考慮すると、製造直後の液体柔軟剤組成物の25℃における粘度が800mPa・s未満であるのがより好ましく、500mPa・s未満であるのがさらに好ましい。このような範囲にあると、洗濯機への投入の際のハンドリング性等の使用性が良好である。
なお、液体柔軟剤組成物の粘度は、B型粘度計(TOKIMEC社製)を用いて測定することができる。
本発明の液体柔軟剤組成物は、公知の方法、例えば主剤としてカチオン界面活性剤を用いる従来の液体柔軟剤組成物の製造方法と同様の方法により製造できる。
例えば、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を含む油相と、水相とを、(A)成分の融点以上の温度条件下で混合して乳化物を調製し、その後、得られた乳化物に必要に応じて他の成分を添加、混合することにより製造することができる。
油相は、(A)成分の融点以上の温度で、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分と必要に応じて任意成分とを混合することにより調製できる。
水相は、水と必要に応じて任意成分とを混合することにより調製できる。
尚、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分の添加方法は、上記記載の添加方法に限定されない。すなわち、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分の各成分は、乳化物が得られた後、添加、混合することにより液体柔軟剤組成物を製造してもよく、例えば、各成分をそれぞれ単独で添加してもよく、又は、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分をプレミックスした後、油相または乳化物に添加してもよい。また(D)成分は、水相や乳化物が得られた後に添加することも可能であり、油相と水相に分割して添加することもできる。
本発明の液体柔軟剤組成物の使用方法に特に制限はなく、一般の液体柔軟剤組成物と同様の方法で使用することができる。例えば、洗濯のすすぎの段階ですすぎ水へ本発明の液体柔軟剤組成物を溶解させて被洗物を柔軟処理する方法や、本発明の液体柔軟剤組成物をたらいのような容器中の水に溶解させ、更に被洗物を入れて浸漬処理する方法がある。
尚、実施例及び比較例において、各成分の配合量はすべて質量%(指定のある場合を除き、純分換算)を示す。
下記のA−1〜A−3を使用した。
A−1:カチオン界面活性剤(特開2003−12471の実施例4に記載の化合物)。A−1は、一般式(A1−4)、(A1−5)及び(A1−6)で表される化合物(各式中、R9は炭素数15〜17のアルキル基又はアルケニル基である)をジメチル硫酸で4級化したものを含む組成物である。
A−2:カチオン界面活性剤(Stepan製、商品名:Stepantex SE-88)。A−2は、一般式(A1−4)、(A1−5)及び(A1−6)で表される化合物(各式中、R9は炭素数15〜17のアルキル基又はアルケニル基である)をジメチル硫酸で4級化したものを含む組成物である。
A−3:カチオン界面活性剤(東南合成(株)製、商品名:HITEX RO16E)。A−3は、一般式(A1−4)、(A1−5)及び(A1−6)で表される化合物(各式中、R9は炭素数15〜17のアルキル基又はアルケニル基である)をジメチル硫酸で4級化したものを含む組成物である。
下記のB−1〜B−2を使用した。
B−1:3−(ドデシルチオ)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−ブタノン。B−1は、特表2005-511710号公報の例4記載の化合物である。また、B−1は、一般式(B−1):Y−S−G−Q中、YがY−1(3、4位に二重結合を有する)で表される基、Gが炭素原子12個からなるドデシル基、Qが水素原子である化合物である。
B−2:4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エン−1−イル)−2−ブタノン。B−2は、原料としてドデカンチオール(東京化成工業株式会社製)とβヨノン(ヴェ・マンフィス香料株式会社製)とを用い、特表2005-511710号公報の例4に記載同様の方法で合成した。また、B−2は、一般式(B−1):Y−S−G−Q中、YがY−2(1、2位に二重結合を有する)で表される基、Gが炭素原子12個からなるドデシル基、Qが水素原子である化合物である。
(C1)成分として、下記のC1−1〜C1−4を使用した。
C1−1:BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)東京化成工業株式会社製
C1−2:BHA(ブチルヒドロキシアニソール)東京化成工業株式会社製
C1−3:p−メトキシフェノール(東京化成工業株式会社製)
C1−4:尿酸(和光純薬工業株式会社)
C2−1:アミノ変性シリコーン(KF−864)(信越化学工業株式会社製)
C2−2:アミノ変性シリコーン(SM8904)(東レ・ダウコーニング株式会社製)
C2−3:ポリエーテル変性シリコーン(特開2010−255170号公報の実施例に記載の化合物B−1)
C2−4:ジメチルシリコーン(BY 22-050 A)(東レ・ダウコーニング株式会社製)
(D)成分として、下記のD−1を使用した。
D−1:ノニオン界面活性剤(1級イソトリデシルアルコールのエチレンオキシド60モル付加物。BASF社製ルテンゾールTO3にエチレンオキサイドを付加させたもの)
(E)成分として、表1に記載の香料組成物を使用した。
表1
(F)成分として、塩化カルシウム(和光純薬株式会社製)を用いた。各液体柔軟剤組成物における(F)成分の配合量は、液体柔軟剤組成物の総質量に対して0.6質量%であった。
表2.共通成分1
内径100mm、高さ150mmのガラス容器と、攪拌機(アジターSJ型、島津製作所製)を用い、各成分の配合量を、下記表3に記載の通り調整して、次の手順により液体柔軟剤組成物を調製した。
まず、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分及び(E)成分を混合攪拌して、油相混合物を得た。一方、共通成分1をバランス用イオン交換水に溶解させて水相混合物を得た。ここで、バランス用イオン交換水の質量は、980gから油相混合物、(F)成分の合計量を差し引いた残部に相当する。
次に、(A)成分の融点以上に加温した油相混合物をガラス容器に収納して攪拌しながら、(A)成分の融点以上に加温した水相混合物を2度に分割して添加し、攪拌した。ここで、水相混合物の分割比率は30:70(質量比)とし、攪拌は回転速度1,500rpmで、1回目の水相混合物添加後に3分間、2回目の水相混合物添加後に2分間行った。しかる後、(F)成分を添加した。尚、(F)成分は添加前にイオン交換水に溶解し、30%wt水溶液として用いた。また必要に応じて、塩酸(試薬1mol/L、関東化学)、または水酸化ナトリウム(試薬1mol/L、関東化学)を適量添加してpH2.5に調整し、更に全体質量が1,000gになるようにイオン交換水を添加して、目的の柔軟剤組成物(実施例1〜20及び比較例1〜5)を得た。
表3中、(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)の各成分の数値は、液体柔軟剤組成物の総質量に対する配合量(質量%)である。
表3中、「(B)/(C)」は、(C)成分に対する(B)成分の質量比を示す。
得られた液体柔軟剤組成物について、以下の手順により「香気」及び「香りの持続性」の評価を行った。
液体柔軟剤組成物を軽量PSガラスビン(PS−No.11、田沼硝子工業所製)に100mL入れて密栓し、その香気を以下に示す4段階評価基準に従い評価した。専門パネラー5名の平均点として表した結果を、表3の「香気評価」の欄に示す。商品価値上、平均点で2.0以下を合格とした。
<評価基準>
0:異臭がない
1:異臭がやっと認知できる
2:気にならない程度に異臭を感じる
3:はっきりと異臭がする。
(評価用布の前処理)
市販の綿タオル(東進社製)を、市販洗剤「トッププラチナクリア」(ライオン社製)で、二槽式洗濯機(東芝製VH−30S)を用いて、以下の前処理を3回行った。
前処理:洗剤標準使用量、浴比30倍、45℃の水道水での洗浄10分間と、続く注水すすぎ10分間とのサイクルを2回。
前処理洗浄した綿タオル(東進社製)1.0kgを、二槽式洗濯機(東芝製VH−30S)を用いて、市販洗剤「トッププラチナクリア」(ライオン社製)で10分間洗浄し(標準使用量、標準コース、浴比30倍、25℃の水道水使用)、その後、1分間の脱水を行い、次いで1回目のすすぎを3分間行った。1回目のすすぎの後、1分間の脱水を行い、次いでに続いて2回目のすすぎを3分間行った。この2回目のすすぎの開始時に、上記の各例で得た液体柔軟剤組成物を添加して、3分間の柔軟処理(仕上げ剤6.67mL、浴比20倍、25℃の水道水使用)を行った。柔軟処理後、脱水を1分間行った。
処理後、二槽式洗濯機から綿タオルを取出し、20℃、40%RHの恒温恒湿条件下で18時間乾燥させ、下記に示す評価に供した。
上記処理後、綿タオルを20℃、40RHの条件下で7日間保管した後、香気強度を下記の6段階臭気強度表示法に準拠して官能評価した。専門パネラー5名の平均点として表した結果を、表3の「香り持続性」の欄に示す。商品価値上、平均点で2.5以上を合格とした。
<6段階臭気強度表示法>
0:無臭
1:やっと検知できる程度の香り
2:何の香りか分かる程度の香り
3:楽に感知できる香り
4:強い香り
5:強烈な香り
Claims (7)
- 液体柔軟剤組成物であって、
下記(A)〜(C)成分:
(A)エステル基(−COO−)及び/又はアミド基(−NHCO−)で分断されていてもよい、炭素数10〜26の炭化水素基を分子内に1〜3個有するアミン化合物、その塩及びその4級化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物、
(B)一般式(B−1)で表される少なくとも1種の化合物である硫黄含有香料前駆体
Y−S−G−Q (B−1)
〔式中、
Yは、式(Y−1)〜(Y−7)からなる群より選択される基又はその異性体を表し、
((Y−1)〜(Y−7)の各式中、波線はY−S結合の位置を表し、点線は単結合又は二重結合の位置を表す)、
Sは、硫黄原子を表し、
Gは、2〜15個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基又はアルケニル基から誘導される2価又は3価の基を表し(前記2価又は3価の基は、場合により−OR 11 、−NR 11 2 、−COOR 11 及びR 11 基(各基中、R 11 は、水素原子又はC1〜C6アルキル基又はアルケニル基を表す)からなる群から選択される1つ以上の基で置換されていてもよい)、
Qは、水素原子、−S−Y基又は−NR 12 −Y基(各基中、Yは上記のように規定され、且つ、R 12 が水素原子又はメチル基である)を表す。〕
、並びに、
(C)ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)及びp−メトキシフェノールからなる群より選ばれる少なくとも1種の酸化防止剤、
を含有し、
(C)成分に対する(B)成分の質量比((B)/(C))が0.4〜4である、液体柔軟剤組成物。 - (C)成分に対する(B)成分の質量比((B)/(C))が1〜4である、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
- (B)成分の含量が、液体柔軟剤組成物の総質量に対し0.0001〜0.2質量%である、請求項1又は2に記載の液体柔軟剤組成物。
- (A)成分が、一般式(A1−1)〜(A1−8)で表される化合物、それらの塩及びそれらの4級化物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
(A1−2)〜(A1−8)の各式中、R9及びR10はそれぞれ独立に、炭素数7〜21の炭化水素基である。〕 - 一般式(B−1)で表される化合物が、3−(ドデシルチオ)−1−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−3−エン−1−イル)−1−ブタノン及び4−(ドデシルチオ)−4−(2,6,6−トリメチルシクロヘキサ−2−エン−1−イル)−2−ブタノンからなる群より選ばれる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
- 更にシリコーン化合物を含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
- シリコーン化合物が、ジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン及びアミノ変性シリコーンからなる群より選ばれる少なくとも1種のシリコーン化合物である、請求項6に記載の液体柔軟剤組成物。
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