JP2004084144A - 透明柔軟剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】特殊な溶剤を多量に用いなくても外観を透明にすることができ、しかも衣料に油っぽい風合いを与えることなく、さっぱりとした好ましい風合いを付与することができる透明柔軟剤組成物の提供。
【解決手段】(a)分子内にC13−26の炭化水素基を1つと、4級アンモニウム基を1つ有する化合物であって、該炭化水素基は混合炭化水素基であり、この混合炭化水素基の合計数に対して、炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有する炭化水素基の数が5%を超え、80%以下である化合物、(b)分子内にC12−30の炭化水素基と−SOM又は−OSOM〔Mは水素原子又は無機陽イオンである〕から選ばれる基を有する化合物、C12−26の脂肪酸及びその塩から選ばれる化合物、(c)有機溶剤及び水を特定割合で含有する透明柔軟剤組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は透明柔軟剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、柔軟剤には長鎖アルキル基を有する4級アンモニウム塩や3級アミンの酸塩等が用いられており、これらは水不溶性であるため組成物中に分散状態で存在する。近年、審美的観点から透明又は半透明な柔軟剤の開発が行われており、これらは柔軟基剤と特定の溶剤を併用した技術である。特開平7−229061号公報には不飽和アルキル基を有する柔軟剤及び特定の非水性溶剤を用いた組成物が開示されている。特開2001−164466号公報には、特定の溶解度パラメータを有する溶剤を用いる技術が開示されている。特表平10−511146号公報にはジエステル第4級アンモニウム界面活性剤と、ジアミドアンモニウム界面活性剤と、選択された有機溶媒の組み合わせが開示されている。WO99/27050号明細書には特定のClogP値を有する溶剤と無機塩を併用する技術が開示されている。特表平11−506810号公報には特定のCLogP値を有する溶剤を用いた柔軟剤組成物が開示されている。しかしながらこれらの技術は特殊な溶剤を多量に用いなければ透明な柔軟剤を得ることができない。さらに、これらに記載の柔軟剤組成物は、柔軟効果は優れるものの、柔軟処理した衣料を油っぽい仕上がりにするため、衣類の風合いを改善する柔軟剤が望まれている。
【0003】
衣料の風合いを改善する方法として米国特許4,447,343号明細書には4級アンモニウム化合物と陰イオン界面活性剤を併用する技術が開示されている。この技術によれば木綿衣料の硬さを改善することができるものの、柔軟効果が低下するため衣料に満足できる風合いを付与することはできない。また、米国特許4,751,009号明細書、米国特許4,661,270号明細書には陰イオン界面活性剤と陽イオン界面活性剤を併用した透明な柔軟剤の技術が開示されているが、これら技術においても柔軟効果と衣料の風合いを改善することができない。また、これら組成物に溶剤を加え透明化を行った場合、多量の溶剤を用いても低温や高温で濁りや分離などの貯蔵安定性に問題が生じる。
【0004】
一方、不飽和結合が2つ以上の炭化水素基を有する柔軟基剤を用いる技術は、柔軟基剤と脂肪酸の塩を不織布などの基体に含浸させた物品を乾燥機に衣料と共に添加する技術に応用されている。米国特許5830835号明細書、米国特許5883069号明細書、米国特許5929026号明細書にはリノレイルジメチルアミンとステアリン酸の塩を用いた乾燥機用柔軟剤が開示されている。米国特許5883069号明細書にはリノレイルジメチルアミンとステアリン酸の塩を用いた衣料用柔軟剤バーの技術も開示されている。しかしながらこれら技術は、透明柔軟剤について開示するものではなく、柔軟効果や風合いの改善について何ら示唆されていない。しかも、満足できるレベルの柔軟効果や風合い効果も得ることができない。
【0005】
本発明の課題は、特殊な溶剤を多量に用いなくても外観を透明にすることができ、しかも衣料に油っぽい風合いを与えることなく、さっぱりとした好ましい風合いを付与することができる透明柔軟剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)分子内に炭素数13〜26の炭化水素基を1つと、4級アンモニウム基を1つ有する化合物であって、該炭化水素基は混合炭化水素基であり、この混合炭化水素基の合計数に対して、炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有する炭化水素基の数が5%を超え、80%以下である化合物を3〜40質量%、(b)分子内に炭素数12〜30の炭化水素基と−SOM又は−OSOM〔Mは水素原子又は無機陽イオンである〕から選ばれる基を有する化合物、炭素数12〜26の脂肪酸及びその塩から選ばれる化合物を0.1〜20質量%、(c)有機溶剤を5質量%を超え、40質量%以下、及び水を30〜95質量%含有し、(a)成分と(b)成分のモル比、(a)成分/(b)成分が、99/1〜40/60である透明柔軟剤組成物を提供する。
【0007】
なお、本発明でいう透明とは、測定セルの光路長10mmの石英セルを使用し、対照側セルにイオン交換水を入れた場合に660nmの波長の光透過率が30%以上であることをいう。
【0008】
【発明の実施の形態】
[(a)成分]
本発明の(a)成分は、分子内に炭素数13〜26、好ましくは13〜19の炭化水素基を1つと、4級アンモニウム基を1つ有する化合物であり、該炭化水素基は混合炭化水素基であり、この混合炭化水素基の合計数に対して、炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有する炭化水素基の数が5%を超え、80%以下、好ましくは8〜70%、より好ましくは10〜60%である。
【0009】
(a)成分の好ましい具体例として一般式(1)で表される化合物(以下化合物(1)という)を挙げることができる。
【0010】
【化2】
Figure 2004084144
【0011】
〔式中、Rは炭素数13〜26、好ましくは13〜19の混合炭化水素基であり、該炭化水素基の合計数に対する炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有する炭化水素基の数が5%を超え、80%以下、好ましくは8〜70%、より好ましくは10〜60%である。Rは炭素数1〜3のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、Aは−COO−及び−CONH−から選ばれる基である。R、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基である。Yは陰イオン、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜12の脂肪酸イオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していても良いベンゼンスルホン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオンである。〕
化合物(1)は、一般式(2)
−COOH  (2)
〔式中、Rは前記と同じ意味を示す。〕
で表される脂肪酸(以下脂肪酸(2)という)と、一般式(3)
【0012】
【化3】
Figure 2004084144
【0013】
〔式中、R、R及びRは前記と同じ意味を示し、HB−は、HO−及びHN−から選ばれる基である。〕
で表されるアミン(以下アミン(3)という)との脱水縮合反応で得られる化合物を通常のアルキル化剤により4級化して得られる。
【0014】
脂肪酸(2)は、Rで示される炭化水素基の合計数に対する炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有する炭化水素基の数が5%を超え、80%以下、好ましくは8〜70%、より好ましくは10〜60%の混合脂肪酸である。このような炭化水素組成を有する脂肪酸は、とうもろこし油、綿実油、オリブ油、落花生油、なたね油、サフラワー油、ごま油、大豆油、ひまわり油等から選ばれる植物油や、にしん油、メンヘーデン油等の魚油から誘導される脂肪酸組成のものを用いることができ、特に大豆油、なたね油、綿実油から選ばれる植物油から選ばれる脂肪酸組成のものが好適である。代表的な脂肪酸組成は「新版脂肪酸化学」平野二郎ら編著、幸書房 昭和56年初版、5頁表1.1.3に記載されている。
【0015】
本発明では脂肪酸(2)として、特にリノール酸を8〜70モル%、好ましくは10〜60モル%、オレイン酸を1〜52モル%、好ましくは5〜50モル%、パルミチン酸を1〜20モル%、好ましくは5〜20モル%、ステアリン酸を1〜20モル%、好ましくは5〜20モル%含有する混合脂肪酸を用いることが、好ましい風合いが得られる点及び組成物の透明化の点から好ましい。
【0016】
アミン(3)としては、N,N−ジアルキルアルカノールアミン、好ましくはN,N−ジアルキルエタノールアミン、又はN,N−ジアルキルアミノアルキルアミン、好ましくはN,N−ジアルキルアミノプロピルアミンを挙げることができる。
【0017】
本発明の化合物(1)は、上記脂肪酸(2)とアミン(3)とを脱水縮合させたアシル化アミン化合物を通常のアルキル化剤で4級化することにより得られる。アルキル化剤としては、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル、好ましくはメチルクロリド、プロピレンオキシド(以下POという)、エチレンオキシド(以下EOという)、炭素数1〜3のジアルキル硫酸エステル、好ましくはジメチル硫酸エステル、ジエチル硫酸エステル等が挙げられる。
【0018】
[(b)成分]
本発明の(b)成分は、分子内に炭素数12〜30、好ましくは16〜30、特に好ましくは18〜28の炭化水素基と、−SOM又は−OSOM〔Mは水素原子又は無機陽イオンである〕から選ばれる基を有する化合物(以下(b1)成分という)、炭素数12〜26の脂肪酸及びその塩(以下(b2)成分という)から選ばれる化合物である。
【0019】
(b1)成分として具体的に好ましい化合物は、上記炭化水素基を有するアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩が好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、及びアルカノールアミン塩を用いることができ、溶解性の点からナトリウム塩及びカリウム塩が好適である。
【0020】
本発明では柔軟効果及び衣料に好ましい風合いを付与する目的から、(b1)成分の炭化水素基が、(i)分岐構造を有する炭素数12〜30、好ましくは炭素数16〜30、更に好ましくは18〜30、特に好ましくは20〜28のアルキル基(以下炭化水素基(i)という)、又は(ii)不飽和結合を1つ以上、好ましくは1つ有する炭素数12〜30、好ましくは炭素数16〜30、更に好ましくは18〜30、特に好ましくは18〜24のアルケニル基(以下炭化水素基(ii)という)から選ばれる基であることが好ましく、特に炭化水素基(i)が風合いの点から好ましい。
【0021】
炭化水素基(i)としては、イソオレイル基、イソステアリル基及びゲルベ型アルキル基が好ましく、炭化水素基(ii)としてはオレイル基、エライジル基、リノール基、リノレン基、エルシル基、ブラシジル基が好ましく、特に風合いの点から炭化水素基(i)としてイソステアリル基、ゲルベ型アルキル基、炭化水素基(ii)としてオレイル基が好ましい。
【0022】
本発明の(b1)成分は上記炭化水素基を有するアルコール及び/又はそのアルキレンオキシド付加物を硫酸化した硫酸エステル型陰イオン界面活性剤が特に好ましい。アルキレンオキシド付加物としてはEO付加物及び/又はPO付加物が好適であり、平均付加モル数は1〜10、好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3が好ましい。硫酸化剤としては三酸化イオウあるいはクロルスルホン酸が好ましく、硫酸化後はアルカリ剤で中和する。アルカリ剤としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウム、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンが好ましく、さらに好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウムである。
【0023】
(b2)成分として具体的に好ましい化合物は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸あるいはこれらの混合物であり、特にオレイン酸、リノール酸から選ばれる1種以上が好ましく、リノール酸が最も好ましい。塩を用いる場合は、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アルカノールアミン塩が好ましく、特に貯蔵安定性からナトリウム塩、カリウム塩が良好である。
【0024】
[(c)成分]
本発明の(c)成分は有機溶剤であり、好ましくはlogP値が−2〜3の有機溶剤が組成物の透明化の点から好ましい。
【0025】
ここでlogPとは、有機化合物の水と1−オクタノールに対する親和性を示す係数である。1−オクタノール/水分配係数Pは、1−オクタノールと水の2液相の溶媒に微量の化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡で、それぞれの溶媒中における化合物の平衡濃度の比であり、底10に対するそれらの対数logPの形で示すのが一般的である。多くの化合物のlogP値が報告され、Daylight Chemical Information Systems, Inc. (Daylight CIS)などから入手しうるデータベースには多くの値が掲載されているので参照できる。実測のlogP値がない場合には、Daylight CISから入手できるプログラム“CLOGP”で計算すると最も便利である。このプログラムは、実測のlogP値がある場合にはそれと伴に、Hansch, Leoのフラグメントアプローチにより算出される“計算logP(ClogP)”の値を出力する。フラグメントアプローチは化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合のタイプを考慮している(cf. A. Leo, Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol.4, C. Hansch, P.G. Sammens, J.B. Taylor and C.A. Ramsden, Eds., p.295, Pergamon Press, 1990)。このClogP値は現在最も汎用的で信頼できる推定値であるので、化合物の選択に際して実測のlogP値の代わりに用いることができる。本発明では、logPの実測値があればそれを、無い場合はプログラムCLOGP v4.01により計算したClogP値を用いた。
【0026】
通常、柔軟剤組成物を透明化するためには特定のlogPを有する有機溶剤を用いる必要があることが知られている。特表平11−506810号公報にはClogPが約0.15〜約0.64の溶剤をジアルキル型4級アンモニウム塩に応用した技術が開示されている。また、本願発明者らはモノアルキル型4級アンモニウム塩又は3級アミンと陰イオン界面活性剤の複合体にはlogPが0.5〜3.0の有機溶剤(以下(c1)成分という)が有効であることを見出している。しかしながらこれら有機溶剤を用いても組成物の透明化には多量の有機溶剤が必要であった。本発明の(a)成分及び(b)成分の組合せは透明化のためのこれら有機溶剤の必要量を低減化させることができる。
【0027】
本発明で好ましい(c1)成分としては、下記一般式(4)、一般式(5)又は一般式(6)で表される化合物から選ばれる有機溶剤が好適である。
【0028】
−OH  (4)
〔式中、Rは炭素数4〜8の炭化水素基、好ましくはアルキル基、アリ−ル基又はアリ−ルアルキル基である。〕
−(O−R−O−R    (5)
〔式中、R及びRはそれぞれ独立に、水素原子、R10CO−(ここでR10は炭素数1〜3のアルキル基)又は炭素数1〜7の炭化水素基、好ましくは水素原子、アルキル基、アリ−ル基又はアリ−ルアルキル基であり、Rは炭素数2〜9の分岐鎖を有していてもよいアルキレン基である。zは1〜5の数である。〕
11−O−CHCH(O−R12)CH−O−R13  (6)
〔式中、R11は炭素数3〜8のアルキル基であり、R12及びR13はそれぞれ独立に、水素原子又はヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜3のアルキル基である。〕
より具体的に好ましい(c1)成分としては、n−ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、フェノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ノナンー1,6−ジオール、2−メチルオクタン−1,8−ジオール、2−ブトキシエタノール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、2−(2−メチル)プロポキシエタノール、ジエチレングリコールモノ−2−メチルプロピルエーテル、2−プロポキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、2−ブトキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、2−t−ブトキシ−1−プロパノール、2−フェノキシ−1−プロパノール、2−エトキシプロピル−1−アセテート、2−プロポキシプロピル−1−アセテート、1,2−ジアセトオキシプロパン、3−ジメチル−3−メトキシ−1−プロパノール、1,3−ジメチルブチルグリセリルエーテル、ペンチルグリセリルエーテル、ヘキシルグリセリルエーテル、オクチルグリセリルエーテルを挙げることができる。
【0029】
これらの中でも特にn−ヘキサノール、ベンジルアルコール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラエチレングリコールモノフェニルエーテル、ヘキサン−1,6−ジオール、ノナンー1,6−ジオール、2−プロポキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ペンチルグリセリルエーテルが好ましく、組成物の透明化及び貯蔵安定性の点から最も好ましい(c1)成分は2−フェノキシエタノール、及びジエチレングリコールモノフェニルエーテルから選ばれる1種以上である。
【0030】
本発明のもう一つの利点はlogPが0.5〜3.0以外の有機溶剤を用いることも可能になる点であり、(c1)成分以外の透明化に利用できる有機溶剤としてlogPが−2以上0.5未満の有機溶剤(以下(c2)成分という)、好ましくは−2〜0、特に好ましくは−1〜−0.3の有機溶剤を使用することができる。(c2)成分の具体例としては、以下の化合物を挙げることができる。なお()内はlogPの値を示す。
【0031】
エタノール(−0.31)、n−プロパノール(0.25)、イソプロパノール(0.05)、エチレングリコール(−1.36)、プロピレングリコール(−0.92)、プロパン−1,3−ジオール(−1.04)、ブタン−1,3−ジオール(−0.08)、ブタン−1,4−ジオール(−0.83)、ブタン−2,3−ジオール(−0.92)、ペンタン−1,5−ジオール(−0.43)、グリセリン(−1.77)、ジエチレングリコール(−1.31)、トリエチレングリコール(−1.24)、ジプロピレングリコール(−0.687)、トリプロピレングリコール(−0.31)、エチレングリコールモノメチルエーテル(−0.61)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(−0.44)
(c2)成分としては、特にプロピレングリコールモノメチルエーテル、ペンタン−1,5−ジオールが好ましい。
【0032】
[柔軟剤組成物]
本発明の柔軟剤組成物中の(a)成分の含有量は、3〜40質量%、好ましくは3〜30質量%、更に好ましくは5〜20質量%、特に好ましくは10〜15質量%である。また、(b)成分の含有量は、0.1〜20質量%であり、(b)成分として(b1)成分を用いる場合には、好ましくは1〜10質量%、特に好ましくは1〜8質量%であり、(b)成分として(b2)成分を用いる場合には、好ましくは0.1〜7質量%、特に好ましくは0.3〜4質量%である。さらに(c)成分の含有量は、5質量%を超え、40質量%以下であり、(c)成分が(c1)成分である場合には、好ましくは5質量%を超え、30質量%以下、特に好ましくは5質量%を超え、9質量%以下であり、(c)成分として(c2)成分を用いる場合には、好ましくは5質量%を超え、10質量%以下、特に好ましくは5質量%を超え、9質量%以下が好適である。
【0033】
さらに本発明の組成物中の(a)成分と(b)成分のモル比、(a)成分/(b)成分は、99/1〜40/60であり、好ましくは99/1〜65/35である。また、(b1)成分を用いる場合、(a)成分と(b1)成分のモル比、(a)成分/(b1)成分は、95/5〜55/45が好ましく、85/15〜65/35が更に好ましい。また、(b2)成分を用いる場合、(a)成分と(b2)成分のモル比、(a)成分/(b2)成分は、99/1〜50/50が好ましく、95/5〜60/40が更に好ましい。
【0034】
本発明の柔軟剤組成物は、(a)成分、(b)成分及び(c)成分を水で稀釈した水溶液の形態であり、使用する水は蒸留水又はイオン交換水が好ましい。貯蔵安定性の点から、水は組成物中に30〜95質量%、好ましくは40〜95質量%、更に好ましくは50〜85質量%配合される。
【0035】
さらに、本発明の組成物は、貯蔵安定性の点から、組成物の20℃におけるpHを1〜8.5、更に1〜8、特に2〜8に調整することが好ましい。このようなpHは、塩酸、硫酸、リン酸から選ばれる無機酸、及び水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いて調整することが好ましい。
【0036】
[その他成分]
本発明の柔軟剤組成物は、貯蔵安定性を向上させる目的から酸化防止剤及び金属封鎖剤から選ばれる少なくとも1種(以下(d)成分という)を含有することが好ましい。酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール及び/又は2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノールを用いることが好適である。また、金属封鎖剤としては、エチレンジアミン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩等に代表されるアミノカルボン酸類、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩に代表される無機リン化合物、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩やポリホスホン酸類、フィチン酸に代表される有機リン酸類が挙げられる。これらは酸でも塩として配合してもよい。
【0037】
本発明の組成物中の(d)成分の含有量は、貯蔵安定性を問題のないレベルにするために、500mg/kgを超え、5000mg/kg以下が好ましく、1000mg/kgを超え、5000mg/kg以下がより好ましく、2000mg/kgを超え、5000mg/kg以下が特に好ましい。
【0038】
本発明の柔軟剤組成物は、柔軟効果及び風合い効果を向上させる目的から、炭素数10〜24、好ましくは10〜18、特に好ましくは10〜16の炭化水素基を2つ以上、好ましくは2つ有する4級アンモニウム化合物(以下(e)成分という)を含有することが好ましい。
【0039】
具体的に好ましい(e)成分としては、下記一般式(7)で表される化合物を挙げることができる。
【0040】
【化4】
Figure 2004084144
【0041】
〔式中、R14及びR15はそれぞれ独立に、炭素数10〜24、好ましくは10〜18、更に好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R16及びR17はそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキレン基、好ましくはエチレン基又はプロピレン基である。R18及びR19はそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であり、D及びEはそれぞれ独立に−COO−、−OCO−、−CONH−及び−NHCO−から選ばれる基、好ましくは−COO−又は−CONH−であり、a及びbは0又は1の数、好ましくは0である。Yは前記と同じ意味を示す。〕
本発明の柔軟剤組成物中の(e)成分の含有量は、柔軟効果及び風合い効果の点から、好ましくは1〜20質量%、更に好ましくは3〜17質量%、特に好ましくは5〜15質量%、最も好ましくは6〜12質量%である。さらに(a)成分と(e)成分の質量比、(a)成分/(e)成分は、好ましくは99/1〜20/80、更に好ましくは95/5〜20/80、特に好ましくは80/20〜20/80、最も好ましくは60/40〜30/70である。
【0042】
本発明の柔軟剤組成物は、貯蔵安定性を改善する目的で(f)成分として炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル化合物を含有することができる。具体的に好ましいエステル化合物としてはトリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、ペンタエリスリトールのモノ、ジ、トリエステル、ソルビタンエステル、及びこれらのEO付加物を挙げることができる。脂肪酸組成としては、とうもろこし油、綿実油、オリブ油、なたね油、大豆油、ひまわり油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、ひまし油、亜麻仁油、牛脂、豚脂から選ばれる油脂に由来する脂肪酸組成が好ましい。また、EOを付加させる場合には、平均付加モル数は、好ましくは15〜150、より好ましくは20〜100、特に好ましくは40〜80が貯蔵安定性の点から好ましい。本発明の組成物中の(f)成分の含有量は、好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜8質量%、特に好ましくは1.5〜5質量%である。
【0043】
本発明では通常柔軟剤組成物に用いられる成分を含有することができるが透明化を妨げるおそれがあるために注意が必要である。
【0044】
本発明では貯蔵安定性の点から(g)成分としてさらに非イオン界面活性剤を配合することが好ましいが、透明化を妨げるおそれがあるために含有量は、好ましくは0.1〜8質量%、より好ましくは0.5〜4質量%である。用いることができる非イオン界面活性剤としては炭素数8〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、特に下記一般式(8)で表される非イオン界面活性剤が良好である。
【0045】
20−M−[(R21O)−R22  (8)
〔式中、R20は、炭素数8〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R21は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。R22は、炭素数1〜3のアルキル基、又は水素原子である。kは2〜100、好ましくは5〜80、より好ましくは5〜60、特に好ましくは10〜60の数を示す。Mは−O−、−COO−,−CON−又は−N−であり、Mが−O−又は−COO−の場合はjは1であり、Mが−CON−又は−N−の場合はjは2である〕
一般式(8)で表される化合物の具体例として以下の一般式(8−1)〜(8−4)で表される化合物を挙げることができる。
【0046】
20−O−(CO)−H  (8−1)
〔式中、R20は前記の意味を示す。mは8〜100、好ましくは10〜60の数である。〕
20−O−(CO)−(CO)−H  (8−2)
〔式中、R20は前記の意味を示す。n及びoはそれぞれ独立に2〜40、好ましくは5〜40の数であり、(CO)と(CO)はランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
【0047】
【化5】
Figure 2004084144
【0048】
〔式中、R20は前記の意味を示す。p、q、r及びsはそれぞれ独立に0〜40の数であり、p+q+r+sは5〜60、好ましくは5〜40の数である。R23及びR24はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。〕
また、本発明の柔軟剤組成物は、(h)成分として無機塩を含有することができる。無機塩としては塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムが貯蔵安定性の点から好ましい。但し、脂肪酸塩類等の界面活性剤にはナトリウム塩やカリウム塩が含まれているが、このような界面活性剤の使用によって組成物に混入する無機塩は上記制限を受けるものではない。(h)成分の含有量は、本発明の組成物中0.01〜3質量%、特に0.1〜0.4質量%が貯蔵安定性の点から好適である。
【0049】
本発明の柔軟剤組成物には、通常繊維処理剤に配合される香料(特に好ましくは特開平8−113871号公報記載の成分(c)及び(d)にて示された香気成分の組み合わせ)、あるいは色素等の成分を配合しても差し支えない。
【0050】
【実施例】
合成例1:(a−1)の合成
大豆油由来の脂肪酸組成を有する脂肪酸(リノール酸;51質量%、オレイン酸;22質量%、パルミチン酸;11質量%、リノレン酸;7質量%、ステアリン酸;4質量%)とN,N−ジメチル−N−ヒドロキシエチルアミンとを、脂肪酸/アミン=1.05/1のモル比で通常の方法により脱水縮合反応して、N,N−ジメチル−N−大豆油由来アルカノイルオキシエチルアミンを得た。このアミンをジメチル硫酸を用いてアルキル化し、N,N,N−トリメチル−N−大豆油由来アルカノイルオキシエチルアンモニウムメチル硫酸エステル塩を得た。
【0051】
合成例2:(a−2)の合成
なたね油由来の脂肪酸組成を有する脂肪酸(エルカ酸;46質量%、オレイン酸;17質量%、リノール酸13質量%、エイコセン酸;10質量%、リノレン酸;5質量%、パルミチン酸;4質量%)とN−アミノプロピル−N,N−ジメチルアミンとを、脂肪酸/アミン=1.02/1のモル比で通常の方法により脱水縮合反応して、N,N−ジメチル−N−なたね油由来アルカノイルアミノプロピルアミンを得た。このアミンをジメチル硫酸を用いてアルキル化し、N,N,N−トリメチル−N−なたね油由来アルカノイルアミノプロピルアンモニウムメチル硫酸エステル塩を得た。
【0052】
比較合成例1:(a’−1)の合成
特開平8−99036号公報段落番号0023の表2の実施例1の脂肪酸(パルミチン酸;3.2質量%、パルミトレイン酸;7.1質量%、ステアリン酸;1.1質量%、オレイン酸及びエライジン酸;78.5質量%、リノール酸;2.4%)を用いた以外は合成例1と同様の方法で、N,N,N−トリメチル−N−アルカノイルオキシエチルアンモニウムメチル硫酸エステル塩を得た。
【0053】
比較合成例2:(a’−2)の合成
硬化牛脂組成の脂肪酸(パルミチン酸;40質量%、ステアリン酸;60質量%)を用いた以外は合成例2と同様の方法で、N,N,N−トリメチル−N−アルカノイルアミノプロピルアンモニウムメチル硫酸エステル塩を得た。
【0054】
実施例1
以下の組成1又は2の柔軟剤組成物に、表1に示す有機溶剤を任意の量添加し、外観を下記方法で観測し、外観を透明化出来るレベルの最低限の有機溶剤の量を求め、表1に示した。
【0055】
<組成1>
・第4級アンモニウム塩                  15質量%
・2−デシル−テトラデシル硫酸エステルナトリウム     10質量%
・有機溶剤                        任意
・エチレンジアミン4酢酸                0.2質量%
・2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール    0.05質量%
・ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド          7質量%
・硬化ひまし油にEOを80モル付加させた化合物       1質量%
・ポリオキシエチレンステアリルエーテル(平均EO付加モル数50)3質量%
・塩化カルシウム                    0.3質量%
pH                       4.5
(0.1規定硫酸及び0.1規定水酸化ナトリウムで調節した)
<組成2>
・第4級アンモニウム塩                  15質量%
・オレイン酸                        3質量%
・有機溶剤                         任意
・エチレンジアミン4酢酸                0.2質量%
・2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール    0.05質量%
・ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド          7質量%
・硬化ひまし油にEOを150モル付加させた化合物       1質量%
・ポリオキシエチレンステアリルエーテル(平均EO付加モル数50)3質量%
・塩化カルシウム                    0.3質量%
pH                       4.4
(0.1規定硫酸及び0.1規定水酸化ナトリウムで調節した)
<外観の観測法>
柔軟剤組成物に有機溶剤を添加し、1時間20℃で放置したサンプルの光透過率を、島津製作所製UV−2500PC型測定器を用いて測定した。測定セルは光路長10mmの石英セルを使用し、対照側セルにイオン交換水を入れた場合に660nmの波長の光透過率が30%以上のものを透明とした。
【0056】
【表1】
Figure 2004084144
【0057】
表1から明らかなように、第4級アンモニウム塩として、(a−1)又は(a−2)を用いた本発明の柔軟剤組成物は、透明化するための有機溶剤量を大幅に低減化できた。
【0058】
実施例2
下記配合成分を用いて、表2に示す柔軟剤組成物を調製した。得られた柔軟剤組成物の外観、柔軟効果、風合い効果及び吸水性を下記の方法で評価した。結果を表2に示す。
【0059】
<配合成分>
(a−1):合成例1で得た化合物
(a−2):合成例2で得た化合物
(a’−1):比較合成例1で得た化合物
(a’−2):比較合成例2で得た化合物
(b−1):2−ドデシルヘキサデシル硫酸エステルナトリウム
(b−2):リノール酸
(c−1):オクチルグリセリルエーテル(ClogP=2.1)
(c−2):ジエチレングリコール(ClogP=−1.3)
(d−1):エチレンジアミン4酢酸ナトリウム
(d−2):2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール
(e−1):ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド
(f−1):硬化ひまし油にEOを100モル付加させた化合物
(g−1):炭素数12の飽和アルコールにEOを平均20モル付加させたもの
(h−1):塩化ナトリウム
(i−1):香料〔ヘキシルシンナミックアルデヒド(18)、ネロリンヤラヤラ(4)、トリシクロデセニルアセテート(4)、ベンジルアセテート(10)、ムスクケトン(5)、アニシルアセトン(2)、サンダルマイソールコア(2)、アルデヒドC14ピーチ(1)、リナロール(18)、ジヒドロキシミルセノール(8)、ボルネオール(4)、セドロール(4)、ムゴール(5)、ベンジルアルコール(5)、ジプロピレングリコール(10)の混合物:カッコ内は香料中の質量%〕。
【0060】
<外観評価法>
表2の組成物を調製後1時間放置したサンプルの光透過率を測定した。光透過率は島津製作所製UV−2500PC型測定器を用い、測定セルは光路長10mmの石英セルを使用し、対照側セルにイオン交換水を入れた場合に660nmの波長の光透過率により評価した。光透過率が30%以上であり、明らかに透明なものを「○」、光透過率が30%以上であるが、僅かに濁っているものを「△」、光透過率が30%未満のものを「×」とした。
【0061】
<柔軟効果及び風合い効果の評価法>
表2の柔軟剤組成物を用い、下記方法で処理した衣料の柔軟性と風合いを、10人のパネラー(30代男性10人)により下記の基準で判定し、それぞれ平均点を求めた。平均点が0以上1未満を◎、1以上1.5未満を○、1.5以上を×として判定した。
・柔軟処理法
バスタオル(木綿100%)5枚を市販の弱アルカリ性洗剤(花王(株)製アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0667質量%、水道水30L使用、水温20℃、10分間)。その後洗浄液を排出し、3分間脱水後、30Lの水道水を注水して5分間すすぎを行い、排水後3分間脱水を行った。その後再度30Lの水道水を注水した後、表2記載の柔軟剤組成物7mlを添加し5分間攪拌した。その後、脱水し自然乾燥した。
・柔軟性の評価基準
非常に柔らかく仕上がった……0
柔らかく仕上がった……1
やや柔らかく仕上がった……2
柔らかに仕上がらない……3
・風合いの評価基準
油っぽくなくさっぱりした風合いである……0
やや油っぽくなく、さっぱりした風合いである……1
やや油っぽい風合いである……2
油っぽい風合いである……3
<吸水性の評価法>
1m×1mの木綿金布2003#(木綿100%)1.5kgを市販の衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0667質量%、水道水30L使用、水温20℃、10分間)。その後、洗浄液を排出し、3分間脱水後、30Lの水道水を注入して5分間すすぎを行い、水を排出し、3分間脱水を行った。その後再度30Lの水道水を注入した後、表2記載の柔軟剤組成物7.0gを添加し、5分間攪拌した。その後脱水し、洗濯物を取り出し、1昼夜室温(25℃、45%RH)にて放置乾燥した。
【0062】
乾燥させた木綿金布を2.5cm×25cmの長さに切り取り、その短辺を下にして、25℃のイオン交換水に1cmの深さまで浸漬した。浸漬から15分後に毛細管現象により吸水した水の水面からの吸水高さを測定した。吸水高さが10cm以上のものを「○」、6cm以上10cm未満を「△」、6cm未満を「×」とした。柔軟処理をしない木綿金布の吸水高さは10cm、従来型の柔軟基剤であるジステアリルジメチルアンモニウム クロリド20%水分散液で処理した時の吸水高さは2cmである。
【0063】
【表2】
Figure 2004084144

Claims (6)

  1. (a)分子内に炭素数13〜26の炭化水素基を1つと、4級アンモニウム基を1つ有する化合物であって、該炭化水素基は混合炭化水素基であり、この混合炭化水素基の合計数に対して、炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有する炭化水素基の数が5%を超え、80%以下である化合物を3〜40質量%、(b)分子内に炭素数12〜30の炭化水素基と−SOM又は−OSOM〔Mは水素原子又は無機陽イオンである〕から選ばれる基を有する化合物、炭素数12〜26の脂肪酸及びその塩から選ばれる化合物を0.1〜20質量%、(c)有機溶剤を5質量%を超え、40質量%以下、及び水を30〜95質量%含有し、(a)成分と(b)成分のモル比、(a)成分/(b)成分が、99/1〜40/60である透明柔軟剤組成物。
  2. 更に(d)成分として、酸化防止剤及び金属封鎖剤から選ばれる少なくとも1種を500mg/kgを超え、5000mg/kg以下含有する請求項1記載の透明柔軟剤組成物。
  3. (c)成分のlogP値が−2〜3である請求項1又は2記載の透明柔軟剤組成物。
  4. (a)成分が下記一般式(1)で表される化合物である請求項1〜3何れか記載の透明柔軟剤組成物。
    Figure 2004084144
    〔式中、Rは炭素数13〜26の混合炭化水素基であり、該炭化水素基の合計数に対する炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有する炭化水素基の数が5%を超え、80%以下である。Rは炭素数1〜3のアルキレン基であり、Aは−COO−及び−CONH−から選ばれる基である。R、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。Yは陰イオンである。〕
  5. 更に(e)成分として、炭素数10〜24の炭化水素基を2つ以上有する4級アンモニウム化合物を1〜20質量%含有する請求項1〜4何れか記載の透明柔軟剤組成物。
  6. (a)成分と(e)成分の質量比、(a)成分/(e)成分が、99/1〜20/80である請求項5記載の透明柔軟剤組成物。
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