JP2002010967A - マット - Google Patents
マットInfo
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- JP2002010967A JP2002010967A JP2000198013A JP2000198013A JP2002010967A JP 2002010967 A JP2002010967 A JP 2002010967A JP 2000198013 A JP2000198013 A JP 2000198013A JP 2000198013 A JP2000198013 A JP 2000198013A JP 2002010967 A JP2002010967 A JP 2002010967A
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- rubber plate
- nonwoven fabric
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- Prior art date
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- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
き、更に、安定した長期間の使用を可能にできる、マッ
トを提供すること。 【解決手段】 基布1と、基布1にタフトされたパイル
と、基布1の非パイル面11に接合されたゴム板部材4
とからなるマットにおいて、基布1が不織布5と綿状層
6とからなる二層構造を有しており、綿状層6が不織布
5を通して散点状にパンチングされることにより不織布
5表面に固着されており、基布1とゴム板部材4とが、
不織布5裏面とゴム板部材4とが接する弱接着域8と、
パンチングにより不織布5裏面に露出した綿状層6の一
部61とゴム板部材4とが接する強接着域9と、を介し
て接合されている。
Description
用及び再生処理を繰り返した場合でも、マット面に波打
ちが発生するのを防止でき、且つ、基布のほつれも防止
できる、レンタル用のマットに関するものである。
着したまま屋内に侵入するのを防止するために、ダスト
コントロール用マットが広く使用されている。このダス
トコントロール用マットは、需要者に貸与されて玄関等
に敷設されて一定期間使用された後、回収され、洗浄及
び油剤処理等により再生処理され、再び需要者に貸与さ
れる、というレンタルシステムで利用されている。
特公昭59−7450号公報に記載されているように、
セパレート型マットと一体型マットとが知られている。
前者はパイルを有する基布をゴム板部材に着脱自在に取
り付けてなるものであり、後者はパイルを有する基布の
裏面にゴム板部材を固着してなるものである。一般に
は、見映えが良い点から、一体型マットが好まれてい
る。
体型マットには、使用及び再生処理を繰り返すと、マッ
ト面に波打ちが発生し、そのために、レンタル用マット
としての商品価値を損なったり、マット上の歩行性や除
塵機能を損なったりするという問題があった。
洗濯することによって基布とゴム板部材との間に生じる
寸法差により、引き起こされる。例えば、基布にゴム板
部材を熱融着させる際にゴム板部材は既に熱で伸びてい
るので、この熱で伸びた分だけが製造後に縮むこととな
り、それによって両者間に寸法差が生じる。また、洗浄
後においてゴム板部材よりも基布は多く収縮するので、
両者間に寸法差が生じる。この寸法差は、熱、光、水蒸
気、又は水が作用する使用条件下でも、同様に生じる。
ちの発生を防止でき、また、基布のほつれも防止でき、
更に、安定した長期間の使用を可能にできる、マットを
提供することを目的とする。
基布と、基布にタフトされたパイルと、基布の非パイル
面に接合されたゴム板部材とからなるマットにおいて、
基布が不織布と綿状層とからなる二層構造を有してお
り、綿状層が不織布を通して散点状にパンチングされる
ことにより不織布表面に固着されており、基布とゴム板
部材とが、不織布裏面とゴム板部材とが接する弱接着域
と、パンチングにより不織布裏面に露出した綿状層の一
部とゴム板部材とが接する強接着域と、を介して接合さ
れていることを特徴としている。
ある。このマットは、基布1と、基布1にタフトされた
パイル2と、基布1の非パイル面11に接合されたゴム
板部材4とからなっている。
綿状層6とからなる二層構造を有している。綿状層6
は、不織布5を通して散点状にパンチングされることに
より、不織布5表面に固着されている。61はパンチン
グにより不織布5裏面に露出した綿状層6の一部であ
る。
布5裏面とゴム板部材4とが接する弱接着域8と、不織
布5裏面に露出した綿状層6の一部61とゴム板部材4
とが接する強接着域9と、を介して接合されている。
ム類との接着性が弱いという特徴を有している。これに
対し、綿状層6は、その比表面積が著しく大きいため、
ゴム類との接着性が強いという特徴を有している。従っ
て、基布1の裏面において、不織布5とゴム板部材4と
が接する部分は弱接着域8となり、不織布5裏面に露出
した綿状層6の一部61とゴム板部材4とが接する部分
は強接着域9となる。そして、綿状層6は散点状にパン
チングされているので、不織布5裏面に露出した綿状層
6の一部61は散点状に分布している。従って、上記構
成のマットは、上記のような接合構造を有しているの
で、基布1とゴム板部材4との間に寸法差が生じても、
弱接着域8において不織布5とゴム板部材4との間で剥
離が生じ、それによって、寸法差が緩和される。従っ
て、波打ちの発生が防止される。
いているので、基布1自体の耐久性が向上する。従っ
て、使用及び再生処理を長期に渡って繰り返しても、基
布1の形態が損なわれることはなく、また、基布1にほ
つれが生じたりすることもなく、マット全体の耐久性が
向上する。
る。即ち、綿状層6を不織布5表面に重ねて散点状に不
織布5を通してパンチングする。これにより、図2に示
す基布1が得られる。次に、基布1にパイル2をタフト
する。一方、ゴム板部材4のゴム材料をロール又はバン
バリーミキサー等を用いて混練し、この混練物をシート
状に成形する。そして、このゴムシートに、パイル2が
タフトされた基布1を、非パイル面11にて重ね合わ
せ、加圧型又は公知の吸引減圧型の中で、加熱、加圧し
て、接着と加硫とを同時に行う。これにより、パイル2
を有する基布1がゴム板部材4表面に接合されてなるマ
ットが得られる。
布1との接着性を高めるために、基布1の非パイル面1
1に、ゴムシートと同種のゴムラテックス、エチレン酢
酸ビニル共重合体等の接着剤、又は接着促進剤を、予め
塗布しておくのが好ましい。ゴムシートの目付け量は、
500〜3000g/m2の範囲にあるのが好ましい。
また、ゴムシートは、その端縁が基布1の端縁よりも若
干外側にはみ出すように基布1に接合してもよい。接着
及び加硫は、120〜210℃の温度で、且つ、0.5
〜10kg/m2の圧力で、行うのが好ましい。
好ましい。ポリエステルとしては、高分子量の熱可塑性
ポリエステル又は熱可塑性コポリエステルを用いること
ができる。後者は、ポリエチレンテレフタレート又はエ
チレンテレフタレートを主体とするものである。不織布
5の厚さは10〜5000μmが好ましい。また、不織
布5には、パンチングを容易にするために、滑剤を含有
させてもよい。更に、不織布5を任意の色調に染色又は
着色してもよい。
インタイプのポリエステル繊維からなっており、著しく
バルキーな状態を有しており、パンチング後でもその状
態を維持している。ポリエステル繊維は、一般に、0.
5〜100デニール、特に3〜20デニールの単繊維で
あるのが好ましい。その単繊維は、所謂マルチフィラメ
ントでも、ステープル繊維でもよい。綿状層6は、ガー
デイング型が好ましいが、スパンボンド型であってもよ
い。綿状層6の目付け量は、一般に、10〜300g/
m2の範囲にあるのが好ましい。
に、通常の紡織繊維を用いる。しかし、その代わりに、
いわゆる機能繊維、例えば、吸水性繊維、吸油性繊維、
誘電性繊維、抗菌性繊維、抗かび性繊維、防臭性繊維、
芳香性繊維等を用いてもよく、それによれば、その機能
繊維に固有の機能を綿状層6に持たせることができる。
例えば、吸水性繊維を用いれば、タフトされたパイル2
が非吸水性であっても、外観を変えずに吸水性を付与す
ることができる。
しい。ニードルパンチングの密度は、一般に、基布1と
ゴム板部材4との接着性を維持するために1万個/m2
以上であるのが好ましく、パンチング作業効率から10
万個/m2以下が好ましい。
維、レーヨン繊維、ポリビニルアルコール繊維、アクリ
ル繊維、ナイロン繊維、その他の合成繊維の、一種又は
二種以上からなる紡績糸やマルチフィラメント糸を用い
ることができる。タフトされたパイル2の長さは、一般
に、3〜20mmの範囲にあるのが好ましい。パイル2
の形態は、カットパイルでもループパイルでもよく、ま
た、捲縮でも、未捲縮でもよい。また、パイル2は、長
さが均一でも不均一でもよく、例えば、ハイカット−ロ
ーループであってもよい。また、パイル2のトータルデ
ニールは、500〜10000デニールの範囲が好まし
い。更に、パイル2の打ち込み条件は、公知のものでよ
く、例えば、ゲージ1インチ当たり2〜20個、ステッ
チは1インチ当たり4〜20個の範囲にあるのが好まし
い。
ストマー重合体、例えば、ニトリル−ブタジエンゴム
(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ク
ロロプレンゴム(CR)、ポリブタジエンゴム(B
R)、ポリイソプレンゴム(IIB)、ブチルゴム、天
然ゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPD
M)、ポリウレタンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、塩
素化ポリプロピレンゴム、軟質塩化ビニル樹脂等を、用
いることができる。耐油性、耐候性等の見地からは、ニ
トリル−ブタジエンゴム(NBR)が好ましい。ゴム板
部材4を形成するに当たって、それ自体公知の配合剤、
例えば、硫黄系又は有機系の加硫剤、加硫促進剤、軟化
剤、老化防止剤、充填剤、分散剤、可塑剤、着色剤等
を、それ自体公知の配合量で配合してもよい。
吸着し保持する作用を行うものであるので、この作用を
一層高めるため、パイル2には、ダスト吸着性液体を塗
布又は含浸させておくのが好ましい。ダスト吸着性液体
としては、流動パラフィン、スピンドル油、アルキルベ
ンゼン油、ジエステル油、ひまし油等の、鉱物油、合成
油、植物油等である油性ダスト吸着剤や、特公昭53−
1019号公報、特公昭53−37471号公報等に記
載されている水性ダスト吸着剤を、用いることができ
る。ダスト吸着性液体の塗布量は、一般に、20〜50
0g/m2の範囲が好ましい。
dと比較例e〜hの8種類を用い、その他は全て同様に
して、8種類の一体型マットを作製し、洗濯試験を行っ
て波打ちの発生具合を調べた。なお、本発明例a〜dの
基布を用いたマットを本発明マットA〜Dとし、比較例
e〜hの基布を用いたマットを比較マットE〜Hとし
た。
の規格でタフトし、基布裏面にプレコートを施し、所定
寸法に裁断して、マット原反を得た。 ・基布…市販されているポリエステルスパンボンド不織
布を4種類用意し、それのみからなる基布と、該不織布
に綿状層をニードルパンチングしてなる基布とを、用意
した。前者の基布を比較例e〜h、後者の基布を本発明
例a〜dとした。4種類の不織布と本発明例a〜d及び
比較例e〜hとの関係は表1に示す通りである。なお、
4種類の不織布は、目付が100g/m2のものを用い
た。また、綿状層は、10デニールのポリエステルフィ
ラメントからなっており、80g/m2でパンチングし
た。
6) 2470デニール (1235デニール×2本撚り、フィラメントデニー
ル:18.7) ・タフト規格…ゲージ:5/32(6.4本/インチ) ステッチ:7.8(7.8本/インチ) パイル高:8.5mm(プレーンカット) パイル目付:780g/m2 ・プレコート(目止め接着)…NBRラテックスロール
により50g/m2(固形分)塗布 ・裁断寸法…870mm(ステッチ方向)×720mm
(ゲージ方向)
板部材を用意し、これにマット原反をセットし、所定条
件で熱プレスすることによりマットを成型し、所定寸法
に裁断した。 ・ゴム板部材 ・中央部シート:発泡性NBRゴム(2.5倍) 8
5.5cm×71cm ・周囲シート:ソリッド(無発泡性)NBRゴム 5c
m幅 ・中央部シートの周囲に、周囲シートを5mm幅で重ね
た。 ・セット…ゴム板部材の上にマット原反を設置し、テフ
ロン(登録商標)加工布でサンドイッチ状にセットす
る。 ・マット成型…上記セットしたものを、圧力2kg/c
m2、温度175℃、時間15分間の条件で、熱板プレ
スにより成型してマットを得た。 ・裁断…マット周囲のゴムを裁断して、90cm×75
cm(周囲1.5cm幅のゴム額縁を有する)のマット
を得た。
発明マットA〜D、比較マットE〜H)に対して、30
kg負荷の工業用洗濯機及び50kg負荷の工業用タン
ブラー型乾燥機を用いて、洗濯及び乾燥を10回繰り返
した。なお、洗濯は、表2の工程1〜5を一通り行うこ
とを1回とする。
3に示す通りであった。なお、波打ち個数とは、マット
を平坦な台の上に広げた際にマット周囲4辺に認められ
る波打ち箇所の全数である。但し、3mm以上の高さの
ものを波打ちと評価した。
では、波打ちが全く発生しなかった。
ム板部材との間に寸法差が生じても、弱接着域において
不織布とゴム板部材との間で剥離が生じるので、寸法差
を緩和できる。従って、波打ちの発生を防止できる。
いるので、基布自体の耐久性を向上でき、従って、使用
及び再生処理を長期に渡って繰り返しても、基布の形態
が損なわれるのを防止でき、また、基布のほつれも防止
できる。
接合を示す断面部分図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 基布と、基布にタフトされたパイルと、
基布の非パイル面に接合されたゴム板部材とからなるマ
ットにおいて、 基布が不織布と綿状層とからなる二層構造を有してお
り、綿状層が不織布を通して散点状にパンチングされる
ことにより不織布表面に固着されており、 基布とゴム板部材とが、不織布裏面とゴム板部材とが接
する弱接着域と、パンチングにより不織布裏面に露出し
た綿状層の一部とゴム板部材とが接する強接着域と、を
介して接合されていることを特徴とするマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000198013A JP2002010967A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000198013A JP2002010967A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002010967A true JP2002010967A (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=18696241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000198013A Pending JP2002010967A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002010967A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101484964B1 (ko) * | 2013-06-21 | 2015-01-21 | 주식회사 세주 | 충격흡수패드, 이를 포함하는 잔디 구조체 및 포장체 |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000198013A patent/JP2002010967A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101484964B1 (ko) * | 2013-06-21 | 2015-01-21 | 주식회사 세주 | 충격흡수패드, 이를 포함하는 잔디 구조체 및 포장체 |
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A977 | Report on retrieval |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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