JP2002008402A - 電球形蛍光ランプ - Google Patents

電球形蛍光ランプ

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JP2002008402A
JP2002008402A JP2000192196A JP2000192196A JP2002008402A JP 2002008402 A JP2002008402 A JP 2002008402A JP 2000192196 A JP2000192196 A JP 2000192196A JP 2000192196 A JP2000192196 A JP 2000192196A JP 2002008402 A JP2002008402 A JP 2002008402A
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arc tube
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bulbs
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Kiyoshi Nishio
清志 西尾
Yusuke Shibahara
雄右 柴原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 青、赤、緑の各色に部分的に発光する発光管
を備えた電球形蛍光ランプを提供する。 【解決手段】 電球形蛍光ランプ10は、赤、青、緑の各
色に発光する3種類のU字状屈曲形バルブ31R,31G,31
Bを並設して構成された発光管18と;発光管18が取り付
けられるとともに口金12を有するカバー14と;このカバ
ー14内に収容された点灯回路16と;を具備している。U
字状屈曲形バルブ31R,31G,31Bに赤、青、緑の各色に
発光する蛍光体をバルブ毎に塗布形成し、各色に発光す
る少なくとも3種類のU字状屈曲形バルブ31R,31G,31
Bを並接して発光管18を形成することができるので、蛍
光体を部分毎に塗り分けする必要が無く、製造が容易で
あり、装飾効果の高い電球形蛍光ランプ10を提供するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる色に発光す
る複数のU字状屈曲形バルブを並設して構成された発光
管を備えた電球形蛍光ランプに関する。
【従来の技術】従来、例えば、一般照明用電球のソケッ
トに装着可能な口金を有するカバーを備え、このカバー
の内側に点灯回路を収納するとともに、発光管を屈曲な
どしてグローブに収納した電球形蛍光ランプが知られて
いる。
【0002】近年、点灯回路の電子回路化、発光管であ
る蛍光ランプの加工技術、材質改良などによって小形
化、高効率化が進み、例えば特開2000−21351
号公報に開示されている電球形蛍光ランプが開発、実施
されている。この電球形蛍光ランプは、白熱電球60W
相当サイズでありながら、光出力が同等であり、かつ高
効率、長寿命という特徴を有するものである。
【発明が解決しようとする課題】上記従来の一般照明用
の電球形蛍光ランプは、発光色が昼光色、昼白色、電球
色などに種別されている。すなわち、ユーザーは、室内
の雰囲気に合わせて電球形蛍光ランプの発光色を選択す
ることで、所望の照明効果を実現している。
【0003】電球形蛍光ランプの発光色には、上記以外
にも赤、青、緑の各色に発光するものが用意されてお
り、植物鑑賞用などの演出照明に用いられている。
【0004】一方、装飾効果を高めるために、赤、青、
緑の各色が一つの発光管で部分的に発光する電球形蛍光
ランプのニーズがあったが、1本の発光管で青、赤、緑
の各色に発光する蛍光体を別々に塗り分けることは煩雑
であり、製品化には至っていなかった。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、青、赤、緑の各色に部分的に発光する発光管を備
えた電球形蛍光ランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1の電球形蛍光ラ
ンプは、赤、青、緑の各色に発光する3種類のU字状屈
曲形バルブを並設して構成された発光管と;発光管が取
り付けられるとともに口金を有するカバーと;このカバ
ー内に収容された点灯回路と;を具備していることを特
徴とする。
【0006】本請求項および以下の請求項において、用
語の定義は以下の説明のとおりである。
【0007】発光管は、複数のU字状屈曲形バルブを連
通するように並設することで内部に少なくとも一本の放
電路が形成されたものであり、発光管の端部にはこの放
電路に放電を生起させる電極が封着されているものであ
る。
【0008】U字状屈曲形バルブは、鉛ガラス、ソーダ
ライムガラス、ホウ珪酸ガラスなどのガラス製が製造上
好ましいが、透光性であればセラミックスなど他の材料
であってもよい。特に、環境への影響を考慮すると無鉛
ガラスによって形成するのが最適である。
【0009】U字状屈曲形バルブは、バルブの中間が放
電路を屈曲させるように形成されていればよく、屈曲部
が曲成されて成形されているものの他、直角状にモール
ド成形されたものであってもよく、H字状であってもよ
い。H字状とは、吹き破りによる連結管を介して繋がれ
た形状を意味する。
【0010】U字状屈曲形バルブの内面には直接または
間接的に蛍光体層が被着されており、内部にアルゴン、
ネオン、クリプトンなどの不活性ガスおよび水銀等の放
電媒体が封入されている。
【0011】U字状屈曲形バルブは、赤色、青色、緑色
の各色に発光する少なくとも3種類が連通管などによっ
て内部が連通された構造で並設されたものである。U字
状屈曲形バルブの内面に被着される蛍光体としては、希
土類金属酸化物蛍光体が挙げられるが、これに限らな
い。
【0012】赤色発光蛍光体としては、610nm付近
にピーク波長を有するユーロピウム付活酸化イットリウ
ム蛍光体(Y23:Eu3+)等が挙げられる。
【0013】青色発光蛍光体としては、450nm付近
にピーク波長を有するユーロピウム付活アルミン酸バリ
ウム・マグネシウム蛍光体(BaMg2Al1627:E
2+)等が挙げられる。
【0014】緑色発光蛍光体としては、540nm付近
にピーク波長を有するセリウム・テルビウム付活リン酸
ランタン蛍光体((La,Ce,Tb)PO4)等が挙
げられる。
【0015】なお、これら蛍光体は、他の色に発光する
蛍光体を混合して所望の色度に発光するように調製して
もよい。
【0016】発光管は、このU字状に屈曲された複数本
の管状バルブが1本の放電路が連通するように少なくと
も3本でつなぎ形成したものである。しがって、3本の
U字状屈曲形バルブをバルブの直線部が円周上に位置す
るように配設して3つの屈曲部が三角形状をなすトリプ
ルU形等、いろいろな形状を備えた発光管であることを
許容する。また、赤、青、緑の各色に発光する3種類の
U字状屈曲形バルブを備えていれば、各色のいずれかま
たは白色などの他の色に発光するU字状屈曲形バルブを
追加して並設しても構わない。
【0017】トリプルU形の発光管の場合、2本のU字
状バルブの一端に電極を封装し、他端側を電極が封装さ
れない中間バルブの端部とつなぎ形成することで3本の
管状バルブのうちの両側のU字状バルブの各一端に封装
された電極間で放電を生起されることとなる。U字状バ
ルブに細管がピンチシール封着される箇所は電極が封装
される端部またはつなぎ形成される端部のいずれでも構
わない。
【0018】電極はフィラメントからなる熱陰極、電子
放射物質が坦持されたセラミック電極、ニッケルなどか
ら形成された冷陰極などが挙げられる。なお、管状バル
ブは、水銀を封入しない希ガス放電を利用したものや電
極を外部に有するものであってもよい。
【0019】発光管には、水銀が封入されているが、ア
マルガムとして封入するのが好ましい。アマルガムは、
高温でも効率的な点灯を行うために封入される純水銀よ
りも蒸気圧が高い特性を有するものの他、水銀をバルブ
内に定量的に封入するためのものどちらでも構わない。
特にランプ点灯時には発光管が高温となることから、こ
の点灯温度に見合った蒸気圧特性を有するアマルガムを
選定すべきである。蒸気圧特性を考慮したアマルガムの
例としては、ビスマス(Bi)−インジウム(In)−
水銀(Hg)、ビスマス(Bi)−錫(Sn)−鉛(P
b)水銀(Hg)、ビスマス(Bi)−インジウム(I
n)−鉛(Pb)−水銀(Hg)などが挙げられるがこ
れに限らない。定量封入用のアマルガムとしては、亜鉛
(Zn)−水銀(Hg)などが挙げられるがこれに限ら
ない。また、アマルガムではないが、水銀をセラミック
スなどの物質に坦持させたペレット状のものを細管内に
保持させても構わない。
【0020】カバーは、蛍光ランプを直接的または間接
的に支持するものである。間接的に支持する手段として
は、カバーの口金が取付けられた方向と逆の部位に発光
管の両端部が挿入可能な形状を有するホルダを取付ける
のが好ましい。カバーは、発光管が取り付けらるととも
に口金を備えている。
【0021】口金は、E形と称されるねじ込みタイプが
通常使用されるが、これに限定されない。また、口金
は、カバーに直接装着される必要はなく、間接的にケー
スに装着されるものやカバーの一部が口金を構成するも
のであってもよい。
【0022】点灯回路はカバー内に収容されるものであ
り、インバータタイプが好ましいが、本発明の性質上こ
れに限定されない。点灯回路は、カバーに対して直接的
または間接的に取付けられて収納されている。
【0023】請求項1の電球形蛍光ランプによれば、U
字状屈曲形バルブに赤、青、緑の各色に発光する蛍光体
をバルブ毎に塗布形成して各色に発光する少なくとも3
種類のU字状屈曲形バルブを用意し、この少なくとも3
種類のU字状屈曲形バルブを並接して発光管を形成する
ことができるので、蛍光体を部分毎に塗り分けする必要
が無く、製造が容易であり、装飾効果の高い電球形蛍光
ランプを提供することができる。
【0024】請求項2は、請求項1記載の電球形蛍光ラ
ンプにおいて、発光管を覆うグローブがカバーに取付け
られていることを特徴とする。
【0025】カバーには、蛍光ランプを覆うグローブが
取付けられている。このグローブは光透過性を有してい
れば、光拡散性、透明性のいずれであってもよく、模様
または着色が施してあるものでもよい。グローブの材質
はガラス、プラスチックのいずれでもよい。
【0026】グローブの形状は任意であるが、一般に普
及している球類似のいわゆるG形と称される形状、先端
球形で円筒状のいわゆるT形と称される形状等を採用す
ることができる。
【0027】請求項2の電球形蛍光ランプによれば、請
求項1の電球形蛍光ランプの装飾効果を一層高めること
ができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の蛍光ランプおよび
蛍光ランプ装置の一実施の形態を図面を参照して説明す
る。
【0028】図1は電球形蛍光ランプのグローブを透視
した側面図、図2は電球形蛍光ランプのグローブを透視
した底面図、図3は発光管の製造方法を(a) 〜(d) の順
に説明する説明図、図4は図3に続いて発光管の製造方
法を(a)(b)の順に説明する説明図である。
【0029】図1および図2において、10は蛍光ランプ
装置としての電球形蛍光ランプで、この電球形蛍光ラン
プ10は、口金12を有するカバー14と、このカバー14に収
納された点灯回路16と、透光性を有するグローブ17と、
このグローブ17に収納された蛍光ランプとしての発光管
18とを備えている。そして、グローブ17とカバー14とか
ら構成される外囲器は、定格電力60W形相当の白熱電
球などの一般照明用電球の規格寸法に近似する外形に形
成されている。すなわち、口金12を含む高さH1 は11
0〜125mm程度、直径すなわちグローブ17の外形D1
が50〜60mm程度、カバー14の外形D2 が40mm程度
に形成されている。なお、一般照明用電球とはJIS
C 7501に定義されるものである。そして、以下、
口金12側を上側、グローブ17側を下側として説明する。
【0030】そして、カバー14は、ポリブチレンテレフ
タレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂などにて形成
されたカバー本体21を備えている。そして、このカバー
本体21は、下方に拡開する略円筒状をなし、上端部に、
E26形などの口金12が被せられ、接着剤またはかしめ
などにより固定されている。
【0031】また、グローブ17は、透明あるいは光拡散
性を有する乳白色などで、ガラスあるいは合成樹脂によ
り、定格電力60W形相当の一般照明用電球のガラス球
とほぼ同一形状の滑らかな曲面状に形成されているとと
もに、開口部の縁部には、カバー14の下端の開口部の内
側に嵌合する嵌合縁部17a が形成されている。なお、こ
のグローブ17は、拡散膜などの別部材を組み合わせ、輝
度の均一性を向上することもできる。
【0032】また、点灯回路16は、水平状、すなわち発
光管18の長手方向と垂直に配置される円板状の回路基板
24を備え、この回路基板24の両面すなわち口金12側であ
る上面および発光管18側である下面に、複数の部品(電
気部品)25,26が実装されて、高周波点灯を行なうイン
バータ回路(高周波点灯回路)が構成されている。
【0033】回路基板24は、略円板状で、発光管18の最
大幅D3 の1.2倍以下の直径(最大幅寸法)に形成さ
れている。
【0034】複数の部品25,26のうち、回路基板24の上
面には、比較的耐熱性の弱い電解コンデンサ、フィルム
コンデンサなどの部品25が実装され、回路基板24の下面
には、比較的耐熱性が強いとともに厚さ寸法が小さいチ
ップ状のREC(rectifier、整流素子、ダイオードブ
リッジ)、トランジスタ、抵抗などのパッケージの厚さ
寸法が2〜3mm程度に形成されている部品26が実装され
ている。
【0035】そして、点灯回路16は、7〜15Wのラン
プ電力により発光管18内の電流密度(断面積当たりの電
流)が3〜5 mA/mm2で点灯させるように構成されてい
る。
【0036】また、発光管18は、略同形状であって、
赤、青、緑の各色に発光する3種類のU字状屈曲形のバ
ルブ31R,31G,31B を所定の位置に配置し、連通管32で
順次接続して、1本の放電路が形成されている。
【0037】各バルブ31R,31G,31Bは、管外径が8〜
11mm、管内径が6〜9mm、肉厚が0.7〜1.0mmの
ガラス製の円筒状の管体であり、110〜130mm程度
の直管状のバルブ31を中間部で滑らかに湾曲させ頂部P
を備えた略U字状に形成されている。すなわち、各バル
ブ31R,31G,31Bは、滑らかに反転する屈曲部31a と、
この屈曲部31a に連続する互いに平行な一対の直線部31
b とを備えている。そして、発光管18は、バルブの高さ
H2 が50〜60mm、放電路長が200〜300mm、バ
ルブ並設方向の最大幅D3 が32〜43mmに形成されて
いる。発光管18のバルブ31の内面にはU字状に屈曲され
た後に蛍光体が形成されているとともに、バルブ31内に
は封入ガスのうちの99%以上のアルゴンガス(Ar)
が封入圧力400〜800Paで封入されている。
【0038】そして、発光管18の製造方法を図3および
図4において説明すると、まず、図3(a) に示すよう
に、110〜130mm程度の直管状のバルブ31を中間部
でU字状に屈曲させる。次に、図3(b) に示すように、
3つの各バルブ31の内面に赤色発光蛍光体、青色発光蛍
光体、緑色発光蛍光体を別々に塗布形成し、赤色発光U
字状屈曲形バルブ31R、緑色発光U字状屈曲形バルブ31
G、青色発光U字状屈曲形バルブ31Bの三種類のバルブを
用意する。
【0039】次に、図3(c) に示すように、各バルブ31
の端部(ネック部)の蛍光体を除去するとともに、各バ
ルブ31R,31G,31Bの連通管32の位置に対応して孔明け
し、次に、図3(d)に示すように、両端のバルブ31に電
極としてのフィラメントコイル44を有する電極ユニット
および細管41を有する細管ユニットをそれぞれマウント
し、中間のバルブ31Gの一端に細管ユニットをマウント
するとともに他端を封止する。次に、図4(a) に示すよ
うに、一端と中間のバルブ31R,31G同士を連通管32を
介してつなぎ合わせるとともに、一端のバルブ31Rの細
管41を封止し、次に、図4(b) に示すように、他端と中
間のバルブ31G,31B同士を連通管32を介してつなぎ合わ
せるとともに、他端のバルブ31Bの細管41を封止する。
最後に、中間のバルブ31Gの細管41を通じて排気を行な
ってアルゴンガスと置換し、中間のバルブ31Gの細管41
を封止する。
【0040】この発光管18は、蛍光ランプ固定部材であ
りまた点灯回路固定部材である支持部材としての仕切板
33に取り付けられ、この仕切板33がカバー14に固定され
ている。また、仕切板33には点灯回路16の回路基板24が
嵌合手段(図示しない)により取り付けられている。
【0041】また、このように電球形蛍光ランプ10が組
み付けられた状態で、発光管18は、グローブ17内の所定
の位置に収納されている。すなわち、この状態で、各バ
ルブ31 R,31G,31Bの頂部Pは、この電球形蛍光ランプ
10の上下方向を長手方向とする中心軸を中心とする1つ
の円周上に等間隔で位置し、また、各バルブ31 R,31
G,31Bの各直線部31b も、ランプの中心軸を中心とする
所定の円周上に略等間隔で位置するようになっている。
つまり、発光管18の3つのバルブ31の直線部31bの管軸
が正六角形の頂点Pにほぼ位置するようにしている。
【0042】バルブ31の直線部31b の間隔w1 と隣接す
るバルブ31の間隔w2 とがほぼ等しく、この間隔w(w
1 ,w2)が1〜5mmの範囲内に規定されている。な
お、間隔w(w1 ,w2 )が1〜5mmの範囲内である
が、2〜3mmが製造上好ましく、また、5mmを越えると
小形化に寄与しないこともある。
【0043】なお、管内径の下限を6mmとしたのは、6
mm以下では始動電圧が高くなり、実用的ではないためで
ある。
【0044】さらに、肉厚1.1mm以上では、U字状に
屈曲した屈曲部31a の内側にガラスの肉溜まりが発生
し、屈曲部31a の内側からクラックが発生し易いが、肉
厚を0.7〜1.0mmにすることで、屈曲部31a の内側
にガラスの肉溜まりが発生するのを抑制できる。また、
グローブ17と発光管18の頂部Pとの最小間隙をA1 、グ
ローブ17の最大外径部と発光管18との最小間隙をA2 、
グローブ17の端部と発光管18との最小間隙をA3 とした
とき、A2 >A1 ≧A3 の関係に規定されている。A1
は2〜8mm程度、A2 は3〜13mm程度、A3 は2〜8
mm程度である。
【0045】A2 >A1 ≧A3 の場合の配光は、例えば
A2 =A3 の場合の配光に比べて、口金12方向の配光が
増加し、一般照明用電球の配光に近似する。すなわち、
A2がA3 より大きいので、グローブ17の側面から口金1
2方向に拡散する光が多くなり、口金12方向の配光照度
が大きくなる。しかも、A1 をA2 >A1 ≧A3 の関
係、つまり2mm>A1 >8mmの関係とすることで、発光
管18の頂部P方向への配光を強くできる。したがって、
電球形蛍光ランプ10のA2 >A1 ≧A3 の関係を規定す
ることにより、一般照明用電球に近似した配光特性の最
適条件を規定できる。
【0046】このように規定された電球形蛍光ランプ10
を、一般照明用電球の照明器具に用いた場合、電球形蛍
光ランプ10の配光が一般照明用電球の配光に近似するこ
とで、照明器具内に配設されたソケット近傍の反射体へ
の光照射量が十分に確保され、反射体の光学設計どおり
の器具特性を得ることができる。しかも、電球スタンド
のように、内部光源のイメージが布製などの光拡散性カ
バーに映し出される照明器具であっても、電球形蛍光ラ
ンプ10の配光が一般照明用電球の配光に近似すること
で、違和感なく使用できる。
【0047】各バルブ31R,31G,31Bは、マウントを用
いたラインシール、あるいはマウントを用いないピンチ
シールなどにより、一端部が封着されているとともに、
他端部には排気管とも呼ばれる細管41が溶着され、排気
を行ない、あるいは必要に応じてアマルガムを備えるよ
うになっている。
【0048】また、各バルブ31R,31G,31Bは、マウン
トを用いたラインシール、あるいはマウントを用いない
ピンチシールなどにより、一端部が封着されているとと
もに、他端部には排気管とも呼ばれる細管41が溶着さ
れ、排気を行ない、あるいは必要に応じてアマルガムを
備えるようになっている。
【0049】発光管18の両端部に位置する各バルブ31
R,31Bの端部には、マウントを用いたラインシールなど
により、電極としてのフィラメントコイル44が、一対の
ウエルズ(導入線)に支持されて配置されている。そし
て、各ウエルズは、バルブ31R,31Bの端部のガラスに封
着されたジュメット線を介して、バルブ31 R,31Bの外
部に導出されたランプ側ワイヤーに接続されている。そ
して、発光管18から導出された2対すなわち4本のラン
プ側ワイヤーは、点灯回路16に電気的に接続されてい
る。
【0050】そして、発光管18には、封入ガス比率が9
9%以上のアルゴンガスが封入圧力400〜800Pa
で封入されて、点灯回路16により両端のフィラメントコ
イル44に印加される7〜15Wのランプ電力によって電
流密度が3〜5 mA/mm2の放電が生起される。
【0051】発光管18内に封入される封入ガスとしてア
ルゴンガスは100%に近い方が電極ロスを少なくでき
る。すなわち、図6に示すように、アルゴンガスが10
0%の場合には、アルゴンガスが50%、ネオンガス
(Ne)が50%の混合ガスの場合に比べて、相対効率
を高くできる。
【0052】さらに、バルブ31内に封入されるアルゴン
ガスの封入圧力は高い方が始動電圧を高くできる。しか
し、アルゴンガスの封入圧力が400Pa以下では、電
極寿命が短寿命となるともに、電極ロスが増加し、発光
効率が低下し、一方、アルゴンガスの封入圧力が800
Pa以上では、始動電圧が高くなるものの発光効率が低
下する。
【0053】このように構成された電球形蛍光ランプ10
は、入力電力定格14Wで、発光管18には、12.5W
の電力の高周波で加わり、ランプ電流は280mA、ラ
ンプ電圧は65Vとなり、各バルブ31R,31G,31Bから
3色の光がそれぞれ出力されることにより全光束が約8
10lmとなっている。
【0054】そして、本実施の形態によれば、U字状屈
曲形バルブ31に赤、青、緑の各色に発光する蛍光体をバ
ルブ毎に塗布形成し、各色に発光する少なくとも3種類
のU字状屈曲形バルブ31R,31G,31Bを用意し、これら
を並接して発光管18を形成したので、赤、青、緑の各色
が部分的に発光するように1本のバルブに蛍光体を部分
毎に塗り分ける場合に比べて製造が容易であり、装飾効
果の高い電球形蛍光ランプを提供することができる。
【0055】また、本実施形態の電球形蛍光ランプ10
は、3種類のU字状屈曲形バルブ31R,31G,31Bが赤、
青、緑の各色に発光するが、被照明体は原理的に白色に
照明されるため白色光スペクトルの説明用教材としても
適用可能である。
【0056】さらに、バルブ31R,31G,31Bが一定の大
きさを有していることから、バルブ31R,31G,31Bに近
接した被照明体の影には赤、青、緑のトーンが微妙にこ
となる輪郭が表れ、装飾効果をより高めることが可能で
ある。
【0057】さらにまた、定格電力60W形相当の一般
照明用電球に近似する外形を実現できるため、一般照明
用電球を用いる照明器具に装飾性を高めた光源を装着す
ることが可能になり、汎用性を向上できるとともに、装
着時の違和感もなくなり、外観を向上できる。
【0058】なお、上記の各実施の形態では、乳白色な
どのグローブ17を設けたが、透明(クリアタイプ)のグ
ローブを設けてもよい。
【0059】また、上記の各実施の形態では、U字状の
バルブ31 R,31G,31Bを3本接続して発光管18を構成し
たが、発光管18の形状はこれに限らず、例えばU字状あ
るいはH字状のバルブを2本、3本、あるいは4本など
並列させて、すなわち長手方向に沿って4軸、6軸、あ
るいは8軸の放電路を形成し、ランプ長の短縮を図るこ
ともできる。
【0060】図5は、本発明の第2の実施形態の電球形
蛍光ランプを示す正面図である。第2の実施形態の電球
形蛍光ランプ10は、第1の実施形態におけるグローブ17
がカバー17に固着されていないものであり、発光管18が
外部へ直接露出するものである。このため、仕切板33に
グローブ固着用の嵌合溝が設けられていない。これらの
点を除いて第1の実施形態と構成は略同様であるため、
本実施形態の詳細な説明は省略する。
【発明の効果】請求項1の電球形蛍光ランプによれば、
U字状屈曲形バルブに赤、青、緑の各色に発光する蛍光
体をバルブ毎に塗布形成して各色に発光する少なくとも
3種類のU字状屈曲形バルブを用意し、この少なくとも
3種類のU字状屈曲形バルブを並接して発光管を形成す
ることができるので、蛍光体を部分毎に塗り分けする必
要が無く、製造が容易であり、装飾効果の高い電球形蛍
光ランプを提供することができる。
【0061】請求項2の電球形蛍光ランプによれば、請
求項1の電球形蛍光ランプの装飾効果を一層高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の電球形蛍光ランプの
正面図。
【図2】図1の電球形蛍光ランプの上面図。
【図3】図1の発光管の製造方法を(a) 〜(d) の順に説
明する説明図。
【図4】図3に続いて発光管の製造方法を(a)(b)の順に
説明する説明図。
【図5】本発明の第2の実施形態の電球形蛍光ランプを
示す正面図。
【符号の説明】
10…電球形蛍光ランプ、12…口金、14…カバー、16…点
灯回路、18…発光管、31R,31G,31B…U字状屈曲形バ
ルブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤、青、緑の各色に発光する3種類のU字
    状屈曲形バルブを並設して構成された発光管と;発光管
    が取り付けられるとともに口金を有するカバーと;この
    カバー内に収容された点灯回路と;を具備していること
    を特徴とする電球形蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 発光管を覆うグローブがカバーに取付け
    られていることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光
    ランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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