JPH0676799A - 螢光水銀ランプ - Google Patents
螢光水銀ランプInfo
- Publication number
- JPH0676799A JPH0676799A JP23092792A JP23092792A JPH0676799A JP H0676799 A JPH0676799 A JP H0676799A JP 23092792 A JP23092792 A JP 23092792A JP 23092792 A JP23092792 A JP 23092792A JP H0676799 A JPH0676799 A JP H0676799A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorescent
- mercury lamp
- sleeve
- lamp
- phosphor
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】螢光体の塗布量を減少させた低コストの螢光水
銀ランプを提供する。 【構成】螢光水銀ランプの、発光管１と外管との間に、
発光管１を取り囲むように軸方向に配置した螢光体３を
塗布した透光性スリーブ２を設ける。 【効果】外管内面に螢光体を塗布するよりも螢光体を節
約でき、ランプ製造コストが削減し、発光効率が上昇す
る。
銀ランプを提供する。 【構成】螢光水銀ランプの、発光管１と外管との間に、
発光管１を取り囲むように軸方向に配置した螢光体３を
塗布した透光性スリーブ２を設ける。 【効果】外管内面に螢光体を塗布するよりも螢光体を節
約でき、ランプ製造コストが削減し、発光効率が上昇す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧水銀蒸気放電およ
び螢光体から放射される光を、照明用の光源として用い
る螢光水銀ランプに関する。
び螢光体から放射される光を、照明用の光源として用い
る螢光水銀ランプに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の螢光水銀ランプの概略を図３に示
す。螢光水銀ランプは、ライテングハンドブック（照明
学会編，オーム社，１９８７年）の第１４２頁から第１
４５頁に記載されているように、高温・螢光に耐える透
明石英管からなる発光管１に、少なくとも一対の電極と
始動用希ガスと水銀を封入し、外管５で覆っている。従
来の螢光水銀ランプはこの水銀ランプの外管バルブ内面
の全体に螢光体３を塗布していた。螢光体を塗布しない
ランプとして高圧水銀ランプが古くから用いられている
がこの高圧水銀ランプは発光効率が良いものの、色の見
え方（演色性）が悪いという問題がある。
す。螢光水銀ランプは、ライテングハンドブック（照明
学会編，オーム社，１９８７年）の第１４２頁から第１
４５頁に記載されているように、高温・螢光に耐える透
明石英管からなる発光管１に、少なくとも一対の電極と
始動用希ガスと水銀を封入し、外管５で覆っている。従
来の螢光水銀ランプはこの水銀ランプの外管バルブ内面
の全体に螢光体３を塗布していた。螢光体を塗布しない
ランプとして高圧水銀ランプが古くから用いられている
がこの高圧水銀ランプは発光効率が良いものの、色の見
え方（演色性）が悪いという問題がある。
【０００３】この演色性を改善するため外管バルブに螢
光体を塗布したものが螢光水銀ランプである。螢光水銀
ランプは高効率で高出力が得られ、寿命が長いので、工
場照明や街路灯などに用いられている。最近では新しい
希土類螢光体による演色性の改善もみられるが、材料と
なる希土類物質は高価で原材料費の重要な部分を占めて
いる。また、これら螢光体の中でも多く使用されている
ものは、その発光強度が温度とともに変化し、ある温度
で最大値を示す傾向があるが、従来は螢光体を塗布して
いる外管と発光管との距離が離れているため温度が低
く、螢光体の発光を効率良く得ることはできていない。
光体を塗布したものが螢光水銀ランプである。螢光水銀
ランプは高効率で高出力が得られ、寿命が長いので、工
場照明や街路灯などに用いられている。最近では新しい
希土類螢光体による演色性の改善もみられるが、材料と
なる希土類物質は高価で原材料費の重要な部分を占めて
いる。また、これら螢光体の中でも多く使用されている
ものは、その発光強度が温度とともに変化し、ある温度
で最大値を示す傾向があるが、従来は螢光体を塗布して
いる外管と発光管との距離が離れているため温度が低
く、螢光体の発光を効率良く得ることはできていない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、比較
的高価な螢光体の塗布量を少なくすることによって製造
コストの低減を図り、さらに、内管や螢光体の温度を最
適化することによって発光効率を改善することにある。
的高価な螢光体の塗布量を少なくすることによって製造
コストの低減を図り、さらに、内管や螢光体の温度を最
適化することによって発光効率を改善することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の概略を図２に示
す。上記目的を達成するため、本発明のランプは一対の
電極（図示略）と、始動用希ガスと水銀とが封入された
発光管１の周囲に螢光体３を塗布した透光性スリーブ２
を設け、前記発光管１と前記透光性スリーブ２を内蔵す
る外管バルブ５を有する三重管構造を有する。
す。上記目的を達成するため、本発明のランプは一対の
電極（図示略）と、始動用希ガスと水銀とが封入された
発光管１の周囲に螢光体３を塗布した透光性スリーブ２
を設け、前記発光管１と前記透光性スリーブ２を内蔵す
る外管バルブ５を有する三重管構造を有する。
【０００６】
【作用】透光性スリーブは螢光体を塗布し、発光管と外
管との間に発光部分を中心に発光管を覆うような形で設
置する。このため、本発明では、外管全体に螢光体を塗
布する従来例と比較すると、塗布面積を小さくできるた
め螢光体の節約が可能で製造コストの低減に寄与する。
また、スリーブは保温管の役割を果たすため発光管温度
が高まり、螢光水銀ランプ自身の効率が上がる。さらに
従来例よりも発光管の近くに螢光体が設けられるので螢
光体温度が高くなり、その発光の最大値を得ることも可
能である。すなわち、従来の４００Ｗ螢光水銀ランプで
は外管バルブ温度が場所によって１００℃から２００℃
程度と低い温度であり、たとえば螢光水銀ランプの演色
性改善に効果がある赤色螢光体のＹ(Ｐ,Ｖ)Ｏ4：Ｅｕ3
は温度上昇とともに発光強度が増し、外管バルブの平均
温度１５０℃での相対発光強度を１００とすれば、内管
からの距離を調整することによって螢光体温度を調節
し、最大の発光効率が得られる３００℃にすれば強度は
１８０となり、８０％の螢光体発光を増加させることが
できる。
管との間に発光部分を中心に発光管を覆うような形で設
置する。このため、本発明では、外管全体に螢光体を塗
布する従来例と比較すると、塗布面積を小さくできるた
め螢光体の節約が可能で製造コストの低減に寄与する。
また、スリーブは保温管の役割を果たすため発光管温度
が高まり、螢光水銀ランプ自身の効率が上がる。さらに
従来例よりも発光管の近くに螢光体が設けられるので螢
光体温度が高くなり、その発光の最大値を得ることも可
能である。すなわち、従来の４００Ｗ螢光水銀ランプで
は外管バルブ温度が場所によって１００℃から２００℃
程度と低い温度であり、たとえば螢光水銀ランプの演色
性改善に効果がある赤色螢光体のＹ(Ｐ,Ｖ)Ｏ4：Ｅｕ3
は温度上昇とともに発光強度が増し、外管バルブの平均
温度１５０℃での相対発光強度を１００とすれば、内管
からの距離を調整することによって螢光体温度を調節
し、最大の発光効率が得られる３００℃にすれば強度は
１８０となり、８０％の螢光体発光を増加させることが
できる。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例を図１を用いて説明する。
螢光水銀ランプにおいて、石英ガラス製の発光管１の両
端には、例えば、タングステン製の一対の放電電極が設
けられている。発光管１内には水銀および始動用ガスと
してのアルゴンが数ｋＰａ〜数十ｋＰａ封入されてい
る。電極の基部には、電極を気密封入するためモリブデ
ン箔が埋設されており、さらにモリブデン箔の端部には
電力導入用のモリブデンリード線が接続されている。発
光管１の周囲には発光管を取り囲むように軸方向に配置
された石英ガラスなどからなる透光性筒状スリーブ２が
設けられ、スリーブ２の表面あるいは内面には、螢光体
３が全面にわたって塗布されている。石英ガラススリー
ブ２は両端が固定用の金属導体４で押えられており、石
英ガラススリーブ２が外管バルブ５内で動かないよう金
属導体はステムリード線６に溶接されている。発光管１
のリード線も上記金属導体４に接続され、電力が供給さ
れる。上記発光管１や透光性スリーブ２等を内蔵した外
管バルブ５は、硬質ガラスなどからなり、外管バルブ内
は発光管の保温や、ランプ特性が周囲の環境条件に左右
されないように内部を、１０-4Ｐａ程度の高真空に排気
し、口金７が付けてある。
螢光水銀ランプにおいて、石英ガラス製の発光管１の両
端には、例えば、タングステン製の一対の放電電極が設
けられている。発光管１内には水銀および始動用ガスと
してのアルゴンが数ｋＰａ〜数十ｋＰａ封入されてい
る。電極の基部には、電極を気密封入するためモリブデ
ン箔が埋設されており、さらにモリブデン箔の端部には
電力導入用のモリブデンリード線が接続されている。発
光管１の周囲には発光管を取り囲むように軸方向に配置
された石英ガラスなどからなる透光性筒状スリーブ２が
設けられ、スリーブ２の表面あるいは内面には、螢光体
３が全面にわたって塗布されている。石英ガラススリー
ブ２は両端が固定用の金属導体４で押えられており、石
英ガラススリーブ２が外管バルブ５内で動かないよう金
属導体はステムリード線６に溶接されている。発光管１
のリード線も上記金属導体４に接続され、電力が供給さ
れる。上記発光管１や透光性スリーブ２等を内蔵した外
管バルブ５は、硬質ガラスなどからなり、外管バルブ内
は発光管の保温や、ランプ特性が周囲の環境条件に左右
されないように内部を、１０-4Ｐａ程度の高真空に排気
し、口金７が付けてある。
【０００８】石英ガラススリーブ２に塗布する螢光体３
は、たとえば、赤色螢光体のＹ(Ｐ,Ｖ)Ｏ4：Ｅu3や３.
５ＭgＯ・０.５ＭgＦ2・ＧｅＯ2：Ｍn4などを使用すれ
ば特に演色性の改善に効果があり、青色螢光体のＹ0.9
Ｇｄ0.1Ｐ0.85Ｖ0.15Ｏ４などを用いると赤色螢光体と
併用して色度座標を黒体軌跡に近付けるために有効であ
る。螢光体Ｙ（Ｐ,Ｖ)Ｏ4：Ｅｕ3 は温度上昇とともに
発光強度が増加し、外管バルブの平均温度１５０℃では
従来の螢光体の相対発光強度を１００とすれば、発光効
率が最大となる３００℃にすると１８０となり、８０％
螢光体発光を増加させることができる。本発明ではスリ
ーブの径を変化させて内管からの距離を調整することに
よって螢光体温度を最適化しており、最大の螢光体発光
効率を得ている。
は、たとえば、赤色螢光体のＹ(Ｐ,Ｖ)Ｏ4：Ｅu3や３.
５ＭgＯ・０.５ＭgＦ2・ＧｅＯ2：Ｍn4などを使用すれ
ば特に演色性の改善に効果があり、青色螢光体のＹ0.9
Ｇｄ0.1Ｐ0.85Ｖ0.15Ｏ４などを用いると赤色螢光体と
併用して色度座標を黒体軌跡に近付けるために有効であ
る。螢光体Ｙ（Ｐ,Ｖ)Ｏ4：Ｅｕ3 は温度上昇とともに
発光強度が増加し、外管バルブの平均温度１５０℃では
従来の螢光体の相対発光強度を１００とすれば、発光効
率が最大となる３００℃にすると１８０となり、８０％
螢光体発光を増加させることができる。本発明ではスリ
ーブの径を変化させて内管からの距離を調整することに
よって螢光体温度を最適化しており、最大の螢光体発光
効率を得ている。
【０００９】このような構造のランプで石英ガラススリ
ーブ２は石英ガラスファイバーや金属材料からなるもの
をメッシュ状にして設け、その表面に螢光体を塗布して
もよい。またスリーブ２としては透光性アルミナ等を用
いてもよい。
ーブ２は石英ガラスファイバーや金属材料からなるもの
をメッシュ状にして設け、その表面に螢光体を塗布して
もよい。またスリーブ２としては透光性アルミナ等を用
いてもよい。
【００１０】螢光体の塗布量は従来の外管バルブへの塗
布では１ｇ弱であったが、本発明のガラススリーブに塗
布すれば０.２ｇ 以下ですみ、約８０％の螢光体の削減
が可能である。また外管バルブのような複雑な形状に塗
布する必要がないため、塗布工程の簡略化や時間短縮が
可能となる。
布では１ｇ弱であったが、本発明のガラススリーブに塗
布すれば０.２ｇ 以下ですみ、約８０％の螢光体の削減
が可能である。また外管バルブのような複雑な形状に塗
布する必要がないため、塗布工程の簡略化や時間短縮が
可能となる。
【００１１】なお、外管バルブに従来通り螢光体または
非発光拡散膜を極少量付着させても本発明の効果は失わ
れない。
非発光拡散膜を極少量付着させても本発明の効果は失わ
れない。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば発光管を取り囲むように
配置した透光性スリーブに螢光体を塗布することによ
り、外管内面に螢光体を塗布するよりも螢光体を約八割
節約でき、製造コストの削減が可能である。また、ラン
プ点灯中、透光性スリーブによる内管の保温効果により
水銀ランプ自身の発光効率が上がる。さらに螢光体の温
度特性に合わせて発光管からスリーブまでの距離を変え
れば螢光体にとって最適の温度に調整でき、最大の発光
効率が得られる。従って街路灯などの屋外照明や高天井
のスポーツ施設等に適している。
配置した透光性スリーブに螢光体を塗布することによ
り、外管内面に螢光体を塗布するよりも螢光体を約八割
節約でき、製造コストの削減が可能である。また、ラン
プ点灯中、透光性スリーブによる内管の保温効果により
水銀ランプ自身の発光効率が上がる。さらに螢光体の温
度特性に合わせて発光管からスリーブまでの距離を変え
れば螢光体にとって最適の温度に調整でき、最大の発光
効率が得られる。従って街路灯などの屋外照明や高天井
のスポーツ施設等に適している。
【図１】本発明による螢光水銀ランプの実施例を示す正
面図。
面図。
【図２】本発明による螢光水銀ランプの側面図。
【図３】従来の螢光水銀ランプの側面図。
１…発光管、２…透光性スリーブ、３…螢光体、４…金
属導体、５…外管バルブ、６…ステムリード線、７…口
金。
属導体、５…外管バルブ、６…ステムリード線、７…口
金。
Claims (4)
- 【請求項１】一対の電極と、始動用希ガスと水銀とが封
入された発光管と、前記発光管を取り囲むように配置さ
れた透光性スリーブと、前記発光管および前記透光性ス
リーブを内蔵した外管とからなる蛍光水銀ランプにおい
て、前記透光性スリーブに螢光体を塗布したことを特徴
とする螢光水銀ランプ。 - 【請求項２】請求項１において、前記透光性スリーブが
石英ガラスなどから成る耐熱物質である螢光水銀ラン
プ。 - 【請求項３】請求項１において、前記透光性スリーブが
石英ガラスファイバーや金属材料などから成るメッシュ
状の耐熱物質である螢光水銀ランプ。 - 【請求項４】請求項１に記載の前記螢光体を希土類螢光
体とした螢光水銀ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23092792A JPH0676799A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 螢光水銀ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23092792A JPH0676799A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 螢光水銀ランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0676799A true JPH0676799A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=16915468
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23092792A Pending JPH0676799A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 螢光水銀ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0676799A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000011704A1 (en) * | 1998-08-18 | 2000-03-02 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Lamp with protective sleeve |
| WO2000075958A1 (en) * | 1999-06-02 | 2000-12-14 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Metal halide lamp with protective sleeve |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP23092792A patent/JPH0676799A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000011704A1 (en) * | 1998-08-18 | 2000-03-02 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Lamp with protective sleeve |
| US6157131A (en) * | 1998-08-18 | 2000-12-05 | Philips Electronics North America Corp. | Metal halide lamp with frame members |
| JP2002523871A (ja) * | 1998-08-18 | 2002-07-30 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 保護スリーブを備えるランプ |
| WO2000075958A1 (en) * | 1999-06-02 | 2000-12-14 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Metal halide lamp with protective sleeve |
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