JP2844800B2 - 無電極放電ランプ - Google Patents
無電極放電ランプInfo
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- JP2844800B2 JP2844800B2 JP3800790A JP3800790A JP2844800B2 JP 2844800 B2 JP2844800 B2 JP 2844800B2 JP 3800790 A JP3800790 A JP 3800790A JP 3800790 A JP3800790 A JP 3800790A JP 2844800 B2 JP2844800 B2 JP 2844800B2
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- Japan
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- lamp
- getter
- stem
- bulb
- discharge lamp
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- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ランプ内部に電極を持たず、外部からの高
周波電磁界の印加によって、ランプ内部の放電ガスを励
起・発光させる無電極放電ランプに関する。
周波電磁界の印加によって、ランプ内部の放電ガスを励
起・発光させる無電極放電ランプに関する。
［従来の技術］ 従来より、アーク放電により水銀原子を励起して紫外
線を放射し、この紫外線を螢光体層に照射することによ
り可視光を得るようにした螢光ランプが提供されている
が、この種の螢光ランプは、比較的短寿命で低効率であ
る。この問題点を解消するために、10年程前から長寿命
化・高効率化を図った無電極放電ランプが提案されてお
り、例えば、特開昭57−78766号公報に開示されてい
る。このランプは、放電気体を封入した放電容器に近接
して配置した誘導コイルに高周波を通電し、発生する誘
導電界で放電容器内の放電気体を放電・発光させるよう
になっている。
線を放射し、この紫外線を螢光体層に照射することによ
り可視光を得るようにした螢光ランプが提供されている
が、この種の螢光ランプは、比較的短寿命で低効率であ
る。この問題点を解消するために、10年程前から長寿命
化・高効率化を図った無電極放電ランプが提案されてお
り、例えば、特開昭57−78766号公報に開示されてい
る。このランプは、放電気体を封入した放電容器に近接
して配置した誘導コイルに高周波を通電し、発生する誘
導電界で放電容器内の放電気体を放電・発光させるよう
になっている。
また、実開昭61−71957号公報等に開示された無電極
放電ランプによれば、第３図に示すように、ランプ１は
略球状のバルブ２の外周にコイル３を巻いて構成されて
おり、ランプ１の発光面積は小さく、即ち、小型で高輝
度の光源が可能となり、長寿命、高効率の特長も兼ね備
え、光学設計も比較的自由な照明器具を提供できる。
放電ランプによれば、第３図に示すように、ランプ１は
略球状のバルブ２の外周にコイル３を巻いて構成されて
おり、ランプ１の発光面積は小さく、即ち、小型で高輝
度の光源が可能となり、長寿命、高効率の特長も兼ね備
え、光学設計も比較的自由な照明器具を提供できる。
このようなランプを実際に製造する上での具体的な一
例を第４図に示す。ランプ４は、一般電球用ガラスバル
ブ５及びガラスステム６によって形成され、これらから
成る内部気密空間７には、所定量の水銀及び希ガスが封
入されている。また、バルブ５の内面には蛍光体被膜８
が設けられている。
例を第４図に示す。ランプ４は、一般電球用ガラスバル
ブ５及びガラスステム６によって形成され、これらから
成る内部気密空間７には、所定量の水銀及び希ガスが封
入されている。また、バルブ５の内面には蛍光体被膜８
が設けられている。
ところで、前述の文中で、無電極放電ランプの特長の
一つとして掲げた「長寿命」は、この種のランプでは、
通常の螢光ランプのような有電極型放電ランプに生じる
電極物質の消耗あるいは電極の断線に起因する寿命（い
わゆる不点寿命）が原理的にないことを意味している。
しかし、無電極放電ランプといえども、通常の螢光ラン
プと同様の低圧水銀蒸気放電を利用して発光させる場合
には、やはり通常の螢光ランプと同様に、水銀を主体と
する黒化生成物の管壁上への堆積あるいは放電による螢
光体自身の劣化に基づく輝度低下は免れず、ランプの光
量低下は起こる。従って、このような光量低下により、
ランプの光量が必要なレベルを下回れば、点灯自体は依
然として可能であったとしても、やはり寿命となる。
一つとして掲げた「長寿命」は、この種のランプでは、
通常の螢光ランプのような有電極型放電ランプに生じる
電極物質の消耗あるいは電極の断線に起因する寿命（い
わゆる不点寿命）が原理的にないことを意味している。
しかし、無電極放電ランプといえども、通常の螢光ラン
プと同様の低圧水銀蒸気放電を利用して発光させる場合
には、やはり通常の螢光ランプと同様に、水銀を主体と
する黒化生成物の管壁上への堆積あるいは放電による螢
光体自身の劣化に基づく輝度低下は免れず、ランプの光
量低下は起こる。従って、このような光量低下により、
ランプの光量が必要なレベルを下回れば、点灯自体は依
然として可能であったとしても、やはり寿命となる。
ここで前述の水銀を主体とする黒化生成物は分析の結
果、酸化水銀であることが分かっており、これはランプ
中の残留不純ガス（H2O,CO,O2など）が作用しているも
のと考えられる。従って、このような残留不純ガスを低
減すれば前記黒化生成物は低減され、これによる光量低
下は抑えられ、ランプ寿命も長くできる。
果、酸化水銀であることが分かっており、これはランプ
中の残留不純ガス（H2O,CO,O2など）が作用しているも
のと考えられる。従って、このような残留不純ガスを低
減すれば前記黒化生成物は低減され、これによる光量低
下は抑えられ、ランプ寿命も長くできる。
このようなランプ内の残留不純ガスを低減する効果的
な手段として、ゲッターがよく知られている。これはラ
ンプの動作中に不純ガスを吸着するものである。
な手段として、ゲッターがよく知られている。これはラ
ンプの動作中に不純ガスを吸着するものである。
ところで、ゲッターはランプ内の適当な位置に固定し
て配設する必要があり、その従来例を第５図に示す。同
図において、９は一般電球用ガラスステム６に封着され
たリード線、10は排気孔で排気管11を介して外部と通じ
る。12は金属性構造体の凹部にゲッター材を固着したゲ
ッターであって、リード線９の先端部に例えばスポット
溶接によって取り付けられる（第５図（ｂ）参照）。こ
のように構成されたステム６を、予め内面に蛍光体８を
塗布したガラスバルブ５と封着し、排気管11を介して内
部気密空間７を真空排気後、所定量の放電ガスを封入し
てランプが出来上がる（第５図（ｃ）参照）。
て配設する必要があり、その従来例を第５図に示す。同
図において、９は一般電球用ガラスステム６に封着され
たリード線、10は排気孔で排気管11を介して外部と通じ
る。12は金属性構造体の凹部にゲッター材を固着したゲ
ッターであって、リード線９の先端部に例えばスポット
溶接によって取り付けられる（第５図（ｂ）参照）。こ
のように構成されたステム６を、予め内面に蛍光体８を
塗布したガラスバルブ５と封着し、排気管11を介して内
部気密空間７を真空排気後、所定量の放電ガスを封入し
てランプが出来上がる（第５図（ｃ）参照）。
このようにゲッター12を内蔵した無電極放電ランプで
は、点灯期間中に渡って、放電用の外接誘導コイル（図
示せず）から発生する高周波磁界によって、バルブ５内
に生起した放電プラズマによりゲッター12が加熱・活性
化され、管内の残留不純ガスを吸着する。これにより、
水銀による黒化物の生成が抑制され、光量維持率が改善
される。
は、点灯期間中に渡って、放電用の外接誘導コイル（図
示せず）から発生する高周波磁界によって、バルブ５内
に生起した放電プラズマによりゲッター12が加熱・活性
化され、管内の残留不純ガスを吸着する。これにより、
水銀による黒化物の生成が抑制され、光量維持率が改善
される。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上述のように、無電極放電ランプに従
来のリード線付きのガラスステムをそのまま流用し、こ
れにゲッターを配設した場合には、次のような問題点が
生じる。
来のリード線付きのガラスステムをそのまま流用し、こ
れにゲッターを配設した場合には、次のような問題点が
生じる。
一般の放電ランプのような電極に起因する不点灯が
ないため、点灯時間がより長時間に及ぶ。従って、この
ような長期レンジでは、リード線９とガラスステム６と
の封着部を介して外部からのリークが問題となり、期待
する長寿命が得られないおそれがある。
ないため、点灯時間がより長時間に及ぶ。従って、この
ような長期レンジでは、リード線９とガラスステム６と
の封着部を介して外部からのリークが問題となり、期待
する長寿命が得られないおそれがある。
リード線９のような金属導体が管内にあると、外部
から供給されたエネルギーをこの部分で損失し、ランプ
の効率が低下する。
から供給されたエネルギーをこの部分で損失し、ランプ
の効率が低下する。
無電極放電ランプは電極を有しないため、一般の有
電極ランプよりも耐振動性が優れているのも一つの特長
であるが、リード線９にゲッター12を取り付けることに
より、この特長が再び低下する。
電極ランプよりも耐振動性が優れているのも一つの特長
であるが、リード線９にゲッター12を取り付けることに
より、この特長が再び低下する。
本発明は上記問題点を解決し、無電極放電ランプの特
長を十分に活かした長寿命な放電ランプを提供すること
を目的とする。
長を十分に活かした長寿命な放電ランプを提供すること
を目的とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明は上記問題点を解決するため、透光性バルブ及
びステムによって構成される内部気密空間に所定量の放
電ガスを封入し、前記バルブ外面に近接して配置した誘
導コイルによって高周波電磁界を印加することにより前
記放電ガスを励起・発光させる無電極放電ランプにおい
て、前記ステムの内部気密空間側に非導電体より成るア
ンカーを突設するとともに、該アンカーに直接ゲッター
を固定したことを特徴とする。
びステムによって構成される内部気密空間に所定量の放
電ガスを封入し、前記バルブ外面に近接して配置した誘
導コイルによって高周波電磁界を印加することにより前
記放電ガスを励起・発光させる無電極放電ランプにおい
て、前記ステムの内部気密空間側に非導電体より成るア
ンカーを突設するとともに、該アンカーに直接ゲッター
を固定したことを特徴とする。
［実施例１］ 第１図は本発明の第１の実施例を示すもので、図にお
いて、26はリード線を封入していないガラスステムで、
従来例と同様に排気孔20と排気管21を有するとともに、
上部にステム26と同材質より成る棒状のアンカー23が突
設されている。このアンカー23にリング状のゲッター22
を挿入後（第１図（ｂ）参照）、アンカー23の先端を加
熱により偏平に加工して円板部24を形成し（第１図
（ｃ）参照）、ゲッター22が脱落しないようにする。こ
こで、ゲッター22にはSAES製のSt101−505/O/5−１を用
いた。
いて、26はリード線を封入していないガラスステムで、
従来例と同様に排気孔20と排気管21を有するとともに、
上部にステム26と同材質より成る棒状のアンカー23が突
設されている。このアンカー23にリング状のゲッター22
を挿入後（第１図（ｂ）参照）、アンカー23の先端を加
熱により偏平に加工して円板部24を形成し（第１図
（ｃ）参照）、ゲッター22が脱落しないようにする。こ
こで、ゲッター22にはSAES製のSt101−505/O/5−１を用
いた。
このように構成されたステム26を、前記従来例と同様
に、予め内面に蛍光体28を塗布したガラスバルブ25と封
着し、排気管21を介して内部気密空間27を真空排気後、
所定量の放電ガスを封入し、その後、チップオフしてラ
ンプは完成する（第１図（ｄ）参照）。
に、予め内面に蛍光体28を塗布したガラスバルブ25と封
着し、排気管21を介して内部気密空間27を真空排気後、
所定量の放電ガスを封入し、その後、チップオフしてラ
ンプは完成する（第１図（ｄ）参照）。
なお、本実施例に用いたゲッター22の場合には水銀を
含むタイプであるので、チップオフ後、外部より誘導加
熱することにより、ゲッター22の活性化とともに水銀が
リリースされ、バルブ25内に水銀が供給される。
含むタイプであるので、チップオフ後、外部より誘導加
熱することにより、ゲッター22の活性化とともに水銀が
リリースされ、バルブ25内に水銀が供給される。
［実施例２］ 第２図は本発明の第２の実施例を示すもので、前記実
施例と異なる点は、ステム26の上部に筒状のアンカー23
を突設し（第２図（ａ）参照）、このアンカー23の筒内
にその開口端よりペレット状のゲッター（例えばSAES製
のSt101−505/TBL/1.5×５−0.3/3）22を挿入し（第２
図（ｂ）参照）、その後、加熱によりその開口をゲッタ
ー22が抜け出ない程度の小径に加工（第２図（ｃ）参
照）したことである。他の構成は前記実施例と同様であ
るので、同等構成に同一符号を付すことにより説明を省
略する。
施例と異なる点は、ステム26の上部に筒状のアンカー23
を突設し（第２図（ａ）参照）、このアンカー23の筒内
にその開口端よりペレット状のゲッター（例えばSAES製
のSt101−505/TBL/1.5×５−0.3/3）22を挿入し（第２
図（ｂ）参照）、その後、加熱によりその開口をゲッタ
ー22が抜け出ない程度の小径に加工（第２図（ｃ）参
照）したことである。他の構成は前記実施例と同様であ
るので、同等構成に同一符号を付すことにより説明を省
略する。
［発明の効果］ 本発明は上記のように、透光性バルブ及びステムによ
って構成される内部気密空間に所定量の放電ガスを封入
し、前記バルブ外面に近接して配置した誘導コイルによ
って高周波電磁界を印加することにより前記放電ガスを
励起・発光させる無電極放電ランプにおいて、前記ステ
ムの内部気密空間側に非導電体より成るアンカーを突設
するとともに、該アンカーに直接ゲッターを固定したこ
とにより、従来のリード線付きステムのような外部との
繋がりがないため、長期点灯中においても外部からのリ
ークが全くなく、長寿命の無電極放電ランプを提供でき
る。また、リード線のような金属導体がバルブ内にない
ので、供給電力を浪費することがなく、従って、効率良
く放電・発光に電力が供給できる。さらに、ゲッターは
アンカーに直接固定されているため、耐振動性等機械的
強度も優れている。
って構成される内部気密空間に所定量の放電ガスを封入
し、前記バルブ外面に近接して配置した誘導コイルによ
って高周波電磁界を印加することにより前記放電ガスを
励起・発光させる無電極放電ランプにおいて、前記ステ
ムの内部気密空間側に非導電体より成るアンカーを突設
するとともに、該アンカーに直接ゲッターを固定したこ
とにより、従来のリード線付きステムのような外部との
繋がりがないため、長期点灯中においても外部からのリ
ークが全くなく、長寿命の無電極放電ランプを提供でき
る。また、リード線のような金属導体がバルブ内にない
ので、供給電力を浪費することがなく、従って、効率良
く放電・発光に電力が供給できる。さらに、ゲッターは
アンカーに直接固定されているため、耐振動性等機械的
強度も優れている。
第１図は本発明の一実施例を示す簡略工程図、第２図は
本発明の異なる実施例を示す簡略工程図、第３図は従来
例を示す簡略斜視図、第４図は異なる従来例を示す簡略
断面図、第５図は従来例を示す簡略工程図である。 22……ゲッター、23……アンカー、25……バルブ、26…
…ステム、27……内部気密空間。
本発明の異なる実施例を示す簡略工程図、第３図は従来
例を示す簡略斜視図、第４図は異なる従来例を示す簡略
断面図、第５図は従来例を示す簡略工程図である。 22……ゲッター、23……アンカー、25……バルブ、26…
…ステム、27……内部気密空間。
Claims (1)
- 【請求項１】透光性バルブ及びステムによって構成され
る内部気密空間に所定量の放電ガスを封入し、前記バル
ブ外面に近接して配置した誘導コイルによって高周波電
磁界を印加することにより前記放電ガスを励起・発光さ
せる無電極放電ランプにおいて、前記ステムの内部気密
空間側に非導電体より成るアンカーを突設するととも
に、該アンカーに直接ゲッターを固定したことを特徴と
する無電極放電ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3800790A JP2844800B2 (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 無電極放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3800790A JP2844800B2 (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 無電極放電ランプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03241656A JPH03241656A (ja) | 1991-10-28 |
| JP2844800B2 true JP2844800B2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=12513518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3800790A Expired - Lifetime JP2844800B2 (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | 無電極放電ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2844800B2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-19 JP JP3800790A patent/JP2844800B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03241656A (ja) | 1991-10-28 |
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