JP2733342B2 - 無電極放電ランプ - Google Patents
無電極放電ランプInfo
- Publication number
- JP2733342B2 JP2733342B2 JP27535789A JP27535789A JP2733342B2 JP 2733342 B2 JP2733342 B2 JP 2733342B2 JP 27535789 A JP27535789 A JP 27535789A JP 27535789 A JP27535789 A JP 27535789A JP 2733342 B2 JP2733342 B2 JP 2733342B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- induction coil
- discharge lamp
- electrodeless discharge
- getter
- bulb
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、バルブに接触または近接した誘導コイルに
高周波電界を誘起して発光させる無電極放電ランプに関
するものである。
高周波電界を誘起して発光させる無電極放電ランプに関
するものである。
従来の技術 従来の無電極放電ランプは、希ガスや、水銀など金属
蒸気等の放電ガス体を封入したバルブを有し、これに近
接して誘導コイルを配置し、誘導コイルに高周波発振器
の高周波出力を印加し、この誘導コイルに誘導される高
周波電界によってバルブ内の放電ガス体を放電し発光さ
せるものである。すなわち、この種の無電極放電ランプ
の例としては特開昭57−78766号公報に開示されたもの
が知られており、第2図に示すように、バルブ1に誘導
コイル5を挿入する挿入部を凹設し、バルブ1で誘導コ
イル5を包むようにし、放電ガス体を封入したバルブ1
を誘導コイル5に密に結合するような構造になってい
る。また、異なる形状の無電極放電ランプとして、第3
図に示すように、バルブ1の外周の一部に近接して誘導
コイル5を密に結合するようにしたものも知られてい
る。
蒸気等の放電ガス体を封入したバルブを有し、これに近
接して誘導コイルを配置し、誘導コイルに高周波発振器
の高周波出力を印加し、この誘導コイルに誘導される高
周波電界によってバルブ内の放電ガス体を放電し発光さ
せるものである。すなわち、この種の無電極放電ランプ
の例としては特開昭57−78766号公報に開示されたもの
が知られており、第2図に示すように、バルブ1に誘導
コイル5を挿入する挿入部を凹設し、バルブ1で誘導コ
イル5を包むようにし、放電ガス体を封入したバルブ1
を誘導コイル5に密に結合するような構造になってい
る。また、異なる形状の無電極放電ランプとして、第3
図に示すように、バルブ1の外周の一部に近接して誘導
コイル5を密に結合するようにしたものも知られてい
る。
前記の水銀など金属蒸気等の放電ガス体をバルブ内に
封入した無電極放電ランプは励起水銀から発生する紫外
線をバルブ内面に塗布した蛍光体により可視光に変換し
て用いる。
封入した無電極放電ランプは励起水銀から発生する紫外
線をバルブ内面に塗布した蛍光体により可視光に変換し
て用いる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような無電極放電ランプはおもに
低圧水銀放電によっており、水銀に起因する黒化物形成
や螢光体の輝度以下については従来の螢光ランプと同様
に認められ、このために一般の螢光ランプと同じように
光束減退をもたらし長寿命化を妨げるという問題点があ
る。
低圧水銀放電によっており、水銀に起因する黒化物形成
や螢光体の輝度以下については従来の螢光ランプと同様
に認められ、このために一般の螢光ランプと同じように
光束減退をもたらし長寿命化を妨げるという問題点があ
る。
本発明はこのような問題点を解決するためになされた
もので、光束減退を防止した無電極放電ランプを提供す
るものである。
もので、光束減退を防止した無電極放電ランプを提供す
るものである。
課題を解決するための手段 本発明の無電極放電ランプは、内部に放電ガス体を封
入したバルブに接触または近接して、高周波出力が印加
される誘導コイルを設け、前記高周波出力の印加によ
り、前記誘導コイルに誘導される高周波電界によって前
記バルブ内の放電ガス体を放電して発光させる無電極放
電ランプにおいて、前記誘導コイルの近傍の放電空間
に、前記誘導コイルのコイル軸と直角方向となるよう
に、金属体を有するゲッターを配置した構成を有してい
る。
入したバルブに接触または近接して、高周波出力が印加
される誘導コイルを設け、前記高周波出力の印加によ
り、前記誘導コイルに誘導される高周波電界によって前
記バルブ内の放電ガス体を放電して発光させる無電極放
電ランプにおいて、前記誘導コイルの近傍の放電空間
に、前記誘導コイルのコイル軸と直角方向となるよう
に、金属体を有するゲッターを配置した構成を有してい
る。
作用 この構成により、誘導コイルに高周波出力が印加され
ると、これにはコイル軸方向に磁界が発生する。そし
て、金属体にはその磁界を打ち消す方向に大きな誘導電
流が流れる。それによって、金属体の温度が上昇し、そ
のためゲッターの機能が十分に発揮される。
ると、これにはコイル軸方向に磁界が発生する。そし
て、金属体にはその磁界を打ち消す方向に大きな誘導電
流が流れる。それによって、金属体の温度が上昇し、そ
のためゲッターの機能が十分に発揮される。
実施例 以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例である無電極放電ランプの
一部切欠正面図である。
一部切欠正面図である。
第1図に示すように、本発明実施例の無電極放電ラン
プは、気密性と透光性を有する一般小型電球で使用され
るのと同様形状のバルブ1の内面に螢光体2が塗布され
ている。そして、バルブ1内には放電ガス体として、水
銀とアルゴンガスが適当量封入されている。アルゴンガ
スの封入条件は一般の螢光ランプの製造条件と同等であ
る。水銀の放出源としての機能も兼ね備えた断面凹形の
リング状の金属体を有するゲッター(SAESゲッター製、
St101−505/0/7−2)3は、誘導コイル5のコイル軸と
直角方向に位置するように、誘導コイル5の近傍の放電
空間の中央部に配置されている。ゲッター3には金属線
8が取り付けられていて、その金属線の下端部がステム
4のステム細管の一端部であるガラス管9の内部に挿入
固定されている。高周波源6は誘導コイル5に高周波電
流を通電するようになっている。ここで、口金7はラン
プ保持の機能を有するにすぎない。
プは、気密性と透光性を有する一般小型電球で使用され
るのと同様形状のバルブ1の内面に螢光体2が塗布され
ている。そして、バルブ1内には放電ガス体として、水
銀とアルゴンガスが適当量封入されている。アルゴンガ
スの封入条件は一般の螢光ランプの製造条件と同等であ
る。水銀の放出源としての機能も兼ね備えた断面凹形の
リング状の金属体を有するゲッター(SAESゲッター製、
St101−505/0/7−2)3は、誘導コイル5のコイル軸と
直角方向に位置するように、誘導コイル5の近傍の放電
空間の中央部に配置されている。ゲッター3には金属線
8が取り付けられていて、その金属線の下端部がステム
4のステム細管の一端部であるガラス管9の内部に挿入
固定されている。高周波源6は誘導コイル5に高周波電
流を通電するようになっている。ここで、口金7はラン
プ保持の機能を有するにすぎない。
以上のように構成された無電極放電ランプの誘導コイ
ル5に高周波源6で高周波電流を通電すると、誘導コイ
ル5に電磁界が誘導され、水銀励起を介した螢光発光で
ランプが点灯するとともに、放電空間中央部に設けたゲ
ッター3のリング状の金属体に誘導電流が効率良く流
れ、ゲッター温度がかなり上昇する。例えば、誘導コイ
ルを含むランプに投入される電力が10W未満であって
も、リング状の金属容器が一様に450〜500℃の高温に達
していることが螢光体のないバルブを通しての放射温度
測定でわかった。このような温度は水蒸気や一酸化炭素
など酸素原子を含む不純ガスをゲッター(ZrAl)に吸蔵
させるに十分である。
ル5に高周波源6で高周波電流を通電すると、誘導コイ
ル5に電磁界が誘導され、水銀励起を介した螢光発光で
ランプが点灯するとともに、放電空間中央部に設けたゲ
ッター3のリング状の金属体に誘導電流が効率良く流
れ、ゲッター温度がかなり上昇する。例えば、誘導コイ
ルを含むランプに投入される電力が10W未満であって
も、リング状の金属容器が一様に450〜500℃の高温に達
していることが螢光体のないバルブを通しての放射温度
測定でわかった。このような温度は水蒸気や一酸化炭素
など酸素原子を含む不純ガスをゲッター(ZrAl)に吸蔵
させるに十分である。
しかしながら、ゲッターを誘導コイル5のコイル軸と
同一方向に設けた場合には、リング状金属体に誘導電流
が流れにくくなり、ゲッター温度もそれほど上昇せず、
ゲッターの不純ガス吸蔵能力は大きく低下する。
同一方向に設けた場合には、リング状金属体に誘導電流
が流れにくくなり、ゲッター温度もそれほど上昇せず、
ゲッターの不純ガス吸蔵能力は大きく低下する。
実験によれば、第1図に示す構造の本発明実施例のラ
ンプ、比較例としてゲッター3の金属体を誘導コイルの
コイル軸と同一方向に設けた無電極放電ランプ、さらに
従来例としてゲッター3の金属体を設けないランプにつ
いて、それぞれ誘導コイルを含むランプ入力が10W点灯
試験を行ったところ、下表に示すとおりの光束維持率デ
ータが得られた。
ンプ、比較例としてゲッター3の金属体を誘導コイルの
コイル軸と同一方向に設けた無電極放電ランプ、さらに
従来例としてゲッター3の金属体を設けないランプにつ
いて、それぞれ誘導コイルを含むランプ入力が10W点灯
試験を行ったところ、下表に示すとおりの光束維持率デ
ータが得られた。
上表から明らかなように、点灯初期(100時間以下)
および中期(1000時間以下)においては、光束維持率は
三者間に大きな差異は認められないが、点灯長期(6000
時間以上)にも及ぶと差異は認められ、本発明実施例の
ランプは参考例および従来例のランプに比べて、4〜6
%高い光束維持率が得られることがわかる。本発明実施
例および参考例から、ゲッターを設置するとの効果が認
められ、さらに本発明実施例のようにゲッター温度を効
果的に上げたものは、不純ガスをより多く吸蔵している
ものと思われ、したがって不純ガスが少ないほど光束維
持率に対し良好な結果をもたらしたものと考えられる。
すなわち、光束維持率が低下する原因はこれだけに留ま
らないが、一因として螢光体中から徐々に発生する不純
ガス中の酸素が水銀と反応して酸化水銀を形成し黒化物
としてバルブ面および螢光体面に沈着することを考えれ
ば、ゲッターを機能させ不純ガスを除去したランプほど
高い光束を維持できると考えられる。
および中期(1000時間以下)においては、光束維持率は
三者間に大きな差異は認められないが、点灯長期(6000
時間以上)にも及ぶと差異は認められ、本発明実施例の
ランプは参考例および従来例のランプに比べて、4〜6
%高い光束維持率が得られることがわかる。本発明実施
例および参考例から、ゲッターを設置するとの効果が認
められ、さらに本発明実施例のようにゲッター温度を効
果的に上げたものは、不純ガスをより多く吸蔵している
ものと思われ、したがって不純ガスが少ないほど光束維
持率に対し良好な結果をもたらしたものと考えられる。
すなわち、光束維持率が低下する原因はこれだけに留ま
らないが、一因として螢光体中から徐々に発生する不純
ガス中の酸素が水銀と反応して酸化水銀を形成し黒化物
としてバルブ面および螢光体面に沈着することを考えれ
ば、ゲッターを機能させ不純ガスを除去したランプほど
高い光束を維持できると考えられる。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、誘導コイルの
近傍の放電空間に、この誘導コイルのコイル軸と直角方
向となるように、ゲッターを有する金属体を設けたの
で、その金属体に流れる誘導電流によってゲッターが高
温に達し、バルブ内の不純ガスの吸蔵能力を高め、ひい
ては長期点灯における光束維持率を大きく向上すること
のできる無電極放電ランプを提供することができるもの
である。
近傍の放電空間に、この誘導コイルのコイル軸と直角方
向となるように、ゲッターを有する金属体を設けたの
で、その金属体に流れる誘導電流によってゲッターが高
温に達し、バルブ内の不純ガスの吸蔵能力を高め、ひい
ては長期点灯における光束維持率を大きく向上すること
のできる無電極放電ランプを提供することができるもの
である。
第1図は本発明の一実施例の無電極放電ランプの一部切
欠正面図、第2図は従来例の無電極放電ランプの一部切
欠正面図、第3図は従来の他の例の無電極放電ランプの
正面図である。 1……バルブ、2……螢光体、3……ゲッター、 5……誘導コイル、6……高周波源。
欠正面図、第2図は従来例の無電極放電ランプの一部切
欠正面図、第3図は従来の他の例の無電極放電ランプの
正面図である。 1……バルブ、2……螢光体、3……ゲッター、 5……誘導コイル、6……高周波源。
Claims (1)
- 【請求項1】内部に放電ガス体を封入したバルブに接触
または近接して、高周波出力が印加される誘導コイルを
設け、前記高周波出力の印加により、前記誘導コイルに
誘導される高周波電界によって前記バルブ内の放電ガス
体を放電して発光させる無電極放電ランプにおいて、前
記誘導コイルの近傍の放電空間に、前記誘導コイルのコ
イル軸と直角方向となるように、金属体を有するゲッタ
ーを配置したことを特徴とする無電極放電ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27535789A JP2733342B2 (ja) | 1989-10-23 | 1989-10-23 | 無電極放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27535789A JP2733342B2 (ja) | 1989-10-23 | 1989-10-23 | 無電極放電ランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03138852A JPH03138852A (ja) | 1991-06-13 |
JP2733342B2 true JP2733342B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=17554346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27535789A Expired - Fee Related JP2733342B2 (ja) | 1989-10-23 | 1989-10-23 | 無電極放電ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2733342B2 (ja) |
-
1989
- 1989-10-23 JP JP27535789A patent/JP2733342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03138852A (ja) | 1991-06-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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