JP3478369B2 - 環形蛍光ランプおよび照明器具 - Google Patents
環形蛍光ランプおよび照明器具Info
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- JP3478369B2 JP3478369B2 JP15373397A JP15373397A JP3478369B2 JP 3478369 B2 JP3478369 B2 JP 3478369B2 JP 15373397 A JP15373397 A JP 15373397A JP 15373397 A JP15373397 A JP 15373397A JP 3478369 B2 JP3478369 B2 JP 3478369B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細径のガラス管バ
ルブを環状に曲成した環形蛍光ランプおよびこの環形蛍
光ランプを用いた照明器具に関する。
ルブを環状に曲成した環形蛍光ランプおよびこの環形蛍
光ランプを用いた照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプは、ガラス管からなるバルブ
の内面に蛍光体被膜を形成し、このバルブ内に水銀とア
ルゴンガスなどの希ガスを封入して構成されている。そ
して、バルブ端部に設けたフィラメント電極などにより
バルブ内に放電を生起させ、この放電によりバルブ内の
水銀蒸気を電離および励起して紫外線を発生させて蛍光
体被膜で可視光に変化し、この可視光をバルブ外に放射
するようにしている。
の内面に蛍光体被膜を形成し、このバルブ内に水銀とア
ルゴンガスなどの希ガスを封入して構成されている。そ
して、バルブ端部に設けたフィラメント電極などにより
バルブ内に放電を生起させ、この放電によりバルブ内の
水銀蒸気を電離および励起して紫外線を発生させて蛍光
体被膜で可視光に変化し、この可視光をバルブ外に放射
するようにしている。
【0003】そして、家庭や店舗などで用いられている
一般照明用の蛍光ランプは、通常ガラス管バルブの外径
が約29mm程度のものが広く普及しているが、光出力
の改良やランプ点灯回路の改善などにより、外径が約1
6〜17mmのバルブを用いた蛍光ランプが開発され、
この細径化された蛍光ランプを使用した照明器具は薄形
化が可能になるなどの利点を有する。
一般照明用の蛍光ランプは、通常ガラス管バルブの外径
が約29mm程度のものが広く普及しているが、光出力
の改良やランプ点灯回路の改善などにより、外径が約1
6〜17mmのバルブを用いた蛍光ランプが開発され、
この細径化された蛍光ランプを使用した照明器具は薄形
化が可能になるなどの利点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近時、このガラス管バ
ルブを細径化した蛍光ランプのさらにの高効率化など発
光特性の向上が要望されており、本発明者等は種々検討
を行った。すなわち、蛍光ランプなどの低圧水銀放電ラ
ンプの高出力化をはかる場合は、ランプ電流を増加する
ことにより行われるが、ランプ電流を増やすとガラス管
バルブの管壁温度も上昇する。そして、上記のように特
にガラス管バルブを細径化した場合は、この現象が顕著
に現れる。
ルブを細径化した蛍光ランプのさらにの高効率化など発
光特性の向上が要望されており、本発明者等は種々検討
を行った。すなわち、蛍光ランプなどの低圧水銀放電ラ
ンプの高出力化をはかる場合は、ランプ電流を増加する
ことにより行われるが、ランプ電流を増やすとガラス管
バルブの管壁温度も上昇する。そして、上記のように特
にガラス管バルブを細径化した場合は、この現象が顕著
に現れる。
【0005】一般に蛍光ランプなどの低圧水銀放電ラン
プにおいては、バルブ内に封入された水銀の蒸気圧によ
り紫外線励起が左右され、発光効率が最大となるのは管
壁温度が約40℃とされていて、これより高くても低く
ても光出力は低下する傾向にある。そして、ランプ全体
をこの約40℃に保持する必要はなく、通常水銀は液状
で、その蒸気圧はランプ内の最低温度部(以下、最冷部
という。)で制御されるので、ランプの一部にこの約4
0℃の最冷部が形成してあればよいとされ、この最冷部
をバルブの中間部分や端部あるいは排気管部に設定して
いる。
プにおいては、バルブ内に封入された水銀の蒸気圧によ
り紫外線励起が左右され、発光効率が最大となるのは管
壁温度が約40℃とされていて、これより高くても低く
ても光出力は低下する傾向にある。そして、ランプ全体
をこの約40℃に保持する必要はなく、通常水銀は液状
で、その蒸気圧はランプ内の最低温度部(以下、最冷部
という。)で制御されるので、ランプの一部にこの約4
0℃の最冷部が形成してあればよいとされ、この最冷部
をバルブの中間部分や端部あるいは排気管部に設定して
いる。
【0006】そして、上記のガラス管バルブを細径化し
たランプにおける最冷部は、対向配設した両フィラメン
ト電極と最も離れたバルブの中間部分となるが、バルブ
が細径化されているため、上記の作用でバルブの中間部
の管壁温度は40℃を超える温度となっている。
たランプにおける最冷部は、対向配設した両フィラメン
ト電極と最も離れたバルブの中間部分となるが、バルブ
が細径化されているため、上記の作用でバルブの中間部
の管壁温度は40℃を超える温度となっている。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、管外径が14〜18mmの環状のガラス管バルブを
用いた環形蛍光ランプにおいて、最適な最冷部の設定を
はかりランプ特性の向上した環形蛍光ランプおよびこの
環形蛍光ランプを用いた薄形化に対応できる照明器具を
提供することを目的とする。
で、管外径が14〜18mmの環状のガラス管バルブを
用いた環形蛍光ランプにおいて、最適な最冷部の設定を
はかりランプ特性の向上した環形蛍光ランプおよびこの
環形蛍光ランプを用いた薄形化に対応できる照明器具を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の環形蛍光ランプ
は、従来から家庭用照明器具などに多用されている30
W形、32W形および40W形の環形蛍光ランプとほぼ
同じ大きさであり、また、新規に開発された24W形、
39W形や60W形などの環形蛍光ランプで予想より小
形化がはかれたもので、かつ、照明器具の薄形化を実現
したものである。
は、従来から家庭用照明器具などに多用されている30
W形、32W形および40W形の環形蛍光ランプとほぼ
同じ大きさであり、また、新規に開発された24W形、
39W形や60W形などの環形蛍光ランプで予想より小
形化がはかれたもので、かつ、照明器具の薄形化を実現
したものである。
【0009】ガラス管バルブの管外径は、14〜18m
mの範囲内である。なお、ガラス管バルブを曲成加工す
るとき、若干管外径が小さくなって部分的に上記範囲か
ら外れることが考えられるが、本発明の場合、その大部
分が上記範囲内であればよい。
mの範囲内である。なお、ガラス管バルブを曲成加工す
るとき、若干管外径が小さくなって部分的に上記範囲か
ら外れることが考えられるが、本発明の場合、その大部
分が上記範囲内であればよい。
【0010】蛍光ランプは一般的にその管径を小さくす
ればランプ効率が向上することが知られている。従来の
環形蛍光ランプのランプ効率を10%以上向上させるた
めには、管外径を65%以下に小さくする必要があるこ
とが実験によって確かめられた。すなわち、肉厚が約1
mm程度のガラスバルブでは、管外径が18mm以下で
あればよい。また、この大きさによれば、環形蛍光ラン
プとしての薄形化も十分満足できることが視覚的に確か
められた。
ればランプ効率が向上することが知られている。従来の
環形蛍光ランプのランプ効率を10%以上向上させるた
めには、管外径を65%以下に小さくする必要があるこ
とが実験によって確かめられた。すなわち、肉厚が約1
mm程度のガラスバルブでは、管外径が18mm以下で
あればよい。また、この大きさによれば、環形蛍光ラン
プとしての薄形化も十分満足できることが視覚的に確か
められた。
【0011】また、管外径を14mm未満とすると、ラ
ンプ効率は数値的に満足できても、従来の環形蛍光ラン
プと同等の発光特性が得られないので実用的ではなく、
かつ、ガラス管バルブを環状に曲成や折曲加工すること
が極めて困難になる。
ンプ効率は数値的に満足できても、従来の環形蛍光ラン
プと同等の発光特性が得られないので実用的ではなく、
かつ、ガラス管バルブを環状に曲成や折曲加工すること
が極めて困難になる。
【0012】また、ガラス管バルブの環径は、従来の環
外径の±5%以内であることが望ましい。30W形に相
当するものであれば環外径は210〜235mm、32
W形に相当するものであれば環外径は285〜310m
m、40W形に相当するものであれば環外径は365〜
390mm、24W形の環外径は210〜235mm、
39W形の環外径は285〜310mm、60W形の環
外径は365〜390mmの範囲内である。
外径の±5%以内であることが望ましい。30W形に相
当するものであれば環外径は210〜235mm、32
W形に相当するものであれば環外径は285〜310m
m、40W形に相当するものであれば環外径は365〜
390mm、24W形の環外径は210〜235mm、
39W形の環外径は285〜310mm、60W形の環
外径は365〜390mmの範囲内である。
【0013】この範囲が望ましい理由は、従来の環外径
に近似させて管外径を小さくすることによって従来の環
形蛍光ランプの大きさのイメージのままでランプの薄形
化が実現できることおよび従来の環外径に近似させれば
管外径が小さくても放電路長を大きく取れることにあ
る。この環形蛍光ランプの形状は真円形、長円形や四角
などの多角形が適用でき、その外径寸法は短径部と長径
部の平均値あるいは差渡しなどにより測定すればよい。
に近似させて管外径を小さくすることによって従来の環
形蛍光ランプの大きさのイメージのままでランプの薄形
化が実現できることおよび従来の環外径に近似させれば
管外径が小さくても放電路長を大きく取れることにあ
る。この環形蛍光ランプの形状は真円形、長円形や四角
などの多角形が適用でき、その外径寸法は短径部と長径
部の平均値あるいは差渡しなどにより測定すればよい。
【0014】なお、環外径が390mmを超えると、放
電路長が大きくなり過ぎて始動電圧を従来より著しく高
くする必要があるので回路部品が高価になるなどの問題
があり、一般用照明器具用の環形蛍光ランプとしては実
現性が低い。
電路長が大きくなり過ぎて始動電圧を従来より著しく高
くする必要があるので回路部品が高価になるなどの問題
があり、一般用照明器具用の環形蛍光ランプとしては実
現性が低い。
【0015】 本発明の請求項1に記載の環形蛍光ラン
プは、管外径が14〜18mmの環状のガラス管バルブ
と、ガラス管バルブの両端部に封着された直管状のガラ
ス管からなり、上記一方の端部側の端部に封着された直
管状のガラス管の封着部からガラス管先端までの高さが
20〜40mmとなるように設けられたステムと、各ス
テムのガラス管長手方向に延出するように各ステムに封
止された一対のリード線にそれぞれ支持され、一方の封
着部からの高さが他方の封着部からの高さより高い30
〜50mmの範囲内に位置したフィラメント電極と、ス
テムに貫通封止され、少なくとも上記一方の端部側のス
テムの封着部から一対のリード線とともに外側に突出し
た排気管と;ガラス管バルブの内面側に形成された蛍光
体被膜と、ガラス管バルブ内に封入された水銀および希
ガスと、ガラス管バルブの両端に跨って取付けられた口
金とを具備しており、高周波電力によって点灯すること
を特徴とする。
プは、管外径が14〜18mmの環状のガラス管バルブ
と、ガラス管バルブの両端部に封着された直管状のガラ
ス管からなり、上記一方の端部側の端部に封着された直
管状のガラス管の封着部からガラス管先端までの高さが
20〜40mmとなるように設けられたステムと、各ス
テムのガラス管長手方向に延出するように各ステムに封
止された一対のリード線にそれぞれ支持され、一方の封
着部からの高さが他方の封着部からの高さより高い30
〜50mmの範囲内に位置したフィラメント電極と、ス
テムに貫通封止され、少なくとも上記一方の端部側のス
テムの封着部から一対のリード線とともに外側に突出し
た排気管と;ガラス管バルブの内面側に形成された蛍光
体被膜と、ガラス管バルブ内に封入された水銀および希
ガスと、ガラス管バルブの両端に跨って取付けられた口
金とを具備しており、高周波電力によって点灯すること
を特徴とする。
【0016】ガラス管バルブの管径を細径化すると温度
上昇を招き最冷部の確保が難しくなるが、本発明では一
対のフィラメント電極を高低差をつけて配設するととも
に高い側の電極高さを封着部から30〜50mmの範囲
内とし、かつ、高周波点灯させることにより、外径を1
4〜18mmと細径化したバルブを用いることが可能な
ランプが得られる。また、最冷部はバルブ内全表面積の
1%以下在ればよいとされているので排気管内であって
も十分対応できる。また、排気管部は口金内に収容して
保護されるので折損など不慮の事態を回避できる。
上昇を招き最冷部の確保が難しくなるが、本発明では一
対のフィラメント電極を高低差をつけて配設するととも
に高い側の電極高さを封着部から30〜50mmの範囲
内とし、かつ、高周波点灯させることにより、外径を1
4〜18mmと細径化したバルブを用いることが可能な
ランプが得られる。また、最冷部はバルブ内全表面積の
1%以下在ればよいとされているので排気管内であって
も十分対応できる。また、排気管部は口金内に収容して
保護されるので折損など不慮の事態を回避できる。
【0017】なお、バルブを形成するガラス管は、ソー
ダライムガラスや鉛ガラスなどの軟質ガラス製であって
もあるいはホウケイ酸ガラスや石英ガラスなどの硬質ガ
ラス製であってもよい。また、バルブ内に封入される希
ガスには、アルゴン、ネオン、クリプトンあるいは窒素
などが含まれる。
ダライムガラスや鉛ガラスなどの軟質ガラス製であって
もあるいはホウケイ酸ガラスや石英ガラスなどの硬質ガ
ラス製であってもよい。また、バルブ内に封入される希
ガスには、アルゴン、ネオン、クリプトンあるいは窒素
などが含まれる。
【0018】また、ステムはフレアステム、ボタンステ
ムやビードステム(この場合の封着部はピンチシールと
なる。)を用いることができる。
ムやビードステム(この場合の封着部はピンチシールと
なる。)を用いることができる。
【0019】また、一対の放電電極は、コイル状フィラ
メントにエミッタ物質が塗布された熱陰極形の電極が適
用可能であるが、他の種類の電極であってもよい。な
お、ランプを高出力点灯させる必要がある場合には、熱
陰極形の電極にトリプルコイルを用いることが好まし
い。
メントにエミッタ物質が塗布された熱陰極形の電極が適
用可能であるが、他の種類の電極であってもよい。な
お、ランプを高出力点灯させる必要がある場合には、熱
陰極形の電極にトリプルコイルを用いることが好まし
い。
【0020】さらに、バルブ内に封入される水銀の形態
は、液状水銀、アマルガムや板状体に水銀合金を形成し
たGEMEDIS(商品名)などが使用できる。
は、液状水銀、アマルガムや板状体に水銀合金を形成し
たGEMEDIS(商品名)などが使用できる。
【0021】さらにまた、本明細書中で排気管と称して
いるものは、バルブ内外と連通して排気作業時に排気や
放電媒体の封入に使われるものを指すものではなく、も
ちろん排気用のほか、電極組立作業や封着作業時などに
保持部材としてあるいは本発明のように最冷部として用
いられるものも含むもので、細管と称されるものであ
る。
いるものは、バルブ内外と連通して排気作業時に排気や
放電媒体の封入に使われるものを指すものではなく、も
ちろん排気用のほか、電極組立作業や封着作業時などに
保持部材としてあるいは本発明のように最冷部として用
いられるものも含むもので、細管と称されるものであ
る。
【0022】 また、本発明の環形蛍光ランプは、ガ
ラス管バルブの上記一方の封着部に封着された直管状の
ガラス管からなるステムが、封着部からガラス管先端ま
での高さが20〜40mmとなるように設けられてい
る。
ラス管バルブの上記一方の封着部に封着された直管状の
ガラス管からなるステムが、封着部からガラス管先端ま
での高さが20〜40mmとなるように設けられてい
る。
【0023】直管状のガラス管からなるステムを用いた
場合、このガラス管高さが20mm未満であるとマウン
トハイトが低くなり、電極部の熱が影響して最冷部とし
ての作用を奏さない。また、40mmを超えるとマウン
トハイトが高くなり、電極部が湾曲しているバルブ壁に
近接したり当接して、蛍光体被膜を損傷したり熱で変色
を発生するなどのことがある。
場合、このガラス管高さが20mm未満であるとマウン
トハイトが低くなり、電極部の熱が影響して最冷部とし
ての作用を奏さない。また、40mmを超えるとマウン
トハイトが高くなり、電極部が湾曲しているバルブ壁に
近接したり当接して、蛍光体被膜を損傷したり熱で変色
を発生するなどのことがある。
【0024】 本発明の請求項2に記載の環形蛍光ラン
プは、ガラス管バルブの肉厚が0.8〜1.3mmであ
ることを特徴とする。
プは、ガラス管バルブの肉厚が0.8〜1.3mmであ
ることを特徴とする。
【0025】ガラス管バルブの肉厚を0.8〜1.3m
mとすることにより、バルブが細径化されてもステムと
の封着が容易に行えるとともに端部に最適な最冷部を形
成することができる。
mとすることにより、バルブが細径化されてもステムと
の封着が容易に行えるとともに端部に最適な最冷部を形
成することができる。
【0026】 本発明の請求項3に記載の環形蛍光ラン
プは、ガラス管バルブの環外径が210〜390mmで
あることを特徴とする。
プは、ガラス管バルブの環外径が210〜390mmで
あることを特徴とする。
【0027】環外径を210〜390mmとする理由
は、先に述べた通り従来の環形蛍光ランプとほぼ同じ大
きさのままで、薄形化がはかれるものである。
は、先に述べた通り従来の環形蛍光ランプとほぼ同じ大
きさのままで、薄形化がはかれるものである。
【0028】
【0029】 本発明の請求項4に記載の環形蛍光ラン
プは、ランプ電流が300〜600mAであることを特
徴とする。
プは、ランプ電流が300〜600mAであることを特
徴とする。
【0030】ランプ電流が300mA未満であると、最
冷部温度が最適とされる40℃以下となり発光効率が著
しく低下する。また、600mAを超えると、最冷部温
度が最適とされる40℃を大きく超え、発光効率の低下
を招く。
冷部温度が最適とされる40℃以下となり発光効率が著
しく低下する。また、600mAを超えると、最冷部温
度が最適とされる40℃を大きく超え、発光効率の低下
を招く。
【0031】 本発明の請求項5に記載の照明器具は、
器具本体と、器具本体に配設された請求項1ないし4の
いずれか一記載の環形蛍光ランプと、環形蛍光ランプへ
電力を供給する高周波点灯回路とを具備していることを
特徴とする。
器具本体と、器具本体に配設された請求項1ないし4の
いずれか一記載の環形蛍光ランプと、環形蛍光ランプへ
電力を供給する高周波点灯回路とを具備していることを
特徴とする。
【0032】 上記請求項1ないし4いずれか一記載の
ガラス管バルブを細径化した環形蛍光ランプを用いてい
るので、器具の高さを薄く小形化できる。
ガラス管バルブを細径化した環形蛍光ランプを用いてい
るので、器具の高さを薄く小形化できる。
【0033】器具本体は天井直付形、天井吊下形または
壁面取付形であって、グローブ、セード、反射かさなど
が取付けられるものであってもよく、環形蛍光ランプが
露出するもの、制光板を備えたものであってもよい。
壁面取付形であって、グローブ、セード、反射かさなど
が取付けられるものであってもよく、環形蛍光ランプが
露出するもの、制光板を備えたものであってもよい。
【0034】ところで、照明器具は器具本体に1本の環
形蛍光ランプを取付けたものに限らず、たとえばランプ
電力の異なる複数の環形蛍光ランプを、照明器具に同心
状に同一平面上あるいは高さを変えて配設されるように
装着してもよい。
形蛍光ランプを取付けたものに限らず、たとえばランプ
電力の異なる複数の環形蛍光ランプを、照明器具に同心
状に同一平面上あるいは高さを変えて配設されるように
装着してもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の環形蛍光ランプの第1の
実施の形態を図1および図2を参照して説明する。図1
はたとえば定格ランプ電力が60W形の環形蛍光ランプ
L1の平面図、図2は図1のランプL1の要部(ガラス
管バルブの端部近傍)を破断して示す断面平面図、図3
は図1の環形蛍光ランプL1を点灯する照明器具Dを示
す一部断面正面図である。
実施の形態を図1および図2を参照して説明する。図1
はたとえば定格ランプ電力が60W形の環形蛍光ランプ
L1の平面図、図2は図1のランプL1の要部(ガラス
管バルブの端部近傍)を破断して示す断面平面図、図3
は図1の環形蛍光ランプL1を点灯する照明器具Dを示
す一部断面正面図である。
【0036】図中1はソーダライムガラス管からなる環
形のバルブを模式的に示す概念図であり、寸法関係は実
際のものと多少異なる。このバルブ1は外径Bdが約1
6.5mm、肉厚が約1.1mm、環形の外径(差渡
し)が約373mm、内径(差渡し)が約340mmで
ある。
形のバルブを模式的に示す概念図であり、寸法関係は実
際のものと多少異なる。このバルブ1は外径Bdが約1
6.5mm、肉厚が約1.1mm、環形の外径(差渡
し)が約373mm、内径(差渡し)が約340mmで
ある。
【0037】3L,3Sはこのバルブ1の端部に封着さ
れた鉛ガラス管製の封着部を除いた中間部の外径Sdが
約8mm、肉厚が約1.0mmのフレアステムで、両者
の融合部には封着部2が形成されている。このステム3
L,3Sには一対のリード線4,4および鉛ガラス管製
の外径が約5.5mm、肉厚が約0.9mmの排気管6
が貫通封止され、この排気管6は封着部2からバルブ1
外に約5〜10mm突出した箇所で溶封されている。ま
た、リード線4,4の先端部間にはコイル状フィラメン
トからなる放電電極5が継線してあり、リード線4,4
の他端はバルブ1外へと導出されている。
れた鉛ガラス管製の封着部を除いた中間部の外径Sdが
約8mm、肉厚が約1.0mmのフレアステムで、両者
の融合部には封着部2が形成されている。このステム3
L,3Sには一対のリード線4,4および鉛ガラス管製
の外径が約5.5mm、肉厚が約0.9mmの排気管6
が貫通封止され、この排気管6は封着部2からバルブ1
外に約5〜10mm突出した箇所で溶封されている。ま
た、リード線4,4の先端部間にはコイル状フィラメン
トからなる放電電極5が継線してあり、リード線4,4
の他端はバルブ1外へと導出されている。
【0038】そして、バルブ1端部に封着された上記ス
テム3L,3Sはその高さ寸法が異なる。すなわち、た
とえば図2中、右方のステム3Lは、ステム管の高さS
h(封着部からステム管の頂部までの高さ。)が約27
mm、マウントハイトMh(封着部から放電電極5(コ
イル状フィラメント)までの高さ。)が約37mmであ
る。また、図左方のステム3Sは、ステム管の高さSh
が約13mm、マウントハイトMhが約22mmで、こ
のステム3Sは従来品と同等寸度のものである。
テム3L,3Sはその高さ寸法が異なる。すなわち、た
とえば図2中、右方のステム3Lは、ステム管の高さS
h(封着部からステム管の頂部までの高さ。)が約27
mm、マウントハイトMh(封着部から放電電極5(コ
イル状フィラメント)までの高さ。)が約37mmであ
る。また、図左方のステム3Sは、ステム管の高さSh
が約13mm、マウントハイトMhが約22mmで、こ
のステム3Sは従来品と同等寸度のものである。
【0039】また、このバルブ1の内面にはたとえばア
ルミナ(Al2 O3 )微粒子からなる保護膜7と3波長
形の希土類蛍光体や連続波長発光形のハロリン酸塩蛍光
体からなる蛍光体膜8が形成されているとともに、この
バルブ1内には放電維持媒体として水銀およびアルゴン
Ar、クリプトンKr、キセノンXeなどの希ガスを単
独または混合、ここではAr75Vol%−Ne25V
ol%を約4.5Torr封入してある。
ルミナ(Al2 O3 )微粒子からなる保護膜7と3波長
形の希土類蛍光体や連続波長発光形のハロリン酸塩蛍光
体からなる蛍光体膜8が形成されているとともに、この
バルブ1内には放電維持媒体として水銀およびアルゴン
Ar、クリプトンKr、キセノンXeなどの希ガスを単
独または混合、ここではAr75Vol%−Ne25V
ol%を約4.5Torr封入してある。
【0040】また、バルブ1の両端の封着部3,3間に
は、橋絡して口金9が取付けられている。この口金9に
は、電極に電気的に接続された4本の端子ピン91が、
バルブ1の中心側に傾いて突設されている。この4本の
端子ピン91,…は、縦横のピンの間隔を約6mmと約
10mmとして、従来の規格化された口金のピン間隔の
寸法と異ならせ、従来のソケットがこの口金9に装着さ
れることがなく、誤挿入を防止することもできる。
は、橋絡して口金9が取付けられている。この口金9に
は、電極に電気的に接続された4本の端子ピン91が、
バルブ1の中心側に傾いて突設されている。この4本の
端子ピン91,…は、縦横のピンの間隔を約6mmと約
10mmとして、従来の規格化された口金のピン間隔の
寸法と異ならせ、従来のソケットがこの口金9に装着さ
れることがなく、誤挿入を防止することもできる。
【0041】また、図3は本発明の照明器具Dの実施の
形態を示し、図中D1は外観が円形や四角形でかつ薄形
に形成された照明器具本体をなす筐体で、筐体内外に建
物などへの取付具、電源接続機構やインバータ点灯回路
からなる高周波点灯回路D2などが設けられ、この本体
D1の下方にはランプホルダD3,D3に支持された環
形蛍光ランプL1が取付けられている。なお、D4はラ
ンプL1の端子ピン91,…に接続したソケット、D5
は本体D1の開口部に取着された光拡散板などからなる
制光体である。
形態を示し、図中D1は外観が円形や四角形でかつ薄形
に形成された照明器具本体をなす筐体で、筐体内外に建
物などへの取付具、電源接続機構やインバータ点灯回路
からなる高周波点灯回路D2などが設けられ、この本体
D1の下方にはランプホルダD3,D3に支持された環
形蛍光ランプL1が取付けられている。なお、D4はラ
ンプL1の端子ピン91,…に接続したソケット、D5
は本体D1の開口部に取着された光拡散板などからなる
制光体である。
【0042】そして、上記環形蛍光ランプL1は、この
照明器具DのランプホルダD3,D3に装着支持させる
とともにソケットD4を端子ピン91,…に差込み接続
し、電源接続機構や高周波点灯回路D2を介し給電して
点灯させる。
照明器具DのランプホルダD3,D3に装着支持させる
とともにソケットD4を端子ピン91,…に差込み接続
し、電源接続機構や高周波点灯回路D2を介し給電して
点灯させる。
【0043】そして、上記環形蛍光ランプL1は、両放
電電極5,5間の放電により発光が継続され、放電熱に
より温度が上昇する。この点灯により最も昇温するの
は、コイル状フィラメントからなる放電電極5である。
また、最も温度上昇の低い部位、すなわち最冷部は、両
放電電極5,5から離れたバルブ1の中央部ではなく、
ステム3L,3Sの排気管6、それも図2中の左方ステ
ム3S側の排気管6ではないステム管31の高さShが
大きく放電電極5との離間距離を長くしてある右方ステ
ム3L側の排気管6の先端部61に形成される。
電電極5,5間の放電により発光が継続され、放電熱に
より温度が上昇する。この点灯により最も昇温するの
は、コイル状フィラメントからなる放電電極5である。
また、最も温度上昇の低い部位、すなわち最冷部は、両
放電電極5,5から離れたバルブ1の中央部ではなく、
ステム3L,3Sの排気管6、それも図2中の左方ステ
ム3S側の排気管6ではないステム管31の高さShが
大きく放電電極5との離間距離を長くしてある右方ステ
ム3L側の排気管6の先端部61に形成される。
【0044】そして、通常は、バルブ1のガラス管径を
細径化したためバルブ1壁の温度上昇を招くが、この環
形蛍光ランプL1は、高周波で点灯することにより放電
電極5,5の温度を低下させることができ、また、最冷
部をバルブ1の中央部ではなく、バルブ1径とは関係な
いバルブ1の端部や排気管6の先端部61に形成するよ
うにしたので、何等支障ない水銀蒸気圧の制御が行なわ
れる結果、点灯を継続しても光出力の低下がなく発光効
率を向上することができる。
細径化したためバルブ1壁の温度上昇を招くが、この環
形蛍光ランプL1は、高周波で点灯することにより放電
電極5,5の温度を低下させることができ、また、最冷
部をバルブ1の中央部ではなく、バルブ1径とは関係な
いバルブ1の端部や排気管6の先端部61に形成するよ
うにしたので、何等支障ない水銀蒸気圧の制御が行なわ
れる結果、点灯を継続しても光出力の低下がなく発光効
率を向上することができる。
【0045】なお、本発明者等の実験によればガラス管
バルブ1の外径Bdを14〜18mm(肉厚が0.8〜
1.3mm)と細径化した環形蛍光ランプL1におい
て、マウントハイトMh(封着部からコイル状フィラメ
ントからなる放電電極5までの高さ。)を30〜50m
m、ステム管31の高さSh(封着部からステム管31
の頂部までの高さ。)を20〜40mmとすることによ
って上述した効果を呈することか確認できた。
バルブ1の外径Bdを14〜18mm(肉厚が0.8〜
1.3mm)と細径化した環形蛍光ランプL1におい
て、マウントハイトMh(封着部からコイル状フィラメ
ントからなる放電電極5までの高さ。)を30〜50m
m、ステム管31の高さSh(封着部からステム管31
の頂部までの高さ。)を20〜40mmとすることによ
って上述した効果を呈することか確認できた。
【0046】上記マウントハイトMhが30mm未満で
あると、排気管6の先端部61にまで電極部の熱が影響
して最冷部としての作用を奏さない。また、50mmを
超えると電極部が湾曲しているバルブ1壁に近接したり
当接して、蛍光体被膜を損傷したり熱で変色を発生する
などの他、主放電路と反対側のバルブ1端部に暗部を生
じて好ましくなく品種にもよるが35〜45mm程度が
よい結果を示した。
あると、排気管6の先端部61にまで電極部の熱が影響
して最冷部としての作用を奏さない。また、50mmを
超えると電極部が湾曲しているバルブ1壁に近接したり
当接して、蛍光体被膜を損傷したり熱で変色を発生する
などの他、主放電路と反対側のバルブ1端部に暗部を生
じて好ましくなく品種にもよるが35〜45mm程度が
よい結果を示した。
【0047】また、ステム管31の高さShは、上記マ
ウントハイトMhと関係し、20mm未満であると、マ
ウントハイトMhが低くなり、電極部の熱が影響して最
冷部としての作用を奏さない。また、40mmを超える
とマウントハイトMhが高くなり、電極部が湾曲してい
るバルブ壁に近接したり当接して、蛍光体被膜を損傷し
たり熱で変色を発生するなどの問題を生じ好ましくな
い。
ウントハイトMhと関係し、20mm未満であると、マ
ウントハイトMhが低くなり、電極部の熱が影響して最
冷部としての作用を奏さない。また、40mmを超える
とマウントハイトMhが高くなり、電極部が湾曲してい
るバルブ壁に近接したり当接して、蛍光体被膜を損傷し
たり熱で変色を発生するなどの問題を生じ好ましくな
い。
【0048】表1に、本実験で使用した環形蛍光ランプ
1Lの諸特性を対比して示す。ランプはステム管31の
高さShおよびマウントハイトMhを除き同一条件で試
験した。環形蛍光ランプ1Lを点灯周波数45kHzで
鉛直点灯させ、電気特性、全光束、温度測定を行った。
全光束はランプ点灯開始から100時間経過したとき
の、水銀が最冷部に集まるのに十分な時間を経過した後
の初期光束を示す。
1Lの諸特性を対比して示す。ランプはステム管31の
高さShおよびマウントハイトMhを除き同一条件で試
験した。環形蛍光ランプ1Lを点灯周波数45kHzで
鉛直点灯させ、電気特性、全光束、温度測定を行った。
全光束はランプ点灯開始から100時間経過したとき
の、水銀が最冷部に集まるのに十分な時間を経過した後
の初期光束を示す。
【0049】
【表1】
表1から明らかなように、マウントハイトMh(ステム
管31の高さSh)を高くしたランプL1は、最適な水
銀蒸気圧が得られ、各特性とも大幅な改善が認められ
た。
管31の高さSh)を高くしたランプL1は、最適な水
銀蒸気圧が得られ、各特性とも大幅な改善が認められ
た。
【0050】また、図4ないし図7は本発明の環形蛍光
ランプL2の第2および第3の実施の形態を示し、図
中、図1および図2と同一部分には同一の符号を付して
その説明は省略する。図4は環形蛍光ランプL2の平面
図、図5は図4に示すランプL2の正面図、図6は図5
の要部(ガラス管バルブの端部近傍)を拡大して示す説
明図、図7は環形蛍光ランプL3の要部(ガラス管バル
ブの端部近傍)を拡大して示す説明図である。
ランプL2の第2および第3の実施の形態を示し、図
中、図1および図2と同一部分には同一の符号を付して
その説明は省略する。図4は環形蛍光ランプL2の平面
図、図5は図4に示すランプL2の正面図、図6は図5
の要部(ガラス管バルブの端部近傍)を拡大して示す説
明図、図7は環形蛍光ランプL3の要部(ガラス管バル
ブの端部近傍)を拡大して示す説明図である。
【0051】図4ないし図6に示す環形蛍光ランプL2
は、円環状に曲成したガラス管バルブ1の環状部を平面
とし、この平面に対して両端部近傍を直交する方向に隣
接して折り曲げ形成した折曲部11,11を有してい
る。そして、両封着部2,2および折曲部11,11を
覆うよう合成樹脂製の口金9が被冠されている。また、
この口金9の頂部側には4本の端子ピン91,…が設け
られている。図中、95は、折曲部11,11相互の直
接の接触防止と固定をはかるシリコーン接着剤などから
なる緩衝体である。また、この折曲部11,11相互は
ガラス管同志が溶着されていてもよい。
は、円環状に曲成したガラス管バルブ1の環状部を平面
とし、この平面に対して両端部近傍を直交する方向に隣
接して折り曲げ形成した折曲部11,11を有してい
る。そして、両封着部2,2および折曲部11,11を
覆うよう合成樹脂製の口金9が被冠されている。また、
この口金9の頂部側には4本の端子ピン91,…が設け
られている。図中、95は、折曲部11,11相互の直
接の接触防止と固定をはかるシリコーン接着剤などから
なる緩衝体である。また、この折曲部11,11相互は
ガラス管同志が溶着されていてもよい。
【0052】また、図7の環形蛍光ランプL3は、円環
状に曲成したガラス管バルブ1の両端部近傍に環状部を
平面としてこの平面に対して直交する方向に隣接してバ
ルブ1とは別体のガラス管からなる枝管12を気密に接
続したもので、他は上記環形蛍光ランプL2と同じであ
る。
状に曲成したガラス管バルブ1の両端部近傍に環状部を
平面としてこの平面に対して直交する方向に隣接してバ
ルブ1とは別体のガラス管からなる枝管12を気密に接
続したもので、他は上記環形蛍光ランプL2と同じであ
る。
【0053】そして、上記環形蛍光ランプL2,L3
は、図示しない照明器具のソケットに接続して点灯され
るが、上述した第1の実施の形態のランプL1と同様な
作用効果を呈する。なお、この口金9の下面側を透明部
材で形成しておくと、口金9内に位置するバルブ1部分
からの光放射を有効に利用できる利点がある。
は、図示しない照明器具のソケットに接続して点灯され
るが、上述した第1の実施の形態のランプL1と同様な
作用効果を呈する。なお、この口金9の下面側を透明部
材で形成しておくと、口金9内に位置するバルブ1部分
からの光放射を有効に利用できる利点がある。
【0054】なお、本発明は上記実施の形態に限るもの
ではない。たとえば一対のステムの、ステム管の高さS
hおよびマウントハイトMhを、一方は従来品寸度と同
じとし他方を従来品寸度より大きいものと異ならせた
が、両方のステムともに従来品寸度より大きいものを用
いてもよく、この場合はバルブの両端に水銀蒸気圧制御
用の最冷部が設けられることになる。
ではない。たとえば一対のステムの、ステム管の高さS
hおよびマウントハイトMhを、一方は従来品寸度と同
じとし他方を従来品寸度より大きいものと異ならせた
が、両方のステムともに従来品寸度より大きいものを用
いてもよく、この場合はバルブの両端に水銀蒸気圧制御
用の最冷部が設けられることになる。
【0055】また、蛍光ランプは、一対のステムのうち
一方のステムには排気管が全く設けられないか、排気管
があっても排気通路が閉塞されているものがあるが、少
なくとも一方のステムが本発明の形態をしていればよ
い。そして、本発明でいう排気管は、排気通路としてバ
ルブ内の排気や放電媒体の封入に使用されるものに限ら
ず、排気に関係なく細管を含み称するものである。すな
わち、本発明の排気管は排気作業時に使用されるか否か
は問われるものではない。
一方のステムには排気管が全く設けられないか、排気管
があっても排気通路が閉塞されているものがあるが、少
なくとも一方のステムが本発明の形態をしていればよ
い。そして、本発明でいう排気管は、排気通路としてバ
ルブ内の排気や放電媒体の封入に使用されるものに限ら
ず、排気に関係なく細管を含み称するものである。すな
わち、本発明の排気管は排気作業時に使用されるか否か
は問われるものではない。
【0056】また、照明器具も上記実施の形態に限ら
ず、種々の照明器具への適用が可能である。
ず、種々の照明器具への適用が可能である。
【0057】
【発明の効果】請求項1ないし5に記載の発明によれ
ば、直管状のガラス管からなる各ステムに設けられた一
対のフィラメント放電電極の封着部からの高さを異なら
せて高周波で点灯することにより、バルブ端部側に適正
な水銀蒸気圧が得られる最冷部が形成され、ガラス管バ
ルブの細径化および発光効率の向上がはかれた環形蛍光
ランプを提供できる。また、バルブ径を細径化したこと
によりランプの小形化がはかれ、このランプを装着して
点灯する照明器具の薄形化を実現できる。
ば、直管状のガラス管からなる各ステムに設けられた一
対のフィラメント放電電極の封着部からの高さを異なら
せて高周波で点灯することにより、バルブ端部側に適正
な水銀蒸気圧が得られる最冷部が形成され、ガラス管バ
ルブの細径化および発光効率の向上がはかれた環形蛍光
ランプを提供できる。また、バルブ径を細径化したこと
によりランプの小形化がはかれ、このランプを装着して
点灯する照明器具の薄形化を実現できる。
【図1】本発明の環形蛍光ランプの第1の実施の形態を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図2】図1の蛍光ランプの要部(ガラスバルブの端部
近傍)を破断して示す断面正面図である。
近傍)を破断して示す断面正面図である。
【図3】図1の環形蛍光ランプを点灯する照明器具の実
施の形態を示す断面正面図である。
施の形態を示す断面正面図である。
【図4】環形蛍光ランプの第2の実施の形態を示す平面
図である。
図である。
【図5】図4に示す蛍光ランプの正面図である。
【図6】図5の蛍光ランプの要部(ガラス管バルブの端
部近傍)を破断して示す断面正面図である。
部近傍)を破断して示す断面正面図である。
【図7】環形蛍光ランプの第3の実施の形態を示す要部
(ガラス管バルブの端部近傍)を破断して示す断面正面
図である。
(ガラス管バルブの端部近傍)を破断して示す断面正面
図である。
L1,L2,L3:環形蛍光ランプ
1:ガラス管バルブ
11:折曲部
12:枝管
2:封着部
3L,3S:ステム
Sh:ステム管の高さ
Mh:マウントハイト
4:リード線
5:放電電極(コイル状フィラメント)
6:排気管
9:口金
D:照明器具
D1:照明器具本体
D2:高周波点灯回路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平8−273607(JP,A)
特開 平8−241669(JP,A)
特開 昭60−195862(JP,A)
特開 平6−243833(JP,A)
特開 平6−267501(JP,A)
特開 平9−63537(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01J 61/067
H01J 61/30 - 61/36
H01J 9/24
Claims (5)
- 【請求項1】 管外径が14〜18mmの環状のガラス
管バルブと; ガラス管バルブの両端部に封着された直管状のガラス管
からなり、一方の端部に封着された直管状のガラス管の
封着部からガラス管先端までの高さが20〜40mmと
なるように設けられたステムと: 各ステムに封止した一対のリード線にそれぞれ支持さ
れ、上記一方の端部側の封着部からの高さが他方の封着
部からの高さより高い30〜50mmの範囲内に位置し
たフィラメント電極と; ステムに貫通封止され、少なくとも上記一方の端部側の
ステムの封着部から一対のリード線とともに外側に突出
した排気管と; ガラス管バルブの内面側に形成された蛍光体被膜と; ガラス管バルブ内に封入された水銀および希ガスと; ガラス管バルブの両端に跨って取付けられた口金と; を具備しており、高周波電力によって点灯することを特
徴とする環形蛍光ランプ。 - 【請求項2】 ガラス管バルブの肉厚が0.8〜1.3
mmであることを特徴とする請求項1記載の環形蛍光ラ
ンプ。 - 【請求項3】 ガラス管バルブの環外径が210〜39
0mmであることを特徴とする請求項1または2記載の
環形蛍光ランプ。 - 【請求項4】 ランプ電流が300〜600mAである
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の環
形蛍光ランプ。 - 【請求項5】 器具本体と; 器具本体に配設された請求項1ないし4のいずれか一記
載の環形蛍光ランプと; 環形蛍光ランプへ電力を供給する高周波点灯回路と; を具備していることを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15373397A JP3478369B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 環形蛍光ランプおよび照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15373397A JP3478369B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 環形蛍光ランプおよび照明器具 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001391074A Division JP2002245808A (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 環形蛍光ランプおよび照明器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH113682A JPH113682A (ja) | 1999-01-06 |
JP3478369B2 true JP3478369B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=15568917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15373397A Expired - Lifetime JP3478369B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 環形蛍光ランプおよび照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3478369B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10106868A1 (de) | 2000-02-16 | 2001-10-04 | Toshiba Lighting & Technology | Kreisförmige Leuchtstofflampe und eine Beleuchtungsvorrichtung, die diese Lampe verwendet |
KR100402092B1 (ko) * | 2000-12-27 | 2003-10-17 | 주식회사 지엘디 | 엘시디용 평판형 백라이트용 램프 |
JP2009170154A (ja) | 2008-01-11 | 2009-07-30 | Stanley Electric Co Ltd | 蛍光ランプ |
JP5163336B2 (ja) * | 2008-07-22 | 2013-03-13 | Necライティング株式会社 | 蛍光ランプ |
JP2010186604A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Hitachi Lighting Ltd | 蛍光ランプ |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15373397A patent/JP3478369B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH113682A (ja) | 1999-01-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
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