JPH10302719A - 蛍光ランプ,蛍光ランプ装置および照明装置 - Google Patents

蛍光ランプ,蛍光ランプ装置および照明装置

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JPH10302719A
JPH10302719A JP15323597A JP15323597A JPH10302719A JP H10302719 A JPH10302719 A JP H10302719A JP 15323597 A JP15323597 A JP 15323597A JP 15323597 A JP15323597 A JP 15323597A JP H10302719 A JPH10302719 A JP H10302719A
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discharge
discharge vessel
tubular
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Masahiko Yoshida
正彦 吉田
Masahiko Asakura
正彦 朝倉
Motokazu Okada
素和 岡田
Toshiharu Yagi
敏治 八木
Norihiro Umeoka
則広 梅岡
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】FPR96形蛍光ランプより細くて一層コンパ
クトで、高効率、高光出力の改良された蛍光ランプ、蛍
光ランプ装置及び照明装置を提供する。 【解決手段】内径12〜16.5mmの複数の管状部1
aを直列に接続して折り返し屈曲した連続通路を構成
し、両端に一対の電極を封装した放電路長が1700〜
3000mmの放電容器1を備え,80〜160Wの定
格ランプ電力で高周波で点灯する。最冷部は、電極の位
置を放電容器の端部から30〜50mmにすることによ
り、放電容器の端部側例えば排気管に形成するか、連結
部を管状部の端部から10mm以上中央側に偏位させる
ことにより、連結部側の管状部の端部に形成することが
できる。最大光束値を発生する温度を下げて低温時の光
束低下を防止するためには、管状部の内径をD、管状部
の端面から連結管1bまでの距離をlとしたとき、0.
2D<l<0.5Dを満足するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の管状部を連結
部によって直列に接続してなる放電容器を備えた蛍光ラ
ンプ、これを用いた高出力蛍光ランプ装置および照明装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複数の管状部を連結管に
よって直列に接続した放電容器を備えた蛍光ランプは、
特公平1−51852号公報に記載されているように、
管状部の端部からいくらか中央寄りの部分を連結管によ
って連結することより、管状部の端部を非放電部とする
ことで当該端部を最冷部にする構成である。
【0003】このような構成の蛍光ランプは、たとえば
FPR96形などの蛍光ランプとして商品化されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いわゆるコン
パクト形蛍光ランプと称されるFPR96EX−N形の
蛍光ランプは、初特性の全光束が8600lmであり、
発光効率が89.6lm/Wである。そして、その管長
が860mm、管径が22mmである。
【0005】これに対して、直管のFLR110H・E
X−N形蛍光ランプは、初特性の全光束が9220lm
で、発光効率が83.8lm/W、管長が2367m
m、管径が38mmである。
【0006】したがって、上記コンパクト蛍光ランプ
は、直管110W形に比べてほぼ同等の光束ながら大幅
に小形化されており、これに伴い照明器具の小形化に貢
献するものである。
【0007】蛍光ランプの小形化において重要なのは、
水銀蒸気圧の最適制御である。入力電力の発光への変換
効率すなわち発光効率は水銀蒸気圧によって大きく左右
される。そして、水銀蒸気圧は、ランプの最冷部によっ
て決定される。
【0008】蛍光ランプの高光束化および小形化の要求
に対して、入力電力を増加したり、管径を細くすること
が行われているが、これに伴い管壁負荷が大きくなって
水銀蒸気圧が高くなりすぎ、発光効率が低下してしま
う。反対に、発光効率を重視すると、光束が低下してし
まうという問題がある。
【0009】本発明は、前述のコンパクト蛍光ランプよ
りさらに細形で、放電路長が長く、しかも高効率かつ高
光出力に改良された蛍光ランプ、これを用いた蛍光ラン
プ装置および照明装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の蛍光ラ
ンプは、一対の電極と;内径12〜16.5mmの複数
の管状部を1または複数の連結部によって直列に接続し
て折り返し屈曲した連続通路を構成するとともに、両端
に電極を封装した放電路長が1700〜3000mmの
放電容器と;放電容器の内面側に形成された蛍光体層
と;放電容器内に封入された水銀および希ガスを含む放
電媒体と;を具備し、100W以上の高周波電力で点灯
した際に全光束が9000lm以上となるように構成さ
れていることを特徴としている。
【0011】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0012】本発明は、高出力蛍光ランプに適した蛍光
ランプであって、ここで高出力蛍光ランプとは、放電容
器の単位表面積当たりの入力電力が1000W/cm2
以上の蛍光ランプをいう。
【0013】電極は、熱陰極が通常使用される。熱陰極
は、導入線の先端部間に継線されたフィラメントに電子
放射物質を塗布してなる。そして、導入線は、通常フレ
アステムに封着されている。フレアステムは、連続通路
の最外端をなす管状部の端部に封着されて、管状部を気
密にシールしている。
【0014】管状部は、内径が12〜16.5mmであ
る。内径が12mm未満であると、高出力蛍光ランプの
通常使用温度領域である45℃以下での発光効率が低下
するため、実用に適さない。また、内径が16.5mm
を超えると、本発明が目指すコンパクトな蛍光ランプで
はなくなる。
【0015】管状部および連結部は、通常ガラス管にて
構成される。ガラスは材質を問わない。しかし、経済性
と加工性から軟質ガラスが好ましいが、要すれば硬質ガ
ラス、石英ガラスなど他のガラスを用いることができ
る。さらに、本発明はガラス以外の他の材料を用いるの
を除外するものではない。軟質ガラスとしては、ソーダ
ライムガラス、鉛ガラスなどを用いることができる。
【0016】管状部は、少なくとも2本以上を用いる。
【0017】連結部は、1つまたは管状部の数に応じて
複数形成する。
【0018】管状部を連結部によって連結して連続通路
を形成する手段は問わないが、たとえば以下の手段によ
ることができる。すなわち、まず管状部の連結しようと
する側の端部近傍をバーナーで加熱軟化させ、さらに加
熱しつつ端部を引き離すことによって端部を閉塞する。
次に、管状部の開放されている反対側の端部から管内を
加圧しながら連結予定箇所をバーナーで局部的に加熱す
ると、加熱部分が軟化して吹き破れる。このようにして
吹き破りを形成した2本の管状部を吹き破り部分を突き
合わせ、吹き破り部分の周囲をバーナーで加熱して接合
させることにより、2本の管状部を連結する連結部を形
成する。
【0019】他の手段としては、予め管状部とは別に管
状の連結部を用意しておき、その連結部を管状部に接合
して連続通路を形成することもできる。
【0020】さらに、他の手段として、予め複数の連結
部の予定部を含む長さの1本の長尺のガラス管を用意し
て、連結部の位置で管を加熱軟化させて折り曲げること
もできる。そして、この場合に折り曲げ部を整形して直
角にすることができる。ただし、折り曲げによって連結
部を形成するときは、最冷部を連結部に形成することは
困難であるから、他の手段によって最冷部を形成しなけ
ればならない。
【0021】連続通路は、2本の管状部と1つの連結部
とを用いた場合にはU字状となり、4本の管状部と3つ
の連結部を用いた場合にはMまたはW字状となるが、本
発明においてはこれら以外の形状であってもよい。
【0022】放電容器の最冷部は、電極を管端部から3
0〜50mm離隔した位置に配設することにより、管端
部たとえばフレアステムから突出する排気管の部分に形
成することができる。
【0023】また、連結部を管状部の端面から10mm
以上中央側に偏位している位置に形成することにより、
管状部の端部に放電の陽光柱が形成されない非放電部が
形成され、もって最冷部を形成することができる。この
場合、管状部の端面とは、管状部の端面の内面を基準に
するものとする。また、連結部の位置は、その管状部の
端部側の内面を基準にするものとする。上記の距離が1
0mm未満であると、最冷部温度が所要値にならない。
管状部の端部の温度をなるべく下げるために、当該端部
の熱発散性を良好にする手段を併用することができる。
たとえば当該端部を金属製にすることができるし、端部
に放熱手段を配設することもできる。放熱手段として
は、たとえば端部に金属線を巻回し、ガラス質の接着剤
で固定してもよい。連結部が複数用いられる構成の放電
容器の場合、最冷部は一つあればよいので、連結部のい
ずれか一つが管状部の端面から10mm以上中央側に偏
位していればよい。
【0024】蛍光体層は、放電容器の内面に直接形成し
てもよいし、アルミナ微粒子などからなる保護層などを
介して間接的に形成してもよい。本発明においては使用
する蛍光体を限定しないが、3波長発光形蛍光体を用い
ることにより、高い発光効率と高演色性が得られるの
で、好ましい。たとえば赤色としてY23:Eu3+、緑
色として(La、Ce、Tb)PO4、青色としてBa
Mg2Al1627:Eu2+の蛍光体を用いることができ
る。
【0025】放電媒体は、水銀および希ガスであるが、
希ガスとしてはアルゴン、ネオンなどを用いることがで
きる。水銀は純水銀をそのまま滴下するか、温度−蒸気
圧特性が純水銀に近似している亜鉛−水銀アマルガムの
形で封入することが推奨される。しかし、要すればビス
マス−インジウム−水銀アマルガムのような水銀蒸気圧
制御を目的とするアマルガムを用いることもできる。
【0026】そうして、本発明においては、100W以
上の高周波電力を供給して、全光束が9000lm以上
となるように構成したもので、FLR110形蛍光ラン
プより光束値の大きな蛍光ランプでありながら、管状部
が細くて短寸したがって全長の短い放電容器を備えた蛍
光ランプを提供する。
【0027】請求項2の発明の蛍光ランプは、一対の電
極と;小間隙を隔ててほぼ平行に配設された内径12〜
16.5mmの複数の管状部を1または複数の連結部に
よって直列に接続して折り返し屈曲した連続通路を構成
するとともに、両端に一対の電極を封装した放電路長が
1700〜3000mmの放電容器と;放電容器の内面
に形成された保護層と;保護層の内面に形成された蛍光
体層と;放電容器内に封入された水銀および希ガスを含
む放電媒体と;を具備し、定格ランプ電力が80〜16
0Wの範囲内において設定され、高周波で点灯されるよ
うに構成されていことを特徴としている。
【0028】本発明において、放電容器の放電路長は、
管状部内の距離と連結部の長さとの和とする。管状部内
の距離は、管状部の一端に電極が封装され、他端が連結
部で接続されている場合は、電極先端から連結部の端部
側の内面までの距離とする。また、両端にそれぞれ連結
部が形成されている場合は、両端とも連結部の管状部の
端部側の内面間の距離とする。
【0029】本発明において、放電容器の放電路長を上
記のように1700〜3000mmに設定しているの
は、放電路長が1700mm未満では所要のランプ電力
を入力しても全光束値の大きな向上は望めないし、30
00mmを超えると、ランプ電圧が高くなりすぎてしま
うので、実用的でないからである。
【0030】また、本発明の蛍光ランプは、80W〜1
60W、好ましくは90W〜120Wの範囲内から定格
ランプ電力が設定される。そして、高周波により点灯し
て、高光出力点灯される。
【0031】さらに、保護層は、アルミナ、シリカ、酸
化イットリウムまたはフッ化マグネシウムなどの金属酸
化物の微粒子からなる透光性の膜で、懸濁液を塗布後焼
成して形成することができる。
【0032】本発明においては、放電容器がすこぶる細
いために表面積が小さく、しかも定格ランプ電力が大き
いから、管壁負荷が非常に大きい。管壁負荷が大きい
と、水銀が放電容器のガラス成分と反応して放電容器が
着色しやすい。放電容器が着色すると、光束が低下し、
寿命が短くなる。しかし、保護膜が水銀のガラス成分と
の反応を阻止するので、寿命中の光束低下を軽減する。
【0033】そうして、本発明の蛍光ランプは、80〜
160Wの範囲内において定格ランプ電力が設定され、
高周波で点灯することにより、従来のFPR96形蛍光
ランプより全光束を多くするとともに、高効率にするこ
とができる。80W未満では全光束が不足し、160W
を超える電力は蛍光ランプとしては一般的でない。
【0034】請求項3の発明の蛍光ランプは、一対の電
極と;小間隙を隔ててほぼ平行に配設された内径13.
5〜15.5mmの複数の管状部を1または複数の連結
部によって直列に接続して折り返し屈曲した連続通路を
構成するとともに、両端に一対の電極を封装した放電路
長が2000〜2200mmの放電容器と;放電容器の
内面に形成された保護層と;保護層の内面に形成された
蛍光体層と;放電容器内に封入された水銀および希ガス
を含む放電媒体と;を具備し、105〜120Wの高周
波電力で点灯されるように構成されていことを特徴とし
ている。
【0035】本発明は、最適な範囲を規定したものであ
る。
【0036】すなわち、管状部が内径13.5〜15.
5mmであることにより、より広い温度範囲で高効率な
作動をするとともに、放電路長が2000〜2200m
mで、高周波電力が105〜120Wであることによ
り、FLR100形蛍光ランプと同等以上の全光束を備
えた高出力蛍光ランプを得ることができる。
【0037】請求項4の発明の蛍光ランプは、請求項1
ないし3のいずれか一記載の蛍光ランプにおいて、少な
くとも一方の電極は、放電容器の端部から30〜50m
mの位置に配設されていることを特徴としている。
【0038】本発明は、放電容器の端部側に最冷部を形
成するのに好適な構成を規定するもので、電極の位置が
30mm未満であると、端部側の温度低下が十分でな
く、端部を確実に最冷部にすることができない。これに
対して、電極が端部から50mmを超えた位置に配設さ
れていると、有効放電路長が短くなるとともに、端部側
に非発光部が形成されて点灯中の外観が悪くなる。
【0039】放電容器の端部に配設される電極が放電路
の端部を封止しているフレアステムに支持されている場
合ににおいて、フレアステムに排気管が封着されている
ならば、排気管の内部が最冷部になる。排気管は、通常
放電容器の端部に装着される口金内に位置しているか
ら、外観が阻害されるようなことはない。
【0040】電極を上記の位置に配設するためには、た
とえばフレアステムを放電容器内に長く突出させること
ができる。この構成においては、電極を外部からの衝撃
に対して強固に支持することができる。
【0041】電極を上記の位置に支持する他の手段とし
ては、フレアステムを上記のように格別長く突出させな
いで、フレアステムから内部導入線を長く突出させるこ
とである。この場合、電極が外部からの衝撃に対して弱
くなりやすいので、内部導入線を剛性の強いものにする
か、外部からの衝撃の少ない所で使用するなどの配慮を
要する。
【0042】次に、放電容器の連結部について説明す
る。
【0043】本発明においては、前述したように放電容
器の最冷部が放電容器の端部側に形成されるので、管状
部間を連結する連結部に対する自由度が増加する。すな
わち、管状部間を連結する連結部から突出する管状部の
端部を最冷部にしなくてよいから、端部のサイズは自由
に設定することができる。
【0044】したがって、連結部を吹き破り法によって
形成するか、連結管を管状部の端部から中央側へ偏位し
た位置に接続することによって形成する場合であって
も、外観上最も好ましい位置または非発光部が形成され
ない位置に連結部を形成すればよい。
【0045】また、要すれば、1本の細長い管を用意し
て、連結予定部を加熱、軟化させて折り曲げることによ
って連結部を形成することができる。
【0046】上記の場合に、型を用いて連結部を整形す
ることにより、外観を向上させることもできる。
【0047】そうして、本発明においては、放電容器の
電極を配設した端部側に最冷部を形成することにより、
連結部側に最冷部を形成しなくてよいので、管長を短く
することができる。
【0048】また、連結部側の管状部の端部に非発光部
を形成しなくてよいから、非発光部による外観の不自然
さがない。
【0049】さらに、管状部の端部側の形状をデザイン
的に自由な形状にすることができる。
【0050】請求項5の発明の蛍光ランプは、請求項1
ないし3のいずれか一記載の蛍光ランプにおいて、少な
くとも一つの連結部は、管状部の端面から10mm以上
中央側へ偏位していることを特徴としている。
【0051】本発明は、連結部によって形成される管状
部の端部に最冷部を形成するのに好適な構成を示すもの
で、管状部の端面から10mm未満であると、端部に非
発光部の形成が十分でない。
【0052】請求項6の発明の蛍光ランプは、請求項5
記載の蛍光ランプにおいて、保護層および蛍光体層は、
管状部の連結部が10mm以上中央側に偏位している方
の端部の少なくとも一部の領域には形成されていないこ
とを特徴としている。
【0053】管状部の端面に保護層および蛍光体を形成
しないことにより、管状部の端面の封止が容易になる。
また、連結部と管状部との接合部に蛍光体を形成しない
ことにより、連結部の形成が容易になる。管状部の端部
の蛍光体を形成しない部分は、最冷部温度を支配する
が、外側から目立ちにくい部分に形成することにより、
外観を良好にすることができる。たとえば互いに対面し
ている側面部に蛍光体を形成しない。
【0054】保護層および蛍光体層を一部領域に形成し
ない構成を実現する方法としては、たとえば蛍光ランプ
の製造過程において、管状部全体に保護膜および蛍光体
層を形成後に所望の箇所の保護膜および蛍光体層を除去
することにより、容易に製造できる。
【0055】請求項7の発明の蛍光ランプは、請求項6
記載の蛍光ランプにおいて、連結部が管状部の端面から
10mm以上偏位していることにより形成される非放電
部は、内容積が4cm3以上であることを特徴としてい
る。
【0056】内容積とは、連結管の内面の管状部の端部
側と管状部の端面の内面との間の容積とする。
【0057】本発明は、さらに効果的な管状部の端部の
構成を非放電部の内容積を規定して明らかにしているも
のである。
【0058】請求項8の発明の蛍光ランプは、一対の電
極と;小間隙を隔ててほぼ平行に配設された内径Dが1
2〜16.5mmの複数の管状部を1または複数の内径
dが下式から得られる値である連結部によって直列に接
続して折り返し屈曲した連続通路を構成し、少なくとも
一つの連結部は一方の管状部の端面から10mm以上中
央側に偏位しているとともに、両端に一対の電極を封装
した放電容器と;放電容器の内面に形成された保護層
と;保護層の内面に形成された蛍光体層と;放電容器内
に封入された水銀および希ガスを含む放電媒体と;を具
備していることを特徴としている。
【0059】D/2≦d<D 本発明は、連結部の内径dがD/2未満であると、放電
路長がたとえば1700〜3000mmのように長い放
電路に対する連結部としては強度が弱いし、またランプ
電圧も不所望に増加する。最適な範囲は3D/5±1m
mである。
【0060】請求項9の発明の蛍光ランプは、一対の電
極と;小間隙を隔ててほぼ平行に配設された内径Dが1
2〜16.5mmの複数の管状部を1または複数の連結
部によって直列に接続して折り返し屈曲した連続通路を
構成し、少なくとも一つの連結部は一方の管状部の端面
からの距離lが下式を満足して中央側に偏位していると
ともに、両端に一対の電極を封装した放電路長が170
0〜3000mmの放電容器と;放電容器の内面に形成
された保護層と;保護層の内面に形成された蛍光体層
と;放電容器内に封入された水銀および希ガスを含む放
電媒体と;を具備し、80〜120Wの高周波電力で点
灯されるように構成されていことを特徴としている。
【0061】0.2D<l<0.5D 本発明は、少なくとも一つの連結部の位置を先行する請
求項よりさらに管状部の端面に接近させて管状部の端部
に形成される非放電部のサイズを短縮することにより、
光束の最大値を発生する温度を低温側へシフトしたもの
である。しかし、この非放電部に適切な放熱手段を作用
させるなら、光束の最大値を発生する温度を再び高温側
に戻すこともできる。
【0062】放熱手段としては、たとえば非放電部に熱
伝導性の良好な金属キャップを装着したり、金属線を巻
回したり、シリコーン樹脂膜を形成することなどがあ
る。また、照明装置との協働により、非放電部の温度を
低下させることもできる。たとえば非放電部に熱的に接
続するよう照明装置に放熱手段を配設することができ
る。この放熱手段は、ランプホルダを兼ねることができ
る。また、ヒートパイプを放熱手段として用いてもよ
い。
【0063】なお、残余の連結部の位置は、上記よりさ
らに管状部の端面に接近していていもよいが、反対に管
状部の端面から上記特定の連結部の位置より離れると、
残余の連結部によって最冷部が形成されてしまうので、
不可である。
【0064】また、本発明においては、蛍光ランプに入
力する高周波電力を非放電部の温度が上昇しないように
先行する請求項より少なくして80〜120Wにしてい
る。
【0065】そうして、本発明においては、連結部の位
置を管状部の端面に一層接近させて、光束の最大値を発
生する温度を低温側へシフトすることにより、冬季や夏
期のクーラーの使用によって、室温が低下している場合
の光束低下を防止することができる。
【0066】また、適当な放熱手段を非放電部に作用さ
せるのであれば、非放電部のサイズ短縮に伴い放電路長
を増加することができ、さらに光束を多くすることもで
きる。
【0067】さらに、非放電部の短縮は、蛍光ランプの
外観向上にも寄与する。
【0068】請求項10の発明の蛍光ランプは、請求項
1ないし9のいずれか一記載の蛍光ランプにおいて、対
面する管状部間の間隙が1ないし3mmであることを特
徴としている。
【0069】本発明は、管状部を吹き破ることによって
連結部を形成しやすい範囲を規定している。しかし、本
発明は吹き破りによって形成することを条件とするもの
ではなく、要すれば他の手段によって形成することを妨
げない。なお、間隙とは、対面する管状部間の最小間隙
をいう。
【0070】請求項11の発明の蛍光ランプは、請求項
1ないし10のいずれか一記載の蛍光ランプにおいて、
対面する管状部間の間隙にスペーサが介在していること
を特徴としている。
【0071】本発明においては、管状部が内径12〜1
6.5mmと細く、しかも放電路長が大きいうえに、比
較的管状部同志を互いに接近した状態にすることができ
るので、管状部同志が振動によってたわんで変形するこ
とにより、接触して破損するのを防止することができ
る。スペーサとしては、たとえば適度に弾性を備えた透
明または乳白のシリコーン接着剤を用いることができ
る。さらに、要すれば、蛍光ランプを照明器具に取り付
ける取付子を管状部のスペーサが配設されている部位に
装着することができる。
【0072】請求項12の発明の蛍光ランプ装置は、請
求項1ないし11のいずれか一記載の蛍光ランプと;蛍
光ランプを80W以上の高周波電力で点灯する高周波点
灯装置と;を具備していることを特徴としている。
【0073】本発明は、蛍光ランプと高周波点灯装置と
で構成される。
【0074】請求項13の発明の照明装置は、照明装置
本体と;照明装置本体に支持されている請求項12記載
の蛍光ランプ装置と;を具備していることを特徴として
いる。
【0075】照明装置としては、各種照明器具、画像読
取装置、看板などの表示灯などに適応する。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0077】図1は、本発明の蛍光ランプの第1の実施
形態を示す断面図である。
【0078】図において、1は放電容器、2は蛍光体
層、3は電極、4は口金、5はスペーサである。
【0079】放電容器1は、一対の管状部1aおよび連
結部1bからなるU字状の折り返し屈曲した連続通路の
両端を一対のフレアステムによって封止して構成されて
いる。管状部1aは、外径16.5mm、肉厚1.1m
m、長さ1100mmのソーダライムガラスの管からな
る。連結部1bは、管状部1aの端部1cの内面から1
3mmの位置に連結部1bの端部1c側の内面が位置す
るように吹き破りにより形成した。連結部1bから端部
1cまでの空間は非放電部1dとして作用し、非放電部
1dの内容積は5cm3である。そして、管状部1aの
内面にはアルミナ微粒子からなる保護膜と3波長発光形
の蛍光体層2を重ねて形成した。
【0080】電極3は、フレアステムに装着されてい
る。放電容器1の放電路長は2100mmである。
【0081】放電媒体として純水銀とアルゴンガス2.
4torrとを封入した。
【0082】このようにして構成されている本実施形態
の高出力蛍光ランプは、定格ランプ電力110Wで、管
壁負荷は1150W/cm2である。
【0083】図2は、本発明の蛍光ランプ装置の一実施
形態を示す回路ブロック図である。
【0084】図において、6は蛍光ランプ、7は高周波
点灯装置である。
【0085】高出力蛍光ランプ6は、図1に示す構成の
ものである。
【0086】高周波点灯装置7は、周波数45KHzの
高周波インバータおよび限流インピーダンスからなり、
交流電源8から給電されて作動する。
【0087】そうして、高周波点灯装置7を操作して蛍
光ランプ6に対する入力を120Wまで変化させてみ
た。その結果、得られた最高発光効率は91.5lm/
W、全光束は11000lmであった。
【0088】図3は、本発明の蛍光ランプの第2の実施
形態を示す要部拡大断面図である。
【0089】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0090】本実施形態は、管状部1aの端部1cの一
部に保護膜9および蛍光体層2を形成しない構成であ
る。すなわち、管状部1aの端面、管状部1aの端部1
cの互いに対面する部分および連結部1bの接合部周辺
には保護膜9および蛍光体層2を形成していない。そし
て、この部分は以下の方法で製作した。所定長さより幾
分長い2本のガラス管を用意し、それらの内面に保護膜
9および蛍光体層2を形成した後、ガラス管の端部近傍
と、連結部1bの幅より幾分幅広に管軸方向に沿って端
部から連結部1bの形成予定部分までの保護膜9および
蛍光体層2をブラッシを用いて除去した。管状部1aの
端面の封止は管状部1a内を加圧しながらバーナー加熱
と引っ張りによった。連結部1bは吹き破りにより形成
した。
【0091】なお、連結部1bの内径はd、管状部1a
の内径はD、連結部から端面までの距離はlにより、そ
れぞれ表される。
【0092】図4は、本発明の蛍光ランプの第3の実施
形態を示す放電容器の要部拡大断面図である。
【0093】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0094】本実施形態は、管状部1aの端部1cの一
部に熱放散の良好な材料を用いたものである。すなわ
ち、ガラス製の管状部1aの端部に半球状の金属キャッ
プ1eを封着などにより気密に配設している。そして、
金属キャップ1eの内面には予めガラス被膜を形成して
絶縁処理を行ってある。ガラス被膜はフリットガラスに
より形成した。
【0095】金属キャップ1eは、ガラスより熱放散性
が良好なため、より低い最冷部温度を確保することがで
きる。
【0096】図5は、本発明の蛍光ランプの第4の実施
形態を示す要部拡大正面図である。
【0097】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0098】本実施形態は、管状部の端部に熱放散手段
を配設したものである。すなわち、0.6mmのステン
レスワイヤ1fを管状部1aの端部1cに巻回し、フリ
ットガラスによってステンレスワイヤ1fを接着してい
る。
【0099】そうして、本実施形態によれば、端部1c
すなわち最冷部の温度を数度低減することができた。こ
のことは、前述のように全光束向上または放電容器の短
寸化が得られることを意味する。
【0100】さらにまた、ステンレスワイヤ1fとガラ
スとの接着を全周わたって形成すれば、端部1cの圧縮
強度が向上する。図1の実施形態の端部強度が10kg
・fであったが、本実施形態においては20kg・f以
上であった。
【0101】図6は、本発明の蛍光ランプの第5の実施
形態を示す正面図である。
【0102】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0103】本実施形態は、管状部1aを4本、連結部
1bを3本用いてM字状の放電容器1’を構成したもの
である。放電容器1’は、図1のものに比べて管状部長
手方向の寸法を約半分にすることができる。
【0104】最冷部は、いずれかの連結部に隣接する端
部のみに形成すればよいので、任意に選定した端部の長
さを10mm以上にすることによって所望の蛍光ランプ
をえることができる。もちろん全ての連結部の位置を一
定の長さに揃えて外観を良好にすることができるのはい
うまでもない。
【0105】図7は、本発明の蛍光ランプの第6の実施
形態を示す一部切欠断面図である。
【0106】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0107】本実施形態は、図1と同様の管状部1aを
2本、連結部1bを1本用いたU字状の放電容器1’で
あるが、連結部1bの位置が異なる。すなわち、管状部
1a’の内径をDとし、連結部1bから管状部1a’の
端面までの距離をlとしたとき、0.2D<l<0.5
Dの条件を満足させてあり、管状部1a’は外径16.
5mm、内径14.3mmで、lは10.4mmであ
る。また、管状部1a、1a間の間隙は1.5mmであ
る。
【0108】なお、管長は1150mm、定格ランプ電
力110W、定格ランプ電流0.43mAである。
【0109】そうして、上記の蛍光ランプを43KHz
の高周波で定格のとおり点灯したところ、全光束は10
550lmであった。このときの管壁負荷は1008W
/m2である。
【0110】図8は、図7の実施形態と従来技術との周
囲温度に対する相対光束比の関係を示すグラフである。
【0111】図において、横軸は周囲温度(℃)を、縦
軸は相対光束比(%)を、それぞれ示す。そして、曲線
Aは本実施形態の特性を示し、曲線Bは従来技術の特性
を示す。なお、従来技術はFPR96形蛍光ランプであ
る。
【0112】図から明かなように、本実施形態は最大光
束が約15℃である。これに対して、従来技術は25℃
において最大値を示す。
【0113】図9は、本発明の蛍光ランプの第7の実施
形態を示す要部拡大断面図である。
【0114】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0115】本実施形態は、放電容器の端部すなわち電
極側の端部に最冷部を形成する点において、先行する実
施形態と異なる。
【0116】1eはフレアステム、9は保護膜、10は
内部導入線、11は外部導入線である。
【0117】フレアステム1eは、ピンチシール部1e
1、フレア1e2および排気管1e3からなる。
【0118】ピンチシール部1e1は、放電容器1の端
部から30〜50mmの位置に電極3が配設されるよう
に、フレア1e2から長く延びている。
【0119】フレア1e2の外周部は管状部1aの端部
とガラス溶着している。
【0120】排気管1e3は、ピンチシール部1e1か
ら放電容器の軸方向に沿って外側へ延在して、先端が気
密に溶着され、基端がピンチシール部1e1を介して放
電容器1内と連通している。
【0121】内部導入線10の長さは通常のフレアステ
ムにおけるのとほぼ同様である。
【0122】外部導入線11は、長くて通常のフレアス
テムと同様口金(図示しない。)に接続される。
【0123】ところで、管状部1aは、全長が1125
mm、外径が16.5mmである。
【0124】そうして、本実施形態においては、排気管
1e3が電極3から十分に離隔しているので、その先端
部が最冷部になる。そして、排気管1e3は、口金(図
示しない。)内に収容された状態で蛍光ランプは使用さ
れるが、その場合においても最冷部となり、定格ランプ
電力を80〜120Wとして点灯した場合に、最冷部温
度は45〜55℃となり、その際の放電容器1内の水銀
蒸気圧は0.8Paになるので、ランプ効率が向上す
る。
【0125】図10は、本発明の蛍光ランプの第8の実
施形態を示す要部拡大断面図である。
【0126】図において、図9と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0127】本実施形態は、上記実施形態と同様放電容
器1の端部に最冷部を形成する。
【0128】フレアステム1e’は、そのピンチシール
部1e1’が通常のフレアステムとほぼ同様な長さであ
るが、内部導入線10’が長く形成されていることによ
って、電極3がフレアステム1eの端部から30〜50
mm離隔されるように構成されている。
【0129】内部導入線10’は、ピンチシール部1e
1’から長く延びても衝撃で変形しないように剛性の大
きな線材を用いている。
【0130】そうして、本実施形態においても図9の実
施形態とほぼ同様な動作を行う。
【0131】図11は、本発明の蛍光ランプの第9の実
施形態を示す要部拡大断面図である。
【0132】図において、図3と同一部分には同一符号
を付して説明は省略する。
【0133】本実施形態は、連結部1bの中心の位置を
管状部1aの外端面から10〜15mmに設定している
点において、図3に示す本発明の蛍光ランプの第2の実
施形態と異なる。すなわち、連結部1bは外径d’が約
10mmであるから、連結部1bから突出する端部の長
さl’は約5〜10mmである。
【0134】そうして、本実施形態においては、端部は
短いので、電極のある放電路の端部側に最冷部が形成さ
れる図9または図10に示す実施形態と組み合わせるこ
とができる。
【0135】図12は、本発明の蛍光ランプの第10の
実施形態を示す要部拡大断面図である。
【0136】図において、図11と同一部分には同一符
号を付して説明は省略する。
【0137】本実施形態は、1本のガラス管を折り曲げ
ることによって、連結部1b’を形成している点におい
て、異なる。すなわち、ガラス管の中央部を加熱して、
軟化させてから、U字状に折り曲げ、さらに型(図示し
ない。)に入れて整形したものである。
【0138】本実施形態もまた電極のある放電路の端部
側に最冷部が形成される図9または図10に示す実施形
態と組み合わせることができる。
【0139】図13は、本発明の照明装置の一実施形態
である埋込形照明器具の断面図である。
【0140】本実施形態は、天井埋込形照明器具であ
る。図において、12は照明装置本体、6は蛍光ラン
プ、7は高周波点灯装置である。
【0141】照明装置本体12は、天井に形成した取付
孔に下方からはめ込み周縁が天井下面に当接した状態で
吊りボルトなどの取り付け手段によって取り付けられ
る。そして、照明装置本体12の内面は反射面に形成さ
れ、内部中央にV字状の反射板12aが着脱自在に配設
されている。反射板12aの両側に形成される一対の凹
部12bに2本の蛍光ランプ6がソケット(図示しな
い。)に接続された状態で必要に応じて支持具を用いて
配設される。高周波点灯装置7は、反射板12aの内部
空間に配設されている。
【0142】図14は、本発明の照明装置の他の実施形
態であるトンネル内における非常駐車帯用の照明器具の
斜視図である。図において、13は照明器具本体、6は
蛍光ランプである。
【0143】照明器具本体13は、下面が開口した浅い
箱状の器体13a、器体13aの下面開口を閉塞する下
面カバー13b、器体13a内の一端部に配設されたソ
ケット13c、同じく他端部に配設されたランプホルダ
13d、図示しないが蛍光ランプ6に対して光学的に対
設された反射板および高周波点灯装置を備えてなる。
【0144】下面カバー13bは、カバー枠13b1、
カバー枠13b1に装着されたガラス板13b2からな
り、ヒンジ13eおよびラッチ13fによって器体13
aに対して開閉自在に取り付けられている。
【0145】照明器具本体13は、取付腕13gによっ
て所定の場所に取り付けられる。
【0146】ランプホルダ13dは、金属製で蛍光ラン
プ6の先端部の非放電部を抱持しているから、放熱作用
も発揮する。
【0147】
【発明の効果】請求項1ないし11の各発明によれば、
放電容器の管状部がすこぶる細形で、したがって相対的
にコンパクトでありながら、高効率かつ高光出力の蛍光
ランプを提供することができる。
【0148】請求項1の発明によれば、加えて100W
以上の高周波電力で点灯した際の全光束が9000lm
以上であることにより、従来のFPR96形およびFL
R110形蛍光ランプより高い全光束の蛍光ランプを提
供する。
【0149】請求項2の発明によれば、加えて蛍光体層
と放電容器との間に保護層を介在させることにより、定
格ランプ電力が80〜160Wの範囲内において設定さ
れた高周波で点灯する蛍光ランプを提供することができ
る。
【0150】請求項3の発明によれば、加えて放電容器
の径を内径で規定するとともに、好ましい放電路長およ
び点灯電力を規定した全光束の高い蛍光ランプを提供す
ることができる。
【0151】請求項4の発明によれば、加えて電極の放
電路の端部からの距離を規定することにより、放電路の
端部側に最冷部が形成され、管状部の連結部側の端部に
は非発光部が形成されないので、外観を向上するととも
に、連結部側の管状部の端部に最冷部形成しなくてよい
から、その分管長を短くした蛍光ランプを提供すること
ができる。
【0152】請求項5の発明によれば、加えて管状部の
少なくとも一つの連結部が管状部の端面から100mm
以上中央側へ偏位していることにより、連結部から突出
する端部を最冷部にした蛍光ランプを提供することがで
きる。
【0153】請求項6の発明によれば、加えて保護膜お
よび蛍光体層を除去することにより、放電容器の形成の
容易な蛍光ランプを提供することができる。
【0154】請求項7の発明によれば、加えて非放電部
の内容積を4cm2にすることにより、所望の最冷部温
度が得られる蛍光ランプを提供することができる。
【0155】請求項8の発明によれば、連結部の内径を
規定することにより、ランプ電圧が過度に上昇しないと
ともに、管状部の内径が12〜16.5mmの細くて、
放電路長が1700〜3000mmと長い放電容器であ
りながら機械的にも所要の強度を有する蛍光ランプを提
供することができる。
【0156】請求項9の発明によれば、加えて非放電部
のサイズを短縮して周囲温度が低いときに最大光束値と
なるか、適当な放熱手段の併用により周囲温度が低くな
くても最大光束値となる蛍光ランプを提供することがで
きる。
【0157】請求項10の発明によれば、加えて管状部
の間隔が1〜3mmの蛍光ランプを提供することができ
る。
【0158】請求項11の発明によれば、加えて管状部
間の間隙にスペーサを介在させて機械的強度を増加した
蛍光ランプを提供することができる。
【0159】請求項12の発明によれば、請求項1ない
し11の発明の効果を有する蛍光ランプ装置を提供する
ことができる。
【0160】請求項13の発明によれば、請求項1ない
し11の発明の効果を有する照明装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光ランプの第1の実施形態を示す一
部切欠断面図
【図2】本発明の蛍光ランプ装置の一実施形態を示す回
路ブロック図
【図3】本発明の蛍光ランプの第2の実施形態を示す要
部拡大断面図
【図4】本発明の蛍光ランプの第3の実施形態を示す放
電容器の要部拡大断面図
【図5】本発明の蛍光ランプの第4の実施形態を示す要
部拡大正面図
【図6】本発明の蛍光ランプの第5の実施形態を示す正
面図
【図7】本発明の蛍光ランプの第6の実施形態を示す一
部切欠断面図
【図8】図7の実施形態と従来技術との周囲温度に対す
る相対光束値の関係を示すグラフ
【図9】本発明の蛍光ランプの第7の実施形態を示す要
部拡大断面図
【図10】本発明の蛍光ランプの第8の実施形態を示す
要部拡大断面図
【図11】本発明の蛍光ランプの第9の実施形態を示す
要部拡大断面図
【図12】本発明の蛍光ランプの第10の実施形態を示
す要部拡大断面図
【図13】本発明の照明装置の一実施形態である埋込形
照明器具の断面図
【図14】本発明の照明装置の他の実施形態である非常
駐車帯用照明器具の斜視図
【符号の説明】
1…放電容器 1a…管状部 1b…連結部 1c…端部 1d…非放電部 2…蛍光体層 3…電極 4…口金 5…スペーサ
フロントページの続き (72)発明者 八木 敏治 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 梅岡 則広 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の電極と;内径12〜16.5mmの
    複数の管状部を1または複数の連結部によって直列に接
    続して折り返し屈曲した連続通路を構成するとともに、
    両端に電極を封装した放電路長が1700〜3000m
    mの放電容器と;放電容器の内面側に形成された蛍光体
    層と;放電容器内に封入された水銀および希ガスを含む
    放電媒体と;を具備し、100W以上の高周波電力で点
    灯した際に全光束が9000lm以上となるように構成
    されていることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】一対の電極と;小間隙を隔ててほぼ平行に
    配設された内径12〜16.5mmの複数の管状部を1
    または複数の連結部によって直列に接続して折り返し屈
    曲した連続通路を構成するとともに、両端に一対の電極
    を封装した放電路長が1700〜3000mmの放電容
    器と;放電容器の内面に形成された保護層と;保護層の
    内面に形成された蛍光体層と;放電容器内に封入された
    水銀および希ガスを含む放電媒体と;を具備し、定格ラ
    ンプ電力が80〜160Wの範囲内において設定され、
    高周波で点灯されるように構成されていることを特徴と
    する蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】一対の電極と;小間隙を隔ててほぼ平行に
    配設された内径13.5〜15.5mmの複数の管状部
    を1または複数の連結部によって直列に接続して折り返
    し屈曲した連続通路を構成するとともに、両端に一対の
    電極を封装した放電路長が2000〜2200mmの放
    電容器と;放電容器の内面に形成された保護層と;保護
    層の内面に形成された蛍光体層と;放電容器内に封入さ
    れた水銀および希ガスを含む放電媒体と;を具備し、1
    05〜120Wの高周波電力で点灯されるように構成さ
    れていことを特徴とす蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】少なくとも一方の電極は、放電容器の端部
    から30〜50mmの位置に配設されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか一記載の蛍光ラン
    プ。
  5. 【請求項5】少なくとも一つの連結部は、管状部の端面
    から10mm以上中央側へ偏位していることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか一記載の蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】保護層および蛍光体層は,連結部が管状部
    の端面から10mm以上中央側に偏位している方の管状
    部の端部の少なくとも一部の領域には形成されていない
    ことを特徴とする請求項5記載の蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】連結部が管状部の端面から10mm以上偏
    位していることにより形成される非放電部は、内容積が
    4cm3以上であることを特徴とする請求項5または6
    記載の蛍光ランプ。
  8. 【請求項8】一対の電極と;小間隙を隔ててほぼ平行に
    配設された内径Dが12〜16.5mmの複数の管状部
    を1または複数の内径dが下式から得られる値である連
    結部によって直列に接続して折り返し屈曲した連続通路
    を構成し、少なくとも一つの連結部は一方の管状部の端
    面から10mm以上中央側に偏位しているとともに、両
    端に一対の電極を封装した放電容器と;放電容器の内面
    に形成された保護層と;保護層の内面に形成された蛍光
    体層と;放電容器内に封入された水銀および希ガスを含
    む放電媒体と;を具備していことを特徴とする蛍光ラン
    プ。 D/2≦d<D
  9. 【請求項9】一対の電極と;小間隙を隔ててほぼ平行に
    配設された内径Dが12〜16.5mmの複数の管状部
    を1または複数の連結部によって直列に接続して折り返
    し屈曲した連続通路を構成し、少なくとも一つの連結部
    は一方の管状部の端面からの距離lが下式を満足して中
    央側に偏位しているとともに、両端に一対の電極を封装
    した放電路長が1700〜3000mmの放電容器と;
    放電容器の内面に形成された保護層と;保護層の内面に
    形成された蛍光体層と;放電容器内に封入された水銀お
    よび希ガスを含む放電媒体と;を具備し、80〜120
    Wの高周波電力で点灯されるように構成されていことを
    特徴とする蛍光ランプ。 0.2D<l<0.5D
  10. 【請求項10】対面する管状部間の間隙が1ないし3m
    mであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
    一記載の蛍光ランプ。
  11. 【請求項11】対面する管状部間にスペーサが配設され
    ていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
    一記載の蛍光ランプ。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11のいずれか一記載の
    蛍光ランプと;蛍光ランプを100W以上の高周波電力
    で点灯する高周波点灯装置と;を具備していることを特
    徴とする蛍光ランプ装置。
  13. 【請求項13】照明装置本体と;照明装置本体に支持さ
    れている請求項12記載の蛍光ランプ装置と;を具備し
    ていることを特徴とする照明装置。
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