JPS5832202Y2 - 放電灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、高周波電磁場によりバルブの内部に封入さ
れた金属の蒸気を励起して発光させるようにした放電灯
、特に高周波コイルの巻線構造を改良してバルブ内の発
光を一様にした放電灯に関するものである。

第１図は従来の放電灯を示す断面図である。

この第１図において、１は外形状はぼ球形のガラス製の
バルブ、２はこのバルブ１に連結され、バルブ１の周壁
より内方に突入した円筒状の内バルブ、３は高周波発振
器である。

４はこの高周波発振器３の出力端に接続された高周波コ
イルで、上記内パルプ２内に挿入されて釦り、その巻線
は高周波コイル４の全体に亘ってほぼ均一に巻かれてい
る。

５は上記バルブ１の内面に塗布された螢光体で、紫外線
を可視光に変換するものでちる。

な釦、上記バルブ１の内部には、図示省略したが、高周
波電磁場により励起されることによって紫外線を発する
水銀等の金属の蒸気が所定量封入されると共に、アルゴ
ン等の不活性ガスが封入されている。

以上のように構成された従来の放電灯において、高周波
発振器３によって発生された高周波電流は高周波コイル
４に流され、パルプ１内に高周波電磁場を発生させる。

この高周波電磁場はバルブ１の内部に封入された金属の
蒸気を励起させ、紫外線を発生させるもので、この紫外
線がバルブ１の内面に塗布された螢光体５によって可視
光に変換され、発光するものであ゛る。

しかしながらこのような従来の放電灯では次のような欠
点があった。

すなわち、高周波コイル４は内バルブ２内に挿入されて
バルブ１の中央部に位置しているが、従来の放電灯では
、上記高周波コイル４の巻線は上述したように高周波コ
イル４の全体に亘ってほぼ均一に巻かれているため、高
周波コイル４の内部を除いた部分の電磁場は、巻線中央
部が強く、端部に行くに従って弱くなる。

このため、高周波コイル４の中央部だけが極端に強く発
光してしまうという欠点があった。

この考案は上記のような欠点を除去するためになされた
もので、バルブ内において一様に発光するようにした放
電灯を提供することを目的とする。

以下第２図を参照してこの考案の実施例を説明する。

第２図はこの考案による放電灯の一実施例を示す断面図
で、図中１〜３および５はそれぞれ第１図と同様である
。

４も第１図と同様に、高周波発振器３の出力端に接続さ
れ、内バルブ２内に挿入された高周波コイルを示すが、
この考案では、高周波コイル４は、その端部の巻線を中
央部の巻線より密に巻いているものである。

以上のように構成されたこの考案の放電灯において、高
周波コイル４によって電磁場が発生されると、バルブ１
の内部に封入された金属の蒸気を励起させて紫外線を発
生させる。

この紫外線がバルブ１の内面に塗布された螢光体５によ
って可視光に変換され、発光するもので、このような動
作は従来と同様である。

しかしこの考案では、従来と同様に、高周波コイル４は
内バルブ２内に挿入されてバルブ１の中央部に位置して
いるが、その高周波コイル１の巻線は、中央部が粗に、
端部に行くにつれて密になるように巻かれている。

このたあ、高周波コイルの内部を除いた部分の電磁場は
、巻線の全体に亘ってほぼ平均した強さになり、バルブ
１においてほぼ均等に封入金属の蒸気が励起される。

従ってバルブ１内において一様に発光することになり、
発光効率は極めてよいことになる。

以上述べたようにこの考案によれば、高周波コイル４の
巻線を、端部が中央部より密に巻いて電磁場の強さを巻
線の全体に亘って平均するようにしたのでバルブ１内に
おいて一様に発光させることができるという効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の放電灯の断面図、第２図はこの考案によ
る放電灯の一実施例を示す断面図である。 １・・・バルブ、４・・・高周波コイル、５・・・螢光
体、なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）高周波コイルによって発生された電磁場によりバ
   ルブに封入された金属の蒸気を励起してバルブの内面に
   塗布された螢光体を発光させるようにした放電灯におい
   て、高周波」イルの端部の巻線を中央部の巻線より密に
   巻くことにより、上記パルプ内において一様に発光する
   ようにしたことを特徴とする放電灯。
2. （２）高周波コイルの巻線を、端部が密で、この端部よ
   り中央部に行くにつれて漸次粗になるように巻いた実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の放電灯。