JP2002005981A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

検査装置及び検査方法

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JP2002005981A
JP2002005981A JP2000182117A JP2000182117A JP2002005981A JP 2002005981 A JP2002005981 A JP 2002005981A JP 2000182117 A JP2000182117 A JP 2000182117A JP 2000182117 A JP2000182117 A JP 2000182117A JP 2002005981 A JP2002005981 A JP 2002005981A
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聖悟 石岡
Hideji Yamaoka
秀嗣 山岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路配線に検査信号を供給するにあたり、該
回路配線に接触するピンを不要とし、また、肉眼により
識別できないような微細な欠陥をも検出し得る検査装置
及び検査方法を提供すること。 【解決手段】 回路基板100の回路配線を検査する検
査装置Aを、回路基板100の一方の面側に配置され、
検査信号が供給される導電部材1と、導電部材1に検査
信号を供給する信号源2と、回路基板100の他方の面
側において導電部材1に対向して配置される複数のセル
3aを有するセンサユニット3と、導電部材1に検査信
号を供給することにより各々のセル3aに現れる信号を
取得するコンピュータ5と、から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板の回路配
線の検査に関する。
【0002】
【従来の技術】回路基板の製造においては、基板上に回
路配線(導電パターン)を施した後、その回路配線に断
線や、短絡等の欠陥がないか否かを検査する必要があ
る。
【0003】従来、そのような検査の手法としては、回
路配線の両端にピンを接触させて一端側のピンから該回
路配線に検査信号(電気信号)を給電し、他端側のピン
からその検査信号を受電することにより、回路配線の導
通テスト等を行う接触式の検査手法が知られている。
【0004】また、近年では、導電パターンの高密度化
により、回路配線にピンを正確に逐次接触させることが
困難な状況となってきたため、受電側ではピンを用いず
に、回路配線と接触することなく検査信号を受電する非
接触式の検査方法が提案されている。
【0005】この非接触式の検査手法では、検査の対象
となる回路配線の一端に接触するピンを配置すると共
に、その他端に該回路配線に近接してセンサを配置した
後、ピンに時間的に変化する検査信号を供給することに
より、回路配線とセンサとの間に介在する静電容量を介
して該センサに現れる信号を検出して回路配線の断線等
を検査するものである。
【0006】この手法では、回路配線の一端側にのみピ
ンを接触させれば足りるので、特に、微細な回路配線を
検査することができるという利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの検査
方法の場合であっても、回路配線にピンを接触させて検
査信号を供給する必要がある。従って、ピンを接触させ
ることが困難な微細な回路配線を検査することは困難で
ある。特に、回路基板の製造工程等において回路基板上
にゴミとして付着した導電パターンの破片等の極めて微
細な導電物等は、肉眼では識別できないため、これを検
出することは困難である。
【0008】従って、本発明の目的は、回路配線に検査
信号を供給するにあたり、該回路配線に接触するピンを
不要とし、また、肉眼により識別できないような微細な
欠陥をも検出し得る検査装置及び検査方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を達成するための手段】本発明によれば、回路基
板の回路配線を検査する検査装置であって、前記回路基
板の一方の面側に配置され、検査信号が供給される導電
部材と、前記導電部材に検査信号を供給する手段と、前
記回路基板の他方の面側において前記導電部材に対向し
て配置される複数のセルと、前記導電部材に前記検査信
号を供給することにより各々の前記セルに現れる信号を
取得する手段と、を備えたことを特徴とする検査装置が
提供される。
【0010】また、本発明によれば、回路基板の回路配
線を検査する検査方法であって、前記回路基板の一方の
面側に、検査信号が供給される導電部材を配置する工程
と、前記回路基板の他方の面側において、前記導電部材
に対向して複数のセルを配置する工程と、前記導電部材
に検査信号を供給する工程と、前記導電部材に前記検査
信号を供給することにより各々の前記セルに現れる信号
を取得する工程と、を含むことを特徴とする検査方法が
提供される。
【0011】また、本発明によれば、ベタ電極層を有す
る多層回路基板の回路配線を検査する検査装置であっ
て、前記ベタ電極層のベタ電極に検査信号を供給する手
段と、前記回路基板の少なくともいずれか一方の面側に
おいて前記ベタ電極に対向して配置される複数のセル
と、前記ベタ電極に前記検査信号を供給することにより
各々の前記セルに現れる信号を取得する手段と、を備え
たことを特徴とする検査装置が提供される。
【0012】また、本発明によれば、ベタ電極層を有す
る多層回路基板の回路配線を検査する検査方法であっ
て、前記回路基板の少なくともいずれか一方の面側にお
いて前記ベタ電極層のベタ電極に対向して複数のセルを
配置する工程と、前記ベタ電極に検査信号を供給する工
程と、前記ベタ電極に前記検査信号を供給することによ
り各々の前記セルに現れる信号を取得する工程と、を含
むことを特徴とする検査方法が提供される。
【0013】また、本発明によれば、回路基板の回路配
線を検査する検査装置であって、前記回路基板の一方の
面側に配置される複数の第1のセルと、前記回路基板の
他方の面側に配置される複数の第2のセルと、各々の前
記第1のセル又は各々の前記第2のセルのいずれか一方
に検査信号を供給する手段と、前記第1のセル又は前記
第2のセルのいずれか一方に前記検査信号を供給するこ
とにより各々の前記第2のセル又は各々の前記第1のセ
ルに現れる信号を取得する手段と、を備えたことを特徴
とする検査装置が提供される。
【0014】また、本発明によれば、回路基板の回路配
線を検査する検査方法であって、前記回路基板の一方の
面側に複数の第1のセルを配置する工程と、前記回路基
板の他方の面側に複数の第2のセルを配置する工程と、
各々の前記第1のセル又は各々の前記第2のセルのいず
れか一方に検査信号を供給する工程と、前記第1のセル
又は前記第2のセルのいずれか一方に前記検査信号を供
給することにより各々の前記第2のセル又は各々の前記
第1のセルに現れる信号を取得する工程と、を含むこと
とを特徴とする検査方法が提供される。
【0015】また、本発明によれば、回路基板の回路配
線を検査する検査方法であって、前記回路基板の一方の
面側に複数の第1のセルを配置する工程と、前記回路基
板の他方の面側に複数の第2のセルを配置する工程と、
各々の前記第1のセルに検査信号を供給する工程と、前
記第1のセルに前記検査信号を供給することにより各々
の前記第2のセルに現れる信号を取得する工程と、各々
の前記第2のセルに検査信号を供給する工程と、前記第
2のセルに前記検査信号を供給することにより各々の前
記第1のセルに現れる信号を取得する工程と、を含むこ
ととを特徴とする検査方法が提供される。
【0016】また、本発明によれば、回路基板の回路配
線を検査する検査装置であって、前記回路基板の一方の
面側に配置され、検査信号が供給される導電部材と、前
記導電部材に検査信号を供給する手段と、前記回路基板
の他方の面側において前記導電部材に対向して配置され
る複数のセルと、前記導電部材に前記検査信号を供給す
ることにより各々の前記セルに現れる信号を取得して処
理する処理手段と、を備えたことを特徴とする検査装置
が提供される。
【0017】本発明において、前記処理手段としては、
例えば、増幅器、A/D変換器、波形の整形回路、若し
くはこれらの組合せ等の信号処理回路、又は、計測器、
若しくは、コンピュータ等を挙げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る検査装置Aの構成の概略を示した図である。また、図
2は、回路基板100を検査する場合の検査装置Aの態
様を示した図(一部透視・破断)である。 <検査装置Aの構成>検査装置Aは、検査信号が供給さ
れる導電部材1と、導電部材1へ検査信号を供給する信
号源2と、複数のセル3aを有するセンサユニット3
と、セル3aに現れる信号(以下、出力信号という。)
を処理する信号処理ユニット4と、センサユニット3を
制御すると共に信号処理ユニット4により処理された出
力信号を取得するコンピュータ5と、を備える。
【0019】導電部材1は、図2に示すように、検査時
において回路基板100の一方の面側(図2では下面
側)に配置されるものであり、本実施形態においては、
回路基板100の面(下面)に沿うように全体として平
板形状に構成されている。
【0020】尤も、導電部材1は、全体として平板形状
に形成せずとも、回路基板100の表面に沿う面を一部
に有する形状であれば足りる。なお、回路基板100
が、図示するように平板形状ではなく、曲面を有するよ
うな形状の場合も考えられるが、この場合、導電部材1
が、その曲面に沿う面(曲面)を一部に有する形状であ
ることが望ましい。そして、より精度の高い検査を行う
場合には、導電部材1の表面と回路基板100の各回路
配線とが略等距離となるような形状が望ましい。
【0021】また、本実施時形態において、導電部材1
は、導電性を有する金属(銅等)からなる一様な導電体
である。しかし、必ずしも一様な導電体である必要は無
く、複数の導電体片から構成されたものであってもよ
い。図3は、その一例であり、導電部材1’は、絶縁板
1a’上に相互に近接して配置された複数の導電体片1
b’から構成されている。
【0022】信号源2は、交流信号、パルス信号等のよ
うな時間的に変化する検査信号、本実施形態では電圧が
周期的に変化する電気信号、を常時発生するものであ
る。検査信号の電圧変化の周期としては、例えば、50
0kHzから10MHzが望ましい。なお、本実施形態
では、信号源2を独立した構成としたが、コンピュータ
5からそのような検査信号を発生するように構成しても
よい。
【0023】次に、センサユニット3の構成を図4をも
参照して説明する。図4は、センサユニット3のブロッ
ク図である。
【0024】センサユニット3は、その表面に設けられ
た複数のセル3aと、切替回路3bと、端子3c乃至3
eと、を有するものである。そして、センサユニット3
は、図2に示すように、検査時において、セル3aを有
する面が回路基板100に面するようにして、回路基板
100の他方の面側(図2では上面側)に配置され、そ
の結果、各セル3aが導電部材1に対向して配置される
ことととなり、回路基板100は、導電部材1とセンサ
ユニット3との間にいわばサンドイッチされた状態に有
る。各セル3aは、センサユニット3の表面に平面的に
配置されており、この結果、回路基板100の上面に沿
って平面的に配置される。尤も、回路基板100が曲面
を有するような形状である場合には、立体的に配置して
もよい。
【0025】セル3aは、一般的な回路基板の検査装置
の、いわゆる非接触センサを構成するセルを採用するこ
とができ、たとえば、導電性を有する材料、例えば、ア
ルミニウム、銅等の金属等から構成される場合や、半導
体素子から構成される場合もある。本実施形態では、導
電性を有する金属片からなることを前提として説明す
る。
【0026】各セル3aの形状は、より精度の高い検査
を行う場合には、図1及び図2に示すように形状を統一
することが望ましい。これは、出力信号をムラ無く取得
するためである。
【0027】また、図1及び図2に示すように、より精
度の高い検査を行う場合には、各セル3aは、相互に等
間隔に配列されたマトリックス状に構成することが望ま
しい。このような構成とすれば、回路配線に面する単位
面積毎のセル3aの数のムラを低減することができると
共に、各セル3a間及び対応する回路配線との相対的な
位置関係が明確になり、各セル3aがどの回路配線に対
応しているかの特定を容易化することができるからであ
る。
【0028】各セル3aの大きさ、個数、間隔は、要求
される検査の精度若しくは検査する回路配線の仕様に応
じてことなるが、より精度の高い検査を行う場合には、
例えば、各セル3aの大きさ若しくは間隔は、回路配線
の線幅、若しくは、回路配線間のピッチ幅より小さいこ
とが望ましく、更に、回路配線の線幅若しくは回路配線
間のピッチ幅に対して、概ね2つのセルが包含されるよ
うな大きさ、間隔が望ましい(この点に関し、図1及び
図2のセル3aは説明の便宜上の個数である。)。一例
を挙げると、例えば、5乃至5μm角に20万から20
0万個のセルを配置することが挙げられる。
【0029】端子3cは、導電部材1に検査信号が供給
された結果、各セル3aに現れる出力信号を、信号処理
ユニット4へ出力するための端子である。端子3eは、
コンピュータ5からの制御信号を切替回路3bに入力す
るための端子である。端子3dは、各セル3aをGND
に接続するための端子である。
【0030】切替回路3bは、コンピュータ5からの制
御信号に基づいて、いずれか一つのセル3aを端子3c
に、他のセル3aを端子3dに、それぞれ順次切替えて
接続するための回路であり、例えば、マルチプレクサ、
デプレクサ等から構成することができる。なお、本実施
形態では、端子3cを一つのみ設けているので、端子3
cに接続されるセル3aは一つに限られるが、端子3c
を各セル3a毎に設け、複数のセル3aから同時に出力
信号を取得することもできる。
【0031】また、各セル3aを端子3dを介してGN
Dに接続可能としたのは、いずれかのセル3aから出力
信号を取得する際に、そのS/N比を向上するためであ
るが、GNDに接続せずとも十分なS/N比を得られる
場合は、端子3cに接続されるセル3a以外のセル3a
を単にオープンとするような切替としてもよい。
【0032】信号処理ユニット4は、各セル3aからの
出力信号をコンピュータ4で処理し易いように信号処理
を行うものであり、例えば、出力信号を増幅する増幅
器、波形を成形するフィルタ回路、出力信号をアナログ
信号からデジタル信号に変換するA/D変換器等から構
成される。このような信号処理ユニット4は、独立した
装置として構成してもよいし、コンピュータ5の拡張イ
ンターフェースとして構成されてもよい。
【0033】コンピュータ5は、センサユニット3に制
御信号を送出し、どのセル3aを端子3cに接続するの
かを設定する他、各セル3aからの出力信号等に基づい
て回路基板100上の回路配線の検査等を行うものであ
り、汎用的なコンピュータで足りる。また、後で説明す
るように、本実施形態では、コンピュータ5は、各セル
3aからの出力信号等に基づいて、検査対象である回路
配線の画像をディスプレイ5aに表示する機能を有し、
また、そのメモリに、検査対象となる回路配線の位置及
び形状を示す配線データを格納している。 <検査の原理>検査装置Aでは、図2に示すように、検
査対象である回路基板100は、導電部材1とセンサユ
ニット3との間にサンドイッチ状に挟まれるように配置
される。図5は、図2の線XXに沿う断面図である。
【0034】図5において、回路基板100の上面には
センサユニット3が、下面には導電部材1がそれぞれ密
着している。なお、必ずしも密着している必要はない
が、各セル3aと回路配線とが、若しくは、導電部材1
の表面と回路配線と、がそれぞれ略平行に配置されるこ
とが望ましい。
【0035】図5において、回路基板100は、基材層
102と、保護膜層101と、を有しており、更に、基
材層102と保護膜層101との間に、回路配線103
(黒塗り部分)が存在している。
【0036】この状態は、電気的に見れば、回路基板1
00は、2つの導電体(導電部材1とセル3a)に挟ま
れたコンデンサとして作用する。このため、信号源2か
ら導電部材1へ検査信号を供給すると、その検査信号に
応じた信号(出力信号)が各セル3aに現れることとな
る。
【0037】この際、回路配線103が存在する部分
と、存在しない部分とでは、その静電容量が異なるもの
となる。図6は、回路配線の有無による回路基板100
の静電容量の違いを示した図である。図6(a)は、あ
るセル3aと導電部材1との間に回路配線が存在しない
場合を示しており、図6(b)は、あるセル3aと導電
部材1との間に回路配線が存在する場合を示している。
【0038】ここで、静電容量は、誘電率×面積÷電極
間距離(誘電体の厚さ)、により決定される。要する
に、電極間距離(セル3aと導電部材1との距離)に反
比例するのである。図6(b)の場合、導体である回路
配線103の部分には静電容量が存在しないので、回路
基板110の静電容量は、厚さd2の部分(保護膜層1
01)と厚さd3の部分(基材層102)の静電容量の
合成容量となる。一方、図6(a)の場合、回路配線1
03が存在しないので、回路基板110の厚さd1によ
り静電容量が決まる。
【0039】従って、回路配線103の有無により、回
路基板101の各部分の静電容量は異なることとなる。
この結果、導電部材1とセル3aとの間に、回路配線1
03が存在するセル3aと存在しないセル3aとでは、
導電部材1に供給された検査信号に応じて現れる出力信
号の強度が異なるものとなる。
【0040】そして、各セル3aからの出力信号を計測
することにより、回路配線103の位置、形状等を検出
することができ、ひいて、回路配線の断線、短絡、欠
け、若しくは、回路基板上のゴミ等を検出することが可
能となる。 <検査の手順>検査装置Aによる検査の手順を説明す
る。
【0041】まず、回路基板100の一方の面側に導電
部材1を、他方の面側にセンサユニット3を導電部材1
に対向するようにそれぞれ配置し、図2に示す態様とす
る。この場合、センサユニット3の各セル3aが、回路
基板100のどの回路配線に対応するか、の位置決めを
行うことが望ましい。そのような位置決めは、例えば、
回路基板100に予め目印を設けておくか或いは特徴的
な形状を有する回路配線を目印として行えばよい。
【0042】次に、信号源2より検査信号を導電部材1
に供給する。そして、コンピュータ5から制御信号をセ
ンサユニット3へ送出して、センサユニット3の端子3
eに接続されるセル3aを順次切替えて行き、また、各
セル3aに現れた出力信号を、信号処理ユニット4を介
して順次コンピュータ5において取得する。
【0043】その後、取得した出力信号を評価して、回
路配線に断線、短絡等の欠陥がないか否かを判定するこ
ととなる。 <評価方法1>取得した各セル3aの出力信号を順次コ
ンピュータ5のディスプレイ5aに表示させ、各出力信
号の強度と、予め用意した検査対象である回路配線の配
線図とを対照し、本来回路配線上に位置すべきセル3a
からの出力信号が所定の強度となっていない場合(回路
配線が存在しない時の強度の場合)、若しくは、本来回
路配線上に位置しないセル3aからの出力信号が所定の
強度となっていない場合(回路配線が存在する時の強度
の場合)、回路配線に断線、短絡、欠け若しくは回路基
板上にゴミが存在している等の欠陥があると判定するこ
とができる。
【0044】この場合、出力信号を所定の閾値により2
値化しておくと、観察が容易である。そのような閾値
は、予備実験若しくは各出力信号の平均値等から設定す
ることができる。
【0045】また、この評価方法1の場合、検査装置A
の構成として、コンピュータ5に代えて、この評価に関
する機能の部分について、出力信号をサンプリング及び
メモリする機能等を有する計測器を採用してもよいこと
はいうまでもない。 <評価方法2>取得した各セル3aの出力信号に基づい
て、検査した回路配線の位置及び形状を示す画像データ
を生成し、該画像をコンピュータ5のディスプレイ5a
に表示して評価することも可能である。この場合、取得
した各セル3aの出力信号を一画素分の画像データとし
てもよいし、所定数のセル3aの出力信号の平均値を一
画素分の画像データとしてもよい。
【0046】画像データを生成する場合には、所定の閾
値により2値化処理を施して生成することが望ましい。
閾値の設定については、上述した評価方法1の場合と同
様である。生成した画像データに基づく画像の表示例
を、図7を参照して説明する。
【0047】図7(a)は、検査対象である回路基板1
00の回路配線の一部を示しており、実線で示された各
回路配線103が正常な配線である。破線でしめされた
103’は回路基板100上のゴミ、103”は回路配
線103の欠けであり、これらの欠陥が生じているもの
とする。
【0048】図7(a)の回路基板100を検査して得
た画像のディスプレイ5aにおける表示例が、図7
(b)である。図7(b)において、各桝目(画素)
は、各セル3a又は所定数のセル3aに対応しており、
回路配線が検出されたところは黒、検出されなかったと
ころは白、として表示されている。図7(b)に示すよ
うに、図7(a)で示したゴミ103’及び欠け10
3”に対応して、桝目113の部分において黒表示され
ており、また、桝目114の部分において白表示されて
いる。検査者は、図7(b)の画像と、予め用意した検
査対象である回路配線の配線図とを対照して、回路基板
110にゴミ103’及び欠け103”が存在している
と判定することが可能となる。このようなゴミ103’
は、微細であれば肉眼で見ることはできず、また、ピン
により検査信号を供給することは困難なので、従来の検
査方法では発見することが極めて困難であるところ、こ
の検査装置Aでは容易に検出可能であることが理解され
よう。なお、同様に、回路配線の断線、短絡も検出可能
であることはいうまでもない。
【0049】ところで、上述した通り、コンピュータ5
は、そのメモリに検査対象となる回路配線の位置及び形
状を示す配線データを格納することができる。そこで、
この配線データを用いることにより、回路配線の欠陥を
コンピュータ5によって自動検出するようにすることも
可能である。
【0050】図7(c)は、コンピュータ5に格納され
る配線データの一例を示しており、図7(a)に示した
回路基板100の回路配線103に対応している。この
配線データは、回路基板の設計の過程で作成されたCA
Dデータ等に基づいて作成することができる。
【0051】そして、コンピュータ5により、図7
(b)に示すような画像の画像データと配線データとの
一致点及び相違点とを検出させ、上述したような回路配
線の断線、短絡、欠け、若しくは回路基板上のゴミの有
無を判定、報知させる。 <多層回路基板への適用>検査装置Aは、多層回路基板
に対しても検査を実施することができることはいうまで
もないが、いわゆるベタ電極を有する多層回路基板を検
査する場合は、導電部材1に代えてベタ電極を用いるこ
とにより検査を行うことも可能である。図8は、ベタ電
極を有する多層回路基板の一例を示した図である。
【0052】多層回路基板200は、回路配線201a
が施された回路配線層201と、ベタ電極202aが施
されたベタ電極層202と、を積層して構成される。ベ
タ電極202aは、通常、回路配線のうち、電源パター
ン又はGNDパターンとして用いられるものであり、広
範な領域に一様に設けられる。
【0053】これは、回路基板において、電源パターン
及びGNDパターンは、回路基板上の多くの位置で必要
とされるため、回路配線のレイアウトを簡単にするため
に、専用の層を設けてそこに集中させることとしたもの
である。そして、各層間の電気的な接続には、いわゆる
スルーホール等の技術が用いられる。
【0054】ここで、ベタ電極202aは、勿論導電体
であり、かつ、回路配線層201の回路配線201aを
広範に覆うため、回路配線201aの検査においては、
検査装置Aの導電部材1の代わりに用いることができ
る。
【0055】図9は、係るベタ電極を有する多層回路基
板を検査する検査装置Bの概略図であり、図10は、図
9の線YYに沿う断面図である。
【0056】検査装置Bは、導電部材1を有しないこと
以外は、上述した検査装置Aと同様の構成のものであ
る。そして、図9に示すように、信号源2は、多層回路
基板200のベタ電極202aに直接接続されており、
これに検査信号を供給するように構成されている。
【0057】係る構成からなる検査装置Bによる検査に
おいては、まず、多層回路基板200の一方の面側にセ
ンサユニット3を、ベタ電極202aに対向するように
配置する。この場合、図10に示すように、ベタ電極2
02aとセンサユニット3との間に、検査する回路配線
201aが介在するようにセンサユニット3を配置す
る。
【0058】その後、信号源2より検査信号をベタ電極
202aに供給し、検査装置Aの場合と同様に、コンピ
ュータ5から制御信号をセンサユニット3へ送出して、
センサユニット3の端子3eに接続されるセル3aを順
次切替えて行き、また、各セル3aに現れた出力信号
を、信号処理ユニット4を介して順次コンピュータ5に
おいて取得することとなる。
【0059】このように、ベタ電極を有する多層回路基
板の検査にあっては、導電部材1を省略できるという利
点がある。
【0060】一方、上述した多層回路基板200では、
回路配線層201とベタ電極層202とをそれぞれ1つ
ずつ設けたものであったが、ベタ電極層202を挟んで
回路配線層201を2つ設ける場合もある。図12は、
係る多層回路基板の一例を示した図である。
【0061】多層回路基板300は、回路配線201a
が施された回路配線層301と、ベタ電極302aが施
されたベタ電極層302と、回路配線303aが施され
た回路配線層303と、を積層して構成されている。
【0062】このような多層回路基板300を検査装置
Bにより検査する場合には、センサユニット3を多層回
路基板300の一方の面に配置して検査した後、他方の
面に再配置して検査することもできるが、センサユニッ
ト3等を2つ利用することにより、再配置の必要がなく
検査を行うことも可能である。
【0063】図12は、係る多層回路基板300を検査
する検査装置Cの概略図であり、図13は、図12の線
ZZに沿う断面図である。
【0064】検査装置Cは、上述した検査装置Bの構成
に、センサユニット3及び信号処理ユニット4を追加し
て構成したものであり、その他は同じである。なお、コ
ンピュータ5が、2つのセンサユニット3及び信号処理
ユニット4に対応できるようにされることはいうまでも
ない。
【0065】図13に示すように、信号源2は、多層回
路基板300のベタ電極302aに直接接続されてお
り、これに検査信号を供給するように構成されている。
また、2つのセンサユニット3は、多層回路基板300
の上面及び下面にそれぞれ配置されている。
【0066】係る構成からなる検査装置Cによる検査に
おいては、まず、多層回路基板300の双方の面側に2
つのセンサユニット3を、それぞれベタ電極302aに
対向するように配置する。この場合、図13に示すよう
に、ベタ電極202aと各センサユニット3との間に、
検査する回路配線301aと回路配線303aとがそれ
ぞれ介在するようにセンサユニット3を配置する。
【0067】その後、信号源2より検査信号をベタ電極
302aに供給し、検査装置Aの場合と同様に、コンピ
ュータ5から制御信号を各センサユニット3へ送出し
て、センサユニット3の端子3eに接続されるセル3a
を順次切替えて行き、また、各セル3aに現れた出力信
号を、信号処理ユニット4を介して順次コンピュータ5
において取得することとなる。この場合、一方のセンサ
ユニット3に対してこれらの処理を行った後、他方のセ
ンサユニット3に対してこれらの処理を行ってもよい
し、双方のセンサユニット3に対して同時にこれらの処
理を行うようにしてもよい。
【0068】このように、検査装置Cでは、ベタ電極を
挟んで2つの回路配線を有する多層回路基板の検査にお
いて、センサユニット3の再配置の手間が省けるという
利点がある。 <センサユニット3の他の例>上述した検査装置Aにお
いて、センサユニット3は、専ら検査信号に基づく信号
を検出するものであった。しかし、センサユニット3の
構成の一部を変更することにより、検査信号に基づく信
号を検出するセンサとしての機能(以下、センサモード
ともいう。)と共に導電部材1の機能(以下、検査信号
送出モードともいう。)をも実現することもできる。
【0069】図14は、センサユニット3を改良した検
査ユニット30の内部ブロック図である。また、図15
は、係る検査ユニット30を用いた検査装置Dの概略図
である。検査ユニット30は、複数のセル30aと、切
替回路30bと、端子30c乃至30fと、を有するも
のである。
【0070】セル30aは、センサユニット3のセル3
aに対応するものであり、本実施形態の場合は導電性を
有する材料から構成される。セル30aの配置、大き
さ、個数等については、セル3aの場合と同様である。
【0071】端子30cは、センサユニット3の端子3
cに対応するものであり、検査ユニット30をセンサモ
ードで用いた場合に、各セル30aに現れる出力信号を
信号処理ユニット4へ出力するための端子である。端子
30dは、センサユニット3の端子3dに対応するもの
であり、各セル30aをGNDに接続するための端子で
ある。端子3eは、センサユニット3の端子3eに対応
するものであり、コンピュータ5からの制御信号を切替
回路30bに入力するための端子である。端子30f
は、信号源2に接続され、各セル30aに検査信号を供
給するための端子である。
【0072】切替回路30bは、センサユニット3の切
替回路3bに対応するものであり、各セル30aを端子
30c、端子30d、端子30fのいずれかに切替えて
接続するための回路であり、例えば、マルチプレクサ、
デプレクサ等から構成することができる。この切替回路
30bは、検査ユニット30をセンサモードで駆動する
場合には、いずれか一つのセル30aを端子30cに、
他のセル30aを端子30dに、順次切替えて接続す
る。また、検査ユニット30を検査信号送出モードで駆
動する場合には、全部又は一群のセル30aを端子30
fに接続する。
【0073】なお、検査ユニット30では、センサユニ
ット3の場合と同様に、本実施形態では、端子30cを
一つのみ設けているので、端子30cに接続されるセル
30aは一つに限られるが、端子30cを各セル30a
毎に設け、センサモード時において複数のセル30aか
ら同時に出力信号を取得することもできる。
【0074】また、各セル30aを端子30dを介して
GNDに接続可能としたのは、センサモード時におい
て、いずれかのセル30aから出力信号を取得する際
に、そのS/N比を向上するためであるが、GNDに接
続せずとも十分なS/N比を得られる場合は、端子30
cに接続されるセル30a以外のセル30aを単にオー
プンとするような切替としてもよい。
【0075】次に、図15を参照して、係る検査ユニッ
ト30を採用した検査装置Dの構成について説明する。
検査装置Dは、2つの検査ユニット30を備え、一方の
検査ユニット30は、検査対象である回路基板400の
一方の面側に配置され、他方の検査ユニット30は、回
路基板400の他方の面側に配置される。この際、各検
査ユニット30は、各セル30aを有する面を回路基板
400向けて、相互に対向するように配置される。この
結果、各検査ユニット30の各セル30aは、回路基板
400の双方の面側にそれぞれ配置されることとなる。
【0076】検査装置Dにおいて、信号源2と、2つの
信号処理ユニット4と、コンピュータ5とは、上述した
ものと同様の構成のものであり、信号源2は、各検査ユ
ニット30の端子30fに接続されている。また、各信
号処理ユニット4は、各検査ユニット30の端子30c
に接続されている。更に、コンピュータ5は、各検査ユ
ニット30の端子30eに接続されており、各検査ユニ
ット30にそれぞれ制御信号を送出する。
【0077】なお、検査装置Dにおいては、同一の検査
ユニット30を2つ採用したが、これらは実質的に上述
した構成のものであれば、必ずしも同一のものである必
要はない。また、信号処理ユニット4を各検査ユニット
30に対応して2つ設けたが、これを1つだけ設け、各
検査ユニット30について共通に利用するようにしても
よい。
【0078】係る構成からなる検査装置Dによる検査に
おいては、まず、回路基板400の一方の面側に一方の
検査ユニット30を配置し、次に回路基板400の他方
の面側に他方の検査ユニット30を、先に配置した検査
ユニット30に対向するように配置し、図15に示した
態様とする。
【0079】次に、コンピュータ5は、各検査ユニット
30に制御信号を送出して、一方の検査ユニット30を
検査信号送出モードにし、他方の検査ユニット30をセ
ンサモードに切替える。
【0080】具体的には、一方の検査ユニット30の全
部又は一群のセル30aを端子30fに接続するように
切替回路30bにより接続を切替え、その検査ユニット
30を検査信号送出モードとする。この結果、その検査
ユニット30の各セル30aには、信号源2から検査信
号が供給され、上述した導電部材1として機能すること
となる。
【0081】また、他方の検査ユニット30について
は、各セル30aを端子30cに順次接続するように切
替回路30bにより接続を切替え、その検査ユニット3
0をセンサモードとする。この結果、その検査ユニット
30の各セル30aに現れる出力信号を、信号処理ユニ
ット4を介してコンピュータ5が取得することができ、
その検査ユニット30は、上述したセンサユニット3と
して機能することとなる。
【0082】その後、コンピュータ5により取得した出
力信号を上述した手順により評価等することにより、回
路基板400の検査結果を得ることができることとな
る。このように、検査装置Dでは、検査ユニット30
を、センサユニット3又は導電部材1のいずれかとして
機能させることができる。
【0083】従って、特に、検査対象である回路基板
が、上述した多層回路基板300のような基板である場
合に、有益である。
【0084】すなわち、各検査ユニット30の一方を検
査信号送出モードとし、他方をセンサモードとして検査
を行った後、モードを逆転し、該一方をセンサモードと
し、該他方を検査信号送出モードとして検査を行うこと
で、検査ユニット30の再配置を行うことなく回路配線
301a及び回路配線303aの双方の検査を行うこと
が可能となる。
【0085】なお、この場合、センサーモードとされた
検査ユニット30と、ベタ電極層302との間に介在す
る回路配線層の回路配線が検査されることとなる。これ
は、検査信号送出モードとされた検査ユニット30に検
査信号が供給されると、その検査信号に応じた信号がベ
タ電極302aに均一に発生し(セルに出力信号が発生
することと原理的には同じである。)、ベタ電極302
aが言わば導電部材1として機能することとなるからで
ある。
【0086】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の
他の形態を採用することができることはいうまでもな
い。また、上述した各検査装置A乃至Dにおける各構成
等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、検査装置A乃
至Dの相互間で適用、応用等することができることもい
うまでもない。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回路配線に検査信号を供給するにあたり、該回路配線に
接触するピンを不要とし、また、肉眼により識別できな
いような微細な欠陥をも検出し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る検査装置Aの構成を
示した図である。
【図2】回路基板100を検査する場合の検査装置Aの
態様を示した図である。
【図3】導電部材1’の概略図である。
【図4】センサユニット3のブロック図である。
【図5】図2の線XXに沿う断面図である。
【図6】回路配線の有無による回路基板100の静電容
量の違いを示した図である。
【図7】(a)は、検査対象である回路基板100の一
部を示す図である。(b)は、(a)の回路基板100
の検査の結果得た画像を示す図である。(c)は、コン
ピュータ5に格納された配線データを示す図である。
【図8】ベタ電極を有する多層回路基板の一例を示した
図である。
【図9】ベタ電極を有する多層回路基板を検査する検査
装置Bの概略図である。
【図10】図9の線YYに沿う断面図である。
【図11】ベタ電極を有する他の多層回路基板の一例を
示した図である。
【図12】多層回路基板300を検査する検査装置Cの
概略図である。
【図13】図12の線ZZに沿う断面図である。
【図14】検査ユニット30の内部ブロック図である。
【図15】検査ユニット30を用いた検査装置Dの概略
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G014 AA02 AA03 AB59 AC09 AC15 2G060 AA09 AA20 AE01 AF03 AF10 AG11 EA03 EA07 EB07 HA02 HC13 HC17 KA13 KA15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板の回路配線を検査する検査装置
    であって、 前記回路基板の一方の面側に配置され、検査信号が供給
    される導電部材と、 前記導電部材に検査信号を供給する手段と、 前記回路基板の他方の面側において前記導電部材に対向
    して配置される複数のセルと、 前記導電部材に前記検査信号を供給することにより各々
    の前記セルに現れる信号を取得する手段と、を備えたこ
    とを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 前記導電部材は、前記回路基板の面に沿
    う面部を有し、 各々の前記セルは、前記回路基板の面に沿って平面的に
    配置されたことを特徴とする請求項1に記載の検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記導電部材が平板形状であることを特
    徴とする請求項2に記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 前記導電部材が複数の導電体片から構成
    されることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 各々の前記セルは、マトリックス状に配
    置されたことを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
  6. 【請求項6】 各々の前記セルに現れる前記信号に基づ
    いて、前記回路配線の位置及び形状を示す画像の画像デ
    ータを生成する手段と、 前記画像を表示する手段と、を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の検査装置。
  7. 【請求項7】 前記回路配線の位置及び形状を示す配線
    データを記憶した記憶手段を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の検査装置。
  8. 【請求項8】 前記回路配線の位置及び形状を示す配線
    データを記憶した記憶手段を備え、 各々の前記セルに現れる前記信号と、前記配線データ
    と、に基づいて、前記回路配線の断線、短絡、欠け、若
    しくは、前記回路基板上のゴミを検出する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  9. 【請求項9】 回路基板の回路配線を検査する検査方法
    であって、 前記回路基板の一方の面側に、検査信号が供給される導
    電部材を配置する工程と、 前記回路基板の他方の面側において、前記導電部材に対
    向して複数のセルを配置する工程と、 前記導電部材に検査信号を供給する工程と、 前記導電部材に前記検査信号を供給することにより各々
    の前記セルに現れる信号を取得する工程と、を含むこと
    を特徴とする検査方法。
  10. 【請求項10】 ベタ電極層を有する多層回路基板の回
    路配線を検査する検査装置であって、 前記ベタ電極層のベタ電極に検査信号を供給する手段
    と、 前記回路基板の少なくともいずれか一方の面側において
    前記ベタ電極に対向して配置される複数のセルと、 前記ベタ電極に前記検査信号を供給することにより各々
    の前記セルに現れる信号を取得する手段と、を備えたこ
    とを特徴とする検査装置。
  11. 【請求項11】 前記セルは、 前記回路基板の双方の面側において前記ベタ電極に対向
    して配置されることを特徴とする請求項10に記載の検
    査装置。
  12. 【請求項12】 ベタ電極層を有する多層回路基板の回
    路配線を検査する検査方法であって、 前記回路基板の少なくともいずれか一方の面側において
    前記ベタ電極層のベタ電極に対向して複数のセルを配置
    する工程と、 前記ベタ電極に検査信号を供給する工程と、 前記ベタ電極に前記検査信号を供給することにより各々
    の前記セルに現れる信号を取得する工程と、 を含むことを特徴とする検査方法。
  13. 【請求項13】 回路基板の回路配線を検査する検査装
    置であって、 前記回路基板の一方の面側に配置される複数の第1のセ
    ルと、 前記回路基板の他方の面側に配置される複数の第2のセ
    ルと、 各々の前記第1のセル又は各々の前記第2のセルのいず
    れか一方に検査信号を供給する手段と、 前記第1のセル又は前記第2のセルのいずれか一方に前
    記検査信号を供給することにより各々の前記第2のセル
    又は各々の前記第1のセルに現れる信号を取得する手段
    と、を備えたことを特徴とする検査装置。
  14. 【請求項14】 回路基板の回路配線を検査する検査方
    法であって、 前記回路基板の一方の面側に複数の第1のセルを配置す
    る工程と、 前記回路基板の他方の面側に複数の第2のセルを配置す
    る工程と、 各々の前記第1のセル又は各々の前記第2のセルのいず
    れか一方に検査信号を供給する工程と、 前記第1のセル又は前記第2のセルのいずれか一方に前
    記検査信号を供給することにより各々の前記第2のセル
    又は各々の前記第1のセルに現れる信号を取得する工程
    と、を含むこととを特徴とする検査方法。
  15. 【請求項15】 回路基板の回路配線を検査する検査方
    法であって、 前記回路基板の一方の面側に複数の第1のセルを配置す
    る工程と、 前記回路基板の他方の面側に複数の第2のセルを配置す
    る工程と、 各々の前記第1のセルに検査信号を供給する工程と、 前記第1のセルに前記検査信号を供給することにより各
    々の前記第2のセルに現れる信号を取得する工程と、 各々の前記第2のセルに検査信号を供給する工程と、 前記第2のセルに前記検査信号を供給することにより各
    々の前記第1のセルに現れる信号を取得する工程と、を
    含むこととを特徴とする検査方法。
  16. 【請求項16】 回路基板の回路配線を検査する検査装
    置であって、 前記回路基板の一方の面側に配置され、検査信号が供給
    される導電部材と、 前記導電部材に検査信号を供給する手段と、 前記回路基板の他方の面側において前記導電部材に対向
    して配置される複数のセルと、 前記導電部材に前記検査信号を供給することにより各々
    の前記セルに現れる信号を取得して処理する処理手段
    と、を備えたことを特徴とする検査装置。
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