JP3361311B2 - 基板検査装置および基板検査方法 - Google Patents

基板検査装置および基板検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板検査装置およ
び基板検査方法に関し、特に、基板に形成された配線の
導通状態の検査に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】プリント基板に形成されたプ
リントパターンの導通/非導通等を検査する方法とし
て、プリントパターンの両端にそれぞれプローブ(検査
針)を当てる方法が知られている。両プローブ間に電圧
を与えたとき所定の電流が流れるか否かを調べることに
より、プリントパターンの導通状態を検査することがで
きる。
【0003】しかし、この方法は、隣接するプリントパ
ターンの端部相互が極めて近接して配置されているファ
インピッチのパッド部等に適用することが困難である。
すなわち、ファインピッチに対応するプローブは一般に
高価であるうえ、検査の際、基板とプローブとの高精度
の位置合わせ技術が要求される。また、パッドにプロー
ブを当てるため、パッドに傷を付けるおそれがある。
【0004】このような問題を解決する検査方法とし
て、プローブの替りに異方性導電ゴムを用いる方法があ
る(特開昭61−62877参照)。この方法によれ
ば、高価なファインピッチ対応のプローブを用いること
なく、また、パッドに傷を付けることなく、ファインピ
ッチのパッド部を有するプリントパターンの導通状態を
検査することができる。
【0005】しかし、異方性導電ゴム2を使用する方法
では、図14に示すように、パッド4の周りに、パッド
4の上面4aよりも高い上面6aを有するレジスト6が
あるような場合には、基板8に異方性導電ゴム2を押し
つけても、異方性導電ゴム2の下面2aとパッド4の上
面4aとが当接しないことがある。このため、検査に際
し接触不良を起こすおそれがある。
【0006】このような問題を解決する方法として、非
接触センサーを用いる方法がある(特開平4−2449
76、特開昭58−38874参照)。このような方法
によれば、パッドの周りにレジストがあるような場合で
あっても、パッドと当該センサーとの間で信号の授受が
可能となる。
【0007】しかし、上述のような正弦波交流を用いる
非接触センサーでは、ハム成分等のノイズの影響を緩和
するためのフィルタリングを行なったり検波回路を設け
たりしなければならないから、一つのプリントパターン
について、たとえば数十msec程度の検査時間が必要
であった。これでは、基板1枚あたり数千回の検査を行
なうとすると、基板1枚に対し、数十秒の検査時間を要
することとなる。
【0008】一方、正弦波交流を用いるのではなく、直
流の過渡電流を非接触に測定してプリントパターンの良
否を検査する方法が知られている(特開平3−1548
79)。このような方法によれば、検波回路等を用いる
必要がないので、検査時間をある程度短縮できる可能性
がある。
【0009】この検査方法は、図15Aに示すように、
検査装置20の端子20a、20bを、プリントパター
ン22と、プリントパターン22に対して絶縁状態で形
成された基準電位面24とに、それぞれ接続し、端子2
0aに直流電圧を印加して検査をおこなう。つまり、プ
リントパターン22と基準電位面24との間に形成され
るコンデンサに流れる過渡電流に基づいて、プリントパ
ターン22の良否を判定するものである。
【0010】しかしながら、このような方法では、図1
5Aのように、端子20aから遠い箇所でプリントパタ
ーン22が断線しているような場合は、断線を検出でき
ないおそれがある。また、図15Bのように、プリント
パターン22a、22bがともに断線し、かつ、互いに
ショートしているような場合にも、断線を検出できない
おそれがある。
【0011】また、プリントパターン22と基準電位面
24との間に形成されるコンデンサの容量や端子20
a、20b間に流れる定常電流を調べる必要からかなり
大きな容量を持つ当該コンデンサがほぼ完全に充電され
るのを待たなければならない。したがって、検査時間の
短縮化をそれほど進めることができない。
【0012】この発明は、このような問題を解決し、高
密度で配線された基板にも適用することができる安価で
信頼性が高く、検査時間の短い基板検査装置および基板
検査方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴によ
れば、検査信号を用いて基板上に設けられた複数の配線
の導通状態を順次検査する基板検査装置において、前記
基板上の前記検査信号の入力部にそれぞれ電気的に接続
されるべく配置される複数のプローブと、前記配線上の
前記検査信号出力部に非接触状態で対向配置され、前記
配線の出力部と静電容量結合される電極を有するセンサ
と、前記プローブに対して、選択的に、1回の急激な変
化を有する電気信号を前記検査信号として入力する検査
信号入力手段と、前記プローブから、前記配線および前
記静電容量結合を介して、前記センサに伝達された、前
記検査信号の微分値の最大値が所定以上のとき、当該配
線が導通状態であると判定する判定手段とを備えたこと
を特徴とする基板検査装置が提供される。
【0014】好ましくは、前記センサは、前記判定手段
は、前記静電容量結合を介して前記電極に入力される過
渡電流の最大値を保持するピークホールド回路を備え
る。
【0015】好ましい態様では、前記検査信号入力手段
は、検査信号源、該検査信号源を順次選択的に前記プロ
ーブに接続する第1スイッチ手段を有する。この場合、
好ましい態様では、前記センサは、複数のセンサユニッ
トからなり、前記判定手段を選択的に前記センサモジュ
ールに接続する第2スイッチ手段を備えている。さら
に、別の態様では、前記センサは、前記複数の配線上の
出力部に対して静電容量結合される電極を有し、前記判
定手段は、前記静電容量結合を介して前記電極に入力さ
れる過渡電流を電圧信号に変換する変換回路と、該変換
回路の出力を増幅する増幅回路と、その出力の最大値を
保持するピークホールド回路を備える。
【0016】本発明の別の特徴によれば、基板上に設け
られた複数の配線の導通状態を検査信号を用いて順次検
査する基板検査方法において、前記複数の配線のそれぞ
れにプローブを電気的に接続し、前記検査信号を検出す
るセンサを前記複数の配線に対して非接触で静電容量結
合し、スイッチ手段を介して、前記ブローブに急激な変
化を有する電気信号をプローブに順次入力し、スイッチ
手段により選択されたプローブおよび配線を介して前記
センサに流れる、前記1回の急激な変化を有する信号に
起因する電流の最大値が所定値より大きいとき、当該配
線の導通状態を判定するステップとを有することを特徴
とする基板検査方法が提供される。この場合、好ましい
態様では、前記センサに流れる電流の最大値をピークホ
ールドし、ホールドされたピーク値に基づき配線の導通
を判定すると共に、ピークホールド終了直後に定電圧源
を接続するプローブを切り替えるようになっている。
【0017】この発明において、「基板」とは、配線を
形成し得る基材、または現に配線を形成した基材をい
い、材質、構造、形状、寸法等を問わない。たとえば、
ガラスエポキシ基板、フィルム状の基板等の他、CPU
等の回路素子を搭載するためのパッケージ等も含む。さ
らに、ガラスエポキシ基板等にソケットなどを搭載した
複合基板や、回路素子を搭載した基板も含む。
【0018】「配線」とは、導電を目的とした導体をい
い、材質、構造、形状、寸法等を問わない。基板に形成
されたプリントパターンやスルーホール、ピン等の他、
基板に取り付けられた電気コード、ソケット、コネク
タ、ピンなどにおける導電部分等も含む概念である。
【0019】「配線の入力部」、「配線の出力部」と
は、配線のうち検査のための信号の入力点または出力点
となる箇所をいう。
【0020】「結合する」とは、2以上の部材を、絶縁
された状態で信号の授受をおこない得るように結び付け
ることをいい、静電容量を用いて結びつける場合をい
う。
【0021】
【0022】「配線の導通状態の検出」とは、配線の断
線やショートの検出の他、半断線の検出など、配線の抵
抗値の検出なども含む概念である。
【0023】「群」とは、1または2以上の要素により
構成される集合をいう。
【0024】「急激な変化を有する信号」とは、電圧ま
たは電流等の単位時間当りの変化量が大きい信号をい
い、例えばステップ状の立上がり若しくは立ち下がりを
有する直流信号をいう。
【0025】「電極部」とは、静電容量を用いて結びつ
ける場合におけるセンサ側の電極を構成する導体をい
い、材質、構造、形状、寸法等を問わない。
【0026】
【発明の作用および効果】本件発明にかかる基板検査装
置および基板検査方法は、センサを配線上の検査信号の
出力部に対し非接触で結合するようにしている。したが
って、配線の出力部が高密度で配置されている基板に対
しても、高価なファインピッチのプローブを用いる必要
がない。また、配線の出力部に傷を付けることもない。
また、異方性導電ゴムを使用しないので、配線の出力部
にレジスト等がある場合であっても配線の信号出力部と
信号入力部との間で、信号の授受が可能となる。また、
配線の検査信号入力部に接続されたプローブから、配線
の検査信号出力部に電気的に結合されたセンサに流れる
電流に基づいて、配線の導通状態を検出する。したがっ
て、配線上の断線の位置の如何や、配線相互のショート
の有無にかかわらず、断線を検出することができる。
【0027】さらに、所定の信号を、急激な変化を有す
る信号としたことを特徴とする。したがって、当該信号
が与えられた場合にプローブからセンサに流れる電流
も、当該信号の変化に対応して急激に変化する。このた
め、この急激な変化を検出することにより配線の導通状
態を判定することができるので、検査を高速に行なうこ
とができる。また、この結果、ハムノイズ等の影響を受
けにくい。
【0028】また、センサと結合するのは、配線の出力
部のみである。したがって、静電容量により結合すると
すると、センサが配線全体と結合する場合に比較し、結
合容量は、かなり小さくなる。このため、検査時に信号
電流が流れる回路の時定数が小さくなり、検査時間をい
っそう短縮することが可能となる。
【0029】すなわち、高密度で配線された基板に対し
ても、安価で信頼性の高い検査を短い時間で行なうこと
ができる。
【0030】好ましい態様では基板検査装置は、センサ
が、配線の出力部との間で静電容量によって結合される
ことを特徴とする。したがって、簡単な構成で、信頼性
の高い検査を行なうことができる。
【0031】また、検査に用いる信号が急激な変化を生
じた以後にプローブとセンサとの間に生じた最大電圧に
基づいて、配線の導通状態を判定することを特徴とす
る。当該最大電圧は、ほぼ、当該信号が急激な変化を生
じると同時に発生する。したがって、極めて短時間のう
ちに配線の導通状態を知ることができる。
【0032】好ましい態様では、基板検査装置は、第1
のスイッチ手段を切換えることにより、センサと選択さ
れたプローブとにより特定された配線の導通状態を検出
するよう構成したことを特徴とする。
【0033】したがって、検査対象となる複数の配線の
入力部に対し、対応するプローブを予め接続または結合
しておき、必要に応じて第1のスイッチ手段を切換える
ことにより、所望の配線を特定して、検査を行なうこと
ができる。
【0034】このため、検査中に、プローブまたは検査
対象の基板を移動させる必要がない。このため、精度の
高い検査を行なうことができる。また、装置の製造コス
トを低く抑えることができる。また、検査の自動化が容
易になる。
【0035】好ましい態様では、急激な変化を有する信
号を順次生成する信号源を設けたことを特徴とする。し
たがって、信号源において、任意のパターンの信号を生
成することができる。このため、プローブやセンサなど
の信号伝達特性、検査対象の基板の信号伝達特性、所望
の検査速度、検査精度等に適合したパターンの信号を生
成することができる。
【0036】別の態様では、直流信号を生成する信号源
を設け、スイッチ手段を順次切換えることにより、信号
源で生成された直流信号から急激な変化を有する信号を
得るよう構成したことを特徴とする。したがって、信号
源としては、直流電源を設けるだけでよい。このため、
装置の構成を簡素化することができる。
【0037】好ましい態様では、第1のスイッチ手段お
よび第2のスイッチ手段を切換えることにより、選択さ
れたプローブとセンサとにより特定された配線の導通状
態を検出するよう構成したことを特徴とする。
【0038】したがって、検査対象となる複数の配線の
入力部に対し、対応するプローブを予め接続または結合
しておくとともに、検査対象となる複数の配線の出力部
に対し、対応するセンサを予め結合しておき、必要に応
じて第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手段を切
換えることにより、所望の配線を特定して、検査を行な
うことができる。
【0039】このため、検査中に、プローブ、センサま
たは検査対象の基板を移動させる必要がない。このた
め、精度の高い検査を行なうことができる。また、装置
の製造コストを低く抑えることができる。また、検査の
自動化が容易になる。
【0040】好ましい態様では、複数のセンサユニット
を一体に形成してセンサーモジュールを形成したことを
特徴とする。したがって、複数のセンサを別々に取扱う
場合に比べ、取扱いが容易である。また、基板に対する
位置決めも、一体化されたセンサーモジュールとの間で
行なえばよく、作業効率を上げることができる。すなわ
ち、さらに短時間で検査を行なうことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の一実施形態に
よる基板検査装置であるベアボードテスターの構成を示
す。このベアボードテスターは、回路素子が取り付けら
れる前のプリント基板(ベアボード)のプリントパター
ンなどの導通/非導通等を検査する装置である。
【0042】まず、検査の対象となる基板の一例を説明
する。基板32には、配線の一種である複数のプリント
パターン34a、34b、・・・が形成されている。こ
れら複数のプリントパターン34a、34b、・・・
を、まとめてプリントパターン部34と呼ぶ。プリント
パターン34a、34b、・・・の一端(入力部)は、
それぞれ、パッド36a、36b、・・・となってい
る。パッド36a、36b、・・・をまとめて、パッド
部36と呼ぶ。
【0043】図2に、プリントパターン部34の詳細を
示す。プリントパターン34a、34b、・・・の他端
(出力部)は、それぞれ、パッド38a、38b、・・
・となっている。パッド38a、38b、・・・をまと
めて、パッド部38と呼ぶ。図2に示されるパッド部3
8は、QFPパターンと呼ばれ、QFP(quad flatpac
kage)型パッケージ(略正方形の薄型パッケージ)が実
装される。したがって、各パッド38a、38b、・・
・の配列ピッチは極めて小さい。また、このQFPパタ
ーンにおいては、パッド38bとパッド38x、38
y、38zとは、プリントパターン34xにより接続さ
れてグランドラインを形成している。
【0044】図1に戻って、ベアボードテスターは、基
板32のパッド36a、36b、・・・と接続される複
数の第1の端子であるプローブ40a、40b、・・・
を備えている。複数のプローブ40a、40b、・・・
を、まとめてプローブ部40と呼ぶ。
【0045】信号源46において生成された検査のため
の信号は、第1のスイッチ手段であるスイッチ部SW1
に与えられる。図7Aは、スイッチ部SW1を模式的に
示した図面である。スイッチ部SW1は、複数のスイッ
チSW1a、SW1b、・・・を備えている。各スイッ
チは、図1に示すように、コンピュータ44の指示によ
り継断され、信号源46から与えられた信号を、プロー
ブ部40の所望のプローブ、たとえば、プローブ40a
に伝える(この場合は、スイッチSW1aのみがONと
なっている)。
【0046】プローブ40aに伝えられた信号は、プロ
ーブ40aに接続されたパッド部36のパッド36a、
プリントパターン部34のプリントパターン34aを介
して、パッド部38のパッド38a(図2参照)に与え
られる。
【0047】基板32のパッド部38の上に、センサー
モジュール50が配置される。センサーモジュール50
はパッド部38と結合されており、パッド部38から信
号を取り出して、第2のスイッチ手段であるスイッチ部
SW2に与える。
【0048】センサーモジュール50は、図2に示すよ
うに、4つのセンサーユニット52、54、56、58
を一体的に形成したものである。各センサーユニットが
センサに対応する。この実施形態においてはセンサーモ
ジュール50は、検査対象の基板32と同様な工程で製
造された基板60(図4B参照)により構成されてい
る。
【0049】図4A,図4B,図4Cに、センサーモジ
ュール50の一部を構成するセンサーユニット52を簡
略化して示す。すなわち、図2の例では、センサーユニ
ット52は8つのパッド38a,38b,・・・(これ
ら8つのパッドで一つの群を形成している)に対応する
が、説明の便宜上、図4A,図4B,図4Cにおいて
は、センサーユニット52は4つのパッドに対応するも
のとして説明する。
【0050】図4Aはセンサーユニット52の平面図、
図4Bは主要断面図、図4Cは底面図である。図4B、
図4Cに示すように、基板60の下面に、電極部である
電極板62a、62b、・・・が、それぞれ独立して設
けられている。電極板62a、62b、・・・を覆うよ
うに、絶縁膜70が形成されている。
【0051】電極板62a、62b、・・・は、検査対
象の基板32のパッド部38のうち、センサーユニット
52に対応する位置に配置され一群を形成している各パ
ッド38a、38b、・・・(図2参照)に、それぞれ
対向するように配置され、これら各パッドとほぼ同一の
形状になるよう形成されている。したがって、たとえ
ば、センサーユニット52の電極板62a、絶縁膜7
0、および検査対象の基板32のパッド38aによりコ
ンデンサ(静電容量)が形成される。他の電極板62
b、・・・についても同様である。
【0052】図4B、図4Aに示すように、基板60の
上面に、接続用導電部である接続板64が設けられてい
る。接続板64は、スルーホール66a、66b、・・
・を介して、各電極板62a、62b、・・・と電気的
に接続されている。したがって、センサーユニット52
の接続板64は、静電容量によって、上述の一群のパッ
ド38a、38b、・・・と結合されていることにな
る。図4Aに示すように、接続板64は、接続コード7
2を介してスイッチ部SW2に接続される。なお、接続
板64およびスルーホール66a、66b、・・・が、
接続手段に対応する。
【0053】また、図4A、図4B、図4Cに示すよう
に、基板60の下面および上面にはシールド部材である
シールド膜68a、68bがそれぞれ形成されており、
これらは、スルーホール68cを介して接続されてい
る。なお、シールド膜68a、68bには接地電位が与
えられている。
【0054】センサーモジュール50の他の部分を構成
するセンサーユニット54、56、58(図2参照)
も、同様の構成である。図3Aに、センサーモジュール
50の平面図を示す。図3Bは、センサーモジュール5
0の下面を、上から見た透視図である。
【0055】図7Bは、スイッチ部SW2を模式的に示
した図面である。スイッチ部SW2は、4つのスイッチ
SW2a、SW2b、SW2c、SW2dを備えてい
る。各スイッチは、コンピュータ44(図1参照)の指
示により継断され、センサーモジュール50を構成する
4つのセンサーユニット52、54、56、58のうち
所望のセンサーユニット、たとえば、センサーユニット
52からの信号を、信号検出部48に与える(この場合
は、スイッチSW2aのみがONとなっている)。
【0056】所望のセンサーユニット52から与えられ
た信号は、図1に示すように、検出部48において所定
の処理がなされたあと、コンピュータ44に与えられ
る。コンピュータ44は、与えられた信号に基づいて、
スイッチ部SW1およびスイッチ部SW2により選択さ
れたプリントパターン(上述の例では、プリントパター
ン34a)の導通状態を判定する。なお、コンピュータ
44、信号源46、および信号検出部48により、コン
トローラ42を構成している。
【0057】このように、センサーモジュール50を4
つのセンサーユニット52、54、56、58により構
成し、各センサーユニットから独立して信号を取り出す
よう構成すると、以下の点で都合がよい。上述のよう
に、図2に示すプリントパターン部34におけるパッド
部38(QFPパターン)においては、パッド38bと
パッド38x、38y、38zとは、プリントパターン
34xにより接続されてグランドラインを形成してい
る。
【0058】したがって、スイッチ部SW1によりパッ
ド36bを選択するとともに、スイッチSW2によりセ
ンサーユニット54を選択して、導通状態の検査を行な
えば、プリントパターン34xが、パッド38bとパッ
ド38xとの間で断線しているか否かが分かる。
【0059】このように、センサーモジュールを複数の
センサーユニットにより構成し、各センサーユニットか
ら独立して信号を取り出すよう構成することにより、複
雑なプリントパターンや、変則的なプリントパターン等
の導通状態の検査を、正確に行なうことができる。
【0060】なお、上述の実施形態においては、図4
B、図4Cに示すように、センサーユニット52におい
て、基板60の下面に、複数の電極板62a、62b、
・・・をそれぞれ独立して設けたが、図5A、図5B、
図5Cに示すように、基板60の下面に1枚の大きな電
極板62を設けてもよい。すなわち、センサーユニット
52の1枚の大きな電極板62と、センサーユニット5
2に対応する一群のパッド38a、38b、・・・(図
2参照)とが結合されることになる。
【0061】このように形成すれば、電極板62と、図
2に示す一群のパッド38a、38b、・・・との位置
合わせが多少ラフであっても、両者間に生ずる静電容量
の変動が比較的少ないため、好都合である。
【0062】また、上述の実施形態においては、図4
B、図4Aに示すように、センサーユニット52におい
て、複数の電極板62a、62b、・・・をひとつの接
続板64に接続することで、図2に示すセンサーユニッ
ト52に対応する複数のパッド38a、38b、・・・
をまとめて、一つの信号処理の対象とするよう構成した
が、図6A、図6B、図6Cに示すように、基板60の
上面に複数の接続板64a、64b、・・・を設け、こ
れらと電極板62a、62b、・・・とを、スルーホー
ル66a、66b、・・・を介してそれぞれ個別に接続
し、各接続板64a、64b、・・・から、個別に信号
を取り出すように構成することができる。
【0063】このように構成すれば、図2に示す複数の
パッド38a、38b、・・・を、個別に信号処理の対
象とすることができる。したがって、さらに木目細かい
処理が可能となり、より複雑なプリントパターンの検査
に対応することが可能となる。なお、この場合、各パッ
ド38a、38b、・・・が、各別に群を形成すること
になる。つまり、この場合、各群は一つのパッドのみで
構成される。
【0064】また、上述の実施形態においては、4つの
センサーユニット52、54、56、58を一体に形成
してセンサーモジュール50を形成したが、これらのセ
ンサーユニットを一体に形成せず、それぞれ別々に形成
することもできる。ただし、一体に形成すれば、複数の
センサーユニットを別々に取扱う場合に比べ、取扱いが
容易となる。また、基板32に対する位置決めも、一体
化されたセンサーモジュール50との間で行なえばよ
く、作業効率を上げることができる。
【0065】つぎに図1に示すベアボードテスターの信
号処理を説明をする。図8は、信号処理の際の等価回路
を示す図面である。図9は、信号処理の際のタイミング
チャートである。図1、図8、図9に基づいて、ベアボ
ードテスターの信号処理を説明をする。なお、図9にお
いては、説明の便宜上、スイッチ部SW1、SW2を構
成するスイッチのうち、一部のスイッチについての記載
を省略している。
【0066】この実施形態においては、信号源46とし
て定電圧源を用いている(図9、(a)参照)。したが
って、図1に示すように、スイッチ部SW1には、信号
源46から一定電圧Eが与えられている。コンピュータ
44は、まず、スイッチ部SW2に指示を送り、スイッ
チSW2aのみをONとし、他のスイッチSW2b,S
W2c,SW2dをOFFとする(図7B、図9、
(b)参照)。これにより、センサーユニット52のみ
が信号検出部48に接続され、他のセンサーユニット5
4、56、58は、信号検出部48に接続されない。
【0067】つぎに、コンピュータ44は、スイッチ部
SW1に指示を送り、スイッチSW1aのみをONとし
(図9、(c)参照)、他のスイッチSW1b,SW1
c,・・・をOFFとする(図7A参照)。これによ
り、プローブ40aのみが信号源46に接続され、他の
プローブ40b、プローブ40c、・・・は、信号源4
6に接続されない。これにより、基板32のプリントパ
ターン34aが選択され、検査の対象となる。
【0068】したがって、この場合、図8において、抵
抗R1はスイッチSW1aおよびSW2aの内部抵抗を
表わし、抵抗R2は基板32のプリントパターン34a
の抵抗を表わすこととなる。抵抗R3は信号検出部48
内の接地抵抗を表わす。また、静電容量C1は、センサ
ーユニット52の電極板62a,62b,・・・と、絶
縁膜70(図4B参照)と、センサーユニット52に対
応する部分のパッド38a,38b,・・・(図2参
照)とにより形成されたコンデンサを表わす。Eは、信
号源46の直流電圧を表わす。
【0069】上述のスイッチSW1aがONとなったと
き(図9、(c)参照)、図8に示す等価回路が閉じ
て、下記の電流iが流れる、 i={E/(R1+R2+R3)}・exp(−αt) ここで、 α=1/{(R1+R2+R3)・C1} ・・・(1)。
【0070】したがって、アンプ74への入力電圧Vx
は、下記のようになる、 Vx=R3・i ={R3/(R1+R2+R3)}・E・exp(−αt) ここで、 α=1/{(R1+R2+R3)・C1} ・・・(2) 電圧Vxは、アンプ74により増幅されたのち、ピーク
ホールド回路76により、その最大値(図9、(d)の
電圧Vaに対応する値)が検出され保持される。ピーク
ホールド回路76は、D/Aコンバータ(図示せず)を
備えており、デジタル化された前記最大値がコンピュー
タ44に送られる。なお、ピークホールド回路76の機
能の一部を、コンピュータ44を用いて実現することも
できる。
【0071】コンピュータ44は、当該最大値に基づい
て、基板32のプリントパターン34aの導通状態を判
定する。たとえば、当該最大値が、予め設定された下限
基準値と上限基準値との間にあるか否かにより、判定す
る。
【0072】式(2)から分かるように、アンプ74へ
の入力電圧Vxは、ほぼ、スイッチSW1aがONとな
ると同時に、最大の電圧Va(=R3/(R1+R2+R
3)・E)を示す(図9、(d)参照)。
【0073】したがって、ピークホールド回路76によ
る最大値検出処理を極く短時間で終了することができ
る。このため、プリントパターンの導通状態の判定処理
を、極めて短い時間で行なうことが可能となる。また、
この結果、ハムノイズ等の影響を受けにくい。
【0074】つぎに、コンピュータ44は、スイッチ部
SW1に指示を送り、スイッチSW1bをONとする
(図9、(e)参照)。スイッチSW1aはONのまま
保持される。これにより、プローブ40aおよびプロー
ブ40bが信号源46に接続されることになる。このと
き、スイッチ部SW2の状態は変らない。
【0075】上述の場合と同様に、ほぼ、スイッチSW
1bがONとなると同時に(図9、(e)参照)、アン
プ74への入力電圧Vxは、最大値Vbを示す(図9、
(f)参照)。コンピュータ44は、上述の場合と同様
に、最大値Vbに基づいて基板32のプリントパターン
34bの導通状態を判定する。
【0076】この場合、基板32のプリントパターン3
4bとともにプリントパターン34aも選択されている
が、スイッチSW1bがONとなったときには、プリン
トパターン34aにより形成される等価回路のコンデン
サC1(図8参照)は、ほぼ満充電の状態となっている
(このような状態になるように、スイッチSW1bをO
Nにするタイミングを設定している)。このため、プリ
ントパターン34aには、電流iはほとんど流れない。
したがって、この場合、アンプ74への入力電圧Vx
は、ほぼプリントパターン34bを流れる電流iによる
もののみとなる。
【0077】なお、この実施形態においては、上述のよ
うにセンサーモジュール50は複数のセンサーユニット
52、53、・・・により構成されており(図2参
照)、各センサーユニットは、当該センサーユニットに
対応する各パッド群と、それぞれ独立したコンデンサに
より結合されている。したがって、個々のコンデンサC
1の静電容量は、比較的小さい。すなわち、式(1)に
示すαは比較的大きな値となる(すなわち、時定数が小
さくなる)。このため、式(1)からも分かるように、
電流i≒0となるまでの時間tが短い。このため、この
実施形態においては、さらに短サイクルでプリントパタ
ーンの導通状態の判定処理を行なうことができる。
【0078】コンピュータ44は、以下、スイッチ部S
W1およびスイッチ部SW2の各スイッチを適宜切換え
つつ、同様の手順で、プリントパターン34c,・・・
についても導通状態の検査を行なう。図9に示すよう
に、基板32が良品である場合、すなわち、プリントパ
ターン34a,34b,34c,・・・が断線していな
い場合には、アンプ74への入力電圧Vxは、それぞれ
(d)、(f)、(g)、・・・のようになる。
【0079】一方、基板32が不良品である場合、たと
えば、プリントパターン34cが断線しているような場
合には、プリントパターン34cに関するアンプ74へ
の入力電圧Vxは、(h)のようになり、最大値V'c
は、極めて小さい値となるので、容易に判定することが
できる。これは、式(2)において、プリントパターン
の抵抗を表わすR2を無限大(完全断線)にすると、時
間tのいかんにかかわらず、 Vx=0 になることからも分かる。
【0080】このように、この実施形態によれば、高速
に、かつ正確にプリントパターンの導通状態を検査する
ことができる。
【0081】なお、この実施形態ににおいては、たとえ
ばスイッチSW1aをONのまま保持しつつ、スイッチ
SW1bをONとするよう構成したが(図9、(c)、
(e)参照)、ピークホールド回路76による、プリン
トパターン34aについての最大値検出処理(電圧Va
に対応する最大値を検出する処理)終了直後にスイッチ
SW1aをOFFとし、その後、スイッチSW1bをO
Nとするよう構成することもできる。このように構成す
れば、プリントパターン34aに流れる電流iがほぼ0
となるのを待つことなく、つぎのプリントパターン34
bの検査に移行することができる。このため、さらに短
サイクルでプリントパターンの導通状態の検査を行なう
ことができる。また、このように構成すれば、仮に上述
の時定数(式(1)、(2)におけるαの逆数)が大き
い場合であっても、検査のサイクルが極端に大きくなる
ことはない。
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】なお、上述の実施形態においては、センサ
ーモジュールが、複数のセンサ(センサーユニット5
2、54、56、58)により構成されている場合を例
に説明したが、この発明は、センサーモジュールが、ひ
とつのセンサのみで構成された場合にも適用することが
できる。
【0088】図10に、ひとつのセンサのみで構成され
たセンサーモジュール90を用いた場合のベアボードテ
スターの構成を示す。
【0089】コントローラ42、スイッチ部SW1、プ
ローブ部40の構成は、図1に示す前述のベアボードテ
スターと同様である。ただし、図12に示すこのベアボ
ードテスターにおいては、センサーモジュール90から
の出力が一つだけである。したがって、図1のように、
センサーモジュール50からの出力を切換えて信号検出
部48に与えるためのスイッチSW2は、設けられてい
ない。
【0090】基板32のパッド部38(図2参照)の上
に配置されたセンサーモジュール90は、パッド部38
と結合されており、パッド部38から信号を取り出し
て、直接、信号検出部48に与える。図11A,図11
B,図11Cに、センサーモジュール90の構成を示
す。センサーモジュール90は、前述の実施形態と同様
に、検査対象の基板32と同様な工程で製造された基板
60(図11B参照)により構成されている。
【0091】図11Aはセンサーモジュール90の平面
図、図11Bは主要断面図、図11Cは底面図である。
図11B、図11Cに示すように、基板60の下面に、
電極部である一つの電極板62が設けられ、電極板62
を覆うように、絶縁膜70が形成されている。電極板6
2は、検査対象の基板32のパッド部38に対向するよ
うに配置され、絶縁膜70を介して、パッド部38の全
てのパッド38a、38b、・・・(図2参照)と、静
電容量によって結合される。
【0092】このように構成すれば、電極板62と、図
2に示すパッド38a、38b、・・・との位置合わせ
が多少ラフであっても、両者間に生ずる静電容量の変動
が比較的少ないため、好都合である。
【0093】図12B、図12Aに示すように、基板6
0の上面には、接続板64が設けられている。接続板6
4は、スルーホール66を介して、電極板62と電気的
に接続されている。接続板64は、接続コード92を介
して、信号検出部48に接続される。
【0094】また、図11A、図11B、図11Cに示
すように、基板60の下面および上面にはシールド部材
であるシールド膜68a、68bがそれぞれ形成されて
おり、これらは、スルーホール68cを介して接続され
ている。なお、シールド膜68a、68bには接地電位
が与えられている。
【0095】図10に示すベアボードテスターの信号処
理は、前述の図1に示すベアボードテスターの場合と、
ほぼ同じである。ただし、図10に示すベアボードテス
ターにおいては、上述のように、スイッチ部SW2に関
する処理は行なわれない。
【0096】なお、図1または図10に示すコンピュー
タ44の機能の一部または全部を、ハードウェアロジッ
クにより実現することもできる。また、信号源46また
は信号検出部48の機能の一部または全部を、コンピュ
ータを用いて実現することもできる。
【0097】なお、上述の実施形態においては、電極部
の周囲にシールド部材を配置するよう構成したが、シー
ルド部材を設けないよう構成することもできる。しか
し、シールド部材を設けることにより、ノイズの低減を
図ることができる。
【0098】また、上述の実施形態においては、センサ
に、電極部を覆う絶縁膜を設けたが、センサに絶縁膜を
設けないよう構成することもできる。ただし、センサに
絶縁膜を設れば、検査の際、別途絶縁膜を用意したりす
る必要がないので、検査を迅速に行なうことができる。
【0099】また、上述の実施形態においては、センサ
ーモジュールを構成する基板の一方の面に電極部を設
け、他方の面に電極部と電気的に接続された接続用導電
部を設けるよう構成したが、他方の面に接続用導電部を
設けなくてもよい。ただし、他方の面に接続用導電部を
設けることで、接続用導電部を介して容易に信号の授受
を行なうことができるため、センサーモジュールの構造
を簡略化することができる。
【0100】また、上述の実施形態においては、センサ
ーモジュールを、検査対象の基板と同様な工程で製造し
た基板を用いて構成したが、センサーモジュールを、検
査対象の基板と同様でない工程で製造した基板を用いて
構成したり、基板を用いないで構成することもできる。
ただし、センサーモジュールを、検査対象の基板と同様
な工程で製造するようにすれば、検査対象の基板の配線
が高密度化、複雑化されたとしても、検査対象の基板に
対応させて、センサーモジュール自体も、高密度化、複
雑化することができ、好都合である。
【0101】また、上述の実施形態においては、センサ
が、配線の出力部との間で静電容量によって結合される
よう構成したが、たとえば、センサが、配線の出力部と
の間でインダクタンスによって結合されるよう構成する
こともできる。ただし、静電容量によって結合されるよ
う構成すれば、簡単な構成で、信頼性の高い検査を行な
うことができる。
【0102】また、上述の実施形態においては、プロー
ブが、配線の入力部と接続されるよう構成したが、プロ
ーブが、静電容量などによって配線の入力部と結合され
るよう構成することもできる。
【0103】また、上述の実施形態においては、複数の
プローブを用意し、第1のスイッチ手段を用いて所望の
プローブを選択することにより、検査対象の基板の配線
の入力部のうち所望の入力部を選択するよう構成した
が、たとえば、プローブをひとつだけ用意し、このプロ
ーブに対し、検査対象の基板を相対的に移動させること
により、配線の入力部のひとつを選択するよう構成する
こともできる。ただし、前者の構成を採用すれば、プロ
ーブに対し、検査対象の基板を相対移動させる必要がな
い。このため、精度の高い検査を行なうことができる。
また、装置の製造コストを低く抑えることができる。ま
た、検査の自動化が容易になる。
【0104】また、上述の実施形態においては、検査対
象の基板が、相互に接続された複数の他端を備えた配線
を有する基板である場合を例に説明したが、この発明
は、このような基板の検査に限定されるものではない。
【0105】また、上述の実施形態においては、ベアボ
ードテスターを例に説明したが、この発明は、ベアボー
ドテスターに限定されるものではない。CPU等の回路
素子を搭載した基板の検査装置や、回路素子を搭載する
ためのパッケージ等の検査装置など、基板検査装置一般
および基板検査方法一般に適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による基板検査装置であ
るベアボードテスターの構成を示す図面である。
【図2】検査対象の基板32のプリントパターン部34
の詳細を示す図面である。
【図3】図3Aは、センサーモジュール50の平面図で
ある。図3Bは、センサーモジュール50の下面を上か
ら見た透視図である。
【図4】図4Aは、センサーユニット52を簡略化して
表わした場合の平面図である。図4Bは、センサーユニ
ット52を簡略化して表わした場合の主要断面図であ
る。図4Cは、センサーユニット52を簡略化して表わ
した場合の底面図である。
【図5】図5Aは、他の例によるセンサーユニット52
を簡略化して表わした場合の平面図である。図5Bは、
他の例によるセンサーユニット52を簡略化して表わし
た場合の主要断面図である。図5Cは、他の例によるセ
ンサーユニット52を簡略化して表わした場合の底面図
である。
【図6】図6Aは、さらに他の例によるセンサーユニッ
ト52を簡略化して表わした場合の平面図である。図6
Bは、さらに他の例によるセンサーユニット52を簡略
化して表わした場合の主要断面図である。図6Cは、さ
らに他の例によるセンサーユニット52を簡略化して表
わした場合の底面図である。
【図7】図7Aは、スイッチ部SW1を模式的に示した
図面である。図7Bは、スイッチ部SW2を模式的に示
した図面である。
【図8】信号処理を説明するための図面である。
【図9】信号処理の際のタイミングチャートである。
【図10】この発明の他の実施形態による基板検査装置
であるベアボードテスターの構成を示す図面である。
【図11】図11Aは、センサーモジュール90の平面
図である。図11Bは、センサーモジュール90の主要
断面図である。図11Cは、センサーモジュール90の
底面図である。
【図12】従来のプリントパターンの検査の一例を説明
するための図面である。
【図13】図13Aは、従来のプリントパターンの検査
の他の例を説明するための図面である。図13Bは、従
来のプリントパターンの検査の他の例を説明するための
図面である。
【符号の説明】
32・・・・・・・・・・・基板 44・・・・・・・・・・・コンピュータ 46・・・・・・・・・・・信号源 74・・・・・・・・・・・アンプ 76・・・・・・・・・・・ピークホールド回路 E・・・・・・・・・・・・一定電圧 SW1・・・・・・・・・・スイッチ部 SW2・・・・・・・・・・スイッチ部 Vx ・・・・・・・・・・・入力電圧

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査信号を用いて基板上に設けられた複数
    の配線の導通状態を順次検査する基板検査装置におい
    て、 前記基板上の前記検査信号の入力部にそれぞれ電気的に
    接続されるべく配置される複数のプローブと、 前記配線上の前記検査信号出力部に非接触状態で対向
    置され、かつ前記配線の出力部と静電容量結合される電
    極を有するセンサと、 前記プローブに対して、選択的に、 前記静電容量結合
    を介して伝達される1回の一方向の急激な変化を有する
    電気信号を前記検査信号として入力する検査信号入力手
    段と、 前記プローブから、前記配線および前記静電容量結合を
    介して、前記センサに伝達された、前記検査信号の1回
    の一方向への変化に起因する過渡電流の最大値が所定以
    上のとき、当該配線が導通状態であると判定する判定手
    段とを備えたことを特徴とする基板検査装置。
  2. 【請求項2】前記センサは、前記判定手段は、前記静電
    容量結合を介して前記電極に入力される過渡電流の最大
    値を保持するピークホールド回路を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の基板検査装置。
  3. 【請求項3】前記検査信号入力手段は、検査信号源、該
    検査信号源を順次選択的に前記プローブに接続する第1
    スイッチ手段を有することを特徴とする請求項1に記載
    の基板検査装置。
  4. 【請求項4】前記センサは、複数のセンサユニットから
    なり、前記判定手段を選択的に前記センサモジュールに
    接続する第2スイッチ手段を備えたことを特徴とする請
    求項7に記載の基板検査装置。
  5. 【請求項5】前記センサは、前記複数の配線上の出力部
    に対して静電容量結合される電極を有し、前記判定手段
    は、前記静電容量結合を介して前記電極に入力される過
    渡電流を電圧信号に変換する変換回路と、該変換回路の
    出力を増幅する増幅回路と、その出力の最大値を保持す
    るピークホールド回路を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の基板検査装置。
  6. 【請求項6】基板上に設けられた複数の配線の導通状態
    を検査信号を用いて順次検査する基板検査方法におい
    て、 前記複数の配線のそれぞれにプローブを電気的に接続
    し、 前記検査信号を検出するセンサを前記複数の配線に対し
    て非接触で静電容量結合し、 スイッチ手段を介して、前記ブローブに急激な変化を有
    する電気信号をプローブに1回ずつ順次入力し、スイッ
    チ手段により選択されたプローブおよび配線を介して前
    記センサに流れる、前記1回の検査信号入力に起因する
    過渡電流の最大値が所定値より大きいとき、当該配線の
    導通状態を判定するステップとを有することを特徴とす
    る基板検査方法。
  7. 【請求項7】前記センサに流れる電流の最大値をピーク
    ホールドし、ホールドされたピーク値に基づき配線の導
    通を判定すると共に、ピークホールド終了直後に定電圧
    源を接続するプローブを切り替えることを特徴とする請
    求項6に記載の基板検査方法。
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