JPH11153638A - 基板検査装置および基板検査方法 - Google Patents

基板検査装置および基板検査方法

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JPH11153638A
JPH11153638A JP9322578A JP32257897A JPH11153638A JP H11153638 A JPH11153638 A JP H11153638A JP 9322578 A JP9322578 A JP 9322578A JP 32257897 A JP32257897 A JP 32257897A JP H11153638 A JPH11153638 A JP H11153638A
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JP
Japan
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inspected
wiring
inspection
substrate
signal
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Application number
JP9322578A
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English (en)
Inventor
Minoru Kato
穣 加藤
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NIHON DENSAN RIIDO KK
Original Assignee
NIHON DENSAN RIIDO KK
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Publication date
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Publication of JPH11153638A publication Critical patent/JPH11153638A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインピッチに等電位のパッドがあって
も、非接触にて確実な導通検査を行なう。 【解決手段】 センサーユニット52は、パッド38
a,38b,38cと静電結合する検出用電極61と、
パッド38d,38e,38fと静電結合する検出用電
極62と、パッド38g,38h,38iと静電結合す
る検出用電極63を有する。検出用電極61と検出用電
極62とは、表面からの深さが異なる深さに設けられて
いる。検出用電極62と検出用電極63についても同様
である。隣接する検出用電極が、治具の表面からの距離
が異なるように、深さ方向にずらして設けられているの
で、各検出用電極は、静電結合する複数のパッドを越え
る位置まで形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板検査装置に関
し、特に、静電容量を用いた配線の検査に関する。
【0002】
【関連する技術】既に、出願人は、特願平9−4612
7号にて、ファインピッチ側の端部に共通の電極を非接
触結合させて、プリント基板の導通/非導通を検査する
ベアボードテスタを開示している。
【0003】しかしながら、前記ベアボードテスタに
は、以下の示すような問題があった。検査対象である基
板において、ファインピッチの端子間が、互いに接続さ
れていて、同電位である場合がある。このような場合に
は、1の電極で、複数の端子を非接触結合させると、現
実には導通または短絡検査を確実に行なうことができな
い。例えば、図2に示す基板においては、パッド36a
から38b間の配線と、パッド36aから38f間の配
線から構成されている。もし、仮にパッド36aから3
8b間の配線が断線していても、パッド36aから38
f間の配線がつながっていれば、パッド36aから38
b間の配線がつながっているかのような信号が検出され
る。
【0004】かかる問題を解決する為に、ファインピッ
チの端子毎に非接触結合させる電極を設けることも考え
られる。しかし、これでは、位置合わせや、検出精度の
問題がある。
【0005】この発明は、上記のような問題を解決し、
微細間隔で配置された微細間隔端部配置領域を有する被
検査基板であって、前記微細間隔端部配置領域に配置さ
れた端部のうち、少なくとも2つの端部は同電位となる
ように、前記検査対象配線が接続された被検査基板の検
査対象配線の導通短絡検査を確実に行なうことができる
基板検査装置またはその方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる基板検査
装置においては、検査対象配線の一端側の端部が微細間
隔で配置された微細間隔端部配置領域を有する被検査基
板であって、前記微細間隔端部配置領域に配置された端
部のうち、少なくとも2つの端部は同電位となるよう
に、前記検査対象配線が接続された被検査基板の検査対
象配線の導通短絡検査を行なう基板検査装置であって、
前記被検査基板の微細間隔端部配置領域に配置された一
端側の複数の端部と非接触結合される第1の端子を有す
る検査用治具、前記検査対象配線に試験信号を供給する
試験信号供給手段、前記第1の端子で検出される信号に
基づいて、被検査基板の検査対象配線の導通短絡検査を
行なう導通短絡検査手段、を備え、前記第1の端子を、
前記同電位の2つの端部が非接触結合する電極が異なる
ように、複数の電極から構成するとともに、前記複数の
電極を、前記治具の表面からの距離が異なるように、深
さ方向にずらして設けたことを特徴とする。
【0007】本発明にかかる基板検査装置においては、
前記複数の電極については、第1の電極の端部は、その
電極と非接触結合する前記検査配線の前記第1の端部よ
り延されており、これにより、第1の電極の端部と第2
の電極の端部とは互いに重なり合った位置に配置される
ことを特徴とする。
【0008】本発明にかかる基板検査装置においては、
前記試験信号を、急激な変化を有する信号としたことを
特徴とする。
【0009】本発明にかかる基板検査装置においては、
前記導通短絡検査手段は、前記所定の信号が急激な変化
を生じた以後に前記配線と前記第1の端子との間に生じ
た最大電圧に基づいて、前記配線の導通短絡状態を判定
することを特徴とする。
【0010】本発明にかかる基板検査方法においては、
検査対象配線の一端側の端部が微細間隔で配置された微
細間隔端部配置領域を有する被検査基板であって、前記
微細間隔端部配置領域に配置された端部のうち、少なく
とも2つの端部は同電位となるように、前記検査対象配
線が接続された被検査基板の検査対象配線の導通短絡検
査を行なう基板検査方法であって、前記被検査基板の微
細間隔端部配置領域に配置された一端側の複数の端部と
検査用治具の第1の端子とを非接触結合させ、前記検査
対象配線に試験信号を供給し、前記第1の端子で検出さ
れる信号に基づいて、被検査基板の検査対象配線の導通
短絡検査を行なう基板検査方法において、前記第1の端
子を、前記同電位の2つの端部が非接触結合する電極が
異なるように、複数の電極から構成するとともに、前記
複数の電極を、前記治具の表面からの距離が異なるよう
に、深さ方向にずらして設けたことを特徴とする。
【0011】本発明にかかる基板検査装置に用いる検査
用治具においては、検査対象配線の一端側の端部が微細
間隔で配置された微細間隔端部配置領域を有する被検査
基板であって、前記微細間隔端部配置領域に配置された
端部のうち、少なくとも2つの端部は同電位となるよう
に、前記検査対象配線が接続された被検査基板の検査対
象配線の導通短絡検査を行なう基板検査装置に用いる検
査用治具であって、前記被検査基板の微細間隔端部配置
領域に配置された一端側の複数の端部と非接触結合され
る第1の端子を有するとともに、前記第1の端子を、前
記同電位の2つの端部が非接触結合する電極が異なるよ
うに、複数の電極から構成するとともに、前記複数の電
極を、前記治具の表面からの距離が異なるように、深さ
方向にずらして設けたことを特徴とする。
【0012】この発明において、「基板」とは、配線を
形成し得る基材、または現に配線を形成した基材をい
い、材質、構造、形状、寸法等を問わない。たとえば、
ガラスエポキシ基板、フィルム状の基板等の他、CPU
等の回路素子を搭載するためのパッケージ等も含む。さ
らに、ガラスエポキシ基板等にソケットなどを搭載した
複合基板や、回路素子を搭載した基板も含む。
【0013】「配線」とは、導電を目的とした導体をい
い、材質、構造、形状、寸法等を問わない。基板に形成
されたプリントパターンやスルーホール、ピン等の他、
基板に取り付けられた電気コード、ソケット、コネク
タ、ピンなどにおける導電部分等も含む概念である。
【0014】「配線の一端」、「配線の他端」とは、配
線のうち検査のための信号の入力点または出力点となる
箇所をいい、材質、構造、形状、寸法等を問わない。プ
リントパターンの検査用端、コネクタ接続用端、接続用
ピン、ボンデングワイヤ等を接続するためのパッド、回
路素子やソケットを接続するためのパッド、基板に取り
付けられたソケットに設けられた差込み部やコネクタの
入出力端など、他の部品との電気的な接続点となる箇所
のほか、配線内の任意の箇所を含む。
【0015】「非接触結合」とは、2以上の部材を、絶
縁された状態で信号の授受をおこない得るように結び付
けることをいい、実施形態では、静電容量を用いて結び
つける静電結合が該当する。しかし、実施形態に限定さ
れるものではない。
【0016】「信号」とは、検査のために用いられる信
号をいい、電圧または電流のいずれをも含む概念であ
る。正弦波などの交流信号の他、直流信号、矩形状の信
号、三角状の信号、パルス状の信号等も含まれる。
【0017】「第1の端子で検出される信号に基づい
て」とは、第1の端子にて検出される電圧そのものまた
は当該電圧に対応若しくは関連する物理量に基づいて、
の意である。したがって、当該電圧の他、たとえば、当
該電圧に対応若しくは関連する電流や、その積分値、微
分値等も含まれる。
【0018】「配線の導通状態の検出」とは、配線の断
線やショートの検出の他、半断線の検出など、配線の抵
抗値の検出なども含む概念である。
【0019】「急激な変化を有する信号」とは、電圧ま
たは電流等の単位時間当りの変化量が大きい信号をい
い、例えばステップ状の立上がり若しくは立ち下がりを
有する直流信号または三角状の信号、矩形状の信号、パ
ルス状の信号等が含まれる。
【0020】「微細間隔端部配置領域」とは、一端側の
端部が微細間隔で配置された領域をいい、実施形態で
は、パッド部38が該当する。
【0021】
【発明の作用および効果】本発明にかかる基板検査装
置、基板検査方法、基板検査装置に用いる検査用治具に
おいては、前記第1の端子を、前記同電位の2つの端部
が非接触結合する電極が異なるように、複数の電極から
構成するとともに、前記第1の端子を構成する複数の電
極を、前記治具の表面からの距離が異なるように、深さ
方向にずらして設けている。したがって、端部が微細間
隔で配置された微細間隔端部配置領域を有する被検査基
板であっても、確実に導通短絡検査ができる。また、1
の検査用治具で微細間隔端部配置領域に配置された端部
に関する検査が可能となる。
【0022】本発明にかかる基板検査装置においては、
前記複数の電極については、第1の電極の端部は、その
電極と非接触結合する前記検査配線の前記第1の端部よ
り延されており、これにより、第1の電極の端部と第2
の電極の端部とは互いに重なり合った位置に配置され
る。したがって、端部効果による悪影響がなく、安定し
た検出ができる。
【0023】本発明にかかる基板検査装置においては、
前記試験信号を、急激な変化を有する信号としている。
したがって、当該信号が与えられた場合に検出される信
号も、当該信号の変化に対応して急激に変化する。この
ため、この急激な変化を検出することにより配線の導通
状態を判定することができるので、検査を高速に行なう
ことができる。また、この結果、ハムノイズ等の影響を
受けにくい。
【0024】本発明にかかる基板検査装置においては、
前記導通短絡検査手段は、前記所定の信号が急激な変化
を生じた以後に前記配線と前記第1の端子との間に生じ
た最大電圧に基づいて、前記配線の導通短絡状態を判定
する。当該最大電圧は、ほぼ、当該信号が急激な変化を
生じると同時に発生する。したがって、極めて短時間の
うちに配線の導通状態を知ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。
【0026】1.静電容量を用いた検査方法について 図1に、静電容量を用いた基板検査装置であるベアボー
ドテスタの機能構成を示す。このベアボードテスタは、
回路素子が取り付けられる前のプリント基板(ベアボー
ド)のプリントパターンなどの導通/非導通等を検査す
る装置である。
【0027】1)基板について まず、検査の対象となる基板の一例を説明する。基板3
2には、検査対象配線の一種である複数のプリントパタ
ーン34a、34b、・・・が形成されている。これら
複数のプリントパターン34a、34b、・・・を、ま
とめてプリントパターン部34と呼ぶ。プリントパター
ン34a、34b、・・・の一端は、それぞれ、パッド
36a、36b、・・・となっている。パッド36a、
36b、・・・をまとめて、パッド部36と呼ぶ。パッ
ド部36は、後述するプローブ部40を接触させること
ができる程度にラフパターンで構成されている。
【0028】図2に、プリントパターン部34の詳細を
示す。プリントパターン34a、34b、・・・の他端
は、それぞれパッド38a、38b、・・・となってい
る。パッド38a、38b、・・・をまとめて、パッド
部38と呼ぶ。図2に示されるパッド部38の各パッド
38a、38b、・・・の配列ピッチは極めて小さい
(ファインピッチ(高密度))。
【0029】なお、パッド38aとパッド38eは、パ
ッド36bに接続されて、同電位であり、パッド38b
とパッド38fはパッド36aに接続されて、同電位で
あり、、パッド38cとパッド38hは、パッド36d
に接続されて、同電位であり、、パッド38dとパッド
38iはパッド36eに接続されて、同電位である。パ
ッド38gはパッド36cに接続されている。
【0030】2)プローブについて つぎに、信号を供給するプローブについて説明する。図
1に示すベアボードテスタは、基板32のパッド36
a、36b、・・・と接続される複数のプローブ40
a、40b、・・・を備えている。複数のプローブ40
a、40b、・・・を、まとめてプローブ部40と呼
ぶ。本実施形態においては、プローブ40a、40b、
・・・がそれぞれ第2の端子に該当する。
【0031】信号源46において生成された検査のため
の信号は、第1のスイッチ手段であるスイッチ部SW1
に与えられる。図5Aは、スイッチ部SW1を模式的に
示した図面である。スイッチ部SW1は、複数のスイッ
チSW1a、SW1b、・・・を備えている。各スイッ
チは、図1に示すコンピュータ44の指示により継断さ
れ、信号源46から与えられた信号を、プローブ部40
の所望のプローブに与える。たとえば、スイッチSW1
aのみをオン(ON)とすることにより、信号源46か
ら与えられた信号はプローブ40aに伝えられる。
【0032】プローブ40aに伝えられた信号は、プロ
ーブ40aに接続されたパッド部36のパッド36a、
プリントパターン部34のプリントパターン34aを介
して、パッド部38のパッド38a(図2参照)に与え
られる。
【0033】3)センサーモジュールについて 基板32のパッド部38の上には、センサーモジュール
50が配置される。センサーモジュール50は、4つの
センサーユニット52、54、56、58を一体的に形
成したものである。センサーユニット52の構造につい
て図4を用いて説明する。センサーユニット52は、3
つの検出用電極61、62、63を有する。本実施形態
においては検出用電極61は、パッド38a,38b,
38cと静電結合するための電極である。検出用電極6
2は、パッド38d,38e,38fと静電結合するた
めの電極である。検出用電極63は、パッド38g,3
8h,38iと静電結合するための電極である。
【0034】本実施形態においては、検出用電極61と
検出用電極62とは、表面からの深さが異なる深さに設
けられている(L1<L2)。検出用電極62と検出用
電極63についても同様である(L1<L2)。なお、
パッド部38と当接する側の面には、絶縁膜67が設け
られている。
【0035】検出用電極61、62、63について、図
3を用いて説明する。図3は、検出用電極61、62、
63の関係を説明する為の、センサーユニット52の透
視斜視図である。図3においては、検出用電極61、6
2、63以外の部材について省略している。このよう
に、隣接する検出用電極が、治具の表面からの距離が異
なるように、深さ方向にずらして設けられているので、
各検出用電極は、静電結合する複数のパッドを越える位
置まで形成することができる。これにより、後述するよ
うに、端部効果(端効果)による影響を受けることな
く、導通・短絡の検査をすることができる。
【0036】図4に示すように、検出用電極61は、接
続部であるスルーホール61aを介して計測プローブ接
続端子である接続板71と接続されている。検出用電極
62、63についても、同様に、それぞれスルーホール
62a、63aを介して接続板72、73と接続されて
いる。したがって、センサーユニット52の接続板7
1、72、73は、静電容量によって、上述の一群のパ
ッド38a、38b、・・・と結合されていることにな
る。接続板71、72、73は、図1に示すようにスイ
ッチ部SW2に接続される。
【0037】これにより、センサーユニット52は、図
2に示す各パッドと静電結合される。パッド部38から
取り出された信号は、第2のスイッチ手段であるスイッ
チ部SW2に与えられる。
【0038】センサーモジュール50の他の部分を構成
するセンサーユニット54、56、58(図2参照)
も、センサーユニット52と同様の構成である。
【0039】図5Bを用いて、図1に示すスイッチ部S
W2について説明する。図5Bは、スイッチ部SW2を
模式的に示した図である。スイッチ部SW2は、複数の
スイッチSW2a、SW2b、SW2c、SW2d・・
・を有する。各スイッチは、図1に示すコンピュータ4
4の指示により継断され、センサーモジュール50を構
成する4つのセンサーユニット52、54、56、58
のうち所望のセンサーユニットにおける所望の接続板か
らの信号を、信号検出部48に与える。たとえば、スイ
ッチSW2aのみがONであれば、センサーユニット5
2の接続板71からの信号が信号検出部48に与えられ
る。
【0040】センサーユニット52から与えられた信号
は、図1に示すように、信号検出部48において所定の
処理がなされたあと、コンピュータ44に与えられる。
コンピュータ44は、与えられた信号に基づいて、スイ
ッチ部SW1およびスイッチ部SW2により選択された
プリントパターンの導通状態を判定する。例えば、プリ
ントパターン34aの導通状態を判定する。
【0041】なお、コンピュータ44、信号源46、お
よび信号検出部48により、コントローラ42が構成さ
れる。
【0042】4)信号処理について つぎに、図1に示すベアボードテスタの信号処理につい
て説明をする。図6に、信号処理の際の等価回路を示
す。図7は、信号処理の際のタイミングチャートであ
る。図1、図6、図7に基づいて、ベアボードテスタの
信号処理を説明をする。なお、図7においては、説明の
便宜上、スイッチ部SW1、SW2を構成するスイッチ
のうち、一部のスイッチについての記載を省略してい
る。
【0043】この実施形態においては、信号源46とし
て定電圧源を用いている(図7、(a)参照)。したが
って、図1に示すように、スイッチ部SW1には、信号
源46から一定電圧Eが与えられている。
【0044】コンピュータ44は、まず、スイッチ部S
W2に指示を送り、スイッチSW2aのみをオン(O
N)とし、他のスイッチSW2b,SW2c,SW2d
・・・をオフ(OFF)とする(図5B、図7(b)参
照)。これにより、センサーユニット52の接続板71
のみが信号検出部48に接続され、他の接続板72、7
3および他のセンサーユニット54、56、58は、信
号検出部48に接続されない。
【0045】つぎに、コンピュータ44は、スイッチ部
SW1に指示を送り、スイッチSW1aのみをONとし
(図7、(c)参照)、他のスイッチSW1b,SW1
c,・・・をOFFとする(図5A参照)。これによ
り、プローブ40aのみが信号源46に接続され、他の
プローブ40b、プローブ40c、・・・は、信号源4
6に接続されない。これにより、図2に示すパッド36
aからパッド38b間の配線が選択され、検査の対象と
なる。
【0046】なお、この場合、図7において、抵抗R1
はスイッチSW1aおよびSW2aの内部抵抗を表わ
し、抵抗R2は基板32のパッド36aからパッド38
b間の配線の抵抗を表わすこととなる。抵抗R3は信号
検出部48内の接地抵抗を表わす。また、静電容量C1
は、センサーユニット52の検出用電極61と、絶縁膜
67(図4参照)と、センサーユニット52に対応する
部分のパッド38bとにより形成されたコンデンサを表
わす。Eは、信号源46の直流電圧を表わす。
【0047】上述のスイッチSW1aがONとなったと
き(図7、(c)参照)、図6に示す等価回路が閉じ
て、下記の電流iが流れる、 i=E/(R1+R2+R3)・exp(-αt)・・・(1) ここで、α=1/{(R1+R2+R3)・C1}である。
【0048】したがって、アンプ74への入力電圧Vx
は、下記の式(3)で表される。
【0049】Vx=R3・i・・・(3) 式(1)、式(3)より、アンプ74への入力電圧Vxは、下記
の式(4)で表される。
【0050】Vx=R3/E/(R1+R2+R3)・exp(-αt)・・・(4) ここで、α=1/{(R1+R2+R3)・C1}である。
【0051】電圧Vxは、アンプ74により増幅された
のち、ピークホールド回路76により、その最大値(図
7、(d)の電圧Vaに対応する値)が検出され保持さ
れる。ピークホールド回路76は、D/Aコンバータ
(図示せず)を備えており、デジタル化された前記最大
値がコンピュータ44に送られる。なお、ピークホール
ド回路76の機能の一部を、コンピュータ44を用いて
実現することもできる。
【0052】コンピュータ44は、当該最大値に基づい
て、前記パッド36aからパッド38b間の配線の導通
状態を判定する。たとえば、当該最大値が、予め設定さ
れた下限基準値と上限基準値との間にあるか否かによ
り、判定すればよい。
【0053】式(4)から分かるように、アンプ74への
入力電圧Vxは、ほぼ、スイッチSW1aがONとなる
と同時に、最大の電圧Va(=R3/(R1+R2+R3)・E)を示す
(図7、(d)参照)。
【0054】したがって、ピークホールド回路76によ
る最大値検出処理を、極く短時間で終了することができ
る。このため、プリントパターンの導通状態の判定処理
を、極めて短い時間で行なうことが可能となる。また、
この結果、ハムノイズ等の影響を受けにくい。
【0055】さらに、パット38bと同電位であるパッ
ド38fについては、検出用電極61とは非接触結合さ
れていないので、パッド36aからパッド38f間の配
線の状態が誤って検出されることがない。
【0056】つぎに、コンピュータ44は、スイッチ部
SW1に指示を送り、スイッチSW1bをONとする
(図7、(e)参照)。スイッチSW1aはONのまま
保持される。これにより、プローブ40aおよびプロー
ブ40bが信号源46に接続されることになる。このと
き、スイッチ部SW2の状態は変らない。
【0057】上述の場合と同様に、ほぼ、スイッチSW
1bがONとなると同時に(図7、(e)参照)、アン
プ74への入力電圧Vxは、最大値Vbを示す(図7、
(f)参照)。コンピュータ44は、上述の場合と同様
に、最大値Vbに基づいて基板32のパッド36bから
パッド38a間の配線の導通状態を判定する。
【0058】この場合、基板32のプリントパターン3
4bとともにプリントパターン34aも選択されている
が、スイッチSW1bがONとなったときには、プリン
トパターン34aにより形成される等価回路のコンデン
サC1(図6参照)は、ほぼ満充電の状態となっている
(このような状態になるように、スイッチSW1bをO
Nにするタイミングを設定している)。このため、プリ
ントパターン34aには、電流iはほとんど流れない。
したがって、この場合、アンプ74への入力電圧Vx
は、ほぼ、プリントパターン34bを流れる電流iによ
るもののみとなる。
【0059】なお、この実施形態においては、上述のよ
うにセンサーモジュール50は複数のセンサーユニット
52、53、・・・により構成されており(図2参
照)、各センサーユニットは、さらに複数の検出用電極
によって、対応する各パッド群と、それぞれ独立したコ
ンデンサにより結合されている。したがって、個々のコ
ンデンサC1の静電容量は、比較的小さい。すなわち、
式(1)に示すαは比較的大きな値となる(すなわち、時
定数が小さくなる)。このため、式(1)からも分かるよ
うに、電流i≒0となるまでの時間tが短い。このた
め、この実施形態においては、さらに短サイクルでプリ
ントパターンの導通状態の判定処理を行なうことができ
る。
【0060】コンピュータ44は、以下、スイッチ部S
W1およびスイッチ部SW2の各スイッチを適宜切換え
つつ、同様の手順で、パッド36dからパッド38c間
の配線について、導通検査を行なう。
【0061】図7に示すように、基板32が良品である
場合、すなわち、パッド36bからパッド38a間、パ
ッド36aからパッド38b間、パッド36dからパッ
ド38c間が断線していない場合には、アンプ74への
入力電圧Vxは、それぞれ(d)、(f)、(g)、・
・・のようになる。一方、基板32が不良品である場
合、たとえば、パッド36bからパッド38a間、パッ
ド36aからパッド38b間、パッド36dからパッド
38c間が断線しているような場合には、アンプ74へ
の入力電圧Vxは、(h)のようになり、最大値V'c
は、極めて小さい値となるので、容易に判定することが
できる。これは、式(2)において、プリントパターン
の抵抗を表わすR2を無限大(完全断線)にすると、時
間tのいかんにかかわらず、 Vx=0 になることからも分かる。
【0062】このように、この実施形態によれば、高速
に、かつ正確にプリントパターンの導通状態を検査する
ことができる。
【0063】以下、つぎの検出用電極62と、パッド3
8d〜38fが非接触結合されるように、スイッチSW
2を切換え、同様にして、パッド36eからパッド38
d間、パッド36bからパッド38e間、パッド36a
からパッド38f間について、導通状態を検査する。
【0064】さらに、つぎの検出用電極63と、パッド
38g〜38iが非接触結合されるように、スイッチS
W2を切換え、同様にして、パッド36cからパッド3
8g間、パッド36dからパッド38h間、パッド36
eからパッド38i間について、導通状態を検査する。
【0065】本実施形態においては、配線の他端が高密
度で配置されている基板に対しても、高価なファインピ
ッチのプローブを用いる必要がない。また、配線の他端
に傷を付けることもない。また、異方性導電ゴムを使用
しないので、配線の他端にレジスト等がある場合であっ
ても配線の他端と第1の端子との間で、信号の授受が可
能となる。
【0066】また、配線の一端に接続または結合された
第2の端子と、配線の他端に結合された第1の端子との
間に生ずる電圧に基づいて、配線の導通状態を検出す
る。したがって、配線上の断線の位置や、配線相互のシ
ョートの有無にかかわらず、断線を検出することができ
る。
【0067】さらに、所定の信号を、急激な変化を有す
る信号としている。したがって、当該信号が与えられた
場合に第1の端子と第2の端子との間に生ずる電圧も、
当該信号の変化に対応して急激に変化する。このため、
この急激な変化を検出することにより配線の導通状態を
判定することができるので、検査を高速に行なうことが
できる。また、この結果、ハムノイズ等の影響を受けに
くい。
【0068】また、第1の端子を配線の一端と結合し、
第2の端子を配線の他端と接続する。したがって、第1
の端子も配線全体と結合する場合に比較し、結合容量
は、かなり小さくなる。このため、検査時に信号電流が
流れる回路の時定数が小さくなり、検査時間をいっそう
短縮することが可能となる。
【0069】すなわち、高密度で配線された基板に対し
ても、安価で信頼性の高い検査を短い時間で行なうこと
ができる。
【0070】さらに、本実施形態においては、1のセン
サーユニットにおいて、被検査対象の基板の同電位の複
数のパッドが非接触結合する検出用電極が異なるよう
に、複数の電極から構成するとともに、前記複数の検出
用電極を表面からの距離が異なるように、深さ方向にず
らして設けている。したがって、同電位のパッドに接続
されているパターンを誤って検出することがない。
【0071】また、以下に説明するような端部効果によ
る精度不良の問題や、位置合わせの精度向上の不要にで
きる。例えば、図8Aに示す様に、各検出用電極を表面
から同じ深さに設けた場合、各検出用電極161、16
2の間隔βは、各パッド間距離とほぼ同じとなり、セン
サーモジュールの製作を精度良く行なう必要があるとと
もに、対応するパッドの上に正確にセットしなければな
らないという問題がある。さらに、この場合、例えばパ
ッド38cのように、検出用電極161の端部に位置す
るパッドについては、検出用電極161の端部の電気力
線の影響によりパッド38cと比べて、その静電容量を
正確に計測できないという問題がある。
【0072】これに対して、図8Bに示す様に、各検出
用電極を表面から異なる深さに設けた場合、各検出用電
極161、162はそれぞれ重なるように形成すること
ができるので、間隔βを考慮する必要がなくなる。これ
により、対応するパッドの上への位置合わせもそれほど
厳密に行なう必要もなくなる。さらに、非接触結合する
対象のパッドを越えるように、延されている。したがっ
て、前記端部に位置するパッドがなくなるので、前記端
部効果による問題も回避できる。
【0073】なお、各検出用電極161、162の幅に
ついては、表面からの距離を考慮して、幅に広狭を設け
てもよい。すなわち、表面からの距離が遠い検出用電極
162の幅を検出用電極161より広くして、検出用電
極161、162によって形成されるコンデンサの静電
容量がほぼ等しくなるようにしてもよい。
【0074】2.他の実施形態について なお、本実施形態においては、パット部38のパッドの
うち、等電位のパッドは、一部を共用している。例え
ば、図2において、パッド36aからパッド38b間
と、パッド36aからパッド38f間の一部である。し
かし、このような共用していなくとも、等電位であれば
本願発明を適用することができる。例えば、単に、共通
のパッド36aに電気的に接続されているよう場合であ
る。
【0075】なお、上記実施形態ににおいては、たとえ
ばスイッチSW1aをONのまま保持しつつ、スイッチ
SW1bをONとするよう構成したが(図7、(c)、
(e)参照)、ピークホールド回路76による、プリン
トパターン34aについての最大値検出処理(電圧Va
に対応する最大値を検出する処理)終了直後にスイッチ
SW1aをOFFとし、その後、スイッチSW1bをO
Nとするよう構成することもできる。このように構成す
れば、プリントパターン34aに流れる電流iがほぼ0
となるのを待つことなく、つぎのプリントパターン34
bの検査に移行することができる。このため、さらに短
サイクルでプリントパターンの導通状態の検査を行なう
ことができる。また、このように構成すれば、仮に上述
の時定数(式(1)、(2)におけるαの逆数)が大き
い場合であっても、検査のサイクルが極端に大きくなる
ことはない。
【0076】また、上述の実施形態においては、信号源
46として定電圧源を用いるとともに(図7、(a)参
照)、信号源46から発せられた直流電圧を、スイッチ
部SW1の各スイッチを継断することで(図7、
(c)、(e)参照)、急激な立上がり部分を持つステ
ップ状の電圧を得るよう構成したが、信号源46とし
て、急激な変化を有する信号を順次生成するような回路
等を用いることもできる。
【0077】上述のような信号源46を用いた場合にお
ける信号処理信のタイミングチャートを図9に示す。こ
の例では、信号源46として矩形波発生回路を用いてい
る。コンピュータ44は、信号源46で生成された各矩
形信号の立上がり部(図9、(a)参照)の位相にほぼ
同期させて、スイッチ部SW1およびSW2の各スイッ
チを切換えることにより(図9、(b)、(c)参
照)、信号源46で順次生成される各矩形信号を、各プ
リントパターン34a、34b、・・・(図1参照)に
分配する。この例におけるアンプ74への入力電圧Vx
の様子や、アンプ74入力後の処理は、上記実施形態と
同様である。
【0078】なお、図9に示す例では、信号源46にお
いて矩形波を生成するよう構成したが、図10Aに示す
ように、信号源46において三角波を生成するよう構成
することもできる。図10Aにおいて、各三角状の信号
は急激な立上がり部(a)を持っている。また、図10
Bに示すように、信号源46においてパルス列を生成す
るよう構成することもできる。図10A同様、図10B
においても、各パルス信号は急激な立上がり部(b)を
持っている。
【0079】急激な急激な立上がり部を有する信号は、
これらに限定されるものではなく、時間0で立上がる信
号の他、少し時間をかけて立上がる信号も含まれる。ま
た、急激な立下がり部を有する信号も含まれる。
【0080】また、上述の実施形態においては、検査に
用いる所定の信号として、急激な変化を有する信号を例
に説明したが、この発明はこれに限定されるものではな
い。検査に用いる所定の信号として、たとえば、正弦波
交流などの交流信号を用いることもできる。
【0081】所定の信号として交流信号を用いる場合に
は、図11に示すように、信号源46として、たとえば
正弦波発振器を用いればよい。たとえば10kHz程度
の周波数を持つ正弦波が、信号源46において生成され
る。また、信号検出部48を構成する要素として、図6
のピークホールド回路76に替えて、波形観測回路80
を用いればよい。波形観測回路80は、入力された信号
を処理してそのレベルや波形を評価する回路であり、具
体的には、たとえば検波回路やオシロスコープ等が用い
られる。
【0082】この場合、コンピュータ44は、図12に
示すように、スイッチ部SWpおよびスイッチ部SWh
の各スイッチを切換える(図12、(b)参照)ことに
より、信号源46において生成された正弦波(図12、
(a)参照)を、検査対象のプリントパターンに与える
とともに、信号検出部48を介して得られたデータに基
づいて、各プリントパターンの導通状態の判定を行な
う。
【0083】プリントパターンが断線していない場合に
は、アンプ74への入力電圧Vxは(c)のようにな
る。一方、プリントパターンが断線している場合には、
アンプ74への入力電圧Vxは(d)のようになる。す
なわち、プリントパターンが断線しているような場合に
は、入力レベルが極めて小さい値となるので、容易に判
定することができる。
【0084】なお、このような交流信号を用いる場合、
急激な変化を有する信号を用いる前述の実施形態のよう
な検査の高速化は、それほど期待できない。しかし、こ
のような交流信号を用いることにより、正弦波発振器や
検波回路など、非接触の検査装置に比較的よく用いられ
る回路を用いて装置を構成することができるので、装置
の設計コストの低減や、既存部品の転用による装置の製
造コストの低減、納期の短縮化等が期待できる。
【0085】なお、上述の実施形態においては、信号が
急激な変化を生じた以後に第1の端子に生じた最大電圧
に基づいて、配線の導通状態を判定するよう構成した
が、この発明はこれに限定されるものではない。たとえ
ば、信号が急激な変化を生じた以後における、第1の端
子に生ずる電圧の所定時間内の平均値、所定時間経過後
の電圧値、定常偏差電圧、第1の端子を流れる電流の最
大値、平均値または積分値など、急激な変化を有する信
号を与えた場合における、第1の端子に生ずる電圧に関
連した量に基づいて、配線の導通状態を判定するよう構
成することができる。ただし、上述の実施形態のよう
に、前記最大電圧に基づいて配線の導通状態を判定する
よう構成すれば、より短時間で配線の導通状態を検査す
ることができる。
【0086】また、上述の実施形態においては、端子部
を覆う絶縁膜67を設けたが、絶縁膜67を設けないよ
う構成することもできる。ただし、絶縁膜67を設れる
ことにより、検査の際、別途絶縁膜を用意したりする必
要がないので、検査を迅速に行なうことができる。
【0087】また、上述の実施形態においては、センサ
ーモジュールを構成する基板の一方の面に端子部を設
け、他方の面に端子部と電気的に接続された接続用導電
部を設けるよう構成したが、他方の面に接続用導電部を
設けなくてもよい。ただし、他方の面に接続用導電部を
設けることで、接続用導電部を介して容易に信号の授受
を行なうことができるため、センサーモジュールの構造
を簡略化することができる。
【0088】また、上述の実施形態においては、第2の
端子が、配線の他端との間で静電容量によって結合され
るよう構成した。これにより、簡単な構成で、信頼性の
高い検査を行なうことができる。
【0089】また、上述の実施形態においては、第1の
端子を配線の一端と非接触結合させ、他端を電気的に接
続するようにしたが、他端も非接触結合させることもで
きる。かかる他端は、配線の一端であってもよく、さら
に配線の途中であってもよい。
【0090】また、上述の実施形態においては、検査対
象の基板が、相互に接続された複数の他端を備えた配線
を有する基板である場合を例に説明したが、この発明
は、このような基板の検査に限定されるものではない。
【0091】また、上述の実施形態においては、ベアボ
ードテスタを例に説明したが、この発明は、ベアボード
テスタに限定されるものではない。CPU等の回路素子
を搭載した基板の検査装置や、回路素子を搭載するため
のパッケージ等の検査装置など、基板検査装置一般およ
び基板検査方法一般に適用される。
【0092】また、急激な変化を有する信号を順次生成
する信号源を設け、当該信号の位相にほぼ同期させて前
記第1のスイッチ手段を切換えることにより、選択され
た前記第1の端子により特定された配線の導通状態を、
当該信号を用いて順次検出するよう構成してもよい。
【0093】また、直流信号を生成する信号源を設け、
前記第1のスイッチ手段を順次切換えることにより、信
号源で生成された直流信号から前記急激な変化を有する
信号を得るとともに、選択された前記第1の端子により
特定された配線の導通状態を、当該得られた信号を用い
て順次検出するよう構成してもよい。
【0094】また、急激な変化を有する信号を順次生成
する信号源を設け、当該信号の位相にほぼ同期させて前
記第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手段を切換
えることにより、選択された配線の導通状態を、当該信
号を用いて順次検出するよう構成してもよい。
【0095】また、直流信号を生成する信号源を設け、
前記第1のスイッチ手段および第2のスイッチ手段を順
次切換えることにより、信号源で生成された直流信号か
ら前記急激な変化を有する信号を得るとともに、選択さ
れた前記第1の端子および第2の端子により特定された
配線の導通状態を、当該得られた信号を用いて順次検出
するよう構成してもよい。
【0096】上記実施形態においては、専用の治具を製
作する場合について説明した。しかし、本発明はユニバ
ーサル型の検査装置についても同様に適用することがで
きる。
【0097】なお、図1に示すコンピュータ44の機能
の一部または全部を、ハードウェアロジックにより実現
することもできる。また、信号源46または信号検出部
48の機能の一部または全部を、コンピュータを用いて
実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図l】この発明の一実施形態であるベアボードテスタ
の構成を示す図面である。
【図2】検査対象の基板32のプリントパターン部34
の詳細を示す図面である。
【図3】センサーユニット52の検出用電極の関係を示
す斜視図である。
【図4】図3矢印α方向からの矢視図である。
【図5】図5Aは、スイッチ部SW1を模式的に示した
図面である。図5Bは、スイッチ部SW2を模式的に示
した図面である。
【図6】信号処理を説明するための図面である。
【図7】信号処理の際のタイミングチャートである。
【図8】端部効果を説明するための図である。
【図9】他の例による信号処理の際のタイミングチャー
トである。
【図10】図10Aは、信号源46から出力される他の
例による信号を示す図面である。図10Bは、信号源4
6から出力されるさらに他の例による信号を示す図面で
ある。
【図11】正弦波交流測定回路を用いた場合の等価回路
を示す。
【図12】正弦波交流測定回路を用いた場合のタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
32・・・・・・・・・・・基板 61・・・・・・・・・・・検出用電極 62・・・・・・・・・・・検出用電極 63・・・・・・・・・・・検出用電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象配線の一端側の端部が微細間隔で
    配置された微細間隔端部配置領域を有する被検査基板で
    あって、前記微細間隔端部配置領域に配置された端部の
    うち、少なくとも2つの端部は同電位となるように、前
    記検査対象配線が接続された被検査基板の検査対象配線
    の導通短絡検査を行なう基板検査装置であって、 前記被検査基板の微細間隔端部配置領域に配置された一
    端側の複数の端部と非接触結合される第1の端子を有す
    る検査用治具、 前記検査対象配線に試験信号を供給する試験信号供給手
    段、 前記第1の端子で検出される信号に基づいて、被検査基
    板の検査対象配線の導通短絡検査を行なう導通短絡検査
    手段、 を備え、 前記第1の端子を、前記同電位の2つの端部が非接触結
    合する電極が異なるように、複数の電極から構成すると
    ともに、前記複数の電極を前記治具の表面からの距離が
    異なるように、深さ方向にずらして設けたこと、 を特徴とする基板検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1の基板検査装置において、 前記複数の電極については、第1の電極の端部は、その
    電極と非接触結合する前記検査配線の前記第1の端部よ
    り延されており、これにより、第1の電極の端部と第2
    の電極の端部とは互いに重なり合った位置に配置される
    こと、 を特徴とする基板検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の基板検査装置に
    おいて、 前記試験信号を、急激な変化を有する信号としたこと、 を特徴とする基板検査装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかの基板検査
    装置において、 前記導通短絡検査手段は、前記所定の信号が急激な変化
    を生じた以後に前記配線と前記第1の端子との間に生じ
    た最大電圧に基づいて、前記配線の導通短絡状態を判定
    すること、 を特徴とする基板検査装置。
  5. 【請求項5】検査対象配線の一端側の端部が微細間隔で
    配置された微細間隔端部配置領域を有する被検査基板で
    あって、前記微細間隔端部配置領域に配置された端部の
    うち、少なくとも2つの端部は同電位となるように、前
    記検査対象配線が接続された被検査基板の検査対象配線
    の導通短絡検査を行なう基板検査方法であって、 前記被検査基板の微細間隔端部配置領域に配置された一
    端側の複数の端部と検査用治具の第1の端子とを非接触
    結合させ、 前記検査対象配線に試験信号を供給し、 前記第1の端子で検出される信号に基づいて、被検査基
    板の検査対象配線の導通短絡検査を行なう基板検査方法
    において、 前記第1の端子を、前記同電位の2つの端部が非接触結
    合する電極が異なるように、複数の電極から構成させる
    とともに、前記複数の電極を、前記治具の表面からの距
    離が異なるように、深さ方向にずらして設けたこと、 を特徴とする基板検査方法。
  6. 【請求項6】検査対象配線の一端側の端部が微細間隔で
    配置された微細間隔端部配置領域を有する被検査基板で
    あって、前記微細間隔端部配置領域に配置された端部の
    うち、少なくとも2つの端部は同電位となるように、前
    記検査対象配線が接続された被検査基板の検査対象配線
    の導通短絡検査を行なう基板検査装置に用いる検査用治
    具であって、 前記被検査基板の微細間隔端部配置領域に配置された一
    端側の複数の端部と非接触結合される第1の端子を有す
    るとともに、前記第1の端子は、前記同電位の2つの端
    部が非接触結合する電極が異なるように、複数の電極か
    ら構成すると、るとともに、前記複数の電極を、前記治
    具の表面からの距離が異なるように、深さ方向にずらし
    て設けたこと、 を特徴とする基板検査装置に用いる検査用治具。
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