JP2001153911A - 配線パターンの検査方法およびその装置 - Google Patents
配線パターンの検査方法およびその装置Info
- Publication number
- JP2001153911A JP2001153911A JP33838199A JP33838199A JP2001153911A JP 2001153911 A JP2001153911 A JP 2001153911A JP 33838199 A JP33838199 A JP 33838199A JP 33838199 A JP33838199 A JP 33838199A JP 2001153911 A JP2001153911 A JP 2001153911A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiring pattern
- probe
- electrode
- electrodes
- disconnection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring Leads Or Probes (AREA)
- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 配線パターンの断線、短絡を検査する方法/
装置において、検査速度が遅い、任意の配線パターンの
対応できない、構成が複雑である、等の課題を解決す
る。 【解決手段】 複数の電極が配置されたプローブの該電
極を配線パターンの一部に電気的に接触させ、この配線
パターンと並行にかつ前記プローブの反対側に配置され
た平面電極板と前記配線パターンとの間に形成される静
電容量を測定することによって、前記配線パターンの断
線または短絡を検査することを特徴とする配線パターン
の検査方法およびその装置。
装置において、検査速度が遅い、任意の配線パターンの
対応できない、構成が複雑である、等の課題を解決す
る。 【解決手段】 複数の電極が配置されたプローブの該電
極を配線パターンの一部に電気的に接触させ、この配線
パターンと並行にかつ前記プローブの反対側に配置され
た平面電極板と前記配線パターンとの間に形成される静
電容量を測定することによって、前記配線パターンの断
線または短絡を検査することを特徴とする配線パターン
の検査方法およびその装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板等の
配線パターンの断線、隣接パターンとの短絡等を検査す
る検査方法および装置に関するものである。
配線パターンの断線、隣接パターンとの短絡等を検査す
る検査方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント基板は絶縁板の表面および内部
に銅箔等で配線パターンを形成したものであり、この配
線パターンの断線や隣接パターンとの短絡の有無を検査
しなければならない。このようなプリント基板の検査装
置の従来例について説明する。図9はフライング・プロ
ーブ式テスタであり、少なくとも2本の電極をサーボ機
構で動かしながらパターンの導通と隣接パターンとの絶
縁を検査する装置である。図9において、811は検査
する対象であるプリント基板、812〜815はサーボ
モータである。また、この図では示されていないが、サ
ーボモータ814、815の下部にはそれぞれ電極A,
Bが配置されており、プリント基板811の配線パター
ンと接触するようになっている。サーボモータ812は
電極AをX軸(横軸)方向に移動させ、サーボモータ8
14は電極AをY軸(縦軸)方向に移動させる。また、
サーボモータ813は電極BをX軸方向に移動させ、サ
ーボモータ815は電極BをY軸方向に移動させる。す
なわち、サーボモータ812〜815を制御することに
より、電極A,Bをプリント基板811上の任意の位置
に移動することができる。このようにして、電極A、B
により、プリント基板811の任意の2点間の導通、絶
縁を測定してプリント基板を検査する。
に銅箔等で配線パターンを形成したものであり、この配
線パターンの断線や隣接パターンとの短絡の有無を検査
しなければならない。このようなプリント基板の検査装
置の従来例について説明する。図9はフライング・プロ
ーブ式テスタであり、少なくとも2本の電極をサーボ機
構で動かしながらパターンの導通と隣接パターンとの絶
縁を検査する装置である。図9において、811は検査
する対象であるプリント基板、812〜815はサーボ
モータである。また、この図では示されていないが、サ
ーボモータ814、815の下部にはそれぞれ電極A,
Bが配置されており、プリント基板811の配線パター
ンと接触するようになっている。サーボモータ812は
電極AをX軸(横軸)方向に移動させ、サーボモータ8
14は電極AをY軸(縦軸)方向に移動させる。また、
サーボモータ813は電極BをX軸方向に移動させ、サ
ーボモータ815は電極BをY軸方向に移動させる。す
なわち、サーボモータ812〜815を制御することに
より、電極A,Bをプリント基板811上の任意の位置
に移動することができる。このようにして、電極A、B
により、プリント基板811の任意の2点間の導通、絶
縁を測定してプリント基板を検査する。
【0003】図10はユニバーサル・ジグ式テスタであ
る。このテスタでは、プリント基板と導通測定ユニット
との間に可尭性の長いプローブ電極を設け、このプロー
ブ電極を変形させてその先端をプリント基板の配線パタ
ーン部分に接触させて導通、絶縁を測定するものであ
る。図10において、821は検査対象のプリント基
板、822はプローブ電極、823,824は矯正治
具、825は導通測定ユニットである。矯正治具82
3,824を操作してプローブ電極822をプリント基
板821の測定すべき場所に移動させてその先端を配線
パターンに接触させる。導通測定ユニット825はプロ
ーブ電極822をスキャンして、各プローブ電極間の導
通、絶縁を測定する。このようにして、プリント基板8
21の任意の2点の導通、絶縁を測定することにより、
プリント基板の良否を判定する。
る。このテスタでは、プリント基板と導通測定ユニット
との間に可尭性の長いプローブ電極を設け、このプロー
ブ電極を変形させてその先端をプリント基板の配線パタ
ーン部分に接触させて導通、絶縁を測定するものであ
る。図10において、821は検査対象のプリント基
板、822はプローブ電極、823,824は矯正治
具、825は導通測定ユニットである。矯正治具82
3,824を操作してプローブ電極822をプリント基
板821の測定すべき場所に移動させてその先端を配線
パターンに接触させる。導通測定ユニット825はプロ
ーブ電極822をスキャンして、各プローブ電極間の導
通、絶縁を測定する。このようにして、プリント基板8
21の任意の2点の導通、絶縁を測定することにより、
プリント基板の良否を判定する。
【0004】図11は専用ジグ式テスタである。なお、
図10と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略す
る。この装置では、ユニバーサル・ジグ式テスタの矯正
治具823,824の代わりに専用変換治具826を配
置し、この専用変換治具826によりプローブ電極82
2の先端をプリント基板821の任意の場所に位置付け
るようにしたものである。このテスタではプリント基板
の種類毎に専用変換治具を製作しなければならないが、
位置が安定し、かつフライング・プローブ式テスタのよ
うに位置決めが不要なので高速で測定できるという利点
がある。
図10と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略す
る。この装置では、ユニバーサル・ジグ式テスタの矯正
治具823,824の代わりに専用変換治具826を配
置し、この専用変換治具826によりプローブ電極82
2の先端をプリント基板821の任意の場所に位置付け
るようにしたものである。このテスタではプリント基板
の種類毎に専用変換治具を製作しなければならないが、
位置が安定し、かつフライング・プローブ式テスタのよ
うに位置決めが不要なので高速で測定できるという利点
がある。
【0005】図12は、これらフライング・プローブ式
テスタ、ユニバーサル・ジグ式テスタ、専用ジグ式テス
タの3方式を比較した図である。横軸は検査を行うため
の準備に要する時間、縦軸は検査個数である。目視検査
は作業者が目でチェックするものであり、準備に要する
時間は1分程度と短いが、せいぜい数枚の検査が限度で
ある。フライング・プローブ式テスタはサーボモータで
電極を移動させるための検査データが必要になるので1
時間程度の準備時間が必要である。また、電極をいちい
ち動かさなければならず時間がかかるので、数十枚の検
査が限度である。従って、これらの検査は、種類が多く
枚数が少ない試作品に適している。ユニバーサル・ジグ
式テスタはユニバーサル治具をコントロールするための
準備に数日を要するが、検査速度が比較的速いので中量
生産品に適している。専用ジグ式テスタは、専用治具を
製作するために1週間程度の準備期間が必要であるが、
検査速度が早く、大量生産品の検査に適している。
テスタ、ユニバーサル・ジグ式テスタ、専用ジグ式テス
タの3方式を比較した図である。横軸は検査を行うため
の準備に要する時間、縦軸は検査個数である。目視検査
は作業者が目でチェックするものであり、準備に要する
時間は1分程度と短いが、せいぜい数枚の検査が限度で
ある。フライング・プローブ式テスタはサーボモータで
電極を移動させるための検査データが必要になるので1
時間程度の準備時間が必要である。また、電極をいちい
ち動かさなければならず時間がかかるので、数十枚の検
査が限度である。従って、これらの検査は、種類が多く
枚数が少ない試作品に適している。ユニバーサル・ジグ
式テスタはユニバーサル治具をコントロールするための
準備に数日を要するが、検査速度が比較的速いので中量
生産品に適している。専用ジグ式テスタは、専用治具を
製作するために1週間程度の準備期間が必要であるが、
検査速度が早く、大量生産品の検査に適している。
【0006】図13に、これらフライング・プローブ式
テスタ、ユニバーサル・ジグ式テスタ、専用ジグ式テス
タの検査の準備あるいは検査に時間がかかるという欠点
を一挙に解決したアレイ・プローブ式テスタを示す。こ
のアレイ・プローブ式テスタは特開平8−43471号
に記載されている発明である。図13(A)は検査部分
の構成であり、831は被測定プリント基板、832、
833はこのプリント基板831の両側に置かれたアレ
イ・プローブ、834はアレイ・プローブ832に接続
されたスキャナ、835はアレイ・プローブ833に接
続されたスキャナである。アレイ・プローブ832、8
33は検査するプリント基板よりも大きくされる。同図
(B)にアレイ・プローブ832、833の構造を示
す。図に示すように、アレイ・プローブ832、833
の底面全面に電極836が形成されている。この電極8
36は例えばプリント基板の実用上の最も小さいピン間
隔である0.3mm間隔で形成される。スキャナはこれ
らの電極を電子的に選択して、測定すべき点間の導通、
絶縁を測定する。この方式では、アレイ・プローブ83
2,833を移動させる必要がなく、かつスキャナ83
4,835は高速で電極を選択することができるので、
高速でかつ任意のプリント基板を検査することが出来
る。
テスタ、ユニバーサル・ジグ式テスタ、専用ジグ式テス
タの検査の準備あるいは検査に時間がかかるという欠点
を一挙に解決したアレイ・プローブ式テスタを示す。こ
のアレイ・プローブ式テスタは特開平8−43471号
に記載されている発明である。図13(A)は検査部分
の構成であり、831は被測定プリント基板、832、
833はこのプリント基板831の両側に置かれたアレ
イ・プローブ、834はアレイ・プローブ832に接続
されたスキャナ、835はアレイ・プローブ833に接
続されたスキャナである。アレイ・プローブ832、8
33は検査するプリント基板よりも大きくされる。同図
(B)にアレイ・プローブ832、833の構造を示
す。図に示すように、アレイ・プローブ832、833
の底面全面に電極836が形成されている。この電極8
36は例えばプリント基板の実用上の最も小さいピン間
隔である0.3mm間隔で形成される。スキャナはこれ
らの電極を電子的に選択して、測定すべき点間の導通、
絶縁を測定する。この方式では、アレイ・プローブ83
2,833を移動させる必要がなく、かつスキャナ83
4,835は高速で電極を選択することができるので、
高速でかつ任意のプリント基板を検査することが出来
る。
【0007】これらのテスタは配線パターンの2点間の
抵抗を測定することによって検査を行う抵抗式を用いて
いる。図14に抵抗式の原理を示す。図14において、
841は検査するプリント基板、842はプリント基板
841上あるいは内部に形成された配線パターン、84
3,844はこの配線パターン842と接触する電極で
ある。845は定電流回路であり、電極843と844
の間に定電流を流す。846は電極843,844の間
の電圧を測定する電圧計である。電極が接触している配
線パターンが繋がっていると電圧計846はその抵抗値
に応じた値を示し、繋がっていないと振り切れるので、
断線、短絡を検出することが出来る。抵抗式は短絡と断
線で何桁もの変化が生じるので、簡単に測定できるとい
う特徴がある。
抵抗を測定することによって検査を行う抵抗式を用いて
いる。図14に抵抗式の原理を示す。図14において、
841は検査するプリント基板、842はプリント基板
841上あるいは内部に形成された配線パターン、84
3,844はこの配線パターン842と接触する電極で
ある。845は定電流回路であり、電極843と844
の間に定電流を流す。846は電極843,844の間
の電圧を測定する電圧計である。電極が接触している配
線パターンが繋がっていると電圧計846はその抵抗値
に応じた値を示し、繋がっていないと振り切れるので、
断線、短絡を検出することが出来る。抵抗式は短絡と断
線で何桁もの変化が生じるので、簡単に測定できるとい
う特徴がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな配線パターンの検査用テスタには次のようは課題が
あった。フライング・プローブ式テスタは、任意のプリ
ント基板に対応でき、かつ検査の準備にそれほど時間が
かからないという利点はあるが、検査に時間がかかり、
大量生産品に用いるのが難しいという課題があった。ま
た、ユニバーサル・ジグ式テスタまたは専用ジグ式テス
タは、短時間で検査が出来るので中・大量生産品に用い
ることが出来るが、専用治具を作るのに時間がかかり、
かつ製作費が高価であるという課題があった。また、図
13に示したアレイ・プローブ式テスタは任意のプリン
ト基板に対応でき、かつ短時間で検査ができるという利
点はあるが、アレイプローブおよびスキャナの構造が複
雑になるという課題があった。例えば、500×500
mmのプリント基板を0.3mmのピッチで検査するた
めには、一辺に1667本(=500/0.3)の電極
が必要であり、全体で1667×1667=278万本
もの電極を並べなければならない。更に、スキャナはこ
れらの電極を切り替えなければならないので、同数の電
子スイッチが必要になる。プリント基板の両面を同時に
検査するためには500万本以上の電極と電子スイッチ
が必要になり、現実的とは言えない。
うな配線パターンの検査用テスタには次のようは課題が
あった。フライング・プローブ式テスタは、任意のプリ
ント基板に対応でき、かつ検査の準備にそれほど時間が
かからないという利点はあるが、検査に時間がかかり、
大量生産品に用いるのが難しいという課題があった。ま
た、ユニバーサル・ジグ式テスタまたは専用ジグ式テス
タは、短時間で検査が出来るので中・大量生産品に用い
ることが出来るが、専用治具を作るのに時間がかかり、
かつ製作費が高価であるという課題があった。また、図
13に示したアレイ・プローブ式テスタは任意のプリン
ト基板に対応でき、かつ短時間で検査ができるという利
点はあるが、アレイプローブおよびスキャナの構造が複
雑になるという課題があった。例えば、500×500
mmのプリント基板を0.3mmのピッチで検査するた
めには、一辺に1667本(=500/0.3)の電極
が必要であり、全体で1667×1667=278万本
もの電極を並べなければならない。更に、スキャナはこ
れらの電極を切り替えなければならないので、同数の電
子スイッチが必要になる。プリント基板の両面を同時に
検査するためには500万本以上の電極と電子スイッチ
が必要になり、現実的とは言えない。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明は、次の通りである。請求項1記載の発
明は、複数の電極が配置されたプローブの該電極を配線
パターンの一部に電気的に接触させ、この配線パターン
と並行にかつ前記プローブの反対側に配置された平面電
極板と前記配線パターンとの間に形成される静電容量を
測定することによって、前記配線パターンの断線または
短絡を検査することを特徴とする配線パターンの検査方
法である。
るための本発明は、次の通りである。請求項1記載の発
明は、複数の電極が配置されたプローブの該電極を配線
パターンの一部に電気的に接触させ、この配線パターン
と並行にかつ前記プローブの反対側に配置された平面電
極板と前記配線パターンとの間に形成される静電容量を
測定することによって、前記配線パターンの断線または
短絡を検査することを特徴とする配線パターンの検査方
法である。
【0010】請求項2記載の発明は、前記プローブを前
記配線パターンに沿って移動させ、前記プローブの表面
積よりも広い前記配線パターンの断線または短絡を検査
することを特徴とする請求項1記載の配線パターンの検
査方法である。
記配線パターンに沿って移動させ、前記プローブの表面
積よりも広い前記配線パターンの断線または短絡を検査
することを特徴とする請求項1記載の配線パターンの検
査方法である。
【0011】請求項3記載の発明は、前記プローブを前
記電極間の配置間隔よりも小さい距離を移動させ、高密
度の前記配線パターンの断線または短絡を検査すること
を特徴とする請求項1記載の配線パターンの検査方法で
ある。
記電極間の配置間隔よりも小さい距離を移動させ、高密
度の前記配線パターンの断線または短絡を検査すること
を特徴とする請求項1記載の配線パターンの検査方法で
ある。
【0012】請求項4記載の発明は、配線パターンの断
線、短絡を検査する配線パターンの検査装置において、
複数の電極が配置されたプローブと、前記配線パターン
と並行してかつ前記プローブの反対側に配置された平行
電極板と、前記電極がその入力に接続される静電容量測
定手段とを有し、前記電極を前記配線パターンの所定の
位置に電気的に接触させて、前記平行電極板と前記配線
パターンとで形成される静電容量を前記静電容量測定手
段により測定し、前記配線パターンの断線、短絡を検査
することを特徴とする配線パターンの検査装置である。
線、短絡を検査する配線パターンの検査装置において、
複数の電極が配置されたプローブと、前記配線パターン
と並行してかつ前記プローブの反対側に配置された平行
電極板と、前記電極がその入力に接続される静電容量測
定手段とを有し、前記電極を前記配線パターンの所定の
位置に電気的に接触させて、前記平行電極板と前記配線
パターンとで形成される静電容量を前記静電容量測定手
段により測定し、前記配線パターンの断線、短絡を検査
することを特徴とする配線パターンの検査装置である。
【0013】請求項5記載の発明は、前記プローブを前
記配線パターンに沿って移動させるアクチュエータ手段
を有し、このアクチュエータ手段によって前記プローブ
を前記配線パターンに位置付けることによって、前記プ
ローブの表面積よりも広い面積の配線パターンを検査す
ることを特徴とする請求項4記載の配線パターンの検査
装置である。
記配線パターンに沿って移動させるアクチュエータ手段
を有し、このアクチュエータ手段によって前記プローブ
を前記配線パターンに位置付けることによって、前記プ
ローブの表面積よりも広い面積の配線パターンを検査す
ることを特徴とする請求項4記載の配線パターンの検査
装置である。
【0014】請求項6記載の発明は、前記プローブを前
記電極間の配置間隔よりも小さい距離を移動させるアク
チュエータ手段を有し、このアクチュエータ手段によっ
て前記プローブを前記配線パターンに位置付けることに
よって、高密度の前記配線パターンの断線または短絡を
検査することを特徴とする請求項4記載の配線パターン
の検査装置である。
記電極間の配置間隔よりも小さい距離を移動させるアク
チュエータ手段を有し、このアクチュエータ手段によっ
て前記プローブを前記配線パターンに位置付けることに
よって、高密度の前記配線パターンの断線または短絡を
検査することを特徴とする請求項4記載の配線パターン
の検査装置である。
【0015】請求項7記載の発明は、前記電極と前記静
電容量測定手段との間にスイッチを設け、このスイッチ
により前記電極を選択して前記静電容量測定手段に接続
することにより、この静電容量測定手段の数を減らすこ
とを特徴とする請求項4から請求項6記載の配線パター
ンの検査装置である。
電容量測定手段との間にスイッチを設け、このスイッチ
により前記電極を選択して前記静電容量測定手段に接続
することにより、この静電容量測定手段の数を減らすこ
とを特徴とする請求項4から請求項6記載の配線パター
ンの検査装置である。
【0016】請求項8記載の発明は、前記電極と前記配
線パターンとの間に異方性加圧導電ゴムシートまたはス
プリング・ピンを挟み、前記電極と前記配線パターンと
の電気的接触を確実にすることを特徴とする請求項4か
ら請求項6記載の配線パターンの検査装置である。
線パターンとの間に異方性加圧導電ゴムシートまたはス
プリング・ピンを挟み、前記電極と前記配線パターンと
の電気的接触を確実にすることを特徴とする請求項4か
ら請求項6記載の配線パターンの検査装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明を詳
細に説明する。本発明はフライング・プローブ式テスタ
とアレイ・プローブ式テスタの両方の長所を取り入れた
ものである。図1は本発明に係るプリント基板検査装置
の一実施例を示す構成図である。図1において、1は平
面電極板、2は高周波発振器であり、平面電極板1に例
えば100kHz〜500kHz程度の高周波を印加す
る。3は検査を行う対象であるプリント基板であり、平
面電極板1上に置かれている。4はプローブであり、そ
の底部に複数の電極(図示せず)がアレイ状に配置され
ている。このプローブ4は加圧導電ゴムシート(図示せ
ず)等の補助手段を介してプリント基板3上に置かれ
る。また、このプローブ4は図示しない駆動手段によっ
てプリント基板3上を自由に移動して、プリント基板3
の全領域を走査できるようになっている。5は容量―電
圧変換器であり、プローブ底部に形成された電極の出力
が入力され、この電極で検出した容量を電圧信号に変換
する。41はプローブ4上に置かれたアナログ・スイッ
チであり、電極の出力を容量―電圧変換器5の入力に接
続し、また切り離す。
細に説明する。本発明はフライング・プローブ式テスタ
とアレイ・プローブ式テスタの両方の長所を取り入れた
ものである。図1は本発明に係るプリント基板検査装置
の一実施例を示す構成図である。図1において、1は平
面電極板、2は高周波発振器であり、平面電極板1に例
えば100kHz〜500kHz程度の高周波を印加す
る。3は検査を行う対象であるプリント基板であり、平
面電極板1上に置かれている。4はプローブであり、そ
の底部に複数の電極(図示せず)がアレイ状に配置され
ている。このプローブ4は加圧導電ゴムシート(図示せ
ず)等の補助手段を介してプリント基板3上に置かれ
る。また、このプローブ4は図示しない駆動手段によっ
てプリント基板3上を自由に移動して、プリント基板3
の全領域を走査できるようになっている。5は容量―電
圧変換器であり、プローブ底部に形成された電極の出力
が入力され、この電極で検出した容量を電圧信号に変換
する。41はプローブ4上に置かれたアナログ・スイッ
チであり、電極の出力を容量―電圧変換器5の入力に接
続し、また切り離す。
【0018】図2は、図1に示した実施例を側面から見
た図を模式的に描いたものである。なお、図1と同じ要
素には同一符号を付し、説明を省略する。プリント基板
3は平面電極板1上に置かれる。31はプリント基板3
の両面および内部に形成された配線パターンである。平
面電極板1と配線パターン31との間で静電容量を形成
し、この静電容量の値は繋がっている配線パターンの総
面積に比例する。42はプローブ4の底面に配置されて
いる電極であり、配線パターン31に接触している。平
面電極板1と配線パターン31とで形成される静電容量
の値をC、高周波発振器2の発振周波数をf、出力電圧
をVとすると、この静電容量を流れる電流iは、 i=2πfCV で求められる。この電流iを電極42で取り出し、容量
―電圧変換器5で電圧信号に変換する。すなわち、容量
―電圧変換器5の出力電圧は静電容量Cの値に比例す
る。配線パターン31が途中で断線していたり、また他
の配線パターンと接触していたりすると配線パターンの
総面積が変化し、その結果静電容量が変化する。従っ
て、配線切れや接触がないプリント基板の静電容量すな
わち容量―電圧変換器5の出力と比較することにより、
配線パターンのパターン切れや接触を検出することが出
来る。容量測定による断線、短絡の検出は図14で説明
した抵抗式に比べると変化率は小さい。しかし、 (1)抵抗式では導通しているあるいは導通していない
配線パターンの各対を選んで測定しなければならない
が、容量式では配線パターンに関係なく端点に近い順に
測定していけばよいので、プローブが配線パターンの全
てをカバーする必要はない。 (2)抵抗式では測定するパターンの端点に同時に電極
を当てなければならないので、これらの2点がプリント
基板の裏と表にあるときには両面からアクセスしなけれ
ばならないが、容量式ではプリント基板の表と裏を別々
に測定できるので片面からのアクセスだけで測定するこ
とができる。という特徴がある。なお、容量を測定して
プリント基板の検査を行う方法自体は、例えば特願昭5
2−96358号等で既に開示されている。
た図を模式的に描いたものである。なお、図1と同じ要
素には同一符号を付し、説明を省略する。プリント基板
3は平面電極板1上に置かれる。31はプリント基板3
の両面および内部に形成された配線パターンである。平
面電極板1と配線パターン31との間で静電容量を形成
し、この静電容量の値は繋がっている配線パターンの総
面積に比例する。42はプローブ4の底面に配置されて
いる電極であり、配線パターン31に接触している。平
面電極板1と配線パターン31とで形成される静電容量
の値をC、高周波発振器2の発振周波数をf、出力電圧
をVとすると、この静電容量を流れる電流iは、 i=2πfCV で求められる。この電流iを電極42で取り出し、容量
―電圧変換器5で電圧信号に変換する。すなわち、容量
―電圧変換器5の出力電圧は静電容量Cの値に比例す
る。配線パターン31が途中で断線していたり、また他
の配線パターンと接触していたりすると配線パターンの
総面積が変化し、その結果静電容量が変化する。従っ
て、配線切れや接触がないプリント基板の静電容量すな
わち容量―電圧変換器5の出力と比較することにより、
配線パターンのパターン切れや接触を検出することが出
来る。容量測定による断線、短絡の検出は図14で説明
した抵抗式に比べると変化率は小さい。しかし、 (1)抵抗式では導通しているあるいは導通していない
配線パターンの各対を選んで測定しなければならない
が、容量式では配線パターンに関係なく端点に近い順に
測定していけばよいので、プローブが配線パターンの全
てをカバーする必要はない。 (2)抵抗式では測定するパターンの端点に同時に電極
を当てなければならないので、これらの2点がプリント
基板の裏と表にあるときには両面からアクセスしなけれ
ばならないが、容量式ではプリント基板の表と裏を別々
に測定できるので片面からのアクセスだけで測定するこ
とができる。という特徴がある。なお、容量を測定して
プリント基板の検査を行う方法自体は、例えば特願昭5
2−96358号等で既に開示されている。
【0019】図3にプローブの構造の一例を示す。この
図はプローブの底部から見た図である。なお、図2と同
じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。この例は
プローブ4の底部に16個の電極42を等間隔に配置し
た例である。これらの電極は、各々図1に示すアナログ
スイッチ41を介して容量―電圧変換器5に接続され
る。このプローブでプリント基板上を走査して検査を行
う。なお、図3ではわかり易いように電極の数を少なく
したが、実際には電極の数はもっと多く配置される。例
えば、プローブの大きさを100×100mmとして電
極の間隔を0.3mmとすると、プローブ全体で333
×333=110、899個の電極およびアナログスイ
ッチが並ぶことになる。これは図13で説明したアレイ
プローブ式テスタの電極の数よりかなり少ない。検査す
るプリント基板の大きさを500×500mmとする
と、縦横各5回、合計25回プローブを移動させればプ
リント基板全面の検査が可能である。検査点数を2万点
(高密度大型基板の場合)とすると、1回の検査での平
均測定点数は20000/25=800点になる。容量
測定に1mS程度必要とすると、測定系を2系統用意す
れば0.4秒で測定が可能である。従って、プローブの
移動時間を含めても0.5秒で1回の測定ができ、プリ
ント基板全面を12.5秒で検査できることになる。こ
れは図11で説明した専用ジグ式テスタの検査時間と同
程度の時間である。また、フライング・プローブ式テス
タでは20点/秒程度の検査が可能なので、検査点数を
2万点とすると約17分かかる。つまり、フライングプ
ローブ式テスタより80倍早く検査できることになる。
図はプローブの底部から見た図である。なお、図2と同
じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。この例は
プローブ4の底部に16個の電極42を等間隔に配置し
た例である。これらの電極は、各々図1に示すアナログ
スイッチ41を介して容量―電圧変換器5に接続され
る。このプローブでプリント基板上を走査して検査を行
う。なお、図3ではわかり易いように電極の数を少なく
したが、実際には電極の数はもっと多く配置される。例
えば、プローブの大きさを100×100mmとして電
極の間隔を0.3mmとすると、プローブ全体で333
×333=110、899個の電極およびアナログスイ
ッチが並ぶことになる。これは図13で説明したアレイ
プローブ式テスタの電極の数よりかなり少ない。検査す
るプリント基板の大きさを500×500mmとする
と、縦横各5回、合計25回プローブを移動させればプ
リント基板全面の検査が可能である。検査点数を2万点
(高密度大型基板の場合)とすると、1回の検査での平
均測定点数は20000/25=800点になる。容量
測定に1mS程度必要とすると、測定系を2系統用意す
れば0.4秒で測定が可能である。従って、プローブの
移動時間を含めても0.5秒で1回の測定ができ、プリ
ント基板全面を12.5秒で検査できることになる。こ
れは図11で説明した専用ジグ式テスタの検査時間と同
程度の時間である。また、フライング・プローブ式テス
タでは20点/秒程度の検査が可能なので、検査点数を
2万点とすると約17分かかる。つまり、フライングプ
ローブ式テスタより80倍早く検査できることになる。
【0020】図4に、電極42をプリント基板3の配線
パターン31に接触させる機構の一例を示す。なお、図
1、図2と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略す
る。図4(A),(B)において、6は異方性加圧導電
ゴムシートであり、プローブ4とプリント基板3の間に
挿入される。プローブ4は電極42がプリント基板3側
になるように配置される。また、プリント基板3は、試
験する配線パターン31がプローブ側になるように置か
れる。図4(A)の状態で矢印7の方向に加圧してプロ
ーブ4をプリント基板3に押し付けると、電極42が異
方性加圧導電ゴムシート6を押し付け、部分的に加圧さ
れる。異方性加圧導電ゴムシート6は、無加圧状態では
絶縁性を有するが、加圧されるとその部分が厚さ方向に
導電性を有するようになる。そのため、電極42はプリ
ント基板3上の配線パターン31と電気的に接触する。
図4(B)は加圧された状態を示している。図2で説明
したように、平面電極板1に高周波を印可して、この平
面電極板1と配線パターン31との間の静電容量を測定
する。なお、図1で説明したように、プローブ4はプリ
ント基板3よりかなり小さく、プリント基板3上をX、
Y軸方向に移動できるように構成されている。また、プ
ローブ4上にはアナログ・スイッチ41が置かれ、ピン
42を容量―電圧変換器5の入力端子に接続し、また切
り離す。なお、異方性加圧導電ゴムシートの代わりにス
プリング・ピン、フレキシブル基板等の変形可能な導電
手段を用いることもできる。
パターン31に接触させる機構の一例を示す。なお、図
1、図2と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略す
る。図4(A),(B)において、6は異方性加圧導電
ゴムシートであり、プローブ4とプリント基板3の間に
挿入される。プローブ4は電極42がプリント基板3側
になるように配置される。また、プリント基板3は、試
験する配線パターン31がプローブ側になるように置か
れる。図4(A)の状態で矢印7の方向に加圧してプロ
ーブ4をプリント基板3に押し付けると、電極42が異
方性加圧導電ゴムシート6を押し付け、部分的に加圧さ
れる。異方性加圧導電ゴムシート6は、無加圧状態では
絶縁性を有するが、加圧されるとその部分が厚さ方向に
導電性を有するようになる。そのため、電極42はプリ
ント基板3上の配線パターン31と電気的に接触する。
図4(B)は加圧された状態を示している。図2で説明
したように、平面電極板1に高周波を印可して、この平
面電極板1と配線パターン31との間の静電容量を測定
する。なお、図1で説明したように、プローブ4はプリ
ント基板3よりかなり小さく、プリント基板3上をX、
Y軸方向に移動できるように構成されている。また、プ
ローブ4上にはアナログ・スイッチ41が置かれ、ピン
42を容量―電圧変換器5の入力端子に接続し、また切
り離す。なお、異方性加圧導電ゴムシートの代わりにス
プリング・ピン、フレキシブル基板等の変形可能な導電
手段を用いることもできる。
【0021】次に、配線パターンの断線、短絡が検出で
きる原理を説明する。図5は配線パターンの一例であ
り、パターン311,312,313がスルーホール3
14で繋がっている例である。パターン311,312
はプリント基板3の同一面に形成され、パターン313
は反対面に形成されている。図中A,B,Cは電極42
を接触させる位置を表しており、断線がない状態でこれ
らの位置での容量が各々10pFであったとする。今、
B点に近い315で断線が発生すると、この断線によっ
て配線パターンの面積が変化する。容量は配線パターン
の長さにほぼ比例するので、A,B,C点での容量はそ
れぞれ7pF,3pF,7pFに変わる。B点に近い位
置で断線が発生したので、B点での容量変化が一番大き
くなる。この容量変化は10pFから3pFへと大き
く、充分安定な測定が可能である。なお、C点はA,B
点に対してプリント基板3の反対面にあるが、A〜C点
を同時に測定する必要はないので、プリント基板3をひ
っくり返して測定することができる。このようにするこ
とにより、両面基板でも片面のみの接触で測定が可能で
ある。
きる原理を説明する。図5は配線パターンの一例であ
り、パターン311,312,313がスルーホール3
14で繋がっている例である。パターン311,312
はプリント基板3の同一面に形成され、パターン313
は反対面に形成されている。図中A,B,Cは電極42
を接触させる位置を表しており、断線がない状態でこれ
らの位置での容量が各々10pFであったとする。今、
B点に近い315で断線が発生すると、この断線によっ
て配線パターンの面積が変化する。容量は配線パターン
の長さにほぼ比例するので、A,B,C点での容量はそ
れぞれ7pF,3pF,7pFに変わる。B点に近い位
置で断線が発生したので、B点での容量変化が一番大き
くなる。この容量変化は10pFから3pFへと大き
く、充分安定な測定が可能である。なお、C点はA,B
点に対してプリント基板3の反対面にあるが、A〜C点
を同時に測定する必要はないので、プリント基板3をひ
っくり返して測定することができる。このようにするこ
とにより、両面基板でも片面のみの接触で測定が可能で
ある。
【0022】図6は短絡の場合の例である。図6におい
て、316,317は近接している配線パターンであ
り、A,B点は測定点である。(A)は正常状態、
(B)は×点で短絡が発生した場合を示す。(A)の正
常状態でA、B点での容量がそれぞれ10pF,7pF
あったとすると、(B)のように短絡が発生するとパタ
ーン316,317は繋がるので容量はA,B点共に1
7pFに変化する。B点での容量変化は7pFから17
pFへと大きく変化するので、容易に短絡を検出するこ
とが出来る。
て、316,317は近接している配線パターンであ
り、A,B点は測定点である。(A)は正常状態、
(B)は×点で短絡が発生した場合を示す。(A)の正
常状態でA、B点での容量がそれぞれ10pF,7pF
あったとすると、(B)のように短絡が発生するとパタ
ーン316,317は繋がるので容量はA,B点共に1
7pFに変化する。B点での容量変化は7pFから17
pFへと大きく変化するので、容易に短絡を検出するこ
とが出来る。
【0023】次に、図7(A),(B),(C)を用い
て実際に配線パターンを試験する例を示す。この例で
は、図3に示した16個の電極がアレイ状に配置された
プローブを用いて配線パターンの試験を行う。なお、図
3と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図
7(A)は試験を行う配線パターンである。この配線パ
ターンは318,319および320の配線から構成さ
れている。従って、これらの配線の断線、短絡を試験す
るためには、(A)に示したA〜Dの4点の容量を測定
すれば充分である。最初にプローブを図7(B)の位
置、すなわち、電極1がA点に、電極9がB点に、電極
12がD点に来るように配置する。C点はプローブ4か
ら外れる。そして、電極1,9,12に対応するアナロ
グ・スイッチをオンにして各容量―電圧変換器に接続
し、容量を測定する。次に、図7(C)のように電極1
がC点の位置に来るようにプローブ4を下方向にずら
し、電極1の容量を測定する。これらの測定した容量
を、配線パターンの断線、短絡がない基準のプリント基
板の容量と比較すると、断線、短絡を検出することがで
きる。
て実際に配線パターンを試験する例を示す。この例で
は、図3に示した16個の電極がアレイ状に配置された
プローブを用いて配線パターンの試験を行う。なお、図
3と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図
7(A)は試験を行う配線パターンである。この配線パ
ターンは318,319および320の配線から構成さ
れている。従って、これらの配線の断線、短絡を試験す
るためには、(A)に示したA〜Dの4点の容量を測定
すれば充分である。最初にプローブを図7(B)の位
置、すなわち、電極1がA点に、電極9がB点に、電極
12がD点に来るように配置する。C点はプローブ4か
ら外れる。そして、電極1,9,12に対応するアナロ
グ・スイッチをオンにして各容量―電圧変換器に接続
し、容量を測定する。次に、図7(C)のように電極1
がC点の位置に来るようにプローブ4を下方向にずら
し、電極1の容量を測定する。これらの測定した容量
を、配線パターンの断線、短絡がない基準のプリント基
板の容量と比較すると、断線、短絡を検出することがで
きる。
【0024】図8(A),(B)にプローブの変形例を
示す。図8において、3は検査すべきプリント基板、
4、43はプローブである。同図(A)は、図3と同じ
く検査すべき最小ピッチ(例えば0.3mm)間隔で電
極を16個アレイ状に並べたプローブである。プリント
基板3の面積がプローブの面積の4倍あるとすると、こ
のプローブを用いてプリント基板全面を走査するために
は、(A)の矢印に示すようにアクチュエータでプロー
ブの長さの3倍の距離を走査しなければならない。それ
に対して(B)のプローブ43では検査すべき最小ピッ
チの2倍のピッチ(例えば0.6mm)で電極を並べて
いる。このプローブを用いると、(B)の矢印に示すよ
うに、検査すべき最小ピッチの3倍の距離だけ移動すれ
ばよいので、走査する時間を短縮することができる。ま
た、電極間隔が大きいので、回路との接続やプローブの
構成が簡単になるという利点もある。なお、これらの実
施例ではプリント基板の検査について説明したが、IC
の配線や部品を実装したプリント基板の検査にも応用す
ることが出来る。
示す。図8において、3は検査すべきプリント基板、
4、43はプローブである。同図(A)は、図3と同じ
く検査すべき最小ピッチ(例えば0.3mm)間隔で電
極を16個アレイ状に並べたプローブである。プリント
基板3の面積がプローブの面積の4倍あるとすると、こ
のプローブを用いてプリント基板全面を走査するために
は、(A)の矢印に示すようにアクチュエータでプロー
ブの長さの3倍の距離を走査しなければならない。それ
に対して(B)のプローブ43では検査すべき最小ピッ
チの2倍のピッチ(例えば0.6mm)で電極を並べて
いる。このプローブを用いると、(B)の矢印に示すよ
うに、検査すべき最小ピッチの3倍の距離だけ移動すれ
ばよいので、走査する時間を短縮することができる。ま
た、電極間隔が大きいので、回路との接続やプローブの
構成が簡単になるという利点もある。なお、これらの実
施例ではプリント基板の検査について説明したが、IC
の配線や部品を実装したプリント基板の検査にも応用す
ることが出来る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
の効果を得る。 請求項1及び請求項4の発明によれ
ば、複数の電極を検査する配線パターンの所定の位置に
電気的に接触させ、この配線パターンと平行電極板との
間の静電容量を測定して断線、短絡を検査するようにし
た。同時に複数の静電容量を測定できるので、高速にか
つ任意パターンの配線に対応することができる。また、
基板の両面に配線パターンが形成されている場合でも、
片側からのアクセスだけで検査することができる。
の効果を得る。 請求項1及び請求項4の発明によれ
ば、複数の電極を検査する配線パターンの所定の位置に
電気的に接触させ、この配線パターンと平行電極板との
間の静電容量を測定して断線、短絡を検査するようにし
た。同時に複数の静電容量を測定できるので、高速にか
つ任意パターンの配線に対応することができる。また、
基板の両面に配線パターンが形成されている場合でも、
片側からのアクセスだけで検査することができる。
【0026】請求項2及び請求項5の発明によれば、複
数の電極を有するプローブを、検査する配線パターンに
沿って移動できるようにした。プローブの底面積よりも
広い配線パターンをも検査することができる。
数の電極を有するプローブを、検査する配線パターンに
沿って移動できるようにした。プローブの底面積よりも
広い配線パターンをも検査することができる。
【0027】請求項3及び請求項6の発明によれば、プ
ローブを電極間の配置間隔よりも小さい距離を移動させ
るようにした。高密度の配線パターンの断線または短絡
を検査することができる。
ローブを電極間の配置間隔よりも小さい距離を移動させ
るようにした。高密度の配線パターンの断線または短絡
を検査することができる。
【0028】請求項7の発明によれば、電極と静電容量
測定手段との間にスイッチを設け、複数の電極を選択し
て静電容量測定手段に接続するようにした。そのため、
電極の数に比べて静電容量測定手段の数を減らすことが
できるので、構造が簡単になり安価に製作できる。ま
た、スイッチにより電極を切り替えるので、プローブ自
体を動かす場合に比べて高速で検査できる。
測定手段との間にスイッチを設け、複数の電極を選択し
て静電容量測定手段に接続するようにした。そのため、
電極の数に比べて静電容量測定手段の数を減らすことが
できるので、構造が簡単になり安価に製作できる。ま
た、スイッチにより電極を切り替えるので、プローブ自
体を動かす場合に比べて高速で検査できる。
【0029】請求項8の発明によれば、電極と配線パタ
ーンとの間に異方性加圧導電ゴムシートまたはスプリン
グ・ピンを挟むようにした。配線パターンと電極との電
気的な接触が確実になり、信頼性が高まる。
ーンとの間に異方性加圧導電ゴムシートまたはスプリン
グ・ピンを挟むようにした。配線パターンと電極との電
気的な接触が確実になり、信頼性が高まる。
【0030】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図3】プローブの構成を説明する図である。
【図4】プローブの構成を説明する図である。
【図5】検査の一例を説明する図である。
【図6】検査の一例を説明する図である。
【図7】検査の一例を説明する図である。
【図8】プローブの他の実施例の構成図である。
【図9】従来の配線パターン検査装置の構成図である。
【図10】従来の配線パターン検査装置の構成図であ
る。
る。
【図11】従来の配線パターン検査装置の構成図であ
る。
る。
【図12】従来の配線パターン検査装置の特性を比較し
た図である。
た図である。
【図13】従来の配線パターン検査装置の構成図であ
る。
る。
【図14】抵抗式の検査方法を説明するための図であ
る。
る。
1 平行電極板 2 高周波発振器 3 被測定プリント基板 4 プローブ 41 アナログスイッチ 42 電極 43 電極 5 容量―電圧変換器 6 異方性加圧導電ゴムシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角田 聡 東京都武蔵野市中町1丁目19番18号 武蔵 野センタービル6階 横河プレシジョン東 京本社内 Fターム(参考) 2G011 AA01 AC03 AE01 2G014 AA02 AA03 AB59 AC10 AC18
Claims (8)
- 【請求項1】複数の電極が配置されたプローブの該電極
を配線パターンの一部に電気的に接触させ、この配線パ
ターンと並行にかつ前記プローブの反対側に配置された
平面電極板と前記配線パターンとの間に形成される静電
容量を測定することによって、前記配線パターンの断線
または短絡を検査することを特徴とする配線パターンの
検査方法。 - 【請求項2】前記プローブを前記配線パターンに沿って
移動させ、前記プローブの表面積よりも広い前記配線パ
ターンの断線または短絡を検査することを特徴とする請
求項1記載の配線パターンの検査方法。 - 【請求項3】前記プローブを前記電極間の配置間隔より
も小さい距離を移動させ、高密度の前記配線パターンの
断線または短絡を検査することを特徴とする請求項1記
載の配線パターンの検査方法。 - 【請求項4】配線パターンの断線、短絡を検査する配線
パターンの検査装置において、複数の電極が配置された
プローブと、前記配線パターンと並行してかつ前記プロ
ーブの反対側に配置された平行電極板と、前記電極がそ
の入力に接続される静電容量測定手段とを有し、前記電
極を前記配線パターンの所定の位置に電気的に接触させ
て、前記平行電極板と前記配線パターンとで形成される
静電容量を前記静電容量測定手段により測定し、前記配
線パターンの断線、短絡を検査することを特徴とする配
線パターンの検査装置。 - 【請求項5】前記プローブを前記配線パターンに沿って
移動させるアクチュエータ手段を有し、このアクチュエ
ータ手段によって前記プローブを前記配線パターンに位
置付けることによって、前記プローブの表面積よりも広
い面積の配線パターンを検査することを特徴とする請求
項4記載の配線パターンの検査装置。 - 【請求項6】前記プローブを前記電極間の配置間隔より
も小さい距離を移動させるアクチュエータ手段を有し、
このアクチュエータ手段によって前記プローブを前記配
線パターンに位置付けることによって、高密度の前記配
線パターンの断線または短絡を検査することを特徴とす
る請求項4記載の配線パターンの検査装置。 - 【請求項7】前記電極と前記静電容量測定手段との間に
スイッチを設け、このスイッチにより前記電極を選択し
て前記静電容量測定手段に接続することにより、この静
電容量測定手段の数を減らすことを特徴とする請求項4
から請求項6記載の配線パターンの検査装置。 - 【請求項8】前記電極と前記配線パターンとの間に異方
性加圧導電ゴムシートまたはスプリング・ピンを挟み、
前記電極と前記配線パターンとの電気的接触を確実にす
ることを特徴とする請求項4から請求項6記載の配線パ
ターンの検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33838199A JP2001153911A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 配線パターンの検査方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33838199A JP2001153911A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 配線パターンの検査方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001153911A true JP2001153911A (ja) | 2001-06-08 |
Family
ID=18317628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33838199A Pending JP2001153911A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | 配線パターンの検査方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001153911A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009109445A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-21 | Hioki Ee Corp | 回路基板検査装置 |
JP2013185978A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Mitsubishi Electric Corp | 長さ測定装置および長さ測定方法 |
CN110568303A (zh) * | 2019-09-26 | 2019-12-13 | 杭州凡诺电子有限公司 | 一种用于LCM-Mesh线功能检测的测试系统 |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33838199A patent/JP2001153911A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009109445A (ja) * | 2007-11-01 | 2009-05-21 | Hioki Ee Corp | 回路基板検査装置 |
JP2013185978A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Mitsubishi Electric Corp | 長さ測定装置および長さ測定方法 |
CN110568303A (zh) * | 2019-09-26 | 2019-12-13 | 杭州凡诺电子有限公司 | 一种用于LCM-Mesh线功能检测的测试系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2940815B2 (ja) | 導体回路基板の検査方法およびその検査装置 | |
JP4679244B2 (ja) | 測定用コンタクト端子、測定装置、プローブカードセット、およびウエハプローバ装置 | |
JPH0599972A (ja) | 導体装置検査方法及び装置 | |
CN101799507A (zh) | 印刷线路板检查装置和检查方法 | |
JP2007256277A (ja) | 印刷回路板を走査検査する装置 | |
KR20020027547A (ko) | 검사 장치 및 검사 방법 | |
US6353327B2 (en) | Circuit board misalignment detection apparatus and method | |
US5747999A (en) | Feed control element used in substrate inspection and method and apparatus for inspecting substrates | |
JP2001153911A (ja) | 配線パターンの検査方法およびその装置 | |
JP4200182B2 (ja) | 回路基板検査装置 | |
JP6918659B2 (ja) | 回路基板検査装置 | |
JP2000338168A (ja) | 回路基板検査装置 | |
JPH09230005A (ja) | 回路基板検査装置 | |
JP2001242211A (ja) | 回路基板検査装置 | |
JPH11153638A (ja) | 基板検査装置および基板検査方法 | |
JP3599929B2 (ja) | 回路基板のパターン静電容量測定方法 | |
JPH11133090A (ja) | 基板検査装置および基板検査方法 | |
JP3075223B2 (ja) | プリント基板検査装置およびその検査方法 | |
JPH03209179A (ja) | コンデンサのリーク検査器 | |
JP2000074975A (ja) | 基板検査装置および基板検査方法 | |
JP3187208B2 (ja) | 回路基板検査機の部品有無検出プローブ | |
JPH01242972A (ja) | パターンの短絡、断線検査装置 | |
JP2673241B2 (ja) | コンタクト検査方法及びプロービング方法 | |
JPH05114631A (ja) | プローバ | |
JPH1090359A (ja) | 波形プローブ装置およびこれを用いる検査方法 |