JP3214415B2 - 基板検査装置および基板検査方法 - Google Patents

基板検査装置および基板検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は基板検査装置に関
し、特に、静電容量を用いた配線の検査に関する。
【0002】
【従来技術】特開平4−248477号公報には、フラ
イングプローブ方式のプリント基板検査装置が開示され
ている。かかる検査装置は、検査対象の基板を載置する
XYテーブルを駆動するX軸サーボ部およびY軸サーボ
部、プローブヘッドをZ軸サーボ部を備えている。所望
のパターンのパット部の上にプローブヘッドが位置する
ように、前記XYテーブルを移動させ、プローブヘッド
がパターンに当接するように、Z軸サーボ部を駆動さ
せ、当該パターンの導通/短絡を検査する。そして、そ
のパターンの検査が終了すると、プローブヘッドがその
パターンから離れるようにZ軸サーボ部を駆動させてか
ら、つぎの検査対象のパターンのパット部の上にプロー
ブヘッドが位置するように、前記XYテーブルを動か
す。
【0003】これにより、パット部の位置データのみを
変更するだけで、どの様な基板でも検査することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記検査装置
においては、以下の様な問題があった。あるパッドから
つぎのパッドまで移動させるのに、プローブヘッドを検
査済のパッドから離してからでないとXYテーブルの移
動ができない。したがって、一つのプリントパターンに
ついて、仮に数msec程度のZ軸移動時間が必要であ
ったとすると、基板1枚あたり数千回の検査を行なうと
すると、基板1枚に対し、数十秒のZ軸移動時間を要す
ることとなる。
【0005】また、プローブヘッドの先端を前記パット
部に当接させると、そのパット部にキズがつく。特に、
ファインピッチのパット部については、大きさが小さい
ので前記キズによる悪影響が大きくなる。
【0006】この発明は、上記のような問題を解決し、
検査対象の配線を痛めることなく、かつ素早い検査が可
能なプリント基盤基板検査装置およびその方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の基板検査装置
においては、A)被検査基板のいずれかの検査対象配線
の一端側の端部と非接触結合される第1の端子、B)前
記第1の端子を、前記被検査基板の検査対象配線が形成
されている面上を、前記非接触状態を保持したまま移動
させる移動手段、C)定電圧源および前記定電圧源から
出力される直流信号を継断させることにより、電圧値が
急激に変化する試験信号を生成するスイッチ手段を備え
た試験信号供給手段、D)前記非接触結合された検査対
象配線の他端側の端部に前記試験信号供給手段で生成さ
れた試験信号を供給する第2の端子、E)前記非接触結
合された検査対象配線から検出される検出信号に基づい
て、被検査基板の検査対象配線の導通短絡判定を行なう
判定手段であって、前記スイッチ手段の1回の継断によ
り、前記試験信号が急激な変化を生じた以後に前記第1
の端子に接続された接地抵抗に生じた最大電圧値によっ
て前記配線の導通状態を判定する判定手段を備えてい
る。
【0008】請求項2の基板検査装置においては、A)
被検査基板のいずれかの検査対象配線の一端側の端部と
非接触結合される第1の端子、B)前記第1の端子を、
前記被検査基板の検査対象配線が形成されている面上
を、前記非接触状態を保持したまま移動させる移動手
段、C)定電圧源および前記定電圧源から出力される直
流信号を継断させることにより、電圧値が急激に変化す
る試験信号を生成するスイッチ手段を備えた試験信号供
給手段、D)前記非接触結合された検査対象配線の他端
側の端部に前記試験信号供給手段で生成された試験信号
を供給する第2の端子、E)前記非接触結合された検査
対象配線から検出される検出信号に基づいて、被検査基
板の検査対象配線の導通短絡判定を行なう判定手段であ
って、前記スイッチ手段の継断により、前記試験信号が
急激な変化を生じた以後に前記第1の端子に接続された
接地抵抗に生じた最大電圧値に基づいて、前記配線の導
通状態を判定する判定手段を備えた基板検査装置であっ
て、前記試験信号供給手段は、前記スイッチング手段を
1回継断させることにより、1回のみ急激な変化を生じ
る試験信号を供給し、前記判定手段は、前記最大電圧値
が、予め設定された下限基準値と上限基準値との間にあ
るか否かで、前記配線の導通状態を判定することを特徴
とする。
【0009】請求項3の基板検査装置においては、前記
第2の端子は前記検査対象配線の他端側の端部と接触し
ている
【0010】請求項4の基板検査装置においては、前記
第2の端子は前記検査対象配線の他端側の端部と非接触
結合している
【0011】請求項5の基板検査方法においては、被検
査基板の検査対象配線に第1の端子を非接触結合させる
とともに、前記検査対象配線に第2の端子から試験信号
を供給して検査対象配線の導通短絡判定を行なう基板検
査方法であって、前記検査対象配線に対して第1の端子
を非接触結合させて導通短絡判定が終了すると、前記第
1の端子を前記被検査基板と非接触結合可能な距離離れ
た状態を保持したまま、前記検査対象配線が形成されて
いる面上を移動させて、つぎの検査対象配線の一端側の
端部と前記第1の端子とを非接触結合させ、前記第1の
端子と前記第2の端子との間を流れる電流に基づいて、
被検査基板の検査対象配線の導通短絡判定を行なう基板
検査方法において、直流信号を継断させることにより生
成した急激な電圧変化を有する信号を前記試験信号とし
て用い、前記試験信号が1回急激な変化を生じた以後に
この一回の変化に応じて前記第1の端子に接続された接
地抵抗に生じた一回の最大電圧値によって前記配線の導
通状態を判定する。
【0012】
【0013】
【0014】この発明において、「基板」とは、配線を
形成し得る基材、または現に配線を形成した基材をい
い、材質、構造、形状、寸法等を問わない。たとえば、
ガラスエポキシ基板、フィルム状の基板等の他、CPU
等の回路素子を搭載するためのパッケージ等も含む。さ
らに、ガラスエポキシ基板等にソケットなどを搭載した
複合基板や、回路素子を搭載した基板も含む。
【0015】「配線」とは、導電を目的とした導体をい
い、材質、構造、形状、寸法等を問わない。基板に形成
されたプリントパターンやスルーホール、ピン等の他、
基板に取り付けられた電気コード、ソケット、コネク
タ、ピンなどにおける導電部分等も含む概念である。
【0016】「配線の一端」、「配線の他端」とは、配
線のうち検査のための信号の入力点または出力点となる
箇所をいい、材質、構造、形状、寸法等を問わない。プ
リントパターンの検査用端、コネクタ接続用端、接続用
ピン、ボンデングワイヤ等を接続するためのパッド、回
路素子やソケットを接続するためのパッド、基板に取り
付けられたソケットに設けられた差込み部やコネクタの
入出力端など、他の部品との電気的な接続点となる箇所
のほか、配線内の任意の箇所を含む。
【0017】「非接触結合」とは、2以上の部材を、絶
縁された状態で信号の授受をおこない得るように結び付
けることをいい、実施形態では、静電容量を用いて結び
つける静電結合が該当する。ただし、実施形態に限定さ
れるものではない。
【0018】「信号」とは、検査のために用いられる信
号をいい、電圧または電流のいずれをも含む概念であ
る。正弦波などの交流信号の他、直流信号、矩形状の信
号、三角状の信号、パルス状の信号等も含まれる。
【0019】「非接触結合された検査対象配線から検出
される検出信号に基づいて」とは、前記検出信号の電圧
そのものまたは当該電圧に対応若しくは関連する物理量
に基づいて、の意である。したがって、当該電圧の他、
たとえば、当該電圧に対応若しくは関連する電流や、そ
の積分値、微分値等も含まれる。
【0020】「配線の導通状態の検出」とは、配線の断
線やショートの検出の他、半断線の検出など、配線の抵
抗値の検出なども含む概念である。
【0021】「急激な変化を有する信号」とは、電圧ま
たは電流等の単位時間当りの変化量が大きい信号をい
い、例えばステップ状の立上がり若しくは立ち下がりを
有する直流信号または三角状の信号、矩形状の信号、パ
ルス状の信号等が含まれる。
【0022】
【発明の作用および効果】請求項1の基板検査装置にお
いては、前記第1の端子は、被検査基板のいずれかの検
査対象配線の一端側の端部と非接触結合される。前記移
動手段は、前記第1の端子を、前記被検査基板の検査対
象配線が形成されている面上を、前記非接触状態を保持
したまま移動させる。試験信号供給手段は、前記非接触
結合された検査対象配線の他端側の端部に試験信号を供
給する。前記判定手段は、前記非接触結合された検査対
象配線から検出される検出信号に基づいて、被検査基板
の検査対象配線の導通短絡判定を行なう。したがって、
前記第1の端子を基板表面に近づく方向及び遠ざかる方
向への移動が不要となる。これにより、検査時間を短く
することができる。また、前記導通短絡判定は前記一端
側の端子と非接触で行なえるので、前記一端側の端子に
きずがつくことがない。また、前記試験信号供給手段
は、定電圧源および前記定電圧源から出力される直流信
号を継断させることにより、電圧値が急激に変化する試
験信号を生成するスイッチ手段を備え、前記判定手段
は、前記スイッチ手段の1回の継断により、前記試験信
号が急激な変化を生じた以後に前記第1の端子に接続さ
れた接地抵抗に生じた最大電圧値に基づいて、前記配線
の導通状態を判定する。したがって、検査時間を短くす
ることができる。また、この結果、ハムノイズ等の影響
を受けにくい基板検査装置を提供することができる
【0023】請求項2の基板検査装置においては、前記
試験信号供給手段は、前記スイッチング手段を1回継断
させることにより、1回のみ急激な変化を生じる試験信
号を供給し、前記判定手段は、前記最大電圧値が、予め
設定された下限基準値と上限基準値との間にあるか否か
で、前記配線の導通状態を判定する。したがって、検査
時間を短くすることができる。また、この結果、ハムノ
イズ等の影響を受けにくい基板検査装置を提供すること
ができる。
【0024】請求項5の基板検査方法においては、前記
検査対象配線に対して第1の端子を非接触結合させて導
通短絡判定が終了すると、前記第1の端子を前記被検査
基板と非接触結合可能な距離離れた状態を保持したま
ま、前記検査対象配線が形成されている面上を移動させ
て、つぎの検査対象配線の一端側の端部と前記第1の端
子とを非接触結合させ、前記第1の端子と前記第2の端
子との間で検出される信号に基づいて、被検査基板の検
査対象配線の導通短絡判定を行なう。したがって、前記
第1の端子を基板表面に近づく方向及び遠ざかる方向へ
の移動が不要となる。これにより、検査時間を短くする
ことができる。また、前記導通短絡判定は前記一端側の
端子と非接触で行なえるので、前記一端側の端子にきず
がつくことがない。また、直流信号を継断させることに
より、急激な変化を有する信号を前記試験信号として用
い、前記試験信号が1回急激な変化を生じた以後にこの
一回の変化に応じて前記第1の端子に接続された接地抵
抗に生じた一回の最大電圧値によって前記配線の導通状
態を判定する。したがって、検査時間を短くすることが
できる。また、この結果、ハムノイズ等の影響を受けに
くい基板検査方法を提供することができる
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。
【0030】1.概略 図1に、静電容量を用いた基板検査装置であるベアボー
ドテスタ1の機能構成を示す。このベアボードテスタ1
は、回路素子が取り付けられる前のプリント基板(ベア
ボード)のプリントパターンなどの導通/非導通等を検
査する装置である。
【0031】ベアボードテスタ1は、信号処理部7、プ
ローブ部40、ヘッド駆動部22、24、ヘッド52、
54を備えている。信号処理部7は、スイッチ部SW
p、スイッチ部SWh、信号源46、信号検出部48、
およびコンピュータ44を有する。
【0032】ヘッド52、54は、後述するように、ヘ
ッド駆動部22、24によってそれぞれ、基板の表面を
移動する。信号源46から出力された試験信号は、スイ
ッチ部SWh,SWpによって、所望の検査対象配線に
与えられる。また、検査対象配線に与えられた試験信号
は、スイッチ部SWh,SWpによって、ヘッド52、
ヘッド54または選択されたプローブにて検出される。
検出された検出信号は、図1に示す信号検出部48にお
いて所定の処理がなされたあと、コンピュータ44に与
えられる。コンピュータ44は、与えられた信号に基づ
いて、スイッチ部SWpおよびスイッチ部SWhにより
選択されたプリントパターンの導通または短絡状態を判
定する。
【0033】1)基板について 検査の対象となる基板について、図2を用いて説明す
る。本実施形態においては、図2に示すように、表面に
プリントパターンおよびその一端側のパッド、裏面にそ
の他端側のパッドが形成された基板を用いた。
【0034】基板32の表面には、検査対象配線である
複数のプリントパターン34a、34b、・・・が形成
されている。これら複数のプリントパターン34a、3
4b、・・・を、まとめてプリントパターン部34と呼
ぶ。プリントパターン34a、34b、・・・の一端
は、基板32の裏にそれぞれ、パッド36a、36b、
・・・が形成されている。パッド36a、36b、・・
・をまとめて、パッド部36と呼ぶ。パッド部36は、
後述するプローブ部40を接触させることができる程度
にラフパターンで構成されている。プリントパターン3
4a、34b、・・・の他端は、それぞれパッド38
a、38b、・・・となっている。パッド38a、38
b、・・・をまとめて、パッド部38と呼ぶ。パッド部
38には、チップが実装されるために、隣接する各パッ
ド38a、38b、・・・の配列ピッチは極めて小さい
(ファインピッチ(高密度))。
【0035】2)プローブおよび非接触ヘッドについて プローブおよび非接触のヘッドについて説明する。図1
に示すベアボードテスタ1は、基板32のパッド36
a、36b、・・・と電気的に接続される複数のプロー
ブ40a、40b、・・・を備えている。複数のプロー
ブ40a、40b、・・・を、まとめてプローブ部40
と呼ぶ。プローブ部40には、第1のスイッチ手段であ
るスイッチ部SWpが接続されている。スイッチ部SW
pは、コンピュータ44からの切替命令に基づいて切換
えられ、信号源46または信号検出部48と接続するプ
ローブを切換える。
【0036】基板32のパッド部38の各パッドの上に
は、コンピュータ44からの移動命令に基づいて、所望
のパッド上に位置するように、XY方向に移動可能なヘ
ッド52、54が設けられている。ヘッド52、54に
ついて、図3、図4を用いて説明する。
【0037】図3、図4に示すように、ヘッド52には
シャフト63が貫通可能な貫通孔が形成されている。し
たがって、ヘッド52は、図に示すヘッド駆動部22
によって、シャフト63に沿ってY方向またはその逆方
向に移動可能である(図3参照)。シャフト63も同様
に、シャフト61、62が貫通可能な貫通孔が形成され
ており、シャフト61、62に沿ってX方向またはその
逆方向に移動可能である。これにより、ヘッド52は検
査対象領域71内の所望のパッド上に位置することがで
きる。
【0038】ヘッド54についても、同様に、シャフト
64に沿って、Y方向またはその逆方向に移動可能であ
り、このシャフト64は、シャフト61、62に沿って
X方向またはその逆方向に移動可能である。
【0039】図4に示すように、ヘッド52の先端52
aは、基板保持板2に載置された検査対象の基板32の
パッド上に位置する。基板32と先端52aの関係につ
いて、図5Aを用いて説明する。本実施形態において
は、基板32の表面絶縁シート33で覆い、この絶縁
シート33に先端52aを当接させた。これにより、基
板32のパッド部38の各パッドと先端52aが一定の
距離(絶縁シート33の厚み)離れた状態が保たれる。
したがって、ヘッド52をXY方向に移動させても、一
定の容量の静電結合関係が構成される。
【0040】なお、絶縁シート33をヘッド52の先端
52aが滑りやすい材質とした。また、先端52aの形
状を球状とすることにより、ヘッド52をXY方向に移
動させる際に、スムーズに移動可能とした。しかし、ヘ
ッドの形状については、かかる球状に限定されず、ヘッ
ド52をXY方向に移動させる際に、スムーズに移動可
能な形状であればどの様な形状でもよく、例えば、図5
B、図5Cにそれぞれ示す様に、円柱形状の角を面取り
(C面加工)、丸め処理(R処理)等行なってもよい。
【0041】なお、本実施形態においては、ヘッド5
2、54が第1の端子に該当し、プローブ40a、40
b、・・・がそれぞれ第2の端子に該当し、非接触結合
された検査対象配線の他端側の端部に接触して試験信号
を供給する。
【0042】4)スイッチ部SWh,SWpについて つぎに、図6を用いて、各スイッチ部について説明す
る。
【0043】プローブ部40を切換えるスイッチ部SW
pは、図6に示すように、複数のスイッチSWp1、S
Wp2、・・・を備えている。各スイッチは、図1に示
すコンピュータ44の指示により継断され、信号源46
から与えられる信号を、プローブ部40の所望のプロー
ブに与える。なお、スイッチSWp1aは電力供給を行
なう場合の選択スイッチであり、スイッチSWp1bは
リターン側の選択スイッチである。
【0044】ヘッド52は、スイッチ部SWh1および
SW11によって、接続状態が切換えられる。なお、ス
イッチSWh1aは電力供給を行なう場合の選択スイッ
チであり、スイッチSWh1bは、アンプに接続するス
イッチである。また、スイッチSW11は、ピークホー
ルド回路に接続するアンプを選択するスイッチである。
【0045】例えば、図2に示すパターン34aの導通
をチェックする場合には以下の様に各スイッチが切換え
られる。ここでは、パターン34aの端部パッド36a
に当接しているスイッチが図6に示すスイッチSWp1
であるものとする。まず、スイッチSWh1のスイッチ
SWh1bをオンとし、スイッチSWh1aをオフとす
る。さらに、スイッチSW11をオンにする。そして、
スイッチSWp1aをオンとし、スイッチSWp1bを
オフとする。これにより、パッド36aに信号源46か
ら与えられた信号が印加され、ヘッド52で検出された
信号がアンプAp1に与えられる。
【0046】なお、ヘッド54についてもヘッド52と
同様に、スイッチ部SWh2およびSW12によって接
続状態が切換えられる。
【0047】また、図2に示すパターン134gの導通
をチェックする場合には、ヘッド52、54間で導通検
査することとなるので、パッド134gにヘッド54に
信号源46から与えられた信号を印加し、ヘッド52に
て検出できるように、図6に示すスイッチSWh1、S
Wh2を切換えればよい。例えば、スイッチSWh1の
スイッチSWh1bをオンとし、スイッチSWh1aを
オフにする。さらに、スイッチSW11をオンにする。
そして、スイッチSWh2のスイッチSWh2bをオフ
とし、スイッチSWh2aをオンとすればよい。
【0048】なお、逆に、スイッチSWh2のスイッチ
SWh2bをオンとし、スイッチSWh2aをオフと
し、スイッチSWh1のスイッチSWh1bをオフと
し、スイッチSWh1aをオンする。さらに、スイッチ
SW12をオンにするようにしてもよい。
【0049】また、図2に示すパターン34aとパター
ン34bの短絡をチェックする場合には、パッド36a
とパッド36b間の短絡検査することとなるので、パッ
ド36aに信号源46から与えられた信号を印加し、パ
ッド36bに接地電位を与える。すなわち、例えば、パ
ッド36aに当接しているスイッチが図6に示すスイッ
チSWp1である場合には、スイッチSWp1aをオン
とし、スイッチSWp1bをオフとする。そして、パッ
ド36bに当接しているスイッチが図6に示すスイッチ
SWp2である場合には、スイッチSWp2aをオフと
し、スイッチSWp1bをオンとすればよい。
【0050】また、図2に示すパターン134gとパタ
ーン134hとの短絡をチェックする場合には、ヘッド
52、54間で短絡していないかを検査することとなる
ので、例えば、パッド134gにヘッド54に信号源4
6から与えられた信号を印加し、ヘッド52から検出す
るように、図6に示すスイッチSWh1、SWh2を切
換えればよい。この場合、スイッチSWh1のスイッチ
SWh1bをオンとし、スイッチSWh1aをオフす
る。さらに、スイッチSW11をオンにする。そして、
スイッチSWh2のスイッチSWh2bをオフとし、ス
イッチSWh2aをオンとすればよい。
【0051】4)信号処理について つぎに、図1に示す信号源46および信号検出部48に
おける信号処理について説明をする。ここでは、図2に
示すパッド36aにスイッチSWp1が、パッド36b
にスイッチSWp2が、パッド36cにスイッチSWp
3が・・・当接しており、ヘッド52をパッド38a、
38b、3c・・・と移動させ、パターン34a、3
4b,34c・・・の導通を順次チェックする場合につ
いて説明する。
【0052】まず、コンピュータ44は、図1に示すヘ
ッド駆動部22に、ヘッド52をパッド38a上に位置
させる駆動命令を与える。これにより、ヘッド52は絶
縁シート33に当接して、パッド38a上に移動する。
これにより、ヘッド52はパッド38aと静電結合可能
となり、図7に示すような等価回路が形成されることと
なる。なお、この場合、抵抗R1はスイッチSWp1a
およびSWh1bの内部抵抗を表わし、抵抗R2は基板
32のプリントパターン34aの抵抗を表わし、抵抗R
3は信号検出部48内の接地抵抗を表わす。また、静電
容量C1は、ヘッド52の端部52aと、絶縁シート3
3(図5参照)と、パッド38a(図5参照)とにより
形成されたコンデンサを表わす。Eは、信号源46の直
流電圧を表わす。
【0053】図8を用いて、信号処理の際のスイッチの
切換えタイミングについて説明する。なお、図8におい
ては、説明の便宜上、スイッチ部SWp、SWhを構成
するスイッチのうち、一部のスイッチについての記載を
省略している。
【0054】この実施形態においては、信号源46とし
て定電圧源を用いているので、図7に示すスイッチ部S
Wpには、信号源46から一定電圧Eが与えられる。
(図8、(a)参照)。コンピュータ44は、スイッチ
部SWh1に指示を送り、スイッチSWh1bをONと
し(図8、(c)参照)、スイッチSWh1aをOFF
とするとともに、SW11をONとする。そして、コン
ピュータ44は、スイッチ部SWpに指示を送り、スイ
ッチSWp1aをオン(ON)とし、スイッチSWp1
bをオフ(OFF)とする(図6、図8(b)参照)。
【0055】上述のスイッチSWp1aがONとなった
とき、図7に示す等価回路が閉じて、下記の電流iが流
れる、 i=E/(R1+R2+R3)・exp(-αt) (1) ここで、α=1/{(R1+R2+R3)・C1}である。
【0056】したがって、アンプ74への入力電圧Vx
は、下記の式(3)で表される。
【0057】Vx=R3・i・・・(3) 式(1)、式(3)より、アンプ74への入力電圧Vxは、下記
の式(4)で表される。
【0058】 Vx=R3E/(R1+R2+R3)・exp(-αt) (4) ここで、α=1/{(R1+R2+R3)・C1}である。
【0059】電圧Vxは、アンプ74により増幅された
のち、ピークホールド回路76により、その最大値(図
8、(d)の電圧Vaに対応する値)が検出され保持さ
れる。ピークホールド回路76は、D/Aコンバータ
(図示せず)を備えており、デジタル化された前記最大
値がコンピュータ44に送られる。なお、ピークホール
ド回路76の機能の一部を、コンピュータ44を用いて
実現することもできる。
【0060】コンピュータ44は、当該最大値に基づい
て、基板32のプリントパターン34aの導通状態を判
定する。式(4)から分かるように、アンプ74への入力
電圧Vxは、ほぼ、スイッチSWp1aがONとなると
同時に、最大の電圧Va(=R3/(R1+R2+R3)・E)を示す
(図8、(d)参照)。
【0061】もし、プリントパターン34aが断線して
いなければ、アンプ74への入力電圧Vxは、図8
(d)のようになる。一方、プリントパターン34aが
断線していれば、プリントパターン34aに関するアン
プ74への入力電圧Vxは、(h)のようになり、最大
値V'cは、極めて小さい値となる。これは、式(2)に
おいて、プリントパターンの抵抗を表わすR2を無限大
(完全断線)にすると、時間tのいかんにかかわらず、 Vx=0 になることからも分かる。
【0062】したがって、たとえば、当該最大値が、予
め設定された下限基準値と上限基準値との間にあるか否
かにより、断線しているか否かを容易に判定することが
できる。これにより、ピークホールド回路76による最
大値検出処理を、極く短時間で終了することができる。
このため、プリントパターンの導通状態の判定処理を、
極めて短い時間で行なうことが可能となる。また、この
結果、ハムノイズ等の影響も受けにくい。
【0063】コンピュータ44は、以下、同様に、ヘッ
ド52を移動させつつ、スイッチ部SWpおよびスイッ
チ部SWh1の各スイッチを適宜切換えつつ、プリント
パターン34b,34c,・・・についても導通状態の
検査を行なう。
【0064】なお、スイッチSWp1aについては、プ
リントパターン34bの検査を行なう場合に、OFFに
してもよく、またONのままでもよい。
【0065】なお、この実施形態においては、上述のよ
うにヘッド52は、パッド群38a,b・・・と、それ
ぞれ独立したコンデンサにより静電結合される。したが
って、個々のコンデンサC1の静電容量は、比較的小さ
くなる。すなわち、式(1)に示すαは比較的大きな値と
なる(すなわち、時定数が小さくなる)。これにより、
電流i≒0となるまでの時間tが短い。したがって、さ
らに短サイクルでプリントパターンの導通状態の判定処
理を行なうことができる。
【0066】このように、本実施形態においては、絶縁
シート33によって非接触状態を保持したまま、すなわ
ち、基板の厚み方向(Z方向)へのヘッド52、54の
移動を行なうことなく、XY方向にヘッド52、54を
移動させることができる。したがって、高速に、かつ正
確にプリントパターンの導通状態を検査することができ
る。
【0067】すなわち、配線の他端が高密度で配置され
ている基板に対しても、高価なファインピッチのプロー
ブを用いる必要がない。また、配線の他端に傷を付ける
こともない。
【0068】また、配線の他端に接続または結合された
第2の端子と、配線の一端に結合された第1の端子との
間に生ずる電圧に基づいて、配線の導通状態を検出す
る。したがって、配線上の断線の位置や、配線相互のシ
ョートの有無にかかわらず、断線を検出することができ
る。
【0069】さらに、所定の信号を、急激な変化を有す
る信号としている。したがって、当該信号が与えられた
場合に第1の端子と第2の端子との間に生ずる電圧も、
当該信号の変化に対応して急激に変化する。このため、
この急激な変化を検出することにより配線の導通状態を
判定することができるので、検査を高速に行なうことが
できる。また、この結果、ハムノイズ等の影響を受けに
くい。
【0070】なお、第1の端子を配線の一端と非接触結
合し、第2の端子を配線の他端と接続することにより、
第1の端子も配線と非接触結合する場合に比較し、結合
容量は、かなり小さくなる。このため、検査時に信号電
流が流れる回路の時定数が小さくなり、検査時間をいっ
そう短縮することが可能となる。
【0071】すなわち、高密度で配線された基板に対し
ても、安価で信頼性の高い検査を短い時間で行なうこと
ができる。
【0072】2.他の実施形態について なお、本実施形態においては、X方向およびY方向に平
行移動させることにより、ヘッド52、54を所望の位
置に移動させる装置に適用した場合について説明した
が、これに限定されず、ヘッドが所望の位置に移動させ
る可能なものであればどの様なものであってもよく、例
えば、ヘッドが軸を中心にXY平面上を回転することに
より、所望の位置に移動可能なものでもよい。
【0073】なお、ピークホールド回路76による、プ
リントパターン34aについての最大値検出処理(電圧
Vaに対応する最大値を検出する処理)終了直後にスイ
ッチSWp1aをOFFとし、ヘッド52を移動させ、
その後、スイッチSWp2aをONとするよう構成する
こともできる。このように構成すれば、プリントパター
ン34aに流れる電流iがほぼ0となるのを待つことな
く、つぎのプリントパターン34bの検査に移行するこ
とができる。このため、さらに短サイクルでプリントパ
ターンの導通状態の検査を行なうことができる。また、
このように構成すれば、仮に上述の時定数(式(1)、(2)
におけるαの逆数)が大きい場合であっても、検査のサ
イクルが極端に大きくなることはない。
【0074】また、上述の実施形態においては、検査に
用いる所定の信号として、急激な変化を有する信号を例
に説明したが、この発明はこれに限定されるものではな
い。検査に用いる所定の信号として、たとえば、正弦波
交流などの交流信号を用いることもできる。
【0075】所定の信号として交流信号を用いる場合に
は、図9に示すように、信号源46として、たとえば正
弦波発振器を用いればよい。たとえば10kHz程度の
周波数を持つ正弦波が、信号源46において生成され
る。また、信号検出部48を構成する要素として、図7
のピークホールド回路76に替えて、波形観測回路80
を用いればよい。波形観測回路80は、入力された信号
を処理してそのレベルや波形を評価する回路であり、具
体的には、たとえば検波回路やオシロスコープ等が用い
られる。
【0076】この場合、コンピュータ44は、図10に
示すように、スイッチ部SWpおよびスイッチ部SWh
の各スイッチを切換える(図10、(b)参照)ことに
より、信号源46において生成された正弦波(図10、
(a)参照)を、検査対象のプリントパターンに与える
とともに、信号検出部48を介して得られたデータに基
づいて、各プリントパターンの導通状態の判定を行な
う。
【0077】プリントパターンが断線していない場合に
は、アンプ74への入力電圧Vxは(c)のようにな
る。一方、プリントパターンが断線している場合には、
アンプ74への入力電圧Vxは(d)のようになる。す
なわち、プリントパターンが断線しているような場合に
は、入力レベルが極めて小さい値となるので、容易に判
定することができる。
【0078】なお、このような交流信号を用いる場合、
急激な変化を有する信号を用いる前述の実施形態のよう
な検査の高速化は、それほど期待できない。しかし、こ
のような交流信号を用いることにより、正弦波発振器や
検波回路など、非接触の検査装置に比較的よく用いられ
る回路を用いて装置を構成することができるので、装置
の設計コストの低減や、既存部品の転用による装置の製
造コストの低減、納期の短縮化等が期待できる。
【0079】また、上述の実施形態においては、信号源
46として定電圧源を用いるとともに(図8、(a)参
照)、信号源46から発せられた直流電圧を、スイッチ
部の各スイッチを継断することで(図8、(c)参
照)、急激な立上がり部分を持つステップ状の電圧を得
るよう構成したが、信号源46として、急激な変化を有
する信号を順次生成するような回路等を用いることもで
きる。
【0080】上述のような信号源46を用いた場合にお
ける信号処理のタイミングチャートを、図11に示す。
この例では、信号源46として矩形波発生回路を用いて
いる。コンピュータ44は、信号源46で生成された各
矩形信号の立上がり部(図11、(a)参照)の位相に
ほぼ同期させて、スイッチ部SWpおよびSWhの各ス
イッチを切換えることにより(図11、(b)、(c)
参照)、信号源46で順次生成される各矩形信号を、各
プリントパターン34a、34b、・・・(図1参照)
に分配することができる。この例におけるアンプ74へ
の入力電圧Vxの様子や、アンプ74入力後の処理は、
図7に示される例と同様である。
【0081】なお、図11に示す例では、信号源46に
おいて矩形波を生成するよう構成したが、図12Aに示
すように、信号源46において三角波を生成するよう構
成することもできる。図12Aにおいて、各三角状の信
号は急激な立上がり部(a)を有する。また、図12B
に示すように、信号源46においてパルス列を生成する
よう構成することもできる。図12A同様、図12Bに
おいても、各パルス信号は急激な立上がり部(b)を持
っている。
【0082】急激な立上がり部を有する信号は、これら
に限定されるものではなく、時間0で立上がる信号の
他、少し時間をかけて立上がる信号も含まれる。また、
急激な立下がり部を有する信号も含まれる。
【0083】なお、本実施形態においては、片面にヘッ
ド52、54を設けた場合について説明したが、図13
に示す両面にファインピッチのパッドが存在する基板1
32についても、両面にヘッド152、154、16
2、164を有する検査装置100を用いることによ
り、検査が可能となる。
【0084】なお、上述の実施形態においては、信号が
急激な変化を生じた以後に第1の端子に生じた最大電圧
に基づいて、配線の導通状態を判定するよう構成した
が、この発明はこれに限定されるものではない。たとえ
ば、信号が急激な変化を生じた以後における、第1の端
子と第2の端子との間に生ずる電圧の所定時間内の平均
値、所定時間経過後の電圧値、定常偏差電圧、第1の端
子と第2の端子との間を流れる電流の最大値、平均値ま
たは積分値など、急激な変化を有する信号を与えた場合
における、第1の端子と第2の端子との間に生ずる電圧
に関連した量に基づいて、配線の導通状態を判定するよ
う構成することができる。ただし、前記実施形態のよう
に、前記最大電圧に基づいて配線の導通状態を判定する
よう構成すれば、より短時間で配線の導通状態を検査す
ることができる。
【0085】なお、図1に示すコンピュータ44の機能
の一部または全部を、ハードウェアロジックにより実現
することもできる。また、信号源46または信号検出部
48の機能の一部または全部を、コンピュータを用いて
実現することもできる。
【0086】また、上述の実施形態においては、第2の
端子が、配線の他端との間で静電容量によって結合され
るよう構成した。これにより、簡単な構成で、信頼性の
高い検査を行なうことができる。
【0087】また、上述の実施形態においては、第1の
端子が、配線の一端と接続されるよう構成したが、第1
の端子が、静電容量などによって配線の一端と結合され
るよう構成することもできる。
【0088】また、上述の実施形態においては、検査対
象の基板が、相互に接続された複数の他端を備えた配線
を有する基板である場合を例に説明したが、この発明
は、このような基板の検査に限定されるものではない。
【0089】また、上述の実施形態においては、ベアボ
ードテスタを例に説明したが、この発明は、ベアボード
テスタに限定されるものではない。CPU等の回路素子
を搭載した基板の検査装置や、回路素子を搭載するため
のパッケージ等の検査装置など、基板検査装置一般およ
び基板検査方法一般に適用できる。
【0090】また、直流信号を生成する信号源を設け、
前記第1のスイッチ手段を順次切換えることにより、信
号源で生成された直流信号から前記急激な変化を有する
信号を得るとともに、選択された前記第1の端子により
特定された配線の導通状態を、当該得られた信号を用い
て順次検出するよう構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図l】この発明の一実施形態であるベアボードテスタ
1の全体概略図である。
【図2】検査対象の基板を示す平面図である。
【図3】ムービングヘッドの構造を示す平面図である。
【図4】ムービングヘッドの構造を示す側面図である。
【図5】図5Aは、図4における部分Qの拡大図であ
る。図5B、Cは、先端形状の他の形態を示す図であ
る。
【図6】信号処理を説明する回路構成を示す。
【図7】信号処理を説明するための等価回路図である。
【図8】信号処理の際のタイミングチャートである。
【図9】正弦波交流測定回路を用いた場合の等価回路を
示す。
【図10】正弦波交流測定回路を用いた場合のタイミン
グチャートである。
【図11】他の例による信号処理の際のタイミングチャ
ートである。
【図12】信号形状の他の実施形態を示す図である。
【図13】他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
32・・・・・・・・・・・基板 44・・・・・・・・・・・コンピュータ 46・・・・・・・・・・・信号源 74・・・・・・・・・・・アンプ 76・・・・・・・・・・・ピークホールド回路 E・・・・・・・・・・・・一定電圧 SWp・・・・・・・・・・スイッチ部 SWh・・・・・・・・・・スイッチ部 Vx ・・・・・・・・・・・入力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−146323(JP,A) 特開 平5−264672(JP,A) 特開 平6−160457(JP,A) 特開 平8−226949(JP,A) 特開 平11−64428(JP,A) 特開 平10−311859(JP,A) 特開 平9−264919(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A)被検査基板のいずれかの検査対象配線
    の一端側の端部と非接触結合される第1の端子、 B)前記第1の端子を、前記被検査基板の検査対象配線
    が形成されている面上を、前記非接触状態を保持したま
    ま移動させる移動手段、 C)定電圧源および前記定電圧源から出力される直流信
    号を継断させることにより、電圧値が急激に変化する試
    験信号を生成するスイッチ手段を備えた試験信号供給手
    段、 D)前記非接触結合された検査対象配線の他端側の端部
    に前記試験信号供給手段で生成された試験信号を供給す
    る第2の端子、 E)前記非接触結合された検査対象配線から検出される
    検出信号に基づいて、被検査基板の検査対象配線の導通
    短絡判定を行なう判定手段であって、前記スイッチ手段
    1回の継断により、前記試験信号が急激な変化を生じ
    た以後に前記第1の端子に接続された接地抵抗に生じた
    最大電圧値によって前記配線の導通状態を判定する判定
    手段、 を備えたことを特徴とする基板検査装置。
  2. 【請求項2】A)被検査基板のいずれかの検査対象配線
    の一端側の端部と非接触結合される第1の端子、 B)前記第1の端子を、前記被検査基板の検査対象配線
    が形成されている面上を、前記非接触状態を保持したま
    ま移動させる移動手段、 C)定電圧源および前記定電圧源から出力される直流信
    号を継断させることにより、電圧値が急激に変化する試
    験信号を生成するスイッチ手段を備えた試験信号供給手
    段、 D)前記非接触結合された検査対象配線の他端側の端部
    に前記試験信号供給手段で生成された試験信号を供給す
    る第2の端子、 E)前記非接触結合された検査対象配線から検出される
    検出信号に基づいて、被検査基板の検査対象配線の導通
    短絡判定を行なう判定手段であって、前記スイ ッチ手段
    の継断により、前記試験信号が急激な変化を生じた以後
    に前記第1の端子に接続された接地抵抗に生じた最大電
    圧値に基づいて、前記配線の導通状態を判定する判定手
    段、 を備えた基板検査装置であって、 前記試験信号供給手段は、前記スイッチング手段を1回
    継断させることにより、1回のみ急激な変化を生じる試
    験信号を供給し、 前記判定手段は、前記最大電圧値が、予め設定された下
    限基準値と上限基準値との間にあるか否かで、前記配線
    の導通状態を判定すること、を特徴とする基板検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の基板検査装置に
    おいて、 前記第2の端子は前記検査対象配線の他端側の端部と接
    触していること、 を特徴とする基板検査装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2の基板検査装置に
    おいて、 前記第2の端子は前記検査対象配線の他端側の端部と非
    接触結合していること、 を特徴とする基板検査装置。
  5. 【請求項5】被検査基板の検査対象配線に第1の端子を
    非接触結合させるとともに、前記検査対象配線に第2の
    端子から試験信号を供給して検査対象配線の導通短絡判
    定を行なう基板検査方法であって、 前記検査対象配線に対して第1の端子を非接触結合させ
    て導通短絡判定が終了すると、 前記第1の端子を前記被検査基板と非接触結合可能な距
    離離れた状態を保持したまま、前記検査対象配線が形成
    されている面上を移動させて、つぎの検査対象配線の一
    端側の端部と前記第1の端子とを非接触結合させ、 前記第1の端子と前記第2の端子との間を流れる電流に
    基づいて、被検査基板の検査対象配線の導通短絡判定を
    行なう基板検査方法において、 直流信号を継断させることにより生成した急激な電圧変
    化を有する信号を前記試験信号として用い、 前記試験信号が1回急激な変化を生じた以後にこの一回
    の変化に応じて前記第1の端子に接続された接地抵抗に
    生じた一回の最大電圧値によって前記配線の導通状態を
    判定すること、 を特徴とする基板検査方法。
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