JP2002004828A - エンジンにおけるブリーザ構造 - Google Patents

エンジンにおけるブリーザ構造

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JP2002004828A JP2000187526A JP2000187526A JP2002004828A JP 2002004828 A JP2002004828 A JP 2002004828A JP 2000187526 A JP2000187526 A JP 2000187526A JP 2000187526 A JP2000187526 A JP 2000187526A JP 2002004828 A JP2002004828 A JP 2002004828A
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    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/04Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クランクシャフトに連動して回転する回転部材
と、回転部材を収納するケーシングとを備える補機が、
エンジン本体に結合されるカバーをケーシングの一部と
してエンジン本体に取付けられるエンジンにおいて、部
品点数の低減を図るとともに作業工数の低減を可能とし
つつ、ブローバイガス中からオイル成分を効果的に分離
する。 【解決手段】ブローバイガスを導くブローバイガス通路
29がエンジン本体5に設けられ、ブローバイガス通路
29の下流端に通じるラビリンス通路68が、エンジン
本体5およびカバー35の結合面間に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのブリー
ザ構造に関し、特に、クランクシャフトに連動して回転
する回転部材と、回転部材を収納するケーシングとを備
える補機が、エンジン本体に結合されるカバーをケーシ
ングの一部としてエンジン本体に取付けられるエンジン
において、ブローバイガスの気液分離性能を高めるため
のブリーザ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブローバイガスからオイル成分を
分離し、ガス成分だけをエアクリーナ等に導くようにし
たブリーザ構造が、たとえば実公昭55−45044号
および実公昭57−6728号公報等で知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
ヘッドカバーと、該ヘッドカバーの内面に取付けられる
ブリーザプレートとの間に形成した屈曲流路に、ブロー
バイガスを流通させることにより、ブローバイガス中か
らオイル成分を分離するようにしている。しかるにかか
る構造では、ブリーザプレートが必要になるとともに、
そのブリーザプレートをヘッドカバーに取付ける作業も
必要となる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、部品点数の低減を図るとともに作業工数の低
減を可能としつつ、ブローバイガス中からオイル成分を
効果的に分離し得るようにしたエンジンにおけるブリー
ザ構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、クランクシャフトに連動し
て回転する回転部材と、該回転部材を収納するケーシン
グとを備える補機が、エンジン本体に結合されるカバー
を前記ケーシングの一部としてエンジン本体に取付けら
れるエンジンにおいて、ブローバイガスを導くブローバ
イガス通路がエンジン本体に設けられ、前記ブローバイ
ガス通路の下流端に通じるラビリンス通路が、前記エン
ジン本体および前記カバーの結合面間に形成されること
を特徴とする。
【0006】このような構成によれば、エンジン本体に
取付けられる補機のケーシングの一部であるカバーと、
エンジン本体との間にラビリンス通路が形成されるの
で、ブローバイガス中からオイル成分を効果的に分離す
るラビリンス通路を、補機以外の他の部品を用いること
なく簡単に形成することができ、部品点数の低減を図る
とともに作業工数を低減することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記補機が、シリンダヘッ
ドに取付けられるウォータポンプであることを特徴と
し、かかる構成によれば、ウォータポンプ内の冷却水に
よって、ブローバイガス中の水蒸気が結露せず、かつブ
ローバイガス中のオイルがガス化しない程度にラビリン
ス通路の温度が保持されることになり、オイル成分をよ
り効果的に分離してオイル消費量を減少することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明す
る。
【0009】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1はエンジンの側面図、図2は図1の2−2
線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図
2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図であ
る。
【0010】図1〜図3において、たとえばスクータ型
の自動二輪車に搭載されるエンジンEは、たとえば単気
筒の4サイクルエンジンであり、そのエンジン本体5
は、クランクケース半部7を一体に備えるシリンダブロ
ック6と、前記クランクケース半部7とともにクランク
ケース9を構成するようにしてクランクケース半部7に
結合されるクランクケース半体8と、クランクケース9
とは反対側でシリンダブロック6に結合されるシリンダ
ヘッド10と、シリンダブロック6とは反対側でシリン
ダヘッド10に結合されるヘッドカバー11とを備え
る。
【0011】シリンダブロック6内にはシリンダライナ
12が設けられており、このシリンダライナ12にはシ
リンダヘッド10との間に燃焼室13を形成するピスト
ン14が摺動自在に嵌合され、該ピストン14はコンロ
ッド15を介してクランクシャフト16(図1参照)に
連結される。
【0012】シリンダヘッド10の下部側面には排気ポ
ート17が設けられ、この排気ポート17には図示しな
い排気系が接続される。またシリンダヘッド10の上部
側面には吸気ポート18が設けられ、この吸気ポート1
8には図示しない吸気系が接続される。またシリンダヘ
ッド10には、燃焼室13および排気ポート17間を連
通・遮断する排気弁19と、燃焼室13および吸気ポー
ト18間を連通・遮断する吸気弁20とが、開閉作動可
能に配設されており、それらの排気弁19および吸気弁
20は動弁機構21により開閉駆動される。
【0013】該動弁機構21は、前記クランクシャフト
16と平行な軸線を有してシリンダヘッド10に回転自
在に支承されるカムシャフト22と、該カムシャフト2
2と平行な軸線を有してシリンダヘッド10に支持され
る排気側および吸気側ロッカシャフト23,24と、一
端を排気弁19に連接せしめるとともに前記カムシャフ
ト22に設けられる排気側カム25に他端を摺接させて
排気側ロッカシャフト23で揺動可能に支持される排気
側ロッカアーム27と、一端を吸気弁20に連接せしめ
るとともに前記カムシャフト22に設けられる吸気側カ
ム26に他端を摺接させて吸気側ロッカシャフト24で
揺動可能に支持される吸気側ロッカアーム28とを備え
る。
【0014】エンジン本体5において、クランクケース
9からシリンダブロック6を経てシリンダヘッド10に
至るまでの間には、クランクケース9内からのブローバ
イガスを導くブローバイガス通路として機能するカムチ
ェーン室29が、前記カムシャフト22の一端を臨ませ
るようにして設けられており、カムシャフト22の一端
にはカムシャフト22とは反対側を開放した椀状の被動
スプロケット30が固定される。前記カムチェーン室2
9内には、前記クランクシャフト16からの回転動力を
伝達する無端のカムチェーン31が走行可能に収納さ
れ、被動スプロケット30に巻掛けられる。これによ
り、被動スプロケット30およびカムシャフト22に
は、クランクシャフト16の回転動力が1/2に減速さ
れて伝達される。
【0015】図4を併せて参照して、シリンダヘッド1
0の一側面には、前記被動スプロケット30およびカム
シャフト22を挿入するための挿入孔32と、該挿入孔
32に隣接した位置に配置されるパイプ挿入孔33とが
設けられるとともに、それらの孔32,33相互間を仕
切るとともに両孔32,33を囲む取付け座34が形成
される。而して取付け座34にはカバー35が締結さ
れ、前記挿入孔32はカバー35で閉じられる。
【0016】ところでシリンダヘッド10には、クラン
クシャフト16に連動して回転する回転部材としてのロ
ータ37と、該ロータ37を収納するケーシング38と
を備える補機としてのウォータポンプ36が、前記ケー
シング38の一部を前記カバー35で構成するようにし
て取付けられる。
【0017】前記ケーシング38は、カムシャフト22
側を閉じた有底円筒状に形成されて前記被動スプロケッ
ト30内に挿入されるケーシング主体39と、該ケーシ
ング主体39の開放端に嵌合、固定される仕切り板40
と、前記カバー35とで構成されるものであり、ケーシ
ング主体39の開放端部は、外方に臨んで前記挿入孔3
2に設けられる係止段部41に係合するようにして挿入
孔32に嵌合され、カバー35は、前記仕切り板40を
ケーシング主体39との間に挟んでシリンダヘッド10
の取付け座34に締結される。
【0018】ケーシング主体39の閉塞端壁中央部およ
び仕切り板40の中央部には、カムシャフト22と同軸
である回転軸42の両端が回転可能に支持される。該回
転軸42に固定されるロータ37がケーシング主体39
内に収容され、ロータ37の外面には、複数のマグネッ
ト43,43…が固着される。一方、ケーシング主体3
9を覆う被動スプロケット30の内面にも複数のマグネ
ット44,44…が固着されており、クランクシャフト
16に連動して被動スプロケット30が回転するのに応
じてロータ37が回転軸42とともに回転する。
【0019】ケーシング主体39内には前記仕切り板4
0でカバー35側と仕切られた渦室45が形成されてお
り、この渦室45内に収納されるインペラ46がロータ
37に設けられる。
【0020】仕切り板40の中央部で前記回転軸42を
囲む複数箇所には、仕切り板40およびカバー35間に
形成される吸入室48を渦室45の中央部に連通させる
吸入口47…が設けられ、また仕切り板40の外周部に
は、仕切り板40およびカバー35間に形成される吐出
室50を渦室45の外周部に連通させる吐出口49が設
けられる。而して吸入室48から吸入口47…を介して
渦室45の中央部に吸入された冷却水は、インペラ46
の回転によって加圧され、吐出口49から吐出室50に
吐出される。しかも吐出室50は、エンジン本体5にお
けるシリンダブロック6およびシリンダヘッド10に設
けられているウォータージャケット51に、導管52
(図2では鎖線で示す)を介して接続されており、ウォ
ータポンプ36から吐出される冷却水はウォータージャ
ケット51に戻されることになる。
【0021】図1に注目して、エンジン本体5のクラン
クケース9に対応する部分にはラジエータ54が取付け
られており、このラジエータ54の入口54aには、前
記ウォータージャケット51の第1出口51aが導管5
5を介して接続される。
【0022】前記第1出口51aはシリンダヘッド10
の上部に設けられるものであり、この第1出口51aに
隣接した位置でシリンダヘッド10には、ウォータージ
ャケット51の第2出口51bが設けられ、第2出口5
1bは第1出口51aよりも小径に形成される。
【0023】カバー35には、ラジエータ54の出口5
4bをウォータポンプ36の吸入室48に通じさせる状
態と、ウォータージャケット51の第2出口51bをウ
ォータポンプ36の吸入室48に通じさせる状態とを、
冷却水の温度に応じて切換える従来周知のサーモスタッ
ト55が設けられる。
【0024】このサーモスタット55が備えるサーモス
タットハウジング56は、カバー35に一体に設けられ
る筒状のハウジング部57と、該ハウジング部57の開
口端を塞ぐキャップ58とで構成される。このサーモス
タットハウジング56内には、ウォータポンプ36の吸
入室48に常時通じる出口室59と、導管62を介して
ラジエータ54の出口54bに通じる第1入口室60
と、導管63を介してウォータージャケット51の第2
出口51bに通じる第2入口室61とが形成されてお
り、サーモスタット55は、冷却水の温度が低いときに
は第1入口室60および出口室59間を遮断するととも
に第2出口室61および出口室59間を連通するように
作動し、冷却水の温度が高くなったときには第2入口室
61および出口室59間を遮断するとともに第1出口室
60および出口室59間を連通するように作動する。
【0025】図5を併せて参照して、シリンダヘッド1
0には燃焼室13に臨む点火プラグ64が取付けられ、
該点火プラグ64を挿入するためのプラグパイプ65の
内端がシリンダヘッド10に気密に嵌入される。シリン
ダヘッド10に設けられているパイプ挿入孔33を貫通
したプラグパイプ65の外端は、カバー35に設けられ
た取付け孔66に嵌合、支持される。而して点火プラグ
65に連なるコード67が備えるキャップ67aがプラ
グパイプ65の外端に気密に嵌合される。
【0026】ところでカムチェーン室29内のカムチェ
ーン31のうち、前記クランクシャフト16に設けられ
た駆動スプロケットから被動スプロケット30に向けて
の往行部すなわち上方走行部31aには、チェーンテン
ショナ87が弾発的に摺接され、前記カムチェーン31
のうち、前記被動スプロケット30から前記駆動スプロ
ケットに向けての復行部すなわち下方走行部31bに
は、チェーンガイド88が摺接される。
【0027】チェーンテンショナ87は、カムチェーン
31の上方走行部31aに沿って長く形成されるもので
あり、その一端はクランクシャフト16と平行な軸線ま
わりの回動を可能としてシリンダブロック6に支承され
る。またシリンダブロック6にはチエーンテンショナ8
7をカムチェーン31の上方走行部31aに押し付ける
力を発揮するテンショナリフタ89が、前記チェーンテ
ンショナ87の長手方向中間部に当接するようにして取
付けられる。
【0028】このようなカムチェーン31では、その下
方走行部31bがほぼ直線状に配置されるのに対し、上
方走行部31aは下方に彎曲した配置となっており、被
動スプロケット31の近傍において、シリンダライナ1
2の軸線に平行にして被動スプロケット30の軸線を通
る直線90と下方走行部31bとの間のスペースは、前
記直線90と上方走行部31aとの間のスペースよりも
大きい。
【0029】プラグパイプ65は、前記カムチェーン3
1の上方走行部31aおよび下方走行部31b間に配置
されるようにしてパイプ挿入孔33を貫通するのである
が、被動スプロケット30の近傍では、上述のように前
記直線90よりも下方に大きなスペースが確保されてい
る。このためプラグパイプ65は、外端側に向かうにつ
れて下方位置となるように傾斜して配置されており、そ
のような傾斜配置により、プラグパイプ65を前記直線
90に沿う方向で被動スプロケット30の軸線により近
接させることが可能となり、シリンダ軸線に沿う方向で
のエンジン本体5の小型化を図ることができる。しかも
外端側に向かうにつれて下方位置となるようにプラグパ
イプ65が傾斜していることにより、プラグパイプ65
からの水抜きも容易となる。
【0030】前記プラグパイプ65は、シリンダヘッド
10のパイプ挿入孔33の側面との間にカムチエェーン
室29に通じる連通路69を形成してパイプ挿入孔33
を貫通するものであり、シリンダヘッド10の取付け座
34で囲まれる部分において、シリンダヘッド10およ
びカバー35の結合面間には、前記連通路69を下部に
通じさせるラビリンス通路68が形成される。このラビ
リンス通路68は、たとえばシリンダヘッド10および
カバー35の結合面の少なくとも一方(この実施例では
両方)に凹部70を設けるとともに該凹部70の側面か
ら複数の突部71,71…を突出させるようにして構成
されるものであり、ラビリンス通路68の下部は、カム
チェーン室29のうちブローバイガス通路として機能す
る部分の下流端に連通路69を介して通じることにな
る。
【0031】またカバー35には、前記ラビリンス通路
68の上部に通じる排出管72が取付けられており、こ
の排出管72は、エンジンEにおける吸気系のエアクリ
ーナ(図示せず)に接続される。
【0032】図2および図3に特に注目して、ヘッドカ
バー11には、弁カバー74が締結されており、弁カバ
ー74およびヘッドカバー11間にリード弁75が収容
される。
【0033】このリード弁75は、弁カバー74との間
に上流側弁室80aを形成するとともにヘッドカバー1
1との間に下流側弁室80bを形成してヘッドカバー1
1および弁カバー74間に挟持される支持板79と、下
流側弁室80b内で支持板79に取付けられるストッパ
85と、支持板79およびストッパ85間に挟まれる弁
シート77およびリード弁板78とを備えるものであ
り、支持板79および弁シート77には、リード弁板7
8で塞ぎ得る弁孔76が設けられる。
【0034】弁カバー74には、エンジンEの吸気系に
おけるエアクリーナから計量された2次空気を上流側弁
室79に導入するための空気導入口81が設けられる。
また下流側弁室80bは、排気ポート17に開口するよ
うにしてシリンダヘッド10に設けられている2次空気
通路83に、シリンダヘッド10およびヘッドカバー1
1間に跨がる円筒状のノックピン82を介して連通され
る。
【0035】したがって排気ポート17で生じる排気脈
動に応じて、リード弁75が開閉して2次空気が排気ガ
スに混入され、排気ガス中のHCおよびCO等の未燃有
害成分を酸化、浄化することになる。
【0036】また下流側弁室80b内でヘッドカバー1
1には、排気ポート17側から逆流してくる高温の排気
ガスにリード弁75が曝されることを回避するための多
孔板状の遮熱板84が固定される。
【0037】次にこの実施例の作用について説明する
と、ブローバイガスを導くブローバイガス通路としての
カムチェーン室29がエンジン本体5に設けられてお
り、このカムチェーン室29においてブローバイガス通
路として機能する部分の下流端に通じるラビリンス通路
68が、エンジン本体50のシリンダヘッド10、なら
びに該シリンダヘッド10に結合されるカバー35の結
合面間に形成されている。しかもカバー35は、シリン
ダヘッド10に取付けられるウォータポンプ36が備え
るケーシング38の一部を構成するものである。
【0038】したがってブローバイガス中からオイル成
分を効果的に分離するラビリンス通路68を、ウォータ
ポンプ36以外の他の部品を用いることなく簡単に形成
することができ、ブリーザプレートをエンジン本体に取
付けるようにしていた従来のブリーザ構造に比べると、
部品点数の低減を図るとともに作業工数を低減すること
ができる。
【0039】またウォータポンプ36が備えるケーシン
グ38の一部を構成するカバー35で、ラビリンス通路
68の一部が形成されるので、ウォータポンプ36内の
冷却水によってラビリンス通路68の温度が良好に保持
される。すなわちブローバイガス中の水蒸気が結露せ
ず、かつブローバイガス中のオイルがガス化しない程度
にり、ラビリンス通路68の温度が保持され、ラビリン
ス通路68でオイル成分をより効果的に分離してオイル
消費量を減少することができる。
【0040】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ブローバイガス中からオイル成分を効果的に分離す
るラビリンス通路を、補機以外の他の部品を用いること
なく簡単に形成することができ、部品点数の低減を図る
とともに作業工数を低減することができる。
【0042】また請求項2記載の発明によれば、ブロー
バイガス中の水蒸気が結露せず、かつブローバイガス中
のオイルがガス化しない程度にラビリンス通路の温度を
保持することができ、オイル成分をより効果的に分離し
てオイル消費量を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの側面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である。
【符号の説明】
5・・・エンジン本体 10・・・シリンダヘッド 16・・・クランクシャフト 29・・・ブローバイガス通路としてのカムチェーン室 35・・・カバー 36・・・補機としてのウォータポンプ 37・・・回転部材としてのロータ 38・・・ケーシング 68・・・ラビリンス通路 E・・・エンジン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト(16)に連動して回
    転する回転部材(37)と、該回転部材(37)を収納
    するケーシング(38)とを備える補機(36)が、エ
    ンジン本体(5)に結合されるカバー(35)を前記ケ
    ーシング(38)の一部としてエンジン本体(5)に取
    付けられるエンジンにおいて、ブローバイガスを導くブ
    ローバイガス通路(29)がエンジン本体(5)に設け
    られ、前記ブローバイガス通路(29)の下流端に通じ
    るラビリンス通路(68)が、前記エンジン本体(5)
    および前記カバー(35)の結合面間に形成されること
    を特徴とするエンジンにおけるブリーザ構造。
  2. 【請求項2】 前記補機が、シリンダヘッド(10)に
    取付けられるウォータポンプ(36)であることを特徴
    とする請求項1記載のエンジンにおけるブリーザ構造。
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