JP2002004172A - 消臭性に優れたセルロース繊維又は繊維製品 - Google Patents

消臭性に優れたセルロース繊維又は繊維製品

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JP2002004172A
JP2002004172A JP2000182893A JP2000182893A JP2002004172A JP 2002004172 A JP2002004172 A JP 2002004172A JP 2000182893 A JP2000182893 A JP 2000182893A JP 2000182893 A JP2000182893 A JP 2000182893A JP 2002004172 A JP2002004172 A JP 2002004172A
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美明 酒井
Hiroyuki Miura
博之 三浦
Yutaka Tsujimoto
裕 辻本
Kazuhisa Honda
和久 本田
Tsuratake Fujitani
貫剛 藤谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、酸性臭、中性臭及び塩基性臭に対
して優れた消臭性能を有し、更に中年臭に対しても優れ
た消臭性能を有するセルロース繊維及びセルロース繊維
製品を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明のセルロース繊維又はセルロース
繊維製品は、アセタール結合、エーテル結合及びウレタ
ン結合から選ばれた化学結合によりフラボノイド類が結
合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であっ
て、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロ
ース繊維又はセルロース繊維製品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭性に優れたセ
ルロース繊維又は繊維製品に関する。
【0002】
【従来の技術】人体から発生する臭気には、酸性臭、塩
基性臭及び中性臭の性質の異なる臭気が存在している。
更に、中高年の人の皮脂には、若い人には殆ど存在しな
いパルミトオレイン酸という脂肪酸が多く存在し、これ
が過酸化脂質によって酸化分解されたり、皮膚表面に常
在している菌によって分解されて、ノネナールというア
ルデヒドが生成することが、最近の研究により明らかに
された。このノネナールという成分が中年臭の原因とな
る臭気物質であることが突き止められ、最近の話題にな
っている。
【0003】今日までに、消臭性能が付与されたセルロ
ース繊維又は繊維製品が数多く開発されている(例えば
特開平4−370270号公報、特許第2946339
号)。しかしながら、斯かるセルロース繊維又は繊維製
品は、ノネナール臭を除去する効果が不充分であり、特
にノネナール臭等の種々の臭気が混在した中年臭を有効
に除去できるものではない。
【0004】更に、消臭性能が付与されたセルロース繊
維又は繊維製品には、洗濯を繰り返し行っても消臭性能
が殆ど低下しない性能(耐洗濯性)を備えていることが
要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸性臭、中
性臭及び塩基性臭に対し優れた消臭性能を発現し得るセ
ルロース繊維及びセルロース繊維製品を提供することを
課題とする。
【0006】本発明は、中年臭に対して優れた消臭性能
を有するセルロース繊維及びセルロース繊維製品を提供
することを課題とする。
【0007】本発明は、洗濯を繰り返し行っても上記消
臭性能が殆ど低下しない性能(耐洗濯性)を備えたセル
ロース繊維及びセルロース繊維製品を提供することを課
題とする。
【0008】本発明は、上記セルロース繊維及びセルロ
ース繊維製品の製造方法を提供することを課題とする。
【0009】本発明は、上記セルロース繊維及びセルロ
ース繊維製品から作製されたエアーフィルターを提供す
ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、酸性臭、
中性臭及び塩基性臭に対し優れた消臭性能を有し、更に
中年臭に対しても優れた消臭性能を有し、しかも耐洗濯
性を備えたセルロース繊維及びセルロース繊維製品を開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、セルロース繊維及びセ
ルロース繊維製品にフラボノイド類並びにアセタール結
合、エーテル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結
合によりフラボノイド類とセルロース繊維又はセルロー
ス繊維製品とを結合させることができる化合物を含有さ
せ且つ水不溶性無機金属化合物を把持させることによ
り、上記課題を達成できることを見い出した。本発明
は、斯かる知見に基づき完成されたものである。 1.本発明は、アセタール結合、エーテル結合及びウレ
タン結合から選ばれた化学結合によりフラボノイド類が
結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であ
って、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセル
ロース繊維又はセルロース繊維製品である。 2.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品
にフラボノイド類、アセタール結合、エーテル結合及び
ウレタン結合から選ばれた化学結合によりフラボノイド
類とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合さ
せることができる化合物並びに金属イオンを付着及び/
又は含浸させ、次いで熱処理した後金属イオンを水不溶
性無機金属化合物に変換せしめて得られる、上記1に記
載のセルロース繊維又はセルロース繊維製品である。 3.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品
にフラボノイド類並びにアセタール結合、エーテル結合
及びウレタン結合から選ばれた化学結合によりフラボノ
イド類とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結
合させることができる化合物を付着及び/又は含浸さ
せ、次いで熱処理し、更に金属イオンを含浸させた後金
属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめて得ら
れる、上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊
維製品である。 4.本発明は、セルロース繊維又はセルロース繊維製品
に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機
金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノイド類並びに
アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選
ばれた化学結合によりフラボノイド類とセルロース繊維
又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化
合物を付着及び/又は含浸させ、更に熱処理して得られ
る、上記1に記載のセルロース繊維又はセルロース繊維
製品である。 5.本発明は、水不溶性無機金属化合物が水酸化亜鉛及
び塩基性炭酸亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1
種である、上記1〜4に記載のセルロース繊維又はセル
ロース繊維製品である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、セルロース繊維
は、従来公知のセルロース繊維であり、例えば木綿、麻
等の天然セルロース、レーヨン等の再生セルロース、又
はこれらの混紡品である。本発明のセルロース繊維に
は、これら繊維の他、これら繊維の一次加工品、例えば
糸、ニット、織物、編物、不織布等が包含される。特に
木綿の場合、原綿そのもの、苛性マーセル化した木綿、
液体アンモニアで処理した木綿等も、本発明のセルロー
ス繊維に包含される。
【0012】本発明においては、本発明のセルロース繊
維に非セルロース系合成繊維を混紡、交撚、混編させる
こともできる。
【0013】非セルロース系合成繊維としては、従来公
知のものを広く例示でき、例えばポリエステル、液晶ポ
リエステル、ポリアミド、液晶ポリアミド、アクリル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、スパンデックス等を挙
げることができる。上記合成繊維の中でも、ポリエステ
ル、ポリアミド、アクリル及びポリプロピレンが好まし
く、ポリエステルが特に好ましい。
【0014】セルロース繊維に上記合成繊維が混紡され
る場合、混紡割合は特に限定されるものではない。セル
ロース繊維の混紡割合が多い方が、本発明の効果(優れ
た消臭性能及び耐洗濯性)がより一層発現されるが、混
紡繊維及び繊維製品の特徴である繊維強度等の合成繊維
の性能を損なわないように具現する為には、通常合成繊
維が全繊維中に1〜80重量%、好ましくは20〜66
重量%の割合で混紡されるのがよい。
【0015】本発明において、セルロース繊維製品と
は、上記セルロース繊維を更に加工したもの、例えば外
衣、中衣、内衣等の衣料、寝装品、インテリア等の製品
を意味する。本発明のセルロース繊維製品としては、具
体的にはコート、ジャケット、ズボン、スカート、ワイ
シャツ、ニットシャツ、ブラウス、セーター、カーディ
ガン、ナイトウエア、肌着、サポーター、靴下、タイ
ツ、帽子、スカーフ、マフラー、襟巻き、手袋、服の裏
地、服の芯地、服の中綿、作業着、ユニフォーム、学童
用制服等の衣料、カーテン、布団地、布団綿、枕カバ
ー、シーツ、マット、カーペット、タオル、ハンカチ等
の製品を例示できる。また、本発明のセルロース繊維製
品には、例えば壁布、フロア外張り等の産業資材分野で
使用される繊維製品の形態のものも包含される。
【0016】本発明のセルロース繊維又はセルロース繊
維製品は、アセタール結合、エーテル結合及びウレタン
結合から選ばれた化学結合によりフラボノイド類が結合
されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であっ
て、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセルロ
ース繊維又はセルロース繊維製品である。
【0017】本発明において、フラボノイド類は、下記
の化学式に示すような、[C6−C3−C6]を基本構造
とする一群の化合物をいう。
【0018】
【化1】
【0019】フラボノール類は、
【0020】
【化2】
【0021】の骨格を有する化合物である。この種の化
合物は、3位の水酸基でエーテル結合して配糖体を形成
し、配糖体として広く植物中に存在している。本発明で
は、このような化合物を広く使用することができる。こ
こで配糖体は、3位の水酸基でエーテル結合して形成さ
れたものであってもよいし、6位又は7位で直接結合し
て形成されていてもよい。
【0022】例えば、4’,5,7−トリヒドロキシフ
ラボノールは、ケンフェロールと呼ばれ、ケンフェロー
ルの3−ガラクトシドは、トリホリンと呼ばれてアカツ
メクサの花中に存在し、ケンフェロールの3−グルコシ
ドは、アストラガリンと呼ばれてレンゲの花中に存在
し、ケンフェロールの3−ラムノグルコシドは、ロビニ
ンと呼ばれてニセアカシアの花中に存在している。
【0023】また、3’,4’,5,7−テトラヒドロ
キシフラボノールは、クエルセチンと呼ばれており、ク
エルセチンの3−ラムノシドがクエルシトリンと呼ばれ
てQuercus tinctoriaの樹皮中に存在
している。クエルセチンの3−グルコシドは、イソクエ
ルシトリンと呼ばれてシロツメクサの花中に存在してい
る。また、クエルセチンの3−ラムノグルコシドは、ル
チンと呼ばれてエンジュの花やソバの葉中に存在してい
る。
【0024】また、3’,4’,5,5’,7−ペンタ
ヒドロキシフラボノールは、ミリセチンと呼ばれ、ミリ
セチンの3−ラムノシドは、ミリシトリンと呼ばれてヤ
マモモの樹皮等に存在している。
【0025】更に、クエルセチン−7−グリコシドは、
クエルシメリトリンと呼ばれ、綿の花、杉の葉に存在し
ている。また、ケンフェロール−3,7−ジラムノシド
は、ケンフェリトリンと呼ばれ、ミヤコグサ、カラスウ
リの葉に存在している。
【0026】フラボノール類としては、ケンフェロー
ル、クエルセチン及びミリセチン並びにそれらの誘導体
が好ましい。
【0027】フラバノノール類は、上記式(1)のフラ
ボノール類に水素が添加された化合物であり、
【0028】
【化3】
【0029】の骨格を有する化合物である。この種の化
合物も、3位の水酸基でエーテル結合して配糖体を形成
し、配糖体として広く植物中に存在している。本発明で
は、このような化合物を広く使用することができる。
【0030】例えば、5,7−ジヒドロキシフラバノノ
ールは、ピノバンクシンと呼ばれPinus bank
sinaの心材中に含まれている。4’,5,7−トリ
ヒドロキシフラバノノールは、アロマデンドリンと呼ば
れ、ユーカリ属、カツラの材に含まれ、アロマデンドリ
ンの3−ラムノシドは、エンゲリチンと呼ばれフジバシ
デの材に含まれている。3’,4’,5,7−テトラヒ
ドロキシフラバノノールは、タキシホリンと呼ばれイス
ノキの材に含まれ、タキシホリンの3−ラムノシドは、
アスチルビンと呼ばれトリアシシヨウマ、アカシヨウマ
の根茎に含まれている。また、3’,4’,5,5’,
7−ペンタヒドロキシフラバノノールは、アンベロブチ
ンと呼ばれセンダンバウドカズラの葉に含まれている。
【0031】フラバノール類は、フラバンの3位に水酸
基が導入された化合物であり、
【0032】
【化4】
【0033】の骨格を有する化合物である。
【0034】例えば、3’,4’,5,7−テトラヒド
ロキシフラバノールは、カテキンと呼ばれ、そのエピマ
ーであるエピカテキンと共に、茶葉から抽出される。
【0035】3’,4’,5,5’,7−ペンタヒドロ
キシフラバノールは、エピガロカテキンと呼ばれ、その
エピマーであるガロカテキンと共に、茶葉から抽出され
る。
【0036】エピカテキンの3−ガロイルエステルは、
エピカテキンガレートと呼ばれ、茶葉から抽出される。
【0037】また、エピガロカテキンの3−ガロイルエ
ステルは、エピガロカテキンガレートと呼ばれ、茶葉か
ら抽出される。
【0038】これらのフラバノール類は、茶葉から混合
物として又はそれぞれ精製物として抽出製造されてお
り、例えば三井農林株式会社製のポリフェノンシリーズ
として市販されている。
【0039】本発明のフラボノイド類には、上記フラボ
ノール類、フラバノノール類、フラバノール類の他、フ
ラボンの5位及び7位に水酸基が置換したクリシン、フ
ラボンの3位、5位及び7位に水酸基が置換したガラン
ギン、フラボンの5位、7位及び4’位に水酸基が置換
したアピゲニン、フラボンの3位、7位、3’位及び
4’位に水酸基が置換したフィセチン、フラボンの5
位、7位、3’位及び4’位に水酸基が置換したルテオ
リン、フラボンの3位、5位、7位、2’位及び4’位
に水酸基が置換したモリン、フラボンの3位、7位、
3’位、4’位及び5’位に水酸基が置換したロビネチ
ン、フラボンの3位、5位、7位、3’位及び4’位に
水酸基が置換したゴシペチン等やこれらを基本骨格とす
る誘導体も包含される。
【0040】本発明では、フラボノイド類は、セルロー
ス繊維又はセルロース繊維製品中に0.1〜20重量
%、好ましくは1〜10重量%含有されているのがよ
い。
【0041】本発明において、アセタール結合、エーテ
ル結合及びウレタン結合から選ばれた化学結合によりフ
ラボノイド類とセルロース繊維又はセルロース繊維製品
とを結合させることができる化合物としては、例えば下
記に示す各種の化合物を例示することができる。
【0042】アセタール結合(−OCH2O−)により
フラボノイド類とセルロース繊維又はセルロース繊維製
品とを結合させることができる化合物としては、例えば
分子内にアルデヒド基を有する化合物が挙げられ、具体
的にはアルデヒド化合物等を挙げることができる。
【0043】アルデヒド化合物としては、例えばホルム
アルデヒド、ジアルデヒド(グリオキザール)等が挙げ
られる。
【0044】エーテル結合(−O−)によりフラボノイ
ド類とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合
させることができる化合物としては、例えばN−メチロ
ール化合物、分子内にエポキシ基(グリシジル基)やビ
ニル基を有する化合物等を挙げることができる。
【0045】N−メチロール化合物としては、例えばジ
メチロール尿素及びそのメチル化物、ジメチロールエチ
レン尿素及びそのメチル化物、ジメチロールウロン及び
そのメチル化物、ジメチロールトリアゾン及びそのメチ
ル化物、ジメチロールプロピレン尿素及びそのメチル化
物、ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素、メチル化
ジメチロールジメトキシエチレン尿素、1,3−ジメチ
ル−4,5−ジヒドロキシエチレン尿素及びそのメチル
化物、ジメチロール−4−メトキシ−5,5−ジメチル
プロピレン尿素及びそのメチル化物、ジメチロールアル
キルカーバメイト及びそのメチル化物、テトラメチロー
ルグリオキザールモノウレイン及びそのメチル化物等が
挙げられる。
【0046】これらの中でも、ジメチロールジヒドロキ
シエチレン尿素が好ましい。
【0047】市販品としては、住友化学工業社製のスミ
テックスレジンシリーズ、三木理研社製のリケンレジン
シリーズ等が挙げられる。
【0048】分子内にエポキシ基(グリシジル基)を有
する化合物としては、例えば脂肪族エポキシ化合物、ジ
グリシジル化合物、トリグリシジル化合物、ポリグリシ
ジル化合物、脂環式エポキシ化合物、異節環状型エポキ
シ化合物、活性ビニル化合物の他、ビスフェノールA−
エピクロルヒドリン化合物、ビスフェノールA−ジグリ
シジルエーテル化合物及びそのエチレンオキシド付加物
又はプロピレンオキシド付加物、ビスフェノールF−ジ
グリシジルエーテル化合物、水素化ビスフェノールA−
ジグリシジルエーテル化合物、水素化ビスフェノールF
−ジグリシジルエーテル化合物等が挙げられる。
【0049】脂肪族エポキシ化合物としては、例えばエ
ポキシ化大豆油、エポキシ化オレイルオレート等が挙げ
られる。
【0050】ジグリシジル化合物としては、一般式
(4)
【0051】
【化5】
【0052】[式中、Rは−O−R1−O−又は−O
(R2O)n−を示す。ここでR1は炭素数2〜12の直
鎖又は分枝鎖状アルキレン基を示す。R2は−CH2CH
2−、−CH2−CH(CH3)−又は−(CH24−を
示し、nは4〜50の整数を示す。]で表されるジグリ
シジルエーテルを挙げることができ、具体的にはエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル(n=4〜50)、プロピレングリコールジ
グリシジルエーテル、ジプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエー
テル(n=4〜50)、ネオペンチルグリコールジグリシ
ジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジル
エーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、ジグリ
シジルポリシロキサン等が挙げられる。
【0053】トリグリシジル化合物としては、例えばグ
リセロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールプ
ロパントリグリシジルエーテル等が挙げられる。
【0054】ポリトリグリシジル化合物としては、例え
ばポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビト
ールポリグリシジルエーテル、ポリグリシジルポリシロ
キサン等が挙げられる。
【0055】脂環式エポキシ化合物としては、例えば
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−
エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等が挙げられ
る。
【0056】異節環状型エポキシ化合物としては、例え
ばトリグリシジルイソシアヌレート等が挙げられる。
【0057】上記一般式(4)で表されるジグリシジル
エーテルの中でも、R1がエチレングリコール系、ポリ
エチレングリコール系、グリセリン系であるものが好ま
しい。
【0058】市販品としては、ナガセ化成工業社製のデ
ナコールEXシリーズ等が挙げられる。
【0059】活性ビニル化合物としては、分子内にジア
クリロイル基を有する化合物、分子内にジメタクリロイ
ル基を有する化合物、分子内にトリアリル基を有する化
合物、分子内にテトラアリル基を有する化合物、分子内
にペンタアリル基を有する化合物等を挙げることができ
る。
【0060】分子内にジアクリロイル基を有する化合物
としては、具体的にはエチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート(n=3〜50)、1,4−
ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリ
レート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジメ
チロールトリシクロデカンジアクリレート、トリプロピ
レングリコールジアクリレート、ビスフェノールAのエ
チレンオキシド付加物ジアクリレート、ビスフェノール
Aのプロピレンオキシド付加物ジアクリレート、ヒドロ
キシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート
等を例示できる。
【0061】分子内にジメタクリロイル基を有する化合
物としては、具体的にはエチレングリコールジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート(n=3〜50)、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブ
タンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタ
クリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレー
ト、グリセリンジメタクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジメタクリレート、ジメチロールトリシクロデカン
ジメタクリレート、トリプロピレングリコールジメタク
リレート、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物
ジメタクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキ
シド付加物ジメタクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネ
オペンチルグリコールジメタクリレート、ヘキサヒドロ
フタル酸ジアリル、ジアリルオルソフタレート、ジアリ
ルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、ジビニル
ベンゼン、1,1’−ビフェニル−2,2’−ジカルボ
ン酸ジアリル、ジアリルクロレンデート、N,N−メチ
レンビスアクリルアミド等を例示できる。
【0062】分子内にトリアリル基を有する化合物とし
ては、具体的にはトリメチロールプロパントリアリルエ
ーテル、トリメチロールプロパントリアクリレートとそ
のエチレンオキシド変性物、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアリルエ
ーテル、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールトリメタクリレート、トリアリルトリ
メリテート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリル
シアヌレート、トリアクリルホルマール、トリメタアリ
ルイソシアヌレート等を例示できる。
【0063】分子内にテトラアリル基を有する化合物と
しては、具体的にはジトリメチロールプロパンテトラア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート
等を例示できる。
【0064】分子内にペンタアリル基を有する化合物と
しては、具体的にはジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート等を例示できる。
【0065】活性ビニル化合物としては、分子内にジア
クリロイル基を有する化合物や分子内にジメタクリロイ
ル基を有する化合物が好ましく、特にポリエチレングリ
コールジアクリレート(n=3〜50)やポリエチレング
リコールジメタクリレート(n=3〜50)が好ましい。
【0066】ウレタン結合(−NCOO−)によりフラ
ボノイド類とセルロース繊維又はセルロース繊維製品と
を結合させることができる化合物としては、例えばジイ
ソシアネート化合物、トリイソシアネート化合物、ポリ
イソシアネート化合物等の他、m−イソプロペニル−
α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等を挙げるこ
とができる。
【0067】ジイソシアネート化合物としては、具体的
にはトリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、
ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイ
ソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、1,5−ナフタレン
ジイソシアネート、o−トリジンジイソシアネート、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート等を例示でき
る。
【0068】トリイソシアネート化合物としては、具体
的にはトリフェニルメタントリイソシアネート等を例示
できる。
【0069】ポリイソシアネート化合物としては、具体
的にはポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート等
を例示できる。
【0070】本発明では、上記ジイソシアネート化合
物、トリイソシアネート化合物、m−イソプロペニル−
α,α−ジメチルベンジルイソシアネート等は、活性イ
ソシアネート基がブロック剤によりブロックされたもの
であってもよい。ブロック剤としては、例えばオキシム
(アセトオキシム、シクロヘキサノンオキシム)、ラク
タム(ε−カプロラクタム)、ジエチルマロネート、ア
セト酢酸エチル、アセチルアセトン、重亜硫酸塩等を挙
げることができる。
【0071】これらの中でも、ジイソシアネート化合物
が好ましく、ヘキサメチレンジイソシアネートが特に好
ましい。
【0072】市販品としては、第一工業製薬社製のエラ
ストロンシリーズ等が挙げられる。
【0073】アセタール結合、エーテル結合及びウレタ
ン結合から選ばれた化学結合によりフラボノイド類とセ
ルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合させるこ
とができる化合物(以下これらの化合物を「化学結合形
成化合物」という)としては、上記に例示した化合物を
1種単独で使用してもよいし、2種以上混合して使用し
てもよい。
【0074】本発明では、化学結合形成化合物は、セル
ロース繊維又はセルロース繊維製品中に0.1〜40重
量%、好ましくは1〜15重量%含有されているのがよ
い。
【0075】セルロース繊維又はセルロース繊維製品の
内部に把持される無機金属化合物としては、水不溶性で
ある限り特に限定されるものではなく、銅、銀、亜鉛、
チタン、ジルコニウム、バナジウム、モリブデン、タン
グステン、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、マンガ
ン、ゲルマニウム、セリウム等の遷移金属の水酸化物、
アルミニウム、珪素、スズ、アンチモン等の両性金属の
水酸化物、マグネシウム等の水酸化物、アルカリ金属を
除く金属の炭酸塩、リン酸塩、珪酸塩、アルミン酸塩、
ジルコン酸塩等が例示される。これら金属化合物は、セ
ルロース繊維内部に1種又は2種以上把持される。これ
ら金属化合物の中では、水酸化亜鉛及び塩基性炭酸亜鉛
が特に好適である。
【0076】本発明では、斯かる金属化合物は、セルロ
ース繊維中に0.01〜10重量%、好ましくは0.1
〜5重量%把持されているのがよい。
【0077】本発明のセルロース繊維又はセルロース繊
維製品は、例えば下記に示す方法により製造される。
【0078】方法A:本発明のセルロース繊維又はセル
ロース繊維製品は、セルロース繊維又はセルロース繊維
製品にフラボノイド類、化学結合形成化合物及び金属イ
オンを付着及び/又は含浸させ、次いで熱処理した後金
属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめること
により製造される。
【0079】セルロース繊維又はセルロース繊維製品に
金属イオンを含浸させる場合には、セルロース繊維の内
部に金属イオンを侵入させる方法である限り従来公知の
方法をいずれも採用することができる。例えばセルロー
ス繊維又はセルロース繊維製品に侵入させようとする金
属イオンを、水溶性金属塩の形態でセルロース繊維又は
セルロース繊維製品に侵入させればよい。
【0080】水溶性金属塩は、繊維の内部に把持しよう
とする金属化合物を構成する金属の塩化物、オキシ塩化
物、硫酸塩、硝酸塩等の鉱酸塩、酢酸塩、蟻酸塩等の有
機酸塩の形態がよい。特に繊維の内部に把持しようとす
る金属化合物が水酸化亜鉛又は塩基性炭酸亜鉛である場
合には、水溶性金属塩は塩化亜鉛が好適である。
【0081】セルロース繊維又はセルロース繊維製品へ
フラボノイド類、化学結合形成化合物及び水溶性金属塩
を付着及び/又は含浸させるに当たっては、従来公知の
方法、例えば浸漬法、スプレー法、コーティング法等従
来公知の各種の方法を広く適用することができる。本発
明では、フラボノイド類、化学結合形成化合物及び水溶
性金属塩を含有する処理液中に処理すべきセルロース繊
維又はセルロース繊維製品を浸漬する、いわゆる、浸漬
法を採用するのが好ましい。尚、化学結合形成化合物と
してN−メチロール化合物を用いる場合には、触媒を配
合しておくのが好ましい。このような触媒としては、例
えば塩化アルミニウム 、硫酸アルミニウム 、塩基性塩
化アルミニウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム
、リン酸二水素マグネシウム 、ホウフッ化亜鉛 、硝
酸亜鉛 、塩化亜鉛 、ホウフッ化マグネシウム 、過塩
素酸マグネシウム等の各種金属塩(結晶水含有物も含
む)類、硫酸、塩酸、硝酸、りん酸等の強酸のアンモニ
ウム塩類、2 −アミノ−2−メチル−1 −プロパノー
ルの塩酸塩等の各種アルカノールアミンの酸性塩及びこ
れらの混合物等が挙げられる。
【0082】以下、浸漬法につき詳述する。
【0083】処理液中のフラボノイド類濃度、化学結合
形成化合物濃度及び水溶性金属塩濃度は、処理液の絞り
率と必要とする担持量より算出した濃度に設定すればよ
い。
【0084】本発明では、一つの処理液中に所定濃度の
フラボノイド類、化学結合形成化合物及び水溶性金属塩
が全て含有されていてもよいし、これらフラボノイド
類、化学結合形成化合物及び水溶性金属塩が別個の処理
液中に含有されていてもよい。
【0085】上記処理液のpHは0〜6、好ましくは2
〜5に調整されていることが好ましい。処理液のpHが
この範囲であれば、本発明で所望するセルロース繊維又
はセルロース繊維製品を得ることができる。当該範囲の
pHは処理液に対して中和剤、即ち適当なアルカリ又は
塩を添加することにより調整できる。
【0086】pHの調整に使用される中和剤として、例
えば水酸化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、過炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、メタホウ
酸ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、ケイ酸ナトリ
ウム、メタケイ酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリ
ウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、
亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウム、ギ酸ナト
リウム、酢酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、酒石酸
ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げられる。また、上
記のナトリウム塩に代わり、カリウム塩、アンモニウム
塩、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン等の揮発性の低級アミンの塩も使
用できる。これらの中和剤は、単独で又は2種以上を組
み合わせて使用してもよい。
【0087】上記中和剤の添加量は、使用されるフラボ
ノイド類、化学結合形成化合物及び水溶性金属塩の溶解
量や種類にもよるが、処理液中の濃度として通常0.1
〜10重量%程度とするのがよい。
【0088】上記処理液を構成する溶媒としては有機溶
媒でも差支えないが、安全、価格を考慮すれば水を溶媒
にするのが好ましい。上記化学結合形成化合物が水不溶
性のものであれば、適当な界面活性剤を使用するのがよ
い。処理液の形態は、所定の効果が得られる限り特に限
定されるものではなく、溶液の形態であっても乳化液の
形態であってもよいが、処理効率及び安全性の観点から
水溶液又は水分散液であることが好ましい。
【0089】上記処理液のセルロース繊維又はセルロー
ス繊維製品に対する浸透速度は充分に速く、浸漬時間、
浴温度に特に制限はない。通常、浸漬時間0.1〜30
0秒、浴温は10〜40℃で行われる。絞りは加工する
製品によって異なり、夫々に適当な絞り方法、絞り率が
採用できる。通常、絞り率は30〜200%で行うのが
好ましい。
【0090】浸漬、絞りを行った後、乾燥を行う。工業
的には、乾燥温度は40〜150℃、時間は温度に応じ
て選定すればよい。
【0091】本発明においては、フラボノイド類、化学
結合形成化合物及び水溶性金属塩を付着及び/又は含浸
させたセルロース繊維又はセルロース繊維製品を次いで
加熱処理する。
【0092】加熱処理の温度は、通常100〜250
℃、好ましくは120〜200℃、処理時間は20秒〜
1時間である。これより穏やかな条件では、加工布の消
臭性能が洗濯を繰り返すことにより低下する傾向にな
り、厳しすぎる条件では繊維の劣化を引き起こし、強度
低下や繊維黄変として表れる傾向が生ずるので、いずれ
も好ましくない。
【0093】本発明の方法では、次いでセルロース繊維
又は繊維製品の内部に侵入させた金属イオンを水不溶性
の無機金属化合物の形態に変換させる。具体的には、セ
ルロース繊維の内部に侵入させた金属イオンを水不溶性
の無機金属化合物の形態に変換させる(不溶化させる)
ための処理液(以下「第2処理液」という)中でセルロ
ース繊維又は繊維製品を処理すればよい。
【0094】第2処理液での処理において、水溶性金属
塩にアルカリ、酸及びアルカリ金属塩の水溶液のいずれ
か一つを作用させて、繊維中に含浸付着させた水溶性金
属塩を水不溶性の金属化合物に変換させる。この方法に
も、浸漬法、パッド法、スプレー法、コーティング法等
が適用できるが、実用上は浸漬法及びパッド法が好適で
ある。浸漬法はあらゆる形態の繊維に対して適用できる
が、特に織物や編物に対してはパッド法が適している。
【0095】第2処理液での処理の具体例を示せば、ア
ルカリ、酸又はアルカリ金属塩を0.01〜10重量%
含有する水溶液に、処理すべきセルロース繊維又は繊維
製品を浸漬し、室温〜70℃において3秒〜5分間処理
した後、所定の均一な絞り率になるようにマングル等で
絞るのがよい。アルカリ、酸及びアルカリ金属塩として
は、従来公知のものをいずれも使用できる。
【0096】上記第2処理の後、必要に応じてソーピン
グ又は水洗を行なってアルカリ、酸又はアルカリ金属塩
を完全に除去した後、乾燥処理を行なうのがよい。斯く
して本発明のセルロース繊維又はセルロース繊維製品が
製造される。本発明のセルロース繊維又はセルロース繊
維製品では、水不溶性の無機金属化合物が繊維の非晶質
領域内部に封入されたような挙動を示す。
【0097】方法B:本発明のセルロース繊維又はセル
ロース繊維製品は、セルロース繊維又はセルロース繊維
製品にフラボノイド類及び化学結合形成化合物を付着及
び/又は含浸させ、次いで熱処理し、更に金属イオンを
含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変
換せしめることにより製造される。
【0098】セルロース繊維又はセルロース繊維製品に
フラボノイド類及び化学結合形成化合物を付着及び/又
は含浸させる工程、熱処理工程、セルロース繊維又はセ
ルロース繊維製品に金属イオンを含浸させる工程、及び
含浸させた後金属イオンを水不溶性無機金属化合物に変
換する工程の各手段や条件は、方法Aと同じでよい。
【0099】方法C:本発明のセルロース繊維又はセル
ロース繊維製品は、セルロース繊維又はセルロース繊維
製品に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性
無機金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノイド類及
び化学結合形成化合物を付着及び/又は含浸させ、更に
熱処理することにより製造される。
【0100】また、本発明のセルロース繊維製品は、セ
ルロース繊維に金属イオンを含浸させた後金属イオンを
水不溶性無機金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノ
イド類及び化学結合形成化合物を付着及び/又は含浸さ
せ、更に乾燥した後、縫製等によりセルロース繊維製品
とし、最後に該セルロース繊維製品を熱処理することに
よっても製造される。
【0101】セルロース繊維又はセルロース繊維製品に
金属イオンを含浸させる工程、含浸させた金属イオンを
水不溶性無機金属化合物に変換する工程、セルロース繊
維又はセルロース繊維製品にフラボノイド類及び化学結
合形成化合物を付着及び/又は含浸させる工程、及び熱
処理工程の各手段や条件は、方法Aと同じでよい。ま
た、乾燥処理の手段や条件は、従来公知の乾燥手段や条
件を広く適用することができる。
【0102】方法D:本発明のセルロース繊維製品は、
セルロース繊維に金属イオンを含浸させた後金属イオン
を水不溶性無機金属化合物に変換せしめ、次いでフラボ
ノイド類を付着及び/又は含浸させ、更に乾燥した後、
縫製等によりセルロース繊維製品とし、最後に該セルロ
ース繊維製品を気相ホルマリン加工処理することにより
製造される。
【0103】セルロース繊維に金属イオンを含浸させる
工程、含浸させた金属イオンを水不溶性無機金属化合物
に変換する工程、セルロース繊維にフラボノイド類を付
着及び/又は含浸させる工程、及び乾燥工程の各手段や
条件は、方法Aや方法Cと同じでよい。
【0104】気相ホルマリン加工処理につき、以下に説
明する。
【0105】ホルマリンを吸着させるために適度な水分
率に調節した後、気相ホルマリン加工処理すべきセルロ
ース繊維製品にホルムアルデヒドガスを吸着させ、熱処
理してホルムアルデヒドを架橋せしめる。
【0106】架橋反応をさせる際に用いる触媒は、予め
セルロース繊維製品に触媒溶液をパディングした後に気
相処理を行ってもよいし、触媒溶液又は液化している触
媒を気化又はミスト化してセルロース繊維製品に吸着さ
せてもよい。或いは、セルロース繊維にフラボノイド類
を付着及び/又は含浸させる際に、触媒をセルロース繊
維に吸着させておいてもよい。
【0107】触媒としては、例えば塩化水素ガス、亜硫
酸ガス等のガス、塩酸、硝酸、硫酸、りん酸等の無機
酸、グリコール酸、マレイン酸、乳酸、クエン酸、酒石
酸、蓚酸等の有機酸等を挙げることができる。また、例
えば塩化アルミニウム 、硫酸アルミニウム 、塩基性塩
化アルミニウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム
、リン酸二水素マグネシウム 、ホウフッ化亜鉛 、硝
酸亜鉛 、塩化亜鉛 、ホウフッ化マグネシウム 、過塩
素酸マグネシウム等の各種金属塩(結晶水含有物も含
む)類、硫酸、塩酸、硝酸、りん酸等の強酸のアンモニ
ウム塩類、2 −アミノ−2 −メチル−1 −プロパノ
ールの塩酸塩等の各種アルカノールアミンの酸性塩及び
これらの混合物等のルイス酸も触媒として使用可能であ
る。
【0108】ホルムアルデヒドガスを吸着させた後、セ
ルロース繊維製品を熱処理して架橋反応を行うが、この
熱処理は、100〜180℃の範囲の温度、0.5〜1
0分間の処理を行うことにより架橋反応を完結すること
ができる。
【0109】方法E:本発明のセルロース繊維製品は、
セルロース繊維に金属イオンを含浸させ、金属イオンを
水不溶性無機金属化合物に変換せしめ、次いで乾燥した
後、縫製等によりセルロース繊維製品とし、更にフラボ
ノイド類を付着及び/又は含浸させ、必要に応じて乾燥
した後、最後に該セルロース繊維製品を気相ホルマリン
加工処理することにより製造される。
【0110】セルロース繊維に金属イオンを含浸させる
工程、含浸させた金属イオンを水不溶性無機金属化合物
に変換する工程、乾燥工程、セルロース繊維製品にフラ
ボノイド類を付着及び/又は含浸させる工程、及びホル
マリン加工処理工程の各手段や条件は、方法A、方法C
や方法Dと同じでよい。
【0111】本発明では、方法Aに従いセルロース繊維
又はセルロース繊維製品を製造するのが特に好ましい。
方法Aに従い製造されたセルロース繊維又はセルロース
繊維製品は、一段と優れた消臭性能を発現する。
【0112】更に、本発明によれば、上記セルロース繊
維又はセルロース繊維製品から作製されたエアーフィル
ターが提供される。
【0113】本発明のセルロース繊維又はセルロース繊
維製品からエアーフィルターを作製する方法は特に限定
されるものではなく、従来のエアーフィルターの作成方
法と同様にして製造すればよい。
【0114】本発明のエアーフィルターには、エアコン
用、空気清浄機用、掃除機用の各種フィルターの他、掃
除機用紙パックも包含される。
【0115】
【発明の効果】本発明のセルロース繊維又はセルロース
繊維製品は、酸性臭、中性臭及び塩基性臭のいずれの臭
気成分に対しても優れた消臭性能を有している。
【0116】特に、本発明のセルロース繊維又はセルロ
ース繊維製品は、中年臭に対して優れた消臭性能を有し
ている。
【0117】更に、本発明のセルロース繊維又はセルロ
ース繊維製品は、洗濯を繰り返し行っても上記消臭性能
が殆ど低下しない性能(耐洗濯性)を備えている。
【0118】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて、本発明を
より一層明らかにする。
【0119】実施例1 目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット
処理の後、ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素系樹
脂(商品名:スミテックスNS200、住友化学工業社
製)5重量%、塩化マグネシウム1重量%、塩化亜鉛
2.5重量%及びフラボノール類(日進香料社製、カメ
リアID259)10重量%を含む水溶液に浸漬後、マ
ングルで絞り(絞り率:100%)、100℃で乾燥後
160℃で2分間熱処理を行った。次いで該織物を水酸
化ナトリウム1重量%水溶液に3秒浸漬の後、マングル
で絞り(絞り率:100%)、直ちに水洗、乾燥し、本
発明の綿織物を得た。
【0120】この綿織物は、フラボノール類を9重量%
含有し、水酸化亜鉛を2.2重量%把持していた。ま
た、フラボノール類はアセタール結合を介して綿織物に
強固に結合していた。
【0121】実施例2 目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット
処理の後、グリセロールポリグリシジルエーテル系樹脂
(商品名:デコナールEX−313、ナガセ化成工業社
製)5重量%、塩化亜鉛2.5重量%、50重量%ホウ
弗化亜鉛2.5重量%及びフラボノール類(日進香料社
製、カメリアID259)10重量%を含む水溶液に浸
漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、100℃
で乾燥後160℃で2分間熱処理を行った。次いで該織
物を水酸化ナトリウム1重量%水溶液に3秒浸漬の後、
マングルで絞り(絞り率:100%)、直ちに水洗、乾
燥し、本発明の綿織物を得た。
【0122】この綿織物は、フラボノール類を9重量%
含有し、水酸化亜鉛を2.2重量%把持していた。ま
た、フラボノール類はエーテル結合を介して綿織物に強
固に結合していた。
【0123】実施例3 目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット
処理の後、ポリエチレングリコール(#600)ジメタ
クリレート系樹脂(商品名:ライトエステル14EG、
共栄社化学社製)5重量%、塩化亜鉛2.5重量%及び
フラボノール類(日進香料社製、カメリアID259)
10重量%を含む水溶液に浸漬後、マングルで絞り(絞
り率:100%)、100℃で乾燥後160℃で2分間
熱処理を行った。次いで該織物を水酸化ナトリウム1重
量%水溶液に3秒浸漬の後、マングルで絞り(絞り率:
100%)、直ちに水洗、乾燥し、本発明の綿織物を得
た。
【0124】この綿織物は、フラボノール類を9重量%
含有し、水酸化亜鉛を2.2重量%把持していた。ま
た、フラボノール類はエーテル結合を介して綿織物に強
固に結合していた。
【0125】実施例4 目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット
処理の後、活性イソシアネート基をオキシムでブロック
されたヘキサメチレンジイソシアネート系樹脂(商品
名:タケネートWB−720、武田薬品工業社製)5重
量%、塩化亜鉛2.5重量%及びフラボノール類(日進
香料社製、カメリアID259)10重量%を含む水溶
液に浸漬後、マングルで絞り(絞り率:100%)、1
00℃で乾燥後160℃で2分間熱処理を行った。次い
で該織物を水酸化ナトリウム1重量%水溶液に3秒浸漬
の後、マングルで絞り(絞り率:100%)、直ちに水
洗、乾燥し、本発明の綿織物を得た。
【0126】この綿織物は、フラボノール類を9重量%
含有し、水酸化亜鉛を2.2重量%把持していた。ま
た、フラボノール類はウレタン結合を介して綿織物に強
固に結合していた。
【0127】比較例1 目付150g/m2の綿織物を精練、漂白、シルケット
処理して、比較例1の綿織物とした。
【0128】試験例1 上記実施例1〜4及び比較例1で得られた各綿織物を以
下の消臭試験に供した。また、上記実施例1〜4及び比
較例1で得られた各綿織物をそれぞれ50回洗濯したも
のを以下の消臭試験に供した。
【0129】洗濯は花王(株)製の花王ニュービーズを
5g/リットルの割合で溶解した水溶液を用い、40℃
で10分間、家庭用洗濯機中で洗濯し、次いで水洗し、
乾燥する操作を1サイクルとして、このサイクルを50
回繰り返した。
【0130】アンモニア及びイソ吉草酸の消臭率は、次
のようにして求めた。上記実施例1〜4及び比較例1で
得られた各綿織物(洗濯前及び50回洗濯後)を10c
m×10cmの大きさに切断したものを、別々に三角フ
ラスコに入れておき、次にこれらの三角フラスコ内にア
ンモニア又はイソ吉草酸の溶液を一定量入れ、密栓して
室温で60分間放置し、その後三角フラスコの上部に溜
まったアンモニアガス又はイソ吉草酸ガスの濃度を北川
式ガス検知管を用いて調べ、消臭率を求めた。
【0131】また、ノネナールの消臭率は、次のように
して求めた。上記実施例1〜4及び比較例1で得られた
各綿織物(洗濯前及び50回洗濯後)の一定量をバイア
ル瓶に入れ、ノネナールをマイクロシリンジで一定量注
入し、ゴム栓をしてアルミシールで密閉し、80℃で3
0分間加熱し揮発させ、室温にて30分間放冷後、バイ
アル瓶のヘッドスペース部分の適量を、ガスタイトシリ
ンジでガスクロマトグラフに導入し測定した。
【0132】バイアル瓶に綿織物を入れない以外は、上
記と同じ方法で作成したものをブランクとした。
【0133】ノネナールの検出にはFIDを用い、ブラ
ンクとのピーク面積比から消臭率を求めた。
【0134】結果を表1に示す。
【0135】
【表1】
【0136】試験例2 上記実施例1〜4及び比較例1で得られた各綿織物(洗
濯前及び50回洗濯後)を以下の消臭試験に供した。
【0137】中高年の体臭に多く含まれているイソ吉草
酸(0.01重量%)とノネナール(0.01重量%)
とを混合した中高年体臭合成液を調製した。この中高年
体臭合成液を上記各綿織物にミニスプレーを用いて同量
噴霧し、2〜3分放置した後の臭いを、20人に嗅がせ
た。下記に示す6段階基準に従い官能値を決定し、平均
値を求めた。結果を下記表2に示す。
【0138】官能値 0:無臭 1:やっと感知できる臭い 2:何の臭いであるのか判断できる程度の弱い臭い 3:何の臭いであるのか楽に判断できる程度の臭い 4:強い臭い 5:強烈な臭い
【0139】
【表2】
【0140】表2から、本発明の綿織物は、中高年体臭
に対して格段に優れた消臭性能を備えており、しかも耐
洗濯性にも優れていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // D06M 101:06 D06M 11/04 B (72)発明者 辻本 裕 兵庫県明石市西明石町3−10−15 (72)発明者 本田 和久 愛知県丹羽郡扶桑町柏森字御字神144 (72)発明者 藤谷 貫剛 京都府宇治市大久保町平盛6番地の128 Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 CC01 HH05 JJ05 KK08 LL02 LL10 MM02 MM12 NN24 QQ03 4L031 AA02 AB01 BA07 BA11 BA13 BA14 CA01 DA13 4L033 AA02 AB01 AC10 AC15 BA07 DA02 DA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アセタール結合、エーテル結合及びウレ
    タン結合から選ばれた化学結合によりフラボノイド類が
    結合されたセルロース繊維又はセルロース繊維製品であ
    って、更に水不溶性無機金属化合物を把持してなるセル
    ロース繊維又はセルロース繊維製品。
  2. 【請求項2】 セルロース繊維又はセルロース繊維製品
    にフラボノイド類、アセタール結合、エーテル結合及び
    ウレタン結合から選ばれた化学結合によりフラボノイド
    類とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結合さ
    せることができる化合物並びに金属イオンを付着及び/
    又は含浸させ、次いで熱処理した後金属イオンを水不溶
    性無機金属化合物に変換せしめて得られる請求項1記載
    のセルロース繊維又はセルロース繊維製品。
  3. 【請求項3】 セルロース繊維又はセルロース繊維製品
    にフラボノイド類並びにアセタール結合、エーテル結合
    及びウレタン結合から選ばれた化学結合によりフラボノ
    イド類とセルロース繊維又はセルロース繊維製品とを結
    合させることができる化合物を付着及び/又は含浸さ
    せ、次いで熱処理し、更に金属イオンを含浸させた後金
    属イオンを水不溶性無機金属化合物に変換せしめて得ら
    れる請求項1記載のセルロース繊維又はセルロース繊維
    製品。
  4. 【請求項4】 セルロース繊維又はセルロース繊維製品
    に金属イオンを含浸させた後金属イオンを水不溶性無機
    金属化合物に変換せしめ、次いでフラボノイド類並びに
    アセタール結合、エーテル結合及びウレタン結合から選
    ばれた化学結合によりフラボノイド類とセルロース繊維
    又はセルロース繊維製品とを結合させることができる化
    合物を付着及び/又は含浸させ、更に熱処理して得られ
    る請求項1記載のセルロース繊維又はセルロース繊維製
    品。
  5. 【請求項5】 水不溶性無機金属化合物が水酸化亜鉛及
    び塩基性炭酸亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1
    種である請求項1〜請求項4に記載のセルロース繊維又
    はセルロース繊維製品。
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