JP2002003611A - 樹脂組成物の製造法 - Google Patents

樹脂組成物の製造法

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JP2002003611A JP2000189487A JP2000189487A JP2002003611A JP 2002003611 A JP2002003611 A JP 2002003611A JP 2000189487 A JP2000189487 A JP 2000189487A JP 2000189487 A JP2000189487 A JP 2000189487A JP 2002003611 A JP2002003611 A JP 2002003611A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色(黄変)が抑制でき、効率的に、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物及び水膨潤性層状無機
化合物の樹脂組成物を得る方法を提供すること。 【解決手段】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
(A)及び水膨潤性層状無機化合物(B)を含有してな
る樹脂組成物を製造するにあたり、含水率50重量%以
下のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)及び
水膨潤性層状無機化合物(B)を溶融混合しながら、水
分を除去して樹脂組成物中の含水率を5重量%以下にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物(A)及び水膨潤性層状無機化合
物(B)からなる樹脂組成物の製造方法に関し、更に詳
しくは、効率的で、かつ外観特性に優れた樹脂組成物の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物(以下、EVOHと略記する)は、透明性、帯
電防止性、耐油性、耐溶剤性、ガスバリア性、保香性等
に優れており、又、溶融成形可能な熱可塑性樹脂であ
り、食品包装等、種々の包装材料用途に用いられてい
る。そして、ガスバリア性の更なる改善を目指して、E
VOHに無機物を配合することが試みられている。例え
ば、特開平5−39392号公報には、水の存在下にE
VOHと水膨潤性フィロケイ酸塩を混合することが記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、本発
明者等が上記公報に記載の開示技術について詳細に検討
した結果、該技術では、水の存在下に水膨潤性フィロケ
イ酸塩を投入し、更にEVOHの水/アルコール溶液を
加えるため、いわゆるママコが発生しやすく、そのため
に水膨潤性フィロケイ酸塩均一に分散することが困難
で、均一分散させようとするとかなりの時間を必要とす
ることが判明した。そこで、本発明者等は、予め含水さ
せたEVOHと水膨潤性層状無機化合物を溶融混合する
ことで上記の問題点が解決できることを見出して別途出
願(特願平10−368756号)を行ったが、その後
更なる製造法の改善の検討を行った。
【0004】
【問題点を解決するための手段】その結果、EVOH
(A)及び水膨潤性層状無機化合物(B)を含有してな
る樹脂組成物を製造するにあたり、含水率50重量%以
下のEVOH(A)及び水膨潤性層状無機化合物(B)
を溶融混合しながら、水分を除去して樹脂組成物中の含
水率を5重量%以下にする方法を採用することにより、
効率的に、かつ外観特性が向上した樹脂組成物が得られ
ることを見出し本発明を完成するに至った。
【0005】更に、本発明においては、下記(1)式を
満足する含水率50重量%以下のEVOH(A)を用い
ることにより、発明の作用効果を顕著に得ることができ
る。 60≦(0.173×Sv−20.111)×W+0.2184 ×(Sv−100)2+6.5356×(Sv−100) +230.67×exp(−0.0074×Et)≦120 ・・・(1) 但し、Etはエチレン含有量(モル%)、Svはケン化
度(モル%)、Wは含水率(重量%)を表す。
【0006】また、上記の溶融混合を行うにあたり、押
出機を用い、かつ押出機のホッパー入り口部のシリンダ
ーの温度(TI)と押出機の出口部のシリンダーの温度
(TO)が下記(2)式を満足するように設定すること
により、本発明の作用効果を顕著に得ることができる。
但し、TI,TO共に単位は同じで℃とする。 2<TO/TI<8.5 ・・・(2)
【0007】尚、本発明で言うEVOH或いは樹脂組成
物の含水率については、以下の方法により測定・算出さ
れるものである。 [含水率の測定方法]EVOH或いは樹脂組成物を電子
天秤にて秤量(W1:単位g)後、150℃に維持され
た熱風オーブン型乾燥器に入れ、5時間乾燥させてか
ら、さらにデシケーター中で30分間放冷させた後の重
量を同様に秤量(W2:単位g)して、以下の(3)式
から算出する。 含水率(%)={(W1−W2)/W1}×100 ・・・(3)
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明に用いるEVOH(A)としては、特に限定
されないが、エチレン含有量は5〜60モル%(更には
10〜60モル%、特には20〜55モル%、殊に25
〜50モル%)が好ましく、かかるエチレン含有量が5
モル%未満では耐水性が不十分となり、逆に60モル%
を越えるとガスバリア性が低下して好ましくない。ま
た、酢酸ビニル成分のケン化度は90モル%以上(更に
は95モル%以上、特には99モル%以上、殊に99.
5モル%以上)が好ましく、かかるケン化度が90モル
%未満ではガスバリア性や耐熱性が不十分となって好ま
しくない。
【0009】上記のEVOH(A)は、本発明の効果を
阻害しない範囲(10モル%程度以下)で共重合可能な
エチレン性不飽和単量体を共重合していてもよく、かか
る単量体としては、プロピレン、1−ブテン、イソブテ
ン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無
水)イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいは
炭素数1〜18のモノまたはジアルキルエステル類、ア
クリルアミド、炭素数1〜18のN−アルキルアクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−アクリ
ルアミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、アクリル
アミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるい
はその4級塩等のアクリルアミド類、メタクリルアミ
ド、炭素数1〜18のN−アルキルメタクリルアミド、
N,N−ジメチルメタクリルアミド、2−メタクリルア
ミドプロパンスルホン酸あるいはその塩、メタクリルア
ミドプロピルジメチルアミンあるいはその酸塩あるいは
その4級塩等のメタクリルアミド類、N−ビニルピロリ
ドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミ
ド等のN−ビニルアミド類、アクリルニトリル、メタク
リルニトリル等のシアン化ビニル類、炭素数1〜18の
アルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエ
ーテル、アルコキシアルキルビニルエーテル等のビニル
エーテル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニ
ル、フッ化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニ
ル類、トリメトキシビニルシラン等のビニルシラン類、
酢酸アリル、塩化アリル、アリルアルコール、ジメチル
アリルアルコール、トリメチル−(3−アクリルアミド
−3−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロリド、ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等が挙げ
られる。又、本発明の趣旨を損なわない範囲で、ウレタ
ン化、アセタール化、シアノエチル化等、後変性されて
も差し支えない。
【0010】本発明では、目的とする樹脂組成物を製造
するにあたってEVOH(A)の含水率を50重量%以
下に調製しておくことが必要で、かかる含水率が50重
量%未満を超えると溶融混合時にEVOH(A)から多
量の水が吹き出し加工できなくなり目的とする樹脂組成
物を得ることが困難となる。かかる含水率の下限は特に
限定されないが10重量%とすることが好ましく、かか
る含水率が10重量%未満では水膨潤性層状無機化合物
(B)の分散性が不十分となって好ましくない。また、
EVOH(A)の含水率の上限は更に40重量%、特に
35重量%とすることが好ましく、逆に下限は更に1
2.5重量%、特に15重量%とすることが好ましい。
【0011】EVOH(A)に水を含有させる方法とし
ては、特に制限されないが、EVOH(A)中に水を均
一に含有させることが好ましく、かかる方法としては、
EVOH(A)の溶液を水中で析出させ充分に水洗して
溶剤を除去し水を含有させる方法、加圧熱水中でEVO
H(A)を1〜3時間程度処理する方法、EVOH
(A)の製造時にエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン
化後のペーストを水中で析出させて水を含有させる方法
等が挙げられる。上記の中でも特にEVOH(A)製造
時にエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化後のペース
トを凝固液中で析出させる方法が好ましく用いられる。
【0012】以下、かかる方法を詳細に説明するが、こ
れに限定されるものではない。本発明に用いるEVOH
(A)は、前述の通りエチレン−酢酸ビニル共重合体を
ケン化して得られるものであるが、かかるケン化反応
は、アルカリ触媒の共存下に実施され、該アルカリ触媒
としては、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体のアルカリ触媒によるケン化反応に使用される従来
公知の触媒をそのまま使用できる。具体的には、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどのア
ルカリ金属水酸化物、ナトリウムメチラート、t−ブト
キシカリウムなどのアルカリ金属アルコラート、1,8
−ジアザビシクロ[5,4,10]ウンデセン−7(D
BU)で代表される共塩基性アミン、更には炭酸アルカ
リ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩などが挙げられる
が、取り扱いの容易さ、触媒コスト等から水酸化ナトリ
ウムの使用が好ましい。
【0013】触媒の使用量は必要ケン化度、反応温度等
により異なるが、エチレン−酢酸ビニル共重合体中の残
存酢酸基に対して0.05当量以下が用いられ、好まし
くは0.03当量以下である。又アルカリ触媒の替わり
に、塩酸、硫酸等の酸触媒を用いることも可能である。
ケン化に当たっては、上記エチレン−酢酸ビニル共重合
体を、アルコール又はアルコール含有媒体中に通常20
〜60重量%程度の濃度になるように溶解し、アルカリ
触媒、あるいは酸触媒を添加して40〜140℃の温度
で反応せしめる。該溶液温度において反応後のEVOH
が析出しない様に配慮すれば、該EVOHの濃度に特に
制限はないが、通常はその濃度が10〜55重量%、好
ましくは15〜50重量%となるようにすれば良い。
【0014】次に、上記で得られたEVOHのアルコー
ル溶液はそのままでもよいが、好ましくは、直接水を加
えるか、該EVOH溶液を適宜濃縮或いは希釈してから
水を加えてストランド製造用の溶液に調整される。該水
溶液の場合には水/アルコールの混合重量比が80/2
0〜5/95の範囲で、かつアルコールの含有量A(重
量%)が、2.55E−40.75≦A≦2.55E−
15.75なる関係[ここで、EはEVOHのエチレン
含有量(モル%)である]を満足させることが溶液の安
定性の点で好ましく、溶液中に含有されるEVOHの量
としては、20〜55重量%(更には25〜50重量
%)が後続の凝固作業の安定性の点で好ましい。
【0015】次いで、上記で得られたEVOH溶液をス
トランド状に押し出してペレット化するのであるが、こ
の時点で、飽和脂肪族アミド(例えばステアリン酸アミ
ド等)、不飽和脂肪酸アミド(例えばオレイン酸アミド
等)、ビス脂肪酸アミド(例えばエチレンビスステアリン
酸アミド等)、脂肪酸金属塩(例えばステアリン酸カルシ
ウム等)、低分子量ポリオレフィン(例えば分子量500
〜10,000程度の低分子量ポリエチレン、又は低分
子量ポリプロピレン等)などの滑剤、無機酸(例えばリ
ン酸、ホウ酸等)、有機酸(酢酸、ステアリン酸等)、
無機塩(例えばリン酸のアルカリ金属・アルカリ土類金
属塩、ハイドロタルサイト等)、有機酸(例えば酢酸の
アルカリ金属・アルカリ土類金属塩等)、可塑剤(例え
ばエチレングリコール、グリセリン、ヘキサンジオール
等の脂肪族多価アルコールなど)、酸化防止剤(例えば
チバスペシャルティケミカルズ社製『IRGANOX1
098』など)、紫外線吸収剤、着色剤、抗菌剤、アン
チブロッキング剤(例えばタルク微粒子など)、スリッ
プ剤(例えば無定形シリカ微粒子など)等を配合しても
良い。
【0016】析出させる凝固液としては水又は水/アル
コール混合溶媒、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセ
トン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジプロピルエ
ーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、プロ
ピオン酸メチル等の有機酸エステル等が用いられるが、
取り扱いの容易な点で水又は水/アルコール混合溶媒が
好ましい。該アルコールとしては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール等のアルコールが用いられるが、工
業上好ましくはメタノールが用いられる。凝固液中の凝
固液とEVOHのストランドとの重量比(凝固液/EV
OHのストランド)としては、50〜10000である
ことが好ましく、更には100〜1000である。該範
囲の重量比にすることにより、寸法分布が均一なEVO
Hペレットを得ることが可能となる。
【0017】更に該凝固液中に、カルボン酸を1〜10
000ppmおよび/またはカルボン酸金属塩を1〜1
5000ppmおよび/またはカルボン酸エステルを1
〜50000ppm含有させることも好ましく、更には
カルボン酸を50〜5000ppmおよび/またはカル
ボン酸金属塩を10〜5000ppmおよび/またはカ
ルボン酸エステルを10〜10000ppm含有させる
のが好ましい。該範囲のカルボン酸類を凝固浴中に含有
させることにより、寸法分布が均一なEVOHペレット
を更に好適に得ることが可能となる。かかるカルボン酸
としては特に制限されないが、ギ酸、酢酸、プロピオン
酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸等が挙げ
られるが、好ましくは酢酸が用いられる。
【0018】かかるカルボン酸金属塩としては特に制限
されないが、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、ギ酸マグ
ネシウム、ギ酸カルシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、酢酸マグネシウム等が用いられるが、好ましくは
酢酸ナトリウムが用いられる。かかるカルボン酸エステ
ルとしては特に制限されないが、ギ酸メチル、ギ酸エチ
ル、ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロ
ピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、アセ
ト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等が用いられるが、好
ましくは酢酸メチルが用いられる。
【0019】EVOH溶液を凝固液と接触させる温度
は、析出性の点で−10〜40℃が好ましく、更には0
〜20℃で、特には0〜10℃である。EVOH溶液は
任意の形状を有するノズルにより、上記の如き凝固液中
にストランド状に押出されるのであるが、かかるノズル
の形状としては、特に限定されないが、円筒形状が工業
的に好ましく、その長さは1〜100cmが好ましく、
更には3〜30cmで、内径は0.1〜10cmが好ま
しく、更には0.2〜5.0cmである。
【0020】かくしてノズルよりEVOH(溶液)がス
トランド状に押し出されるのであるが、ストランドは必
ずしも一本である必要はなく、数本〜数百本の間の任意
の数で押し出し可能である。その後、ストランド状に押
し出されたEVOHは凝固が充分進んでから切断され、
ペレット化されその後水洗される。かかるペレットの形
状は、円柱状の場合は径が1〜10mm、長さ1〜10
mmのもの(更にはそれぞれ2〜6mmのもの)が、又
球状の場合は径が1〜10mmのもの(更には2〜6m
mのもの)が溶融混練の安定性の点で好ましい。
【0021】また、水洗条件としては、該ペレットを温
度10〜40℃(更には20〜40℃)の水槽中で水洗
する。かかる水洗処理により、EVOH中のオリゴマー
や不純物、溶剤等が除去される。更に該水洗処理に続い
て、または該水洗処理の代わりに、種々の酸や金属塩を
含む水溶液中で処理して、EVOH中に酸や金属塩を含
有させることも、乾燥後のEVOHの色調、熱安定性、
ロングラン成形性、積層体としたときの接着性樹脂との
層間接着性、加熱延伸成形性等が改善される点で好まし
く、かかる酸成分としては酢酸、プロピオン酸、酪酸、
ラウリル酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸等
の有機酸や硫酸、亜硫酸、炭酸、ホウ酸、リン酸等の無
機酸が挙げられ、金属塩としては上記酸のアルカリ金
属、アルカリ土類金属、遷移金属等の金属塩が挙げら
れ、特に酢酸、リン酸、ホウ酸やそのアルカリ金属塩、
アルカリ土類金属塩がその効果に優れる点で好ましく用
いられる。
【0022】以上の方法により、本発明に用いる含水率
50重量%以下のEVOH(A)ペレットが得られるの
であるが、水膨潤性層状無機化合物(B)と溶融混合さ
れる前に必要に応じて、公知の乾燥処理(熱風乾燥、誘
電加熱乾燥、マイクロ波照射乾燥等)を行って含水率の
(再)調整を行ったり、或いは該ペレットの表面付着水
除去操作を事前に行うことも、溶融混練の安定性の点で
好ましい。
【0023】本発明に用いる水膨潤性層状無機化合物
(B)としては、特に制限されることなく、スメクタイ
トやバーミキュライト等の粘土鉱物、更には合成マイカ
等が挙げられ、前者のスメクタイトの具体例としてはモ
ンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポ
ナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチブンサイト
等が挙げられる。これらは天然のものであっても、合成
されたものでもよい。本発明においては、上記の水膨潤
性層状無機化合物(B)の膨潤度(日本ベントナイト工
業会の標準試験方法容積法に準じて測定)は、大きい方
が好ましく、膨潤度が85ml/2g以上(更には90
ml/2g以上、特には95ml/2g以上)であるこ
とが好ましく、かかる膨潤度が85ml/2g未満では
ガスバリア性が不十分となって好ましくない。
【0024】かかる膨潤度を考慮すれば、水膨潤性層状
無機化合物(B)として、モンモリロナイトが好まし
い。また、Na型フッ素四ケイ素雲母、Na型テニオラ
イト、Li型テニオライト、Na型ヘクトライト等の水
膨潤性フッ素雲母系鉱物も好ましく用いられる。また、
水膨潤性層状無機化合物(B)のアスペクト比は特に限
定されないが、500以上であることが好ましい。
【0025】本発明においては、上記の如き含水率50
重量%以下のEVOH(A)と水膨潤性層状無機化合物
(B)を含有してなる樹脂組成物を製造するにあたり、
含水率50重量%以下のEVOH(A)及び水膨潤性層
状無機化合物(B)を溶融混合しながら、水分を除去し
て樹脂組成物中の含水率を5重量%以下にすることを最
大の特徴とするもので、かかる方法について説明する。
含水率50重量%以下のEVOH(A)及び水膨潤性層
状無機化合物(B)を溶融混合するに当たっては、例え
ば溶融押出機、ニーダールーダー、ミキシングロール、
バンバリーミキサー、プラストミルなどの公知の溶融混
練(混合)装置を使用して行うことができるが、通常は
単軸又は二軸の押出機を用いることが工業上好ましく、
特に溶融混練の安定性の点で二軸押出機が好適に用いら
れ、かかる二軸押出機を用いた方法について、更に詳細
に説明する。
【0026】用いる二軸押出機としては、特に限定され
ないが、内径が20mm以上(更には30〜150m
m)のものが好ましく、かかる内径が20mm未満で
は、生産性に乏しいため好ましくなく、L/Dは、20
〜80(更には30〜60)が好ましく、かかるL/D
径が20未満では、乾燥及び混合の能力が不足すること
があり、逆に80を越えると樹脂の押出機内での滞留時
間が必要以上に長くなり、その熱劣化が懸念され好まし
くない。含水率50重量%以下のEVOH(A)及び水
膨潤性層状無機化合物(B)を二軸押出機に供給するに
当たっては特に制限はなく、(A)及び(B)を予め
ドライブレンドした混合物を該押出機のホッパーに供給
する方法、(A)及び(B)を直接該押出機のホッパ
ーに供給する方法、(A)を該押出機のホッパーに供
給すると共に(B)の1〜10重量%程度の分散液を該
押出機のベントの一部から供給する方法、(A)を該
押出機のホッパーに供給すると共に(B)を該押出機の
ベントの一部から供給する方法等を挙げることができ
る。
【0027】尚、本発明においては、含水率50重量%
以下のEVOH(A)と水膨潤性層状無機化合物(B)
を溶融混合するときに、混合時の樹脂組成物全体の含水
率を20〜50重量%(更には22.5〜45重量%、
特には25〜45重量%)とすることが好ましく、かか
る含水率が20重量%未満では水膨潤性層状無機化合物
(B)の分散性が不十分となり、逆に50重量%を越え
るとEVOH(A)と水膨潤性層状無機化合物(B)が
不均一な混合状態となって好ましくない。また、溶融混
合に供される含水率50重量%以下のEVOH(A)と
水膨潤性層状無機化合物(B)の配合割合は、EVOH
(A)100重量部(固形分)に対して、水膨潤性層状
無機化合物(B)が0.1〜20重量部(固形分)(更
には0.5〜15重量%(同左)、特には1〜10重量
%(同左))であることが好ましく、かかる配合割合が
0.1重量部未満ではガスバリア性の改善効果が少な
く、逆に20重量部を越えるとフィルム等の成形物の外
観が悪化して好ましくない。
【0028】更に、本発明においては、含水率50重量
%以下のEVOH(A)と水膨潤性層状無機化合物
(B)を溶融混合するに当たって、下記(1)式の条件
を満足するようにEVOH(A)を選択することも好ま
しい。EVOH(A)のエチレン含有量、ケン化度及び
含水率が下記(1)式を満足するように調製することに
より、水膨潤性層状無機化合物(B)の分散性及びガス
バリア性が良好となる。即ち、(1)式の値が60未満
では、水膨潤性層状無機化合物(B)の分散性及びガス
バリア性が低下し、逆に120を越えると溶融混合時の
押出し加工性が低下して好ましくない。 60≦(0.173×Sv−20.111)×W+0.2184 ×(Sv−100)2+6.5356×(Sv−100) +230.67×exp(−0.0074×Et)≦120 ・・・(1) 但し、Etはエチレン含有量(モル%)、Svはケン化
度(モル%)、Wは含水率(重量%)を表す。
【0029】かくして含水率50重量%以下のEVOH
(A)と水膨潤性層状無機化合物(B)が二軸押出機に
供されて溶融混合されるのであるが、かかる押出機のベ
ントは1箇所以上あれば良く、特には2箇所以上あるこ
とが好ましく、その中の少なくとも1箇所が減圧吸引さ
れていることが、乾燥効率と得られる樹脂の品質の点で
好ましい。尚、上記のの場合は、ベントは2個以上有
し、特には3個以上あることが好ましく、その中の最も
ホッパーに近い箇所で水膨潤性層状無機化合物(B)の
分散液を供給し、残りの箇所の少なくとも1箇所が減圧
吸引されていることが、乾燥効率と得られる樹脂組成物
の品質の点で好ましい。押出機の出口に設けるダイス孔
の形状については、限定されないが、適度な形状・大き
さ[円柱状の場合は径が1〜10mm、長さ1〜10m
mのもの(更にはそれぞれ2〜6mmのもの)]の樹脂
組成物ペレットを得ることを考慮すれば、直径が1〜7
mm(更には2〜5mm)の円形が好ましく、その孔の
数は3〜100個(更には10〜50個)程度が生産上
好ましい。更には、押出機とダイス入り口の間にメッシ
ュ状のスクリーンを1枚以上(特に2枚以上)設けるこ
とも異物除去と樹脂圧力安定化(押出の安定化)のため
好ましく、さらに、押出し安定性を考慮すれば、同じく
ギヤポンプや熱交換器等を設けることも好ましい。
【0030】溶融混練を実施するに当たっては、特に限
定されないが、押出機のホッパー入り口部のシリンダー
の温度(TI)と押出機の出口部のシリンダーの温度
(TO)を下記(2)式の条件を満足するように設定す
ることが好ましく、T0/TIが2以下では、乾燥の能力
が不充分となったり押出が不安定となることがあり、逆
に8.5以上の時は、樹脂組成物の品質が低下(熱劣
化)したり押出が不安定となることがあり好ましくな
く、更には下記(2’)式の条件を、特には下記
(2”)式の条件を満足することが好ましい。尚、上記
のシリンダーの温度とは、シリンダーの実測温度を言
う。 2.0≦T0/TI<8.5 ・・・(2) 2.2≦T0/TI<7.5 ・・・(2’) 2.3≦T0/TI<7.1 ・・・(2”) (但し、T0、TI共に単位は℃) 尚、押出機のシリンダーの加熱は通常複数のヒーターを
装着して行われ、例えば8分割の場合、ホッパー入り口
部(樹脂供給部)から押出機出口部(樹脂排出部、ダイ
ス接続部)に向かって8個のヒーターを押出機のシリン
ダーに装着して、それぞれ温度設定が可能であり、順に
C1、C2、C3・・・C7、C8と表示した場合、上
記のホッパー入り口部のシリンダー温度とはC1で、押
出機の出口部のシリンダー温度とはC8である。
【0031】また、上記の温度設定により、溶融混合さ
れた樹脂組成物は、ダイスに供給され押出されるのであ
るが、ダイス内での樹脂組成物の温度は150〜300
℃(更には180〜280℃)になるように押出条件
(設定温度、スクリュ形状、スクリュ回転数など)を調
整することも好ましく、かかる温度が150℃未満で
は、押出が不安定になることがあり、逆に300℃を越
えると、樹脂組成物の品質が低下(熱劣化)することが
あり好ましくない。また、スクリュの回転数は50〜4
00rpm(更には80〜300rpm)の範囲から選
択され、かかる回転数が50rpm未満では、乾燥の能
力が不充分となることがあり、逆に400rpmを越え
ると、樹脂組成物の品質が低下(熱劣化)することがあ
り好ましくなく、EVOH(A)の仕込速度については
特に制限はなく、押出機のバレル径等により任意に決定
すれば良い。また、水膨潤性層状無機化合物(B)の仕
込速度については、目的とする樹脂組成物中の(B)の
配合量等に合うようにEVOH(A)に合わせて供給す
ればよい。
【0032】また、樹脂組成物の押出機中での滞留時間
は10〜600秒(更には20〜300秒)の範囲から
選択され、かかる滞留時間が10秒未満では、十分な乾
燥ができない場合があり、逆に600秒を越えると樹脂
組成物の品質が低下(熱劣化)する場合があって好まし
くなく、樹脂組成物にかける圧力(樹脂圧)については
5〜300kg/cm2(更には10〜200kg/c
2)の範囲から選択され、かかる圧力が5kg/cm2
未満及び300kg/cm2を越えると押出が不安定に
なることがあり好ましくない。また、樹脂組成物の熱劣
化を防止するためにホッパー内やベント孔周りを窒素シ
ールしておくことも好ましい。
【0033】かくして、目的とする含水率が5重量%未
満の樹脂組成物が得られるのであるが、かかる含水率に
するためには、例えば、上記の二軸押出機を用いた方法
においては、諸条件の調整により、特に樹脂温度(押出
機の設定温度やスクリュ形状等)と吐出量(スクリュ回
転数や樹脂仕込み量等)等を調整することにより可能で
あり、かかる含水率については更に好ましくは2重量%
以下、特に好ましくは0.5重量%以下とすることが、
乾燥後の溶融成形(押出成形、射出成形等)時の発泡等
のトラブルが軽減できる点で好ましい。
【0034】更に、上記の方法を実施後、EVOHの含
水率の調整等必要に応じて公知の乾燥処理(熱風乾燥、
誘電加熱乾燥、マイクロ波照射乾燥等)を併せて行うこ
とも可能である。
【0035】かくして本発明の製造法で得られた樹脂組
成物(ペレット)は、成形物の用途に多用され、溶融成
形等によりフィルム、シート、容器、繊維、棒、管、各
種成形品等に成形され、又、これらの粉砕品(回収品を
再使用する時など)を用いて再び溶融成形に供すること
もでき、かかる溶融成形方法としては、押出成形法(T
−ダイ押出、インフレーション押出、ブロー成形、溶融
紡糸、異型押出等)、射出成形法が主として採用され
る。溶融成形温度は、150〜300℃の範囲から選ぶ
ことが多い。
【0036】また、本発明の製造法で得られた樹脂組成
物(ペレット)は、単体の成形物として用いることがで
きるが、特に積層体の成形物に供した時に本発明の作用
効果を十分に発揮することができ、具体的には該樹脂組
成物からなる層の少なくとも片面に熱可塑性樹脂層等を
積層して多層積層体なる成形物として用いることが有用
である。
【0037】該積層体を製造するに当たっては、該樹脂
組成物からなる層の片面又は両面に他の基材を積層する
のであるが、積層方法としては、例えば該樹脂組成物か
らなるフィルムやシートに熱可塑性樹脂を溶融押出する
方法、逆に熱可塑性樹脂等の基材に該樹脂組成物を溶融
押出する方法、該樹脂組成物と他の熱可塑性樹脂とを共
押出する方法、更には本発明の樹脂組成物からなるフィ
ルムやシートと他の基材のフィルム、シートとを有機チ
タン化合物、イソシアネート化合物、ポリエステル系化
合物、ポリウレタン化合物等の公知の接着剤を用いてド
ライラミネートする方法等が挙げられる。また、本発明
の製造法で得られた樹脂組成物(ペレット)は、共押出
成形に供することも好ましい。
【0038】共押出の場合の相手側樹脂としてはポリオ
レフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、共重合ポリアミド、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン、アクリル系樹脂、
ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポ
リウレタンエラストマー、塩素化ポリエチレン、塩素化
ポリプロピレン、芳香族および脂肪族ポリケトン、脂肪
族ポリアルコール等が挙げられ、好適にはポリオレフィ
ン系樹脂が用いられる。
【0039】かかるポリオレフィン系樹脂としては、具
体的に直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密
度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン
(VLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高
密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)、アイオノマー、エチレン−プロピ
レン(ブロック又はランダム)共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピ
レン−α−オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィ
ン)共重合体、ポリブテン、ポリペンテン、ポリメチル
ペンテン等のオレフィンの単独又は共重合体、或いはこ
れらのオレフィンの単独又は共重合体を不飽和カルボン
酸又はそのエステルでグラフト変性したものやこれらの
ブレンド物などの広義のポリオレフィン系樹脂を挙げる
ことができ、なかでも、直鎖状低密度ポリエチレン(L
LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密
度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)、アイオノマーが、得られる積層包
装材の耐屈曲疲労性、耐振動疲労性等に優れる点で好ま
しい。
【0040】更に、本発明の製造法で得られた樹脂組成
物(ペレット)から一旦フィルムやシート等の成形物を
得、これに他の基材を押出コートしたり、他の基材のフ
ィルム、シート等を接着剤を用いてラミネートする場
合、前記の熱可塑性樹脂以外に任意の基材(紙、金属
箔、無延伸、一軸又は二軸延伸プラスチックフィルム又
はシート及びその無機物蒸着体、織布、不織布、金属綿
状、木質等)が使用可能である。
【0041】積層体の層構成は、本発明の製造法で得ら
れた樹脂組成物(ペレット)からなる層をa(a1
2、・・・)、他の基材、例えば熱可塑性樹脂層をb
(b1、b2、・・・)とするとき、フィルム、シート、
ボトル状であれば、a/bの二層構造のみならず、b/
a/b、a/b/a、a1/a2/b、a/b1/b2、b
2/b1/a/b1/b2、b1/b2/a/b3/b4、a1
/b1/a2/b2等任意の組み合わせが可能であり、フ
ィラメント状ではa、bがバイメタル型、芯(a)−鞘
(b)型、芯(b)−鞘(a)型、或いは偏心芯鞘型等
任意の組み合わせが可能である。
【0042】尚、上記の層構成において、それぞれの層
間には、必要に応じて接着性樹脂層を設けることがで
き、かかる接着性樹脂としては、種々のものを使用する
ことができ、bの樹脂の種類によって異なり一概に言え
ないが、不飽和カルボン酸又はその無水物をオレフィン
系重合体(上述の広義のポリオレフィン系樹脂)に付加
反応やグラフト反応等により化学的に結合させて得られ
るカルボキシル基を含有する変性オレフィン系重合体を
挙げることができ、具体的には、無水マレイン酸グラフ
ト変性ポリエチレン、無水マレイン酸グラフト変性ポリ
プロピレン、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−プ
ロピレン(ブロック又はランダム)共重合体、無水マレ
イン酸グラフト変性エチレン−エチルアクリレート共重
合体、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等から選ばれた1種または2種以上の混合物
が好適なものとして挙げられる。このときの、オレフィ
ン系重合体に含有される不飽和カルボン酸又はその無水
物の量は、0.001〜3重量%が好ましく、更に好ま
しくは0.01〜1重量%、特に好ましくは0.03〜
0.5重量%である。該変性物中の変性量が少ないと、
接着性が不充分となることがあり、逆に多いと架橋反応
を起こし、成形性が悪くなることがあり好ましくない。
またこれらの接着性樹脂には、本発明の製造法で得られ
た樹脂組成物(ペレット)や他のEVOH、ポリイソブ
チレン、エチレン−プロピレンゴム等のゴム・エラスト
マー成分、更にはb層の樹脂等をブレンドすることも可
能である。特に、接着性樹脂の母体のポリオレフィン系
樹脂と異なるポリオレフィン系樹脂をブレンドすること
により、接着性が向上することがあり有用である。
【0043】積層体の各層の厚みは、層構成、bの種
類、用途や容器形態、要求される物性などにより一概に
言えないが、通常は、a層は5〜500μm(更には1
0〜200μm)、b層は5〜5000μm(更には3
0〜1000μm)、接着性樹脂層は5〜400μm
(更には10〜150μm)程度の範囲から選択され
る。a層が5μm未満ではガスバリア性が不足し、また
その厚み制御が不安定となり、逆に500μmを越える
と耐屈曲疲労性が劣り、かつ経済的でなく好ましくな
く、またb層が5μm未満では剛性が不足し、逆に50
00μmを越えると耐屈曲疲労性が劣り、かつ重量が大
きくなり好ましくなく、接着性樹脂層が5μm未満では
層間接着性が不足し、またその厚み制御が不安定とな
り、逆に400μmを越えると重量が大きくなり、かつ
経済的でなく好ましくない。また、積層体の各層には、
成形加工性や諸物性の向上のために、前述の各種添加剤
や改質剤、充填材、他樹脂等を本発明の効果を阻害しな
い範囲で添加することもできる。
【0044】該積層体は、そのまま各種形状のものに使
用されるが、更に該積層体の物性を改善するためには延
伸処理を施すことも好ましく、かかる延伸については、
一軸延伸、二軸延伸のいずれであってもよく、できるだ
け高倍率の延伸を行ったほうが物性的に良好で、延伸時
にピンホールやクラック、延伸ムラ、デラミ等の生じな
い延伸フィルムや延伸シート、延伸容器、延伸ボトル等
の成形物が得られる。
【0045】延伸方法としては、ロール延伸法、テンタ
ー延伸法、チューブラー延伸法、延伸ブロー法等の他、
深絞成形、真空圧空成形等のうち延伸倍率の高いものも
採用できる。二軸延伸の場合は同時二軸延伸方式、逐次
二軸延伸方式のいずれの方式も採用できる。延伸温度は
60〜170℃、好ましくは80〜160℃程度の範囲
から選ばれる。
【0046】延伸が終了した後、次いで熱固定を行うこ
とも好ましい。。熱固定は周知の手段で実施可能であ
り、上記延伸フィルムを緊張状態を保ちながら80〜1
70℃、好ましくは100〜160℃で2〜600秒間
程度熱処理を行う。例えば、多層シートや多層フィルム
からカップやトレイ状の多層容器を得る場合は、絞り成
形法が採用され、具体的には真空成形法、圧空成形法、
真空圧空成形法、プラグアシスト式真空圧空成形法等が
挙げられる。
【0047】更に多層パリソン(ブロー前の中空管状の
予備成形物)からチューブやボトル状の多層容器を得る
場合はブロー成形法が採用され、具体的には押出ブロー
成形法(双頭式、金型移動式、パリソンシフト式、ロー
タリー式、アキュムレーター式、水平パリソン式等)、
コールドパリソン式ブロー成形法、射出ブロー成形法、
二軸延伸ブロー成形法(押出式コールドパリソン二軸延
伸ブロー成形法、射出式コールドパリソン二軸延伸ブロ
ー成形法、射出成形インライン式二軸延伸ブロー成形法
等)などが挙げられる。
【0048】また、生肉、加工肉、チーズ等の熱収縮包
装用途に用いる場合には、延伸後の熱固定は行わずに製
品フィルムとし、上記の生肉、加工肉、チーズ等を該フ
ィルムに収納した後、50〜130℃、好ましくは70
〜120℃で、2〜300秒程度の熱処理を行って、該
フィルムを熱収縮させて密着包装をする。
【0049】かくして得られた積層体の形状としては任
意のものであってよく、フィルム、シート、テープ、ボ
トル、パイプ、フィラメント、異型断面押出物等が例示
される。又、得られる積層体は必要に応じ、熱処理、冷
却処理、圧延処理、印刷処理、ドライラミネート処理、
溶液又は溶融コート処理、製袋加工、深絞り加工、箱加
工、チューブ加工、スプリット加工等を行うことができ
る。
【0050】上記の如く得られたカップ、トレイ、チュ
ーブ、ボトル等からなる容器や延伸フィルムからなる袋
や蓋材は一般的な食品の他、マヨネーズ、ドレッシング
等の調味料、味噌等の発酵食品、サラダ油等の油脂食
品、飲料、化粧品、医薬品、洗剤、香粧品、工業薬品、
農薬、燃料等各種の容器として有用であるが、本発明の
積層体は、特に、ゼリー、プリン、ヨーグルト、マヨネ
ーズ、味噌等の半固形状食品・調味料用のカップ状容器
や、生肉、畜肉加工品(ハム、ベーコン、ウインナー
等)用のトレー状容器等の加熱延伸成形容器用途に有用
である。
【0051】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特に断り
のない限り重量基準を示す。
【0052】実施例1 含水率28%のEVOH(A)[エチレン含有量32モ
ル%、ケン化度99.8モル%]135部[EVOH9
7部(固形分)]及び天然モンモリロナイト(B)[膨
潤度(日本ベントナイト工業会の標準試験方法容積法に
準じて測定)は98ml/2g]3部をストランドダイ
を備えた二軸押出機に供給して、以下の条件にて溶融混
合を行い、そのストランドを水槽中に通して冷却後ペレ
タイザーで切断して、含水率が0.3%の樹脂組成物ペ
レットを得た。尚、混合時の樹脂組成物の含水率は27
%で、本文中の(1)式にEVOH(A)のエチレン含
有量(32モル%)、ケン化度(99.8モル%)及び
含水率(28重量%)を代入すると101.1となって
(1)式を満足するものであった。
【0053】得られた樹脂組成物ペレットを目視観察し
たが、無色・透明で黄着色は全く認められなかった。ま
た、かかるペレットは50kg/hrの割合で効率よく
得ることができた。更に、該ペレット化を連続して10
hr行ったが、ストランド切れや異物・目ヤニ等の発生
は全く認められず、安定したペレットができた。
【0054】 [二軸押出機による溶融ペレット化条件] バレル径 57mmφ L/D 44 ストランドダイ形状 径3.5mmφの12穴 スクリーンメッシュ 90/90mesh ベント C6部とC9部を開放、C12部を真空吸引 ホッパー内 窒素シールを実施 スクリュ回転数 100rpm シリンダーの設定温度 C1:60℃(60℃) ( )内は実測温度 C2:95℃(95℃) C3:95℃(95℃) C4:95℃(94℃) C5:100℃(99℃) C6:100℃(95℃) C7:150℃(146℃) C8:200℃(198℃) C9:200℃(191℃) C10:200℃(198℃) C11:200℃(199℃) C12:200℃(196℃) C13:200℃(202℃) AD:200℃(200℃) D:200℃(199℃) スクリュ負荷 90Amp 樹脂圧力 13kg/cm3
【0055】上記の如く押出機のホッパー入り口部のシ
リンダーC1の温度(TI)は60℃で、押出機の出口
部のシリンダーC13の温度(TO)は202℃で、T0
I=3.37となり、本文中の(2)式の条件を満足
するものであった。更に、上記で得られたペレットを単
軸押出機に供給し、T−ダイキャスト法にて、押出機設
定温度220℃の条件下で製膜を行い、30μmのフィ
ルムを得た。得られたフィルムについて、以下の評価を
行った。
【0056】(酸素透過度)得られたフィルムを、MO
CON社製『OXTRAN2/20』を用い、等圧法
(MOCON法)により、20℃、80%RHの条件下
で測定した。
【0057】(外観特性)得られたフィルムにおいて、
10cm×10cm中における直径が0.1mm以上の
異物の数を測定し、下記の基準にて評価した。 ◎・・・1個以下 ○・・・2〜5個 ×・・・6個以上
【0058】実施例2 実施例1において、含水率30%でエチレン含有量29
モル%、ケン化度99.7モル%のEVOH(A)[E
VOH98部(固形分)]140部を用いて、天然モン
モリロナイト(B)[膨潤度(日本ベントナイト工業会
の標準試験方法容積法に準じて測定)は97ml/2
g]2部を用いた以外は同様に行って樹脂組成物ペレッ
トを得てた。得られたEVOHペレットを目視観察した
が、無色・透明で黄着色は全く認められなかった。ま
た、かかるペレットは50kg/hrの割合で効率よく
得ることができた。更に、該ペレット化を連続して10
hr行ったが、ストランド切れや異物・目ヤニ等の発生
は全く認められず、安定したペレットの乾燥ができた。
【0059】尚、混合時の樹脂組成物の含水率は30%
で、また、本文中の(1)式にEVOH(A)のエチレ
ン含有量(29モル%)、ケン化度(99.7モル%)
及び含水率(30%)を代入すると98.3となって
(1)式を満足するものであった。また、実施例1と同
様に酸素透過度と外観特性の評価も行った。かかる評価
結果は表1に示す。
【0060】実施例3 実施例1において、二軸押出機による溶融混練条件の押
出温度を以下のように変更した以外は同様に行って、含
水率が0.22%の樹脂組成物ペレットを得た。
【0061】上記の如く押出機のホッパー入り口部のシ
リンダーC1の温度(TI)は31℃で、押出機の出口
部のシリンダーC13の温度(TO)は232℃で、T0
I=7.48となり、本文中の(2)式の条件を満足
するものであった。得られたEVOHペレットを目視観
察したが、無色・透明で黄着色は全く認められなかっ
た。また、かかるペレットは60kg/hrの割合で効
率よく得ることができた。更に、該ペレット化を連続し
て10hr行ったが、ストランド切れや異物・目ヤニ等
の発生は全く認められず、安定したペレットの乾燥がで
きた。また、実施例1と同様に酸素透過度と外観特性の
評価も行った。かかる評価結果は表1に示す。
【0062】実施例4 実施例1において、二軸押出機による溶融混練条件の押
出温度を以下のように変更した以外は同様に行って、含
水率が0.20%の樹脂組成物ペレットを得た。
【0063】上記の如く押出機のホッパー入り口部のシ
リンダーC1の温度(TI)は31℃で、押出機の出口
部のシリンダーC13の温度(TO)は252℃で、T0
I=252/31=8.13となり、本文中の(2)
式の条件を満足するものであった。得られたEVOHペ
レットを目視観察したが、無色・透明で黄着色は全く認
められなかった。また、かかるペレットは70kg/h
rの割合で効率よく得ることができた。更に、該ペレッ
ト化を連続して10hr行ったが、ストランド切れや異
物・目ヤニ等の発生は全く認められず、安定したペレッ
トの乾燥ができた。また、実施例1と同様に酸素透過度
と外観特性の評価も行った。かかる評価結果は表1に示
す。
【0064】比較例1 実施例1において、二軸押出機のベントの開放及び真空
吸引を行わずに、含水率6%の樹脂組成物ペレットを得
た。得られた樹脂組成物ペレットを目視観察したが、着
色(黄変)が若干認められ、得られる樹脂組成物ペレッ
トの量も約1kg/hrと効率が悪いものであった。ま
た、実施例1と同様に酸素透過度と外観特性の評価も行
った。かかる評価結果は表1に示す。
【0065】
【0066】
【発明の効果】本発明では、含水率が50重量%以下の
EVOH(A)及び水膨潤性層状無機化合物(B)を溶
融混合しながら水分を除去しているため、得られる樹脂
組成物の着色(黄変)が抑制でき、樹脂組成物の(乾
燥)製造効率も良く、本発明の方法で得られた樹脂組成
物は、食品や医薬品、農薬品、工業薬品等の包装用材料
や繊維、各種成形品の用途として大変有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA13 AA28 AB01 AB02 AB09 AC11 AC27 AD01 DA12 DC11 FA03 FA06 FB06 FC05 4J002 BB221 BE031 DJ006 DJ056 FA016 FB086 FD020 FD170 GF00 GG01 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)及び水膨潤性層状無機化合物(B)を含有してな
    る樹脂組成物を製造するにあたり、含水率50重量%以
    下のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)及び
    水膨潤性層状無機化合物(B)を溶融混合しながら、水
    分を除去して樹脂組成物中の含水率を5重量%以下にす
    ることを特徴とする樹脂組成物の製造法。
  2. 【請求項2】 下記(1)式を満足する含水率50重量
    %以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)
    を用いることを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物の
    製造法。 60≦(0.173×Sv−20.111)×W+0.2184 ×(Sv−100)2+6.5356×(Sv−100) +230.67×exp(−0.0074×Et)≦120 ・・・(1) 但し、Etはエチレン含有量(モル%)、Svはケン化
    度(モル%)、Wは含水率(重量%)を表す。
  3. 【請求項3】 溶融混合を行うにあたり、押出機を用
    い、かつ押出機のホッパー入り口部のシリンダーの温度
    (TI)と押出機の出口部のシリンダーの温度(TO)が
    下記(2)式を満足することを特徴とする請求項1また
    は2記載の樹脂組成物の製造法。 2<TO/TI<8.5 ・・・(2) 但し、TI,TO共に単位は同じで℃とする。
  4. 【請求項4】 溶融混合時の樹脂組成物全体の含水率の
    下限を10重量%にすることを特徴とする請求項1〜3
    いずれか記載の樹脂組成物の製造法。
  5. 【請求項5】 含水率50重量%以下のエチレン−酢酸
    ビニル共重合体ケン化物(A)の含水率の下限が10重
    量%であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載
    の樹脂組成物の製造法。
  6. 【請求項6】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)100重量部に対する水膨潤性層状無機化合物
    (B)の含有量を0.1〜20重量部とすることを特徴
    とする請求項1〜5いずれか記載の樹脂組成物の製造
    法。
  7. 【請求項7】 樹脂組成物がペレット状に成形されてな
    ることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の樹脂組
    成物の製造法。
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