JP2002002469A - アンチロックブレーキ制御装置 - Google Patents

アンチロックブレーキ制御装置

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JP2002002469A
JP2002002469A JP2000194943A JP2000194943A JP2002002469A JP 2002002469 A JP2002002469 A JP 2002002469A JP 2000194943 A JP2000194943 A JP 2000194943A JP 2000194943 A JP2000194943 A JP 2000194943A JP 2002002469 A JP2002002469 A JP 2002002469A
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time
vehicle speed
control
brake
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JP2000194943A
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Noriyuki Arai
規之 新井
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレーキ液をマスタシリンダ側に圧送する戻し
ポンプを駆動するモータの作動を停止するにあたり、乗
員が不快感を覚えることを極力回避しつつ、モータの作
動制御ロジックを簡略化し、モータおよび戻しポンプの
耐久性を向上する。 【解決手段】ブレーキ液圧の減圧制御を不要とする車速
として予め設定した設定車速を車体速度が超えている状
態では、アンチロックブレーキ制御中の減圧終了時から
の経過時間がアンチロックブレーキ制御中に戻しポンプ
の作動を持続するのに充分な時間とした第1設定時間に
達するのに応じてモータの作動を停止し、設定車速以下
に車体速度が低下したときにはその低下時からの経過時
間が、満杯であるリザーバのブレーキ液を戻しポンプで
空になるまで汲上げるのに充分な時間として第1設定時
間よりも短くして予め設定した第2設定時間に達するの
に応じてモータの作動を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスタシリンダ
と、ブレーキ液を貯溜するリザーバと、マスタシリンダ
および車輪ブレーキ間の連通・遮断ならびに車輪ブレー
キおよびリザーバ間の連通・遮断を切換えてアンチロッ
クブレーキ制御を実行可能な制御弁手段と、リザーバの
ブレーキ液をマスタシリンダ側に圧送する戻しポンプ
と、該戻しポンプに連結されるモータとを備えるアンチ
ロックブレーキ制御装置において、モータを停止させる
タイミングの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるアンチロックブレーキ制御
装置では、アンチロックブレーキ制御中の減圧終了時か
らの経過時間が設定時間に達するのに応じて、モータの
作動を停止することが一般的に行われており、前記設定
時間は、アンチロックブレーキ制御中に戻しポンプを作
動し続けるのに充分な時間として比較的長く設定されて
いる。このため、アンチロックブレーキ制御が終了した
後の車両停止間際や車両停止後にもモータが作動し続け
る場合があり、アンチロックブレーキ制御装置以外のエ
ンジンや他の作動装置の作動音が小さいときに前記モー
タの作動音が騒音として発生し、乗員が不快感を覚える
ことがある。
【0003】そこで特開平11−170997号公報で
開示されたモータ制御方法では、アンチロックブレーキ
制御終了間際において減圧制御が不要になったと判断し
得る設定車体速度以下に車体速度が低下するのに応じ
て、モータの作動を停止するようにして、アンチロック
ブレーキ制御装置以外の作動装置の作動音が小さいとき
にモータの作動音が騒音として発生することを回避する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
11−170997号公報で開示されたもののように、
設定車体速度以下に車体速度が低下するのに応じてモー
タの作動を直ちに停止すると、リザーバ内を空にして次
回のアンチロックブレーキ制御に備えるために、次回の
アンチロックブレーキ制御が開始される前にモータを作
動させる必要があり、モータの作動制御ロジックが複雑
になるだけでなく、アンチロックブレーキ制御時以外の
モータの作動回数が増えて、モータおよび戻しポンプの
耐久性に悪影響が及ぶとともに、アンチロックブレーキ
制御時以外のモータの作動による騒音が増加して乗員に
不快感を与える可能性がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、モータの作動によって乗員が不快感を覚える
ことを極力回避しつつ、モータの作動制御ロジックを簡
略化し、しかもモータおよび戻しポンプの耐久性を向上
し得るようにしたアンチロックブレーキ制御装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、マスタシリンダと、ブレー
キ液を貯溜するリザーバと、マスタシリンダおよび車輪
ブレーキ間の連通・遮断ならびに車輪ブレーキおよび前
記リザーバ間の連通・遮断を切換えてアンチロックブレ
ーキ制御を実行可能な制御弁手段と、前記リザーバのブ
レーキ液を前記マスタシリンダ側に圧送する戻しポンプ
と、該戻しポンプに連結されるモータとを備え、前記制
御弁手段によるアンチロックブレーキ制御の開始に応じ
て前記モータの作動を開始するアンチロックブレーキ制
御装置において、ブレーキ液圧の減圧制御を不要とする
車速として予め設定した設定車速を車体速度が超えてい
る状態では前記アンチロックブレーキ制御中の減圧終了
時からの経過時間が第1設定時間に達するのに応じて前
記モータの作動を停止し、前記設定車速以下に車体速度
が低下したときにはその低下時からの経過時間が第2設
定時間に達するのに応じて前記モータの作動を停止する
ようにして前記モータの作動を制御する制御ユニットを
含み、前記第1設定時間が前記アンチロックブレーキ制
御中に前記戻しポンプの作動を持続するのに充分な時間
として設定され、前記第2設定時間が、満杯である前記
リザーバのブレーキ液を前記戻しポンプで空になるまで
汲上げるのに充分な時間として第1設定時間よりも短く
設定されることを特徴とする。
【0007】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、アンチロックブレーキ制御の開始に応じて作動を
開始したモータは、設定車速を車体速度が超えている状
態では減圧終了時からの経過時間が第1設定時間に達す
るのに応じて停止するのであるが、第1設定時間は、ア
ンチロックブレーキ制御中に戻しポンプの作動を持続す
るのに充分な時間であるので、モータはアンチロックブ
レーキ制御の継続中には停止することなく戻しポンプを
駆動し続ける。而して前記設定車速以下に車体速度が低
下したときにはその低下時からの経過時間が第1設定時
間よりも短い第2設定時間に達するのに応じてモータが
作動を停止する。したがって、車体速度の低下にもかか
わらず、減圧終了時からの経過時間が第1設定時間に達
するのに応じてモータの作動を停止するものに比べる
と、アンチロックブレーキ制御終了間際のモータの作動
時間を短くして、乗員が不快感を覚えることを極力回避
することが可能である。また設定車速以下に車体速度が
低下するのに応じてモータを直ちに停止するものに比べ
ると、モータの作動時間が第2設定時間だけ長くなる
が、第2設定時間は、満杯である前記リザーバのブレー
キ液を前記戻しポンプで空になるまで汲上げるのに充分
な必要最少限の時間であり、しかも次回のアンチロック
ブレーキ制御前にモータを作動させることが不要であ
る。したがってモータの作動によって乗員が不快感を覚
えることを極力回避しつつ、モータの作動制御ロジック
を簡略化することが可能であり、しかもモータおよび戻
しポンプの作動回数を少なくして耐久性を向上すること
が可能となる。
【0008】また上記目的を達成するために、請求項2
記載の発明は、マスタシリンダと、ブレーキ液を貯溜す
るリザーバと、マスタシリンダおよび車輪ブレーキ間の
連通・遮断ならびに車輪ブレーキおよび前記リザーバ間
の連通・遮断を切換えてアンチロックブレーキ制御を実
行可能な制御弁手段と、前記リザーバのブレーキ液を前
記マスタシリンダ側に圧送する戻しポンプと、該戻しポ
ンプに連結されるモータとを備え、前記制御弁手段によ
るアンチロックブレーキ制御の開始に応じて前記モータ
の作動を開始するアンチロックブレーキ制御装置におい
て、ブレーキ液圧の減圧制御を不要とする車速として予
め設定した設定車速を車体速度が超える状態では前記ア
ンチロックブレーキ制御中の減圧終了時からの経過時間
が第1設定時間に達するのに応じて前記モータの作動を
停止し、前記設定車速以下に車体速度が低下したときに
は前記経過時間が第2設定時間以上となるのに応じて前
記モータの作動を停止するようにして前記モータの作動
を制御する制御ユニットを含み、第1設定時間が、前記
アンチロックブレーキ制御中に前記戻しポンプの作動を
持続するのに充分な時間として設定され、第2設定時間
が、満杯である前記リザーバのブレーキ液を前記戻しポ
ンプで空になるまで汲上げるのに充分な時間として前記
第1設定時間よりも短く設定されることを特徴とする。
【0009】このような請求項2記載の発明の構成によ
れば、アンチロックブレーキ制御の開始に応じて作動を
開始したモータは、設定車速を車体速度が超えている状
態では減圧終了時からの経過時間が第1設定時間に達す
るのに応じて停止するのであるが、第1設定時間は、ア
ンチロックブレーキ制御中に戻しポンプの作動を持続す
るのに充分な時間であるので、モータはアンチロックブ
レーキ制御の継続中には停止することなく戻しポンプを
駆動し続ける。而して前記設定車速以下に車体速度が低
下したときには、減圧終了時からの経過時間が第1設定
時間よりも短い第2設定時間に達するのに応じてモータ
が作動を停止する。したがって、車体速度の低下にもか
かわらず、減圧終了時からの経過時間が第1設定時間に
達するのに応じてモータの作動を停止するものに比べる
と、アンチロックブレーキ制御終了間際のモータの作動
時間を短くして、乗員が不快感を覚えることを極力回避
することが可能である。また設定車速以下に車体速度が
低下するのに応じてモータを直ちに停止するものに比べ
ると、モータの作動時間が多少長くなるが、第2設定時
間は、満杯である前記リザーバのブレーキ液を前記戻し
ポンプで空になるまで汲上げるのに充分な時間であるの
で、モータの作動時間が長くはなるが、その時間は必要
最小限のものであり、しかも次回のアンチロックブレー
キ制御前にモータを作動させることが不要である。した
がってモータの作動によって乗員が不快感を覚えること
を極力回避しつつ、モータの作動制御ロジックを簡略化
することが可能であり、しかもモータおよび戻しポンプ
の作動回数を少なくして耐久性を向上することが可能と
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1および図2は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の液圧回路
図、図2はタイミングチャートである。
【0012】先ず図1において、スクータ型である自動
二輪車には、乗員が右手で操作する右ブレーキレバー1
の操作に応じて液圧を出力するマスタシリンダMAと、
乗員が左手で操作する左ブレーキレバー2の操作に応じ
て液圧を出力するマスタシリンダMBとが搭載される。
一方、前記自動二輪車の前輪には、一対のポッド3,4
を有する前輪用車輪ブレーキBFが搭載されており、こ
の前輪用車輪ブレーキBFには、一方のマスタシリンダ
MAが制御弁手段6Aを介して接続されるとともに他方
のマスタシリンダMBが制御弁手段6B1および遅延弁
5を介して接続される。また後輪に装着された後輪用車
輪ブレーキBRには前記他方のマスタシリンダMBが制
御弁手段6B2を介して接続される。
【0013】制御弁手段6Aは、前輪用車輪ブレーキB
Fのポッド3およびマスタシリンダMA間に設けられる
常開型電磁弁7と、該常開型電磁弁7に並列に接続され
るチェック弁8と、前輪用車輪ブレーキBFのポッド3
およびリザーバ10A間に設けられる常閉型電磁弁9と
で構成されるものであり、マスタシリンダMAおよび前
輪用車輪ブレーキBFのポッド3間の連通・遮断と、前
輪用車輪ブレーキBFのポッド3およびリザーバ10A
間の連通・遮断とを切換え可能である。
【0014】リザーバ10Aには、該リザーバ10Aの
ブレーキ液を汲上げてマスタシリンダMA側に圧送する
戻しポンプ11Aの吸入側が吸入弁12Aを介して接続
されており、この戻しポンプ11Aの吐出側は、吐出弁
13Aおよびオリフィス15Aを介してマスタシリンダ
MAに接続される。
【0015】制御弁手段6B1は、上記制御弁手段6A
と同様に常開型電磁弁7、チェック弁8および常閉型電
磁弁9で構成されるものであり、前輪用車輪ブレーキB
Fのポッド4に接続される遅延弁5およびマスタシリン
ダMB間の連通・遮断と、前記遅延弁5およびリザーバ
10B間の連通・遮断とを切換え可能である。
【0016】また制御弁手段6B2は、上記制御弁手段
6A,6B1と同様に常開型電磁弁7、チェック弁8お
よび常閉型電磁弁9で構成されるものであり、後輪用車
輪ブレーキBRおよびマスタシリンダMB間の連通・遮
断と、後輪用車輪ブレーキBRおよびリザーバ10B間
の連通・遮断とを切換え可能である。
【0017】リザーバ10Bには、該リザーバ10Bの
ブレーキ液を汲上げてマスタシリンダMB側に圧送する
戻しポンプ11Bの吸入側が吸入弁12Bを介して接続
されており、この戻しポンプ11Bの吐出側は、吐出弁
13Bおよびオリフィス15Bを介してマスタシリンダ
MBに接続される。
【0018】前記両戻しポンプ11A,11Bには共通
な単一のモータ16が連結されており、該モータ16に
より両戻しポンプ11A,11Bが駆動される。
【0019】このような制御弁手段6A,6B1,6B
2において、左、右ブレーキレバー1,2によるブレー
キ操作時に車輪がロック状態に入りそうになったときの
アンチロックブレーキ制御時には、常開型電磁弁7…の
うちロック状態に入りそうである車輪に対応する常開型
電磁弁を励磁して閉弁するととともに常閉型電磁弁9…
のうち上記車輪に対応する常閉型電磁弁を励磁して開弁
する。そうすると、ブレーキ液圧の一部がリザーバ10
Aあるいは10Bに逃がされて減圧されることになる。
またブレーキ液圧を保持する際には、常開型電磁弁7…
を励磁して閉弁するとともに常閉型電磁弁9…を消磁し
て閉弁状態に保持すればよく、ブレーキ液圧を増圧する
際には、常開型電磁弁7…を消磁して開弁するとともに
常閉型電磁弁9…を消磁して閉弁状態に保持すればよ
い。
【0020】一対の戻しポンプ11A,11Bを共通に
駆動するモータ16は、上記アンチロックブレーキ制御
の開始に応じて作動を開始するものであり、リザーバ1
0A,10Bに逃がされたブレーキ液が戻しポンプ11
A,11Bからオリフィス15A,15Bを経てマスタ
シリンダMA,MB側に戻される。したがってリザーバ
10A,10Bに逃がした分だけマスタシリンダMA,
MBにおけるブレーキレバー1,2の操作量が増加する
ことはない。
【0021】各制御弁手段6A,6B1,6B2におけ
る常開型電磁弁7…および常閉型電磁弁9…の消磁・励
磁、ならびにモータ16の作動は制御ユニット18によ
り制御されるものであり、この制御ユニット18には、
車輪がロック状態に入りそうになったかどうかを判断す
るために前輪および後輪の車輪速度を個別に検出する車
輪速度センサ19F,19Rの検出信号が入力される。
【0022】制御ユニット18は、前記各制御弁手段6
A,6B1,6B2のいずれか1つによるアンチロック
ブレーキ制御の開始に伴ってモータ16の作動を開始す
る。
【0023】また制御ユニット18は、ブレーキ液圧の
減圧制御を不要とする車速として予め設定した設定車速
VSたとえば10km/hを前記車輪速度センサ19
F,19Rの検出信号に基づいて演算した車体速度VR
が超えている状態では、アンチロックブレーキ制御中の
減圧終了時からの経過時間T1が第1設定時間T1Sに
達するのに応じてモータ16の作動を停止し、前記設定
車速VS以下に車体速度VRが低下したときには、その
低下時からの経過時間T2が第1設定時間T1Sよりも
短くして予め設定した第2設定時間T2Sに達するのに
応じて前記モータ16の作動を停止する。
【0024】ここで制御ユニット18は、各制御弁手段
6A,6B1,6B2毎に前記経過時間T1,T2をカ
ウントするものであり、各制御弁手段6A,6B1,6
B2の全てで経過時間T1が第1設定時間T1Sに達し
た状態もしくは各制御弁手段6A,6B1,6B2の全
てで経過時間T2が第2設定時間T2Sに達した状態
で、制御ユニット18はモータ16の作動を停止する。
【0025】しかも第1設定時間T1Sは、アンチロッ
クブレーキ制御中に戻しポンプ11A,11Bを停止せ
ずに持続して作動せしめるのに充分な時間として、たと
えば1秒に設定されており、第2設定時間T2Sは、満
杯であるリザーバー10A,10Bのブレーキ液を戻し
ポンプ11A,11Bで空になるまで汲上げるのに充分
な時間として第1設定時間T1Sよりも短く、たとえば
0.5秒に設定されている。
【0026】次にこの第1実施例の作用について、図2
を参照しながら説明すると、ブレーキ操作に伴って各車
輪のいずれかでロックを生じそうになったときには、制
御ユニット18はモータ16の作動を開始せしめるとと
もに、各制御弁手段6A,6B1,6B2のうちロック
しそうになっている車輪に対応する制御弁手段の作動を
制御することにより、前輪および後輪用車輪ブレーキB
F,BRのいずれかのブレーキ液圧が、減圧、保持およ
び増圧を切換えるように制御されることになる。而して
上記アンチロックブレーキ制御の実行中に、車体速度V
Rが設定車速VSを上回る状態では、減圧終了時からの
経過時間T1が第1設定時間T1Sに達するのに応じて
制御ユニット18はモータ16の作動を停止するのであ
るが、第1設定時間T1Sは、アンチロックブレーキ制
御中に戻しポンプ11A,11Bの作動を持続するのに
充分な時間であるので、モータ16はアンチロックブレ
ーキ制御の継続中には停止することなく戻しポンプ11
A,11Bを駆動し続ける。
【0027】また車体速度VRが設定車速VS以下に低
下したときには、その低下時からの経過時間が第1設定
時間T1Sよりも短い第2設定時間T2Sに達するのに
応じて、制御ユニット18がモータ16の作動を停止す
る。したがって、車体速度VRの低下にもかかわらず、
減圧終了時からの経過時間が第1設定時間T1Sに達す
るのに応じてモータ16の作動を停止するものに比べる
と、アンチロックブレーキ制御終了間際のモータ16の
作動時間をΔTだけ短くして、乗員が不快感を覚えるこ
とを極力回避することが可能である。また設定車速VS
以下に車体速度VRが低下するのに応じてモータ16を
直ちに停止するものに比べると、モータ16の作動時間
が第2設定時間T2Sだけ長くなるが、第2設定時間T
2Sは、満杯であるリザーバ10A,10Bのブレーキ
液を戻しポンプ11A,11Bで空になるまで汲上げる
のに充分な必要最小限の時間であり、しかも次回のアン
チロックブレーキ制御前にモータ16を作動させること
が不要である。
【0028】したがってモータ16の作動によって乗員
が不快感を覚えることを極力回避しつつ、モータ16の
作動制御ロジックを簡略化することが可能であり、しか
もモータ16および戻しポンプ11A,11Bの作動回
数を少なくして耐久性を向上することが可能となる。
【0029】図3は本発明の第2実施例を示すものであ
り、設定車速VSを車体速度VRが超える状態では、ア
ンチロックブレーキ制御中の減圧終了時からの経過時間
が第1設定時間T1Sに達するのに応じてモータ16の
作動を停止し、設定車速VS以下に車体速度VRが低下
したときには、前記経過時間が、第2設定時間T2S以
上となるのに応じてモータ16の作動を停止する。
【0030】すなわち、減圧終了時からの経過時間のし
きい値を、設定車速VSを車体速度VRが超える状態で
は第1設定時間T1Sとするのに対し、設定車速VS以
下に車体速度VRが低下したときには第1設定時間より
も短い第2設定時間T2Sとするので、設定車速VS以
下に車体速度VRが低下してからのモータ16の作動時
間を第1実施例よりもΔT′だけ短くすることができ
る。
【0031】したがってモータ16の作動によって乗員
が不快感を覚えることをより一層効果的に回避すること
が可能であり、モータ16の作動制御ロジックを簡略化
すること、ならびにモータ16および戻しポンプ11
A,11Bの作動回数を少なくして耐久性を向上するこ
とが、上記第1実施例と同様に可能となる。
【0032】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1および2記載の発
明によれば、モータの作動によって乗員が不快感を覚え
ることを極力回避しつつ、モータの作動制御ロジックを
簡略化することができ、モータおよび戻しポンプの作動
回数を少なくして耐久性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両用ブレーキ装置の液圧回路図
である。
【図2】タイミングチャートである。
【図3】第2実施例の図2に対応したタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
6A,6B1,6B2・・・制御弁手段 10A,10B・・・リザーバ 11A,11B・・・戻しポンプ 16・・・モータ 18・・・制御ユニット BF,BR・・・車輪ブレーキ MA,MB・・・マスタシリンダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ(MA,MB)と、ブレ
    ーキ液を貯溜するリザーバ(10A,10B)と、マス
    タシリンダ(MA,MB)および車輪ブレーキ(BF,
    BR)間の連通・遮断ならびに車輪ブレーキ(BF,B
    R)および前記リザーバ(10A,10B)間の連通・
    遮断を切換えてアンチロックブレーキ制御を実行可能な
    制御弁手段(6A,6B1,6B2)と、前記リザーバ
    (10A,10B)のブレーキ液を前記マスタシリンダ
    (MA,MB)側に圧送する戻しポンプ(11A,11
    B)と、該戻しポンプ(11A,11B)に連結される
    モータ(16)とを備え、前記制御弁手段(6A,6B
    1,6B2)によるアンチロックブレーキ制御の開始に
    応じて前記モータ(16)の作動を開始するアンチロッ
    クブレーキ制御装置において、ブレーキ液圧の減圧制御
    を不要とする車速として予め設定した設定車速を車体速
    度が超えている状態では前記アンチロックブレーキ制御
    中の減圧終了時からの経過時間が第1設定時間に達する
    のに応じて前記モータ(16)の作動を停止し、前記設
    定車速以下に車体速度が低下したときにはその低下時か
    らの経過時間が第2設定時間に達するのに応じて前記モ
    ータ(16)の作動を停止するようにして前記モータ
    (16)の作動を制御する制御ユニット(18)を含
    み、前記第1設定時間が前記アンチロックブレーキ制御
    中に前記戻しポンプ(11A,11B)の作動を持続す
    るのに充分な時間として設定され、前記第2設定時間
    が、満杯である前記リザーバ(10A,10B)のブレ
    ーキ液を前記戻しポンプ(11A,11B)で空になる
    まで汲上げるのに充分な時間として第1設定時間よりも
    短く設定されることを特徴とするアンチロックブレーキ
    制御装置。
  2. 【請求項2】 マスタシリンダ(MA,MB)と、ブレ
    ーキ液を貯溜するリザーバ(10A,10B)と、マス
    タシリンダ(MA,MB)および車輪ブレーキ(BF,
    BR)間の連通・遮断ならびに車輪ブレーキ(BF,B
    R)および前記リザーバ(10A,10B)間の連通・
    遮断を切換えてアンチロックブレーキ制御を実行可能な
    制御弁手段(6A,6B1,6B2)と、前記リザーバ
    (10A,10B)のブレーキ液を前記マスタシリンダ
    (MA,MB)側に圧送する戻しポンプ(11A,11
    B)と、該戻しポンプ(11A,11B)に連結される
    モータ(16)とを備え、前記制御弁手段(6A,6B
    1,6B2)によるアンチロックブレーキ制御の開始に
    応じて前記モータ(16)の作動を開始するアンチロッ
    クブレーキ制御装置において、ブレーキ液圧の減圧制御
    を不要とする車速として予め設定した設定車速を車体速
    度が超える状態では前記アンチロックブレーキ制御中の
    減圧終了時からの経過時間が第1設定時間に達するのに
    応じて前記モータ(16)の作動を停止し、前記設定車
    速以下に車体速度が低下したときには前記経過時間が第
    2設定時間以上となるのに応じて前記モータ(16)の
    作動を停止するようにして前記モータ(16)の作動を
    制御する制御ユニット(18)を含み、第1設定時間
    が、前記アンチロックブレーキ制御中に前記戻しポンプ
    (11A,11B)の作動を持続するのに充分な時間と
    して設定され、第2設定時間が、満杯である前記リザー
    バ(10A,10B)のブレーキ液を前記戻しポンプ
    (11A,11B)で空になるまで汲上げるのに充分な
    時間として前記第1設定時間よりも短く設定されること
    を特徴とするアンチロックブレーキ制御装置。
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