JP4243011B2 - 自動二輪車用アンチロックブレーキ制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車用アンチロックブレーキ制御方法に関し、特に、走行路面の摩擦係数が高摩擦係数から低摩擦係数へと急激に変化したときに対応した制御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキにおけるブレーキ液圧のアンチロックブレーキ制御を同時に行ない得る自動二輪車が、たとえば特開平9−328065号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の自動二輪車用アンチロックブレーキ制御方法では、減圧、保持および増圧の切換タイミングを前輪ブレーキおよび後輪ブレーキでそれぞれ独立して定めているので、走行路面の摩擦係数が高摩擦係数から低摩擦係数へと急激に変化するのに応じて前輪側でスリップ率が大きくなったときに、後輪ブレーキが保持状態もしくは増圧状態となっていることに起因して後輪側でもスリップ率が比較的大きい状態となってしまうことがある。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、走行路面の摩擦係数が高摩擦係数から低摩擦係数へと急激に変化したときに、後輪側でスリップ率が大きくなるのを防止した自動二輪車用アンチロックブレーキ制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ブレーキ液圧の減圧、保持および増圧を切換えるアンチロックブレーキ制御を前輪ブレーキおよび後輪ブレーキの両方で実行しているときに、前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっている状態が第1設定時間以上持続することを以って高摩擦係数から低摩擦係数へと走行路面の摩擦係数が急激に変化したと判断し、その判断時から第2設定時間が経過するまでは後輪ブレーキのブレーキ液圧を減圧状態に保持し、第2設定時間の経過後から前輪ブレーキのブレーキ液圧が増圧状態になるまでは後輪ブレーキでのブレーキ液圧増圧を禁止し、走行路面の摩擦係数の低摩擦係数への急激な変化に起因して低下した前輪の車輪速度が復帰することなく前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっていることによって前輪ブレーキのブレーキ液圧が増圧状態とならない状態が第1設定時間よりも長く設定された第3設定時間以上持続するときには、第2設定時間の経過後に前輪ブレーキのブレーキ液圧が増圧状態以外の状態であっても、第3設定時間の経過に応じて後輪ブレーキでのブレーキ液圧増圧を許容することを特徴とする。
【0006】
このような請求項1記載の発明の方法によれば、走行路面の摩擦係数が高摩擦係数から低摩擦係数へと急激に変化すると、アンチロックブレーキ制御を実行中の前輪側ではスリップ率が増大することになり、前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっている状態が第1設定時間以上持続することを以って走行路面の摩擦係数が低摩擦係数に急激に変化したと判断することが可能である。しかもその判断がなされてから第2設定時間が経過するまでは後輪ブレーキのブレーキ液圧を減圧状態に保持し、第2設定時間の経過後から前輪ブレーキのブレーキ液圧が増圧状態になるまでは後輪ブレーキでブレーキ液圧が増圧されることはないので、後輪側でスリップ率が大きくなることを防止することができる。しかも走行路面の摩擦係数が低摩擦係数に急激に変化したことによって低下した前輪の車輪速度は、前輪ブレーキのアンチロックブレーキ制御によって復帰するはずであるが、前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっている状態が第3設定時間以上持続するときには、前輪の車輪速度を検出するセンサが異常である可能性が高く、そのような場合には、前輪ブレーキのブレーキ液圧が増圧状態とならないので、第2設定時間の経過後に後輪ブレーキでのブレーキ液圧増圧を許容するようにして、後輪側での制動力を確保することができる。
【0009】
さらに請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、高摩擦係数から低摩擦係数へと走行路面の摩擦係数が急激に変化したと判断して以降に前輪ブレーキのブレーキ液圧が減圧状態から増圧状態に変化するまでの時間が、前記第3設定時間よりも長い第4設定時間以上となったときには、第2設定時間の経過後に前輪ブレーキのブレーキ液圧が増圧状態以外の状態であっても後輪ブレーキでのブレーキ液圧増圧を許容することを特徴とする。
【0010】
この請求項2記載の発明の方法によれば、前輪の車輪速度を検出するセンサが異常である可能性が高いと判断して後輪側での制動力を確保することができる。すなわち走行路面の摩擦係数が低摩擦係数に急激に変化したことによって低下した前輪の車輪速度は、前輪ブレーキのアンチロックブレーキ制御によって復帰し、それにより前輪ブレーキのブレーキ液圧が減圧状態から増圧状態に変化するはずであるが、前輪の車輪速度を検出するセンサが異常であるときには第4設定時間が経過しても前輪ブレーキのブレーキ液圧が減圧状態から増圧状態に変化することはない。したがって前輪の車輪速度を検出するセンサが異常である可能性が高いと判断したときに、第2設定時間の経過後に前輪ブレーキのブレーキ液圧が増圧状態以外の状態であっても後輪ブレーキでのブレーキ液圧増圧を許容するようにして、後輪側での制動力を確保することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0012】
図1および図2は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ブレーキ装置の液圧回路図、図2はタイミングチャートである。
【0013】
先ず図1において、スクータ型である自動二輪車には、乗員が右手で操作する右ブレーキレバー1の操作に応じて液圧を出力するマスタシリンダMAと、乗員が左手で操作する左ブレーキレバー2の操作に応じて液圧を出力するマスタシリンダMBとが搭載される。一方、前記自動二輪車の前輪には、一対のポッド3,4を有する前輪ブレーキBFが搭載されており、この前輪ブレーキBFには、一方のマスタシリンダMAが制御弁手段6Aを介して接続されるとともに他方のマスタシリンダMBが制御弁手段6B1および遅延弁5を介して接続される。また後輪に装着された後輪ブレーキBRには前記他方のマスタシリンダMBが制御弁手段6B2を介して接続される。
【0014】
制御弁手段6Aは、前輪ブレーキBFのポッド3およびマスタシリンダMA間に設けられる常開型電磁弁7と、該常開型電磁弁7に並列に接続されるチェック弁8と、前輪ブレーキBFのポッド3およびリザーバ10A間に設けられる常閉型電磁弁9とで構成されるものであり、マスタシリンダMAおよび前輪ブレーキBFのポッド3間の連通・遮断と、前輪ブレーキBFのポッド3およびリザーバ10A間の連通・遮断とを切換え可能である。
【0015】
リザーバ10Aには、該リザーバ10Aのブレーキ液を汲上げてマスタシリンダMA側に圧送する戻しポンプ11Aの吸入側が吸入弁12Aを介して接続されており、この戻しポンプ11Aの吐出側は、吐出弁13Aおよびオリフィス15Aを介してマスタシリンダMAに接続される。
【0016】
制御弁手段6B1は、上記制御弁手段6Aと同様に常開型電磁弁7、チェック弁8および常閉型電磁弁9で構成されるものであり、前輪ブレーキBFのポッド4に接続される遅延弁5およびマスタシリンダMB間の連通・遮断と、前記遅延弁5およびリザーバ10B間の連通・遮断とを切換え可能である。
【0017】
また制御弁手段6B2は、上記制御弁手段6A,6B1と同様に常開型電磁弁7、チェック弁8および常閉型電磁弁9で構成されるものであり、後輪ブレーキBRおよびマスタシリンダMB間の連通・遮断と、後輪ブレーキBRおよびリザーバ10B間の連通・遮断とを切換え可能である。
【0018】
リザーバ10Bには、該リザーバ10Bのブレーキ液を汲上げてマスタシリンダMB側に圧送する戻しポンプ11Bの吸入側が吸入弁12Bを介して接続されており、この戻しポンプ11Bの吐出側は、吐出弁13Bおよびオリフィス15Bを介してマスタシリンダMBに接続される。
【0019】
前記両戻しポンプ11A,11Bには共通な単一のモータ16が連結されており、該モータ16により両戻しポンプ11A,11Bが駆動される。
【0020】
このような制御弁手段6A,6B1,6B2において、右および左ブレーキレバー1,2によるブレーキ操作時に車輪がロック状態に入りそうになったときのアンチロックブレーキ制御時には、常開型電磁弁7…のうちロック状態に入りそうである車輪に対応する常開型電磁弁を通電により閉弁するととともに常閉型電磁弁9…のうち上記車輪に対応する常閉型電磁弁を通電により開弁する。そうすると、ブレーキ液圧の一部がリザーバ10Aあるいは10Bに逃がされて減圧されることになる。またブレーキ液圧を保持する際には、常開型電磁弁7…を通電により閉弁するとともに常閉型電磁弁9…を非通電により閉弁状態に保持すればよく、ブレーキ液圧を増圧する際には、常開型電磁弁7…を非通電により開弁するとともに常閉型電磁弁9…を非通電により閉弁状態に保持すればよい。
【0021】
一対の戻しポンプ11A,11Bを共通に駆動するモータ16は、上記アンチロックブレーキ制御の開始に応じて作動を開始するものであり、リザーバ10A,10Bに逃がされたブレーキ液が戻しポンプ11A,11Bからオリフィス15A,15Bを経てマスタシリンダMA,MB側に戻される。したがってリザーバ10A,10Bに逃がした分だけマスタシリンダMA,MBにおけるブレーキレバー1,2の操作量が増加することはない。
【0022】
各制御弁手段6A,6B1,6B2における常開型電磁弁7…および常閉型電磁弁9…の非通電・通電、ならびにモータ16の作動は制御ユニット18により制御されるものであり、この制御ユニット18には、車輪がロック状態に入りそうになったかどうかを判断するために前輪および後輪の車輪速度を個別に検出する車輪速度センサ19F,19Rの検出信号が入力される。
【0023】
制御ユニット18は、前記各制御弁手段6A,6B1,6B2のいずれか1つによるアンチロックブレーキ制御の開始に伴ってモータ16の作動を開始する。
【0024】
また制御ユニット18は、前輪のスリップ率が設定スリップ率たとえば50%以上となっている状態が第1設定時間T1たとえば100m秒以上持続することを以って高摩擦係数から低摩擦係数へと走行路面の摩擦係数が急激に変化したと判断し、その判断時から第2設定時間T2たとえば100m秒が経過するまでは後輪ブレーキBRのブレーキ液圧を減圧状態に保持する。しかも制御ユニット18は、第2設定時間T2の経過後から前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が増圧状態になるまでは後輪ブレーキBRでのブレーキ液圧増圧を基本的に禁止する。但し、前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっている状態が第1設定時間T1よりも長く設定された第3設定時間たとえば500m秒以上持続するとき、ならびに高摩擦係数から低摩擦係数へと走行路面の摩擦係数が急激に変化したと判断して以降に前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が減圧状態から増圧状態に変化するまでの時間が前記第3設定時間よりも長い第4設定時間たとえば1000m秒以上となったときには、第2設定時間T2の経過後に前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が増圧状態以外の状態であっても、制御ユニット18は、後輪ブレーキBRでのブレーキ液圧増圧を許容する。
【0025】
次にこの実施例の作用について、図2を参照しながら説明すると、前輪ブレーキBFおよび後輪ブレーキBRの両方でブレーキ液圧のアンチロックブレーキ制御を実行しているときに、両ブレーキBF,BRでの制御状態を図2(a),(b)で示すように変化させると、前輪および後輪速度は図2(c)で示すように変化し、さらに前輪および後輪ブレーキBF,BRのブレーキ液圧は図2(d)で示すように変化する。
【0026】
而して、図2(c)で示すように、前輪のスリップ率が時刻t1で設定スリップ率以上となり、その状態が第1設定時間T1以上持続するときには、第1設定時間T1が経過した時刻t2で制御ユニット18は、高摩擦係数から低摩擦係数へと走行路面の摩擦係数が急激に変化したと判断する。すなわち走行路面の摩擦係数が高摩擦係数から低摩擦係数へと急激に変化すると、アンチロックブレーキ制御を実行中の前輪側ではスリップ率が増大することになり、前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっている状態が第1設定時間T1以上持続することを以って走行路面の摩擦係数が低摩擦係数に急激に変化したと判断することが可能である。
【0027】
しかも制御ユニット18は、走行路面の摩擦係数が低摩擦係数に急激に変化したと判断した時刻t2から第2設定時間T2が経過する時刻t3までは、図2(b)で示すように、後輪ブレーキBRのブレーキ液圧を減圧状態に保持し、第2設定時間T2の経過後には、前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が増圧状態になる時刻t4までは後輪ブレーキBRでブレーキ液圧を増圧状態とすることを禁止する。したがって、走行路面の摩擦係数が高摩擦係数から低摩擦係数へと急激に変化するのに伴って前輪側でスリップ率が大きくなっても後輪側のスリップ率が大きくなることを防止することができる。
【0028】
また制御ユニット18は、前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっている状態が第1設定時間T1よりも長い第3設定時間以上持続したときには、第2設定時間T2の経過後に前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が増圧状態以外の状態であっても、後輪ブレーキBRでのブレーキ液圧増圧を許容するので、前輪の車輪速度を検出する車輪速度センサ19Fの異常であるときに、後輪側での制動力を確保することができる。すなわち走行路面の摩擦係数が低摩擦係数に急激に変化したことによって低下した前輪の車輪速度は、前輪ブレーキBFのアンチロックブレーキ制御によって復帰するはずであるが、前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっている状態が第3設定時間以上持続するときには、車輪速度センサ19Fが異常である可能性が高いと判断することが可能であり、そのような場合には、前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が増圧状態となることはないので、第2設定時間T2の経過後に後輪ブレーキBRでのブレーキ液圧増圧を許容するようにして、後輪側での制動力を確保することができる。
【0029】
さらに制御ユニット18は、高摩擦係数から低摩擦係数へと走行路面の摩擦係数が急激に変化したと判断して以降に前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が減圧状態から増圧状態に変化するまでの時間が前記第3設定時間よりも長い第4設定時間たとえば1000m秒以上となったときにも、第2設定時間T2の経過後に前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が増圧状態以外の状態であっても、後輪ブレーキBRでのブレーキ液圧増圧を許容するものであり、これによっても前輪の車輪速度を検出する車輪速度センサ19Fの異常であるときに、後輪側での制動力を確保することができる。すなわち走行路面の摩擦係数が低摩擦係数に急激に変化したことによって低下した前輪の車輪速度は、前輪ブレーキBFのアンチロックブレーキ制御によって復帰し、それにより前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が減圧状態から増圧状態に変化するはずであるが、車輪速度センサ19Fが異常であるときには第4設定時間が経過しても前輪ブレーキBFのブレーキ液圧が減圧状態から増圧状態に変化することはない。したがって車輪速度センサ19が異常である可能性が高いと判断し、第2設定時間T2の経過後に後輪ブレーキBRでのブレーキ液圧増圧を許容するようにして、後輪側での制動力を確保することができる。
【0030】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0031】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、走行路面の摩擦係数が低摩擦係数に急激に変化したと判断することを可能とし、その判断がなされたときに後輪側でスリップ率が大きくなることを防止することができ、また前輪の車輪速度を検出するセンサが異常である可能性が高いときに後輪側での制動力を確保することができる。
【0032】
請求項2記載の発明によれば、前輪の車輪速度を検出するセンサが異常である可能性が高いときに後輪側での制動力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ブレーキ装置の液圧回路図である。
【図2】タイミングチャートである。
【符号の説明】
T1・・・第1設定時間
T2・・・第2設定時間
BF・・・前輪ブレーキ
BR・・・後輪ブレーキ
Claims (2)
- ブレーキ液圧の減圧、保持および増圧を切換えるアンチロックブレーキ制御を前輪ブレーキ(BF)および後輪ブレーキ(BR)の両方で実行しているときに、前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっている状態が第1設定時間(T1)以上持続することを以って高摩擦係数から低摩擦係数へと走行路面の摩擦係数が急激に変化したと判断し、その判断時から第2設定時間(T2)が経過するまでは後輪ブレーキ(BR)のブレーキ液圧を減圧状態に保持し、第2設定時間(T2)の経過後から前輪ブレーキ(BF)のブレーキ液圧が増圧状態になるまでは後輪ブレーキ(BR)でのブレーキ液圧増圧を禁止し、走行路面の摩擦係数の低摩擦係数への急激な変化に起因して低下した前輪の車輪速度が復帰することなく前輪のスリップ率が設定スリップ率以上となっていることによって前輪ブレーキ(BF)のブレーキ液圧が増圧状態とならない状態が第1設定時間(T1)よりも長く設定された第3設定時間以上持続するときには、第2設定時間(T2)の経過後に前輪ブレーキ(BF)のブレーキ液圧が増圧状態以外の状態であっても、第3設定時間の経過に応じて後輪ブレーキ(BR)でのブレーキ液圧増圧を許容することを特徴とする自動二輪車用アンチロックブレーキ制御方法。
- 高摩擦係数から低摩擦係数へと走行路面の摩擦係数が急激に変化したと判断して以降に前輪ブレーキ(BF)のブレーキ液圧が減圧状態から増圧状態に変化するまでの時間が、前記第3設定時間よりも長い第4設定時間以上となったときには、第2設定時間(T2)の経過後に前輪ブレーキ(BF)のブレーキ液圧が増圧状態以外の状態であっても第4設定時間の経過に応じて後輪ブレーキ(BR)でのブレーキ液圧増圧を許容することを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用アンチロックブレーキ制御方法。
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