JP2002002053A - キャリッジの駆動機構 - Google Patents

キャリッジの駆動機構

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JP2002002053A
JP2002002053A JP2000183257A JP2000183257A JP2002002053A JP 2002002053 A JP2002002053 A JP 2002002053A JP 2000183257 A JP2000183257 A JP 2000183257A JP 2000183257 A JP2000183257 A JP 2000183257A JP 2002002053 A JP2002002053 A JP 2002002053A
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ink ribbon
bobbin
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Minoru Sato
稔 佐藤
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーマルヘッドの接離動作およびインクリボ
ンの巻き取り動作ならびにインクリボンの巻き戻し動作
を1個の駆動モータによって行うことのできるキャリッ
ジの駆動機構を提供すること。 【解決手段】 駆動モータ19を送り出しボビン15に
接続可能にするとともに、前記駆動モータ19によって
前記送り出しボビン15を前記インクリボンの巻き取り
の際の回転方向と逆方向に回転駆動することにより、巻
き取りボビン14に巻き取られたインクリボンを送り出
しボビン15側に巻き戻すように構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャリッジの駆動機構
に係り、特に、インクリボンの巻き取りおよびサーマル
ヘッドのプラテンに対する接離動作を1個の駆動モータ
で行うように構成されたキャリッジの駆動機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、写真画像や文字の記録には、
サーマルヘッドを搭載した熱転写プリンタが、高記録品
位性あるいは高メンテナンス性等の理由によって多用さ
れていた。このような熱転写プリンタは、一般に、図示
しないフレームの所望の位置に長尺平板状のプラテンを
有しており、このプラテンの近傍には、長尺なキャリッ
ジシャフトが前記プラテンに並行に配設されている。そ
して、このキャリッジシャフトには、キャリッジが、前
記プラテンに対して往復動自在に配設されている。前記
キャリッジは、前記プラテンに対峙する位置に、複数の
発熱素子が形成されたサーマルヘッドを有しており、各
発熱素子を選択的に発熱させることによってインクリボ
ンのインクをプラテン上の記録紙に熱溶融転写または熱
昇華転写するようになっている。前記サーマルヘッド
は、略J字状のヘッドレバーの先端部に取り付けられて
おり、このヘッドレバーの回動動作によって前記サーマ
ルヘッドがプラテンに対して接離可能となっている。
【0003】前記キャリッジ上には、巻き取りコアおよ
び送り出しコアに長尺なインクリボンを巻回収容したリ
ボンカセットが着脱自在に配設されるようになってい
る。前記キャリッジの、前記巻き取りコアに対応する位
置には、記録時におけるインクリボンの巻き取りを行う
巻き取りボビンが配設されており、前記送り出しコアに
対応する位置には、インクリボンの送り出しを行う送り
出しボビンが配設されている。
【0004】そして、従来から、前記サーマルヘッドの
プラテンに対する接離動作および前記巻き取りボビンに
よるインクリボンの巻き取りを1個の駆動モータで行う
キャリッジの駆動機構が採用されていた。
【0005】図6に示すように、前記キャリッジの駆動
機構1は、キャリッジ2上に、1個の駆動モータ3を有
している。
【0006】前記駆動モータ3には、この駆動モータ3
の駆動力を伝達する伝達ギア4が接続されており、この
伝達ギア4には、図示しない揺動ギアが前記伝達ギア4
の回転にともなって巻き取りボビン5とカムギア7との
間を揺動可能に配設されている。
【0007】前記伝達ギア4の送り出しボビン側には、
カム溝が形成されたカムギア7が配設されている。この
カムギア7には、前記揺動ギアが噛合可能とされてお
り、この揺動ギアを介して前記カムギア7に駆動モータ
3の駆動力が伝達されるようになっている。前記カムギ
ア7のカム溝には、前記ヘッドレバー8の基端部に設け
られたピンが挿入されており、このピンは、前記カムギ
ア7の回転時に前記カム溝に沿って前記ヘッドレバー8
と一体的に回動するようになっている。
【0008】従って、前記駆動モータ3の駆動力を、前
記伝達ギア4、前記揺動ギアおよび前記カムギア7を介
して前記ヘッドレバー8に伝達することができるため、
前記ヘッドレバー8に取り付けられたサーマルヘッド9
をプラテンに対して接離させることができるようになっ
ている。
【0009】前記巻き取りボビン5の同軸上には、記録
時にインクリボンの巻き取りを行うための巻き取りギア
10が配設されている。この巻き取りギア10には、前
記揺動ギアが噛合可能とされており、この揺動ギアを介
して前記巻き取りギア10に前記駆動モータ3の駆動力
が伝達されるようになっている。従って、前記駆動モー
タ3の駆動力を前記巻き取りギア10に伝達することに
よってインクリボンの巻き取りを行うことができるよう
になっている。
【0010】以上の構成を有するキャリッジの駆動機構
1によって、サーマルヘッド9の接離動作とインクリボ
ンの巻き取り動作とを1個の駆動モータ3によって行う
ことができるようになっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のキャリ
ッジの駆動機構1においては、例えば、繰り返し使用さ
れるいわゆるマルチタイムインクリボンを使用する際に
は、巻き取り後にリボンカセットを反転させて装着しな
ければならない等の手間を要した。
【0012】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
もので、サーマルヘッドの接離動作およびインクリボン
の巻き取り動作ならびにインクリボンの巻き戻し動作を
1個の駆動モータによって行うことのできるキャリッジ
の駆動機構を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るキャリッジの駆動機構の特徴は、前記駆動
モータを前記送り出しボビンに接続可能にするととも
に、前記駆動モータによって前記送り出しボビンを前記
インクリボンの巻き取りの際の回転方向と逆方向に回転
駆動することにより、前記巻き取りボビンに巻き取られ
たインクリボンを送り出しボビン側に巻き戻すように構
成した点にある。
【0014】そして、このような構成を採用したことに
より、前記送り出しボビンを前記駆動モータによってイ
ンクリボンの巻き取りの際の回転方向と逆方向に回転駆
動することができ、巻き取りボビンに巻き取られたイン
クリボンを送り出しボビン側に巻き戻すことが可能にな
るため、サーマルヘッドの接離動作およびインクリボン
の巻き取り動作ならびにインクリボンの巻き戻し動作を
1個の駆動モータで行うことができる。
【0015】また、本発明に係るキャリッジの駆動機構
の特徴は、請求項1において、前記サーマルヘッドの接
離動作を行うカム機構を有し、前記巻き取りボビンに巻
き取りギアを配設し、前記駆動モータの回転にともなっ
て前記カム機構と前記巻き取りギアとの間を揺動可能と
された第1揺動板を設け、この第1揺動板に、前記カム
機構に対して駆動モータの駆動力を伝達するヘッド接離
用揺動ギアと、前記巻き取りギアに対して駆動モータの
駆動力を伝達する巻き取り用揺動ギアとを配設し、イン
クリボンの巻き取り動作およびサーマルヘッドの接離動
作を前記巻き取り用揺動ギアおよび前記ヘッド接離用揺
動ギアを介して前記駆動モータによって行うように構成
するとともに、前記送り出しボビンに巻き戻しギアを配
設し、前記駆動モータの回転にともなって前記巻き戻し
ギア側へ揺動可能とされた第2揺動板を設け、この第2
揺動板に、前記巻き戻しギアに対して駆動モータの駆動
力を伝達する巻き戻し用揺動ギアを配設し、インクリボ
ンの巻き戻し動作を前記巻き戻し用揺動ギアを介して前
記駆動モータによって行うように構成した点にある。
【0016】そして、このような構成を採用したことに
より、サーマルヘッドの接離動作およびインクリボンの
巻き取り動作ならびにインクリボンの巻き戻し動作を1
個の駆動モータで行うことができるとともに、これらの
動作を簡易な構成によって適正に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキャリッジの
駆動機構の実施形態を図1乃至図5を参照して説明す
る。
【0018】図1に示すように、本実施形態におけるキ
ャリッジの駆動機構12は、図示しないプラテンに沿っ
て往復動自在に配設されたキャリッジ13を有してい
る。
【0019】前記キャリッジ13には、巻き取りコアお
よび送り出しコアに長尺なインクリボンを巻回収容した
図示しないリボンカセットが着脱可能とされており、前
記キャリッジ13上の前記巻き取りコアおよび前記送り
出しコアに対応する位置には、それぞれ、前記インクリ
ボンの巻き取りを行う巻き取りボビン14および前記イ
ンクリボンの送り出しを行う送り出しボビン15が回転
自在に配設されている。
【0020】前記キャリッジ13の前記プラテンに対峙
する位置には、複数の発熱素子が形成されたサーマルヘ
ッド17が前記プラテンに対して接離可能に配設されて
いる。このサーマルヘッド17は、前記リボンカセット
のインクリボンをプラテン上の記録紙に圧接させた状態
で各発熱素子を選択的に発熱駆動することによって記録
紙に対して所望の記録を形成するようになっている。前
記サーマルヘッド17は、略J字状の薄型平板状のヘッ
ドレバー18の先端部に取り付けられており、このヘッ
ドレバー18は、前記サーマルヘッド17をプラテンに
接離させる方向に回動自在に支持されている。このた
め、前記ヘッドレバー18の回動動作に伴って前記サー
マルヘッド17をプラテンに接離させることができるよ
うになっている。
【0021】前記キャリッジ13には、例えばステッピ
ングモータ等の駆動モータ19が配設されており、この
駆動モータ19は、通電制御によって図2における時計
方向および反時計方向に回転可能となっている。前記駆
動モータ19には、この駆動モータ19の駆動力を伝達
する伝達ギア21が噛合されており、この伝達ギア21
は前記駆動モータ19の回転にともなって図2における
時計方向および反時計方向に回転可能とされている。こ
の伝達ギア21は、図1に示すように上段ギア22およ
び下段ギア23からなる2段構造を有しており、前記下
段ギア23の径よりも前記上段ギア22の径が大きく形
成されている。そして、前記駆動モータ19のピニオン
ギア24は、前記上段ギア22に噛合されている。
【0022】前記伝達ギア21の同軸上であって、この
伝達ギア21の下側には、平面略三角形状の第1揺動板
25が、前記ヘッドレバー18と前記巻き取りボビン1
4との間を揺動自在に配設されている。この第1揺動板
25上には、巻き取り用揺動ギア26およびヘッド接離
用揺動ギア27が互いに所定の間隔を設けて回転自在に
配設されており、これら巻き取り用揺動ギア26および
ヘッド接離用揺動ギア27には前記下段ギア23が噛合
されている。このため、前記巻き取り用揺動ギア26お
よび前記ヘッド接離用揺動ギア27は、前記下段ギア2
3の回転にともなって前記第1揺動板25と一体的に揺
動することができるようになってる。
【0023】前記送り出しボビン15の同軸上には、ヘ
ッドレバー18への駆動モータ19の駆動力の伝達を行
うカムギア29が回転自在に配設されている。このカム
ギア29の下面には、前記ヘッドレバー18の回動動作
を規制するレバー用カム溝30が形成されており、この
レバー用カム溝30には、前記ヘッドレバー18の基端
部に形成されたレバー側ピン31が挿入されている。さ
らに、前記カムギア29の下面であって、前記レバー用
カム溝30の外周側には、前記第1揺動板25の揺動を
規制する揺動板用カム溝32が形成されており、この揺
動板用カム溝32には、前記第1揺動板25に形成され
た揺動板側ピン33が挿入されている。
【0024】前記カムギア29には、前記第1揺動板2
5によるヘッドレバー18側への揺動の際に前記ヘッド
接離用揺動ギア27が噛合可能となっており、このヘッ
ド接離用揺動ギア27を介して前記カムギア29に前記
駆動モータ19の駆動力が伝達されるようになってい
る。
【0025】従って、前記駆動モータ19の駆動力を前
記ヘッド接離用揺動ギア27および前記カムギア29を
介して前記ヘッドレバー18に伝達することができるた
め、前記駆動モータ19の駆動力によって前記ヘッドレ
バー18に取り付けられたサーマルヘッド17をプラテ
ンに対して接離させることができるようになっている。
【0026】前記巻き取りボビン14の同軸上であっ
て、前記巻き取りボビン14の下側には、記録時に前記
サーマルヘッド17によって記録に使用されたインクリ
ボンを巻き取るための巻き取りギア35が配設されてい
る。この巻き取りギア35には、前記第1揺動板25に
よる巻き取りボビン14側への揺動の際に前記巻き取り
用揺動ギア26が噛合可能となっており、この巻き取り
用揺動ギア26によって前記巻き取りギア35に駆動モ
ータ19の駆動力が伝達されるようになっている。従っ
て、前記駆動モータ19の駆動力によってインクリボン
の巻き取り動作を行うことができるようになっている。
なお、前記揺動板用カム溝32の形状により、前記巻き
取り用揺動ギア26による巻き取りギア35への噛合
は、サーマルヘッド17のヘッドアップ状態およびヘッ
ドダウン状態においてのみ行うことができるようになっ
ている。
【0027】そして、前記伝達ギア21の同軸上であっ
て、この伝達ギア21の上側には、平板状の第2揺動板
36が揺動自在に配設さており、この第2揺動板36
は、揺動動作によって前記送り出しボビン15に対して
遠近可能とされている。前記第2揺動板36には、第1
巻き戻し用揺動ギア37が回転自在に配設されており、
この第1巻き戻し用揺動ギア37には前記上段ギア22
が噛合されている。また、前記第2揺動板36の先端部
には、第2巻き戻し用揺動ギア38が回転自在に配設さ
れており、この第2巻き戻し用揺動ギア38には前記第
1巻き戻し用揺動ギア37が噛合されている。従って、
駆動モータ19の駆動力を前記上段ギア22を介して前
記第1巻き戻し用揺動ギア37に伝達することができる
ため、この第1巻き戻し用揺動ギア37の回転にともな
って第2揺動板36が揺動可能となっている。
【0028】前記送り出しボビン15には、前記巻き取
りボビン14に巻き取られたインクリボンを送り出しボ
ビン15側に巻き戻すための巻き戻しギア40が取り付
けられている。この巻き戻しギア40には、前記第2揺
動板36による送り出しボビン15側への揺動の際に前
記第2巻き戻し用揺動ギア38が噛合されるようになっ
ており、この第2巻き戻し用揺動ギア38によって前記
巻き戻しギア40に前記駆動モータ19の駆動力が伝達
されるようになっている。
【0029】従って、駆動モータ19の駆動力を前記伝
達ギア21、前記第1および第2巻き戻し用揺動ギア3
7,38ならびに前記巻き戻しギア40を介して送り出
しボビン15に伝達することができるため、駆動モータ
19の駆動力によってインクリボンの巻き戻し動作を行
うことができるようになっている。
【0030】なお、本実施形態においては、前記インク
リボンの巻き戻し動作を、図5に示すカムギア29のカ
ム位置(以下、巻き戻し用カム位置)のみにおいて行う
ようになっている。
【0031】すなわち、前記カムギア29のギア形成部
の上側には、このカムギア29とほぼ同径の揺動係止用
つば41が形成されており、この揺動係止用つば41の
外周に前記第1巻き戻し用揺動ギア37の軸37aが当
接することにより、第2揺動板36による巻き戻しギア
40側への揺動が係止されるようになっている。
【0032】さらに、前記揺動係止用つば41の外周の
一部には、巻き戻し用切り欠き部42が形成されてい
る。そして、前記巻き戻し用カム位置においてのみ、前
記第1巻き戻し用揺動ギア37の軸37aが、前記巻き
戻し用切り欠き部42を介して巻き戻しギア40側への
揺動を許容されるようになっている。
【0033】従って、図5に示す巻き戻し用カム位置に
おいてのみ、前記第2巻き戻し用揺動ギア38と前記巻
き戻しギア40との噛合が許容され、それ以外のカム位
置においては両ギア38,40は互いに噛合されないよ
うになっている。
【0034】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0035】まず、図2に示す初期状態において、前記
キャリッジ13は、駆動モータ19が停止した状態にな
っている。また、サーマルヘッド17は、プラテンから
離間したヘッドアップ状態になっており、前記ヘッド接
離用揺動ギア27は前記カムギア29から離間した状態
になっている。
【0036】さらに、図示はしないが、前記第1巻き取
り用揺動ギア37の軸37aが前記揺動係止用つば41
の外周に当接した状態になっている。このため、前記第
2揺動板36による巻き戻しギア40側への揺動が係止
されており、前記第2巻き戻し用揺動ギア38は前記巻
き戻しギア40から離間した状態になっている。
【0037】一方、前記第1揺動板25に配設された前
記巻き取り用揺動ギア26は、前記巻き取りギア35に
噛合されている。
【0038】そして、前記初期状態からサーマルヘッド
17のプラテンへの接離動作を行う場合は、まず、前記
駆動モータ19を図2における反時計方向に回転駆動す
ると、この駆動モータ19のピニオンギア24に噛合さ
れた伝達ギア21が時計方向に回転する。
【0039】前記伝達ギア21の時計方向の回転にとも
なって、この伝達ギア21の下段ギア23に噛合された
前記ヘッド接離用揺動ギア27および前記巻き取り用揺
動ギア26が、前記第1揺動板25と一体的にヘッドレ
バー18側に揺動する。そして、前記第1揺動ギア25
によるヘッドレバー18側への揺動によって、図3に示
すように前記カムギア29の外周に前記ヘッド接離用揺
動ギア27が噛合される。
【0040】そして、図3の状態から更に前記駆動モー
タ19を図3における反時計方向へ回転する。このと
き、前記下段ギア23に噛合された前記ヘッド接離用揺
動ギア27は、この下段ギア23による時計方向の回転
にともなって反時計方向に回転し、前記ヘッド接離用揺
動ギア27に噛合されたカムギア29は、前記ヘッド接
離用揺動ギア27による反時計方向の回転にともなって
時計方向に回転する。
【0041】前記カムギア29による時計方向への回転
により、このカムギア29の前記レバー用カム溝30に
挿入されたレバー側ピン31が前記レバー用カム溝30
に沿うようにして前記ヘッドレバー18と一体的に回動
し、このヘッドレバー18の回動によってサーマルヘッ
ド17がプラテンに対して接離される。
【0042】次に、図2に示す初期状態からインクリボ
ンの巻き取りを行う場合について説明する。本実施形態
においては、サーマルヘッド17がプラテンから離間し
たヘッドアップ状態、およびサーマルヘッド17がプラ
テンに圧接したヘッドダウン状態においてインクリボン
の巻き取りを行うことができる。
【0043】まず、ヘッドアップ状態におけるインクリ
ボンの巻き取りを行う場合は、図2に示す初期状態から
駆動モータ19を図2に示す時計方向に回転駆動する
と、この駆動モータ19に噛合された前記伝達ギア21
が反時計方向に回転する。この伝達ギア21による反時
計方向の回転にともなって、この伝達ギア21の下段ギ
ア23に噛合された前記巻き取り用揺動ギア26が時計
方向に回転する。これにより、前記巻き取り用揺動ギア
26に噛合された前記巻き取りギア35が反時計方向に
回転し、この巻き取りギア35の回転にともなって前記
巻き取りボビン14が同方向に回転してインクリボンの
巻き取りを行う。
【0044】一方、ヘッドダウン状態におけるインクリ
ボンの巻き取りを行う場合は、まず、図2に示す初期状
態から駆動モータ19を図2における反時計方向に回転
駆動することにより、図3に示すように前記カムギア2
9の外周に前記ヘッド接離用揺動ギア27を噛合させ
る。そして、図3に示す状態から前記ヘッド接離用揺動
ギア27に駆動モータ19の駆動力を伝達してヘッドダ
ウン動作を行った後、前記駆動モータ19を逆方向(時
計方向)に回転駆動する。これにより、前記カムギア2
9に噛合した前記ヘッド接離用揺動ギア27が、前記第
1揺動板25および前記巻き取り用揺動ギア26ととも
に巻き取りボビン14側に揺動し、前記ヘッド接離用揺
動ギア27と前記カムギア29との噛合が解除される。
そして、前記第1揺動板25による巻き取りボビン14
側への揺動により、この第1揺動板25に配設された前
記巻き取り用揺動ギア26が図4に示すように前記巻き
取りギア35に噛合する。この状態で前記駆動モータ1
9をさらに時計方向に回転すれば、駆動モータ19の駆
動力が巻き取りボビン14に伝達される。このため、前
記サーマルヘッド17のヘッドダウン状態が保持された
ままインクリボンの巻き取りが行われる。
【0045】次に、図2に示す初期状態からインクリボ
ンの巻き戻しを行う場合は、まず、前記駆動モータ19
を反時計方向に回転駆動すると、前記伝達ギア21が時
計方向に回転し、これにともなって前記第1揺動板25
が時計方向に揺動する。
【0046】そして、前記ヘッド接離用揺動ギア27が
前記カムギア29に噛合した後さらに前記駆動モータ1
9を同方向に回転すると、前記カムギア29が時計方向
に回転してサーマルヘッド17をプラテン側に移動させ
る。
【0047】このとき、サーマルヘッド17をヘッドダ
ウン位置までは移動させず、図5に示す巻き戻し用カム
位置になった時点で駆動モータ19の回転を停止する。
【0048】次に、前記駆動モータ19を時計方向に逆
回転駆動すると、これにともなって前記伝達ギア21が
反時計方向に回転する。このとき、前記伝達ギア21に
噛合された前記第2揺動板36が伝達ギア21の回転に
ともなって送り出しボビン15側へ揺動する。
【0049】このとき、前記第1巻き戻し用揺動ギア3
7の軸37aが前記巻き戻し用切り欠き部42によって
巻き戻しギア40側への揺動を許容されるため、前記第
2揺動板36に配設された前記第2巻き戻し用揺動ギア
38が図5に示すように前記巻き戻しギア40に噛合さ
れる。
【0050】そして、前記第2巻き戻し用揺動ギア38
が前記巻き戻しギア40に噛合した状態から前記駆動モ
ータ19をさらに時計方向に回転すると、前記第2巻き
戻し用揺動ギア38の反時計方向の回転にともなって前
記巻き戻しギア40が時計方向に回転する。
【0051】前記巻き戻しギア40の時計方向への回転
により、前記巻き取りボビン14に巻き取られたインク
リボンが送り出しボビン15側に巻き戻される。
【0052】したがって、本実施形態によれば、前記駆
動モータ19の駆動力を前記カムギア29、巻き取りギ
ア35または前記巻き戻しギア40に選択的に伝達する
ことができるため、前記サーマルヘッド17の接離動作
およびインクリボンの巻き取り動作ならびにインクリボ
ンの巻き戻し動作を1個の駆動モータ19で行うことが
できる。
【0053】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るキャリッ
ジの駆動機構によれば、サーマルヘッドのプラテンに対
する接離動作およびインクリボンの巻き取り動作ならび
にインクリボンの巻き戻し動作を1個の駆動モータで行
うことができ、これにともなって例えばマルチタイムリ
ボンのような繰り返し使用が可能なインクリボンを簡易
に使用することができる。
【0055】また、本発明に係るキャリッジの駆動機構
によれば、サーマルヘッドの接離動作およびインクリボ
ンの巻き取り動作ならびにインクリボンの巻き戻し動作
を簡易な構成によって行うことができるため、製造コス
トを低廉化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャリッジの駆動機構の実施形態
を示す斜視図
【図2】本発明に係るキャリッジの駆動機構の実施形態
において初期状態を示す平面概略図
【図3】本発明に係るキャリッジの駆動機構の実施形態
においてカムギアへのヘッド接離用揺動ギアの噛合状態
を示す平面概略図
【図4】本発明に係るキャリッジの駆動機構の実施形態
においてヘッドダウン状態におけるインクリボンの巻き
取り動作を示す平面概略図
【図5】本発明に係るキャリッジの駆動機構の実施形態
において巻き戻しギアへの第2巻き戻し用揺動ギアの噛
合状態を示す平面概略図
【図6】従来のキャリッジの駆動機構を示す平面概略図
【符号の説明】
12 キャリッジの駆動機構 13 キャリッジ 14 巻き取りボビン 15 送り出しボビン 17 サーマルヘッド 19 駆動モータ 21 伝達ギア 22 上段ギア 23 下段ギア 25 第1揺動板 26 巻き取り用揺動ギア 27 ヘッド接離用揺動ギア 29 カムギア 35 巻き取りギア 36 第2揺動板 37 第1巻き戻し用揺動ギア 38 第2巻き戻し用揺動ギア 40 巻き戻しギア 41 揺動係止用つば 42 巻き戻し用切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 33/32 B41J 33/44 33/44 25/30 L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンを収納したリボンカセット
    が着脱可能とされたキャリッジに、前記インクリボンを
    プラテン上の記録紙に圧接させて記録を行うサーマルヘ
    ッドを前記プラテンに対して接離可能に配設し、前記イ
    ンクリボンの巻き取りを行う巻き取りボビンおよび前記
    インクリボンの送り出しを行う送り出しボビンを回転可
    能に配設し、前記巻き取りボビンによるインクリボンの
    巻き取り動作および前記サーマルヘッドの接離動作を1
    個の駆動モータで行うように構成したキャリッジの駆動
    機構であって、前記駆動モータを前記送り出しボビンに
    接続可能にするとともに、前記駆動モータによって前記
    送り出しボビンを前記インクリボンの巻き取りの際の回
    転方向と逆方向に回転することにより、前記巻き取りボ
    ビンに巻き取られたインクリボンを送り出しボビン側に
    巻き戻すように構成したことを特徴とするキャリッジの
    駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記サーマルヘッドの接離動作を行うカ
    ム機構を有し、前記巻き取りボビンに巻き取りギアを配
    設し、前記駆動モータの回転にともなって前記カム機構
    と前記巻き取りギアとの間を揺動可能とされた第1揺動
    板を設け、この第1揺動板に、前記カム機構に対して駆
    動モータの駆動力を伝達するヘッド接離用揺動ギアおよ
    び前記巻き取りギアに対して駆動モータの駆動力を伝達
    する巻き取り用揺動ギアを配設し、インクリボンの巻き
    取り動作およびサーマルヘッドの接離動作を前記巻き取
    り用揺動ギアおよび前記ヘッド接離用揺動ギアを介して
    前記駆動モータによって行うように構成するとともに、
    前記送り出しボビンに巻き戻しギアを配設し、前記駆動
    モータの回転にともなって前記巻き戻しギア側へ揺動可
    能とされた第2揺動板を設け、この第2揺動板に、前記
    巻き戻しギアに対して駆動モータの駆動力を伝達する巻
    き戻し用揺動ギアを配設し、インクリボンの巻き戻し動
    作を前記巻き戻し用揺動ギアを介して前記駆動モータに
    よって行うように構成したことを特徴とする請求項1に
    記載のキャリッジの駆動機構。
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