JP2865941B2 - リボンカセット - Google Patents

リボンカセット

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JP2865941B2
JP2865941B2 JP10293492A JP10293492A JP2865941B2 JP 2865941 B2 JP2865941 B2 JP 2865941B2 JP 10293492 A JP10293492 A JP 10293492A JP 10293492 A JP10293492 A JP 10293492A JP 2865941 B2 JP2865941 B2 JP 2865941B2
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貴史 丸山
忠 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリボンカセットに係り、
特に、ガイドローラを回転駆動させることにより、イン
クリボンの巻取りおよび送出し動作を行なうようにした
リボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の一般的な熱転写プリンタを
示したもので、プリンタのフレーム1のほぼ中央部に
は、平板状のプラテン2がその印字面がほぼ垂直となる
ように配設されており、前記フレーム1の前記プラテン
2の前側下方には、キャリッジシャフト3が前記プラテ
ン2と平行に配設されている。また、前記フレーム1の
前端縁には、フランジ状のガイド部4が形成されてお
り、前記キャリッジシャフト3および前記ガイド部4に
は、キャリッジ5が前記キャリッジシャフト3およびガ
イド部4に沿って往復動自在に取付けられている。前記
キャリッジ5の先端部には、前記プラテン2に対向する
ようにサーマルヘッド6が取付けられており、前記キャ
リッジ5の上面には、インクリボンを収納し、このイン
クリボンを前記サーマルヘッド6とプラテン2との間に
案内するリボンカセット(図示せず)が装着されるよう
になされている。さらに、前記キャリッジ5の上面に
は、前記リボンカセットのインクリボンを巻取るための
巻取りボビン7およびインクリボンを送り出す送出しボ
ビン8がそれぞれ配設されている。
【0003】また、前記プラテン2の後方には、用紙
(図示せず)をプラテン2の前方に送る用紙挿入口9が
形成されており、前記用紙挿入口9の部分には、所定速
度で前記用紙を搬送する紙送りローラ10が配設されて
いる。この紙送りローラ10の下方には、この紙送りロ
ーラ10に圧接される圧接ローラ11が回転自在に配設
されており、前記フレームの一側面には、前記紙送りロ
ーラを伝達歯車群12を介して回転駆動させる紙送りモ
ータ13が配設されている。そして、前記紙送りモータ
13を駆動して紙送りローラ10を回転駆動させること
により、用紙挿入口9から前記紙送りローラ10とこの
圧接ローラ11との間に挿入される用紙を挟持して搬送
するようになされている。
【0004】前記従来のプリンタにおいては、前記用紙
挿入口9から用紙を挿入し、この用紙を前記紙送りロー
ラ10と圧接ローラ11との間に挟み込んで、紙送りモ
ータ13により紙送りローラ10を回転駆動させること
により、前記用紙をキャリッジ5の移動方向と直交方向
に所定速度で搬送する。一方、サーマルヘッド6を前記
用紙に対して所定の圧接力で圧接させ、この状態で、前
記キャリッジ5を移動させるとともに、前記巻取りボビ
ン7を回転させてリボンカセットのインクリボンを巻取
りながら、前記サーマルヘッド6を所望の印字信号に基
づいて駆動することにより、前記用紙に所望の印字を行
なうものである。
【0005】そして、従来から、例えば、一般的な記録
紙である普通紙と、オーバーヘッドプロジェクタ(OH
P)に使用されるOHP用紙とでは、印字に際して異な
る種類のインクリボンを使用するようにしており、前記
普通紙に印字を行なう場合は、サーマルヘッドをプラテ
ンに対して強い圧接力で圧接させた状態で、熱時剥離印
字を行なうものであり、OHP用紙に印字を行なう場合
は、サーマルヘッドをプラテンに対して弱い圧接力で圧
接させた状態で、冷時剥離印字を行なうようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の熱転写プリンタにおいては、熱時剥離印字を行なう
場合は、インクリボンの巻取りトルクを大きく形成し、
インクリボンの用紙からの引き剥し力を大きく形成した
方が良好な印字を得ることができ、また、冷時剥離印字
を行なう場合は、熱時剥離印字の場合とは逆に、インク
リボンの巻取りトルクを小さく形成し、インクリボンの
用紙からの引き剥し力を小さく形成した方が良好な印字
を得ることができるものであるが、従来、熱時剥離用イ
ンクリボンが収納されたリボンカセットと冷時剥離用イ
ンクリボンが収納されたリボンカセットとは同一のもの
を使用しており、リボンカセットの構造により引き剥し
力を変化させるものではなく、熱時剥離印字および冷時
剥離印字における巻取りトルクが一定であるため、各種
印字に対して適正な引き剥し力による良好な印字を行な
うことができないという問題を有している。
【0007】本発明は前記した点に鑑みてなされたもの
で、熱時剥離および冷時剥離に対して適正に巻取りトル
クを変化させることができ、印字の種類に応じて適正な
引き剥し力による良好な印字を行なうことのできるリボ
ンカセットを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るリボンカセットは、プラテンに沿って往復
動自在とされたキャリッジの上面に着脱自在に装着され
るとともに、内部に前記キャリッジの上面に配設された
巻取りボビンおよび送出しボビンにそれぞれ係合されイ
ンクリボンが巻回された巻取りリールおよび送出しリー
ルを配設し、前記インクリボンの走行経路の中途部に前
記キャリッジの上面に配設された第2巻取りボビンおよ
び第2送出しボビンに係合される巻取りガイドローラお
よび送出しガイドローラを配設し、前記巻取りガイドロ
ーラの回転トルクにより印字後のインクリボンの用紙か
らの引き剥がし力が得られるようにしたリボンカセット
において、前記巻取りガイドローラの外径を前記インク
リボンと用紙との引き剥がし力がインクリボンの種類に
応じた適正な値となる径に設定したことをその特徴とす
るものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、リボンカセットの巻取りガイ
ドローラの外径を前記インクリボンと用紙との引き剥が
し力がインクリボンの種類に応じた適正な値となる径に
設定することにより、第2巻取りボビンによる巻取り駆
動トルクが一定であっても、インクリボンの巻取りトル
クを変化させることができるようにしているので、例え
ば、熱時剥離印字および冷時剥離印字を行なう場合に、
各種印字に対して巻取りトルクを適正に調整することが
できるものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図6を参照
して説明する。
【0011】図1乃至図5は本発明に係るリボンカセッ
トを装着する熱転写プリンタの一実施例を示したもの
で、プラテン2に沿って往復動自在とされたキャリッジ
5には、サーマルヘッド6のプラテン2への接離動作お
よびインクリボンの巻取制御を行なうモータ14が配設
されており、このモータ14の出力ピニオンギア15に
は、伝達ギア16が噛合されている。この伝達ギア16
には、カム17の外周面に形成されたギア部18が噛合
されており、このカム17の上面には、ヘッド接離用カ
ム溝19およびこのヘッド接離用カム溝19より幅広
に、かつ、浅く形成されたリボン巻取り用カム溝20が
それぞれ形成されている。
【0012】また、前記キャリッジ5のプラテン2寄り
には、支持軸21が配設されており、本実施例において
は、この支持軸21は、図1に示すように、前記キャリ
ッジ5の上面から突出するように形成されている。この
支持軸21には、ヘッド接離機構を構成するほぼT字状
のヘッドレバー22が前記支持軸21を中心として揺動
自在に取付けられており、このヘッドレバー22のプラ
テン2寄り部分には、前記プラテン2に対向するヘッド
取付台23がねじ止めにより固着されている。このヘッ
ド取付台23のプラテン2の対向面には、サーマルヘッ
ド6が装着されており、前記ヘッド取付台23には、ス
トッパ24が前記ヘッド取付台23の裏面に対して所定
間隔を有するように突設されている。
【0013】また、前記支持軸21には、ほぼL字状の
ヘッド圧接レバー25が前記支持軸21を中心として揺
動自在に取付けられており、このヘッド圧接レバー25
の一端部には、前記カム17のヘッド接離用カム溝19
に係合されるピン26が形成されている。前記ヘッド圧
接レバー25の他端部は、前記ヘッドレバー22のヘッ
ド取付台23の裏面とストッパ24との間に配置されて
おり、このヘッド圧接レバー25の他端部には、ばね保
持部27が立設されている。さらに、前記ばね保持部2
7とヘッド取付台23との間には、強圧接ばね28が介
装されており、この強圧接ばね28の付勢力により、前
記ヘッド圧接レバー25が前記ヘッドレバー22のスト
ッパ24に当接された状態に保持され、この状態で、ヘ
ッドアップダウン時にヘッド圧接レバー25とヘッドレ
バー22とがカム17の回転により一体に回動動作され
るようになされている。
【0014】また、前記キャリッジ5には、プリンタに
形成されたラック29に噛合される駆動ギア30が支軸
31を中心として回転自在に配設されており、この支軸
31と前記ヘッドレバー22との間には、前記強圧接ば
ね28より弱いばね圧を有する弱圧接ばね32が前記ヘ
ッドレバー22が常にサーマルヘッド6をプラテン2に
押圧する方向の付勢力を付与するように掛け渡されてい
る。
【0015】また、前記支軸31には、揺動板33がこ
の支軸31を中心として揺動自在に取付けられており、
この揺動板33の一端部には、前記カム17のリボン巻
取り用カム溝20に係合されるピン34が形成されてい
る。ここで、揺動板33のピン34は、ヘッド接離用カ
ム溝19の幅よりも太く形成されており、このピン34
がヘッド接離用カム溝19に落ち込むことはない。ま
た、前記揺動板33の支軸31の両側部分には、それぞ
れ支軸35,36が突設されており、これら各支軸3
5,36には、前記駆動ギア30に噛合される巻取り伝
達ギア37および送出し伝達ギア38がそれぞれ回転自
在に取付けられている。
【0016】また、図1に示すように、前記キャリッジ
5には、インクリボンの巻取りボビン7および送出しボ
ビン8がそれぞれ配設されており、図2に示すように、
前記巻取りボビン7の下方には、前記巻取り伝達ギア3
7に噛合される巻取りギア39が図示しない摩擦機構を
介して同軸状に取付けられている。
【0017】さらに、本実施例においては、前記キャリ
ッジ5には、第2巻取りボビン40および第2送出しボ
ビン41がそれぞれ配設されており、前記第2巻取りボ
ビン40の下方には、前記巻取りボビン7の巻取りギア
39に伝達ギア42を介して噛合される第2巻取りギア
43が同軸状に取付けられている。前記第2送出しボビ
ン41の下方には、前記送出し伝達ギア38に複数の伝
達ギア44を介して噛合される第2送出しギア45が同
軸状に取付けられている。そして、前記揺動板33の揺
動により、巻取り伝達ギア37および送出し伝達ギア3
8が巻取りギア39および伝達ギア44にそれぞれ噛合
され、これにより、巻取りボビン7、第2巻取りボビン
40および第2送出しボビン41を回転駆動するように
なされている。
【0018】さらに、前記キャリッジ5の上面には、使
用するインクリボンの終端を検出したり、カラーインク
リボンのカラーマーカを検出するためのフォトセンサ4
6が配設されている。
【0019】また、前記キャリッジ5の上面には、図6
に示すように、インクリボン47が収容されたリボンカ
セット48が着脱自在に装着されるものであり、このリ
ボンカセット48には、前記巻取りボビン7および送出
しボビン8に係合され前記インクリボン47が巻回され
る巻取りリール49および送出しリール50が配設され
ている。また、前記リボンカセット48には、前記第2
巻取りボビン40および第2送出しボビン41に係合さ
れ前記インクリボン47を案内する巻取りガイドローラ
51および送出しガイドローラ52が配設されており、
本実施例においては、この巻取りガイドローラ51は、
熱時剥離用インクリボン47が収納されたリボンカセッ
ト48においては、その外径が、例えば、約10mmに
形成されるとともに、冷時剥離用インクリボン47が収
納されたリボンカセット48においては、その外径が、
例えば、約9mmに形成されるようになされており、熱
時剥離用インクリボン47の巻取りガイドローラ51に
対して冷時剥離用インクリボン47の巻取りガイドロー
ラ51の外径が小さくなるように形成されている。さら
に、前記リボンカセット48のプラテン2側中央部に
は、サーマルヘッド6が挿入される凹部53が形成され
ており、前記リボンカセット48の前記凹部53の両側
対称位置には、それぞれ前記支持軸21が挿入される切
り欠き部54が形成されている。
【0020】なお、図1においては、反転して使用可能
ないわゆるマルチタイムインクリボンカセットを示して
いるため、サーマルヘッド6が挿入される凹部53の対
称位置に2カ所の切り欠き部54を形成しているが、い
わゆるワンタイムリボンの場合は、切り欠き部54を1
カ所のみに形成すればよい。
【0021】次に、本実施例の動作について説明する。
【0022】まず、図2に示すように、カム17が図に
おいて最も左方向に回転した状態では、ヘッド圧接レバ
ー25のピン26がヘッド接離用カム溝19の最外周に
位置しているため、ヘッド圧接レバー25が図2おいて
最も左方向に揺動されており、ヘッド圧接レバー25が
強圧接ばね28の付勢力により、ヘッドレバー22のス
トッパ24に当接され、ヘッド取付台23がヘッド圧接
レバー25とともに動作されるので、このヘッド圧接レ
バー25の揺動によりサーマルヘッド6がプラテン2か
ら離隔したヘッドアップ状態に保持されている。
【0023】一方、リボン巻取り用カム溝20により、
揺動板33は、左方向に揺動されて、揺動板33に支持
された巻取り伝達ギア37および送出し伝達ギア38が
巻取りギア39および伝達ギア44にそれぞれ噛合され
ており、キャリッジ5がプラテン2に沿って移動するこ
とにより、ラック29に噛合された駆動ギア30が回転
駆動されると、伝達ギア42,44を介して巻取りギア
39、第2巻取りギア43および第2送出しギア45が
回転駆動され、巻取りボビン7、第2巻取りボビン40
および第2送出しボビン41の回転駆動により、インク
リボン47の巻取りおよび送出し動作が行なわれる。
【0024】このカム17位置においては、印字は行な
われず、カラーインクリボン47を用いた場合のフォト
センサによるカラーセンシングあるいはインクリボン4
7がたるんだときのたるみ除去動作が行なわれる。
【0025】次に、図3に示すように、図2の状態から
モータ14を駆動することによりカム17を右方向に回
転させると、ヘッド圧接レバー25は揺動されず、サー
マルヘッド6がプラテン2から離隔したヘッドアップ状
態に保持されながら、リボン巻取り用カム溝20により
揺動板33が右方向に揺動され、揺動板33の伝達ギア
42,44が巻取りギア39から離隔される。この状態
では、キャリッジ5が移動した場合でも駆動ギア30の
回転が巻取りボビン7および第2巻取りボビン40に伝
達されず、インクリボン47の巻取り動作が行なわれな
いことから、キャリッジ5のリターン動作あるいはリボ
ンセーブ動作に用いられる。
【0026】また、普通紙等への通常の印字を行なう場
合は、図4に示すように、図3に示す状態から、さらに
モータ14を駆動してカム17を右方向に回転させるこ
とにより、前記ヘッド圧接レバー25のピン26がヘッ
ド接離用カム溝19の回転中心に最も近接した位置に位
置することから、前記ヘッド圧接レバー25が支持軸2
1を中心として最も右方向に揺動される。これにより、
前記ヘッド圧接レバー25はヘッド取付台23のストッ
パ24から離隔され、ヘッド圧接レバー25のばね保持
部27により強圧接ばね28を介してヘッド取付台23
が押圧され、この状態で、前記ヘッドレバー22には、
弱圧接ばね32の付勢力が付与されているので、ヘッド
取付台23には、強圧接ばね28の付勢力と弱圧接ばね
32の付勢力とを合計した押圧力が付与されることにな
り、サーマルヘッド6は強い押圧力でプラテン2に圧接
される。
【0027】一方、前記揺動板33は、図3に示す状態
から、左方向に回動され、揺動板33の巻取り伝達ギア
37が再度巻取りギア39に噛合されるとともに、送出
し伝達ギア38が伝達ギア44に噛合され、キャリッジ
5の移動によりインクリボン47の巻取りおよび送出し
動作が行なわれる。
【0028】この状態で、前記キャリッジ5を移動させ
ることにより、ラック29を介して駆動ギア30を回転
駆動し、伝達ギア42,44を介して巻取りギア39、
第2巻取りギア43および第2送出しギア45を回転さ
せて、巻取りボビン7、第2巻取りボビン40および第
2送出しボビン41を回転駆動させ、これにより、巻取
りリール49、巻取りガイドローラ51および送出しガ
イドローラ52をそれぞれ回転させてリボンカセット4
8のインクリボン47を巻取りながら、所望の印字信号
に基づいて、サーマルヘッド6を駆動することにより、
所定の用紙に印字を行なうようになっている。このと
き、本実施例においては、巻取りガイドローラ51の外
径を大きく形成しているので、一定の回転力を有する第
2巻取りボビン40の回転に対して巻取りガイドローラ
51の外周面における回転トルクが大きくなり、その結
果、前記巻取りガイドローラ51の巻取りトルクが大き
くなり、インクリボン47を用紙から大きな引き剥し力
で剥離させることができ、しかも、サーマルヘッド6が
強い圧接力で圧接されているので、熱時剥離による良好
な印字を行なうことができる。
【0029】また、通常の印字と異なり、オーバーヘッ
ドプロジェクタ(OHP)用の用紙等に印字を行なう場
合には、図5に示すように、図4の状態からモータ14
を駆動してカム17をさらに左方向に回転させることに
より、ヘッド圧接レバー25のピン26がヘッド接離用
カム溝19の最も内周部に位置し、この位置におけるヘ
ッド接離用カム溝19の幅寸法が大きく形成されている
ので、ヘッド圧接レバー25のピン26とヘッド接離用
カム溝19との間に間隙が形成される。これにより、ヘ
ッド圧接レバー25は、強圧接ばね28の付勢力により
ストッパ24に当接するように回動されるので、サーマ
ルヘッド6は弱圧接ばね32のみの付勢力によりプラテ
ン2に圧接されることになり、通常印字の場合に比較し
て弱い圧接力による印字を行なうことができる。また、
前記カム17が回転された場合でも、揺動板33の巻取
り伝達ギア37および送出し伝達ギア38は、巻取りギ
ア39および伝達ギア44に噛合された状態に保持され
ているので、普通印字の場合と同様に、キャリッジ5の
移動によりインクリボン47の巻取りおよび送出し動作
を行なうことができる。この場合に、リボンカセット4
8の巻取りガイドローラ51を熱時剥離用インクリボン
47が収納されたリボンカセット48の巻取りガイドロ
ーラ51に対して小径としているので、第2巻取りボビ
ン40の回転による巻取りガイドローラ51の巻取りト
ルクが低減されることにより、実質的に巻取りボビンの
みによる巻取りが行なわれることになり、これにより、
インクリボン47を用紙から弱い引き剥し力で剥離させ
ることができ、しかも、サーマルヘッドが弱い圧接力で
圧接されているので、冷時剥離による適正な印字を行な
うことができる。
【0030】このように必要な状況に応じてカム17の
ポジションを選択することにより、熱転写プリンタとし
て必要な各種動作を行なうことが可能となる。
【0031】なお、前記実施例においては、第2巻取り
ボビン40が巻取りボビンの巻取りギア39に対して摩
擦機構を介さずに直結されている場合について説明した
が、前記第2巻取りボビン40が前記巻取りギア39に
対して摩擦機構を介して接続されているような場合は、
熱時剥離用インクリボン47が収納されたリボンカセッ
ト48の巻取りガイドローラ51を、冷時剥離用インク
リボン47が収納されたリボンカセット48の巻取りガ
イドローラ51に対して小径に形成するようにすればよ
い。また、第2送出しボビン41に係合されるリボンカ
セット48の送出しガイドローラ52についても、イン
クリボン47の種類に応じてその外径を設定することに
より、インクリボン47の送出し量の制御を行なうこと
により、巻取りトルクを調節することができ、さらに、
巻取りガイドローラ51および送出しガイドローラ52
の両方の外径を設定することにより、巻取りトルクの調
節を行なうようにしてもよい。
【0032】したがって、本実施例においては、リボン
カセット48の巻取りガイドローラ51の外径をインク
リボン47の種類に応じて設定することにより、インク
リボン47の巻取りトルクを変化させることができるの
で、第2巻取りボビン40による巻取り駆動トルクが一
定であっても、熱時剥離印字および冷時剥離印字に対し
て巻取りトルクを適正に調整することができ、熱時剥離
印字および冷時剥離印字に応じて適正な巻取りトルクに
よる良好な印字を行なうことができる。
【0033】なお、本発明は前記実施例のものに限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々変更することが可
能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係るリボンカ
セットは、ガイドローラの外径を設定することにより、
インクリボンの種類に応じて巻取りトルクを変化させる
ことができるようにしたので、第2巻取りボビンによる
巻取り駆動トルクが一定であっても、各種印字に対して
巻取りトルクを適正に調整することができ、熱時剥離印
字および冷時剥離印字に応じて適正な巻取りトルクによ
る良好な印字を行なうことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリボンカセットを装着する熱転写
プリンタの一実施例を示す概略斜視図
【図2】図1の熱転写プリンタによるインクリボンセン
シング動作状態を示す構成図
【図3】図1の熱転写プリンタによるキャリッジリター
ン動作状態を示す構成図
【図4】図1の熱転写プリンタによる普通紙への印字状
態を示す構成図
【図5】図1の熱転写プリンタによるOHP紙への印字
状態を示す構成図
【図6】本発明のリボンカセットを示す平面断面図
【図7】従来の一般的な熱転写プリンタを示す斜視図
【符号の説明】
2 プラテン 5 キャリッジ 6 サーマルヘッド 7 巻取りボビン 8 送出しボビン 17 カム 19 ヘッド接離用カム溝 20 リボン巻取り用カム溝 21 支持軸 22 ヘッドレバー 25 ヘッド圧接レバー 33 揺動板 37 巻取り伝達ギア 38 送出し伝達ギア 39 巻取りギア 40 第2巻取りボビン 41 第2送出しボビン 43 第2巻取りギア 45 第2送出しギア 47 インクリボン 48 リボンカセット 49 巻取りリール 50 送出しリール 51 巻取りガイドローラ 52 送出しガイドローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 33/16 - 33/28 B41J 35/04 - 35/08 B41J 17/02 - 17/12 B41J 17/28 - 17/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンに沿って往復動自在とされたキ
    ャリッジの上面に着脱自在に装着されるとともに、内部
    に前記キャリッジの上面に配設された巻取りボビンおよ
    び送出しボビンにそれぞれ係合されインクリボンが巻回
    された巻取りリールおよび送出しリールを配設し、前記
    インクリボンの走行経路の中途部に前記キャリッジの上
    面に配設された第2巻取りボビンおよび第2送出しボビ
    ンに係合される巻取りガイドローラおよび送出しガイド
    ローラを配設し、前記巻取りガイドローラの回転トルク
    により印字後のインクリボンの用紙からの引き剥がし力
    が得られるようにしたリボンカセットにおいて、前記巻
    取りガイドローラの外径を前記インクリボンと用紙との
    引き剥がし力がインクリボンの種類に応じた適正な値と
    なる径に設定したことを特徴とするリボンカセット。
JP10293492A 1992-04-22 1992-04-22 リボンカセット Expired - Fee Related JP2865941B2 (ja)

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