JP2001523262A - 一酸化窒素シンターゼの阻害剤としてのアミジン誘導体 - Google Patents

一酸化窒素シンターゼの阻害剤としてのアミジン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 式(I) (式中、R1は2−チエニルまたは3−チエニル環を示しそしてR2は水素またはC1-4アルキルを示す)の新規な化合物およびその光学異性体およびラセミ体およびその医薬的に許容し得る塩、これらの化合物の製法、これらの化合物を含有する組成物および治療におけるこれらの化合物の使用が提供される。これらの化合物は、一酸化窒素シンターゼのニューロンのアイソフォームの選択的阻害剤である。

Description

【発明の詳細な説明】 一酸化窒素シンターゼの阻害剤としてのアミジン誘導体発明の分野 本発明は、新規なアミジン誘導体、それらの製法、それらを含有する組成物お よび治療におけるそれらの使用に関する。発明の背景 酸化窒素は、哺乳動物の細胞中において、特異的一酸化窒素シンターゼ(NOSs )の作用によってL−アルギニンから産生される。これらの酵素は、二つの異な るクラスすなわち構成型NOS(cNOS)および誘導型NOS(iNOS)に分類される。現 在二つの構成型NOSsおよび一つの誘導型NOSが確認されている。構成型NOSsのう ち、内皮酵素(ecNOS)は、平滑筋弛緩および血圧および血流の調節と関係があり 、他方、ニューロンの酵素(ncNOS)は、神経伝達物質として役立ち、脳虚血のよ うな種々の生物学的機能の調節に関与しているように思われる。誘導型NOSは、 炎症性疾患の病因に関係がある。従って、これらの酵素の特異的調節は、広い範 囲の種々の疾患病態の治療にかなりな可能性を与える。 種々な構造の化合物が、NOSの阻害剤として説明されており、治療におけるそ れらの使用が主張されている。例えば、WO 95/09619(The Wellcome Foundatio n)およびWO 95/11231(G.D.Searle)参照。出願人は、以前に、WO 95/05363 およびWO 96/01817において、ニューロンの酵素ncNOSの阻害に若干の選択性を 示すNOS阻害剤であるアミジン誘導体を開示している。 本発明者等は、WO 96/01817の一般的範囲内にあるがWO 96/01817に具体的に 例示されていないアミジンの群を開示する。これらの化合物は、驚くほど有利な 性質を示し、本出願の主題である。発明の開示 本発明によれば、式(I)(式中、 R1は、2−チエニルまたは3−チエニル環を示し;そして R2は、水素またはC1-4アルキルを示す) の化合物およびその光学異性体およびラセミ体およびその医薬的に許容し得る塩 が提供される。 好ましくは、R1は2−チエニルを示す。 好ましくは、R2は水素、メチルまたは2−プロピルを示す。 本発明の特に好ましい化合物は、 N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イ ル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イ ル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−プロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7− イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン− 7−イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−2−チ オフェンカルボキシイミドアミド; N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−3−チ オフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イ ル)−3−チオフェンカルボキシイミドアミド およびこれらの化合物の医薬的に許容し得る塩を包含する。 本発明のより特に好ましい化合物は、 N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イ ル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン− 7−イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−2−チ オフェンカルボキシイミドアミド およびその医薬的に許容し得る塩を包含する。 とくにことわらない限り、“C1-4アルキル”なる用語は、1〜4個の炭素原子 を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を意味する。このような基の例は、 メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチルおよび t−ブチルを包含する。 本発明は、塩、特に酸付加塩の形態の式(I)の化合物を包含する。適当な塩 は、有機および無機酸を使用して形成された塩を包含する。医薬的に許容するこ とのできない酸の塩は問題の化合物の製造および精製に利用できるが、このよう な酸付加塩は普通医薬的に許容し得るものである。すなわち、好ましい塩は、塩 酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、 コハク酸、フマル酸、マレイン酸、メタンスルホン酸およびベンゼンスルホン酸 から形成されたものを包含する。 さらに、本発明によれば、式(I)の化合物、およびその光学異性体およびラ セミ体およびその医薬的に許容し得る塩を製造する方法が提供されそしてその方 法は、 (a)式(II) (式中、R2は上述した通りである)の相当する化合物を式(III)(式中、R1は上述した通りでありそしてLは脱離基である)の化合物またはその 酸付加塩と反応させることによって式(I)の化合物を製造するか; (b)式(IV) (式中、R2は上述した通りでありそしてHAは酸である)の相当する化合物を式( V) (式中、R1は上述した通りである)の化合物と反応させることによって式(I) の化合物を製造するか; (c)R2が水素を示す式(I)の相当する化合物を式(VI) R3−L (VI) (式中、R3はC1-4アルキルを示しそしてLは脱離基である)の化合物と反応させ ることによって式(I)の化合物を製造するか;または (d)R2が水素を示す式(I)の相当する化合物をホルムアルデヒドおよびギ 酸と反応させることによってR2がメチルを示す式(I)の化合物を 製造し;そして 望ましいかまたは必要である場合は、得られた式(I)の化合物またはその別 の塩をその医薬的に許容し得る塩に変換するかまたはその逆にしそして望ましい 場合は、得られた式(I)の化合物をその光学異性体に変換することからなる。 方法(a)においては、反応は、室温〜溶剤の還流温度の間の温度で適当な溶 剤、例えばN−メチル−2−ピロリジノンまたは低級アルカノール、例えばエタ ノール、イソプロパノールまたは第三ブタノール中において反応剤の混合物を撹 拌することによって行われる。反応時間は、とりわけ、溶剤および脱離基の性質 に依存しそして最大48時間である。しかしながら、それは、典型的には1〜24時 間である。Lが示すことのできる適当な脱離基は、チオアルキル、スルホニル、 トリフルオロメチルスルホニル、ハライド、アルキルアルコール、アリールアル コールおよびトシル基を包含する。他の基は、“Advanced Organic Chemistry” ,J.March(1985),3rd Edition 315頁に挙げられており、当該技術において公 知である。 方法(b)においては、反応は、好ましくは、反応温度が縮合が容易に行われ るほど十分に高いが形成されたアミジンを分解するほど十分に高くないようにす るように適当な溶剤の存在下において二種の化合物の混合物を数時間還流するこ とによって遂行される。反応を約100℃〜200℃の温度で遂行することが好ましい が、反応温度は室温〜約250℃に変化することができる。o−ジクロロベンゼン が特に適当な溶剤であることが見出された。また、触媒として4−ジメチルアミ ノピリジンの添加がしばしば有利であることを見出した。冷却によって二層を形 成させ、溶剤を傾瀉分離し、反応混合物を水性塩基の添加によって処理する。別 法として、反応剤が溶剤に可溶性である場合、溶剤を真空下で蒸発し、反応混合 物を水の添加に よって処理する。酸HAは、有機または無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、沃化水 素酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、マレ イン酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸またはメタンスルホン酸であることができ る。HAがハロゲン化水素酸であることが好ましい。 方法(c)においては、反応は、標準条件下において、例えば適当な温度、典 型的には室温で塩基性条件下においてDMFのような不活性溶剤中で72時間までの 時間または反応が完了するまで、二種の化合物を反応させることによって行われ る。しばしば、式(VI)の化合物と反応させる前にアミンをNaHで処理すること が望ましいということが見出された。適当な脱離基Lは、上述した通りである。 Lがハライド、特にブロマイドを示すことが好ましい。 方法(d)においては、反応は、典型的には、反応混合物を反応が完了するま で最大4時間還流することによって行われる。 式(I)の化合物の塩は、遊離塩基またはその塩、エナンチオマー、互変異性 体または保護された誘導体を一当量または二当量以上の適当な酸と反応させるこ とによって形成することができる。反応は、塩が不溶性である溶剤または媒質中 で実施するかまたは塩が可溶性である溶剤中で実施し次いで溶剤を除去するかま たは凍結乾燥することができる。適当な溶剤は、例えば水、ジオキサン、エタノ ール、イソプロパノール、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルまたはこ れらの混合物を包含する。反応は、複分解法であるかまたはイオン交換樹脂上で 実施することができる。 式(II)の化合物は、式(VII) (式中、R2は上述した通りである)の相当する化合物の還元によって製造するこ とができる。 還元反応は、多数の条件、例えばJ.March“Advanced Organic Chemistry”110 3〜1104頁に記載されている条件下で遂行することができる。これらは、触媒水 素添加、Zn、SnまたはFe金属、AlH3-AlCl3、硫酸化およびその他の使用を包含す る。パラジウムおよび炭素触媒の存在下において大気圧で反応が完了するまで、 典型的には3〜6時間水素添加することによってまたは酢酸およびメタノール中 で亜鉛金属を使用して還元することによって、反応を遂行することが好ましい。 式(VII)の化合物は、式(VIII) (式中、R2は上述した通りでありそしてLは脱離基、好ましくは弗素である)の 化合物を環化することによって;または式(IX)(式中、R2は上述した通りでありそしてLは脱離基である)の化合物を環化する ことによって製造することができる。 式(VIII)の化合物は、還元的アミノ化の方法により、式(X) (式中、Lは脱離基、好ましくは弗素である)の化合物を式(XI) (式中、R2は上述した通りである)の化合物と反応させることによって製造する ことができる。 式(VIII)および(IX)の他の合成は、当業者に明らかである。式(VIII)ま たは(IX)の化合物は、前もって単離する必要なしに、直接式(VII)の化合物 に環化することができる。環化反応は、また、保護基の除去によって行うことが できる。上記反応において、式(VIII)および(IX)における求核性基−OHを、 塩基による処理によって、より反応性にすることが望ましい。 式(VII)の化合物は、また式(XII) (式中、R2は、上述した通りである)の化合物のニトロ化によって製造すること ができる。 ニトロ化反応は、当業者に公知の条件下で、例えば場合によっては不活性有機 溶剤中で硝酸および硫酸または硝酸カリウムおよび硫酸で処理することによって 行われる。 また、式(XII)の化合物のカルボニルまたはジカルボニル誘導体のニトロ化 によって式(VII)の化合物を製造することが有利である。このニトロ化された カルボニルまたはジカルボニル誘導体は、例えばジボランを使用して所望の式( VII)の化合物に還元することができる。 式(VII)および(XII)の化合物、ならびに、ある種の式(XII)のカルボ ニルおよびジカルボニル誘導体は、また、二環式の複素環式化合物を製造する多 数の方法の一つによって製造することができる。 R2が水素を示す式(XII)の化合物は、また環式ケトンを環式アミドに変換す る環拡大を基にした合成によって製造することもできる(GrunewaldおよびDahan ukar,J.Heterocyclic Chem.,1994,31,1609〜1617)。 すなわち、式(XIII) の化合物は、酸中のナトリウムアジドで処理することによって、式(XIV) の化合物に変換することができる。さらに、反応条件の詳細は上述したGrunewal dおよびDahanukarの論文によって得られる。 当該技術に精通せし者に明らかであるように、式(XIV)の化合物は、好まし くはニトロ化された形態で製造される。ニトロ化は、標準条件下でニトロ化され ていない類似化合物を硝酸および硫酸または硝酸カリウムおよび硫酸で処理する ことによって達成することができる。 中間体化合物は、そのまゝまたは保護された形態で製造することができる。特 に、アミンおよびヒドロキシ基は、保護することができる。適当な保護基は、Gr eeneおよびWutsによって標準テキスト“Protective Groups in Organic Synthes is”,2nd Edition(1991)に記載されている。述べることのできるアミン−保護 基は、アルキルオキシカルボニル、例えばt− ブチルオキシカルボニル、フェニルアルキルオキシカルボニル、例えばベンジル オキシカルボニル、またはトリフルオロアセテートを包含する。脱保護は、普通 、水性塩基または水性酸による処理によって行われる。 R2がC1-4アルキルを示す式(VII)、(VIII)、(IX)、(XI)および(XII)の化合 物は、上記方法(c)によりR2が水素を示す相当する化合物をアルキル化するこ とによって製造することもできる。 式(IV)の化合物は、式(II)の化合物の製造に記載した方法と同様の方法に よって製造することができる。式(IV)の化合物は、塩基で処理することによっ て、式(II)の相当する化合物に変換することができる。式(II)の化合物は、 プロトン性酸HA、例えば上述した酸の一種で処理することによって、式(IV)の 相当する化合物に変換することができる。 式(III)の化合物は、既知であるかまたは既知の方法によって製造すること ができる。例えば、Lがチオアルキルを示す式(III)の化合物は、当業者に公 知である条件下において式(XV) (式中、R1は上述した通りである)の相当するチオアミドをアルキルハライドで 処理することによって製造することができる。 別法として、Lがチオアルキルを示す式(III)の化合物の酸付加塩は、ジク ロロメタンまたはジエチルエーテルのような溶剤中において式(V)のニトリル をアルキルチオールおよび酸、例えば塩酸と反応させることによって製造するこ とができる。 式(V)、(VI)、(X)、(XI)、(XIII)、(XIV)および(XV)の化合物は、既知 であるかまたはそれ自体既知の従来の方法によって製造することができる。 当該技術に精通せし者に理解されるように、GreeneおよびWutsにより標準テキ スト“Protective Groups in Organic Synthesis”,2nd Edition(1991)に記 載されているような保護基を使用して中間体化合物におけるアミンまたは他の反 応性基を保護することが望ましい。 本発明の化合物および中間体は、標準の技術を使用して、これらの反応混合物 から単離しそして必要に応じてさらに精製することができる。 式(I)の化合物は、互変異性体、エナンチオマーまたはジアステレオ異性体 の形態で存在することができそしてこれらのすべてが本発明の範囲に包含される 。種々の光学異性体は、従来の技術、例えば分別結晶化またはHPLCを使用して、 化合物のラセミ混合物を分離することによって単離することができる。別法とし て、個々のエナンチオマーは、ラセミ化を起こさない反応条件下において適当な 光学的に活性な出発物質を反応させることによって製造することができる。 中間体化合物もまたエナンチオマー形態で存在することができ、そして精製さ れたエナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体または混合物として使用する ことができる。 一般式(I)の化合物は、有用な一酸化窒素シンターゼ阻害活性を有し、そし て特に、これらは、一酸化窒素シンターゼのニューロンのアイソフォームの阻害 に、良好な選択性を示す。従って、これらの化合物は、一酸化窒素シンターゼに よる酸化窒素の合成または過剰合成が寄与する部分のあるヒトの疾患または病態 の治療または予防に有用である。このような疾患または病態の零は、心停止、発 作および新生児の低酸素症の場合におけるような低酸素症、虚血、低酸素症、低 血糖、てんかんおよび外部創傷(例えば脊髄および頭損傷)のような疾患におけ る神経変性および/または神経壊死を包含する神経変性病態、高圧酸素けいれん および毒性、痴呆、例 えば初老期痴呆、アルツハイマー病およびALDS−関連痴呆、シデナム舞踏病、パ ーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、コルサコフ症候群、脳血 管疾患に関係する痴愚、睡眠疾患、精神分裂症、不安、うつ病、季節情動障害、 時差ぼけ、うつ病または月経前症候群(PMS)、不安および敗血症性ショックと関 係のある他の症状を包含する。式(I)の化合物は、また、急性または持続性の 炎症性または神経障害性の痛みまたは中枢源の痛みの治療および軽減および炎症 の治療または予防に有用である。式(I)の化合物は、また、オピエートおよびジ アゼピンに対する耐性の阻止および逆転、薬剤嗜癖の治療および偏頭痛および他 の血管性頭痛の治療において活性を示すことが予期される。本発明の化合物は、 また、有用な免疫抑制活性を示し、胃腸運動疾患の治療および分娩の誘発に有用 である。化合物は、また一酸化窒素シンターゼを発現する癌の治療に有用である 。 式(I)の化合物は、特に低酸素症または発作または虚血または神経変性病態 または精神分裂症または偏頭痛の治療または予防またはオピエートおよびジアゼ ピンに対する耐性の阻止および逆転または薬剤嗜癖の治療または痛みの治療に、 そして特に低酸素症または発作または虚血または神経変性疾患または精神分裂症 または痛みの治療または予防に有用であることが予測される。本発明者等は特に 、低酸素症、虚血、発作、痛み、精神分裂症、パーキンソン病、ハンチントン病 および筋萎縮性側索硬化症からなる群から選択された病態に関心がある。 痛みの治療は、式(I)の化合物は、特に単独でまたはオピエート、特にモルフ ィンのような他の剤と組み合わせて有用であることが予期される。 パーキンソン病の治療には、式(I)の化合物は、特に単独でまたはL−ドー パのような他の剤と組み合わせて有用であることが予期される。 予防は、特に、問題の疾患または病態の以前のエピソードに悩むヒトま たは問題の疾患または病態の危険が増加したとみなされるヒトの治療に適切であ ることが予期される。一般に特定の疾患または病態を発生する危険のあるヒトは 、その疾患または病態の家族歴を有するヒトまたは遺伝子検査またはスクリーニ ングによって、特にその疾患または病態の発生に感受性であることが確認されて いるヒトである。 すなわち、本発明の更なる態様によれば、医薬として使用するための式(I) の化合物、またはその光学異性体またはラセミ体、またはその医薬的に許容し得 る塩が提供される。 本発明の他の特徴によれば、上述した疾患または病態を治療または予防するた めの医薬の製造における式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体 またはその医薬的に許容し得る塩の使用;および式(I)の化合物またはその光 学異性体またはラセミ体またはその医薬的に許容し得る塩の治療的に有効な量を 、このような疾患または病態にかかっているまたは感受性である人々に投与する ことからなる上述した疾患または病態の一つを治療または予防する方法が提供さ れる。 上述した治療適用にあたっては、投与量は、勿論、使用される化合物、投与様 式および望まれる治療によって変化する。しかしながら、一般に、満足な結果は 、化合物を1日当たり0.5mg〜2000mg(活性成分として測定)の1日当たりの用 量で、特に2mg〜500mgの1日当たりの用量でヒトに投与する場合に得られる。 式(I)の化合物、およびその光学異性体およびラセミ体およびその医薬的に 許容し得る塩は、それ自体でまたは適当な医薬処方物の形態で使用できる。限定 するものではないが、投与は、経腸的(経口、舌下、直腸)、鼻内的または局所 的または他の非経口的経路によって行うことができる。適当な医薬処方物を選択 および製造する従来の操作は、例えば “Pharmaceuticals-The Science of Dosage Form Designs”,M.E.Aulton,Chu rchill Livingstone,1988に記載されている。 本発明によれば、医薬的に許容し得る希釈剤または担体と混合された式(I) の化合物、またはその光学異性体またはラセミ体またはその医薬的に許容し得る 塩の好ましくは95重量%以下、より好ましくは50重量%以下を含有する医薬処方 物が提供される。処方物は、場合によってはまた、第二の薬理学的に活性な成分 、例えばL−ドーパ、またはモルフィンのようなオピエート鎮痛剤を含有できる 。 また、成分を混合することからなるこのような医薬処方物の製造方法が提供さ れる。 このような希釈剤および担体の例は、錠剤および糖衣錠に対しては:ラクトー ス、澱粉、タルク、ステアリン酸、カプセル剤に対しては:酒石酸またはラクト ース、注射用溶液に対しては:水、アルコール、グリセリン、植物油、坐剤に対 しては:天然または硬化油またはワックスである。 経口的、すなわち食道的投与に適した形態の組成物は、錠剤、カプセル剤およ び糖衣錠を包含し、徐放組成物は、活性成分が場合によっては樹脂の放出性を変 性するために拡散バリアーで被覆したイオン交換樹脂に結合されている組成物を 包含する。 酵素である一酸化窒素シンターゼは、多数のアイソフォームを有しており、式 (I)の化合物、およびその光学異性体およびラセミ体およびその医薬的に許容 し得る塩は、Proc.Natl.Acad.Sci.1990,87,682〜685におけるBredtおよび Snyderの操作に基づく操作によって、一酸化窒素シンターゼ阻害活性についてス クリーニングすることができる。一酸化窒素シンターゼは、3H−L−アルギニン を3H−L−シトルリンに変換する。この3H−L−シトルリンは、陽イオン交換ク ロマトグラフィーによって分離 し、シンチレーション計数によって定量できる。ニューロンの一酸化窒素シンターゼ阻害活性のスクリーニング 酵素は、ラットの海馬または小脳から単離する。雄のSprague-Dawleyラット(2 50〜275g)の小脳または海馬を、動物のCO2麻酔および断頭に続いて取出す。1m M EDTA緩衝液(25℃においてpH7.2)を使用した50mMトリス−HCl中における均質 化および20,000gにおける15分の遠心分離によって、小脳または海馬の上澄液を 製造する。連続的にDowex AG-50W−X8ナトリウム形態および水素形態カラムを 通したクロマトグラフィーおよびさらに1000gにおける30秒の遠心分離によって 、残留するL−アルギニンを上澄液から除去する。 アッセイにあたっては、最終上澄液25μlを、アッセイ緩衝液(50mMHEPES、1m M EDTA、1.5mM CaCl2、pH7.4)25μlまたは22℃の上記緩衝液中の試験化合物25μ lおよび完全アッセイ緩衝液(50mM HEPES、1mM EDTA、1.5mM CaCl2、1mM DTT 、100μM NADPH、10μg/mlのカルモジュリン、pH7.4)25μlを含有する96ウエ ル(96ウエルフィルタープレートの)のそれぞれに加える。10分の衡化期間後に 、L−アルギニン溶液(18μM 1H−L−アルギニン、96nM 3H−L−アルギニン 濃度の)25μlをそれぞれのウエルに加えて反応を開始する。反応は、終結緩衝 液(20mM HEPES、2mM EDTA、pH5.5)およびDowex AG-50W-X8 200〜400メッシュの スラリー200μlの添加によって10分後に停止する。 標識されたL−シトルリンを、それぞれのフィルタープレートを濾過すること によって、標識されたL−アルギニンから分離し、それぞれの終結した反応の75 μlをシンチレーションカクテル3mlに加える。次いで、L−シトルリンをシン チレーション計数によって定量する。 小脳の上澄液を使用する典型的な実験においては、基礎活性(basal activity)は、7,000dpm/mlの活性を有する試薬ブランク以上の試料1ml当たり 20,000dpmまで増加される。1μMの濃度において一酸化窒素シンターゼの80%の 阻害を与える参照標準物質N−ニトロ−L−アルギニンをアッセイにおいて試験 して操作を実証する。内皮一酸化窒素シンターゼ阻害活性のスクリーニング 酵素は、Proc.Natl.Acad.Sci.1991,88,10480〜10484におけるPollock等 の操作に基づく操作によって、ヒトのへその静脈内皮細胞(HUVECs)から単離さ れる。HUVECsは、Clonetics Corp(San Diego,CA.USA)から購入し、密集成長 まで培養する。細胞は、一酸化窒素シンターゼの収率の有意な喪失を伴わず35〜 40の継代に維持することができる。細胞が密集成長に達したときに、これらを、 Dulbeccoリン酸塩緩衝化生理食塩水に再懸濁し、800rpmで10分遠心分離し次いで 、細胞ペレットを、pH4.2の氷冷した50mMトリス−HCl、1mM EDTA、10%グリセ ロール、1mMフェニルメチルスルホニルフロリド、2μMロイペプチン中で均質 化する。 34,000rpmで60分遠心分離した後、ペレットを、20mM CHAPSを含有する上記の均 質化緩衝液に溶解する。氷上で30分のインキュベーションした後に、懸濁液を、 34,000rpmで30分遠心分離する。得られた上澄液は、使用するまで−80℃で貯蔵 する。 アッセイには、最終上澄液25μlを、L−アルギニン溶液(12μM 1H−L−アル ギニン、64nM 3H−L−アルギニンの濃度の)25μlおよびアッセイ緩衝液(50mM HEPES、1mM EDTA、1.5mM CaCl2、pH7.4)25μlまたは22℃の緩衝液中の試験化 合物25μlを含有する12個の試験管のそれぞれに加える。それぞれの試験管に、 完全アッセイ緩衝液(50mM HEPES、1mM EDTA、1.5mM CaCl2、1mM DTT、100μM NADPH、10μg/mlのカルモジュリン、12μMテトラヒドロビオプテリン、pH7.4)2 5μlを加えて反応を開始し、10分 後に終結緩衝液(20mM HEPES、2mM EDTA、pH5.5)2mlの添加によって反応を停 止する。 標識されたL−シトルリンを、Dowex AG-50W−X8 200〜400メッシュカラム 上のクロマトグラフィーによって、標識されたL−アルギニンから分離する。そ れぞれの終結した反応混合物1mlを個々の1mlのカラムに加え、溶出物を2回の 1mlの蒸溜水洗浄からの溶出物およびシンチレーションカクテル16mlと合する。 それから、L−シトルリンを、シンチレーション計数によって定量する。 典型的な実験においては、基礎活性は、1500dpm/mlの活性を有する試薬ブラ ンク以上の試料1ml当たりの5,000dpmまで増加される。1μMの濃度において一 酸化窒素シンターゼの70〜90%の阻害を与える参照標準物質N−ニトロ−L−ア ルギニンを、アッセイで試験し、操作を実証する。 一酸化窒素シンターゼ阻害活性のスクリーニングにおいて、化合物の活性度は 、IC50(アッセイにおいて50%の酵素阻害を与える薬剤物質の濃度)として表示さ れる。試験化合物のIC50値は、はじめに、化合物の1、10および100μM溶液の阻 害活性度から評価する。10μMで少なくとも酵素を50%阻害する化合物を、より 適当な濃度を使用して再試験し、IC50を測定することができる。 上記スクリーニングにおいて試験した場合、以下の実施例1〜7の化合物は、 10μM未満のニューロンの一酸化窒素シンターゼの阻害に対するIC50値および酵 素のニューロンのアイソフォームの阻害に対する選択性を示し、これらの化合物 が特に有用な治療活性を示すことが予期されることを示す。 他の化合物と比較した場合、式(I)の化合物、およびその光学異性体および ラセミ体およびその医薬的に許容し得る塩は、これらの化合物が、 より低毒性であり、より有効であり、より長く作用し、より広い範囲の活性を有 し、より強力であり、一酸化窒素シンターゼ酵素のニューロンのアイソフォーム に対してより選択性であり、副作用がより少なく、より容易に吸収されまたは他 の有用な薬理学的性質を有しているという利点を有している。 本発明を、さらに以下の実施例によって説明する。 実施例 1 N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル )−2−チオフェンカルボキシイミドアミド二塩酸塩 (a) 2−〔(2−フルオロ−5−ニトロベンジル)(メチル)アミノ〕エタノール 塩酸塩 無水のエタノール(60ml)中の2−フルオロ−5−ニトロベンズアルデヒド( 6.0g、35ミリモル)に、2−(メチルアミノ)エタノール(2.9ml、35ミリモル )および8Mボラン−ピリジン複合体(4.4ml、35ミリモル)を加えた。混合物 を、48時間撹拌し、濃縮し、酸性水に溶解しそして塩化メチレン(3×50ml)で 抽出した。合した抽出液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過しそ して濃縮して油を得た。この油を、イソプロパノールに溶解しそしてイソプロパ ノール−HClで処理した。塩を濾過によって集めた(2.81g、30%)。融点163.3 〜164.8℃。 (b) 4−メチル−7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン 塩酸塩 DMF(10ml)中の2−〔(2−フルオロ−5−ニトロベンジル)(メチル)アミ ノ〕エタノール(3.3g、12ミリモル)に、60%水素化ナトリウム(1.1g、27ミリ モル)を加えた。混合物を18時間100℃に加熱し、水に注加しそして酢酸エチル( 3×50ml)で抽出した。合した抽出液を、水で洗浄し、 硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮して油を得た。この油は固化す る。この固体をイソプロパノールに溶解しそしてプロパノール−HClで処理した 。塩を、濾過によって集めた(1.52g、52%)。融点233〜235℃(分解)。 (c) 4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イルア ミン 4−メチル−7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン( 1.52g、6.0ミリモル)を、メタノール(100ml)に溶解しそして10%Pd-Cの触媒 量の存在下において50psiで水素添加した。1時間後に、混合物をガラスを通し て濾過しそして蒸発して油を得、これを直接次の工程に使用した。 (d) N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7− イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド二塩酸塩 前述した反応からの残留物を、N−メチル−2−ピロリジノン(10ml)に溶解 しそしてこれに2−チオフェンカルボキシイミドチオ酸メチルエステル沃化水素 酸塩(1.81g、6.6ミリモル)を加えた。混合物を、45℃で24時間撹拌し、塩基 性水に注加しそして酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合した抽出液を、水で 洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮して固体を得、これを 塩化メチレンから再結晶した。この固体を、エタノールに溶解し、イソプロパノ ール−HClで処理そしてエーテルとともにすりつぶした。塩を濾過によって集め た(0.58g、27%)。融点172〜175℃。 実施例 2 N−(4−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル )−2−チオフェンカルボキシイミドアミド二塩酸塩 2−フルオロ−5−ニトロベンズアルデヒド(6.0g、35ミリモル)および2− (エチルアミノ)エタノール(3.2g、35ミリモル)から出発して、実施例1に 記載した方法を使用して標記化合物を製造した。融点138〜141℃。 実施例 3 N−(4−プロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イ ル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミドヘミフマル酸塩 (a) 2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−5−オン 酢酸(670ml)中の4−クロマノン(50g、340ミリモル)に、ナトリウムアジ ド(66.31g、1.02モル)および濃硫酸(100ml)を0℃で滴加した。混合物を、 4時間50℃に加熱しそしてそれから、室温に冷却した。混合物を氷(1L)に注 加しそして濃水酸化アンモニウムで塩基性にした。混合物を、24時間撹拌しそし て固体を濾過によって集めた(30.43g、55%)。 MS m/z 164〔M+H〕+。 (b) 7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−5−オン 0℃の濃硫酸(600ml)中の2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン− 5−オン(30.34g、190ミリモル)に、硝酸カリウム(20.82g、206ミリモル) を少量ずつ加えた。混合物を、0℃で20分撹拌しそしてそれから室温で4時間撹 拌した。混合物を、氷(2L)に注加しそして固体を濾過により集めた。固体を 熱酢酸エチルにとりそしてそれから、冷却して標記化合物を得た(8.79g、22% )。MS m/z 209〔M+H〕+。 (c) 7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン塩酸塩 THF(100ml)中の7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキ サゼピン−5−オン(8.79g、40ミリモル)に、1Mボラン−THF複合体(130ml 、130ミリモル)を加えた。混合物を、窒素下で4時間加熱還流した。それから 、それを0℃に冷却し、4N HCl(50ml)でクエンチしそしてさらに1時間還流 した。それから、混合物を濃縮し、水(100ml)でうすめ、2N NaOH(30ml)で塩 基性にしそして酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。合した抽出液を水で洗浄 し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮して油を得、これを放置に よって結晶化させた。固体を、メタノールに溶解しそしてイソプロパノール−HC lで処理した。塩を濾過によって集めた(7.92g、86%)。MS m/z 195〔M+H〕+ 。 (d) 2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イルアミン塩酸塩 7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン(5g)を、メ タノール(250ml)に溶解しそして10%Pd−Cの触媒量の存在下において50psiで 水素添加した。1時間後に、混合物をガラスを通して濾過しそして蒸発して固体 を得た。この固体を、熱メタノール(20ml)に溶解しそしてイソプロパノール− HClで処理しそしてそれから、エーテルを、固体が形成されるまで加えた。塩を 濾過によって集めた(3.67g、85%)。 MS m/z 165〔M+H〕+。 (e) N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−2− チオフェンカルボキシイミドアミド DMF(60ml)中の2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イルア ミン(3.67g、18ミリモル)に、2−チオフェンカルボキシイミドチオ酸メチル エステル沃化水素酸塩(5.52g、19ミリモル)を加えた。混合物を、24時間50℃ に加熱した。混合物を水(50ml)、それから塩基性水(150ml)に注加しそして 1時間撹拌した。固体を濾過によって集めた。固 体を、熱酢酸エチルに溶解し、濾過しそしてヘキサンでうすめた。固体を、濾過 によって集めた(3.13g、64%)。MS m/z 274〔M+H〕+。 (f) N−(4−プロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7 −イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミドヘミフマル酸塩 DMF(75ml)中のN−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7− イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド(1.57g、6ミリモル)に、炭 酸カリウム(9g)および1−ブロモプロパン(1.48g、12ミリモル)および触 媒量の沃化ナトリウムを加える。混合物を、48時間撹拌しそしてそれから濾過し た。固体を、水(50ml)に溶解しそして塩化メチレン(3×50ml)で抽出した。 合した抽出液を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しそして濃縮して固体を得た 。この固体を、熱プロパノールから再結晶した。固体を酢酸エチルに溶解し、イ ソプロパノール−フマル酸で処理しそしてエーテルとともにすりつぶした。ヘミ フマル酸塩を濾過により集めた(0.86g、39%)。融点174℃。 実施例 4 N−(4−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7 −イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミドヘミフマル酸塩 (a) 2−〔(2−フルオロ−5−ニトロベンジル)(イソプロピル)アミノ〕エタノ ール蓚酸塩 0℃の乾燥THF(750ml)中の酢酸(25.76ml、450ミリモル)および2−(イソ プロピルアミノ)エタノール(51.76ml、450ミリモル)に、2−フルオロ−5− ニトロベンズアルデヒド(75.88g、450ミリモル)およびナトリウムトリアセト キシ硼水素化物(141.99g、670ミリモル)を少量ずつ 加えた。反応混合物を、室温に加温しそして3時間撹拌した。混合物を、酸性水 にとりそして塩化メチレン(250ml)で洗浄し、50%水酸化ナトリウム(150ml)で 塩基性にしそして塩化メチレン(3×250ml)で抽出した。この抽出液を硫酸マ グネシウムで乾燥し、濾過しそして濃縮して油を得た。この油を95%エタノール に溶解しそしてイソプロパノール−蓚酸で処理した。蓚酸塩を濾過によって集め た(31.2g、20%)。融点106〜107℃。 (b) 4−イソプロピル−7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサ ゼピン DMSO(250ml)中の2−〔(2−フルオロ−5−ニトロベンジル)(イソプロピ ル)アミノ〕エタノール(31.2g、90ミリモル)に、25%水酸化ナトリウム溶液( 43.2g、270ミリモル)を加えそして混合物を3時間撹拌した。反応混合物を水 でその容量の2倍にうすめそして固体を濾過によって集めた。濾液を塩化メチレ ン(3×150ml)で抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾液しそし て濃縮して油を得た。固体および油を、熱95%エタノールに溶解し、それから冷 却した。固体を濾過によって集めた(17.47g、68%)。MS m/z 237〔M+H〕+。 (c) 4−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7− イルアミン メタノール(1.5L)中の4−イソプロピル−7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒ ドロ−1,4−ベンゾキサゼピン(17.46g)に、酢酸(36ml)および亜鉛末(36g )を少量ずつ加えそして混合物を3時間撹拌した。混合物を、水(1L)でうすめ 、濃水酸化アンモニウム(250ml)で塩基性にしそして酢酸エチル(5×250ml)で 抽出した。抽出液を、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しそして濃縮して油(11. 34g、74%)を得、これを直接次の工程に使用した。 (d) N−(4−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン −7−イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミドヘミフマル酸塩 95%エタノール(250ml)中の4−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1, 4−ベンゾキサゼピン−7−イルアミン(11.34g、50ミリモル)に、2−チオフ ェンカルボキシイミドチオ酸エチルエステル塩酸塩(13.7g、66ミリモル)を加 えそして反応混合物を24時間撹拌した。混合物を、濃縮し、水(250ml)に溶解 し、酢酸エチル(150ml)で洗浄し、50%水酸化ナトリウムで塩基性にしそして 酢酸エチル(3×150ml)で抽出した。抽出液の濾過によって固体を集めた。それ から、抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過しそして濃縮して固体を得た。 合した固体を、熱酢酸エチル(150ml)に溶解しそして熱時濾過した。結晶を、 濾過により集めた(8.26g)。この結晶およびフマル酸(4.2g)を熱酢酸エチル (750ml)にとった。ヘミフマル酸塩を濾過によって集めた(8.16g、44%)。M S m/z 316〔M+H〕+。 実施例 5 N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−3−チオ フェンカルボキシイミドアミド (a) 2−〔(2−フルオロ−5−ニトロベンジル)アミノ〕エタノール 無水のエタノール(500ml)中の2−フルオロ−5−ニトロベンズアルデヒド(5 2.4g、0.31モル)に、エタノールアミン(18.93g、0.31モル)およびボラン−ピ リジン複合体(31.31ml、0.31モル)を加えた。混合物を48時間撹拌しそしてそれ から蒸発した。残留物を、2.5N塩酸で酸性にし、塩化メチレン(3×150ml)で抽 出しそして抽出液を捨てた。水性相を、25%水性水酸化ナトリウムで塩基性にし そして塩化メチレン(4×200ml)で 抽出した。これらの抽出液を、飽和ブライン溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上 で乾燥しそして蒸発して黄色の結晶(37.67g、57%)を得た。融点98.5〜99.5℃ 。 (b) 7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン塩酸塩 DMSO(680ml)中の2−〔(2−フルオロ−5−ニトロベンジル)アミノ〕エタ ノール(29.13g、136ミリモル)に、25%水性水酸化ナトリウム(65.28g、408ミ リモル)を加えた。混合物を、室温で一夜撹拌し、水(1.5L)に注加しそして塩 化メチレン(4×800ml)で抽出した。合した抽出液を、水、飽和ブライン溶液で 洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮して粘稠な油を得、そして2.5N塩 酸で酸性にして褐色の固体(24.58g、80%)を得た。融点274〜276℃。 (c) 2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イルアミン塩酸塩 標記化合物は、実施例3(d)に記載したような触媒水素添加によって、上記の 7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン塩酸塩から得た。 (d) 3−チオフェンカルボキシイミドチオ酸メチルエステル沃化水素酸塩 標記化合物は、WO 95/05363、実施例1(d)に記載されている操作と同様な操 作によって、3−チオフェンカルボチオアミドおよび沃化メチルから製造した。 融点157〜158℃。 (e) N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−3− チオフェンカルボキシイミドアミド 2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イルアミン塩酸 塩(1.84g、8.4ミリモル)を、95%エタノール(40ml)に溶解しそして3−チオ フェンカルボキシイミドチオ酸メチルエステル沃化水素酸塩(2.85g、10ミリモ ル)を加えた。混合物を、室温で2日間撹拌しそしてそれから、60℃で一夜加熱 しそして冷却した。固体(1.02g)を集めた。濾液を蒸発しそして残留物を酢酸 エチルで処理した。得られた結晶を集めそして前に得られた固体と合した。これ らを、水(20ml)に溶解し、濃水酸化アンモニウムで塩基性にしそして塩化メチ レン(3×30ml)で抽出した。有機抽出液を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で 乾燥しそして濃縮して固体(0.508g)を得た。融点150〜152℃。 実施例 6 N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル )−3−チオフェンカルボキシイミドアミド (a) 4−メチル−7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン 塩酸塩 7−ニトロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン塩酸塩(11.53 g、50ミリモル)、37%ホルムアルデヒド(25ml、335ミリモル)および88%ギ 酸(15ml、340ミリモル)の混合物を、80℃で24時間加熱し、冷却しそして水(15 0ml)に注加した。懸濁液を、25%水性水酸化ナトリウムで塩基性にして褐色の固 体(7.52g)を得た。水性層を、塩化メチレン(3×200ml)で抽出し、飽和ブ ライン溶液で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で乾燥して黄色の結晶(1.02g )を得た。この試料を、初期に得られた固体と合しそしてイソプロパノール(750 ml)に懸濁し、数時間還流しそしてそれから濾過した。濾液を酸性にして標記化 合物(9.51g)を得た。 (b) 4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イルア ミン塩酸塩 上記工程(a)からの生成物を、実施例1(c)に記載した方法を使用した触媒水素 添加により還元して標記化合物を得た。MS m/z 179〔M+H〕+。 (c) N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7− イル)−3−チオフェンカルボキシイミドアミド 実施例6(b)および5(d)からの生成物を使用して、実施例5(e)の方法を使用 して、標記化合物を製造した。融点255〜256℃。 実施例 7 N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−2−チオ フェンカルボキシイミドアミド塩酸塩 1−メチル−2−ピロリジノン(50ml)中の4−メチル−2,3,4,5−テトラヒド ロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イルアミン塩酸塩(8.7g、0.052モル)および 2−チオフェンカルボキシイミドチオ酸メチルエステル沃化水素酸塩(18.0g、0 .063モル)を、室温で78時間撹拌した。それから、反応混合物を、水(500ml)に 注加しそして酢酸エチル(200ml)で抽出した。それから、水性相を、50%水性 水酸化ナトリウムで塩基性にしそして酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。溶剤 を蒸発して粗製の生成物を得、これを、エタノール−HClを使用して塩酸塩(9.3 g)に変換した。融点269〜270℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/16 A61P 25/16 25/18 25/18 43/00 43/00 111 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 マーツ,ジェイムズ アメリカ合衆国ニューヨーク州14603.ロ チェスター.ピー・オー・ボックス20890. アストラ・アーカス・ユー・エス・エイ・ インコーポレイテッド (72)発明者 シェイクスピア,ウィリアム アメリカ合衆国マサチューセッツ州01701. フレイミングハム.ダービイストリート7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I) (式中、R1は、2−チエニルまたは3−チエニル環を示し;そしてR2は、水素 またはC1-4アルキルを示す)の化合物およびその光学異性体およびラセミ体およ びその医薬的に許容し得る塩。 2.R1が2−チエニルを示す請求項1記載の式(I)の化合物。 3.R2が水素、メチルまたは2−プロピルを示す請求項1記載の式(I)の化合 物。 4.R1が2−チエニルを示しそしてR2が水素、メチルまたは2−プロピルを示す 請求項1記載の式(I)の化合物。 5.N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7− イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7− イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−プロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7 −イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−イソプロピル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン −7−イル)−2−チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−2− チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7−イル)−3− チオフェンカルボキシイミドアミド; N−(4−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾキサゼピン−7− イル)−3−チオフェンカルボキシイミドアミド またはこれらの化合物の何れかの光学異性体またはラセミ体またはこれらの化 合物の何れかの医薬的に許容し得る塩である請求項1記載の式(I)の化合物。 6.医薬として使用するための請求項1〜5の何れかの項記載の式(I)の化合 物。 7.場合によっては医薬的に許容し得る希釈剤または担体と混合された請求項1 〜5の何れかの項記載の式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体 またはその医薬的に許容し得る塩を含有する医薬処方。 8.場合によっては医薬的に許容し得る希釈剤または担体と混合されたL−ドー パとまたはオピエート鎮痛剤、特にモルフィンと組み合わせた請求項1〜5の何 れかの項記載の式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体またはそ の医薬的に許容し得る塩を含有する医薬処方。 9.請求項1〜5の何れかの項記載の式(I)の化合物またはその光学異性体ま たはラセミ体またはその医薬的に許容し得る塩の治療的に有効な量を、疾患また は病態にかかっているかまたは感受性であるヒトに投与することからなる一酸化 窒素シンターゼ活性の阻害が有益であるヒトの疾患または病態を治療するかまた はその危険を減少する方法。 10.阻害されるものが主として一酸化窒素シンターゼのニューロンのアイソフォ ームである請求項9記載の治療方法。 11.請求項1〜5の何れかの項記載の式(I)の化合物またはその光学異性体ま たはラセミ体またはその医薬的に許容し得る塩の治療的に有効な量を、疾患また は病態にかかっているかまたは感受性であるヒトに投与することからなる、低酸 素症または発作または虚血または神経変性病態 または精神分裂症または疼痛または偏頭痛を治療するかまたはその危険を減少す るか、またはオピエートおよびジアゼピンに対する耐性を阻止または逆転するか または薬剤嗜癖を治療する方法。 12.治療される病態が低酸素症、虚血、発作、ハンチントン病、パーキンソン病 、筋萎縮性側索硬化症、精神分裂症および疼痛からなる群から選択されたもので ある請求項11記載の治療方法。 13.治療される病態が発作である請求項12記載の治療方法。 14.治療される病態が筋萎縮性側索硬化症である請求項12記載の治療方法。 15.治療される病態が疼痛である請求項12記載の治療方法。 16.治療される病態がハンチントン病である請求項12記載の治療方法。 17.治療される病態がパーキンソン病である請求項12記載の治療方法。 18.治療される病態が精神分裂症である請求項12記載の治療方法。 19.オピエート鎮痛剤、特にモルフィンと組み合わされた請求項1〜5の何れか の項記載の式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体またはその医 薬的に許容し得る塩の治療的に有効な量を、疼痛にかかっているかまたは疼痛に かかる危険のあるヒトに投与することからなる疼痛を治療するかまたは疼痛にか かる危険を減少する方法。 20.L−ドーパと組み合わされた請求項1〜5の何れかの項記載の式(I)の化合 物またはその光学異性体またはラセミ体またはその医薬的に許容し得る塩の治療 的に有効な量を、パーキンソン病にかかっているかまたはパーキンソン病にかか る危険が増加したヒトに投与することからなるパーキンソン病の治療方法。 21.一酸化窒素シンターゼ活性の阻害が有利であるヒトの疾患または病態を治療 または予防するための医薬の製造における請求項1〜5の何れか の項記載の式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体またはその医 薬的に許容し得る塩の使用。 22.阻害されるものが主として一酸化窒素シンターゼのニューロンのアイソフォ ームである請求項21記載の使用。 23.低酸素症または発作または虚血または神経変性病態または精神分裂症または 疼痛または偏頭痛を治療または予防するためのまたはオピエートおよびジアゼピ ンに対する耐性を阻止または逆転するための医薬の製造における請求項1〜5の 何れかの項記載の式(I)の化合物またはその光学異性体またはラセミ体または その医薬的に許容し得る塩の使用。 24.病態が低酸素症、虚血、発作、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、パー キンソン病、精神分裂症および疼痛からなる群から選択されたものである請求項 23記載の使用。 25.病態が発作である請求項24記載の使用。 26.病態が筋萎縮性側索硬化症である請求項24記載の使用。 27.病態が疼痛である請求項24記載の使用。 28.病態がハンチントン病である請求項24記載の使用。 29.病態がパーキンソン病である請求項24記載の使用。 30.病態が精神分裂症である請求項24記載の使用。 31.疼痛を治療または予防するための医薬の製造におけるオピエート鎮痛剤、特 にモルフィンと組み合わされた請求項1〜5の何れかの項記載の式(I)の化合 物またはその光学異性体またはラセミ体またはその医薬的に許容し得る塩の使用 。 32.パーキンソン病を治療または予防するための医薬の製造におけるL−ドーパ と組み合わされた請求項1〜5の何れかの項記載の式(I)の化合物またはその 光学異性体またはラセミ体またはその医薬的に許容し得 る塩の使用。 33.(a)式(II) (式中、R2は請求項1において定義した通りである)の相当する化合物を式( III) (式中、R1は請求項1において定義した通りでありそしてLは脱離基である) の化合物またはその酸付加塩と反応させることによって式(I)の化合物を製造 するか; (b)式(IV) (式中、R2は請求項1において定義した通りでありそしてHAは酸である)の相 当する化合物を式(V) (式中、R1は請求項1において定義した通りである)の化合物と反応させるこ とによって式(I)の化合物を製造するか; (c)R2が水素を示す式(I)の相当する化合物を式(VI) R3−L (VI) (式中、R3はC1-4アルキルを示しそしてLは脱離基である)の化合物と反応さ せることによってR2がC1-4アルキルを示す式(I)の化合物を製 造するか;または (d) R2が水素を示す式(I)の相当する化合物をホルムアルデヒドおよ びギ酸と反応させることによってR2がメチルを示す式(I)の化合物を製造し; そして 望ましいかまたは必要である場合は、得られた式(I)の化合物またはその別 の塩をその医薬的に許容し得る塩に変換するかまたはその逆にしそして望ましい 場合は、得られた式(I)の化合物をその光学異性体に変換することからなる請 求項1〜5の何れかの項記載の式(I)の化合物およびその光学異性体およびラ セミ体およびその医薬的に許容し得る塩の製法。
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