JPH10513194A - 治療に有用な二環性イソチオ尿素誘導体 - Google Patents
治療に有用な二環性イソチオ尿素誘導体Info
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- JPH10513194A JPH10513194A JP8524210A JP52421096A JPH10513194A JP H10513194 A JPH10513194 A JP H10513194A JP 8524210 A JP8524210 A JP 8524210A JP 52421096 A JP52421096 A JP 52421096A JP H10513194 A JPH10513194 A JP H10513194A
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Abstract
(57)【要約】
式(I)
[式中、DはアルキルC1〜6を表し、Tは-(CH2)m-NXYで置換されたC3-5飽和もしくは不飽和アルキレン鎖;-(CH2)m-NXYで置換された-O-(CH2)2-NH-または-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b-を表し、a、b、m、XおよびYは明細書に定義した通りである]の新規な化合物ならびにそれらの製造方法、それらを含有する組成物およびそれらの治療における使用が提供される。式(I)の化合物にはとくに神経変性障害の処置における有用性が期待される。
Description
【発明の詳細な説明】
治療に有用な二環性イソチオ尿素誘導体
本発明は、新規化合物、それらの製造方法、それらからなる組成物およびそれ
らの神経保護薬としての使用に関する。
チオ尿素およびイソチオ尿素誘導体には、これまでに様々な治療的用途が記載
されている。WO 94/12165(Wellcome)には、とくに全身性低血圧、敗血症ショ
ックおよび炎症状態の処置に使用される簡単なイソチオ尿素誘導体が記載されて
いる。WO 95/09619(Wellcome)(本出願の優先日後に公開)には脳虚血の処置
に使用される置換尿素およびイソチオ尿素誘導体が記載されている。英国特許第
1178242号(Wellcome)には抗炎症活性を有するビスイソチオ尿素が開示され、
欧州特許出願第411615号(Warner Lambert)には認知力衰退の徴候の処置に用い
られるチオ尿素誘導体が開示されている。欧州特許出願第392802号(Beecham)
には気管支、脳血管または神経障害の処置に用いられるチオ尿素誘導体が開示さ
れている。
イソチオ尿素誘導体はまた、グアニジン誘導体製造の化学的中間体としても知
られている[化合物4−ジメチルアミノフェニルカルバミミドチオン酸メチルエ
ステルが開示されている米国特許第4,211,867号(McNeil Laboratories)およびSy
nthesis(1988)6,460-466(Rasmussen)、ならびに米国特許第5,223,498号(Boots
)参照]。
結核菌抑制薬として有用なN−アルコキシフェニル−N'−キノリニル−チオ尿
素誘導体がDE-B-1157626(Hoechst)に開示されている。
国際特許出願WO 95/05363(Fisons)(本出願の優先日後に公開)にはN−フ
ェニルアミジン誘導体が開示され、これらはとくに神経変性疾患の処置への適用
が示されている。
本発明者らは今回、新規で有用な一群のイソチオ尿素誘導体を発見した。
本発明によれば、式I
の化合物およびそれらの医薬的に許容される塩が提供される。式中、
Dは、アルキルC1〜6を表し、
Tは-(CH2)m-NXYで置換されたC3-5飽和もしくは不飽和アルキレン鎖;-(CH2)m
-NXYで置換された-O-(CH2)2-NH-または-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b−(UはNH、Oま
たはCH2である)を表し、
aおよびbは同一であるかまたは互いに異なり0〜3の整数であるが、a+b
は1〜3の範囲内であり、
XおよびYは同一であるかまたは互いに異なり、水素、アルキルC1〜6もし
くは基-(CH2)nQを表すか、または
NXYはすべてでピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニルもしくはテトラヒ
ドロイソキノリニルを表し、
Qはフェニル、またはアルキルC1〜6、アルコキシC1〜6、トリフルオロ
メチル、ハロゲン、ニトロおよびシアノからなる群より選択される1個もしくは
2個以上の置換基によって置換されたフェニルを表し、
mおよびnは独立に0〜5の整数を表す。
Tは-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b-であることが好ましい。とくにTは-U-(CH2)a-N(
X)-(CH2)b-であり、UはCH2であることが好ましい。Tは-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b
-であり、UはCH2であり、aおよびbはそれぞ
れ1であることがさらに好ましい。
DはアルキルC1〜3であり、さらにメチルまたはエチルであること、とくに
エチルであることが好ましい。
Tが-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b-である場合には、Xは水素、メチルまたは基-CH2
Qであることが好ましい。
Tが-(CH2)m-NXYで置換されたC3-5飽和もしくは不飽和アルキレン鎖;-(CH2)m
-NXYで置換された-O-(CH2)2-NH-である場合には、XおよびYは独立に水素、メ
チルまたは基-CH2Qであることが好ましいが、XおよびYの両者が基-CH2Qである
ことは好ましくない。XおよびYは、その一方が水素またはメチルであり、他方
が基-CH2Qであることがとくに好ましい。
nは1であることが好ましい。
Qはフェニル、またはアルキルC1〜6、アルコキシC1〜6、トリフルオロ
メチル、ハロゲン、ニトロおよびシアノからなる群より選択される1個の置換基
によって置換されたフェニルであることが好ましい。Qはフェニル、またはアル
キルC1〜6もしくはハロゲンによって置換されたフェニルであることがとくに
好ましい。
本発明によればまた、式Iの化合物およびそれらの医薬的に許容される塩を製
造するにあたり、
(a)式IにおいてXまたはXおよびYの少なくとも1つがアルキルC1〜6
または基-(CH2)nQである化合物を、式IにおいてXまたはXおよびYの一方もし
くは両者が水素である相当する化合物と式II
R1L II
(式中R1はアルキルC1〜6または基-(CH2)nQであり、Lは離脱基である)の
化合物とを反応させることによって調製するか、または、
(b)式IにおいてTが-(CH2)m-NXYで置換されたC3-5飽和もしくは不飽和ア
ルキレン鎖または-(CH2)m-NXYで置換された-O-(CH2)2-NH-である化合物を、Tは
-(CH2)m-Lで置換されたC3-5飽和もしくは不飽和アルキレン鎖または-(CH2)m-Lで
置換された-O-(CH2)2-NH-であり、Lは離脱基である相当する化合物と式III
XYNH III
(式中、XおよびYは上に定義した通りである)の化合物とを反応させることに
よって調製するか、または
(c) 式IV
(式中、Tは上に定義した通りである)の化合物を式V
D−L V
(式中Dは上に定義した通りであり、Lは離脱基である)の化合物と反応させ、
得られた化合物を、必要に応じてまたは所望により、以下に記述するようにして
その医薬的に許容される塩に変換するかまたはその逆の変換を行うことからなる
方法を提供する。
方法(a)および(b)においては、反応は、たとえば2つの原料を不活性溶
媒中塩基性条件下、室温において12時間までの反応時間反応させる標準条件下に
行われる。アミンは、他の化合物と反応させる前にNaHで処理することが望まし
いことがしばしば見出されている。適当な離脱基Lにはチオアルキル、スルホン
酸、トリフルオロカーボンスルホン酸、ハライド、アルキルおよびアリールアル
コールおよびトシル基が包含される。他の基は‘Advanced Organic Chemistry’
,J.March(1985)3版,
McGraw-Hill,315頁に列挙され、本技術分野では周知である。Lはハライド、と
くにブロミドであることが好ましい。
方法(c)においては、反応は2つの反応原料を不活性溶媒たとえばアセトン
中で混合することによって進行する。Lによって表される適当な離脱基にはチオ
アルキル、スルホン酸、トリフルオロカーボンスルホン酸、ハライド、アルキル
およびアリールアルコールならびにトシル基が包含される。他の基は‘Advanced
Organic Chemistry’,J.March(1985)3版,McGraw-Hill,315頁に列挙され、
本技術分野においては周知である。ヨウ化物、トルエンスルホネートまたはメタ
ンスルホネート誘導体の使用が好ましい。
式IVの化合物はRasmussenら、Synthesis(1988)456-459の方法に従って製造
できる。式IIIの化合物はしたがって、式VI
(式中、Tは上に定義した通りである)の化合物をベンゾイルイソチオシアナー
トと反応させ、得られたベンゾイルチオ尿素誘導体をついでアルカリ水溶液で切
断することによって製造できる。
式VIの化合物は式VII
(式中、Tは上に定義した通りである)の相当する化合物の還元によって製造す
ることができる。
還元反応は多くの条件で、たとえばJ.March“Advanced Organic
Chemistry”,3版(1985)1103-1104頁に記載の条件で実施することができる。
これらには接触水素化、Zn、SnまたはFe金属、AlH3-AlCl3、スルフィドおよびそ
の他のものの使用が包含される。パラジウム−炭触媒の存在下、常圧で、通常1
〜4時間または還元が完結するまで水素化によって反応を行うのが好ましい。
Tは上に定義した通りであり、XまたはXおよびYの少なくとも1つがアルキ
ルC1〜6または基-(CH2)nQである式VIIの化合物は、Xおよび/またはYが水
素である相当する式VIIの化合物を式IIの化合物と反応させることによって製造
できる。
この反応は、方法(a)に上述したのと類似の条件下に実施できる。
Tが-(CH2)m-NXYで置換されたC3-5飽和もしくは不飽和アルキレン鎖または-(C
H2)m-NXYで置換された-O-(CH2)2-NH-である式VIIの化合物は、Tが-(CH2)m-Lで
置換されたC3-5飽和もしくは不飽和アルキレン鎖、または-(CH2)m-Lで置換され
た-O-(CH2)2-NH-であり、Lは離脱基である相当する化合物を、式IIIの化合物と
反応させることによって製造できる。
この反応は、方法(b)に上述したのと類似の条件下に実施できる。
Xが水素である式VIIの化合物は既知であるか、または既知の方法により製造
できる。たとえば、それらは非ニトロ化誘導体のニトロ化により製造できる。こ
のニトロ化反応は、非ニトロ化芳香族化合物を、硝酸と単独または水、酢酸、無
水酢酸もしくは硫酸中で反応させて行われるのが通常である。これらの反応のさ
らなる詳細およびさらに別の試薬はJ.March“Advanced Organic Chemistry”,3
版(1985)468-470頁に列挙されている。
式II、IIIおよびVの化合物は既知であるか、またはそれ自体既知の慣用方法
によって製造できる。
式Iの化合物はそのまま、または上述の種類の酸付加塩として製造される。別
法として、それらは医薬的に許容されない塩、たとえばシュウ酸の塩として製造
し、その生成物をついで慣用手段によって医薬的に許容される塩に変換すること
もできる。
式Iの化合物の塩は、その遊離酸、塩基または塩を1当量以上の適当な塩基ま
たは酸と反応させることによって形成させる。反応は塩が不溶の溶媒もしくはメ
ジウム中または塩が可溶の溶媒中、たとえば水、ジオキサン、エタノール、テト
ラヒドロフランもしくはジエチルエーテルまたは混合溶媒中で実施され、それら
は真空中または凍結乾燥により除去される。この反応は複分解法であってもよく
またイオン交換樹脂上で実施してもよい。
必要に応じて、アミンもしくは他の反応性の基は、標準テキスト“Protecting
groups in Organic Synthesis”,2版(1991)Greene & Wutsに記載されているよ
うな保護基を用いて保護することができる。アミン保護基としてはとくに、アル
コキシカルボニルC2〜7、たとえばt−ブチルオキシカルボニル、フェニルア
ルキリオキシカルボニルC8〜13、たとえばベンジルオキシカルボニルを挙げる
ことができる。しかしながら、アミン基は適当な溶媒(たとえば、メチレンクロ
リド、メタノール)中無水トリフルオロ酢酸により室温で処理して保護すること
が好ましい。脱保護は水中での加水分解によって行うことができる。
本発明の化合物および中間体は反応混合物から標準技術によって単離すること
ができる。
「アルキルC1〜6」の語は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖状、分岐状、飽
和、不飽和、脂肪族および環状アルキルを包含する。「アルキルC1〜3」も同
様に解釈される。
式Iの化合物はエナンチオマー型で存在できる。多様な光学異性体が慣用技術
たとえば分別結晶またはHPLCを用いてその化合物のラセミ混合物の分離によって
単離できる。別法として、個々のエナンチオマーは、適当な光学活性の出発原料
の、ラセミ化を生じない反応条件での反応によって作成できる。
中間化合物もエナンチオマー型で存在することが可能で、精製されたエナンチ
オマー、ジアステレオマー、ラセメートまたは混合物として使用できる。
一般式Iの化合物は、動物に有用な薬理学的活性を有する。とくに、それらは
有用な一酸化窒素シンターゼ阻害活性を有し、一酸化窒素の合成または過剰合成
が一部寄与するヒトの疾患または状態、たとえば心停止、卒中および新生児低酸
素症の場合のような低酸素症、虚血、低酸素症、低血糖、てんかんのような障害
および外傷(脊髄および頭部傷害)における神経変性および/または神経壊死を
含む神経変性状態、高圧酸素けいれんおよび中毒、痴呆たとえば初老期痴呆、ア
ルツハイマー病およびAIDS関連痴呆、シデナム舞踏病、パーキンソン病、ハンチ
ントン病、筋萎縮性側索硬化症、コルサコフ病、脳血管障害関連痴愚、睡眠障害
、精神分裂病、不安症、うつ病、季節性感情障害、ジェット症候群、月経前症候
群(PMS)に伴ううつ病または他の症状、不安および細菌性ショックの処置または
予防に有用性が期待される。式Iの化合物はまた、オピエートおよびジアゼピン
に対する耐性の防止および逆転、薬物依存の処置、痛みの軽減、ならびに偏頭痛
および他の血管性頭痛の処置に活性を示すことが期待される。本発明の化合物は
また、有用な免疫抑制活性を示し、炎症の処置または予防、胃腸管運動性障害の
処置および陣痛の誘発に有用な可能性がある。これらの化合物は一酸化窒素シン
ターゼを発
現する癌の処置にも有用性が考えられる。
式Iの化合物は、とくに、神経変性状態もしくは偏頭痛の処置もしくは予防、
またはオピエートおよびジアゼピンに対する耐性の防止および逆転もしくは薬物
依存の処置、中でも神経変性障害の処置または予防に有用である。とくに、低酸
素症、虚血、卒中および筋萎縮性側索硬化症からなる群より選ばれる状態に興味
がもたれる。
したがって、本発明のさらに他の態様においては、本発明は式Iの化合物また
はその医薬的に許容される塩の医薬としての使用を提供する。
本発明の他の態様によれば、本発明は式Iの化合物またはその医薬的に許容さ
れる塩の上述の疾患または状態の処置または予防のための医薬の製造における使
用、ならびに式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩の治療有効量を上述
の疾患または状態に冒されているかまたは冒されやすい患者に投与することから
なるこのような疾患または状態の1つの処置または予防方法を提供する。
上述の治療的適用に際して、投与される用量はもちろん、用いられる化合物、
投与方法および所望の処置によって変動する。しかしながら、一般的にはこれら
の化合物を固体の形態において1mg〜2000mg/日の1日用量で患者に投与すると
満足できる結果が得られる。
式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩は、それら単独で、または適当
な経口または非経口投与用医薬製剤の形態で使用することができる。
本発明によれば、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩、好ましくは
80%未満、さらに好ましくは50%未満からなり、これを医薬的に許容される希釈
剤または担体と混合した医薬組成物が提供される。
本発明はまた、構成成分を混合することからなるこのような医薬製剤
の製造方法を提供する。
上述の希釈剤および担体の例としては、錠剤および糖衣錠の場合には、乳糖、
デンプン、タルク、ステアリン酸、カプセルの場合には、酒石酸または乳糖、注
射用溶液の場合には、水、アルコール、グリセリン、植物油、坐剤の場合には、
天然もしくは硬化油またはワックスがある。
経口投与すなわち経食道投与に適当な形態の組成物には錠剤、カプセルおよび
糖衣錠が、持続放出性組成物には活性成分をイオン交換樹脂と結合し、これを所
望により拡散障壁層で被覆して樹脂の放出性を改変した組成物が包含される。
この組成物は式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩を50重量%まで、
さらに好ましくは25重量%までを含有する。
酵素、一酸化窒素シンターゼには多くのアイソフォームがあり、式Iの化合物
およびそれらの医薬的に許容される塩は、Bredt & Synder,
J.Pharm.(1992)225,161-165の記載に基づく数種の操作により、以下のように
一酸化窒素シンターゼ阻害活性をスクリーニングできる。一酸化窒素シンターゼ
は3H-L-アルギニンを3H-L-シトルリンに変換し、これを陽イオン交換クロマトグ
ラフィーによって分離し、シンチレーションカウンターで定量することができる
。スクリーニングA
(A) 神経型一酸化窒素シンターゼ阻害活性のスクリーニング
酵素はラット視床下部または小脳から単離された。雄性Sprague-Dawley ラッ
ト(250〜275g)をCO2麻酔して断頭したのち、小脳または視床下部を摘出する
。1mM EDTA含有50mM Tris-HCl緩衝液(25℃でpH7.2)中でホモジナイズし、20,
000gで15分間遠心分離して小脳または視
床下部上澄液を調製する。Dowex AG-50W-X8ナトリウム型および水素型カラム
を連続して通過させるクロマトグラフィー、ついで1000gでの30秒間の遠心分離
により、残留するL−アルギニンを上澄液から除去する。
アッセイには、25μlのL−アルギニン溶液(18μM 1H-L−アルギニン、96n
M 3H−アルギニン濃度)と、25μlのアッセイ緩衝液(50mM HEPES、1mM EDTA、
1.5mM CaCl2、pH7.4)または25μlの緩衝液中試験化合物のいずれかを含む96の
ウエル(96ウエルフィルタープレート)のそれぞれに、22℃で25μlの上記最終
上澄液を添加する。各試験管に25μlの完全アッセイ緩衝液(50mM HEPES、1mM
EDTA、1.5mM CaCl2、1mM DTT、100μM NADPH、10μg/mlカルモジュリン、pH7
.4)を添加して反応を開始させ、10分後に停止緩衝液(20mM HEPES、2mM EDTA、
pH5.5)および200〜400メッシュDowex AG-50W-X8のスラリー200μlを加えて反
応を停止させる。
各フィルタープレートをろ過して標識L−シトルリンを標識L−アルギニンか
ら分離し、停止した反応液それぞれ75μlを3mlのシンチレーションカクテルに
加える。ついでL−トルリンをシンチレーションカウンターで定量する
小脳上澄液を用いた典型的な実験では、基底活性は7,000dpm/mlの試薬ブラン
クからサンプル1mlにつき20,000dpm上昇する。濃度1μMで一酸化窒素シンター
ゼを80%阻害する対照標準、N−ニトロ−L−アルギニンをこのアッセイで試験
してこの操作を確証する。スクリーニングB
(B) 誘導型一酸化窒素シンターゼ阻害活性のスクリーニング
酵素は誘導後、培養ヒト結腸直腸癌細胞系、DLD-1(European Collec-
tion of Animal Cell Culturesから入手)から調製する。DLD-1細胞は10%ウシ
胎児血清、4mM L−グルタミンおよび抗生物質(100単位/mlのペニシリンG、
100μg/mlのストレプトマイシンおよび0.25μg/mlのアンホテリシンB)なら
びに100μg/mlのカナマイシンを補充したRPMI 1640培地中で培養する。細胞は3
7℃に保持した培地35mlを含む225cm3のフラスコ中、5%CO2含有加湿雰囲気内で
定常的に増殖させる。
一酸化窒素シンターゼはインターフェロン-約250U/ml IL-2、1000U/ml IF
Nγ、200U/ml IL-6、および200U/ml TNF-αに応答して細胞によって産生さ
れる。17〜20時間の培養期間後に、フラスコ表面から細胞シートを培養培地中に
掻き落として細胞を収穫する。細胞を遠心分離(1000g、10分)によって収集し
、50mM Tris-HCl(20℃でpH7.5)、10%(v/v)グリセロール、0.1%(v/v)Triton-
X-100、0.1μMジチオスレイトール、ならびにロイペプチン(2μg/ml)、大豆ト
リプシンインヒビター(10μg/ml)、アプロチニン(5μg/ml)およびフェニ
ルメチルスルホニルフルオリド(50μg/ml)からなるプロテアーゼインヒビタ
ーのカクテルを含む溶液を細胞ペレットに加えて溶解物を調製する。
アッセイには、基質カクテル[50mM Tris-HCl(20℃でpH7.5)、400μM NADPH
、20μMフラビンアデニンジヌクレオチド、20μMフラビンモノヌクレオチド、4
μMテトラヒドロビオプテリン、12μM L−アルギニンおよび0.025μCi L−[3
H]アルギニン]25μlを、50mM Tris-HCl中の試験化合物溶液25μlを含有する96
ウエルフィルタープレートのウエル(孔径0.45μM)に加える。反応は、細胞溶
解液(上述のようにして調製)50μlを加えて開始させ、室温で1時間インキュ
ベートしたのち、3mMのニトロアルギニンおよび21mM EDTAの水溶液50μlを加え
て停止させる。
標識L−シトルリンを標識L−アルギニンからDowex AG-50Wを用いて分離す
る。アッセイ混合物にDowex 50W(Na+型)の25%水性スラリー150μlを加え、
ついで全体を96ウエルプレート中にろ過する。70μlのろ液をサンプリングし、
固体シンチラントを含む96ウエルプレートのウェルに添加する。サンプルを乾燥
させたのち、L−シトルリンをシンチレーションカウンターで定量する。
典型的な実験では、基底活性はサンプル70μlにつき300dpmであり、これは試
薬対照中では1900dpmに上昇する。IC50(50%阻害濃度)10μMを示すアミノグア
ニジンを標準として試験し、この操作を確証する。スクリーニングC
(C) 内皮型一酸化窒素シンターゼ阻害活性のスクリーニング
酵素は、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)からPollockら(1991)Proc.Nat.Acad
.Sci.,88,10480-10484の記載に基づく操作によって単離できる。HUVECはClon
etics Corp(San Diego,CA,USA)から購入し、集密化するまで培養する。細胞は
一酸化窒素シンターゼの産生の有意な低下を生じることなく35〜40回継代して維
持できる。細胞が集密状態になったならばダルベッコのリン酸緩衝食塩溶液に再
懸濁し、800rpmで10分間遠心分離し、氷冷した50mM Tris-HCl、1mM EDTA、10%
グリセロール、1mMフェニルメチルスルホニルフルオリド、2μMロイペプチン
、pH4.2中で細胞ペレットをホモジナイズする。34,000rpmにおいて60分間遠心分
離したのち、ペレットを20mMのCHAPSも含有するホモジネーション緩衝液中に可
溶化する。氷上で30分間インキュベートしたのち、懸濁液を34,000rpmで30分間
遠心分離する。得られた上澄液は使用まで−80℃に保存する。
アッセイには、25μlのL−アルギニン溶液(12μM 1H-L−アルギニン、
64nM 3H-L−アルギニン濃度)と25μlアッセイ緩衝液(50mM HEPES、1mM EDTA、
1.5mM CaCl2、pH7.4)または25μl緩衝液中試験化合物のいずれかを含む96ウエ
ルフィルタープレートの各ウエルに22℃で25μlの上記最終上澄液を加える。各
ウエルに25μlの完全アッセイ緩衝液(50mMのHEPES、1mM EDTA、1.5mM CaCl2、
1mM DTT、100μM NADPH、10μg/mlカルモジュリン、12μMテトラヒドロビオプ
テリン、pH7.4)を加え反応を開始させ、30分後に停止緩衝液(20mM HEPES、2m
M EDTA、pH5.5)および200〜400メッシュDowex AG-50W-X8の50%スラリー200
μlを加えて反応を停止させる。
他の96ウエルプレートにろ過して標識L−シトルリンを標識L−アルギニンか
ら分離し、停止させた反応液それぞれ75μlを3mlのシンチレーションカクテル
に加える。ついでL−シトルリンをシンチレーションカウンターで定量する。
典型的な実験では基底活性は1500dpm/mlの試薬ブランクからサンプル1mlに
つき5,000dpm上昇する。濃度1μMで一酸化窒素シンターゼを70〜90%阻害する
対照標準、N−ニトロ−L−アルギニンをこのアッセイで試験してこの操作を確
証する。
化合物はエクソビボアッセイでも試験して、脳への浸透の程度を決定した。スクリーニングD
(D) 神経型一酸化窒素シンターゼ阻害活性のエクソビボアッセイ
雄性Sprague-Dawleyラット(250〜275g)に、0.9%食塩水に溶解した試験化合
物10mg/kgまたは対照として食塩水単独を静脈内に投与した。処置後予め定めら
れた時点(通常2〜24時間)で動物を屠殺し、小脳を摘出し、上澄液を調製し
、スクリーニングAの記載と同様にして、一酸
化窒素シンターゼ活性をアッセイした。
さらに確認試験として、小脳上澄液を2′-5′-ADP Sepharoseカラム(一酸化
窒素シンターゼを結合する)に適用し、ついでNADPHで溶出した。溶出液をスク
リーニングAの操作により一酸化窒素シンターゼ活性について試験した。
ラットの脳に浸透し、神経型一酸化窒素シンターゼを阻害する化合物は、上澄
液プレパレーションおよび2′-5′-ADP Sepharoseカラムからの溶出液の両者に
おいて一酸化窒素シンターゼの低下を生じた。
一酸化窒素シンターゼ阻害活性のスクリーニングでは、化合物の活性はIC50(
アッセイにおいて50%の酵素阻害を与える薬物の濃度)で示す。試験化合物の
IC50値は最初、化合物の1、10および100μM溶液の阻害活性から評価した。少な
くとも50%の酵素阻害を10μMで示した化合物を、IC50を決定できるさらに適当
な濃度を用いて再試験した。
上記スクリーニングA(一酸化窒素シンターゼ神経型アイソフォームに対する
活性のスクリーニング)では、以下の実施例1の化合物は10μMより低いIC50を
与えて、有用な治療活性を示すことが期待される。スクリーニングBおよびC(
一酸化窒素シンターゼのマクロファージおよび内皮型アイソフォームに対する活
性のスクリーニング)では、実施例1の化合物はスクリーニングAで得られた値
より10倍以上高いIC50値を与え、所望の選択性を示すことが指示される。
実施例2の化合物もスクリーニングAで試験し、同様に10μMより低いIC50を
与えた。すなわち、この化合物も有用な治療活性を示すことが期待される。
従来知られている化合物と比較すると、式Iの化合物およびそれらの医薬的に
許容される塩は、低い毒性、高い有効性、長い作用時間、広範
囲の活性、強い効力、一酸化窒素シンターゼ酵素の神経型アイソフォームに対す
る高い選択性、少ない副作用、容易な吸収性または他の有用な薬理学的性質の点
で有利である。
本発明を以下の実施例によって例示するが、これはいかなる意味においても本
発明を限定するものではない。実施例 1 N−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバミミドチオイッ ク酸エチルエステル
(a) 2−(7−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン)2,2,2−トリフル オロアセトアミド
4.21g(23.6ミリモル)の7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
および3.6mL(926ミリモル)のトリエチルアミンの100mLメチレンクロリド中溶
液に0℃で3.5mL(25ミリモル)の無水トリフルオロ酢酸を添加し、反応混合物を
一夜攪拌した。反応混合物を希塩酸で抽出した。水相を塩基性にしてメチレンク
ロリドで抽出した。乾燥した(硫酸マグネシウム)有機相をからN−(7−ニト
ロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン)トリフルオロアセトアミドが黄色の
固体として得られた。この化合物をそのまま200mLのエタノールに取り、0.50g
の5%パラジウム−炭を加え、混合物をパールの水素化装置上45psiで1.5時間水
素化した。触媒をろ去し、溶媒を蒸発させた。残留物を100mLの石油エーテルと
磨砕すると標記化合物5.45g(95%)が灰色の固体として得られた。
融点:61〜3℃。
(b) 1,2,3,4 −テトラヒドロイソキノリン−7−チオ尿素
1.3mL(9.7ミリモル)のベンゾイルイシチオシアナートのアセトン13mL中溶液
を還流し、これに1.25g(5.12ミリモル)の2−(7−アミノ
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン)トリフルオロアセトアミドを還流が制
御される速度で迅速に添加した。添加完了後、反応混合物を3時間攪拌した。冷
却して固体を集め、アセトン30mLで洗浄すると1.74g(83%)の中間体1−ベンゾ
イル−3−[2−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン−7−チオ尿素が灰白色の固体として得られた。この化合物をその
まま20mLの5%水酸化ナトリウム溶液に加え、得られた溶液を80℃に1時間加熱
した。室温に冷却して溶液をろ過すると標記化合物0.78g(74%)が得られた。融
点:198〜203℃。
(c) N−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバミミドチオ イック酸エチルエステル
0.75g(3.61ミリモル)の1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−チオ尿
素のイソプロパノール10mL中懸濁液に2mLのイソプロパノール中0.35g(3.7ミ
リモル)のメタンスルホン酸を添加した。反応混合物を0.25時間攪拌したのち、
0.85mL(8.4ミリモル)のメタンスルホン酸エチルを加えた。反応混合物を4時
間加熱還流した。溶媒を真空中で蒸発させると油状物が得られ、これを100mLの
水に溶解し、水相を飽和炭酸水素ナトリウムで塩基性にし、水相を100mLのメチ
レンクロリドで8回抽出した。抽出液を合わせて硫酸マグネシウム上で乾燥し、
濃縮すると0.61gの油状物が得られ、これは放置すると固化した。アンモニア飽
和クロロホルム中10%メタノールを用いてシリカゲル上カラムクロマトグラフィ
ーに付すと、標記化合物0.45g(53%)が白色固体として得られた。MS 236(M
+H)。実施例 2 N−5−(2−(((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)イ ンダニル)カルバミミドチオイック酸エチルエステル
(a) 2−((3−クロロフェニル)カルボニル)アミノ−5−ニトロインダン
2−アミノ−5−ニトロインダン塩酸塩(1.5g、7.0ミリモル)のメチレンク
ロリド(50ml)中溶液に0℃でトリエチルアミン(2.1ml、15.0ミリモル)つい
で3−クロロベンゾイルクロリド(1.0ml、7.5ミリモル)を添加した。混合物を
直ちに水中に一度に加え、層を分離した。水層をメチレンクロリド(2×20ml)
で抽出し、抽出液を合わせて水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、ろ過し、濃縮する
と油状物が得られた。これはTLCで均一であり、そのまま次工程に使用された。M
S(M+H)+=317。
(b) 2−((3−クロロフェニル)メチル)アミノ−5−ニトロインダン
THF(75ml)中2−((3−クロロフェニル)カルボニル)アミノ−5−ニトロイ
ンダン(2.2g、7.0ミリモル)にBH3・THF(1.0M、35ml、35ミリモル)を滴下
して加えた。混合物を12時間還流し、0℃に冷却し、4N HCL(60ml)で反応を
クエンチし、1時間還流した。得られた溶液を蒸発させて油状物とし、50%NaOH
で塩基性にしてメチレンクロリド(3×20ml)で抽出した。抽出液を合わせて水
で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、ろ過し、濃縮すると油状物が得られた。IPA/HCl
で処理すると2−((3−クロロフェニル)メチル)アミノ−6−ニトロインダン(
2.1g、2工程で88%)が得られた。融点:234〜237℃。
(c) 2−((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)−5−ニトロインダン
ギ酸(5.5ml)中に2−((3−クロロフェニル)メチル)アミノ−5−ニトロイ
ンダン(4.4g、14.5ミリモル)を取り、これにホルムアミド(12ml)を加えた
。混合物を30分加熱還流し、冷却し、2N NaOHで中和
し、酢酸エチル(3×70ml)で抽出した。抽出液を合わせて水で洗浄し、MgSO4
上で乾燥し、ろ過し、濃縮すると油状物(4.2g、91%)が得られた。MS(M+
H)+=317。
(d) 2−((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)−5−アミノベンゼン
85%AcOH/H2O(100ml)中2−((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ
)−5−ニトロインダン(4.3g、13.6ミリモル)に金属亜鉛(7.1g、109.0ミリ
モル)を加えた。混合物を5分間攪拌し、セライトを通してろ過し、蒸発させる
と油状物が得られた。油状物を塩基性水中に注ぎ、酢酸エチル(3×100ml)で
抽出した。抽出液を合わせて水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、ろ過し、濃縮する
と油状物(3.6g、92%)が得られた。MS(M+H)+=287。
(e) 5−(2−(((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)インダニル)−1 −ベンゾイル−2−チオ尿素
15mlの乾燥アセトン中ベンゾイルイソチオシアナート(2.7g、16.5ミリモル
)の溶液を予め加熱して極めて穏やかに還流し、これに10mlの乾燥アセトンに溶
解した2−((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)−5−アミノベン
ゼン(3.6g、12.4ミリモル)を激しい還流が制御される速度で速やかに加えた
。反応混合物を30分間還流し、激しく攪拌しながら氷上に注ぎ、酢酸エチル(3
×100ml)で抽出した。抽出液を合わせて水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、ろ過し
濃縮すると固体が得られ、これをIPAから再結晶した(3.12g、58%)。融点
:128〜130℃。
(f) 5−(2−(((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)インダニル)− 2−チオ尿素
5−(2−(((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)インダニル)−1
−ベンゾイル−2−チオ尿素(3.1g、7.12ミリモル)および40mlの2.5N水酸化
ナトリウム水溶液の混合物を攪拌しながら90℃に35分間加熱した。温かい反応混
合物を攪拌しながら60mlの水中に注いだ。生成物を3部のメチレンクロリドに抽
出した。抽出液を合わせ水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濃縮乾固し
た。残留物をシリカゲル上クロマトグラフィー(8:1酢酸エチル/ヘキサン)
に付して濃縮すると油状物(2.2g、93%)が得られた。MS(M+H)+=246。
(g) N−5−(2−(((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)インダニル) カルバミミドチオイック酸エチルエステル
5−(2−(((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)インダニル)−2
−チオ尿素(2.2g、6.33ミリモル)を20mlの200エタノールに懸濁し、混合物を
メタンスルホン酸0.41mlおよびメタンスルホン酸エチルエステル1.35mlで処理し
た。混合物を4時間還流し、蒸発させ、飽和重炭酸塩で塩基性とし、メチレンク
ロリド(3×30ml)で抽出した。抽出液を合わせ水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し
、ろ過し濃縮すると油状物が得られ、これを酢酸エチルに溶解してIPA/HClで処
理した。固体をろ過し、IPAで洗浄した(2.40g、83%)。融点:>150℃(分解
)。実施例 3 N−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバミミ ドチオイック酸エチルエステル塩酸塩
(a) 7−ニトロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン塩酸塩
ギ酸10mlおよび38%ホルムアミド水溶液17ml中7−ニトロイソキノリン4.00g
(18.7ミリモル)の溶液を1時間加熱還流した。反応混合物を
冷却し、氷上に注ぎ、アンモニア水で塩基性にした。沈殿したゴム状の残留物を
メチレンクロリドで2回抽出した。乾燥した(MgSO4)有機相を濃縮すると粗製
の7−ニトロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンが粘稠な油状
物として得られた。この油状物をそのままエタノール(50ml)に取り、エーテル
中塩酸溶液をリトマスで明らかに酸性になるまで加えた。エーテルを加えて沈殿
を誘発させ、得られた固体を集めると標記化合物3.99g(93%)が黄色の固体とし
て得られた。融点:236〜8℃(分解)。
(b) 7−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン塩酸塩
3.98g(17.5ミリモル)の7−ニトロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン塩酸塩および0.4gの10%パラジウム‐炭を200mlのエタノールに懸
濁し、50psiで2時間水素化した。触媒をろ去し、少量の水で洗浄した。ろ液を
濃縮して水溶液を得た。無水エタノールを加えて過剰の水を固体が生成するまで
蒸発させた。この固体を熱エタノール(60ml)に溶解し、エーテルを徐々に加え
て沈殿を誘発させた。生成物を集めると標記化合物3.38g(97%)が灰白色の固
体として得られた。融点:114〜9℃。
(c) 2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−チオ尿素
3.88g(19.5ミリモル)の7−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
イソキノリン塩酸塩の水100ml中溶液を炭酸カリウム溶液で塩基性とし、メチレ
ンクロリドで2回抽出した。乾燥した(硫酸マグネシウム)有機相を濃縮すると
遊離塩基3.13g(99%)が油状物として得られた。この油状物をアセトン(75ml
)に取り、アセトン100ml中2.21g(19.4ミリモル)のトリフルオロ酢酸を加え
た。この溶液を加熱還流し、この
間に5.2ml(39ミリモル)のベンジルイソチオシアナートを滴下して加えた。反
応混合物を1時間加熱したのち室温に冷却した。溶媒を真空中で除去して、得ら
れた油状物をメタノール(150ml)および2.5M水酸化ナトリウム(50ml)に取っ
た。この溶液を1時間65℃に加熱したのち室温に冷却した。メタノールを真空中
で蒸発させ、水溶液を冷却すると、生成物が沈殿した。固体を集めると標記化合
物2.22gが淡黄色の固体として得られた。融点:184〜6℃。さらに標記化合物
の第2の結晶(0.79g、総収率69%)が得られた。
(d) N−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カル バミミドチオイック酸エチルエステル塩酸塩
0.88g(4.0ミリモル)の2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−
7−チオ尿素のイソプロパノール8ml中懸濁液に0.39g(3.9ミリモル)のメタ
ンスルホン酸を加えた。メタンスルホン酸塩および遊離塩基いずれもイソプロパ
ノールに不溶であるので、この溶液を0.5時間加熱還流してメタンスルホン酸塩
の形成を保証した。この溶液に1.5ml(14ミリモル)のメタンスルホン酸エチル
エステルを加え、一夜加熱を続けると澄明な溶液が得られた。溶媒を真空中で除
去し、得られた油状物を水に取り、炭酸カリウムで塩基性とし、メチレンクロリ
ドで2回抽出した。乾燥した(硫酸マグネシウム)有機相を濃縮すると油状物が
得られた。この油状物をエタノールに取り、エタノール中塩酸でリトマスに対し
て明らかに酸性にした。エーテルを加えると塩が粘稠な油状物として分離した。
溶媒を傾瀉し、油状物をエーテルで数回洗浄した。油状物を水(250ml)に取り、
溶液を脱色炭で処理した。溶液をろ過し、ろ液を500mlの水で希釈した。この溶
液を凍結乾燥すると標記化合物1.06g(78%)が一水和物として得られた。MS(CI)
250(M+H);NMR(DMSO/D2O)
7.33(d,1H),7.21(d,1H),7.17(s,1H),4.36(broad s,2H),3.0-3.6(m,6H)
,3.17(s,3H),1.30(t,3H)。実施例 4 N−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバミミ ドチオイック酸メチルエステル塩酸塩
1.00g(4.52ミリモル)の2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
−7−チオ尿素[実施例3、工程(c)]のイソプロパノール10ml中懸濁液にメタ
ンスルホン酸0.44g(4.5ミリモル)を加えた。メタンスルホン酸塩および遊離
塩基いずれもイソプロパノールに不溶であるので、この溶液を2時間室温で攪拌
してメタンスルホン酸塩の形成を保証した。この溶液に6.7g(47ミリモル)の
ヨウ化メチルを加え、反応混合物を一夜攪拌した。溶媒を真空中で除去し、残留
物を水に溶解し、脱色炭で処理し、ろ過すると澄明無色の水溶液が得られた。こ
の溶液を炭酸カリウムで塩基性とし、メチレンクロリドで2回抽出した。有機相
を合わせて乾燥し(硫酸マグネシウム)、真空中で濃縮すると1.02g(96%)の
生成物が遊離塩基として得られた。この油状物をエタノールに取り、エタノール
中塩酸を加えて明らかに酸性にした。過剰のエーテルを加えると塩が油状物とし
て分離した。溶媒を傾瀉し、この油状物をエーテルで数回洗浄した。この油状物
を水250mlに取り、再び脱色炭で処理した。溶液をろ過し、ろ液を500mlの水で希
釈した。この溶液を凍結乾燥すると標記化合物が白色固体として得られた。MS(C
I)236(M+H);NMR(DMSO/D2O)11.6-11.9(broad,1H),9.4-9.7(broad,1H),7.3
6(d,1H),7.24(d,1H),7.18(s,1H),4.2-4.6(broad m,2H),3.0-3.7(broad
m,4H),2.87(s,3H),2.70(s,3H)。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM
),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR
,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,
ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K
G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU
,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,
NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S
I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US
,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式I [式中、 DはアルキルC1〜6を表し、 Tは-(CH2)m-NXYで置換されたC3-5飽和もしくは不飽和アルキレン鎖;-(CH2 )m-NXYで置換された-O-(CH2)2-NH-または-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b-(UはNH、O またはCH2である)を表し、 aおよびbは同一であるかまたは互いに異なり0〜3の整数であるが、a+ bは1〜3の範囲内であり、 XおよびYは同一であるかまたは互いに異なり、水素、アルキルC1−6も しくは基-(CH2)nQを表すか、または NXYはすべてでピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、またはテトラ ヒドロイソキノリニルを表し、 Qは、アルキルC1〜6、アルコキシC1〜6、トリフルオロメチル、ハロ ゲン、ニトロまたはシアノによって置換されていてもよいフェニルを表し、 mおよびnは独立に0〜5の整数を表す]の化合物およびその医薬的に許容 される塩。 2.Tは-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b-である請求項1記載の式Iの化合物。 3.Tは-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b-であり、UはCH2である請求項1または2記載 の式Iの化合物。 4.Tは-U-(CH2)a-N(X)-(CH2)b-であり、UはCH2であり、aおよびb はそれぞれ1である請求項1〜3のいずれかに記載の式Iの化合物。 5.Dはエチルである請求項1〜4のいずれかに記載の式Iの化合物。 6.化合物は、 N−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバミミドチオイ ック酸エチルエステル、 N−6−(2−(((3−クロロフェニル)メチル)(メチル)アミノ)インダニル) カルバミミドチオイック酸エチルエステル、 N−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバ ミミドチオイック酸エチルエステル、 N−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル)カルバ ミミドチオイック酸メチルエステル、またはそれらの医薬的に許容される塩であ る請求項1記載の式Iの化合物。 7.医薬として使用するための請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。 8.請求項1〜6のいずれかに記載の化合物を医薬的に許容される希釈剤または 担体と混合してなる医薬組成物。 9.請求項1〜6のいずれかに記載の化合物の、神経変性障害の処置もしくは予 防、またはオピエートおよびジアゼピンに対する耐性の防止および逆転もしくは 薬物依存の処置のための医薬の製造における使用。 10.請求項1〜6のいずれかに定義された式Iの化合物およびそれらの医薬的に 許容される塩の製造方法において、 (a)式IにおいてXまたはXおよびYの少なくとも1つがアルキルC1〜C6ま たは基-(CH2)nQである化合物を、式IにおいてXまたはXおよびYの一方もしく は両者が水素である相当する化合物と式II R1L II (式中R1はアルキルC1〜6または基-(CH2)nQであり、Lは離脱基である)の 化合物とを反応させることにより調製するか、または、 (b)式IにおいてTが-(CH2)m-NXYで置換されたC3-5飽和もしくは不飽和ア ルキレン鎖または-(CH2)m-NXYで置換された-O-(CH2)2-NH-である化合物を、Tは -(CH2)m-Lで置換されたC3〜C5飽和もしくは不飽和アルキレン鎖または-(CH2)m-L で置換された-O-(CH2)2-NH-であり、Lは離脱基である相当する化合物と式III XYNH III (式中、XおよびYは請求項1に定義した通りである)の化合物とを反応させ ることにより調製するか、または (c)式IV (式中、Tは請求項1に定義した通りである)の化合物と式V D−L V (式中、Dは上に定義した通りであり、Lは離脱基である)の化合物とを反応 させ、得られた化合物を、必要に応じてまたは所望によりその医薬的に許容され る塩に変換するかまたはその逆の変換を行うことからなる方法。
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