JP6880325B2 - 新規なn−[(ピリミジニルアミノ)プロパニル]−、n−[(ピリジルアミノ)プロパニル]−およびn−[(ピラジニルアミノ)プロパニル]アリールカルボキサミド - Google Patents

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Description

本発明は、新規なN−[(ピリミジニルアミノ)プロパニル]−、N−[(ピリジルアミノ)プロパニル]−およびN−[(ピラジニルアミノ)プロパニル]アリールカルボキサミド誘導体、それらの調製のためのプロセス、それらを含む医薬組成物、および治療、特にオレキシンサブタイプ1受容体と関係を有する状態の処置または防止におけるそれらの使用に関する。
オレキシンは、覚醒状態(arousal)、覚醒(wakefulness)、食欲、食物摂取、認知、動機付け行動(motivated behaviour)、報酬(reward)、気分およびストレスなどの多くの生理学的挙動の調節において重要な役割を果たす視床下部神経ペプチドである。ヒポクレチン1とも称されるオレキシンAは33個のアミノ酸を含むペプチドであり、ヒポクレチン2とも称されるオレキシンBは28個のアミノ酸を含むペプチドである。どちらも、プレ−プロ−オレキシンと称される共通前駆体ペプチドから誘導される(Sakurai et al., Cell, 1998 Feb 20;92(4):573-85, and De Lecea et al., Proc. Nat. Acad. Sci., 1998 Jan 6;95(1):322-7)。オレキシンは、中枢神経系ならびに副腎、生殖腺および腸などの末梢器官の中に広く分布している2つのオーファンGタンパク質共役受容体、オレキシン1型受容体(OX1R)およびオレキシン2型受容体(OX2R)と結合する。オレキシンAはOX1Rと支配的に結合するのに対し、オレキシンBは、OX1RとOX2Rの両方と結合することができる。
オレキシンは、例えば、情動および報酬、認知、衝動制御の調節、自律神経および神経内分泌機能、覚醒状態、不眠状態(vigilance)および睡眠覚醒状態の調節を含む広範囲の挙動の調節に関与している(Muschamp et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2014 Apr 22;111(16):E1648-55;for a recent review see Sakurai, Nat. Rev. Neurosci.,2014;Nov;15(11):719-31;Chen et al., Med. Res. Rev.,2015;Jan;35(1):152-97;Gotter et al., Pharmacol. Rev., 2012, 64:389-420およびさらに多くのもの)。
小分子によるOX1RおよびOX2Rの二重拮抗作用は、不眠症の処置において臨床的に有効であり、そのために、薬物スボレキサント、[[(7R)−4−(5−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)−7−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル][5−メチル−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)フェニル]メタノン]が販売承認を受けている(Kishi et al., PLoS One, 2015;10(8):e0136910)。二重オレキシン受容体アンタゴニストの睡眠誘導効果は、OX2Rを介して支配的に媒介される(Bonaventure et al., J. Pharmacol.Exp.Ther., March 2015, 352, 3, 590-601)が、他の生理学的状態、例えば情動および報酬、認知、衝動制御、自律神経および神経内分泌機能、覚醒状態および不眠状態の調節は、むしろ、OX1Rを介して媒介される。
それらの睡眠誘導効果に起因して、二重のOX1RおよびOX2Rアンタゴニストは、嗜癖(addiction)、例えば物質使用障害、パーソナリティ障害、例えば情緒不安定性パーソナリティ障害(borderline personality disorder)、摂食障害、例えば過食性障害(binge eating disorder)または注意欠陥多動障害においてみられるような衝動制御欠如に関連した障害を処置するのには適していない。したがって、衝動制御欠如の処置のためのOX1R選択的アンタゴニストを提供することが望まれる。
種々の構造的クラスのオレキシン受容体アンタゴニストが、Roecker et al.(J. Med.Chem. 2015, 59, 504-530)においてレビューされている。WO03/051872、WO2013/187466、WO2016/034882およびBioorganic & Medicinal Chemistry 2015, 23, 1260-1275は、オレキシン受容体アンタゴニスを記載している。
本発明は、予想外に、
1)OX2受容体に対する高い選択性(アッセイB)、
2)ヒト肝臓ミクロソームにおける中程度〜高度の安定性(アッセイC)、および、
3)ないか、または低いMDCK(メイディン・ダービー・イヌ腎臓)排出(efflux)(アッセイD)
によってさらに特徴づけられる非常に強力なOX1Rアンタゴニスト(アッセイA)である、新規なN−[(ピリミジニルアミノ)プロパニル]−、N−[(ピリジルアミノ)プロパニル]−およびN−[(ピラジニルアミノ)プロパニル]アリールカルボキサミド誘導体を提供する。
本発明の化合物は、以下の主要な薬力学的および薬物動態学的パラメーター:
1)OX1Rアンタゴニストとしての効力、
2)OX2受容体に対する選択性
3)ヒト肝臓ミクロソームにおける安定性、および
4)MDCK排出
の組合せに関して、従来技術で開示されているもより優れている。
ヒト肝臓ミクロソームにおける安定性は、好ましい薬物速度論的特性を有する薬物の選択および/または設計の関連での化合物の生体内変換への感受性を指す。多くの薬物についての代謝の主要部位は肝臓である。ヒト肝臓ミクロソームは、シトクロムP450(CYP)を含む。したがって、それらはインビトロでの薬物代謝を試験するためのモデルシステムを意味する。ヒト肝臓ミクロソームにおける高い安定性は、高い生物学的利用能およびより長い半減期を含むいくつかの利点と関係しており、これは、患者の頻回投与を低減または減少させることができる。したがって、ヒト肝臓ミクロソームにおける高い安定性は、薬物用に使用されることになる化合物のための好都合な特徴である。
MDCKアッセイは、化合物が血液脳関門を通過する可能性についての情報を提供する。透過性フィルター支持体上で成長した極性化されたコンフルエントなMDCK−MDR1細胞の単分子層を横断する透過性測定は、インビトロでの吸収モデルとして使用され:MDCK−MDR1細胞単分子層を横断する化合物の見掛け透過係数(PE)は、頂端面から基底面への(apical-to-basal)(AB)および基底面から頂端面(BA)への輸送方向で測定される(pH7.4、37℃)。AB透過性(PEAB)は血液から脳内への薬物吸収を表し、BA透過性(PEBA)は脳から血液中へ戻る薬物排出を表し、これらは、受動的透過、ならびに過剰発現されたヒトMDR1 P−gpによって支配的にMDCK−MDR1細胞で発現される排出および取り込み輸送体によって媒介される能動的輸送機序の両方を介してなされる。両方の輸送方向における同じまたは類似した透過性は受動的透過を表しており、ベクトル透過は、追加的な能動的輸送機序を指している。PEABより高いPEBA(PEBA/PEAB>5)は、十分な脳曝露を達成するという目標を損なう可能性がある、MDR1 P−gpによって媒介される能動的排出の関与を表す。したがって、このアッセイは、さらなるインビボでのテストに適用し得る化合物の選択のための貴重な支持を提供する。血液脳関門での排出によって限定されない高い透過性は、主としてCNSにおいて作用する薬物のために使用される化合物についての好都合な特徴である。
本発明の化合物は、WO2016/034882における実施例91、84、40、73、46および14(最も近い従来技術の化合物)とは、それらが、N−メチル−[ブタン−2−イル]アミノ、N−エチル−[ブタン−2−イル]アミノまたはN−メチル−[プロパン−2−イル]アミノ部分の代わりに中央N−エチル−(プロパン−2−イル)アミノ、N−シクロプロピルメチル−(プロパン−2−イル)アミノおよびN−(2−フルオロエチル)−(プロパン−2−イル)アミノ部分を含むという点で構造的に異なっている。これらの構造的な差は、予想外に、以下の主要な薬力学的および薬物動態学的パラメーター:
1)OX1Rアンタゴニストとしての効力、
2)OX2受容体に対する選択性、
3)ヒト肝臓ミクロソームにおける安定性、および
4)MDCK排出
の優れた組合せをもたらす。
OX1Rでのそれらの高い効力およびOX2Rと比べたOX1Rに対する選択性のため、本発明の化合物は、インビボでのモデルにおいて効果的であることと、効能と、悪影響、例えば眠気または睡眠との間の効果的なウィンドウを有するということの両方が期待される。
主要な薬力学的および薬物動態学的パラメーター(#1〜4)の優れた組合せのため、本発明の化合物は、妥当な脳曝露を実証し、中程度〜低いインビボでのクリアランスを有し、したがって、より長い作用の持続時間およびより高い忍容性を有すると期待される。したがって、本発明の化合物はヒトでの使用に、より実行可能であるはずである。
一般的定義
本明細書で具体的に定義されていない用語は、本開示および文脈を踏まえて当業者によってそれらに与えられる意味を与えられるべきである。
立体化学:
特別の指定のない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、与えられた化学式または化学名は、互変異性体、およびすべての立体、光学および幾何異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオ異性体、E/Z異性体等)およびそのラセミ化合物ならびに異なる割合での別個のエナンチオマーの混合物、ジアステレオ異性体の混合物、またはそうした異性体およびエナンチオマーが存在する上記の形態のいずれかの混合物、ならびに薬学的に許容されるその塩を含む塩を包含するものとする。
塩:
「薬学的に許容される(pharmaceutically acceptable)」という語句は、本明細書では健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、炎症、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症を伴うことなくヒトや動物の組織と接触して用いるのに適しており、かつ、妥当な便益/リスク比に相応しているそのような化合物、材料、組成物および/または剤形を指す。
本明細書で用いる「薬学的に許容される塩」は、その親化合物が酸と塩を形成する本開示の化合物の誘導体を指す。塩基性部分を含む親化合物と薬学的に許容される塩を形成する酸の例には、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、ゲンチシン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、4−メチル−ベンゼンスルホン酸、リン酸、サリチル酸、コハク酸、硫酸または酒石酸などの無機または有機酸が含まれる。
本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法によって塩基性または酸性部分を含む親化合物から合成することができる。一般に、そうした塩は、遊離の酸または塩基形態のこれらの化合物を、水、またはエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールもしくはアセトニトリルなどの有機希釈剤またはその混合物中で、十分な量の適切な塩基または酸と反応させることによって調製することができる。例えば、本発明の化合物を精製または単離するのに有用な上述したもの以外の他の酸の塩(例えば、トリフルオロ酢酸塩)も、本発明の一部を構成する。
生物学的アッセイ
略語:
IP1 D−ミオイノシトール−1−ホスフェート
IP3 D−ミオイノシトール−1,4,5−トリホスフェート
HEPES 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
HBSS ハンクス平衡塩溶液
BSA ウシ血清アルブミン
DMSO ジメチルスルホキシド
CHO チャイニーズハムスター卵巣
細胞株において発現するオレキシン受容体の活性化は、細胞内IP3濃度の増大をもたらす。IP3の下流代謝産物であるIP1は、受容体活性化に続いて細胞中で蓄積し、LiClの存在下で安定である。Lumi4−Tbクリプテート(Cisbio Bioassayから市販されている)および適切な蛍光プレートリーダーを用いた均一性時間分解蛍光技術を使用する。この機能的応答は、Trinquet et al. Anal.Biochem. 2006, 358, 126-135, Degorce et al.Curr.Chem.Genomics 2009, 3, 22-32に記載されているようにして、検出可能であり、定量化可能である。この技術は、オレキシン受容体の薬理学的修飾を特性評価するために使用される。
化合物の生物学的活性は以下の方法によって決定される:
A. OX1R効力のインビトロでのテスト:OX1R IP1
IP1測定を、全長ヒトオレキシン1受容体およびエクオリン発光タンパク質を安定的に発現するCHO−K1細胞において実施する。細胞を、37℃、95%湿度および5%CO2でのインキュベーター中で、10%ウシ胎仔血清を含むハムの(Ham’s)栄養混合物F12培地で培養する。CHO−K1/hOx1細胞マスを、より多い細胞数に拡大する。細胞を、冷凍バイアル中の凍結細胞として得、使用するときまで−150℃で貯蔵する。解凍後の細胞の生存率は>90%である。アッセイのための調製において、アッセイの24時間前に、細胞を37℃で解凍し、直ちに細胞培養培地で希釈する。遠心分離後、細胞ペレットを、培地中に再懸濁し、次いで、ウェル当たり10000細胞/25μLの密度でアッセイプレート中に広げる。プレートを、室温で1時間インキュベートして周縁効果(edge effect)を減少させ、続いて、それらを37℃/5%CO2で24時間インキュベートする。化合物を、DMSO中での8点連続希釈、アッセイでの1%の最終DMSO濃度を確実にするためのアッセイ緩衝液(20mM HEPES、0.1%BSAおよび50mM LiClを含むHBSS、pH7.4)中への最終希釈ステップによって調製する。
アッセイの当日に、プレート中の細胞を60μLアッセイ緩衝液で2回洗浄し(洗浄後、ウェル中に20μLの緩衝液が残る)、続いて、アッセイ緩衝液中に希釈されたウェル当たり5μLの化合物を加える。室温で15分間のインキュベーション後、アッセイ緩衝液に溶解したウェル当たり5μLのオレキシンAペプチド(最終濃度:0.5nMおよび/または50nM)をアッセイプレートに加える。アッセイプレートを、37℃で60分間インキュベートする。次いで、ウェル当たり5μlの抗IP1−クリプテートTb溶液およびウェル当たり5μlのIP1−d2希釈液を加え、プレートを、光保護された室温で、さらに60分間インキュベートする。615nmおよび665nm(励起波長:320nm)での発光を、EnVisionリーダー(PerkinElmer)を用いて測定する。
665nmと615での発光の比をリーダーで計算する。
IC50値およびHill勾配の、8点の4パラメーター非線形曲線の当てはめおよび決定を、通常の解析ソフトウェア、例えばAssayExplorer(Accelrys)を使用して実施する。アゴニスト濃度非依存性パラメーターを確立するために、Kb値を以下の式:IC50/((2+(A/EC50n1/n−1)(A=アゴニストの濃度、EC50=アゴニストのEC50、n=アゴニストのHill勾配)(P. Leff, I.G. Dougall, Trends Pharmacol. Sci. 1993, 14(4),110-112を参照されたい)を用いて計算する。
B.OX2R効力のインビトロでのテスト:OX2R IP1
IP1測定を、全長ヒトオレキシン2受容体およびエクオリン発光タンパク質を安定的に発現するCHO−K1細胞において実施する。細胞を、37℃、95%湿度および5%CO2でのインキュベーター中で、10%ウシ胎仔血清を含むハムの栄養混合物F12培地で培養する。CHO−K1/hOx2細胞マスを、より多い細胞数に拡大する。細胞を、冷凍バイアル中の凍結細胞として得、使用するときまで−150℃で貯蔵する。解凍後の細胞の生存率は>90%である。アッセイのための調製において、アッセイの24時間前に、細胞を37℃で解凍し、直ちに細胞培養培地で希釈する。遠心分離後、細胞ペレットを、培地中に再懸濁し、次いで、ウェル当たり5000細胞/25μLの密度でアッセイプレート中に広げる。プレートを、室温で1時間インキュベートして周縁効果を減少させ、続いて、それらを37℃/5%CO2で24時間インキュベートする。化合物を、DMSO中での8点連続希釈、アッセイでの1%の最終DMSO濃度を確実にするためのアッセイ緩衝液(20mM HEPES、0.1%BSAおよび50mM LiClを含むHBSS、pH7.4)中への最終希釈ステップによって調製する。アッセイの当日に、プレート中の細胞を60μLアッセイ緩衝液で2回洗浄し(洗浄後、ウェル中に20μLの緩衝液が残る)、続いて、アッセイ緩衝液中に希釈されたウェル当たり5μLの化合物を加える。室温で15分間のインキュベーション後、アッセイ緩衝液に溶解したウェル当たり5μLのオレキシンAペプチド(最終濃度:0.5nM)をアッセイプレートに加える。アッセイプレートを、37℃で60分間インキュベートする。次いで、ウェル当たり5μlの抗IP1−クリプテートTb溶液およびウェル当たり5μlのIP1−d2希釈液をプレートのすべてのウェルに加え、プレートを、光保護された室温で、さらに60分間インキュベートする。615nmおよび665nm(励起波長:320nm)での発光を、EnVisionリーダー(PerkinElmer)を用いて測定する。665nmと615での発光の比をリーダーで計算する。
IC50値およびHill勾配の、8点の4パラメーター非線形曲線の当てはめおよび決定を、通常の解析ソフトウェア、例えばAssayExplorer(Accelrys)を使用して実施する。アゴニスト濃度非依存性パラメーターを確立するために、Kb値を以下の式:IC50/((2+(A/EC50n1/n−1)(A=アゴニストの濃度、EC50=アゴニストのEC50、n=アゴニストのHill勾配)(P. Leff, I.G. Dougall, Trends Pharmacol. Sci. 1993, 14(4),110-112を参照されたい)を用いて計算する。
次いで、アッセイA(OX1R)およびアッセイB(OX2R)からのKb値は、アゴニスト(オレキシンA)濃度に依存しない選択性比を提供することができる。
C.ヒト肝臓ミクロソームにおける代謝安定性の評価(ヒトMST)
本発明による化合物の代謝安定性は以下のようにして究明することができる:
テスト化合物の代謝退化は、プールされたヒト肝臓ミクロソームで、37℃でアッセイされる。時間点当たり100μLの最終インキュベーションボリュームは、室温でpH7.6のTRIS緩衝液(0.1M)、MgCl2(5mM)、ミクロゾームタンパク(1mg/mL)および1μMの最終濃度でのテスト化合物を含む。37℃での短いプレインキュベーション期間に続いて、反応を、ベータ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドホスフェート還元型(NADPH、1mM)の添加によって開始し、異なる時間点の後、一定分量を溶媒に移すことによって終了させる。遠心分離(10000g、5分間)後、一定分量の上澄みを、LC−MS/MSによって親化合物の量についてアッセイする。半減期(t1/2)を、濃度−時間プロファイルの片対数プロットの勾配によって決定する。
D.ヒトMDR1遺伝子をトランスフェクトされたメイディン・ダービー・イヌ腎臓(MDCK)細胞における排出の評価
MDCK−MDR1細胞単分子層を横断する化合物の見掛け透過係数(PE)を、頂端面から基底面(AB)へのおよび基底面から頂端面(BA)への輸送方向で測定する(pH7.4、37℃)。AB透過性(PEAB)は血液から脳内への薬物吸収を表し、BA透過性(PEBA)は脳から血液中へ戻る薬物排出を表し、これらは、受動的透過、ならびに過剰発現されたヒトMDR1 P−gpによって支配的にMDCK−MDR1細胞で発現される排出および取り込み輸送体によって媒介される能動的輸送機序の両方を介してなされる。これらの化合物は、そのAB透過性の、ヒトにおける既知のインビトロでの透過性および経口吸収を有する参照化合物のAB透過性との比較によって、透過性/吸収のクラスに割り当てられる。両方の輸送方向における同じまたは類似した透過性は受動的透過を表しており、ベクトル透過は、追加的な能動的輸送機序を指している。PEABより高いPEBAは、MDR1 P−gpによって媒介される能動的排出の関与を表す。能動的輸送は、濃度依存的に飽和可能である。
MDCK−MDR1細胞(1−2×10e5細胞/1cm2面積)を、フィルターインサート(Costar transwellポリカーボネートまたはPETフィルター、0.4μm細孔径)に播種し、7日間培養する(DMEM)。続いて、細胞を、完全培地中、5mM酪酸ナトリウムで2日間培養することによってMDR1発現を促進させる。化合物を適切な溶媒(DMSOなど、1〜20mMストック液)に溶解する。ストック液を、HTP−4緩衝液(128.13mM NaCl、5.36mM KCl、1mM MgSO4、1.8mM CaCl2、4.17mM NaHCO3、1.19mM Na2HPO4×7H2O、0.41mM NaH2PO4xH2O、15mM HEPES、20mMグルコース、0.25%BSA、pH7.4)で希釈して、輸送溶液(transport solution)(0.1〜300μM化合物、最終DMSO<=0.5%)を調製する。この輸送溶液(TL)を、それぞれA−BまたはB−A透過性を測定するために、頂端面または側底ドナー側に塗布する(3連のフィルター)。レシーバー側は、ドナー側と同じ緩衝液を含む。試料を、HPLC−MS/MSまたはシンチレーション計数による濃度測定のために、ドナーから、実験の開始および終了時点で収集し、最大で2時間の種々の時間間隔でレシーバー側からも収集する。サンプリングされたレシーバーボリュームを、新鮮なレシーバー溶液で置き換える。
生物学的データ
Figure 0006880325

Figure 0006880325
本発明の化合物
すべての本発明の化合物と、それぞれ対応するWO2016/034882における最も近い従来技術の化合物の主要な生物学的特性(OX1RおよびOX2R効力、ヒト肝臓ミクロソームにおける安定性およびMDCK排出を含む)の全体的で詳細な比較を表1に示す。
本発明の実施例1、2および3は、WO2016/034882における実施例91、すなわち、最も近い従来技術の化合物とは、それが、N−メチル−[ブタン−2−イル]アミノ部分の代わりに中央N−シクロプロピルメチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分(実施例1)、N−フルオロエチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分(実施例2)およびN−エチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分(実施例3)を含むという点で構造的に異なっている。さらに、実施例1および2は、フェニル環における異なる位置にフッ素原子を含む一方、実施例3は、フェニル環における異なる位置に塩素原子を含む。これらの構造的な差の結果、予想外に、WO2016/034882における実施例91と比較した場合、実施例1、2および3が、OX1Rに対してより強力で、より選択的であり、それでも、代謝安定性およびMDCK排出に関して、なお許容できる範囲内にある。
本発明の実施例4、5、6および7は、WO2016/034882における実施例91、すなわち最も近い従来技術の化合物とは、それが、N−メチル−[ブタン−2−イル]アミノ部分の代わりに中央N−エチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分を含むという点で構造的に異なっている。それらは、それによって、そのフェニル基が、異なる置換パターンで1つまたは2つのフッ素原子を有するという点でWO2016/034882における実施例91と構造的にさらに異なる、追加の構造的特徴によって特徴づけられる。実施例4、5および6は、WO2016/034882における実施例91と比較した場合、さらなる構造的な差を有する、すなわち、トリフルオロメチル置換ピリミジンの代わりにブロモまたはクロロ置換ピリミジンを有する一方、実施例7は、トリフルオロメチルピリミジンの代わりに異なるかたちで置換されたピリミジンを含む。これらの構造的な差は、予想外に、WO2016/034882における実施例84と比較した場合、妥当なインビトロでの薬物動態的特性とあわせて、著しく高い効力および選択性をもたらす。
本発明の実施例8は、WO2016/034882における実施例84、すなわち、最も近い従来技術の化合物とは、それが、N−メチル−[ブタン−2−イル]アミノ部分の代わりに中央N−エチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分を含み、メチル−置換ピリジル環の代わりに2つのフッ素原子を有する置換フェニル環を含むという点で構造的に異なっている。これらの構造的な差の結果、予想外に、実施例8は、WO2016/034882における実施例84と比較した場合、150倍超高い効力、7倍高い選択性およびヒト肝臓ミクロソームにおける著しく優れた安定性および低いMDCK排出を示す。
本発明の実施例9は、WO2016/034882における実施例84、すなわち最も近い従来技術の化合物とは、それが、N−メチル−[ブタン−2−イル]アミノ部分の代わりに中央N−メチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分を含み、メチル−置換ピリジル環の代わりにフッ素−置換フェニル環を含むという点で構造的に異なっている。これらの構造的な差の結果、予想外に、実施例9は、WO2016/034882における実施例84と比較した場合、ほぼ10倍高い効力、より高い選択性およびヒト肝臓ミクロソームにおける著しく優れた安定性および低いMDCK排出を示す。
本発明の実施例10は、WO2016/034882における実施例40、最も近い従来技術の化合物とは、それが、N−メチル−[ブタン−2−イル]アミノ部分の代わりに中央N−エチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分を含むという点で構造的に異なっている。予想外に、この構造的な差は、WO2016/034882における実施例40と比較した場合、同等なMDCK排出と一緒に16倍優れた効力、ヒト肝臓ミクロソームにおける優れた選択性、著しく優れた安定性をもたらす。
本発明の実施例11および12は、WO2016/034882における実施例46および73、すなわち、最も近い従来技術の化合物とは、それらが、それぞれ、N−メチル−[ブタン−2−イル]アミノ部分およびN−エチル−[ブタン−2−イル]アミノ部分の代わりに、中央N−エチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分を含むという点で構造的に異なっている。実施例11および12は、ピリジン窒素が、異なって配置されているという点、ならびにピリジン部分が、メチル基の代わりに塩素(実施例11)およびフッ素(実施例12)で置き換わっているという点でWO2016/034882における実施例46および73と構造的にさらに異なっている。これらの構造的な差の結果、予想外に、実施例11および12は、WO2016/034882における実施例46と比較した場合、優れた選択性および妥当な薬物動態特性と一緒に>10倍高い効力を示す。実施例11および12は、それらが、約2倍高い効力、同等なMDCK排出およびヒト肝臓ミクロソーム(実施例11)における著しく改善した安定性を有するという点でもWO2016/034882における実施例73より優れている。
本発明の実施例13は、WO2016/034882における実施例14、すなわち、最も近い従来技術の化合物とは、それが、N−メチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分の代わりに中央N−エチル−(プロパン−2−イル)アミノ部分を含むという点で構造的に異なっている。さらに、それは、クロロピリジル基の代わりにブロモピリミジル基を含み、フェニル部分の代わりにメチルピリミジル部分を含む。予想外に、実施例13は、WO2016/034882における実施例14より、効力および選択性が高く、安定性(ヒト肝臓ミクロソームにおいて)が著しく高い。
これらの結果は、本発明の化合物が、予想外に、それぞれ、WO2016/034882に開示されている構造的に最も類似している実施例(最も近い従来技術の化合物)より、より強力なOX1Rアンタゴニストであり、OX2受容体に対してより選択的であることを実証している。
表2中の結果は、WO2016/034882における実施例14、40、46、73、84および91による先行技術の化合物のいずれかと比較した場合、予想外に、本発明の化合物が、効力、選択性、ヒト肝臓ミクロソームにおける安定性およびMDCK排出を含む上記の主要な薬力学的および薬物動態学的パラメーターの少なくとも1つにおいて、優れていることを示している。
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処置での使用/使用方法
本発明は、OX1Rの拮抗作用が、これらに限定されないが、衝動制御欠如に関連した精神医学的および神経学的状態の処置および/または防止を含む治療利益である、疾患、障害および状態の処置において有用な化合物を対象とする。そうした衝動制御欠如は、物質使用障害を含む嗜癖;パーソナリティ障害、例えば情緒不安定性パーソナリティ障害;摂食障害、例えば過食性障害;または注意欠陥多動障害においてみられる。本発明のさらなる態様によれば、本発明の化合物は、覚醒状態/覚醒、食欲/食物摂取、認知、動機付け行動/報酬、気分およびストレスにおけるOX1Rに関連する病態生理学的障害(disturbance)の処置において有用である。
それらの薬理学的効果を考慮すると、本発明の化合物は、
(1)物質の乱用/依存/探求または嗜癖の処置または防止ならびに再発防止(これらに限定されないが、薬物、例えばコカイン、オピエート、例えばモルヒネ、バルビツール酸塩、ベンゾジアゼピン、アンフェタミン、ニコチン/たばこおよび他の精神刺激剤を含む)、アルコール依存症およびアルコール関連障害、薬物の乱用もしくは嗜癖または再発、麻薬に対する耐性または麻薬の禁断症状、
(2)摂食障害、例えば過食、神経性過食症、神経性食欲不振症、他の特定の摂食(specified feeding)または摂食障害、肥満、過体重、悪液質、食欲/味覚障害、嘔吐、吐き気、プラダーウィリ症候群、過食症、食欲/味覚障害、
(3)注意欠陥多動障害、行為障害、注意力不足および関連障害、睡眠障害、不安障害、例えば全般性不安障害、パニック障害、恐怖症、外傷後ストレス障害、統合失調症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病およびジル・ドゥ・ラ・トゥレット症候群、下肢静止不能症候群、認知症、運動障害、重度精神遅滞、例えば脱抑制−認知症−パーキンソニズム−筋衰弱複合(amyotrophy complex)、パリド−ポント−黒質変性症(pallido-ponto-nigral degeneration)の疾病分類学的エンティティを含む神経変性障害、
(4)精神医学的または神経学的障害における認知機能不全、統合失調症、アルツハイマー病、および他の神経学的および精神医学的障害と関連した認知障害、
(5)気分障害、双極性障害、躁病、抑うつ、躁うつ病、情緒不安定性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害、攻撃性、例えば衝動的攻撃性、自殺傾向、前頭側頭型認知症、強迫性障害、せん妄、情動性神経症/障害、抑うつ神経症/障害、不安神経症、気分変調性障害
(6)性的障害、性機能障害、精神性的障害、
(7)衝動制御障害、例えば病的賭博、抜毛症、間欠性爆発性障害、窃盗癖、放火癖、衝動買い(compulsive shopping)、インターネット嗜癖、性的強制、
(8)睡眠障害、例えばナルコレプシー、時差ぼけ、睡眠時無呼吸、不眠症、睡眠時随伴症、生物学的および概日性リズム障害(disturbed biological and circadian rhythms)、精神医学的および神経学的障害に関連した睡眠障害、
(9)任意の精神医学的および/または神経学的状態における、衝動性および/または衝動制御欠如および/または行動的脱抑制の処置、防止および再発コントロール
(10)パーソナリティ障害、例えば情緒不安定性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害、妄想性パーソナリティ障害、スキゾイドおよび統合失調型パーソナリティ障害、演技性パーソナリティ障害、自己愛性パーソナリティ障害、回避性パーソナリティ障害、依存性パーソナリティ障害、他の特定のおよび特定不能のパーソナリティ障害
(11)神経学的疾患、例えば脳浮腫および血管浮腫、例えばパーキンソン病およびアルツハイマー病などの大脳性認知症、老年性認知症;多発性硬化症、てんかん、側頭葉てんかん、薬剤抵抗性てんかん、発作性疾患、脳卒中、重症筋無力症、脳および髄膜の感染症、例えば脳脊髄炎、髄膜炎、HIVならびに統合失調症、妄想性障害、自閉症、感情障害およびチック障害
から選択される疾患または状態の処置における使用に適している。
本発明の化合物の適用可能な1日用量は、0.1〜2000mgで変化し得る。実際の薬学的有効量または治療用量は、患者の年齢や体重、投与経路および疾患の重症度などの当業者に公知の因子によって左右されることになる。どんな場合でも、薬剤物質は、その患者の状態に適した薬学的有効量が送達されるような用量および仕方で投与されることになる。
医薬組成物
本発明の化合物を投与するのに適した製剤(preparations)は、当業者に明らかであろう。それらには、例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、ロゼンジ剤、トローチ剤、液剤、シロップ剤、エリキシル剤、サッシェ剤、注射剤、吸入剤、散剤等が含まれる。薬学的活性化合物の含量は、組成物全体の0.1〜95質量%、好ましくは5.0〜90質量%の範囲で変化し得る。適切な錠剤は、例えば、本発明の化合物を、公知の賦形剤、例えば不活性な希釈剤、担体、崩壊剤、アジュバント、界面活性剤、結合剤および/または滑沢剤と混合し、得られた混合物を圧縮して、錠剤を形成させることによって得ることができる。
併用治療
本発明による化合物は、その処置が本発明の焦点にある兆候のいずれかの処置に関係して、当業界で使用されることが公知の他の処置選択肢と併用することができる。本発明による処置と併用するのが適切であると考えられるそうした処置選択肢の中には:
− 抗うつ剤
− 気分安定剤
− 抗精神病剤
− 抗不安剤
− 抗てんかん薬
− 睡眠剤
− 向知性剤
− 刺激剤
− 注意欠陥多動障害のための非刺激性医薬品
− 追加的な向精神薬
がある。
実験の部
略語のリスト
Figure 0006880325
HPLC方法:
方法名:A
カラム:Venusil XBP−C18、2.1×50mm、5μm
カラム供給業者:Agela Technologies
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方法名:B
カラム:Chromolith Flash RP−18e 25−2mm
カラム供給業者:Merck
Figure 0006880325
方法名:C
カラム:XBridge C18、4.6×30mm、3.5μm
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:D
カラム:XBridge C18、3×30mm、2.5μm
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:E
カラム:Xselect CSH、2.5μm、4.6×50mm/カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:F
カラム:Xselect CSH フェニル−へキシル、2.5μm、4.6×50mm/
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:G
カラム:Synergi Hydro RP100A、2.5μm、3×50mm
カラム供給業者:Phenomenex
Figure 0006880325
方法名:H
カラム:HSS C18、1.8μm、2.1×50mm
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:I
カラム:BEH C18、1.7μm、2.1×50mm
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:J
カラム:XBridge C18 2.5μm、3.0*30mm
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:K
カラム:Sunfire、3×30mm、2.5μm
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:L
カラム:Synergi Hydro RP100A、2.5μm、3×50mm
カラム供給業者:Phenomenex
Figure 0006880325
方法名:M
カラム:BEH C18、1.7μm、2.1×50mm
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
方法名:N
カラム:BEH C18、1.7μm、2.1×50mm
カラム供給業者:Waters
Figure 0006880325
実施例およびいくつかの高度な中間体のHPLCトレースおよびNMRスペクトルは、これらの化合物が、複数の回転異性体(rotameric form)の平衡において存在するという事実に起因して、複雑度のより高いものである。HPLCスペクトルにおいて複数のピークがある場合は、主ピークの保持時間が報告される。
中間体の調製
酸中間体
Figure 0006880325
5−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ニコチン酸A−6:
Figure 0006880325
ステップ1:無水DMF(10mL)中のA−6.1(2.00g、11.0mmol)、A−6.2(3.88g、17.1mmol)、CuI(0.13g、0.68mmol)、A−6.3(0.15mL、1.03mmol)およびK2CO3(2.36g、17.1mmol)の混合物を、マイクロ波により120℃に40分間加熱する。混合物を水に注加し、Et2Oで抽出する。水相をHCl(4N水溶液)で酸性化し、EAで抽出する。一緒にした有機相を乾燥し濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒勾配、100%EA〜EA/MeOH=9/1を使用して)によって精製して3.6gのA−6.4を得る。APCI+/−:365[M+H]+;HPLC(Rt):1.10分間(方法G)。
ステップ2:無水EtOH(36mL)中のA−6.4(3.60g、7.87mmol)にA−6.5(0.86mL、11.8mmol)を滴下添加する。混合物を還流下で終夜加熱し、次いで濃縮する。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製する。こうして得られた化合物をDCMに取り、NaHCO3(飽和溶液)で洗浄する。有機相を乾燥し、濃縮して2.30gのA−6.6を得る。ES+/−:395[M+H]+;HPLC(Rt):1.23分間(方法I)。
ステップ3:EtOH(25mL)に溶解したA−6.6(2.0g、5.0mmol)に、TEA(1.4mL、10mmol)およびパラジウム担持炭素(10%、0.20g、1.88mmol)を加える。反応物を、水素(2バール)雰囲気下で終夜撹拌する。混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮する。残留物をDCMに溶解し、クエン酸(飽和水溶液)で洗浄する。有機相を乾燥し、濃縮して1.4gのA−6.7を得る。ES+/−:237[M+H]+;HPLC(Rt):0.88分間(方法I)。
ステップ4:水(5.0mL)およびTHF(15mL)の中のA−6.7(0.85g、2.52mmol)の混合物にLiOH一水和物(0.32g、7.60mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌する。混合物を濃縮し、水相をHCl(4M水溶液)で酸性化し、DCMで抽出する。有機相を乾燥し、濃縮して0.6gのA−6を得る。ES+/−:209[M+H]+;HPLC(Rt):0.61分間(方法H)。
A−6のための代替経路:
Figure 0006880325
ステップ1:1,4−ジオキサン(60mL)およびH2O(0.50mL)の中のA−6.1(15.0g、81.0mmol)、A−6.8(11.0g、0.16mol)、CuI(0.94g、4.90mmol)およびCs2CO3(53.0g、0.16mol)の混合物をマイクロ波により10分間100℃に加熱する。混合物を水に注加し、EAで抽出する。有機相を水で洗浄し、水相をHCl(5M水溶液)で酸性化し、EAで抽出する。一緒にした有機相をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して12gのA−6.9とA−6.10の混合物を得る。
ステップ2:A−6.9とA−6.10(4.0g、6.5mmol)の混合物をMeOH(50mL)に溶解し、A−6.11を混合物に滴下添加し、0℃に冷却する。反応物を室温で終夜撹拌する。混合物を酢酸でクエンチし、生成物をEAで抽出する。有機相を水とブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC(溶媒勾配、NH4HCO3を含むH2O/ACNを使用して)により精製して2.6gのA−6.12を単一異性体として得る。ESI−MS:223[M+H]+;HPLC(Rt):0.77分間(方法F)。A−6.12の加水分解を、A−6.7のA−6への転換と同様にして実施する。
5−クロロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ニコチン酸A−7
Figure 0006880325
ジオキサン(200mL)および水(10mL)の中のA−7.1(9.50g、40.2mmol)、A−6.8(3.33g、48.21mmol)、CuI(0.58g、4.02mmol)およびCs2CO3(14.26g、44.20mmol)の混合物を、100℃に12時間加熱する。混合物を、HCl(0.5M水溶液)でpH=2に酸性化する。混合物をEAで抽出し、有機相をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して粗生成物5.0gのA−7を得る。ESI−MS:225[M+H]+;TLC(Rf):0.1(シリカゲル;DCM/MeOH 10/1)
3,4−ジフルオロ−2−ピリミジン−2−イル−安息香酸A−8
Figure 0006880325
ステップ1:DMF(400mL)中のA−8.1(32.0g、0.127mol)、A−8.2(51.76g、0.140mol)、CsF(40.42g、0.268mol)およびCuI(2.46g、0.013mol)の混合物に、窒素雰囲気下でPd(PPh34(15.0g、0.013mol)を添加する。混合物を、120℃で16時間加熱する。反応混合物を、NH4Cl(水溶液、2.0L)に注加し、EAで抽出する):有機層を乾燥し、濃縮して粗生成物を得、これを、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EA 10/1〜1/1を使用して)により精製して16.0gのA−8.3を得る。TLC(Rf):0.5(シリカゲル;石油エーテル/EA 2/1)
ステップ2:A−8.3(16.0g、0.064mol)、MeOH(200mL)およびNaOH(7.67g、0.192mol)およびH2O(200mL)の混合物を、室温で2時間撹拌する。混合物を、HCl(水溶液)でpH=7に酸性化し、EAで抽出し、有機相を乾燥し、濃縮して12.0gのA−8を得る。ESI−MS:234.0[M−H]-;TLC(Rf):0.5(シリカゲル;DCM/MeOH 3/1)
アミン中間体の合成
(S)−N**−シクロプロピルメチル−N**−(5−トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル)−プロパン−1,2−ジアミン塩酸塩B−1:
Figure 0006880325
ステップ1:窒素雰囲気下でMeOH中のB−1.1(500mg、6.66mmol)の混合物に、B−1.2(0.55mL、7.36mmol)を、室温で添加し、次いでAcOHを添加し、反応混合物を、室温で5時間撹拌する。反応混合物を冷却し、トリアセトキシホウ化水素ナトリウム(2.83g、13.35mmol)を0℃で分割添加し、混合物を、室温に終夜加温する。溶媒を蒸発させ、残留物を、NaHCO3水溶液で処理し、DCMで抽出する。有機相を濃縮して590.0mgのB−1.3を得る。ESI−MS:129[M+H]+;HPLC(Rt):0.28分間(方法M)。
ステップ2:THF中のB−1.3(380.0mg、2.94mmol)の混合物に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(700mg、3.21mmol)を添加し、室温で3時間撹拌する。反応混合物を水に注加し、EAで抽出する。有機相を、希クエン酸で洗浄し、濃縮する。粗生成物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒n−ヘキサン/EA 7/3を使用して)により精製して500mgのB−1.4を得る。ESI−MS:229[M+H]+;HPLC(Rt):1.03分間(方法M)。
ステップ3:乾燥THF(18mL)中のB−1.4(500mg、2.18mmol)、B−1.5(420mg、2.86mmol)およびPPh3(740mg、2.82mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、0℃でDIAD(0.62mL、3.43mmol)を添加する。混合物を、室温で16時間撹拌する。溶媒を濃縮し;残留物を、H2Oで処理し、EAで抽出する。有機層を分離し、乾燥し、濃縮する。残留物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/EA 7/1の溶媒混合物を使用して)により精製して480mgのB−1.6を得る。ESI−MS:358[M+H]+;HPLC(Rt):1.36分間(方法M)。
ステップ4:ヒドラジン水和物(0.20mL、4.0mmol)を、室温で、無水EtOH(24mL)中のB−1.6(450mg、1.26mmol)に添加する。混合物を20時間撹拌し、次いで氷浴で冷却し、固体を濾過し、冷EtOHで洗浄する。溶媒を蒸発させ、残留物を冷クエン酸(10%水溶液)で処理する。混合物を、EAで抽出する。有機層を分離する。水相を、NH4OHで処理し、EAで抽出する。有機層を分離し、乾燥し、濃縮して220mgのB−1.7を得る。ESI−MS:228[M+H]+;HPLC(Rt):0.79分間(方法M)。
ステップ5:NMP(2.0mL)中のB−1.7(100mg、0.44mmol)およびDIPEA(0.11mL、0.64mmol)の撹拌混合物に、B−1.8(100mg、0.55mmol)を、室温で添加する。混合物を、マイクロ波中、100℃で40分間撹拌する。混合物を、H2Oに注加し、EAで抽出する。有機相を、希釈したクエン酸で洗浄し、乾燥し、濃縮して180mgのB−1.9を得る。ESI−MS:374[M+H]+;HPLC(Rt):1.45分間(方法M)。
ステップ6:HCl(ジオキサン中に4M)を、B−1.9(180mg、0.48mmol)に室温で添加し、混合物を、2時間撹拌する。溶媒を蒸発させて、100mgのB−1を得る。ESI−MS:274[M+H]+;HPLC(Rt):0.75分間(方法M)。
N−[(2S)−2−(エチルアミノ)プロピル]−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン塩酸塩B−2:
Figure 0006880325
ステップ1:無水THF(180mL)中のB−1.1(5.0g、66mmol)、B−2.1(6.8mL、66mmol)の混合物を室温で1時間撹拌する。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(44.6g、0.20mol)を0℃で加え、混合物を室温で30分間撹拌する。THF(20mL)中のB−2.2(11.0mL、0.20mol)を、0℃で10分以内で滴下添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。追加のB−2.2(10mL)を加え、室温で3時間撹拌する。沈殿物を濾過し、THFおよびDCMで洗浄する。NaHCO3(飽和水溶液、200mL)および固体NaHCO3をガス発生が終わるまで添加する。水相をDCMで抽出し、乾燥し、濃縮して12.0gのB−2.3を得る。ESI−MS:194[M+H]+;HPLC(Rt):1.13分間(方法C)。
ステップ2:MeOH(4.9mL)中のB−2.3(3.47g、18.0mmol)の混合物にPd/C(350mg)を加える。混合物を水素(3バール)雰囲気下、室温で16時間撹拌する。混合物をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発させて2.7gのB−2.4を得る。
ESI−MS:130[M+H]+;HPLC(Rt):0.27分間(方法I)。
ステップ3:B−2.4(3.15g、22.6mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(5.42g、24.8mmol)をTHF(100mL)に溶解する。撹拌下で、DIPEA(10.0mL、58.4mmol)を分割添加し、混合物を室温で3時間撹拌する。混合物を濃縮し、残留物をDCMに溶解する。混合物をH2O、NaOH(1M水溶液)、HCl(1M水溶液)およびブラインで洗浄する。有機相を乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒勾配、シクロヘキサン〜シクロヘキサン/EA 6/4を使用して)により精製して4.5gのB−2.5を得る。
ESI−MS:204[M+H]+;HPLC(Rt):0.92分間(方法I)。
ステップ4:無水THF(80mL)中のB−2.5(4.50g、22.1mmol)、B−1.5(5.00g、34.0mmol)およびPPh3(8.90g、33.9mmol)の混合物に、窒素雰囲気下、0℃でDIAD(6.00mL、33.2mmol)を滴下添加する。混合物を室温で16時間撹拌する。溶媒を濃縮し、残留物をH2Oで処理し、EAで抽出する。有機層を分離し、乾燥し濃縮する。残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/EA/MeOH70/30/1の溶媒混合物を使用して)により精製して4.4gのB−2.6を得る。ESI−MS:333[M+H]+;HPLC(Rt):1.25分間(方法I)。
ステップ5:MeNH2(EtOH中に33%、20mL)を室温でB−2.6(1.20g、3.61mmol)に加える。混合物を20時間撹拌する。次いで氷浴で冷却し、固体を濾過し、冷EtOHで洗浄する。溶媒を蒸発させ、残留物を冷クエン酸(10%水溶液)で処理する。混合物をEAで抽出する。有機層を分離する。水相をNH4OHで処理し、EAで抽出する。有機層を分離し、乾燥し濃縮して650mgのB−2.7を得る。ESI−MS:203[M+H]+;HPLC(Rt):0.65分間(方法P)。
ステップ6:NMP(20mL)中のB−2.7(1.88g、9.29mmol)とDIPEA(2.50mL、14.6mmol)の撹拌混合物に、窒素雰囲気下、室温でB−2.8(2.20g、12.1mmol)を加える。混合物を、マイクロ波中、100℃で30分間撹拌する。混合物をH2Oに注加し、EAで抽出する。有機相を分離し、クエン酸(10%水溶液)およびH2Oで洗浄する。有機層を乾燥し濃縮する。残留物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/EA80/20の溶媒混合物を使用して)により精製して2.7gのB−2.9を得る。ESI−MS:349[M+H]+;HPLC(Rt):1.34分間(方法I)。
ステップ7:HCl(ジオキサン中に4M、40mL)を、室温でのジオキサン(10mL)中のB−2.9(5.50g、15.8mmol)の撹拌混合物に加え、混合物を2時間撹拌する。溶媒を蒸発させる。残留物をEAで処理し、固体を濾過して3.5gのB−2を得る。ESI−MS:249[M+H]+;HPLC(Rt):0.63分間(方法I)。
N−[(2S)−2−(エチルアミノ)プロピル]−5−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−アミン塩酸塩B−3:
Figure 0006880325
ステップ1:NMP(8.0mL)中のB−2.7(1.00g、4.90mmol)とDIPEA(1.4mL、8.0mmol)の撹拌混合物に、窒素雰囲気下、室温でB−3.1(0.8mL、6.4mmol)を加える。反応物を、マイクロ波中、100℃で30分間加熱する。反応物を水に注加し、EAで抽出する。有機層を分離し、クエン酸(10%水溶液)および水で洗浄する。有機層を乾燥し濃縮する。残留物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液としてCH/EA80/20を使用して)により精製する。蒸発後、1.0gのB−3.2を得る。ES+/−:349[M+H]+;HPLC(Rt):1.36分間(方法I)。
ステップ2:0℃でのHCl(ジオキサン中に4M、20mL)をジオキサン(5.0mL)中のB−3.2(1.50g、4.30mmol)の混合物に加え、次いで、これを室温で終夜撹拌する。溶媒を除去し、残留物をEt2Oで処理して830mgのB−3を得る。ES+/−:249[M+H]+;HPLC(Rt):0.67分間(方法I)。
以下の実施例を、表に記載するような出発材料を使用し、上記手順と同様にして調製する。アミンB−4については、反応混合物を、室温で4時間撹拌する。
Figure 0006880325
(S)−N**−メチル−N**−(トリフルオロメチル−ピリミジン−2−イル)−プロパン−1,2−ジアミンヒドロクロリドB−5:
Figure 0006880325
ステップ1:B−5.1(740mg、3.64mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で、無水THF中のB−5.2(830mg、5.12mmol)の混合物に添加する。反応物を、室温に加温し、2時間撹拌する。次いで、NH4OHを添加し、1時間後、溶媒を除去する。残留物を、NaHCO3(水溶液)で処理し、DCMで抽出する。有機相を乾燥し、濃縮して640mgのB−5.3を得る。ESI−MS:202[M+H]+;HPLC(Rt):0.72分間(方法M)。
ステップ2:B−5.3(9.20mL、9.20mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で無水THF中のB−5.4(620mg、3.07mmol)に添加する。反応物を、潅流下で3時間加熱する。0℃で冷却後、MeOHを添加し、溶媒を減少させる。残留物を、水で処理し、DCMで抽出する。有機相を乾燥し、濃縮して580mgB−5.5を得る。ESI−MS:188[M+H]+;HPLC(Rt):0.64分間(方法M)。
ステップ3:NMP(15mL)中のB−5.5(580mg、3.08mmol)およびB−5.6(680mg、3.73mg)の撹拌混合物に、DIPEA(0.68mL、3.97mmol)を、窒素雰囲気下、室温で添加する。混合物を、100℃で1時間撹拌する。冷却後、混合物を、H2Oに注加し、EAで抽出する。有機相を乾燥し、濃縮する。粗生成物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶媒n−ヘキサン/EA 7/3を使用して)により精製して340.0mgのB−5.7を得る。ESI−MS:334[M+H]+;HPLC(Rt):1.91分間(方法N)。
ステップ4:HCl(ジオキサン中に4M、12mL)を、ジオキサン(3.0mL)中のB−5.7(330.0mg、0.99mmol)の混合物に添加し、混合物を、室温で3時間撹拌する。溶媒を除去し、残留物を、Et2Oで処理する。有機相を、NH4OHで処理し、DCMで抽出する。有機相を、乾燥し、濃縮して210.0mgのB−5を得る。ES+/−:234[M+H]+;HPLC(Rt):0.63分間(方法M)。
N−[(S)−2−アミノ−1−メチル−エチル]−3−フルオロ−N−(2−フルオロ−エチル)−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イルベンズアミドB−6:
Figure 0006880325
ステップ1:無水THF(180mL)中のB−2.5(2.00g、11.4mmol)、B−1.5(2.20g、14.9mmol)およびPPh3(3.90g、14.9mmol)の混合物に、DIAD(3.0mL、16.6mmol)を、N2雰囲気下、0℃で滴下添加する。反応混合物を、室温に加温し、16時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、残留物を、水で処理し、EAで抽出する。有機層を分離し、乾燥し、濃縮する。残留物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/EA 70/30の溶媒混合物を使用して)により精製して3.4gのB−6.1を得る。ESI−MS:304[M+H]+;HPLC(Rt):1.05分間(方法M)。
ステップ2:無水ジオキサン中のB−6.1(2.00g、6.57mmol)に、ジオキサン中のHCl(4M、40.0mL、40.0mmol)を添加し、室温で3時間撹拌する。残留物を水で処理し、ジエチルエーテルで抽出する。水層を、NH4OH(水溶液)で処理し、DCMで抽出する。有機層を分離し、濃縮して600mgのB−6.2を得る。ESI−MS:204[M+H]+;HPLC(Rt):0.54分間(方法M)。
ステップ3:DMF(63.0mL)中のB−6.2(560mg、2.74mmol)、DIPEA(0.70ml、4.09mmol)およびKI(560mg、3.31mmol)の混合物に、B−6.3(720mg、3.30mmol)を添加する。反応混合物を、N2雰囲気下、100℃で6時間撹拌する。反応混合物を、水で処理し、EAで抽出する。有機層を分離し、乾燥し、濃縮する。残留物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/NH4OH 98/2/0.2の溶媒混合物を使用して)により精製して120mgのB−6.4を得る。ESI−MS:250[M+H]+;HPLC(Rt):0.73分間(方法M)。
ステップ4:無水ACN中のB−6.4(120mg、0.48mmol)およびA−1(120mg、0.58mmol)の混合物に、DIPEA(240μL、1.40mmol)を添加し、20分後、CIP(200mg、0.72mmol)を添加し、混合物を、室温で18時間撹拌する。反応混合物を水で処理し、EAで抽出する。有機層を分離し、乾燥し、濃縮する。残留物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/EA/MeOH 70/30/1の溶媒混合物を使用して)により精製して80.0mgのB−6.5を得る。ESI−MS:439[M+H]+;HPLC(Rt):1.02分間(方法M)。
ステップ5:無水EtOH(24.0mL)中のB−6.5(80.0mg、0.18mmol)の混合物に、室温でN24×H2O(40.0μL、52.0mmol)を添加し、反応物を、20時間撹拌する。反応混合物を氷水中で冷却し、固体を濾過し、冷EtOHで洗浄する。溶媒を蒸発させ、残留物を冷クエン酸で処理し、EAで抽出する。有機層を分離し、水層を、NH4OH(水溶液)で処理し、EAで抽出する。一緒にした有機層を乾燥し、濃縮して45.0mgのB−6を得る。ESI−MS:309[M+H]+;HPLC(Rt):0.62分間(方法M)。
N−((S)−2−アミノ−1−メチル−エチル)−N−エチル−5−フルオロ−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−ニコチンアミドB−7:
Figure 0006880325
ステップ1:HCl(ジオキサン中に4M、7.37mL、29.5mmol)を、室温でのジオキサン(10mL)中のB−2.6(980mg、2.95mmol)の撹拌混合物に添加し、混合物を終夜撹拌する。溶媒を蒸発させ、Et2Oで処理して750mgのB−7.1を得る。HPLC(Rt):0.60分間(方法M)。
ステップ2:ACN(3.0mL)中のB−7.1(750mg、2.79mmol)に、A−6(640.0mg、3.07mmol)、DIPEA(1.44mL、8.37mmol)およびCIP(1.01g、3.63mmol)を添加し、室温で終夜撹拌する。反応物を蒸発させ、残留物を、DCM中で希釈し、水で洗浄する。有機相を濃縮し、粗生成物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/EA 4/6から得られる溶媒勾配を使用して)により精製して1.1gのB−7.2を得る。HPLC(Rt):0.90分間(方法M)。
ステップ3:ヒドラジン水和物(3.0mL、39.0mmol)を、室温で、無水EtOH(15.0mL)中のB−7.2(1.05g、2.49mmol)に添加する。混合物を終夜撹拌する。固体を濾過し、冷EtOHで洗浄する。溶媒を除去し、残留物を、冷クエン酸で処理する。溶液を、EAで抽出する。水相を、NH4OHでpH10に処理し、EAおよびDCM/MeOH 9/1で抽出する。有機相を乾燥し、濃縮して260mgのB−7を得る。HPLC(Rt):0.58分間(方法M)。
N−[(2S)−1−アミノプロパン−2−イル]−N−エチル−3−フルオロ−2−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)ベンズアミドB−8:
Figure 0006880325
ステップ1:THF(150mL)中のB−2.3(10.0g、0.05mol)とB−1.5(7.60g、0.05mol)の混合物にPPh3(13.6g、0.05mol)を加える。次いで、DIAD(8.80g、0.05mol)を0℃で滴下添加する。混合物を室温で12時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(20/1〜10/1の石油エーテル/EAを使用して)により精製して10gのB−8.1を得る。
ステップ2:MeOH(30mL)中のB−8.1(2.00g、10mmol)の混合物にPd/C(1.0g)を加える。混合物を、水素(50psi)雰囲気下、20℃で12時間撹拌する。混合物を濾過し、濾液を濃縮して800mgのB−8.2を得る。
ステップ3:無水ACN(50mL)中のB−8.2(2.50g、9.30mmol)の混合物にA−1(2.30g、11.0mmol)、DIPEA(4.8mL、28mmol)およびCIP(3.1g、11mmol)を加え、混合物を室温で2時間撹拌する。A−1(200mg)およびCIP(500mg)の別の分を加え、反応物をさらに2時間撹拌する。次いで、DIPEA(1.5mL)およびCIP(300mg)の別の分を加え、反応物を2時間撹拌する。水(70mL)を反応混合物に加え1時間撹拌する。沈殿物を濾過し、乾燥する。母液をEAで抽出し、乾燥し濃縮する。残留物を、分取HPLC(溶媒勾配、NH4OHを含むH2O/ACNを使用して)により精製し、乾燥固体と一緒にして3.4gのB−8.3を得る。ESI pos.+neg.(ループ−Inj.)[M+H]+:422;HPLC(Rt):0.97分間(方法D)。
ステップ5:EtOH(100mL)中のB−8.3(3.4g、8.0mmol)の混合物に室温でN24xH2O(1.2mL、20mmol)を加え、反応物を終夜撹拌する。N24xH2O(0.50mL)の別の分を加え、反応物を60℃で2時間撹拌する。固体を濾過する。溶媒を蒸発させ、残留物をEAに溶解し、HCl(1M水溶液)で抽出する。酸性水層をEAで洗浄し、次いで、pHを、NH4OH(25%水溶液)でpH=10に調節する。水相をEAで抽出し、乾燥し濃縮して2.1gのB−8を得る。ESI pos.+neg.(ループ−Inj.)[M+H]+:292[M+H]+;HPLC(Rt):0.70分間(方法K)。
本発明の化合物の調製
(実施例1)
Figure 0006880325
CIP(130mg、0.47mmol)を、室温での無水ACN(4.5mL)中A−1(100mg、0.36mmol)、B−1(85mg、0.41mmol)およびDIPEA(180μL、1.0mmol)の撹拌混合物に添加する。18時間後、反応物を水で処理し、EAで抽出する。有機相を分離し、水で処理し、水で処理し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、分取LCMSにより精製して90mgの化合物実施例1を得る。ESI−MS:464[M+Na]+;HPLC(Rt):3.67分間(方法E)。
(実施例2)
Figure 0006880325
NMP(2mL)中のB−6(35mg、0.091mmol)の撹拌混合物に、B−5.6(25mg、0.14mmol)およびDIPEA(0.025mL、0.15mmol)を、窒素雰囲気下、室温で添加する。反応物を、マイクロ波中、100℃で40分間加熱する。冷却後、反応物を、水に注加し、EAで抽出する。有機層を分離し、クエン酸(10%水溶液)で洗浄し、乾燥し、濃縮する。残留物を、LCMSにより精製して15mgの実施例2を得る。ESI−MS:456[M+H]+;HPLC(Rt):3.40分間(方法E)。
(実施例3)
Figure 0006880325
CIP(113mg、0.41mmol)を、室温での無水ACN(3mL)A−3(70mg、0.31mmol)、B−3(103mg、0.34mmol)およびDIPEA(162μL、0.94mmol)の撹拌混合物に添加する。2時間後、反応物を、水で処理し、EAで抽出する。有機相を分離し、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮する。残留物を、分取LCMS(溶媒勾配、NH4OHを含むH2O/ACNを使用して)により精製して128mgの化合物実施例3を得る。ESI−MS:454[M+H]+;HPLC(Rt):1.53分間(方法I)。
以下の実施例を、上述したような対応する酸(酸中間体を参照されたい)およびアミン(アミン中間体を参照されたい)を使用して、上記手順と同様にして調製する。
Figure 0006880325
(実施例4)
Figure 0006880325
CIP(49mg、0.18mmol)を、室温での無水ACN(2.0mL)中のA−1(34mg、0.16mmol)、B−4(40mg、0.14mmol)およびDIPEA(70μL、0.41mmol)の撹拌混合物に添加する。2時間後、反応物を、ACN/水で処理し、分取LCMS(溶媒勾配、NH4OHを含むH2O/ACNを使用して)により精製して20mgの化合物実施例4を得る。ESI−MS:448[M+H]+;HPLC(Rt):0.99分間(方法G)。
以下の実施例を、対応する酸(酸中間体を参照されたい)およびアミン(アミン中間体を参照されたい)を使用し、上記手順と同様にして調製する。
Figure 0006880325
(実施例7)
Figure 0006880325
NMP(2mL)中のB−8(30mg、0.10mmol)の撹拌混合物に、C−1(21mg、0.10mmol)およびDIPEA(0.027mL、0.15mmol)を、窒素雰囲気下、室温で添加する。反応物を、120℃で3時間加熱する。冷却後、反応物を、水に注加し、EAで抽出する。有機層を分離し、クエン酸(10%水溶液)で洗浄し、乾燥し、濃縮する。残留物を、分取LCMS(溶媒勾配、NH4OHを含むH2O/ACNを使用して)により精製して28mgの実施例7を得る。ESI−MS:462[M+H]+;HPLC(Rt):0.88分間(方法J)。
以下の実施例を、上述したような対応するアミン(アミン中間体を参照されたい)および適切なアリールハライドを使用し、上記手順と同様にして調製する。実施例12については、手順および精製を適合する:反応物を、マイクロ波中、100℃で30分間加熱する。残留物を、LCMS(溶媒勾配、NH4OHを含むH2O/ACNを使用して)により精製する。
Figure 0006880325
(実施例8)
Figure 0006880325
DMF(2.0mL)中のA−8(373mg、1.58mmol)、B−2(300mg、1.05mmol)およびDIPEA(0.73mL;4.22mmol)の混合物を、十分に撹拌し、70℃に加熱する。この温度で、T3P(0.24mL、2.11mmol)を添加し、反応混合物を、70℃で終夜撹拌する。反応混合物をDMF/MeOHで希釈し、分取LCMS(溶媒勾配、NH4OHを含むH2O/ACNを使用して)により精製して110mgの実施例8を得る。ESI−MS:467[M+H]+;HPLC(Rt):1.01分間(方法D)。
(実施例9)
Figure 0006880325
2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(70mg、0.30mmol)を、室温での無水ACN(2.4mL)中のA−4(80mg、0.30mmol)、B−2(80mg、0.37mmol)およびN−メチルモルホリン(50μL、0.45mmol)の撹拌混合物に添加し、反応混合物を、50℃に加熱した。3時間後、反応物を水で処理し、EAで抽出し、有機相を、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、分取LCMSにより精製して40mgの実施例9を得る。ESI−MS:435[M+H]+;HPLC(Rt):3.04分間(方法I)。
(実施例10)
Figure 0006880325
CIP(65mg、0.23mmol)を、室温での無水ACN(3mL)中のA−3(40mg、0.18mmol)、B−3(59mg、0.20mmol)およびDIPEA(92μL、0.54mmol)の撹拌混合物に添加する。2時間後、反応物を水で処理し、EAで抽出する。有機相を分離し、水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮する。残留物を、分取LCMS(溶媒勾配、NH4OHを含むH2O/ACNを使用して)により精製して52mgの化合物実施例10を得る。ESI−MS:454[M+H]+;HPLC(Rt):4.65分間(方法L)。

Claims (5)

  1. Figure 0006880325


    Figure 0006880325

    からなる群から選択される化合物。
  2. 請求項1に記載の化合物の薬学的に許容される塩である化合物
  3. 請求項1または2に記載の化合物を含む医薬組成物。
  4. 前記化合物を、薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤および/または担体と混合された形で含む、請求項3に記載の医薬組成物。
  5. 衝動制御欠如に関係する精神医学的または神経学的状態の処置における使用のための、請求項3または4に記載の医薬組成物。
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